JPH10338116A - 電磁弁 - Google Patents
電磁弁Info
- Publication number
- JPH10338116A JPH10338116A JP15102197A JP15102197A JPH10338116A JP H10338116 A JPH10338116 A JP H10338116A JP 15102197 A JP15102197 A JP 15102197A JP 15102197 A JP15102197 A JP 15102197A JP H10338116 A JPH10338116 A JP H10338116A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- main valve
- auxiliary
- main
- valve body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Regulating Braking Force (AREA)
- Magnetically Actuated Valves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 電磁弁の体格を大きくすることなく、配管振
動を低減して、騒音を低減することができる電磁弁を提
供すること。 【解決手段】 SRC弁34,35の弁機構63の主弁
体76は、メインの流路である第2開口79を開閉する
ものであり、その先端には、第2開口79の上端を(絞
り連通路82の部分を除いて)塞ぐ先端部81が設けら
れている。また、主弁体76の軸中心には、主弁体76
の下側と上側とを連通し且つ第2開口79と連通する様
に、第2開口79の径よりも小さな内径のオリフィスと
して機能する絞り連通路82が設けられている。この主
弁体76は、主スプリング84により、上方に付勢され
ている。一方、補助弁体77は、絞り連通路82を開閉
するためのものであり、その先端には絞り連通路82の
上端に着座してその流路を塞ぐボール86が設けられ、
副スプリング88により下方に付勢されている。
動を低減して、騒音を低減することができる電磁弁を提
供すること。 【解決手段】 SRC弁34,35の弁機構63の主弁
体76は、メインの流路である第2開口79を開閉する
ものであり、その先端には、第2開口79の上端を(絞
り連通路82の部分を除いて)塞ぐ先端部81が設けら
れている。また、主弁体76の軸中心には、主弁体76
の下側と上側とを連通し且つ第2開口79と連通する様
に、第2開口79の径よりも小さな内径のオリフィスと
して機能する絞り連通路82が設けられている。この主
弁体76は、主スプリング84により、上方に付勢され
ている。一方、補助弁体77は、絞り連通路82を開閉
するためのものであり、その先端には絞り連通路82の
上端に着座してその流路を塞ぐボール86が設けられ、
副スプリング88により下方に付勢されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレーキ装置等に
使用される電磁弁に関するものである。
使用される電磁弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車用の油圧回路を備えた
ブレーキシステムにおいて、例えば旋回トレース制御や
トラクション制御(TRC)を実行する場合には、ポン
プによってマスタシリンダ(M/C)のポートから配管
を経由してブレーキ油を吸入し、ホイールシリンダ(W
/C)にブレーキ油を供給して加圧することにより、車
両の安定性を向上させている。
ブレーキシステムにおいて、例えば旋回トレース制御や
トラクション制御(TRC)を実行する場合には、ポン
プによってマスタシリンダ(M/C)のポートから配管
を経由してブレーキ油を吸入し、ホイールシリンダ(W
/C)にブレーキ油を供給して加圧することにより、車
両の安定性を向上させている。
【0003】また、ポンプによってM/C内から配管を
経由してブレーキ油を吸入してW/Cを加圧し、W/C
圧をM/C圧より高く保持する圧力増幅アシストブレー
キを考案している。また、この油圧回路には、M/Cと
ポンプの吸入ポートとの間の管路を開閉するために、例
えば常時は閉じている(ノーマルクローズ;N/C)電
磁弁が配置されている。
経由してブレーキ油を吸入してW/Cを加圧し、W/C
圧をM/C圧より高く保持する圧力増幅アシストブレー
キを考案している。また、この油圧回路には、M/Cと
ポンプの吸入ポートとの間の管路を開閉するために、例
えば常時は閉じている(ノーマルクローズ;N/C)電
磁弁が配置されている。
【0004】前記ブレーキシステムでは、ブレーキを踏
んでいない(即ち、M/C圧=0)場合に、所望のホイ
ールシリンダ圧を実現するために、ポンプが自吸し、W
/Cに吐出することが必要である。その場合には、ポン
プの吸入効率を悪化させないために、電磁弁の通路面積
を大きくする必要があるので、電磁弁のシート径とリフ
ト量を大きく設定しておく必要がある。
んでいない(即ち、M/C圧=0)場合に、所望のホイ
ールシリンダ圧を実現するために、ポンプが自吸し、W
/Cに吐出することが必要である。その場合には、ポン
プの吸入効率を悪化させないために、電磁弁の通路面積
を大きくする必要があるので、電磁弁のシート径とリフ
ト量を大きく設定しておく必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ブレーキを
踏んだ状態では、M/C圧は例えば10MPaに達する
ので、電磁弁に作用する油圧力(入口圧)が大きく、電
磁力で弁を空けるためには、電磁石の体格が大きくなっ
てしまうという問題があった。
踏んだ状態では、M/C圧は例えば10MPaに達する
ので、電磁弁に作用する油圧力(入口圧)が大きく、電
磁力で弁を空けるためには、電磁石の体格が大きくなっ
てしまうという問題があった。
【0006】また、M/C圧が高く、そのため電磁弁の
入口圧が高い場合でも、電磁弁の体格をそれほど大きく
することなく、ポンプに必要流量を供給する目的で、W
O96/15926(DE4441791)に記載の技
術が提案されている。これは、弁を主弁と補助弁に分
け、主弁と補助弁の間の空間に低圧部を発生させて、主
弁に対して開弁方向に油圧力を発生させ、且つ、主弁と
補助弁の双方に磁束を流して電磁力を発生させて、主弁
を開く様にすることで、弁の入口圧によらずに主弁を全
開するものである。
入口圧が高い場合でも、電磁弁の体格をそれほど大きく
することなく、ポンプに必要流量を供給する目的で、W
O96/15926(DE4441791)に記載の技
術が提案されている。これは、弁を主弁と補助弁に分
け、主弁と補助弁の間の空間に低圧部を発生させて、主
弁に対して開弁方向に油圧力を発生させ、且つ、主弁と
補助弁の双方に磁束を流して電磁力を発生させて、主弁
を開く様にすることで、弁の入口圧によらずに主弁を全
開するものである。
【0007】しかし、上述した技術の場合でも、一般的
にポンプは吐出脈動とともに吸入脈動が発生するので、
M/Cからポンプの吸入側の間の配管が振動し、車両の
騒音が発生するという問題があり、必ずしも十分ではな
い。本発明は前記課題に鑑みなされたものであり、電磁
弁の体格を大きくすることなく、配管振動を低減して、
騒音を低減することができる電磁弁を提供することを目
的とする。
にポンプは吐出脈動とともに吸入脈動が発生するので、
M/Cからポンプの吸入側の間の配管が振動し、車両の
騒音が発生するという問題があり、必ずしも十分ではな
い。本発明は前記課題に鑑みなされたものであり、電磁
弁の体格を大きくすることなく、配管振動を低減して、
騒音を低減することができる電磁弁を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、車
両制動時にブレーキ液圧を発生するブレーキ液圧発生手
段(例えばマスタシリンダ)と、ポンプの吸入側(例え
ば吸入ポート)との間の管路に電磁弁が配置されてお
り、この電磁弁は、主弁と補助弁とから構成されてい
る。
両制動時にブレーキ液圧を発生するブレーキ液圧発生手
段(例えばマスタシリンダ)と、ポンプの吸入側(例え
ば吸入ポート)との間の管路に電磁弁が配置されてお
り、この電磁弁は、主弁と補助弁とから構成されてい
る。
【0009】主弁に設けられた主弁体は、所定方向(例
えば軸方向)に移動して、管路を開閉するが、この主弁
体には、管路の流路を絞る絞り連通路を備えているの
で、主弁体によって管路を閉じられた場合でも、絞り連
通路にて僅かに管路が開いている状態となる。
えば軸方向)に移動して、管路を開閉するが、この主弁
体には、管路の流路を絞る絞り連通路を備えているの
で、主弁体によって管路を閉じられた場合でも、絞り連
通路にて僅かに管路が開いている状態となる。
【0010】一方、補助弁に設けられた補助弁体は、主
弁体と同様な方向に移動して、主弁体の絞り連通路を開
閉するので、主弁体が管路を閉じ且つ補助弁体が絞り連
通路を閉じた場合に、完全に管路が閉塞される。更に、
前記主弁体は、主付勢手段(例えばスプリング)によっ
て、管路の開方向に付勢される。一方、補助弁体は、副
付勢手段(例えばスプリング)によって、絞り連通路の
閉方向に付勢されるとともに、電磁力付勢手段によっ
て、副付勢手段に打ち勝つ逆方向の電磁力を付与され
る。
弁体と同様な方向に移動して、主弁体の絞り連通路を開
閉するので、主弁体が管路を閉じ且つ補助弁体が絞り連
通路を閉じた場合に、完全に管路が閉塞される。更に、
前記主弁体は、主付勢手段(例えばスプリング)によっ
て、管路の開方向に付勢される。一方、補助弁体は、副
付勢手段(例えばスプリング)によって、絞り連通路の
閉方向に付勢されるとともに、電磁力付勢手段によっ
て、副付勢手段に打ち勝つ逆方向の電磁力を付与され
る。
【0011】そして、本発明では、電磁力付勢手段によ
って補助弁体に電磁力が付与されている場合に、ブレー
キ液圧手段にて発生するブレーキ液圧が所定値以下の時
(例えばブレーキペダルが踏まれていない時)には、主
弁が開弁するように主弁体にかかる流体力が設定されて
いる。
って補助弁体に電磁力が付与されている場合に、ブレー
キ液圧手段にて発生するブレーキ液圧が所定値以下の時
(例えばブレーキペダルが踏まれていない時)には、主
弁が開弁するように主弁体にかかる流体力が設定されて
いる。
【0012】つまり、主弁体に対しては、主付勢手段に
よって主弁の開弁方向に付勢されるとともに、主弁体の
絞り連通路における圧損の分だけ閉弁方向のブレーキ液
圧が加わるが、本発明では、ブレーキ液圧発生手段にて
発生するブレーキ液圧が所定値以下の場合には、圧損に
よる押圧力よりも主付勢手段による付勢力の方が大きく
なる様に、予め絞り連通路の径や主付勢手段の付勢力等
が設定されている。
よって主弁の開弁方向に付勢されるとともに、主弁体の
絞り連通路における圧損の分だけ閉弁方向のブレーキ液
圧が加わるが、本発明では、ブレーキ液圧発生手段にて
発生するブレーキ液圧が所定値以下の場合には、圧損に
よる押圧力よりも主付勢手段による付勢力の方が大きく
なる様に、予め絞り連通路の径や主付勢手段の付勢力等
が設定されている。
【0013】そのため、例えばブレーキペダルが踏まれ
ていない様なブレーキ液圧が0又は低い場合には、電磁
力により補助弁体を移動させることにより、結果として
主弁体が移動するので、主弁を全開状態とすることがで
きる。また、本発明では、電磁力付勢手段よって補助弁
体に電磁力が付与されている場合に、ブレーキ液圧発生
手段にて発生するブレーキ液圧が所定値より高い時(例
えばブレーキペダルが十分に踏み込まれている時)に
は、補助弁が開弁した状態で主弁が閉弁するように主弁
体にかかる流体力が設定されている。
ていない様なブレーキ液圧が0又は低い場合には、電磁
力により補助弁体を移動させることにより、結果として
主弁体が移動するので、主弁を全開状態とすることがで
きる。また、本発明では、電磁力付勢手段よって補助弁
体に電磁力が付与されている場合に、ブレーキ液圧発生
手段にて発生するブレーキ液圧が所定値より高い時(例
えばブレーキペダルが十分に踏み込まれている時)に
は、補助弁が開弁した状態で主弁が閉弁するように主弁
体にかかる流体力が設定されている。
【0014】つまり、主弁体に対しては、主付勢手段に
よって主弁の開弁方向に付勢されるとともに、主弁体の
絞り連通路における圧損の分だけ閉弁方向のブレーキ液
圧が加わるが、本発明では、ブレーキ液圧発生手段にて
発生するブレーキ液圧が所定値を上回る場合には、圧損
による押圧力の方が主付勢手段による付勢力よりも大き
くなる様に、予め絞り連通路の径や主付勢手段の付勢力
等が設定されている。
よって主弁の開弁方向に付勢されるとともに、主弁体の
絞り連通路における圧損の分だけ閉弁方向のブレーキ液
圧が加わるが、本発明では、ブレーキ液圧発生手段にて
発生するブレーキ液圧が所定値を上回る場合には、圧損
による押圧力の方が主付勢手段による付勢力よりも大き
くなる様に、予め絞り連通路の径や主付勢手段の付勢力
等が設定されている。
【0015】そのため、例えばブレーキペダルが踏まれ
ている様なブレーキ液圧が高い場合には、主弁は閉じた
状態で、電磁力により補助弁体のみを移動させることに
より、補助弁のみを開く(即ちオリフィスとして機能す
る絞り連通路のみ開く)状態とすることができる。
ている様なブレーキ液圧が高い場合には、主弁は閉じた
状態で、電磁力により補助弁体のみを移動させることに
より、補助弁のみを開く(即ちオリフィスとして機能す
る絞り連通路のみ開く)状態とすることができる。
【0016】よって、ブレーキ液圧発生手段からポンプ
の吸入側に至る管路は、オリフィスが入れられた状態と
なるので、このオリフィスの効果により、吸入脈動が緩
和され、配管振動が低減され、ひいては、車両の騒音が
低減するという顕著な効果を奏する。
の吸入側に至る管路は、オリフィスが入れられた状態と
なるので、このオリフィスの効果により、吸入脈動が緩
和され、配管振動が低減され、ひいては、車両の騒音が
低減するという顕著な効果を奏する。
【0017】請求項2の発明では、主弁体及び補助弁体
は、同じ軸方向に移動可能であり、主弁体には軸方向に
絞り連通路が設けられている。特に本発明では、電磁力
が付与されていない場合は、補助弁体は副付勢手段によ
って押圧されるので、主弁体に着座することにより絞り
連通路を閉塞する。それにともなって、補助弁体に押さ
れた主弁体も管路を閉じることにより、管路は完全に閉
塞される。
は、同じ軸方向に移動可能であり、主弁体には軸方向に
絞り連通路が設けられている。特に本発明では、電磁力
が付与されていない場合は、補助弁体は副付勢手段によ
って押圧されるので、主弁体に着座することにより絞り
連通路を閉塞する。それにともなって、補助弁体に押さ
れた主弁体も管路を閉じることにより、管路は完全に閉
塞される。
【0018】つまり、電磁力が付与されていない場合に
は、補助弁体に加わる副付勢手段のみによって補助弁体
が移動し、主弁体に着座して絞り連通路を閉塞するが、
それだけではなく、補助弁体は主弁体を押圧して移動さ
せて、主付勢手段に打ち勝って主弁体をその弁座に着座
させるので、管路を完全に閉塞することができる。
は、補助弁体に加わる副付勢手段のみによって補助弁体
が移動し、主弁体に着座して絞り連通路を閉塞するが、
それだけではなく、補助弁体は主弁体を押圧して移動さ
せて、主付勢手段に打ち勝って主弁体をその弁座に着座
させるので、管路を完全に閉塞することができる。
【0019】請求項3の発明では、絞り連通路の径は、
ポンプ流量で決まる絞り連通路の圧損が主弁の開弁圧以
上となるように設定されている。後に図6にて詳述する
様に、ポンプ流量と、絞り連通路の径と、絞り連通路の
出入口の間にて発生する圧損(差圧)との間には一定の
関係があり、ポンプ流量を決めると、絞り連通路の径に
よって、圧損を適宜設定することができる。尚、圧損に
より、主弁体を移動させようとする押圧力(この場合
は、閉弁させようとする力)がかかる。
ポンプ流量で決まる絞り連通路の圧損が主弁の開弁圧以
上となるように設定されている。後に図6にて詳述する
様に、ポンプ流量と、絞り連通路の径と、絞り連通路の
出入口の間にて発生する圧損(差圧)との間には一定の
関係があり、ポンプ流量を決めると、絞り連通路の径に
よって、圧損を適宜設定することができる。尚、圧損に
より、主弁体を移動させようとする押圧力(この場合
は、閉弁させようとする力)がかかる。
【0020】従って、本発明では、その圧損が主弁の開
弁圧以上となる様に、絞り連通路を設定しているので、
電磁力を用いた場合でも、圧損による押圧力によって、
主弁を(絞り連通路の部分は別であるが)閉弁状態とす
ることができる。請求項4の発明では、電磁弁は、例え
ばポンプ等によりマスタシリンダ圧によらずホイールシ
リンダ圧の調節ができる圧力増幅アシストブレーキ、旋
回時の車両挙動を制御する旋回トレース制御、加速時の
スリップ状態を調節するトラクション制御(TRC)を
行なうブレーキ液圧回路に使用することができる。
弁圧以上となる様に、絞り連通路を設定しているので、
電磁力を用いた場合でも、圧損による押圧力によって、
主弁を(絞り連通路の部分は別であるが)閉弁状態とす
ることができる。請求項4の発明では、電磁弁は、例え
ばポンプ等によりマスタシリンダ圧によらずホイールシ
リンダ圧の調節ができる圧力増幅アシストブレーキ、旋
回時の車両挙動を制御する旋回トレース制御、加速時の
スリップ状態を調節するトラクション制御(TRC)を
行なうブレーキ液圧回路に使用することができる。
【0021】これにより、配管振動が低減されるので、
車両の騒音を減らすことができる。請求項5の発明で
は、ソレノイドは、電力供給を受けて起磁力を発生し、
このソレノイドの起磁力によって固定鉄心が磁化され
る。補助弁は、固定鉄芯の磁力によって吸引作用を受け
て所定ストローク移動可能な補助弁体を備え、この補助
弁体は、補助弾性体(例えばスプリング)により、吸引
方向とは逆方向に付勢される。
車両の騒音を減らすことができる。請求項5の発明で
は、ソレノイドは、電力供給を受けて起磁力を発生し、
このソレノイドの起磁力によって固定鉄心が磁化され
る。補助弁は、固定鉄芯の磁力によって吸引作用を受け
て所定ストローク移動可能な補助弁体を備え、この補助
弁体は、補助弾性体(例えばスプリング)により、吸引
方向とは逆方向に付勢される。
【0022】一方、主弁は、補助弁と主弁座との間に配
置されて、この主弁座と係合する主弁体及び補助弁体の
弁座となる補助弁座とを備え、主弁体及び補助弁座が所
定ストローク移動可能であり、主弁体は、主弾性体(例
えばスプリング)により、固定鉄芯方向に付勢される。
置されて、この主弁座と係合する主弁体及び補助弁体の
弁座となる補助弁座とを備え、主弁体及び補助弁座が所
定ストローク移動可能であり、主弁体は、主弾性体(例
えばスプリング)により、固定鉄芯方向に付勢される。
【0023】また、主弁体と主弁座との間に設けられた
第1開口は、車両制動時に、ブレーキ液圧を発生するブ
レーキ液圧発生手段(例えばマスタシリンダ)から流動
するブレーキ液を電磁弁内に導入する。一方、主弁座を
介して開口している第2開口は、電磁弁を通過するブレ
ーキ液を排出する。
第1開口は、車両制動時に、ブレーキ液圧を発生するブ
レーキ液圧発生手段(例えばマスタシリンダ)から流動
するブレーキ液を電磁弁内に導入する。一方、主弁座を
介して開口している第2開口は、電磁弁を通過するブレ
ーキ液を排出する。
【0024】また、主弁では、第2開口の開口径よりも
小さい径の絞り連通路が、主弁体と補助弁座との間で連
通し、補助弁と主弁体との間の空間と、主弁体と主弁座
との間の空間とは、連通路にて連通している。従って、
本発明では、ソレノイドがオンされると、補助弁体が吸
引されるので、主弁体に加える押圧力が無くなる。
小さい径の絞り連通路が、主弁体と補助弁座との間で連
通し、補助弁と主弁体との間の空間と、主弁体と主弁座
との間の空間とは、連通路にて連通している。従って、
本発明では、ソレノイドがオンされると、補助弁体が吸
引されるので、主弁体に加える押圧力が無くなる。
【0025】よって、ソレノイドがオンされて、絞り連
通路を介さずに、即ち主弁座を介して、第1開口と第2
開口とが連通している場合(例えばブレーキペダルが踏
まれていない場合)には、主弁が全開状態となる。一
方、ソレノイドがオンされて、絞り連通路を介して、第
1開口と第2開口とが連通している場合(例えばブレー
キペダルが十分に踏み込まれている場合)には、主弁体
は主弁座に着座しているが、補助弁体は補助弁座に着座
していない状態となる。
通路を介さずに、即ち主弁座を介して、第1開口と第2
開口とが連通している場合(例えばブレーキペダルが踏
まれていない場合)には、主弁が全開状態となる。一
方、ソレノイドがオンされて、絞り連通路を介して、第
1開口と第2開口とが連通している場合(例えばブレー
キペダルが十分に踏み込まれている場合)には、主弁体
は主弁座に着座しているが、補助弁体は補助弁座に着座
していない状態となる。
【0026】よって、絞り連通路を介して連通している
場合は、絞り連通路がオリフィスとして機能するので、
ポンプの吸入脈動が緩和され、配管振動が低減されるの
で、車両の騒音を減らすことができる。
場合は、絞り連通路がオリフィスとして機能するので、
ポンプの吸入脈動が緩和され、配管振動が低減されるの
で、車両の騒音を減らすことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電磁弁の好適な実
施の形態を、例(実施例)を挙げて図面に基づいて詳細
に説明する。本実施例の電磁弁は、車両のブレーキ制御
装置の油圧制御回路に配置されて、マスタシリンダから
ポンプの吸入側に至る管路を開閉するものである。
施の形態を、例(実施例)を挙げて図面に基づいて詳細
に説明する。本実施例の電磁弁は、車両のブレーキ制御
装置の油圧制御回路に配置されて、マスタシリンダから
ポンプの吸入側に至る管路を開閉するものである。
【0028】a)まず、本実施例の電磁弁が使用される
ブレーキ制御装置について、簡単に説明する。図1は、
旋回トレース制御、トラクション制御(TRC)、圧力
増幅アシストブレーキ等を行なうことができるブレーキ
制御装置の概略構成図である。
ブレーキ制御装置について、簡単に説明する。図1は、
旋回トレース制御、トラクション制御(TRC)、圧力
増幅アシストブレーキ等を行なうことができるブレーキ
制御装置の概略構成図である。
【0029】図1に示す様に、ブレーキ制御装置は、タ
ンデム型のマスタシリンダ1を有し、このマスタシリン
ダ1には、ブレーキブースタ2を介してブレーキペダル
3が接続されている。前記マスタシリンダ1には、マス
タリザーバ6が接続されるとともに、X配管(ダイアゴ
ナル配管)の油圧2系統で構成されてブレーキ油圧を調
節する油圧制御回路10が接続されており、油圧制御回
路10は、第1油圧配管11a及び第2油圧配管11b
から構成されている。
ンデム型のマスタシリンダ1を有し、このマスタシリン
ダ1には、ブレーキブースタ2を介してブレーキペダル
3が接続されている。前記マスタシリンダ1には、マス
タリザーバ6が接続されるとともに、X配管(ダイアゴ
ナル配管)の油圧2系統で構成されてブレーキ油圧を調
節する油圧制御回路10が接続されており、油圧制御回
路10は、第1油圧配管11a及び第2油圧配管11b
から構成されている。
【0030】前記油圧制御回路10では、第1油圧配管
11aを経て右前(FR)輪のホイールシリンダ15と
左後(RL)輪のホイールシリンダ16とが連通されて
いる。また、第2油圧配管11bを経て右後(RR)輪
のホイールシリンダ17と左前(FL)輪のホイールシ
リンダ18とが連通されている。
11aを経て右前(FR)輪のホイールシリンダ15と
左後(RL)輪のホイールシリンダ16とが連通されて
いる。また、第2油圧配管11bを経て右後(RR)輪
のホイールシリンダ17と左前(FL)輪のホイールシ
リンダ18とが連通されている。
【0031】前記第1油圧配管11aには、FR輪のホ
イールシリンダ15の油圧を制御するための周知の増圧
制御弁21及び減圧制御弁25と、RL輪のホイールシ
リンダ16の油圧を制御するための増圧制御弁22及び
減圧制御弁26とが設けられ、第2油圧配管11bに
は、RR輪のホイールシリンダ17の油圧を制御するた
めの増圧制御弁23及び減圧制御弁27と、FL輪のホ
イールシリンダ18の油圧を制御するための増圧制御弁
24及び減圧制御弁28とが設けられている。
イールシリンダ15の油圧を制御するための周知の増圧
制御弁21及び減圧制御弁25と、RL輪のホイールシ
リンダ16の油圧を制御するための増圧制御弁22及び
減圧制御弁26とが設けられ、第2油圧配管11bに
は、RR輪のホイールシリンダ17の油圧を制御するた
めの増圧制御弁23及び減圧制御弁27と、FL輪のホ
イールシリンダ18の油圧を制御するための増圧制御弁
24及び減圧制御弁28とが設けられている。
【0032】ここで、第1油圧配管11aについて説明
する。各増圧制御弁21,22よりマスタシリンダ1側
に、その油圧経路45aを連通・遮断するマスタシリン
ダカットバルブ(SMC弁)31が設けられている。ま
た、第1の油圧配管11aには、各減圧制御弁25,2
6から排出されたブレーキ油を一時的に蓄えるリザーバ
36と、ブレーキ油を油圧経路45aに圧送するための
油圧ポンプ38が備えられている。尚、油圧ポンプ38
からのブレーキ油の吐出経路には、内部の油圧の脈動を
抑えるアキュムレータ47が設けられている。
する。各増圧制御弁21,22よりマスタシリンダ1側
に、その油圧経路45aを連通・遮断するマスタシリン
ダカットバルブ(SMC弁)31が設けられている。ま
た、第1の油圧配管11aには、各減圧制御弁25,2
6から排出されたブレーキ油を一時的に蓄えるリザーバ
36と、ブレーキ油を油圧経路45aに圧送するための
油圧ポンプ38が備えられている。尚、油圧ポンプ38
からのブレーキ油の吐出経路には、内部の油圧の脈動を
抑えるアキュムレータ47が設けられている。
【0033】更に、第1油圧配管11aには、ホイール
シリンダ圧を加圧する際に、マスタシリンダ1から油圧
ポンプ38に直接ブレーキ油を供給するための油圧経路
49aが設けられ、この油圧経路49aには、後に詳述
するが、その油圧経路49aを連通・遮断する電磁弁で
あるカットバルブ(SRC弁)34が設けられている。
シリンダ圧を加圧する際に、マスタシリンダ1から油圧
ポンプ38に直接ブレーキ油を供給するための油圧経路
49aが設けられ、この油圧経路49aには、後に詳述
するが、その油圧経路49aを連通・遮断する電磁弁で
あるカットバルブ(SRC弁)34が設けられている。
【0034】一方、第2油圧配管11bには、前記第1
油圧配管11aと同様に、増圧制御弁23,24、減圧
制御弁27,28、SMC弁32、リザーバ37、油圧
ポンプ39、アキュムレータ48、SRC弁35等が、
同様な箇所に設けられている。
油圧配管11aと同様に、増圧制御弁23,24、減圧
制御弁27,28、SMC弁32、リザーバ37、油圧
ポンプ39、アキュムレータ48、SRC弁35等が、
同様な箇所に設けられている。
【0035】尚、前記両油圧ポンプ38,39は、電動
ポンプモータ41に連結されて駆動される構成となって
いる。 b)図2に示す様に、上述したブレーキ制御装置を制御
するECU50は、周知のCPU50a,ROM50
b,RAM50c,入出力部50d及びバスライン50
e等を備えたマイクロコンピュータを中心に構成されて
いる。
ポンプモータ41に連結されて駆動される構成となって
いる。 b)図2に示す様に、上述したブレーキ制御装置を制御
するECU50は、周知のCPU50a,ROM50
b,RAM50c,入出力部50d及びバスライン50
e等を備えたマイクロコンピュータを中心に構成されて
いる。
【0036】前記ECU50には、各車輪に配置された
車輪速度センサ53、ブレーキペダル3が踏まれたこと
を検出するストップスイッチ54等からの信号がECU
50に入力される。また、ECU50からは、電磁弁で
ある増圧制御弁21〜24、減圧制御弁25〜28、S
MC弁31,32、SRC弁34,35や、電動ポンプ
モータ41等の制御アクチュエータを駆動する制御信号
が出力される。
車輪速度センサ53、ブレーキペダル3が踏まれたこと
を検出するストップスイッチ54等からの信号がECU
50に入力される。また、ECU50からは、電磁弁で
ある増圧制御弁21〜24、減圧制御弁25〜28、S
MC弁31,32、SRC弁34,35や、電動ポンプ
モータ41等の制御アクチュエータを駆動する制御信号
が出力される。
【0037】c)次に、本実施例の要部であるSRC弁
34,35の構造について、図3を参照して説明する。
図3に示す様に、マスタシリンダ1とポンプ38,39
の吸入側との間の管路に配置された電磁弁であるSRC
弁34,35は、常時は閉とされているが、通電時には
開となってその管路を開くいわゆる常閉弁(N/C弁)
である。
34,35の構造について、図3を参照して説明する。
図3に示す様に、マスタシリンダ1とポンプ38,39
の吸入側との間の管路に配置された電磁弁であるSRC
弁34,35は、常時は閉とされているが、通電時には
開となってその管路を開くいわゆる常閉弁(N/C弁)
である。
【0038】このSRC弁34,35は、ハウジング6
1及びソレノイド62を備えるとともに、ハウジング6
1及びソレノイド62にわたって構成された主弁63A
及び補助弁63Bからなる弁機構63を備えている。前
記ハウジング61には、マスタシリンダ1側に連通する
入口ポート66と、ポンプ38,39の吸入側に連通す
る出口ポート67と、入口ポート66と出口ポート67
とを連通するとともに主弁63Aを収容する円筒状の第
1中空部68が設けられている。
1及びソレノイド62を備えるとともに、ハウジング6
1及びソレノイド62にわたって構成された主弁63A
及び補助弁63Bからなる弁機構63を備えている。前
記ハウジング61には、マスタシリンダ1側に連通する
入口ポート66と、ポンプ38,39の吸入側に連通す
る出口ポート67と、入口ポート66と出口ポート67
とを連通するとともに主弁63Aを収容する円筒状の第
1中空部68が設けられている。
【0039】前記ソレノイド62は、その中央に円筒状
の第2中空部69を備えるとともに、第2中空部69の
上端を閉塞するストッパ71を備え、通電のオン、オフ
により弁機構63を各々開、閉状態に駆動する。前記弁
機構63は、図3の下方より、第1中空部68に収容さ
れてハウジング61に固定される筒状のシートバルブ
(主弁座)72と、主弁座72の上部に自身の下端が外
嵌して固定され且つ自身の上端がソレノイド62の第2
中空部69に内嵌して固定される非磁性体のスリーブ7
3と、スリーブ73を固定するためにスリーブ73に外
嵌してハウジング61に固定されるコアステータ74
と、スリーブ73内に配置されて上下方向に移動可能な
弁体である非磁性体の主弁体76及び磁性体の補助弁体
77とを備えている。
の第2中空部69を備えるとともに、第2中空部69の
上端を閉塞するストッパ71を備え、通電のオン、オフ
により弁機構63を各々開、閉状態に駆動する。前記弁
機構63は、図3の下方より、第1中空部68に収容さ
れてハウジング61に固定される筒状のシートバルブ
(主弁座)72と、主弁座72の上部に自身の下端が外
嵌して固定され且つ自身の上端がソレノイド62の第2
中空部69に内嵌して固定される非磁性体のスリーブ7
3と、スリーブ73を固定するためにスリーブ73に外
嵌してハウジング61に固定されるコアステータ74
と、スリーブ73内に配置されて上下方向に移動可能な
弁体である非磁性体の主弁体76及び磁性体の補助弁体
77とを備えている。
【0040】従って、主弁体76を有し、メインの流路
を開閉する部分が主弁63Aであり、補助弁体77を有
し、メインの流路より狭い後述する絞り連通路82を開
閉する部分が補助弁63Bである。尚、後に詳述する
が、メインの流路は、主弁体76によっては完全に閉塞
されず、絞り連通路82の部分は開いているが、ここで
は、主弁体76の主弁座72への着座を、主弁63Aの
閉弁と称し、絞り連通路82の流路も閉ざされた場合を
「完全」な閉弁又は閉塞と称する。
を開閉する部分が主弁63Aであり、補助弁体77を有
し、メインの流路より狭い後述する絞り連通路82を開
閉する部分が補助弁63Bである。尚、後に詳述する
が、メインの流路は、主弁体76によっては完全に閉塞
されず、絞り連通路82の部分は開いているが、ここで
は、主弁体76の主弁座72への着座を、主弁63Aの
閉弁と称し、絞り連通路82の流路も閉ざされた場合を
「完全」な閉弁又は閉塞と称する。
【0041】前記弁機構63のうち、スリーブ73の下
方の側面には、入口ポート66と(主弁座72より上方
の)第1中空部68とを連通する第1開口70が設けら
れている。また、主弁座72は、Oリング78により油
密されてハウジング61に固定されるものであり、その
軸中心には、第1中空部68の上側と出口ポート67を
連通する内径φ2の第2開口79が設けられている。
方の側面には、入口ポート66と(主弁座72より上方
の)第1中空部68とを連通する第1開口70が設けら
れている。また、主弁座72は、Oリング78により油
密されてハウジング61に固定されるものであり、その
軸中心には、第1中空部68の上側と出口ポート67を
連通する内径φ2の第2開口79が設けられている。
【0042】更に、主弁体76は、メインの流路である
第2開口79を開閉するものであり、その先端には、第
2開口79の上端を(絞り連通路82の部分を除いて)
塞ぐ略半球状の先端部81が設けられている。また、主
弁体76の軸中心には、主弁体76の下側と上側とを連
通し且つ第2開口79と連通する様に、第2開口79の
径よりも小さな内径φ0.4のオリフィスとして機能す
る絞り連通路82が設けられ、主弁体76の側面には、
軸方向に主弁体76の上側と下側とを連通する側連通路
80が設けられている。この主弁体76は、主スプリン
グ84により、上方に付勢されている。
第2開口79を開閉するものであり、その先端には、第
2開口79の上端を(絞り連通路82の部分を除いて)
塞ぐ略半球状の先端部81が設けられている。また、主
弁体76の軸中心には、主弁体76の下側と上側とを連
通し且つ第2開口79と連通する様に、第2開口79の
径よりも小さな内径φ0.4のオリフィスとして機能す
る絞り連通路82が設けられ、主弁体76の側面には、
軸方向に主弁体76の上側と下側とを連通する側連通路
80が設けられている。この主弁体76は、主スプリン
グ84により、上方に付勢されている。
【0043】一方、主弁体76の上方に配置された補助
弁体77は、絞り連通路82を開閉するためのものであ
り、その先端には、絞り連通路82の上端に着座してそ
の流路を塞ぐボール86が設けられ、補助弁体77の側
面には、その軸方向に補助弁体77の上側と下側とを連
通する側連通路87が設けられている。この補助弁体7
7は、副スプリング88により、下方に付勢されてい
る。
弁体77は、絞り連通路82を開閉するためのものであ
り、その先端には、絞り連通路82の上端に着座してそ
の流路を塞ぐボール86が設けられ、補助弁体77の側
面には、その軸方向に補助弁体77の上側と下側とを連
通する側連通路87が設けられている。この補助弁体7
7は、副スプリング88により、下方に付勢されてい
る。
【0044】尚、副スプリング88の付勢力>主スプリ
ング84の付勢力となる様に設定されている。 d)次に、上述した構造を有するSRC弁34,35の
動作を説明する。 (i)SRC弁34,35のオフ時 SRC弁34,35は、常閉の弁(N/C弁)である。
つまり、副スプリング88の付勢力は主スプリング84
の付勢力より大であるので、図3に示す様に、ソレノイ
ド62に通電しない時(オフ)には、補助弁体77は付
勢力の大きな副スプリング88により下方に押圧されて
移動し、その先端のボール86により主弁体76の絞り
連通路82を塞いでいる。
ング84の付勢力となる様に設定されている。 d)次に、上述した構造を有するSRC弁34,35の
動作を説明する。 (i)SRC弁34,35のオフ時 SRC弁34,35は、常閉の弁(N/C弁)である。
つまり、副スプリング88の付勢力は主スプリング84
の付勢力より大であるので、図3に示す様に、ソレノイ
ド62に通電しない時(オフ)には、補助弁体77は付
勢力の大きな副スプリング88により下方に押圧されて
移動し、その先端のボール86により主弁体76の絞り
連通路82を塞いでいる。
【0045】このとき、主弁体76は、副スプリング8
8によって下方に押圧された補助弁体77により、絞り
連通路82が塞がれた状態で下方に押圧されて下方に移
動し、その先端部81が第2開口82に嵌り込んだ状態
で停止している。この補助弁体77と主弁体76との動
作により、補助弁体77と主弁体76とが一体となっ
て、第2開口82が完全に閉塞される。
8によって下方に押圧された補助弁体77により、絞り
連通路82が塞がれた状態で下方に押圧されて下方に移
動し、その先端部81が第2開口82に嵌り込んだ状態
で停止している。この補助弁体77と主弁体76との動
作により、補助弁体77と主弁体76とが一体となっ
て、第2開口82が完全に閉塞される。
【0046】つまり、入口ポート66と出口ポート67
とを連通する流路は、補助弁体77のボール86が主弁
体76の上端に着座するとともに、主弁体76が主弁座
72に着座することにより閉塞されるので、マスタシリ
ンダ1とポンプ38,39の吸入側に至る流路が遮断さ
れることになる。
とを連通する流路は、補助弁体77のボール86が主弁
体76の上端に着座するとともに、主弁体76が主弁座
72に着座することにより閉塞されるので、マスタシリ
ンダ1とポンプ38,39の吸入側に至る流路が遮断さ
れることになる。
【0047】(ii)SRC弁34,35のオン時(但しM
/C圧が所定値より低い場合) 例えばブレーキペダル3が踏まれていない場合の様に、
マスタシリンダ圧が0の場合(又は所定値より低い場
合、例えば100kPa以下の場合)に、ソレノイド6
2に通電する(オン)と、図4(a)に示す様に、その
磁力は磁性体である補助弁体77に作用して、補助弁体
77を図の上方に付勢する。この磁力は副スプリング8
8の付勢力に打ち勝つ様に設定されているので、補助弁
体77は図の上方に移動し、ストッパ71に当たって停
止する。
/C圧が所定値より低い場合) 例えばブレーキペダル3が踏まれていない場合の様に、
マスタシリンダ圧が0の場合(又は所定値より低い場
合、例えば100kPa以下の場合)に、ソレノイド6
2に通電する(オン)と、図4(a)に示す様に、その
磁力は磁性体である補助弁体77に作用して、補助弁体
77を図の上方に付勢する。この磁力は副スプリング8
8の付勢力に打ち勝つ様に設定されているので、補助弁
体77は図の上方に移動し、ストッパ71に当たって停
止する。
【0048】それにより、主弁体76は、補助弁体77
の上方からの押圧力が取り除かれることになるので、主
スプリング84の付勢力により、図の上方に移動し、補
助弁体77に当接して停止する。その結果、入口ポート
66から、第1開口70、第2開口79を介して、出口
ポート67に至る流路が開かれるので、マスタシリンダ
1とポンプ38,39の吸入側に至る径の大きなメイン
の流路が開かれることになる。
の上方からの押圧力が取り除かれることになるので、主
スプリング84の付勢力により、図の上方に移動し、補
助弁体77に当接して停止する。その結果、入口ポート
66から、第1開口70、第2開口79を介して、出口
ポート67に至る流路が開かれるので、マスタシリンダ
1とポンプ38,39の吸入側に至る径の大きなメイン
の流路が開かれることになる。
【0049】従って、この状態にてポンプ38,39を
駆動させると、マスタシリンダ1側からポンプ38,3
9の吸入側に速やかにブレーキ油が供給されるので、マ
スタシリンダ圧を迅速に上昇させることができる。この
場合、開かれるメインの流路の径は、第2開口79の様
に径の大きなものであるので、ブレーキ油の供給が妨げ
られることなく速やかに行われる。
駆動させると、マスタシリンダ1側からポンプ38,3
9の吸入側に速やかにブレーキ油が供給されるので、マ
スタシリンダ圧を迅速に上昇させることができる。この
場合、開かれるメインの流路の径は、第2開口79の様
に径の大きなものであるので、ブレーキ油の供給が妨げ
られることなく速やかに行われる。
【0050】(iii)SRC弁34,35のオン時(但し
M/C圧が所定値より高い場合) 例えばブレーキペダル3が踏まれている場合の様に、マ
スタシリンダ圧が所定値より高い場合には、図4(b)
に示す様に、ソレノイド62に通電する(オン)と、前
記(ii)の場合と同様に、その磁力は磁性体である補助弁
体77に作用し、副スプリング88の付勢力に打ち勝っ
て、補助弁体77を図の上方に移動させる。
M/C圧が所定値より高い場合) 例えばブレーキペダル3が踏まれている場合の様に、マ
スタシリンダ圧が所定値より高い場合には、図4(b)
に示す様に、ソレノイド62に通電する(オン)と、前
記(ii)の場合と同様に、その磁力は磁性体である補助弁
体77に作用し、副スプリング88の付勢力に打ち勝っ
て、補助弁体77を図の上方に移動させる。
【0051】ところが、ブレーキ油圧が高い場合には、
そのブレーキ油圧による主弁体76に対する押圧力は、
主スプリング84の付勢力より大きくなるので、主弁体
76は、図の上方には移動せず、主弁座72に着座した
ままである。つまり、主弁体76の上端の面積A1と主
弁体76が着座する部分の断面積A2との差(A1−A
2、但しA1>A2)、即ち主弁体76の上下方向に加
わるブレーキ油圧の圧力差(差圧)により、主弁体76
を下方に押圧するブレーキ油圧が決まるが、このブレー
キ油圧が主スプリング84の押圧力より大きな場合は、
主弁体76は主弁座72に着座したままである。
そのブレーキ油圧による主弁体76に対する押圧力は、
主スプリング84の付勢力より大きくなるので、主弁体
76は、図の上方には移動せず、主弁座72に着座した
ままである。つまり、主弁体76の上端の面積A1と主
弁体76が着座する部分の断面積A2との差(A1−A
2、但しA1>A2)、即ち主弁体76の上下方向に加
わるブレーキ油圧の圧力差(差圧)により、主弁体76
を下方に押圧するブレーキ油圧が決まるが、このブレー
キ油圧が主スプリング84の押圧力より大きな場合は、
主弁体76は主弁座72に着座したままである。
【0052】この状態では、入口ポート66から、第1
開口70、側連通路80、絞り連通路82、第2開口7
9を介して、出口ポート67に至る流路が開かれるの
で、マスタシリンダ1とポンプ38,39の吸入側に至
る流路が開かれることになる。この流路のうち、絞り連
通路82の径は極めて小さく、ブレーキ油の流れが制限
され、オリフィスとして機能するので、ブレーキ油の変
動がならされて、ポンプ38,39の作動の際の脈動が
低減することになる。
開口70、側連通路80、絞り連通路82、第2開口7
9を介して、出口ポート67に至る流路が開かれるの
で、マスタシリンダ1とポンプ38,39の吸入側に至
る流路が開かれることになる。この流路のうち、絞り連
通路82の径は極めて小さく、ブレーキ油の流れが制限
され、オリフィスとして機能するので、ブレーキ油の変
動がならされて、ポンプ38,39の作動の際の脈動が
低減することになる。
【0053】この様に、本実施例の電磁弁であるSRC
弁34,35では、M/C圧が低い場合に、ソレノイド
62をオンすることにより、補助弁体77と主弁体76
を共に図4(a)上方に移動させて、マスタシリンダ1
からポンプ38,39に至るメインの流路を大きく開く
ことができるので、例えば旋回トレース制御、トラクシ
ョン制御、圧力増幅アシストブレーキ制御を行なう場合
に、速やかにホイールシリンダ圧(W/C圧)を増加し
て制動力を上げることができる。
弁34,35では、M/C圧が低い場合に、ソレノイド
62をオンすることにより、補助弁体77と主弁体76
を共に図4(a)上方に移動させて、マスタシリンダ1
からポンプ38,39に至るメインの流路を大きく開く
ことができるので、例えば旋回トレース制御、トラクシ
ョン制御、圧力増幅アシストブレーキ制御を行なう場合
に、速やかにホイールシリンダ圧(W/C圧)を増加し
て制動力を上げることができる。
【0054】また、M/C圧が高い場合に、ソレノイド
62をオンすることにより、主弁体を76を移動させず
に補助弁体77のみを移動させて、マスタシリンダ1か
らポンプ38,39に至る流路を絞り連通路82を介す
ることにより僅かに開くことができる。よって、例えば
旋回トレース制御、トラクション制御、圧力増幅アシス
トブレーキ制御を行なう場合に、絞り連通路82がオリ
フィスとして機能して、ポンプ38,39の吐出脈動を
低減できるので、配管振動を低減でき、それにより、車
両の騒音を低減できるという顕著な効果を奏する。
62をオンすることにより、主弁体を76を移動させず
に補助弁体77のみを移動させて、マスタシリンダ1か
らポンプ38,39に至る流路を絞り連通路82を介す
ることにより僅かに開くことができる。よって、例えば
旋回トレース制御、トラクション制御、圧力増幅アシス
トブレーキ制御を行なう場合に、絞り連通路82がオリ
フィスとして機能して、ポンプ38,39の吐出脈動を
低減できるので、配管振動を低減でき、それにより、車
両の騒音を低減できるという顕著な効果を奏する。
【0055】しかも、本実施例では、弁体63Aと補助
弁63Bの2重構造を採用しているので、ブレーキペダ
ル3を踏んだ場合の様に、電磁弁における入力圧が高い
場合でも、容易に開弁が可能であり、必要流量を確保す
ることができる。d)次に、オリフィスとして機能する
上述した絞り連通路82の最適な径の設定方法について
説明する。
弁63Bの2重構造を採用しているので、ブレーキペダ
ル3を踏んだ場合の様に、電磁弁における入力圧が高い
場合でも、容易に開弁が可能であり、必要流量を確保す
ることができる。d)次に、オリフィスとして機能する
上述した絞り連通路82の最適な径の設定方法について
説明する。
【0056】尚、以下の説明は、ソレノイド62がオン
となって、主弁体76にかかるブレーキ油圧と主スプリ
ング84の付勢力の状態のみによって、主弁63Aの開
閉状態が決まる場合である。 (i)主弁体76の開弁条件 図5に示す様に、主弁体76に設けられた絞り連通路8
2においては、入口圧P1と出口圧P2との差圧によ
り、流量Q1のブレーキ油が流れる。
となって、主弁体76にかかるブレーキ油圧と主スプリ
ング84の付勢力の状態のみによって、主弁63Aの開
閉状態が決まる場合である。 (i)主弁体76の開弁条件 図5に示す様に、主弁体76に設けられた絞り連通路8
2においては、入口圧P1と出口圧P2との差圧によ
り、流量Q1のブレーキ油が流れる。
【0057】また、ポンプ流量Q2で決まる絞り連通路
82の差圧(圧損=P2−P1)が開弁圧dPO以上で
あれば、主弁体76のブレーキ油圧による閉弁力が主ス
プリング84による開弁圧dPOに優り、閉弁したまま
となる。従って、次式(1)が成り立つ。尚、開弁圧d
POは下記式(2)により求まり、主弁体76のシート
面積A2は下記式(3)により求まる。
82の差圧(圧損=P2−P1)が開弁圧dPO以上で
あれば、主弁体76のブレーキ油圧による閉弁力が主ス
プリング84による開弁圧dPOに優り、閉弁したまま
となる。従って、次式(1)が成り立つ。尚、開弁圧d
POは下記式(2)により求まり、主弁体76のシート
面積A2は下記式(3)により求まる。
【0058】 dP(Q2)>dPO …(1) 但し、dP(Q2);ポンプ流量Q2における閉弁圧 dPO;主スプリング84による開弁圧 dPO=Fs/A2 …(2) 但し、Fs;主スプリング84の付勢力 A2;主弁体76のシート面積 A2=(πD2)/4 …(3) 但し、D;シート部分の直径 (ii)オリフィス流量特性 一般に、オリフィス流量特性は、下記式(4)で示され
る。
る。
【0059】 Q=cS(2・dP/ρ)1/2 …(4) 但し、c;流量係数 S;絞り連通路82の断面積(=πd2/4) d;絞り連通路82の直径 ρ;密度 従って、前記式(4)から、下記式(5)が求まる。こ
れにより、閉弁力である差圧dP(Q)は、絞り連通路
82を流れる流量(オリフィス流量Q)と絞り連通路の
断面積(オリフィス断面積S)とから決まることが分か
る。
れにより、閉弁力である差圧dP(Q)は、絞り連通路
82を流れる流量(オリフィス流量Q)と絞り連通路の
断面積(オリフィス断面積S)とから決まることが分か
る。
【0060】 dP(Q)=(Q/cS)2・(ρ/2) …(5) 従って、この関係から、絞り連通路82の直径(オリフ
ィス径)dは、図6に示すグラフから最適な値を設定す
ることができる。この図6とは、縦軸に流量を横軸に差
圧をとり、オリフィス径を変更した場合における流量と
差圧の関係を示したものである。尚、Q2MINは、ブレ
ーキ油圧の制御に必要な最小ポンプ流量であり、図の斜
線で示す領域は、主弁63Aが全開となる領域である。
また、オリフィス径はからに行くほど小さくなる。
ィス径)dは、図6に示すグラフから最適な値を設定す
ることができる。この図6とは、縦軸に流量を横軸に差
圧をとり、オリフィス径を変更した場合における流量と
差圧の関係を示したものである。尚、Q2MINは、ブレ
ーキ油圧の制御に必要な最小ポンプ流量であり、図の斜
線で示す領域は、主弁63Aが全開となる領域である。
また、オリフィス径はからに行くほど小さくなる。
【0061】図6に示す様に、最小ポンプ流量Q2MIN
で見た場合、オリフィス径以上では、開弁圧dPOと
閉弁圧dP(Q2)との差が大きく、ブレーキを踏んだ
場合でも、閉弁圧dP(Q2)が開弁圧dPOを上回ら
ないので、主弁63Aを閉じることができない。よっ
て、オリフィス径未満が望ましい。
で見た場合、オリフィス径以上では、開弁圧dPOと
閉弁圧dP(Q2)との差が大きく、ブレーキを踏んだ
場合でも、閉弁圧dP(Q2)が開弁圧dPOを上回ら
ないので、主弁63Aを閉じることができない。よっ
て、オリフィス径未満が望ましい。
【0062】一方、オリフィス径では、絞り過ぎてい
るので、最小ポンプ流量Q2MINを下回る領域が多す
ぎ、流量不足となり加圧性能が低下するので、例えば実
用的にはオリフィス径程度が最も好適である。尚、上
述したM/C圧を上回る所定値とは、例えば図6におけ
る開弁圧dPOと閉弁圧dP(Q2)との差である。
るので、最小ポンプ流量Q2MINを下回る領域が多す
ぎ、流量不足となり加圧性能が低下するので、例えば実
用的にはオリフィス径程度が最も好適である。尚、上
述したM/C圧を上回る所定値とは、例えば図6におけ
る開弁圧dPOと閉弁圧dP(Q2)との差である。
【0063】また、前記式(1)〜(5)を整理する
と、下記式(6)となるので、実際にオリフィス径を設
定する場合には、この式(6)に基づいて設定すればよ
い。 (4Q/cπd2)2×(ρ/2)>Fs/(πD2/4) …(6) 尚、本発明は上記実施例に何ら限定されることなく、本
発明の技術的範囲を逸脱しない限り、種々の態様で実施
できることはいうまでもない。
と、下記式(6)となるので、実際にオリフィス径を設
定する場合には、この式(6)に基づいて設定すればよ
い。 (4Q/cπd2)2×(ρ/2)>Fs/(πD2/4) …(6) 尚、本発明は上記実施例に何ら限定されることなく、本
発明の技術的範囲を逸脱しない限り、種々の態様で実施
できることはいうまでもない。
【0064】(1)前記実施例では、X配管を例に挙げ
たが、前後配管にも本発明を適用できることは明らかで
ある。
たが、前後配管にも本発明を適用できることは明らかで
ある。
【図1】 実施例の電磁弁が使用されるブレーキ制御装
置を示す概略構成図である。
置を示す概略構成図である。
【図2】 実施例の電子制御装置の構成を示すブロック
図である。
図である。
【図3】 実施例の電磁弁の構造を示す説明図である。
【図4】 実施例の電磁弁の動作を示す説明図である。
【図5】 実施例の電磁弁の主弁を拡大して示す説明図
である。
である。
【図6】 オリフィス径の設定方法を示す説明図であ
る。
る。
1…マスタシリンダ 63A…主弁 63B…補助弁 66…入口ポート 67…出口ポート 70…第1開口 72…シートバルブ(主弁座) 76…主弁体 77…補助弁体 79…第2開口 82…絞り連通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神谷 雅彦 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内
Claims (5)
- 【請求項1】 車両制動時にブレーキ液圧を発生するブ
レーキ液圧発生手段と、ポンプの吸入側との間の管路に
配置された電磁弁において、 前記管路の流路を絞る絞り連通路を備え、所定方向に移
動して、該絞り連通路を除いて前記管路を開閉する主弁
体を有する主弁と、 前記所定方向に移動して、前記主弁体の絞り連通路を開
閉する補助弁体を有する補助弁と、 前記主弁体を前記管路の開方向に付勢する主付勢手段
と、 前記補助弁体を前記絞り連通路の閉方向に付勢する副付
勢手段と、 前記補助弁体に前記副付勢手段に打ち勝つ逆方向の電磁
力を付与する電磁力付勢手段と、 を備え、 該電磁力付勢手段によって前記補助弁体に電磁力を付与
している場合に、前記ブレーキ液圧手段にて発生するブ
レーキ液圧が所定値以下の時には、前記主弁が開弁する
ように前記主弁体にかかる流体力を設定し、 前記電磁力付勢手段によって前記補助弁体に電磁力を付
与している場合に、前記ブレーキ液圧が所定値より高い
ときには、前記補助弁が開弁した状態で前記主弁が閉弁
するように前記主弁体にかかる流体力を設定したことを
特徴とする電磁弁。 - 【請求項2】 同じ軸方向に移動可能とされた前記主弁
体及び補助弁体のうち、前記主弁体には軸方向に前記絞
り連通路が設けられ、 前記電磁力が付与されていない場合は、前記補助弁体が
前記副付勢手段によって押圧されて前記主弁体に着座す
ることにより前記絞り連通路を閉塞するとともに、前記
主弁体も前記補助弁体に押圧されることにより前記管路
を閉じることによって、該管路を完全に閉塞することを
特徴とする前記請求項1に記載の電磁弁。 - 【請求項3】 前記絞り連通路の径は、ポンプ流量で決
まる該絞り連通路の圧損が前記主弁の開弁圧以上となる
ように設定されていることを特徴とする前記請求項1又
は2に記載の電磁弁。 - 【請求項4】 前記電磁弁は、圧力増幅アシスト、旋回
トレース制御、トラクション制御を行なうブレーキ液圧
回路に使用されるものであることを特徴とする前記請求
項1〜3のいずれかに記載の電磁弁。 - 【請求項5】 電力供給を受けて起磁力を発生するソレ
ノイドと、 このソレノイドの起磁力によって磁化される固定鉄芯
と、 該固定鉄芯の磁力によって吸引作用を受けて所定ストロ
ーク移動可能な補助弁体を備える補助弁と、 前記補助弁体を前記吸引方向とは逆方向に付勢する副弾
性体と、 前記補助弁と主弁座との間に配置されて、この主弁座と
係合する主弁体及び前記補助弁体の弁座となる補助弁座
とを備えるとともに、前記主弁体及び補助弁座が前記所
定ストローク移動可能な主弁と、 前記主弁体と前記主弁座との間に配置され、該主弁体を
前記固定鉄芯方向に付勢する主弾性体と、 車両制動時に、ブレーキ液圧を発生するブレーキ液圧発
生手段から流動するブレーキ液を電磁弁内に導入するた
めに、前記主弁体と主弁座との間に設けられた第1開口
と、 前記電磁弁を通過するブレーキ液を排出するために、前
記主弁座を介して開口している第2開口と、 前記主弁にて、前記主弁体と補助弁座との間にて、前記
第2開口の開口径よりも小さい径にて連通する絞り連通
路と、 前記補助弁と主弁体との間の空間と、前記主弁体と主弁
座との間の空間とを連通する連通路と、 を備えることを特徴とする電磁弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15102197A JPH10338116A (ja) | 1997-06-09 | 1997-06-09 | 電磁弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15102197A JPH10338116A (ja) | 1997-06-09 | 1997-06-09 | 電磁弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10338116A true JPH10338116A (ja) | 1998-12-22 |
Family
ID=15509576
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15102197A Pending JPH10338116A (ja) | 1997-06-09 | 1997-06-09 | 電磁弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10338116A (ja) |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100341792B1 (ko) * | 1998-11-13 | 2002-06-26 | 밍 루 | 안티록 브레이크 시스템용 솔레노이드밸브 |
KR100372241B1 (ko) * | 1999-11-10 | 2003-02-17 | 주식회사 만도 | 안티록 브레이크 시스템용 엔씨형 솔레노이드밸브 |
KR20030017296A (ko) * | 2001-08-21 | 2003-03-03 | 주식회사 만도 | 브레이크시스템용 솔레노이드밸브 |
EP1327810A2 (de) * | 2002-01-12 | 2003-07-16 | Danfoss A/S | Ventilanordnung zum Einsetzen in Vakuumanlagen |
KR100423644B1 (ko) * | 2000-07-18 | 2004-03-22 | 주식회사 만도 | 브레이크시스템용 솔레노이드밸브 |
KR100423641B1 (ko) * | 2000-06-01 | 2004-03-22 | 주식회사 만도 | 안티록 브레이크 시스템용 노말 오픈형 솔레노이드밸브 |
KR100437209B1 (ko) * | 2001-07-25 | 2004-06-23 | 주식회사 만도 | 브레이크시스템용 솔레노이드밸브 |
JP2006258250A (ja) * | 2005-03-18 | 2006-09-28 | Tokyo Institute Of Technology | シート形2段式電磁弁 |
KR100721378B1 (ko) | 2003-02-07 | 2007-05-23 | 주식회사 만도 | 브레이크시스템용 솔레노이드밸브 |
KR101021496B1 (ko) * | 2005-11-28 | 2011-03-16 | 주식회사 만도 | 브레이크 시스템용 솔레노이드 밸브 |
JP2012505354A (ja) * | 2008-10-10 | 2012-03-01 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 電磁弁 |
JP2012112529A (ja) * | 1997-08-08 | 2012-06-14 | Denso Corp | 差圧制御弁 |
JP2013007490A (ja) * | 2012-10-05 | 2013-01-10 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 電磁弁 |
JP2013173460A (ja) * | 2012-02-27 | 2013-09-05 | Hitachi Automotive Systems Ltd | ブレーキ制御装置 |
-
1997
- 1997-06-09 JP JP15102197A patent/JPH10338116A/ja active Pending
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012112529A (ja) * | 1997-08-08 | 2012-06-14 | Denso Corp | 差圧制御弁 |
KR100341792B1 (ko) * | 1998-11-13 | 2002-06-26 | 밍 루 | 안티록 브레이크 시스템용 솔레노이드밸브 |
KR100372241B1 (ko) * | 1999-11-10 | 2003-02-17 | 주식회사 만도 | 안티록 브레이크 시스템용 엔씨형 솔레노이드밸브 |
KR100423641B1 (ko) * | 2000-06-01 | 2004-03-22 | 주식회사 만도 | 안티록 브레이크 시스템용 노말 오픈형 솔레노이드밸브 |
KR100423644B1 (ko) * | 2000-07-18 | 2004-03-22 | 주식회사 만도 | 브레이크시스템용 솔레노이드밸브 |
KR100437209B1 (ko) * | 2001-07-25 | 2004-06-23 | 주식회사 만도 | 브레이크시스템용 솔레노이드밸브 |
KR20030017296A (ko) * | 2001-08-21 | 2003-03-03 | 주식회사 만도 | 브레이크시스템용 솔레노이드밸브 |
EP1327810A2 (de) * | 2002-01-12 | 2003-07-16 | Danfoss A/S | Ventilanordnung zum Einsetzen in Vakuumanlagen |
EP1327810A3 (de) * | 2002-01-12 | 2004-01-02 | Danfoss A/S | Ventilanordnung zum Einsetzen in Vakuumanlagen |
KR100721378B1 (ko) | 2003-02-07 | 2007-05-23 | 주식회사 만도 | 브레이크시스템용 솔레노이드밸브 |
JP2006258250A (ja) * | 2005-03-18 | 2006-09-28 | Tokyo Institute Of Technology | シート形2段式電磁弁 |
JP4683467B2 (ja) * | 2005-03-18 | 2011-05-18 | 国立大学法人東京工業大学 | シート形2段式電磁弁 |
KR101021496B1 (ko) * | 2005-11-28 | 2011-03-16 | 주식회사 만도 | 브레이크 시스템용 솔레노이드 밸브 |
JP2012505354A (ja) * | 2008-10-10 | 2012-03-01 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 電磁弁 |
JP2013173460A (ja) * | 2012-02-27 | 2013-09-05 | Hitachi Automotive Systems Ltd | ブレーキ制御装置 |
JP2013007490A (ja) * | 2012-10-05 | 2013-01-10 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 電磁弁 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH10338116A (ja) | 電磁弁 | |
JP2001171507A (ja) | 車両用ブレーキシステム | |
JP2003237557A (ja) | 車両用ブレーキ装置 | |
JP2003505294A (ja) | 液圧ブレーキ装置 | |
JP4296613B2 (ja) | 電磁弁及びブレーキ制御装置 | |
JP3900671B2 (ja) | 車両用液圧ブレーキ装置 | |
JP2012112529A (ja) | 差圧制御弁 | |
JP4186330B2 (ja) | 電磁弁及び液圧回路 | |
JPH11108230A (ja) | 差圧制御弁、差圧制御弁の検査方法、差圧制御弁の調整方法、及び車両用ブレーキ装置 | |
JP4348754B2 (ja) | 制動力制御装置 | |
JPH0661631U (ja) | アンチロック用モジュレータ | |
JPH04283156A (ja) | 脈圧緩衝装置 | |
JPH11180295A (ja) | 電磁弁及びその電磁弁を備えたブレーキ制御装置 | |
JP3451874B2 (ja) | 制動力制御装置 | |
JP2003291792A (ja) | ブレーキ制御装置 | |
JPH11315951A (ja) | 電磁開閉弁 | |
JP2002002466A (ja) | ブレーキ装置,積載状態検出方法および液圧制御方法 | |
JP3209048B2 (ja) | 車両用液圧ブレーキ装置 | |
JP2001071881A (ja) | ブレーキ液圧源装置 | |
JPH08150911A (ja) | 車両のアンチロックブレ−キ装置 | |
JP3541739B2 (ja) | ブレーキ装置 | |
JPH10329674A (ja) | 液圧ブレーキ装置 | |
JP2004168078A (ja) | 制動力制御装置 | |
JP3629978B2 (ja) | 液圧ブレーキ装置へのブレーキフルード充填方法 | |
JP2000185639A (ja) | 車両液圧ブレーキ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061228 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20070109 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20070626 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |