JPH11301443A - 車両用2系統液圧ブレーキ装置 - Google Patents

車両用2系統液圧ブレーキ装置

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JPH11301443A
JPH11301443A JP10111605A JP11160598A JPH11301443A JP H11301443 A JPH11301443 A JP H11301443A JP 10111605 A JP10111605 A JP 10111605A JP 11160598 A JP11160598 A JP 11160598A JP H11301443 A JPH11301443 A JP H11301443A
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hydraulic
passage
brake
brake fluid
master cylinder
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JP10111605A
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Yasuhito Sekihara
康仁 関原
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液圧ポンプの吐出量不足を伴うことなくブレ
ーキペダルが踏み込まれている状態の下でのブレーキペ
ダルの振動や液圧配管の振動を抑制する。 【解決手段】 マスターシリンダ17から電動機駆動の
液圧ポンプ18、19を介さずに車輪ブレーキ11〜1
4へ昇圧ブレーキ液を供給する通路21、22を開閉す
るために該通路に介装された開閉電磁弁23、24と、
マスターシリンダ17から液圧ポンプ18、19の吸込
み側にブレーキ液を供給するための通路25、26を開
閉するために該通路に介装された開閉電磁弁24とを備
える。通路25、26の開閉電磁弁25、26の液圧ポ
ンプ側には、シリンダ内にピストンを液密的摺動可能に
嵌合して形成した一対の液室と一対のオリフィスとで構
成されたダンパ29が介装され、該ダンパ29により、
液圧ポンプ18、19から通路25、26を介してマス
ターシリンダ17に伝達する液圧脈動が低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、車両駆動
時の駆動車輪の過剰なスリップを抑制するトラクション
制御や緊急ブレーキ操作時に車輪にブレーキ操作力に対
応するブレーキ力よりも大きなブレーキ力を加える緊急
ブレーキアシスト制御等を行うことができるように、ブ
レーキペダルが踏込まれない状態の下でも液圧ポンプの
作動によって車輪ブレーキに液圧を供給することがで
き、またブレーキペダルが踏込まれている状態の下で車
輪ブレーキに供給する液圧を液圧ポンプの作動によって
更に昇圧させることができる車両用2系統液圧ブレーキ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の車両用2系統液圧ブレーキ装置
は既に公知であり、例えば特開平8−230634号公
報に記載されている。この2系統液圧ブレーキ装置は、
第1及び第2の液圧系統の各々が、供給される液圧の大
きさに対応した大きさのブレーキ力を車輪に加えるため
の車輪ブレーキと、ブレーキ液リザーバと、ブレーキ液
リザーバから供給されるブレーキ液をブレーキペダルの
踏込みにより昇圧して車輪ブレーキへ供給するマスター
シリンダと、ブレーキ液リザーバから前記マスターシリ
ンダを介して供給されるブレーキ液を昇圧して車輪ブレ
ーキに供給する電動機駆動の液圧ポンプと、マスターシ
リンダから液圧ポンプを介さずに車輪ブレーキへ昇圧ブ
レーキ液を供給するための第1の通路に介装された第1
の開閉電磁弁と、マスターシリンダから液圧ポンプの吸
込み側にブレーキ液を供給するための第2の通路に介装
された第2の開閉電磁弁と、液圧ポンプが吐出するブレ
ーキ液を第1の通路の第1の開閉電磁弁と車輪ブレーキ
との間に供給する第3の通路と、第1の通路の第3の通
路との接続部と車輪ブレーキとの間に介装された第3の
開閉電磁弁と、車輪ブレーキ内のブレーキ液を液圧ポン
プの吸込み側に流出させるための第4の通路と、該第4
の通路に介装された第4の開閉電磁弁とを備えている。
【0003】通常は第2及び第4の開閉電磁弁が閉じら
れると共に第1及び第3の開閉電磁弁が開かれ、従って
車両の運転者がブレーキペダルを踏込んだときにはマス
ターシリンダがリザーバから供給されるブレーキ液を昇
圧して第1及び第3の開閉電磁弁を介して車輪ブレーキ
に供給し、車輪ブレーキ内の液圧がブレーキペダルの踏
力の増減に応じて増減する。
【0004】また、上記の如くブレーキペダルが踏込ま
れている状態の下で車輪ブレーキの液圧をマスターシリ
ンダが発生する液圧よりも高く昇圧されるときには、第
1の開閉電磁弁が閉じられると共に第2の開閉電磁弁が
開かれ、かつ液圧ポンプが作動される。液圧ポンプはマ
スターシリンダから第2開閉電磁弁を介して供給される
昇圧ブレーキ液を更に昇圧して第3開閉電磁弁を介して
車輪ブレーキに供給する。
【0005】更に、ブレーキペダルが踏込まれていない
状態の下で車輪ブレーキに液圧を供給するときには、第
1及び第4の開閉電磁弁が閉じられると共に第2及び第
3の開閉電磁弁が開かれ、かつ液圧ポンプが作動され
る。これにより、液圧ポンプがブレーキ液リザ−バから
マスターシリンダと第2開閉電磁弁を介して供給される
ブレーキ液を昇圧して第3開閉電磁弁を介して車輪ブレ
ーキに供給する。
【0006】第3及び第4の開閉電磁弁は、マスターシ
リンダまたは液圧ポンプから車輪ブレーキに供給される
液圧を、減圧、再増圧、或いは保持するために使用され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の2系統液圧ブレ
ーキ装置において、液圧ポンプが作動している時、液圧
ポンプの吸込み側には液圧ポンプの作動に起因する液圧
脈動が発生する。この液圧脈動は、ブレーキペダルが踏
込まれておらずマスターシリンダが液圧を発生していな
い場合は問題なるほどには大きくならないが、ブレーキ
ペダルが踏込まれマスターシリンダが液圧を発生してい
る場合にはマスターシリンダの発生液圧が液圧ポンプの
吸込み側に作用することによって大きくなり、ブレーキ
ペダルの振動を惹起して車両運転者に不快感を与えるほ
か、液圧通路を形成する液圧配管の振動を惹起して異音
を発生させる。このようなブレーキペダルの振動や液圧
配管の振動は、第2の通路のマスターシリンダと液圧ポ
ンプとの間の部分の通路面積を小さくし液圧ポンプの吸
込み側に発生した液圧脈動のマスターシリンダへの伝達
を抑制することによって軽減できるが、第2の通路の通
路面積を小さくしたことによって液圧ポンプの吸込み抵
抗が増加し、液圧ポンプの吐出量が不足する。
【0008】この出願の発明は、液圧ポンプの吐出量不
足を伴うことなくブレーキペダルが踏み込まれている状
態の下でのブレーキペダルの振動や液圧配管の振動を抑
制することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この出願の請求項1の発
明は、第1及び第2の液圧系統を具備した車両用2系統
液圧ブレーキ装置であって、前記第1及び第2の液圧系
統の各々が、供給される液圧の大きさに対応した大きさ
のブレーキ力を車輪に加えるための車輪ブレーキと、ブ
レーキ液リザーバと、ブレーキ液リザーバから供給され
るブレーキ液をブレーキペダルの踏込みにより昇圧して
前記車輪ブレーキへ供給するマスターシリンダと、前記
ブレーキ液リザーバから前記マスターシリンダを介して
供給されるブレーキ液を昇圧して前記車輪ブレーキに供
給する液圧ポンプと、前記マスターシリンダから前記液
圧ポンプを介さずに前記車輪ブレーキへ昇圧ブレーキ液
を供給する第1の通路を開閉するために該第1の通路に
介装された第1の弁手段と、前記マスターシリンダから
前記液圧ポンプの吸込み側にブレーキ液を供給するため
の第2の通路を開閉するために該第2の通路に介装され
た第2の弁手段とを備えている車両用2系統液圧ブレー
キ装置において、前記第1の液圧系統の前記液圧ポンプ
との作動周期と前記第2の液圧系統の前記液圧ポンプの
作動周期が半周期ずらされていると共に、前記第1の液
圧系統の前記第2の通路と前記第2の液圧系統の前記第
2の通路とを互いに連通する第1のシリンダと該シリン
ダ内に液密的摺動可能に嵌合された第1のピストンとに
より該ピストンの一端側及び他端側にそれぞれ形成され
て前記第1の液圧系統の前記第2の通路及び前記第2の
液圧系統の前記第2の通路とそれぞれ連通する一対の液
室と、前記第1の液圧系統の前記第2の通路及び前記第
2の液圧系統の前記第2の通路の前記各液室と前記マス
ターシリンダとの間に介装された一対のオリフィスとで
構成され、前記液圧ポンプの作動時に前記液圧ポンプの
吸込み側から前記第2の通路を介して前記マスターシリ
ンダに伝達する液圧脈動を低減する第1の液圧脈動減衰
手段を備えたことを特徴とする車両用液圧ブレーキ装置
である。
【0010】この出願の請求項2の発明は、請求項1に
記載の車両用2系統液圧ブレーキ装置であって、前記第
1及び第2の液圧系統の各々が、前記液圧ポンプが吐出
するブレーキ液を前記第1の通路の前記第1の弁手段と
前記車輪ブレーキとの間に供給する第3の通路を備えて
おり、前記第1の液圧系統の前記第3の通路と前記第2
の液圧系統の前記第3の通路とを互いに連通する第2の
シリンダと該シリンダ内に液密的摺動可能に嵌合された
第2のピストンとにより該ピストンの一端側及び他端側
にそれぞれ形成されて前記第1の液圧系統の前記第3の
通路及び前記第2の液圧系統の前記第3の通路とそれぞ
れ連通する一対の液室と、前記第1の液圧系統の前記第
3の通路及び前記第2の液圧系統の前記第3の通路の前
記各液室と前記マスターシリンダとの間に介装された一
対のオリフィスとで構成され、前記液圧ポンプの作動時
に前記液圧ポンプの吐出側から前記第1の通路を介して
前記マスターシリンダに伝達する液圧脈動を低減する第
2の液圧脈動減衰手段を備えたことを特徴とする車両用
液圧ブレーキ装置である。
【0011】尚、2つの液圧系統の分離が失われる可能
性を低減するため、前記第1のシリンダの内周面と前記
第1のピストンの外周面のと間のクリアランスをシール
するため2個のシール部材が軸方向に離間させて設置さ
れていると共に、前記第2のシリンダの内周面と前記第
2のピストンの外周面のと間のクリアランスをシールす
るため2個のシール部材が軸方向に離間させて設置され
ているか、或いは、前記第1のシリンダに設けられた一
対の弁座部と前記第1のピストンに設けられた一対の弁
部とによって構成され、第1のピストンが前記第1のシ
リンダ内で通常摺動範囲を超えて摺動しようとすること
により閉じる一対の弁が設けられていると共に、前記第
2のシリンダに設けられた一対の弁座部と前記第2のピ
ストンに設けられた一対の弁部とによって構成され、第
2のピストンが前記第2のシリンダ内で通常摺動範囲を
超えて摺動しようとすることにより閉じる一対の弁が設
けられていることが好ましい。
【0012】また、アンチロック制御を行うために、前
記第1の通路の前記第3の通路との接続部と前記車輪ブ
レーキとの間に介装されて該第1の通路を開閉する第3
の弁手段と、前記車輪ブレーキ内のブレーキ液を前記液
圧ポンプの吸込み側に流出させるための第4の通路と、
該第4の通路に介装されて該第4の通路を開閉する第4
の弁手段とを更に備えたことが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】図1〜3は、この出願の発明に係
る車両用二系統液圧ブレーキ装置を示す。図1におい
て、車両用2系統液圧ブレーキ装置10は、供給される
液圧の大きさに対応した大きさのブレーキ力を車輪FL
(前左車輪)、RR(後右車輪)、FR(前右車輪)及
びRL(後左車輪)にそれぞれ加える車輪ブレーキ1
1、12、13及び14と、車輪ブレーキ11、12の
液圧を供給する第1の液圧系統C1と、車輪ブレーキ1
3、14に液圧を供給する第2の液圧系統C2とを備え
る。液圧系統C1は、ブレーキ液リザーバ15と、ブレ
ーキ液リザーバ15から供給されるブレーキ液をブレー
キペダル16の踏込みにより昇圧して車輪ブレーキ1
1、12に供給するタンデムマスターシリンダ(以下、
単にマスターシリンダと言う)17と、ブレーキ液リザ
ーバ15からマスターシリンダ17を介して供給される
ブレーキ液を昇圧して車輪ブレーキ11、12の供給す
る液圧ポンプ18とを備える。液圧系統C2は、ブレー
キ液リザーバ15と、ブレーキ液リザーバ15から供給
されるブレーキ液をブレーキペダル16の踏込みにより
昇圧して車輪ブレーキ13、14に供給するマスターシ
リンダ17と、ブレーキ液リザーバ15からマスターシ
リンダ17を介して供給されるブレーキ液を昇圧して車
輪ブレーキ13、14の供給する液圧ポンプ19とを備
える。ブレーキペダル16とマスターシリンダ17との
間にはブレーキペダル16に加えられる踏力を増幅して
マスターシリンダ17に入力するブースタ(倍力装置)
20が介装されている。
【0014】車輪FL、RR,FR及びRLのうち、車
輪FL及びFRが駆動車輪であり、車輪RR及びRLが
非駆動車輪である。液圧ポンプ18、19は何れもピス
トンポンプ構造のものである。
【0015】マスターシリンダ17から液圧ポンプ18
を介さずに車輪ブレーキ11、12へ昇圧ブレーキ液を
供給する通路21には2ポート2位置の常開の開閉電磁
弁23が介装され、マスターシリンダ17から液圧ポン
プ19を介さずに車輪ブレーキ13、14へ昇圧ブレー
キ液を供給する通路22には2ポート2位置の常開の開
閉電磁弁24が介装されている。通路21、22は前記
第1の通路に該当し、開閉電磁弁23、24は前記第1
の弁手段に該当する。
【0016】マスターシリンダ17から液圧ポンプ1
8、19の吸込み側へブレーキ液を供給する通路25、
26には2ポート2位置の常閉の開閉電磁弁27、28
がそれぞれ介装されている。通路25、26は前記第2
の通路に該当し、開閉電磁弁27、28は前記第2の弁
手段に該当する。
【0017】通路25、26には液圧ポンプ18、19
の作動時に液圧ポンプ18、19の吸込み側から通路2
5、26を介してマスターシリンダ17に伝達する液圧
脈動を低減するためのダンパ29が開閉電磁弁27、2
8の液圧ポンプ側に介装されている。このダンパ29の
詳細構成を図2に示す。図2において、ボデー29Aは
上方の一対の入口29A1a、29A1b、下方の一対
の出口29A2a、29A2b及び左右両端部にて入口
29A1a、29A1b及び出口29A2a、29A2
bに連通するシリンダ29A3を有しており、シリンダ
29A3内には中央部外周にシールリング29Bが装着
されたピストン29Cが液密的摺動自在に嵌合されてピ
ストン29Cの両側に一対の液室29Da、29Dbが
形成されている。液室29Daは入口29A1a及び出
口29A2aと連通し、液室29Dbは入口29A1b
及び出口29A2bと連通する。入口29A1a及び出
口29A2aは図1の通路25を構成し、入口29A1
aは開閉電磁弁27を介してマスターシリンダ16と連
通し、出口29A2aは液圧ポンプ18の吸込み側に連
通する。また、入口29A1b及び出口29A2bは図
1の通路26を構成し、入口29A1bは開閉電磁弁2
8を介してマスターシリンダ16と連通し、出口29A
2bは液圧ポンプ19の吸込み側に連通する。ピストン
29Cは、液室29Da、29Db間に圧力差がないと
きには液室29Da、29Db内に設置されたリターン
スプリング29Ea、29Ebにより図2に示す中立位
置に復帰させられる。入口29A1a、29A1bには
オリフィス29Fa、29Fbがそれぞれ設置されてい
る。
【0018】ダンパ29は前記第1の液圧脈動減衰手段
に該当する。
【0019】図1において、液圧ポンプ18が吐出する
ブレーキ液を通路21の開閉電磁弁23と車輪ブレーキ
11、12との間の部分に供給する通路31及び液圧ポ
ンプ19が吐出するブレーキ液を通路22の開閉電磁弁
24と車輪ブレーキ13、14との間の部分に供給する
通路32には液圧ポンプ18、19の作動時に液圧ポン
プ18、19の吐出側から通路21、22を介してマス
ターシリンダ17に伝達する液圧脈動を低減するための
ダンパ33が介装されている。このダンパ29の詳細構
成を図3に示す。図3において、ボデー33Aは下方の
一対の入口33A1a、33A1b、上方の一対の出口
33A2a、33A2b及び左右両端部にて入口33A
1a、33A1b及び出口33A2a、33A2bに連
通するシリンダ33A3を有しており、シリンダ33A
3内には中央部外周にシールリング33Bが装着された
ピストン33Cが液密的摺動自在に嵌合されてピストン
33Cの両側に一対の液室33Da、33Dbが形成さ
れている。液室33Daは入口33A1a及び出口33
A2aと連通し、液室33Dbは入口33A1b及び出
口33A2bと連通する。入口33A1a及び出口33
A2aは図1の通路31を構成し、入口33A1aは液
圧ポンプ18の吐出側と連通し、出口33A2aは通路
21と連通する。また、入口33A1b及び出口33A
2bは図1の通路32を構成し、入口33A1bは液圧
ポンプ19の吐出側と連通し、出口33A2bは通路2
2と連通する。ピストン33Cは、液室33Da、33
Db間に圧力差がないときには液室33Da、33Db
内に設置されたリターンスプリング33Ea、33Eb
により図3に示す中立位置に復帰させられる。出口33
A2b、33A2bにはオリフィス33Fa、33Fb
がそれぞれ設置されている。
【0020】通路31、32は前記第3の通路に該当
し、ダンパ33は前記第2の液圧脈動減衰手段に該当す
る。
【0021】図1において、通路21の通路31との接
続部と車輪ブレーキ11及び12との間には2ポート2
位置の常開の開閉電磁弁37及び38がそれぞれ介装さ
れ、同様に通路22の通路32との接続部と車輪ブレー
キ13及び14との間には2ポート2位置の常開の開閉
電磁弁39及び40がそれぞれ介装されている。車輪ブ
レーキ11内のブレーキ液を液圧ポンプ18の吸込み側
に流出させる通路41及び車輪ブレーキ12内のブレー
キ液を通路41に流出させる通路42には2ポート2位
置の常閉の開閉電磁弁43及び44がそれぞれ介装さ
れ、同様に、車輪ブレーキ13内のブレーキ液を液圧ポ
ンプ19の吸込み側に流出させる通路45及び車輪ブレ
ーキ14内のブレーキ液を通路45に流出させる通路4
6には2ポート2位置の常閉の開閉電磁弁47及び48
がそれぞれ介装されている。
【0022】開閉電磁弁37、38、39、40は前記
第3の弁手段に該当し、通路41、42、45、46は
前記第4の通路に該当し、開閉電磁弁43、44、4
7、48は前記第4の弁手段に該当する。
【0023】通路41には通路25から通路41へのブ
レーキ液の流入を阻止する逆止弁58が介装されると共
に車輪ブレーキ11、12から流出されるブレーキ液を
一時的に溜める低圧アキュームレータ59が接続されて
いる。同様に、通路45には通路26から通路45への
ブレーキ液の流入を阻止する逆止弁60が介装されると
共に車輪ブレーキ13、14から流出されるブレーキ液
を一時的に溜める低圧アキュームレータ61が接続され
ている。
【0024】液圧ポンプ18、19は単一の電動機49
により駆動されるものであり、また液圧ポンプ18の作
動周期と液圧ポンプ19の作動周期は半周期ずれてい
る。
【0025】通路21には、差圧弁50及び逆止弁51
が開閉電磁弁23に対し並列の関係となるように接続さ
れると共に、逆止弁52及び53が開閉電磁弁37及び
38とそれぞれ並列の関係となるように接続されてい
る。差圧弁50は、開閉電磁弁23の下流側(車輪ブレ
ーキ側)の液圧が開閉電磁23の上流側(マスターシリ
ンダ側)の液圧に対して所定値を超えて上昇することを
防止し、逆止弁51は開閉電磁弁23の閉状態下で開閉
電磁弁23の上流側から下流側への液圧供給を可能と
し、逆止弁52は開閉電磁弁37の閉状態下で開閉電磁
弁37の下流側から上流側への液圧排出を可能とし、逆
止弁53は開閉電磁弁38の閉状態下で開閉電磁弁38
の下流側から上流側への液圧排出を可能とする。
【0026】同様に、通路22には、差圧弁54及び逆
止弁55が開閉電磁弁24に対し並列の関係となるよう
に接続されると共に、逆止弁56及び57が開閉電磁弁
39及び40とそれぞれ並列の関係となるように接続さ
れている。差圧弁54は、開閉電磁弁24の下流側(車
輪ブレーキ側)の液圧が開閉電磁弁24の上流側(マス
ターシリンダ側)の液圧に対して所定値を超えて上昇す
ることを防止し、逆止弁55は開閉電磁弁24の閉状態
下で開閉電磁弁24の上流側から下流側への液圧供給を
可能とし、逆止弁56は開閉電磁弁39の閉状態下で開
閉電磁弁39の下流側から上流側への液圧排出を可能と
し、逆止弁57は開閉電磁弁40の閉状態下で開閉電磁
弁40の下流側から上流側への液圧排出を可能とする。
【0027】開閉電磁弁23、24、27、28、3
7、38、39、40、43、44、47及び48と電
動機49の作動を制御する電気的制御装置61には、ブ
レーキペダル16のストローク量を検出するセンサー6
2の検出出力、車輪FLの回転速度を検出するセンサー
63の検出出力、車輪RRの回転速度を検出するセンサ
ー64の検出出力、車輪FRの回転速度を検出するセン
サー65の検出出力及び車輪RLの回転速度を検出する
センサー66の検出出力が入力される。電気的制御装置
61は、センサー62〜67の検出出力に基づいて、公
知のアンチロック制御、トラクション制御、緊急ブレー
キアシスト制御などを行うものであり、通常時には開閉
電磁弁23、24、27、28、37、38、39、4
0、43、44、47及び48と電動機49を何れも図
1に示すように非作動とする。
【0028】図1の状態において、走行している車両を
停止させるために運転者がブレーキペダル16を踏み込
むと、ブースタ20が作動してマスターシリンダ17を
作動させ、マスターシリンダ17がブレーキ液リザーバ
15から供給されるブレーキ液を昇圧して通路21を介
して車輪ブレーキ11、12に供給すると共に通路22
を介して車輪ブレーキ13、14に供給し、車輪ブレー
キ11、12、13及び14がそれぞれ車輪FL、R
R、FR及びRLに、供給される液圧の大きさに対応し
た大きさのブレーキ力を加える。車輪ブレーキ11〜1
4に供給される液圧はマスターシリンダ17の入力、つ
まりブースタ20の出力の大きさに対応する。
【0029】車両ブレーキ時において、車輪FL、R
R,FR、RLに加えられるブレーキ力が各車輪と路面
との間の摩擦力に対して過大であり、車輪FL、RR,
FR、RLの少なくとも1つ、例えば車輪FLのスリッ
プ量の過大化傾向、つまり車輪RLのロック傾向が現れ
ると、この現象を電気的制御装置61が検出して開閉電
磁弁37、43を作動させると共に電動機49を作動さ
せる。開閉電磁弁37の作動によりマスターシリンダ1
7から車輪ブレーキ11への液圧供給が遮断され、開閉
電磁弁43の作動により車輪ブレーキ11内の昇圧ブレ
ーキ液が通路41に流出され、車輪ブレーキ11内の液
圧が減圧して車輪FLに加えられるブレーキ力が減少
し、車輪FLのスリップ量が減少する。通路41に流出
したブレーキ液は電動機49により作動される液圧ポン
プ18によって通路21に還流され、車輪ブレーキ11
から通路41への流出量から液圧ポンプ18の作動によ
る通路41から通路21への還流量を差し引いたブレー
キ液量は低圧アキュームレータ58に一時的に貯えら
れ、通路41への流入量が還流量よりも少ないときに低
圧アキュームレータ58内のブレーキ液が液圧ポンプ1
8により通路21に還流される。車輪ブレーキ11の減
圧により車輪FLのロック傾向が消滅しかつ車輪FLの
スリップ量の過小化傾向が現れると、この現象を電気的
制御装置61が検出して開閉電磁弁37、43を非作動
とするか、或いは開閉電磁弁43を非作動としつつ開閉
電磁弁37の非作動、作動を繰り返させる。これによ
り、マスターシリンダ17及び液圧ポンプ18から通路
21に供給される昇圧ブレーキ液が連続的に、或いは間
欠的に車輪11に供給され、車輪ブレーキ11内の液圧
が連続的に、或いは階段状に増圧し、車輪FLに加えら
れるブレーキ力が増大して車輪FLのスリップ量が増大
する。このように、車輪FLのスリップ量の程度に応じ
て車輪ブレーキ11内の液圧が自動的に調節されること
により、車輪FLには同車輪をロックさせない最大ブレ
ーキ力が加えられる。
【0030】車両ブレーキ時における車輪ブレーキ1
2、13、14内の液圧も、車輪ブレーキ11内の液圧
の自動調節と同様に、それぞれ車輪RR,FR、RLの
スリップ量の程度に応じて開閉電磁弁38、39、4
0、44、47、48と電動機49を作動、非作動する
ことによって自動調節され、車輪RR,FR、RLの各
々には同車輪をロックさせない最大ブレーキ力が加えら
れる。
【0031】このようなアンチロック制御時において、
車輪ブレーキ11、12の少なくとも一方の液圧及び車
輪ブレーキ13、14の少なくとも一方の液圧を自動調
節している場合、液圧ポンプ18、19の吐出側に液圧
脈動が発生する。液圧ポンプ18、19の作動周期が半
周期ずれているので、液圧ポンプ18の吐出側の液圧が
上昇する時には液圧ポンプ19の吐出側の液圧が下降
し、また液圧ポンプ19の吐出側の液圧が上昇する時に
は液圧ポンプ18の吐出側の液圧が下降する。従って、
ダンパ33のピストン33Cが液圧ポンプ18の吐出側
と液圧ポンプ19の吐出側との間の圧力差に応じてシリ
ンダ33A3内で往復運動し、液圧ポンプ18の吐出側
の液圧脈動が液圧ポンプ18からオリフィス33Faに
至る回路容積のみならず液圧ポンプ19からオリフィス
33Fbに至る回路容積をも利用して減衰され、また液
圧ポンプ19の吐出側の液圧脈動が液圧ポンプ19から
オリフィス33Fbに至る回路容積のみならず液圧ポン
プ18からオリフィス33Faに至る回路容積をも利用
して減衰される。従って、液圧ポンプ18、19の吐出
側から通路21、22を介してマスターシリンダ17へ
伝達する液圧脈動が低減され、ブレーキペダル16の振
動が低減される。
【0032】車両ブレーキ時、電気的制御装置61はセ
ンサー62の検出出力に基づきブレーキペダル67の踏
み込み速度が所定しきい値を超えたか否かを監視し、ブ
レーキペダル16の踏み込み速度が所定しきい値を超え
た場合は緊急ブレーキ操作が行われたものとして開閉電
磁弁23、24、29及び40と電動機49を作動させ
る。従って、マスターシリンダ17が出力する昇圧ブレ
ーキ液は通路25及び26を介して液圧ポンプ18及び
19の吸込み側に供給され、液圧ポンプ18、19が吐
出する昇圧ブレーキ液が車輪ブレーキ11〜14に供給
される。車輪ブレーキ11〜14内の液圧は、ブレーキ
ペダル16の踏力が小さくても、液圧ポンプ18、19
によってアンチロック制御が行われるまで昇圧される。
このような緊急ブレーキアシスト制御時、液圧ポンプ1
8、19の吐出側の液圧脈動はダンパ33により減衰さ
れ、車輪ブレーキ11〜14内の液圧脈動が低減され
る。そして、液圧ポンプ18の吸込み側の液圧脈動とこ
れとは半周期ずれた液圧ポンプ19の吸込み側の液圧脈
動は、ダンパ29のピストン29Cが液圧ポンプ18の
吸込み側と液圧ポンプ19の吸込み側との間の圧力差に
応じてシリンダ29A3内で往復運動し、液圧ポンプ1
8、19の各々の吐出側の液圧脈動がオリフィス29F
aから液圧ポンプ18に至る回路容積及びオリフィス2
9Fbから液圧ポンプ19に至る回路容積を利用して減
衰され減衰される。従って、液圧ポンプ18、19から
通路25、26を介してマスターシリンダ17に伝達す
る液圧脈動が低減し、ブレーキペダル16の振動が低減
して運転者の不快感が軽減し、液圧配管の振動が低減し
て異音レベルが低減する。また、液圧ポンプ18、19
が交互にブレーキ液を吸込む際にピストン29Cが両端
間の差圧によって往復摺動し、ダンパ29がポンプ作用
をするので(液圧ポンプ18または19の吐出行程時に
マスターシリンダ17からのブレーキ液を液室29Da
または29Dbに蓄積し、液圧ポンプ18または19の
吸込み行程時に液室9Daまたは29Db内のブレーキ
液を液圧ポンプ18または19に供給する)、通路2
5、26の各々にオリフィス29Fa、29Fbが並列
に設置されている構成に近似した結果となる。従って、
液圧ポンプ18、19の各々の吸込み抵抗は、液圧ポン
プ18、19から通路25、26を介してマスターシリ
ンダ17に伝達する液圧脈動をオリフィスのみによって
同じレベルまで低下させる場合に比べると、格段と小さ
くなり、液圧ポンプ18、19の吐出量不足は伴わな
い。
【0033】車両駆動時に駆動車輪FL及びFRの何れ
か1つ、例えば車輪FLにスリップ量の過大化傾向、つ
まり空転傾向が現れると、この現象を電気的制御装置6
1が検出して開閉電磁弁23、27を作動させると共に
電動機49を作動させる。従って、液圧ポンプ18がブ
レーキ液リザーバ15内のブレーキ液を通路25、マス
ターシリンダ17を介して吸込み昇圧して通路21を介
して車輪ブレーキ11に供給し、車輪ブレーキ11が車
輪FLにブレーキ力を加え、車輪FLのスリップ量が低
減する。車輪ブレーキ11内の液圧の上場に伴い車輪F
Lのスリップ量の過小化傾向が現れると、この現象を電
気的制御装置61が検出して開閉電磁弁37、43を作
動させ、車輪ブレーキ11内の液圧を減圧する。このよ
うに、車輪ブレーキFLのスリップ量の程度に応じて車
輪ブレーキ11内の液圧が自動的に調節されることによ
り、車輪FLの駆動力は同車輪が空転することのない最
大駆動力に調整される。車輪FRについても、車輪FR
のスリップ量の程度に応じて、開閉電磁弁24、28、
40及び電動機49の作動させ、更に開閉電磁弁39、
47を作動、非作動させることによって車輪ブレーキ1
3内の液圧が自動調節され、車輪FRの駆動力は同車輪
が空転することのない最大駆動力に調整される。
【0034】図4に示すダンパ129は、図2のダンパ
29に対して、ピストン29Cに2つのシールリング2
9Ba、29Bbを装着し、シールリング29Ba、2
9Bbの損傷によって2つの液圧系統C1、C2の分離
が失われる可能性を低減した点でのみ相違する。
【0035】図5及び図6に示すダンパ229は、図2
のダンパ29に対して、ピストン29Bの左右両端に一
対の弁部29Ga、29Gbを弾性体29Ha、29H
bをそれぞれ介して連結して径方向へ可動に支持させ、
これら弁部29Ga、29Gbに対応する弁座29I
a、29Ibをボデー29Aに形成し、弁部29Ga及
び29Gbと弁座29Ia及び29Ibにより一対の弁
29Ja及び29Jbをそれぞれ構成させ、ピストン2
9Cが右方向または左方向へ通常摺動範囲を超えて摺動
しようとすることにより弁29Jaまたは29Jbが閉
じるようにしたものである。図6は、ピストン29Cが
右方向へ通常摺動範囲を超えて摺動しようとした場合を
示す。このダンパ229においても、シールリング29
Bの損傷によって2つの液圧系統C1、C2の分離が失
われる可能性が低減する。尚、弁部29Ga、29Gb
と弁座29Ia、29Ibの対向面の形状は図5、6に
示すように円錐状とする他、平面としてもよい。
【0036】また、ダンパ33についても、図4、5に
示す構成とすることとしてもよい。
【0037】図7はこの出願の発明に係る車両用2系統
液圧ブレーキ装置の他の構成を示すもので、図1に示す
構成をベースとして、通路25、26に介装するダンパ
129を開閉電磁弁27、28のマスターシリンダ側に
配置するとともに、該ダンパ129は、図2においてオ
リフィス29Fa、29Fbを、マスターシリンダ17
から通路25、26に供給される液圧に応動して通路2
5、26の液圧がブレーキペダル16の踏込み時と非踏
込み時とを判別するための所定値未満のときには通路2
5、26を絞らず、また所定値以上のときには通路2
5、26を絞る通路面積切換弁67、68に置換してな
る構成とし、また通路25、26の液圧ポンプ18、1
9寄り部分に容積一定のダンパ室69、70を追加し、
更に通路31、32にも容積一定のダンパ室71、72
を追加したものである。
【0038】尚、図1、図7においては、通路21、2
2に2ポート2位置の開閉電磁弁23、24を介装した
が、マスターシリンダ側液圧と車輪ブレーキ側液圧との
間の差圧(マスターシリンダ側液圧<車輪ブレーキ側液
圧)とスプリングによって開弁し供給電流値に応じて変
化する電磁吸引力によって閉弁するリニア電磁弁を介装
することとしてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上に説明したように、この出願の発明
に係る車両用2系統液圧ブレーキ装置は、液圧ポンプの
吐出量不足を伴うことなくブレーキペダルが踏み込まれ
ている状態の下でのブレーキペダルの振動や液圧配管の
振動を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明に係る車両用2系統液圧ブレー
キ装置の構成を示す図である。
【図2】図1中のダンパ29の詳細構成を示す図であ
る。
【図3】図1中のダンパ30の詳細構成を示す図であ
る。
【図4】ダンパの第1の変形例を示す図である。
【図5】ダンパの第2の変形例を示す図である。
【図6】図5のダンパの作用を示す図である。
【図7】この出願の発明に係る車両用2系統液圧ブレー
キ装置の他の構成を示す図である。
【符号の説明】
10・・・車両用液圧ブレーキ装置 FL、RR、FR、RL・・・車輪 11〜14・・・車輪ブレーキ 15・・・ブレーキ液リザーバ 16・・・ブレーキペダル 17・・・マスターシリンダ 18、19・・・液圧ポンプ 21、22・・・通路 23、24・・・開閉電磁弁 25、26・・・通路 29、30・・・ダンパ 37〜40・・・開閉電磁弁 41、42・・・通路 43、44・・・開閉電磁弁 45、46・・・通路 47、48・・・開閉電磁弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2の液圧系統を具備した車両
    用2系統液圧ブレーキ装置であって、前記第1及び第2
    の液圧系統の各々が、供給される液圧の大きさに対応し
    た大きさのブレーキ力を車輪に加えるための車輪ブレー
    キと、ブレーキ液リザーバと、ブレーキ液リザーバから
    供給されるブレーキ液をブレーキペダルの踏込みにより
    昇圧して前記車輪ブレーキへ供給するマスターシリンダ
    と、前記ブレーキ液リザーバから前記マスターシリンダ
    を介して供給されるブレーキ液を昇圧して前記車輪ブレ
    ーキに供給する液圧ポンプと、前記マスターシリンダか
    ら前記液圧ポンプを介さずに前記車輪ブレーキへ昇圧ブ
    レーキ液を供給する第1の通路を開閉するために該第1
    の通路に介装された第1の弁手段と、前記マスターシリ
    ンダから前記液圧ポンプの吸込み側にブレーキ液を供給
    するための第2の通路を開閉するために該第2の通路に
    介装された第2の弁手段とを備えている車両用2系統液
    圧ブレーキ装置において、前記第1の液圧系統の前記液
    圧ポンプとの作動周期と前記第2の液圧系統の前記液圧
    ポンプの作動周期が半周期ずらされていると共に、前記
    第1の液圧系統の前記第2の通路と前記第2の液圧系統
    の前記第2の通路とを互いに連通する第1のシリンダと
    該シリンダ内に液密的摺動可能に嵌合された第1のピス
    トンとにより該ピストンの一端側及び他端側にそれぞれ
    形成されて前記第1の液圧系統の前記第2の通路及び前
    記第2の液圧系統の前記第2の通路とそれぞれ連通する
    一対の液室と、前記第1の液圧系統の前記第2の通路及
    び前記第2の液圧系統の前記第2の通路の前記各液室と
    前記マスターシリンダとの間に介装された一対のオリフ
    ィスとで構成され、前記液圧ポンプの作動時に前記液圧
    ポンプの吸込み側から前記第2の通路を介して前記マス
    ターシリンダに伝達する液圧脈動を低減する第1の液圧
    脈動減衰手段を備えたことを特徴とする車両用液圧ブレ
    ーキ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用2系統液圧ブレ
    ーキ装置であって、前記第1及び第2の液圧系統の各々
    が、前記液圧ポンプが吐出するブレーキ液を前記第1の
    通路の前記第1の弁手段と前記車輪ブレーキとの間に供
    給する第3の通路を備えており、前記第1の液圧系統の
    前記第3の通路と前記第2の液圧系統の前記第3の通路
    とを互いに連通する第2のシリンダと該シリンダ内に液
    密的摺動可能に嵌合された第2のピストンとにより該ピ
    ストンの一端側及び他端側にそれぞれ形成されて前記第
    1の液圧系統の前記第3の通路及び前記第2の液圧系統
    の前記第3の通路とそれぞれ連通する一対の液室と、前
    記第1の液圧系統の前記第3の通路及び前記第2の液圧
    系統の前記第3の通路の前記各液室と前記マスターシリ
    ンダとの間に介装された一対のオリフィスとで構成さ
    れ、前記液圧ポンプの作動時に前記液圧ポンプの吐出側
    から前記第1の通路を介して前記マスターシリンダに伝
    達する液圧脈動を低減する第2の液圧脈動減衰手段を備
    えたことを特徴とする車両用液圧ブレーキ装置。
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