JPH11315951A - 電磁開閉弁 - Google Patents

電磁開閉弁

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JPH11315951A
JPH11315951A JP10125962A JP12596298A JPH11315951A JP H11315951 A JPH11315951 A JP H11315951A JP 10125962 A JP10125962 A JP 10125962A JP 12596298 A JP12596298 A JP 12596298A JP H11315951 A JPH11315951 A JP H11315951A
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JP
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valve
valve seat
hydraulic pressure
electromagnetic
hydraulic
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JP10125962A
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English (en)
Inventor
Kenji Ito
健治 伊藤
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/32Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration
    • B60T8/34Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition
    • B60T8/36Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition including a pilot valve responding to an electromagnetic force
    • B60T8/3615Electromagnetic valves specially adapted for anti-lock brake and traction control systems
    • B60T8/363Electromagnetic valves specially adapted for anti-lock brake and traction control systems in hydraulic systems

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Abstract

(57)【要約】 【課題】電磁開閉弁において、供給電流が同じ場合に、
自身の前後液圧差が大きい場合は小さい場合より流路面
積を小さくする。 【解決手段】コイル104に電流が供給された場合にお
いて、差圧作用力がスプリング100の付勢力より小さ
い場合には、移動弁座96が第二弁子98に着座させら
れ、第一弁子94が固定弁座92から離間させられる第
一開状態とされる。差圧作用力がスプリング100の付
勢力より大きい場合には、第一弁子94が固定弁座92
に着座させられ、第二弁子98が移動弁座96から離間
させられる第二開状態とされる。第一開状態における第
一流路面積より第二開状態における第二流路面積の方が
小さいため、液圧差が大きい場合は小さい場合より流路
面積が小さくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電磁開閉弁に関する
ものであり、コイルへの電気エネルギの供給により閉状
態から開状態に切り換わる常閉の電磁開閉弁に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】常閉の電磁開閉弁は広く使用されている
が、従来の電磁開閉弁は、開状態における流路面積が一
定であった。例えば、前後の圧力差が大きい場合には小
さい流路面積で開き、圧力差が小さい場合には大きい流
路面積で開くというように、前後の圧力差の大小に応じ
て段階的に異なる流路面積で開状態にすることができな
かったのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題,解決手段,作用および
効果】そこで、本発明の課題は、供給する電気エネルギ
量が同じ場合に、流路面積を段階的に変更可能な電磁開
閉弁を得ることである。この課題は電磁開閉弁を下記各
態様の電磁開閉弁とすることによって解決される。各態
様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、
必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。
各項に記載の特徴の組合わせの可能性の理解を容易にす
るためである。なお、本明細書に記載の技術的特徴およ
びそれらの組合わせが以下のものに限定されると解釈さ
れるべきではない。 (1)コイルへの電気エネルギの供給により閉状態から
開状態に切り換わる電磁開閉弁であって、同じ量の電気
エネルギに対して、自身の前後の液圧差に応じて流路面
積を段階的に変更する流路面積変更装置を有する電磁開
閉弁(請求項1)。本項に記載の電磁開閉弁は、流路面
積変更装置を備えたものである。そのため、電気エネル
ギ量が同じであっても、自身の前後の液圧差に応じて流
路面積が段階的に変更される。液圧差が大きい場合は第
一流路面積で作動液の流れが許容され、液圧差が小さい
場合は第一流路面積とは異なる大きさの第二流路面積で
許容されるのである。電磁開閉弁を流れる作動液流量
は、前後の液圧差と流路面積とに基づいて決まるため、
上述の第一流路面積を第二流路面積より小さくすれば、
流路面積が一定の場合に比較して、液圧差に起因した作
動液流量の変化を小さくすることができる。また、第一
流路面積と第二流路面積とに段階的に切り換えられるの
であり、連続的に切り換えられるのではない。例えば、
電磁開閉弁が、前後の液圧差が小さい状態と大きい状態
とにおいて開状態に切り換えられ、液圧差が中程度の状
態においては開状態に切り換えられることがない目的に
使用される場合には、液圧差が小さい場合と大きい場合
とで、流路面積が2段階に切り換えられればよく、連続
的に切り換えられる必要はないのである。さらに、流路
面積が電気エネルギ量の制御によって変更されるわけで
はないため、単純な電気制御で済む。 (2)本体と、その本体に固定的に設けられた固定弁座
と、その固定弁座に対して着座・離間可能に設けられた
第一弁子と、その第一弁子を貫通して形成された液通路
の固定弁座に近い側とは反対側の開口の周辺に設けられ
た移動弁座と、その移動弁座に対して着座・離間可能に
設けられた第二弁子と、第一弁子を固定弁座から離間す
る向きに付勢する弾性部材と、第二弁子に、その第二弁
子を移動弁座から離間させる向きの電磁駆動力を付与す
る電磁駆動力付与装置とを含む電磁開閉弁(請求項
2)。本態様の電磁開閉弁は、差圧作用力が第一弁子お
よび第二弁子をそれぞれ対応する弁座に着座させる向き
に作用する向きで使用される。電磁駆動力が付与されれ
ば、第二弁子は移動弁座から離間するが、その状態で第
一弁子内の液通路の絞り作用に起因して第一弁子の前後
に生じる液圧差に基づく差圧作用力が、第一弁子を固定
弁座から離間させる向きの弾性部材の付勢力より小さけ
れば(すなわち、電磁開閉弁の前後の液圧差が小さい状
態では)、第一弁子は固定弁座から離間し、電磁開閉弁
は固定弁座における流路面積で開く第一開状態となる。
一方、上記差圧作用力が弾性部材の付勢力より大きけれ
ば(すなわち、電磁開閉弁の前後の液圧差が大きい状態
では)、第一弁子は固定弁座に着座し続け、電磁開閉弁
は上記固定弁座の流路面積より小さい移動弁座における
流路面積で開く第二開状態となる。このように、本項に
記載の電磁開閉弁においては、第一開状態と第二開状態
との切り換えが、差圧作用力が弾性部材の付勢力より小
さいか否か、すなわち、液圧差が設定値より小さいか否
かに基づいて行われる。また、第一開状態における第一
流路面積(第一弁子と固定弁座との隙間の面積、または
固定弁座に形成された液通路の断面積)と、第二開状態
における第二流路面積(第二弁子と移動弁座との隙間の
面積、または第一弁子内の液通路の断面積)とで大きさ
が異なるため、流路面積は、液圧差が設定値より小さい
か否かに基づいて2段階に変わることになる。また、本
電磁開閉弁は、閉状態で、差圧作用力が第一,第二弁子
をそれぞれ対応する弁座に着座させる向きに作用するた
め、前後の液圧差がいかに大きくても、また、コイルを
励磁する電気回路が故障しても、確実に閉状態を維持す
る。 (3)前記第二弁子を前記移動弁座に着座する向きに付
勢する弾性部材を含む (2)項に記載の電磁開閉弁。第二
弁子は重力により移動弁座に着座する向きに付勢される
ようにすることも可能であるが、弾性部材で付勢する方
が作動が安定し、また、使用時における電磁開閉弁の姿
勢が制限を受けなくなるため望ましい。 (4)ブレーキ操作部材の操作力に応じた液圧を発生さ
せるマスタシリンダと、作動液を収容するリザーバと、
そのリサーバから延び出させられたポンプ通路の途中に
設けられたポンプと、そのポンプによって吐出された作
動液の流入により作動し、ブレーキを作動させるブレー
キシリンダと、前記マスタシリンダから延び出させら
れ、前記ポンプ通路のポンプの吸入口とリザーバとの間
の部分に接続された作動液供給通路と、その作動液供給
通路の途中に設けられ、コイルへの電気エネルギの供給
により閉状態から開状態に切り換わる電磁開閉弁と、前
記リザーバに収容された作動液量が設定液量より少なく
なった場合に、前記コイルに電気エネルギを供給する開
閉弁制御装置とを含む液圧ブレーキ装置において、前記
電磁開閉弁を、同じ量の電気エネルギに対して、自身の
前後の液圧差が大きい場合に小さい場合より流路面積を
小さくする流路面積変更装置を有するものとした液圧ブ
レーキ装置。リザーバに収容された作動液量が設定液量
以上である場合には、リザーバの作動液がポンプによっ
て吸入され、ポンプから吐出された作動液がブレーキシ
リンダに供給されて、ブレーキが作動させられる。リザ
ーバに収容された作動液量が設定液量より少ない場合に
は、電磁開閉弁のコイルに電気エネルギが供給されるこ
とにより開状態に切り換えられる。マスタシリンダから
電磁開閉弁を経て供給された作動液はポンプによってブ
レーキシリンダに圧送される。電磁開閉弁が開状態にさ
れたとき、それの前後の液圧差が小さい場合は大きい場
合より流路面積が大きくされる。例えば、ブレーキ操作
部材が操作されておらず、マスタシリンダの液圧が大気
圧である状態(あるいは、マスタシリンダからポンプへ
の作動液の供給を助けるためにアクチュエータにより小
さい力でマスタシリンダが作動させられている状態)に
おいては、電磁開閉弁の前後の液圧差が小さくなる。液
圧ブレーキ装置におけるポンプは、気泡の発生を回避す
るために、吸入口の液圧を大気圧より大きく低下させる
ことがない構造のものとされるからである。この状態で
電磁開閉弁が開状態にされれば、流路面積変更装置によ
り流路面積が大きくされる。そのため、電磁開閉弁を経
てポンプに吸入される作動液の流量が不足し、ブレーキ
シリンダの液圧の増大勾配が不足することが良好に回避
される。特に、作動液の温度が低い場合には、粘度が大
きく、流れ難いため、作動液の流量不足が発生し易いの
であるが、これが良好に回避されるのである。一方、ブ
レーキ操作部材が大きな力で操作され、マスタシリンダ
に大きな液圧が発生している状態では、電磁開閉弁の前
後の液圧差が、上記の場合より大きくなるのが普通であ
る。マスタシリンダの液圧が大きい状態で電磁開閉弁が
開状態にされた場合には、ポンプの吸入口の液圧も大き
くなるのであるが、マスタシリンダの液圧とポンプの吸
入口の液圧との差も大きくなるのが普通である。そのた
め、電磁開閉弁における流路面積が流路面積変更装置に
より小さくされる。その結果、ポンプの吸入脈動自体が
小さくなり、あるいはポンプの吸入脈動のマスタシリン
ダへの伝達が抑制されて、ブレーキ操作部材を介して運
転者に与えられる違和感(ないし不快感)が軽減され
る。なお、電磁開閉弁の流路面積が小さくされても、前
後の液圧差が大きいため、作動液の流量低下は回避され
るのが普通であるが、仮に、流量が低下しても支障はな
い。ブレーキシリンダの液圧が大きい状態では、小さい
状態に比較して、ブレーキシリンダの液圧を同じ量だけ
増大させるのに必要な作動液量が少ないのが普通である
ため、たとえ流量が低下しても支障はないのである。こ
のように、液圧差が大きい場合に流路面積を小さく、液
圧差が小さい場合に大きくすれば、液圧差が大きい場合
における吸入脈動を抑制しつつ、液圧差が小さい場合に
おけるブレーキの作動遅れを小さくすることができる。 (5)ブレーキ操作部材の非操作状態において前記マス
タシリンダを作動させるアクチュエータを含む (4)項に
記載の液圧ブレーキ装置。例えば、ブレーキ操作部材と
マスタシリンダとの間にブースタを設け、そのブースタ
に、ブレーキ操作部材の非操作状態においてブースタの
定圧室と変圧室との間に圧力差を生じさせる電磁弁装置
を設けて、ブースタを上記アクチュエータとして機能さ
せてもよく、次項に記載の流体圧シリンダ等をアクチュ
エータとしてもよい。いずれにしても、ブレーキ操作部
材が操作されていない状態で、アクチュエータを作動さ
せれば、マスタシリンダの液圧を高くすることができ、
ポンプに供給される作動液の液圧を大気圧より高くする
ことができる。 (6)前記ブレーキ操作部材と前記マスタシリンダとの
間にブースタが設けられ、前記アクチュエータが、その
ブースタの出力ロッドとパワーピストンとの間に設けら
れた流体圧シリンダである (5)項に記載の液圧ブレーキ
装置。 上記流体圧シリンダの一例は、バキュームブースタの変
圧室と負圧室とを仕切るパワーピストンとマスタシリン
ダの加圧ピストンに連携させられる出力ロッドとの間に
設けられるエアシリンダである。このエアシリンダの圧
力室をブースタの負圧室に連通させたり、大気に連通さ
せたりする圧力制御弁装置を設け、ブレーキ操作部材の
非操作状態においてエアシリンダを作動させる。
【0004】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態である液圧ブ
レーキ装置について図面に基づいて詳細に説明する。図
2において、10はブレーキ操作部材としてのブレーキ
ペダルであり、12はマスタシリンダである。マスタシ
リンダ12は、加圧ピストンと2つの加圧室とを含むも
のであり、加圧ピストンにはブースタ14を介してブレ
ーキペダル10が連携させられている。ブースタ14
は、変圧室15と負圧室16との差圧に応じてブレーキ
ペダル10の踏力を助勢するバキュームブースタである
が、本実施形態においては、ブレーキペダル10が踏み
込まれていない状態において、マスタシリンダ12の加
圧室に液圧を発生させ得る非ブレーキ操作時作動装置1
8が設けられている。
【0005】非ブレーキ操作時作動装置18は、変圧室
15と負圧室16とを仕切るパワーピストン20と加圧
ピストンに連携させられた出力ロッド22との間に設け
られたエアシリンダ24と、圧力制御弁26とを含むも
のである。圧力制御弁26の制御により、エアシリンダ
本体に形成された圧力室28がブースタ14の負圧室1
6に連通させられたり、負圧室16から遮断して大気に
連通させられたりする。圧力室28が大気に連通させら
れれば、エアシリンダ24が作動させられ、ブレーキペ
ダル10が踏み込まれていない状態にも、マスタシリン
ダ12の加圧室の液圧を高くすることができる。
【0006】マスタシリンダ12の2つの加圧室のうち
の一方の加圧室には、液通路30を介して右前輪32の
ホイールシリンダ34と左後輪36のホイールシリンダ
38とが接続されており、他方の加圧室には、図示しな
いが、液通路を介して左前輪のホイールシリンダと右後
輪のホイールシリンダとが接続されている。本液圧ブレ
ーキ装置は、X配管とされているのである。上記液通路
30は、途中から分岐させられ、各々の先端に上記ホイ
ールシリンダ34,38が接続されているが、液通路3
0の分岐位置より上流側には液圧制御弁40が設けられ
ている。液圧制御弁40は、それの前後の差圧が供給電
流の大きさに応じて制御されるリニア液圧制御弁であ
り、ホイールシリンダ34,38の液圧とマスタシリン
ダ12の加圧室の液圧との差圧が制御される。
【0007】液圧制御弁40は、図3に示すように、弁
子42,弁座44,コイル46,スプリング48等を含
むものである。スプリング48は、弁子42を弁座44
から離間する向きに付勢するものであり、コイル46に
電流を供給すると、弁子42を弁座44に着座させる向
きの電磁駆動力F1 が加えられる。コイル46に電流が
供給されない場合は、スプリング48の付勢力F3 によ
り、弁子42が弁座44から離間させられる開状態に保
たれる。コイル46に電流が供給されると、弁子42を
弁座44に着座させる向きの電磁駆動力F1 が加えられ
る。この状態において、ホイールシリンダとマスタシリ
ンダとの液圧差に応じた差圧作用力F2が弁子42を弁
座44から離間する方向に作用する。差圧作用力F2
電磁駆動力F1 とスプリングの付勢力F3 との合力より
小さい場合(F2 ≦F1 −F3 )には、弁子42が弁座
44に着座した状態が保たれるが、差圧作用力F2 が電
磁駆動力F1 とスプリングの付勢力F3 との合力より大
きくなると(F2 >F1 −F3 )、弁子42が弁座44
から離間させられる。電磁駆動力F1 の大きさは、コイ
ル46への供給電流の大きさに比例した大きさとなるよ
うにされている。なお、液圧制御弁40をバイパスする
バイパス通路の途中には、マスタシリンダ12からホイ
ールシリンダ34,38への作動液の流れを許容し、逆
向きの流れを阻止する逆止弁52が設けられている。
【0008】液通路30の分岐位置の下流側には、それ
ぞれ保持弁60が設けられている。保持弁60は常開の
電磁開閉弁であり、電流が供給されない間は増圧位置に
あるが、電流が供給されることにより保持位置に切り換
えられる。保持弁60をバイパスするバイパス通路の途
中には、ホイールシリンダ34,38からマスタシリン
ダ12への作動液の流れを許容し、逆向きの流れを阻止
する逆止弁62が設けられている。逆止弁62により、
保持弁60が保持位置にある間に、ブレーキペダル10
の踏み込みが緩められた場合のホイールシリンダ34,
38からマスタシリンダ12への作動液の流出が許容さ
れる。また、ホイールシリンダ34,38とリザーバ6
4とをそれぞれ接続する液通路の途中には、減圧弁66
が設けられている。減圧弁66は常閉の電磁開閉弁であ
り、電流が供給されることにより保持位置から減圧位置
に切り換えられる。
【0009】リザーバ64からはポンプ通路70が延び
出させられており、前記液通路30の分岐位置(分岐位
置より上流側でもよい)に接続されている。ポンプ通路
70には、逆止弁72,74,76,ポンプ78,ダン
パ80等が設けられている。リザーバ64に収容された
作動液はポンプ78によって吸引され、ポンプ78から
吐出された作動液はダンパ80を経てホイールシリンダ
34,38に供給される。ダンパ80によってポンプ7
8の吐出脈動が軽減される。また、マスタシリンダ12
とポンプ78とを接続する作動液供給通路84が設けら
れている。作動液供給通路84の途中には、電磁開閉弁
86が設けられている。電磁開閉弁86は流路面積を2
段階に変更可能なものであり、電磁開閉弁前後の液圧差
が設定値より小さい場合には第一流路面積で作動液の流
れを許容し、液圧差が設定値以上の場合には第二流路面
積で作動液の流れを許容する。第一流路面積は第二流路
面積より大きい。
【0010】電磁開閉弁86は、図1に示すように、シ
ーティング弁を含むものであり、本体90と、本体90
に固定的に設けられた固定弁座92と、固定弁座92に
対して着座・離間可能に設けられた第一弁子94と、第
一弁子94の移動に伴って移動させられる移動弁座96
と、移動弁座96に対して着座・離間可能に設けられた
第二弁子98と、第一弁子94を固定弁座92から離間
する方向に付勢する弾性部材としてのスプリング100
と、第二弁子98に、その第二弁子98を移動弁座96
から離間する方向の電磁駆動力を付与する電磁駆動力付
与装置102とを含むものである。電磁駆動力付与装置
102は、コイル104およびプランジャ106を含む
ものであり、コイル104に電流が供給されることによ
り、プランジャ106が移動させられる。プランジャ1
06の中心部にはシャフト107が固定されるととも
に、外周部にはスプリングリテーナ108が固定され
る。プランジャ106と本体90との間には弾性部材と
してのスプリング109が設けられ、それの付勢力が電
磁駆動力とは逆向き、すなわち、第二弁子98を移動弁
座96に着座させる向きに作用する。上記シャフト10
7の先端部が上記第二弁子98とされ、スプリングリテ
ーナ108に対して相対移動可能に移動弁座96が配設
されている。スプリングリテーナ108と移動弁座96
との間には、上記スプリング100が保持されている。
図に示すように、スプリングリテーナ108の内側面
は、移動弁座96のガイドとして機能する。
【0011】固定弁座92の中心部には、軸方向に延び
る貫通孔112が形成され、本体90に設けられたポン
プ側ポート114に連通させられている。貫通孔112
は、第一弁子94を貫通して設けられた貫通孔116に
も連通させられている。貫通孔116の固定弁座92に
対向する側とは反対側の開口の周辺が移動弁座96とさ
れているのである。また、本体90の固定弁座92の周
辺には、マスタシリンダ側ポート118が設けられてい
る。この電磁開閉弁86においては、第一弁子94を固
定弁座92に着座させる方向に液圧差に応じた差圧作用
力が作用することになるのである。
【0012】コイル104に電流が供給されると、移動
弁座96を第二弁子98に着座させる方向、すなわち、
図の上向きの電磁駆動力が付与される。この状態におい
て、差圧作用力がスプリング100の付勢力より小さい
場合には、移動弁座96が第二弁子98に着座させら
れ、第一弁子94が固定弁座92から離間させられる。
電磁開閉弁86は、固定弁座92における流路面積で開
く第一開状態とされる。第一開状態における第一流路面
積は、第一弁子94と固定弁座92との間の隙間の面積
あるいは貫通孔112の面積によって決まる。また、差
圧作用力がスプリング100の付勢力より大きい場合に
は、移動弁座96が移動させられることがないため、第
一弁子94は固定弁座92に着座し、第二弁子98と移
動弁座96とが互いに離間させられる。電磁開閉弁86
は、移動弁座96における流路面積で開く第二開状態と
される。第二開状態における第二流路面積は、第二弁子
94と移動弁座96との間の隙間の面積あるいは貫通孔
116の面積によって決まる。本実施形態においては、
第一流路面積は第二流路面積より大きくされている。
【0013】このように、電磁開閉弁86は、電流が供
給された状態において、前後の液圧差が設定値以下の場
合には第一開状態とされ、設定値より大きい場合には第
二開状態とされる。設定値は、スプリング100の付勢
力に基づいて決定される。本実施形態においては、設定
値は2MPaとされており、前後の液圧差と固定弁座9
2の第一弁子94が当接する部分の面積との積が、スプ
リング100の付勢力より小さい場合は第一開状態とさ
れ、大きい場合は第二開状態とされるようにされてい
る。
【0014】液圧差が大きい場合は流路面積が小さくさ
れる。その結果、ポンプ78に供給される作動液量が小
さくされ、吸入脈動を抑制し得る。しかし、流路面積を
小さくし過ぎると、キャビティションが発生する等ポン
プ78の作動状態に問題が生じるため、第二流路面積
は、ポンプの作動状態に問題が生じることを回避しつつ
脈動を軽減し得る大きさに決定されるのである。液圧差
が小さい場合は流路面積が大きくされる。その結果、ポ
ンプ78に供給される作動液の液量が不足し、ブレーキ
シリンダの液圧の増大勾配が不足することが良好に回避
される。特に、作動液の温度が低い場合には粘度が大き
く流れ難いため、作動液の流量不足が生じやすいが、こ
れが良好に回避されるのである。
【0015】また、液圧差に基づいて流路面積が変更さ
れれば、液圧差に起因して生じる電磁開閉弁86を流れ
る作動液流量の変化を小さくすることができるという利
点がある。本実施形態においては、後述するように、ホ
イールシリンダにポンプから吐出された作動液が供給さ
れるのは、旋回状態抑制制御が行われる場合と、ブース
タが助勢限界に達した後とであり、ブースタが助勢限界
に達するのは、マスタシリンダの液圧が20MPaに達
した場合(踏力がそれに応じた大きさに達した場合)と
されている。そのため、電磁開閉弁86は、旋回状態抑
制制御が行われる場合(前後の液圧差が2MPa以下の
場合であり、後述するように、マスタシリンダ液圧が
0.5MPaである場合)は第一開状態とされ、助勢限
界に達した場合(マスタシリンダ液圧が20MPa以上
の場合)は第二開状態とされる。また、第一開状態にお
ける第一流路面積(φ0.3)は、第二開状態における
第二流路面積(φ0.7)の約5.4倍とされている。
電磁開閉弁86を流れる作動液の流量は、作動液の流速
と流路面積とを掛け合わせることにより求められるが、
流速は、液圧差の1/2乗に比例した大きさになるた
め、第一開状態と第二開状態とで、電磁開閉弁86を流
れる作動液流量の変化はそれほど小さくなる。このよう
に、本実施形態においては、コイル104に電流が供給
されることにより、電磁開閉弁86が開状態にされるの
は、ブレーキペダル10の踏力が大きい場合と、ブレー
キペダル10が踏み込まれていない場合とのいずれかの
場合であることが多いため、流路面積を2段階に変更可
能とすれば十分なのである。固定弁座92,第一弁子9
4,移動弁座96,第二弁子98,スプリング100等
により流路面積変更装置が構成される。
【0016】上記電磁開閉弁86のコイル104、前述
の保持弁60,減圧弁64のコイル、液圧制御弁40の
コイル46、ポンプ78を駆動するモータ128、圧力
制御弁26のコイル等は、コンピュータを主体とする液
圧制御装置130からの指令に基づいて制御される。液
圧制御装置130の入力部には、ブレーキペダル10の
踏力を検出する踏力センサ132、各車輪32,36の
回転速度を検出する車輪速センサ134,136、リザ
ーバ64に収容された作動液量が設定量より少なくなっ
たことを検出する液量センサ140等が接続される。車
輪速センサ134,136の出力信号に基づいて、各車
輪42,46の制動スリップ状態、車両の旋回状態等が
検出される。制動スリップ状態が路面の摩擦係数に対し
て過大になった場合には、アンチロック制御が行われ
る。また、旋回状態が設定状態を越えれば、旋回状態抑
制制御(ビークルスタビリティ制御を含む)が行われ
る。
【0017】リザーバ64に収容された作動液量は、ア
ンチロック制御等における減圧時間,増圧時間等を計測
することによって推定することも可能であるが、本実施
形態においては、液量センサ140によって設定量より
少なくなったことが検出される。ポンプ78を駆動する
モータ128が作動状態にある場合に、リザーバ64に
収容された作動液量が設定量より少ない場合には、電磁
開閉弁86のコイル104に電流が供給されることによ
り、開状態に切り換えられ、マスタシリンダ12の作動
液がポンプ78に供給される。モータ128は、ブース
タ14が助勢限界に達した後、旋回状態抑制制御中等に
作動状態とされる。ブースタ14が助勢限界に達したこ
とは、変圧室15が大気に達したことを検出したり、マ
スタシリンダ液圧(ブレーキペダル10の踏力に対応)
が助勢限界時の液圧に達したことを検出したりすること
によって検出することができる。非ブレーキ操作時作動
装置18の作動により、ブースタ14が助勢限界に達し
た後にも、マスタシリンダ12の加圧室の液圧を高くす
ることは可能であるが、この場合には、加圧室の液圧を
制御することができない。そのため、助勢限界後には、
ポンプ78から吐出された作動液の液圧に基づいてホイ
ールシリンダ34,38の液圧が、踏力に応じた制動力
が得られるように制御されるのである。踏力は、踏力セ
ンサ132によって検出されるが、踏力に基づいてマス
タシリンダ12の液圧を推定することも可能である。な
お、マスタシリンダ12の液圧を検出するマスタ圧セン
サを設けてもよい。
【0018】以上のように構成された液圧ブレーキ装置
における作動について説明する。ブレーキペダル10が
踏み込まれれば、その踏力に応じた液圧がマスタシリン
ダ12の2つの加圧室にそれぞれ発生させられ、加圧室
の作動液が液圧制御弁40,逆止弁52を経てホイール
シリンダ34,38に供給される。ブースタ14が助勢
限界に達した後には、モータ128が作動させられ、液
圧制御弁40が制御される。リザーバ64の作動液がポ
ンプ78によって汲み上げられ、吐出された作動液がホ
イールシリンダ34,38に供給される。ホイールシリ
ンダ34,38の液圧は液圧制御弁40の制御により制
御される。ホイールシリンダとマスタシリンダとの差圧
に応じた差圧作用力F2 がスプリング48の付勢力F3
と電磁駆動力F1 との合力より小さい間は、閉状態に保
たれ、ポンプ78から吐出された作動液がホイールシリ
ンダに供給されるが、差圧作用力F2が合力より大きく
なると、開かれ、ポンプ78から吐出された作動液はマ
スタシリンダ12に戻される。
【0019】リザーバ64に収容された作動液量が設定
量より少ない場合は、電磁開閉弁86のコイル104に
電流が供給される。ここでは、ブースタ14が助勢限界
に達した後であるため、ブレーキペダル10の踏力は大
きく、マスタシリンダ12の液圧はかなり高い。電磁開
閉弁86の前後の液圧差は大きく、差圧作用力がスプリ
ング100の付勢力より大きくなる。第一弁子94は固
定弁座92に着座させられ、第二弁子98が移動弁座9
6から離間させられ、第二開状態とされる。第二流路面
積は小さいため、マスタシリンダ12から多量の作動液
が流出させられることが回避され、ブレーキペダル10
が大きく入り込むことを回避することができる。また、
ポンプ78の吸入脈動がブレーキペダル10を介して運
転者に伝達されるが、吸入量が抑制されるため、運転者
が感じる不快感を軽減させることができる。
【0020】それに対して、制動スリップ状態が過大に
なると、アンチロック制御が行われる。アンチロック制
御においては、各ホイールシリンダ34,38の液圧
が、制動スリップ状態が適正状態に保たれるように、保
持弁60,減圧弁64が制御される。ここでは、ポンプ
78から吐出された作動液の液圧に基づいて行われるよ
うにしても、マスタシリンダ12から供給される作動液
の液圧に基づいて行われるようにしてもよい。
【0021】旋回状態が設定旋回状態を越えた場合に
は、旋回状態抑制制御が行われる。非ブレーキ操作時作
動装置18の作動により、マスタシリンダ12の加圧室
に大気圧より高い液圧が発生させられる。また、モータ
128が作動状態とされ、液圧制御弁40が制御され
る。例えば、右旋回時にスピン傾向が大きくなった場合
には、左方向の旋回モーメントが加えられるように、X
配管のいずれか一方の系統(図示しない系統)に属する
2つのホイールシリンダ(制御対象ホイールシリンダ)
の液圧が制御される。ポンプ78から吐出された作動液
の液圧に基づいて、保持弁60,減圧弁64の制御によ
り、左側輪のホイールシリンダの液圧を右側輪のホイー
ルシリンダの液圧より相対的に大きくして、左方向の旋
回モーメントを加えるのである。
【0022】リザーバ64に収容される作動液量が設定
量より少なくなると、電磁開閉弁86のコイル104に
電流が供給される。この場合には、電磁開閉弁86の前
後の液圧差が小さいため、移動弁座96がスプリング1
00の付勢力によって第二弁子98に当接させられ、第
一弁子94が固定弁座92から離間させられる。電磁開
閉弁86は第一開状態とされ、第一流路面積で作動液の
流れが許容される。第一開状態における第一流路面積は
大きいため、ポンプ78の吸入口に十分な量の作動液を
供給することができ、ポンプ78の吐出量を大きくする
ことができる。そのため、ホイールシリンダに早急に作
動液を供給することが可能となり、作動遅れを小さくす
ることができる。
【0023】それに対して、他方の系統(図に示す系
統)においては、ポンプ78は停止状態に保たれ、液圧
制御弁40のコイル46にも電流は供給されず、開状態
に保たれる。右前輪32のホイールシリンダ34,左後
輪36のホイールシリンダ38はマスタシリンダ12に
連通させられ、マスタシリンダ12の作動液が、液圧制
御弁40,逆止弁52を経てホイールシリンダ34,3
8に供給される。非ブレーキ操作時作動装置18の作動
によりマスタシリンダ12の加圧室の液圧は大気圧より
高くされるが、0.5PMa程度の大きさであるため、
車両に大きな制動力が加えられることが回避される。し
かも、ホイールシリンダ34,38がマスタシリンダ1
2に連通させられた状態が保たれるため、旋回状態抑制
制御中にブレーキペダル10が踏み込まれても、ホイー
ルシリンダ34,38に高圧の作動液を供給し得、ブレ
ーキを作動させることができる。
【0024】仮に、非ブレーキ操作時作動装置18の作
動により、マスタシリンダ12の加圧室の液圧を0.5
MPaより高くすれば、流路面積を大きくしなくても、
ポンプ78に多量の作動液を供給することが可能とな
る。しかし、旋回状態抑制制御中においては、非制御対
象ホイールシリンダ(34,38)とマスタシリンダ1
2とを連通状態に保ち、ブレーキペダル10が操作され
た場合に、直ちにブレーキを作動させる必要がある。こ
の場合に、マスタシリンダ12の加圧室の液圧を高くす
ることによって、非制御ホイールシリンダの液圧を高く
すると、車両に加えられる制動力が大きくなり、望まし
くないのである。
【0025】以上のように、本実施形態においては、電
磁開閉弁86において、液圧差が大きい場合は小さい場
合より流路面積が小さくされるため、液圧差が大きい場
合は脈動を軽減し、小さい場合は作動遅れを小さくする
ことができる。また、旋回状態抑制制御時には、非ブレ
ーキ操作時作動装置18の作動により、マスタシリンダ
12の液圧が約0.5MPaとされるため、車両全体に
大きな制動力が加わることを回避しつつ、ポンプ78に
大気圧より高い液圧の作動液を供給することができる。
【0026】なお、電磁開閉弁の構造は上記実施形態に
おけるそれに限らず、他の態様とすることもできる。例
えば、スプリング100が、プランジャ106に固定の
スプリングリテーナ108と移動弁座96との間に設け
られていたが、固定弁座92と移動弁座96との間に設
けてもよい。また、固定弁座92でなくても、本体90
自体あるいは本体90に固定の部材と移動弁座96との
間に設けることもできる。さらに、第一,第二流路面積
の大きさ、第一開状態と第二開状態とに切り換わる際の
設定液圧差の大きさ等は、上記実施形態における場合に
限らず、他の大きさにすることもできる。第一,第二流
路面積の大きさを、実験的に決定してもよく、第二流路
面積の大きさを第一流路面積の大きさより大きくすれば
よいのである。
【0027】また、液圧ブレーキ装置の構造についても
上記実施形態におけるそれに限定されず、前後配管の装
置に適用することもできる。旋回状態抑制制御は、前輪
側の系統と後輪側の系統とのいずれか一方の系統に属す
る左右輪のホイールシリンダ液圧を制御することにより
行われる。他方の系統においては、ポンプ78が停止状
態に保たれることになる。駆動スリップ状態が路面の摩
擦係数に対して過大になった場合には、前輪側と後輪側
とのいずれか一方の非駆動輪側のホイールシリンダをマ
スタシリンダに連通させた状態で、駆動輪側のホイール
シリンダ液圧を、駆動スリップ状態が適正状態に保たれ
るように制御することができる。このように、非駆動輪
のホイールシリンダをマスタシリンダに連通させた状態
でトラクション制御を行うことが可能となり、安全性を
向上させることができる。
【0028】さらに、旋回状態抑制制御は、どのような
態様で行われてもよい等いちいち例示することはしない
が、特許請求の範囲を逸脱することなく当業者の知識に
基づいて種々の変形,改良を施した態様で本発明を実施
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である電磁開閉弁の断面図
である。
【図2】上記電磁開閉弁が設けられた液圧ブレーキ装置
の回路図である。
【図3】上記液圧ブレーキ装置に含まれる液圧制御弁の
作動図である。
【符号の説明】
12 マスタシリンダ 14 ブースタ 64 リザーバ 78 ポンプ 86 電磁開閉弁 90 本体 92 固定弁座 94 第一弁子 96 移動弁座 98 第二弁子 104 コイル 112,116 貫通孔 130 液圧制御装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイルへの電気エネルギの供給により閉状
    態から開状態に切り換わる電磁開閉弁であって、 同じ量の電気エネルギに対して、自身の前後の液圧差に
    応じて流路面積を段階的に変更する流路面積変更装置を
    有することを特徴とする電磁開閉弁。
  2. 【請求項2】本体と、 その本体に固定的に設けられた固定弁座と、 その固定弁座に対して着座・離間可能に設けられた第一
    弁子と、 その第一弁子を貫通して形成された液通路の前記固定弁
    座に近い側とは反対側の開口の周辺に設けられた移動弁
    座と、 その移動弁座に対して着座・離間可能に設けられた第二
    弁子と、 前記第一弁子を前記固定弁座から離間する向きに付勢す
    る弾性部材と、 前記第二弁子に、その第二弁子を移動弁座から離間させ
    る向きの電磁駆動力を付与する電磁駆動力付与装置とを
    含むことを特徴とする電磁開閉弁。
JP10125962A 1998-05-08 1998-05-08 電磁開閉弁 Pending JPH11315951A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100444817B1 (ko) * 2000-03-29 2004-08-18 주식회사 만도 브레이크 트랙션 콘트롤 시스템용 솔레노이드밸브
KR100888374B1 (ko) 2007-10-10 2009-03-13 주식회사 만도 브레이크용 압력제어 솔레노이드 밸브
JP2009227101A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Hitachi Ltd ブレーキ装置
JP2016190578A (ja) * 2015-03-31 2016-11-10 オートリブ日信ブレーキシステムジャパン株式会社 車両用ブレーキ液圧制御装置

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