JPH10329674A - 液圧ブレーキ装置 - Google Patents

液圧ブレーキ装置

Info

Publication number
JPH10329674A
JPH10329674A JP14040097A JP14040097A JPH10329674A JP H10329674 A JPH10329674 A JP H10329674A JP 14040097 A JP14040097 A JP 14040097A JP 14040097 A JP14040097 A JP 14040097A JP H10329674 A JPH10329674 A JP H10329674A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
wheel cylinder
hydraulic
master cylinder
wheel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14040097A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakuni Suzuki
雅邦 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP14040097A priority Critical patent/JPH10329674A/ja
Publication of JPH10329674A publication Critical patent/JPH10329674A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、マスタシリンダとは別の液圧発生
機構を備える液圧ブレーキ装置に関し、液圧発生機構に
よりホイルシリンダ圧が増圧された状態でブレーキ戻し
操作が行なわれた場合にホイルシリンダ圧を速やかに減
圧させることを目的とする。 【解決手段】 液圧ブレーキ装置はポンプ64を備え
る。ポンプ64が運転されると共に電磁弁28がオンさ
れるとホイルシリンダ圧はポンプ64を液圧源として増
圧される。ホイルシリンダ圧が所望の液圧まで増圧され
ると、電磁弁28がオン・オフ制御されることで、ホイ
ルシリンダ52、54に対するフルードの流出・流入が
ゼロとなった状態が形成される。かかる状態でマスタシ
リンダ圧が低下すると、ホイルシリンダ52、54から
マスタシリンダ16へのフルードの流量が増加すること
で、ホイルシリンダ圧は減圧される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液圧ブレーキ装置
に係り、特に、マスタシリンダとは別の液圧発生機構を
備える液圧ブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、特開平8−2952
24号に開示される如く、緊急ブレーキ操作が要求され
た場合に、通常時に比して大きな制動力を発生させる液
圧ブレーキ装置が知られている。上記従来の液圧ブレー
キ装置は、緊急ブレーキ操作を検出する緊急ブレーキ操
作検出手段と、高圧のアシスト圧を発生する液圧発生機
構と、ホイルシリンダを制御する液圧源をマスタシリン
ダ又は液圧発生機構に選択的に切り替える電磁弁とを備
えている。
【0003】上記従来の装置において、緊急ブレーキ操
作が検出されていない場合には、ホイルシリンダはマス
タシリンダを液圧源として制御される。この場合、ホイ
ルシリンダには、マスタシリンダ圧に応じた液圧が供給
される。また、緊急ブレーキ操作が行なわれたことが検
出されると、ホイルシリンダに対して液圧を付与する液
圧源がマスタシリンダから液圧発生機構に切り替えられ
ることで、ホイルシリンダには高圧のアシスト液圧が供
給される。以下、かかる状態を実現する制御をブレーキ
アシスト制御と称する。従って、上記従来の装置によれ
ば、通常時において制動力をブレーキ踏力に応じた大き
さに制御し、かつ、緊急ブレーキ操作が検出された後
に、制動力を速やかに立ち上げることができる。
【0004】上記従来の装置において、ブレーキアシス
ト制御の実行中に、マスタシリンダ圧が低下した場合に
は、ブレーキ戻し操作が行なわれたと判断される。ブレ
ーキ戻し操作が行なわれたと判断されると、マスタシリ
ンダとホイルシリンダとが連通するように電磁弁が切り
替えられる。この場合、ホイルシリンダからマスタシリ
ンダへブレーキフルードが流出することで、ホイルシリ
ンダ圧は減圧される。従って、上記従来の装置によれ
ば、ブレーキアシスト制御の実行中においても、運転者
がブレーキ戻し操作を行なった場合には、その意図を反
映して制動力を減少させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置におい
て、マスタシリンダ圧は油圧センサにより検出される。
この場合、マスタシリンダ圧の低下が油圧センサに伝達
されるまでには、液圧の伝搬に伴う時間遅れが生ずる。
また、マスタシリンダ圧が低下したことは、油圧センサ
の出力信号を演算処理することにより検出される。この
ため、油圧センサにマスタシリンダ圧の低下が伝達され
てからブレーキ戻し操作が検出されるまでには、演算処
理に伴う時間遅れが生ずる。更に、ブレーキ戻し操作が
検出されてからホイルシリンダ圧の減圧が開始されるま
でには、電磁弁の切替えに伴う時間遅れが生ずる。この
ように、上記従来の装置によれば、ブレーキアシスト制
御の実行中に、ブレーキ戻し操作が行なわれてから、ホ
イルシリンダ圧の減圧が開始されるまでの時間遅れを回
避することができない。
【0006】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、ホイルシリンダがマスタシリンダとは別の液圧
発生機構により増圧されている状態でブレーキ戻し操作
が行なわれた際に、時間遅れを伴うことなく速やかにホ
イルシリンダ圧を減圧させることが可能な液圧ブレーキ
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、マスタシリンダとホイルシリンダとの
間の導通と遮断とを切り替える電磁弁と、前記電磁弁の
下流側においてホイルシリンダと連通する液圧発生機構
と、所定の条件が成立した場合に、前記電磁弁によりマ
スタシリンダとホイルシリンダとの間を遮断すると共に
前記液圧発生機構を液圧源としてホイルシリンダ圧を増
圧する液圧制御手段と、を備える液圧ブレーキ装置にお
いて、前記液圧制御手段によりホイルシリンダ圧が所望
の液圧まで増圧されたことを検出する増圧検出手段と、
ホイルシリンダ圧が所望の液圧まで増圧されたことが検
出された場合に、前記電磁弁のオン・オフ制御を開始す
るオン・オフ制御手段と、を備える液圧ブレーキ装置に
より達成される。
【0008】本発明において、液圧制御手段によってホ
イルシリンダ圧が所望の液圧まで増圧されると、電磁弁
のオン・オフ制御が開始される。電磁弁のオン・オフ制
御の実行中には、マスタシリンダとホイルシリンダとが
導通した状態が形成される。マスタシリンダとホイルシ
リンダとが導通した状態では、ホイルシリンダ圧とマス
タシリンダ圧との差圧に応じた流量のフルードがホイル
シリンダからマスタシリンダへ流出する。従って、液圧
発生機構からホイルシリンダに流入するフルードの流量
と、ホイルシリンダからマスタシリンダへ流出するフル
ードの流量とが釣り合うことで、ホイルシリンダ圧は所
望の液圧に保持される。かかる状態において、マスタシ
リンダ圧が低下すると、ホイルシリンダからマスタシリ
ンダへ流出するフルードの流量が増加する。従って、マ
スタシリンダ圧が低下すると同時にホイルシリンダ圧は
減圧される。
【0009】また、上記の目的は、請求項2に記載する
如く、マスタシリンダとホイルシリンダとの間の導通状
態をリニアに変化させる制御弁と、前記制御弁の下流側
においてホイルシリンダと連通する液圧発生機構と、所
定の条件が成立した場合に、前記制御弁によりマスタシ
リンダとホイルシリンダとの間を遮断すると共に前記液
圧発生機構を液圧源としてホイルシリンダ圧を増圧する
液圧制御手段と、を備える液圧ブレーキ装置において、
前記液圧制御手段によりホイルシリンダ圧が所望の液圧
まで増圧されたことを検出する増圧検出手段と、ホイル
シリンダ圧が所望の液圧まで増圧されたことが検出され
た場合に、前記制御弁の開度を中間値に設定する開度制
御手段と、を備える液圧ブレーキ装置によっても達成さ
れる。
【0010】本発明において、液圧制御手段によってホ
イルシリンダ圧が所望の液圧まで増圧されると、電磁弁
の開度は中間値に設定される。電磁弁の開度が中間値に
設定されると、マスタシリンダとホイルシリンダとが導
通した状態となる。マスタシリンダとホイルシリンダと
が導通した状態では、ホイルシリンダ圧とマスタシリン
ダ圧との差圧に応じた流量のフルードがホイルシリンダ
からマスタシリンダへ流出する。従って、液圧発生機構
からホイルシリンダに流入するフルードの流量と、ホイ
ルシリンダからマスタシリンダへ流出するフルードの流
量とが釣り合うことで、ホイルシリンダ圧は所望の液圧
に保持される。かかる状態において、マスタシリンダ圧
が低下すると、ホイルシリンダからマスタシリンダへ流
出するフルードの流量が増加する。従って、マスタシリ
ンダ圧が低下すると同時にホイルシリンダ圧は減圧され
る。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例である
液圧ブレーキ装置のシステム構成図を示す。本実施例の
液圧ブレーキ装置は、図示しない電子制御ユニット(以
下、ECUと称す)により制御される。なお、図1に
は、左前輪FL及び右後輪RRのブレーキ機構を実現す
る構成要素が示されている。
【0012】図1に示すブレーキ装置は、ブレーキペダ
ル10を備えている。ブレーキペダル10は、ブレーキ
ブースタ12の作動軸14に連結されている。ブレーキ
ブースタ12にはマスタシリンダ16が固定されてい
る。マスタシリンダ16は、その内部に液圧室を備えて
いる。マスタシリンダ16の液圧室には、ブレーキペダ
ル10に付与されたブレーキ踏力に対して所定の倍力比
を有するマスタシリンダ圧PM/C が発生する。
【0013】マスタシリンダ16の上部にはリザーバタ
ンク18が配設されている。リザーバタンク18の内部
には、所定量のブレーキフルードが貯留されている。ブ
レーキペダルの踏み込みが解除されている場合、マスタ
シリンダ16の液圧室とリザーバタンク18とは連通し
た状態となる。マスタシリンダ16の液圧室には、液圧
通路20が接続されている。液圧通路20には、油圧セ
ンサ22が連通している。油圧センサ22の出力信号は
ECUに供給されている。ECUは油圧センサ22の出
力信号に基づいてマスタシリンダ圧PM/C を検出する。
【0014】液圧通路20には、また、電磁制御弁24
が連通している。電磁制御弁24は、電磁弁28、逆止
弁30、及びリリーフ弁32を備えている。電磁弁28
は、第1ポート34、第2ポート36、及び第3ポート
38を備える2位置3方の電磁弁である。第1ポート3
4は、液圧通路20に連通している。第2ポート36は
液圧通路40及び41に連通している。また、第3ポー
ト38は、液圧通路42に連通している。電磁弁28
は、ECUから駆動信号が供給されない状態、すなわ
ち、オフ状態では、第1ポート34と第2ポート36と
を導通させ、かつ、第3ポート38を閉塞した第1の状
態を実現し、一方、ECUから駆動信号が供給された状
態、すなわち、オン状態では、第1ポート34と第3ポ
ート38とを導通させ、かつ、第2ポート36を閉塞し
た第2の状態を実現する。
【0015】逆止弁30は、液圧通路20側から液圧通
路40、41側へ向かう流体の流れのみを許容する一方
向弁である。また、リリーフ弁32は、液圧通路40、
41側の液圧が液圧通路20側の液圧に比して所定値以
上高圧となった場合にのみ開弁する弁機構である。な
お、電磁制御弁24の構成については後に詳細に説明す
る。
【0016】液圧通路40には、保持ソレノイド44、
46、及び逆止弁48、50が連通している。保持ソレ
ノイド44、46はECUから駆動信号が供給されるこ
とにより閉弁状態となる2位置の電磁弁である。保持ソ
レノイド44及び逆止弁48は右後輪RRのホイルシリ
ンダ52に連通している。逆止弁48は、ホイルシリン
ダ52側から液圧通路40側へ向かう流体の流れのみを
許容する一方向弁である。また、保持ソレノイド46及
び逆止弁50は左前輪FLのホイルシリンダ54に連通
している。逆止弁50は、ホイルシリンダ54側から液
圧通路41側へ向かう流体の流れのみを許容する一方向
弁である。
【0017】ホイルシリンダ52及び54には、それぞ
れ、減圧ソレノイド56及び58が連通している。減圧
ソレノイド56、58は、ECUから駆動信号が供給さ
れることにより開弁状態となる2位置の電磁弁である。
減圧ソレノイド56、58は、共に、補助リザーバ60
に連通している。補助リザーバ60には、逆止弁62を
介してポンプ64の吸入側が連通している。また、ポン
プ64の吐出側は逆止弁66を介して液圧通路41に連
通している。逆止弁62は、補助リザーバ60側からポ
ンプ64側へ向かう流体の流れのみを許容する一方向弁
である。また、逆止弁66は、ポンプ64側から液圧通
路41側へ向かう流体の流れのみを許容する一方向弁で
ある。
【0018】補助リザーバ60の内部には、ピストン6
8及びスプリング70が配設されている。ピストン68
はスプリング70によって補助リザーバ60の容積が減
少する向きに付勢されている。補助リザーバ60には、
液圧通路42に連通するリザーバポート72が設けられ
ている。リザーバポート72の内部には、ボール弁74
と、押圧軸76とが配設されている。また、リザーバポ
ート72には、ボール弁74の弁座として機能するシー
ト部78が設けられている。押圧軸76の両端は、それ
ぞれ、ピストン68及びボール弁74に当接している。
【0019】補助リザーバ60の内部にブレーキフルー
ドが流入していない場合は、ピストン68は図1中最上
端位置(以下、原位置と称す)に位置する。補助リザー
バ60の内部には、ピストン68が原位置に位置する場
合に、液圧通路42と減圧ソレノイド56、58及び逆
止弁62との導通状態を確保する液圧経路が確保されて
いる。
【0020】ピストン68が原位置に位置する場合は、
ボール弁74はシート部78から離座する。ボール弁7
4とシート部78との間に形成されるクリアランスは、
補助リザーバ60に貯留されるブレーキフルードの量が
増加するにつれて、すなわち、ピストン68の変位量が
増加するにつれて減少する。そして、補助リザーバ60
に貯留されるブレーキフルードの量が所定値を達した時
点で、ボール弁74はシート部78に着座する。ボール
弁74がシート部78に着座した状態では、液圧通路4
2から補助リザーバ60へのブレーキフルードの流入は
阻止される。
【0021】次に、図2を参照して、電磁制御弁24の
構成について説明する。図2は、電磁制御弁24の断面
図である。図2に示す如く、電磁制御弁24は、スリー
ブ82を備えている。スリーブ82は一端が閉じた筒状
の非磁性部材である。スリーブ82の周囲には、電磁コ
イル84が配設されている。電磁コイル84は、ボビン
86の周囲に巻設されている。電磁コイル86に周囲に
は、磁性材料より構成された環状部材88が配設されて
いる。
【0022】スリーブ82の内部には、ブランジャ90
が挿入されている。プランジャ90は、スリーブ82の
内径に比して僅かに小さな外径を有する磁性部材であ
る。プランジャ90には、第1可動軸92が圧入固定さ
れている。第1可動軸92は、非磁性材料で構成された
部材である。スリーブ82の閉じ側端部とプランジャ9
0との間には第1スプリング94が配設されている。
【0023】スリーブ82には、また、コア96が圧入
されている。プランジャ90とコア96との間には、所
定のギャップが形成されている。コア96は、その中央
部に、第1可動軸92の外径に比して僅かに大きな径を
有する第1貫通穴98を備えている。第1可動軸92
は、第1貫通穴98の内部に摺動可能に保持されてい
る。
【0024】コア96には、第1貫通穴98に比して大
きな径を有し、コア96の図2における下端に開口する
第2貫通穴100が形成されている。また、コア96に
は、その径方向に延在し、第2貫通穴100に開口する
2本の通路102、104が、図2における上側からこ
の順で形成されている。第1可動軸92の図2における
下端部には、アッパスプリングシート106が配設され
ている。アッパスプリングシート106は、図2におけ
る下端面に開口するガイド穴108を備えている。ガイ
ド穴108には、第2可動軸110の上端部が摺動可能
に保持されている。第2可動軸110は、ロアスプリン
グシート112を備えている。アッパスプリングシート
106とロアスプリングシート112との間には、第2
スプリング114が配設されている。プランジャ90、
第1可動軸92、アッパスプリングシート106、第2
可動軸110、ロアスプリングシート112、及び第2
スプリング114(以下、可動体115と総称する)
は、プランジャ90とコア96との間の上記ギャップに
相当する距離だけ、図2における上下方向に一体となっ
て変位することができる。
【0025】コア96の第2貫通穴100には、通路1
02と通路104とを隔成する位置にインナシート11
6が圧入されている。インナシート116には、第2可
動軸110の下端部に比して大径に形成された貫通穴1
18を備えている。インナシート116の、図2におけ
る下方には、ボール弁120が配設されている。また、
ボール弁120の図2における更に下方には、アウタシ
ート122が固定されている。
【0026】ボール弁120は、保持器124により保
持されている。保持器124とアウタシート122との
間には、第3スプリング126が配設されている。第3
スプリング126は、保持器124及びボール弁120
をインナシート116側に付勢している。従って、ボー
ル弁120には、第2可動軸110により図2における
下向きに付与される押圧力と、第3スプリング126に
より図2における上向きに付与される押圧力とが作用す
る。
【0027】本実施例において、第3スプリング126
は、第1スプリング94に比して大きな付勢力を発生す
る。このため、可動体115に入力される力が第1スプ
リング94の付勢力のみである場合は、ボール弁120
がインナシート116に着座する状態が形成される。イ
ンナシート116にボール弁120が着座すると、イン
ナシート116の貫通穴118は、ボール弁120によ
って閉塞される。
【0028】アウタシート122には、その中央部を貫
通する貫通穴128が形成されている。貫通穴128
は、ボール弁120がアウタシート122から離座して
いる場合に導通状態となり、一方、ボール弁120がア
ウタシート122に着座することで閉塞される。アウタ
シート122の外周には、カッブシール130が装着さ
れている。カップシール130は、弾性材料で構成され
た環状の部材である。カップシール130はシール部1
32を備えている。シール部132は、その両側に、図
2における下方側が高圧となるような差圧が発生した場
合に拡径方向に変形する。カップシール130のシール
部132は、拡径することによりブレーキフルードの流
通を阻止し、また、縮径することによりブレーキフルー
ドの流通を許容する。
【0029】電磁制御弁24は、ハウジングブロック1
34に組み込まれている。電磁制御弁24がハウジング
ブロック134内に挿入された後、スリーブ82の開口
側端部の外周に、環状のリテーナ136が介装される。
電磁制御弁24は、リテーナ136の外周側がかしめら
れることにより、ハウジングブロック134に固定され
る。
【0030】ハウジングブロック134には、マスタシ
リンダ16に連通する液圧通路20、ホイルシリンダ5
2に連通する液圧通路40、ホイルシリンダ54及びポ
ンプ64の吐出側に連通する液圧通路41、及び、補助
リザーバ60を介してポンプ64の吸入側に連通する液
圧通路42が形成されている。液圧通路20は、コア9
6の通路104と連通する位置に、液圧通路40及び4
1は、アウタシート122の図2中下側の空間と連通す
る位置に、また、液圧通路42は、コア96の通路10
2に連通する位置に、それぞれ、設けられている。
【0031】ハウジングブロック134とコア96との
間には、ブレーキフルードが流通し得る程度のギャップ
138が形成されている。コア96の外周には、ギャッ
プ138の液圧通路20に連通する部分と、液圧通路4
2に連通する部分とを隔成するOリング140が介装さ
れている。このため、液圧通路20から液圧通路42、
すなわち、マスタシリンダ16からポンプ64の吸入側
へのブレーキフルードの供給は、コア96の内部空間を
介してのみ行なわれる。
【0032】一方、ギャップ138の液圧通路20が開
口する部分と、アウタシート122の下方の液圧通路4
0、41が開口する部分との間には、カップシール13
0が配設されている。カップシール130のシール部1
32は、液圧通路20側から液圧通路40、41側へ向
かう流れのみを許容する逆止弁として、すなわち、上記
図1に示す逆止弁30として機能する。従って、マスタ
シリンダ16からとホイルシリンダ52、54へのブレ
ーキフルードの供給は、コア96及びアウタシート11
2の内部空間に加え、コア96及びアウタシート112
の外部空間を介して行なわれる。
【0033】電磁制御弁24において、電磁コイル84
に励磁電流が供給されていない場合は、プランジャ88
に対して電磁力は作用しない。この場合、可動体115
を図2における下向きに付勢する力は、第1スプリング
94の付勢力のみとなる。従って、電磁コイル84に励
磁電流が供給されていない場合は、ボール弁120がイ
ンナシート116に着座する状態、すなわち、通路10
2と通路104とが遮断され、かつ、通路104と貫通
穴128とが導通する状態(上述した第1の状態)が形
成される。
【0034】電磁コイル84に励磁電流が供給される
と、プランジャ90とコア96との間に、両者を引き寄
せる電磁力が発生する。この場合、可動体115を図2
における下向きに付勢する力は、第1スプリング94の
付勢力と、上記電磁力との合力となる。プランジャ90
にかかる合力が作用すると、第2可動軸110がボール
弁120を押し下げる力が第2スプリング126の付勢
力に比して大きくなる。その結果、ボール弁120がア
ウタシート122に着座する状態、すなわち、通路10
4と通路102とが連通し、かつ、通路104と貫通穴
128とが遮断される状態(上述した第2の状態)が形
成される。
【0035】この第2の状態において、液圧通路40、
41側の液圧が、液圧通路20側の液圧に比して高圧と
なると、その差圧によって、ボール弁110には、アウ
タシート122から離座する向きの付勢力が作用する。
そして、上記差圧が所定圧を越えると、ボール弁110
は第2スプリング114を収縮変形させながら第2可動
軸110を押し上げる。この場合、ボール弁110がア
ウタシート112から離座することで、液圧通路40、
41と液圧通路20とが導通状態となる。このように、
第1可動軸92と第2可動軸110との間に第2スプリ
ング114が介装されていることで、上記図1に示すリ
リーフ弁32としての機能が実現されている。
【0036】ところで、図1に示す液圧ブレーキ装置
は、通常のブレーキ装置としての機能(以下、通常ブレ
ーキ機能と称す)、ブレーキ操作中に車輪に過大なスリ
ップ率が発生するのを防止するABS機能、及び、運転
者によって緊急ブレーキ操作が実行された際に、通常時
に比して大きな制動力を発生させるブレーキアシスト機
能(以下、BA機能と称す)を実現する。
【0037】通常ブレーキ機能は、図1に示す如く、電
磁弁28をオフ状態とし、保持ソレノイド44、46を
開弁状態とし、減圧ソレノイド56、58を閉弁状態と
し、かつ、ポンプ64を停止状態とすることで実現され
る。以下、この状態を通常ブレーキ状態と称す。通常ブ
レーキ状態が実現されると、マスタシリンダ16とホイ
ルシリンダ52、54とが導通状態となる。この場合、
ホイルシリンダ52、54のホイルシリンダ圧PW/C
マスタシリンダ圧PM/C に等しい液圧に制御される。従
って、通常ブレーキ状態が実現されている場合は、車両
に発生する制動力はブレーキ踏力に応じた大きさに制御
される。
【0038】ABS機能は、ブレーキペダル10が踏み
込まれている状況下で、電磁弁28をオフ状態とし、ポ
ンプ64を運転状態とし、かつ、保持ソレノイド44、
46、及び、減圧ソレノイド56、58を適宜開閉させ
ることにより実現される。以下、この状態をABS状態
と称す。ブレーキペダル10が踏み込まれている状況下
で、電磁弁28がオフ状態とされると、液圧通路40に
はマスタシリンダ圧PM/C が導かれる。液圧通路40に
マスタシリンダ圧PM/C が導かれている場合に、保持ソ
レノイド44が開弁状態とされると共に減圧ソレノイド
56が閉弁状態とされると(図1に示す状態)、ホイル
シリンダ52とマスタシリンダ16とは導通状態とな
る。すなわち、ホイルシリンダ圧PW/C はマスタシリン
ダ圧PM/C に向けて増圧される。この状態を、以下、増
圧モードと称す。また、保持ソレノイド44及び減圧ソ
レノイド56が共に閉弁状態とされると、ホイルシリン
ダ圧PM/C は保持される。この状態を、以下、保持モー
ドと称す。更に、増圧ソレノイド44が閉弁状態とされ
ると共に減圧ソレノイド52が開弁状態とされると、ホ
イルシリンダ52と補助リザーバ60とが導通状態とな
る。この場合、ホイルシリンダ52内のブレーキフルー
ドが補助リザーバ60へ向けて流出することで、ホイル
シリンダ圧は減圧される。この状態を、以下、減圧モー
ドと称す。
【0039】同様に、ホイルシリンダ54についても、
保持ソレノイド46及び減圧ソレノイド58を適宜制御
することで、増圧モード、保持モード、及び減圧モード
を実現することができる。本実施例の液圧ブレーキ装置
において、車輪のスリップ率が所定値を越えないよう
に、上記した増圧モード、保持モード、及び減圧モード
が適宜実現される。このため、ABS制御が開始される
と、車輪RR,FLのロック傾向が収束される。
【0040】なお、減圧モードにおいて、補助リザーバ
60に流入したブレーキフルードは液圧ポンプ64によ
り汲み上げられて液圧通路40に供給される。従って、
ABS状態において、マスタシリンダ16からホイルシ
リンダ52、54へ至る液圧系統内のブレーキフルード
の量が減少することが防止される。BA機能は、ブレー
キペダル10が所定値を越える操作速度で踏み込まれた
場合に、電磁弁28をオン状態とし、増圧ソレノイド4
4、46を開弁状態とし、減圧ソレノイド56、58を
閉弁状態とし、かつ、ポンプ64を運転状態とすること
で実現される。この状態を、以下、BA状態と称す。ま
た、BA状態を実現するための制御を、以下、BA制御
と称する。なお、ブレーキペダル10の操作速度は、マ
スタシリンダ圧PM/C の時間変化率ΔPM/C (=dP
M/C /dt)に基づいて検出することができる。
【0041】ブレーキペダル10が踏み込まれている状
況下で電磁弁28がオン状態とされると、マスタシリン
ダ16と補助リザーバ60とが導通状態となる。マスタ
シリンダ16と補助リザーバ60とが導通状態となる
と、その後、ボール弁74がシート部78に着座するま
で、ブレーキフルードがマスタシリンダ16から補助リ
ザーバ60へ流入する。そして、補助リザーバ60に流
入したブレーキフルードは、ポンプ64により汲み上げ
られて液圧通路40、41へ供給される。このため、B
A制御が開始されると、液圧通路40、41には、ポン
プ64を液圧源として高圧のブレーキフルードが導かれ
る。
【0042】BA制御の実行中に液圧通路40、41に
導かれた高圧のブレーキフルードは、保持ソレノイド4
4、46を介して、それぞれ、ホイルシリンダ52、5
4に導かれる。このため、BA制御が開始されると、ホ
イルシリンダ圧は速やかにマスタシリンダ圧に比して高
い液圧へ上昇する。このように、BA制御によれば、緊
急ブレーキ操作が開始された後、ホイルシリンダ圧を速
やかに立ち上げることができる。
【0043】ところで、BA制御の実行中において、運
転者がブレーキ戻し操作を行なった場合、すなわち、ブ
レーキ踏力を緩めた場合には、その意図が反映されるよ
うにホイルシリンダ圧PW/C を速やかに減圧させる必要
がある。ブレーキ戻し操作が行なわれたことは、油圧セ
ンサ22によって検出されるマスタシリンダ圧PM/C
減少したこと、すなわち、時間変化率ΔPM/C が負の値
となったことをもって検出することができる。また、B
A制御の実行中におけるホイルシリンダ圧PW/ C の減圧
は、電磁弁28をオフ状態に切り替えて、ホイルシリン
ダ52、54とマスタシリンダ16とを連通させること
により実現することができる。従って、BA制御の実行
中に時間変化率ΔPM/C が負となったことが検出された
場合に、電磁弁28をオフ状態に切り替えることで、ブ
レーキ戻し操作に応じてホイルシリンダ圧PW/C を減圧
させることができる。
【0044】しかしながら、マスタシリンダ圧PM/C
変化は、液圧通路20を介して油圧センサ22に伝達さ
れる。従って、マスタシリンダ圧PM/C が低下を始めて
から、油圧センサ22の出力信号に変化が生ずるまで
に、液圧の伝達に伴う時間遅れが生ずる。また、油圧セ
ンサ22の出力信号が変化を始めてから、その時間変化
率ΔPM/C に基づいてブレーキ戻し操作が検出されるま
でに、ECUの演算処理に伴う時間遅れが生ずる。更
に、電磁弁28への駆動信号がオフされてから、電磁弁
28がオフ状態となるまでの間にも、電磁弁28の切り
替え動作に伴う時間遅れが生ずる。
【0045】このように、ブレーキ戻し操作が行なわれ
てから、ホイルシリンダ圧PW/C の減圧が開始されるま
でには、種々の要因によって時間遅れが生ずることにな
る。従って、マスタシリンダ圧PM/C に基づいてブレー
キ戻し操作を検出した後、電磁弁28を切り替えること
によりホイルシリンダ圧PW/C を減圧させることとした
のでは、ブレーキ戻し操作が行なわれた場合にホイルシ
リンダ圧PW/C を速やかに減圧させることができない。
【0046】また、マスタシリンダ圧PM/C が低下した
場合、電磁弁24がオン状態に維持されていても、リリ
ーフ弁32を介してホイルシリンダ52、54からマス
タシリンダ16へ向けてブレーキフルードが流通するこ
とで、ホイルシリンダ圧PW/ C は減圧される。しかしな
がら、リリーフ弁32は、ホイルシリンダ圧PW/C とマ
スタシリンダ圧PM/C との差圧が開弁圧PR を上回るま
で開弁しない。すなわち、マスタシリンダPM/C が低下
を始めてから(PW/C −PR )に達するまではホイルシ
リンダ圧PW/C は減圧されない。従って、この場合に
も、ブレーキ戻し操作が行なわれてからホイルシリンダ
圧PW/C の減圧が開始されるまでに時間遅れが生ずるこ
とになる。
【0047】本実施例の液圧ブレーキ装置は、BA制御
の実行中に、ブレーキ戻し操作が行なわれた場合に、上
述の如き時間遅れを伴うことなく速やかにホイルシリン
ダ圧PW/C を減圧させ得る点に特徴を有している。上述
の如く、BA制御が開始されると、ホイルシリンダ圧P
W/C はポンプ64を液圧源として増圧される。本実施例
においては、BA制御が開始された後、ホイルシリンダ
圧PW/C が所望の液圧まで増圧された時点で、電磁弁2
8をオン・オフ制御することにより、ホイルシリンダ圧
W/C が保持された状態を形成することとしている。以
下、電磁弁28がオン・オフ制御された場合に形成され
る状態について説明する。
【0048】電磁弁28がオン状態とされた場合、ホイ
ルシリンダ52、54とポンプ64とが連通すると共
に、マスタシリンダ16とホイルシリンダ52、54及
びポンプ64との連通は遮断される。従って、BA制御
の実行中に、電磁弁28がオン状態とされた場合、ホイ
ルシリンダ52、54には、ポンプ64の吐出流量Q0
に等しい流量のブレーキフルードが流入する。
【0049】一方、電磁弁28がオフ状態とされた場
合、マスタシリンダ16とホイルシリンダ52、54と
が連通すると共に、ポンプ64とマスタシリンダ16及
びホイルシリンダ52、54と連通する。BA制御の実
行中においては、ホイルシリンダ圧PW/C はマスタシリ
ンダ圧P M/C に比して高圧となっている。従って、BA
制御の実行中に、マスタシリンダ16とホイルシリンダ
52、54とが連通すると、ホイルシリンダ52、54
からマスタシリンダ16へ、両者間の差圧に応じた流量
1 のブレーキフルードが流出する。
【0050】また、ポンプ64が、マスタシリンダ16
及びホイルシリンダ52、54と連通することで、ポン
プ64が吐出するブレーキフルードは、ホイルシリンダ
52、54だけではなく、マスタシリンダ16にも流入
する。この場合、ポンプ54からマスタシリンダ16へ
流入するブレーキフルードの流量をQ2 とすると、ポン
プ54からホイルシリンダ52、54へは流量(Q0
2 )のブレーキフルードが流入することになる。
【0051】すなわち、BA制御の実行中に電磁弁28
がオフ状態とされた場合、ホイルシリンダ52、54か
らマスタシリンダ16へ流量Q1 のブレーキフルードが
流出する一方、ポンプ54からホイルシリンダ52、5
4へ流量(Q0 −Q2 )のブレーキフルードが流入す
る。従って、ホイルシリンダ52、54から流出するブ
レーキフルードの総流量は、(Q1 −Q0 +Q2 )とな
る。
【0052】このように、電磁弁28がオンされた状態
では、ホイルシリンダ52、54に流量Q0 のブレーキ
フルードが流入する一方、電磁弁28がオフされた状態
では、ホイルシリンダ52、54から流量(Q1 −Q0
+Q2 )のブレーキフルードが流出する。ホイルシリン
ダ圧PW/C 及びマスタシリンダ圧PM/C が一定に保持さ
れている場合には、流量Q0 〜Q2 も一定となる。従っ
て、電磁弁28のオン・オフを交互に切り替えることに
より、ホイルシリンダ52、54へ流入するブレーキフ
ルードの流量Q0 の時間平均qIN(以下、平均流入流量
INと称す)、及び、ホイルシリンダ52、54から流
出するブレーキフルードの流量(Q1 −Q0 +Q2 )の
時間平均qOUT (以下、平均流出流量qOUT と称す)を
変化させることができる。この場合、平均流入流量qIN
と平均流出流量qOUT とが等しくなるように、電磁弁2
8のオン・オフのデューティ比が設定されると、ホイル
シリンダ52、54に対するブレーキフルードの流量の
収支がゼロとなることで、ホイルシリンダ圧PW/C が保
持された状態が形成される。以下、電磁弁28がオン・
オフ制御されることによりホイルシリンダ圧PW/C が保
持された状態を、平衡保持モードと称する。
【0053】ところで、図2に示す電磁制御弁24にお
いて、電磁弁28がオン・オフ制御されると、時間平均
的にみて、ボール弁120が、アウタシート122に着
座した位置と、インナシート116に着座した位置との
間の中間位置に保持された状態が形成される。かかる状
態において、液圧通路40から液圧通路41へ流通する
ブレーキフルードの流量qa 、及び、液圧通路40から
液圧通路20へ向けて流通するブレーキフルードの流量
b は、それぞれ、上記した平均流量qIN及びqout
一致している。
【0054】図2において、液圧通路40から液圧通路
20へ向けて流通するブレーキフルードの流量qb 、す
なわち、ホイルシリンダ52、54から流出するブレー
キフルードの流量は、ボール弁120とアウタシータ1
22との間のクリアランスに応じて変化する。また、液
圧通路41から液圧通路40へ向けて流通するブレーキ
フルードの流量qa 、すなわち、ホイルシリンダ52、
54へ流入するブレーキフルードの流量は、ポンプ64
の吐出流量Q0 から、液圧通路41から液圧通路20へ
流通するブレーキフルードの流量qc (すなわち、上記
した流量Q2 の時間平均値)から減じた大きさとなる。
この流量qc はボール弁120とアウタシート122と
の間のクリアランスに応じて変化する。従って、流量q
a もまた、上記クリアランスに応じて変化する。このよ
うに、ボール弁120とアウタシータ120との間のク
リアランスに応じて、流量qa 及びqb が変化すること
になる。
【0055】電磁弁28がオン・オフ制御された場合、
ボール弁120とアウタシート122との間のクリアラ
ンスの時間平均値は、そのデューティ比に応じて変化す
る。従って、デューティ比が適切に設定されれば、上記
流量qa とqb とが一致することで、ホイルシリンダ圧
W/C が保持された状態、すなわち、上記した平衡保持
モードが形成される。
【0056】このように、平衡保持モードは、電磁弁2
8がオン・オフ制御されることで、時間平均的にみてボ
ール弁120とアウタシート120との間にクリアラン
スが形成され、ホイルシリンダ52、54に対するブレ
ーキフルードの流出流量と流入流量が釣り合うように、
このクリアランスが調整されることにより実現されると
みることもできる。
【0057】平衡保持モードにおいて、ブレーキ戻し操
作が行なわれることによりマスタシリンダ圧PM/C が減
少すると、ホイルシリンダ圧PW/C とマスタシリンダ圧
M/ C との差圧ΔPが増加する。電磁弁28がオフされ
た状態でホイルシリンダ52、54からマスタシリンダ
16へ流出するブレーキフルードの流量Q1 は、差圧Δ
Pの増加に応じて大きくなる。従って、差圧ΔPが増加
すると、電磁弁28がオフされた状態でホイルシリンダ
52、54から流出するブレーキフルードの総流量が増
加するため、平均流出流量qOUT が平均流入流量qIN
比して大きくなる。その結果、ホイルシリンダ52、5
4からブレーキフルードが流出することになり、ホイル
シリンダ圧PW/C は減圧される。
【0058】このように、平衡保持モードにおいては、
マスタシリンダ圧PM/C が低下すると、それに応じてホ
イルシリンダ圧PW/C は自動的に減圧される。このた
め、マスタシリンダ圧PM/C の低下を油圧センサ22の
出力信号に基づいて検出し、その検出結果に基づいて、
ホイルシリンダ圧PW/C を減圧するための処理を行なう
ことは不要である。従って、平衡保持モードにおいて
は、ブレーキ戻し操作が行なわれてから、ホイルシリン
ダ圧PW/C の減圧が開始されるまでに時間遅れが生ずる
ことはない。
【0059】上述の如く、本実施例においては、BA制
御が開始された後、ホイルシリンダ圧52、54が所望
の液圧まで増圧された時点で、平衡保持モードが形成す
ることとしている。従って、本実施例の液圧ブレーキ装
置によれば、BA制御の実行中にブレーキ戻し操作が行
なわれた場合に、時間遅れを伴うことなくホイルシリン
ダ圧PW/C を速やかに減圧させることができる。
【0060】本実施例の液圧ブレーキ装置の上記機能
は、ECUが所定のルーチンを実行することにより実現
される。以下、図3及び図4を参照して、本実施例にお
いてECUがする処理の内容について説明する。図3
は、BA制御を実現すべくECUが実行するルーチンの
フローチャートである。また、図4は、BA制御の実行
中にブレーキ戻し操作が行なわれた場合にホイルシリン
ダ圧PW/C の速やかな減圧を実現すべくECUが実行す
るルーチンのフローチャートである。図3及び図4に示
すルーチンは、所定時間間隔で起動される定時割り込み
ルーチンである。まず、図3に示すルーチンの内容につ
いて説明する。
【0061】図3に示すルーチンが起動されると、ま
ず、ステップ200の処理が実行される。ステップ20
0では、BA制御が実行中であるか否かが判別される。
その結果、BA制御が実行中であるならば、次にステッ
プ202において、BA制御を終了すべき条件(以下、
BA終了条件と称す)が成立するか否かが判別される。
一方、ステップ200においてBA制御が実行中でない
ならば、次にステップ204において、BA制御を開始
すべき条件(以下、BA開始条件と称す)が成立するか
否か、すなわち、緊急ブレーキ操作が行なわれたか否か
が判別される。かかる判別は、上述の如く、マスタシリ
ンダ圧PM/C の時間変化率ΔPM/C に基づいて行なうこ
とができる。ステップ204において否定判別される
と、以後、何ら処理が実行されることなくルーチンは終
了される。一方、ステップ204において肯定判別され
た場合には、ステップ206以降において、BA制御を
開始するための処理が実行されるステップ206では、
電磁弁28に対してパルス状の駆動信号の供給が開始さ
れる。ステップ206の処理が終了されると、次に、ス
テップ208の処理が実行される。ステップ208で
は、マスタシリンダ圧PM/C の時間変化率ΔPM/Cの絶
対値|ΔPM/C |が所定値αに比して小さいか否かが判
別される。その結果、|ΔPM/C |がα以上であるなら
ば、再び、ステップ208の処理が実行される。一方、
ステップ208において、ΔPM/C の絶対値がα未満で
あるならば、次にステップ210の処理が実行される。
ステップ210では、電磁弁28へのパルス状の駆動信
号の供給は終了される。
【0062】上述の如く、BA制御は、ブレーキペダル
10が踏み込まれた状態、すなわち、マスタシリンダP
M/C が昇圧された状態で開始される。このため、BA制
御の開始直前の状態においては、マスタシリンダ16と
補助リザーバ60との間に比較的大きな差圧が生じてい
る。かかる差圧が存在している状態で、電磁弁28がオ
ン状態に切り替えられると、マスタシリンダ16から補
助リザーバ68へブレーキフルードが急速に流出する。
その結果、ブレーキペダル10のストロークが急増し、
運転者に違和感を与えてしまう。
【0063】これに対して、本実施例においては、BA
開始条件が成立した場合、上記ステップ206におい
て、電磁弁28へのパルス状の駆動信号の供給が開始さ
れることで、電磁弁28のオン状態とオフ状態とが交互
に形成される。このため、マスタシリンダ16から補助
リザーバ68へブレーキフルードが徐々に流出すること
により、BA制御の開始時にプレーキペダル10のスト
ロークが急増することが防止される。
【0064】マスタシリンダ16から補助リザーバ60
へブレーキフルードが徐々に流出することで両者間の差
圧は次第に小さくなる。この場合、マスタシリンダ16
から補助リザーバへ流出するブレーキフルードの流量が
減少するため、ブレーキフルードの流出に伴うブレーキ
ペダル10のストロークの増加は次第に抑制される。ま
た、マスタシリンダ16から流出するブレーキフルード
の流量が減少するのに伴って、マスタシリンダ圧PM/C
の変化率も次第に小さくなる。そこで、上記ルーチンに
おいて、ステップ208で|ΔPM/C |が所定値α未満
となった場合には、電磁弁28をオン状態に切り替えて
も、ブレーキペダル10のストロークが大きく増加する
ことはないと判断して、電磁弁28へのパルス状の駆動
信号の供給を終了することとしている。
【0065】ステップ210の処理が終了されると、次
にステップ212において、BA制御を開始させるため
の処理、すなわち、電磁弁28をオン状態とするための
処理が実行される。ステップ212の処理が終了する
と、次に、ステップ202においてBA終了条件が成立
するか否かが判別される。かかる判別は、例えば、マス
タシリンダ圧PM/C が所定値を下回ったか否かに基づい
て行なわれる。
【0066】ステップ202において、BA終了条件が
成立しないと判別されると、今回のルーチンは終了され
る。一方、ステップ202において、BA終了条件が成
立するならば、次に、ステップ214において、BA制
御を終了させるための処理、すなわち、電磁弁28をオ
フ状態とするための処理が実行される。ステップ214
の処理が終了されると、今回のルーチンは終了される。
【0067】次に、図4に示すルーチンの内容について
説明する。図4に示すルーチンが起動されると、まず、
ステップ250の処理が実行される。ステップ250で
は、BA制御の実行中であるか否かが判別される。その
結果、BA制御の実行中でないならば、以後何ら処理が
実行されることなく今回のルーチンは終了される。一
方、BA制御の実行中ならば、次に、ステップ252の
処理が実行される。
【0068】ステップ252では、基準輪のスリップ率
sが所定値Cに比して大きいか否かが判別される。ここ
で、基準輪は4つの車輪のうちの何れか1つの車輪であ
り、荷重分布等を考慮してスリップが生じやすい車輪が
基準輪として選択される。上述の如く、BA制御は緊急
ブレーキ操作が行なわれた場合に、大きな制動力を発生
することを目的として実行されるものである。従って、
スリップ率が一定以上になるまでは、すなわち、車輪の
発生し得る制動力に増加の余地がある間は、ホイルシリ
ンダ圧PW/C を増圧させることが望ましい。このため、
ステップ252において、s>Cが不成立ならば、ホイ
ルシリンダPW/C を増圧させるべきであると判断され
て、次にステップ254において、電磁弁28をオン状
態とするための処理、すなわち、BA状態を実現するた
めの処理が実行される。ステップ254の処理が終了さ
れると今回のルーチンは終了される。
【0069】なお、上記ステップ252において、基準
輪のスリップ率に基づいて、ホイルシリンダ圧PW/C
増圧させるべきか否かを判別することとしたが、これに
限らず、ホイルシリンダ圧PW/C を検出する油圧センサ
を設け、その出力信号に基づいて上記判別を行なうこと
としてもよい。あるいは、車両の減速度に基づいて上記
判別を行なうこととしてもよい。
【0070】一方、ステップ252においてs>Cが成
立するならば、次に、ステップ256の処理が実行され
る。ステップ256では、マスタシリンダ圧PM/C の時
間変化率ΔPM/C が所定値dに比して小さいか否かが判
別される。その結果、ΔPM/ C <dが不成立ならば、ブ
レーキ踏力は増加しており、従って、運転者は制動力を
更に増加させることを意図していると判断される。この
場合、次にステップ254において、BA状態を実現す
るための処理が実行される。一方、ステップ256にお
いて、ΔPM/C <dが成立するならば、ブレーキ踏力は
増加していないと判断される。この場合、ホイルシリン
ダ圧PW/C は所望の大きさまで増圧されたと判断され
て、次に、ステップ258の処理が実行される。
【0071】ステップ258では、電磁弁28のオン・
オフ制御が開始されることで、平衡保持モードが形成さ
れる。なお、電磁弁28のオン状態とオフ状態とのデュ
ーティ比TON:TOFF は所定の初期値に設定される。ス
テップ258の処理が終了されると、次に、ステップ2
60の処理が実行される。ステップ260では、車両の
減速度αの時間変化率Δα(=dα/dt)が所定値A
に比して小さいか否かが判別される。その結果、Δα<
Aが成立するならば、次にステップ262において、オ
ン・オフ制御における電磁弁28のオフ状態の比率T
OFF が所定値だけ増加される。ステップ262の処理が
終了されると、今回のルーチンは終了される。一方、Δ
α<Aが不成立ならば、デューティ比が変更されること
なく今回のルーチンは終了される。
【0072】電磁弁28がオン・オフ制御されている場
合、オフ状態の比率TOFF が大きくなると、ホイルシリ
ンダ52、54とマスタシリンダ16との時間平均的な
導通の度合いが大きくなる。ホイルシリンダ52、54
とマスタシリンダ16との導通の度合いが大きくなる
と、マスタシリンダ圧PM/C が低下した場合に、ホイル
シリンダ圧PW/C はより速やかに減圧されるようにな
る。従って、ブレーキ戻し操作が行なわれた場合にホイ
ルシリンダ圧PW/C の減圧を速やかに行なううえでは、
一定の減速度が得られる範囲でTOFF を大きく設けるこ
とが望ましい。
【0073】これに対して、本ルーチンにおいては、減
速度αの時間変化率Δαが所定値Aに比して小さい場
合、すなわち、減速度αがほぼ一定に保持されている場
合に、TOFF が増加されることで、一定の減速度が確保
される範囲で、ブレーキ戻し操作が行なわれた場合のホ
イルシリンダ圧PW/C の減圧を可能な限り速やかに行な
うことが可能となっている。
【0074】なお、上記ルーチンにおいて、車両の減速
度αの時間変化率Δαが所定値以下となった場合に、オ
フ状態の比率TOFF を増加させることとしてが、これに
限らず、ホイルシリンダ圧PW/C の時間変化率が所定値
を下回った場合に、TOFF を増加させることとしてもよ
い。上述の如く、本実施例において、BA制御が開始さ
れた後、ホイルシリンダ圧PW/C が所望の液圧まで増圧
され、かつ、ブレーキ踏力が増加しない場合には、電磁
弁28がオン・オフ制御されることにより、平衡保持モ
ードが実現される。平衡保持モードにおいては、ブレー
キ戻し操作に伴ってマスタシリンダ圧PM/Cが減圧され
ると、ECUが何ら処理を実行することなく、ホイルシ
リンダ圧PW/ C は自動的に減圧される。従って、本実施
例の液圧ブレーキ装置によれば、BA制御の実行中にブ
レーキ戻し操作が行なわれた場合に、時間遅れを伴うこ
となく、ホイルシリンダ圧PW/C を速やかに減圧させる
ことができる。
【0075】なお、上記実施例においては、ポンプ64
へのブレーキフルードの供給を、マスタシリンダ16か
ら補助リザーバ60を介して行なうこととしたが、本発
明はかかる構成に限定されるものではなく、リザーバタ
ンク18から直接ポンプ64にブレーキフルードを供給
する構成をとってもよい。この場合、マスタシリンダ1
6とホイールシリンダ52、54との導通状態と遮断状
態とを切り替える弁として、2位置3方弁である電磁弁
28に代えて2位置開閉弁を用いることとすればよい。
【0076】また、上記実施例においては、マスタシリ
ンダ16とホイルシリンダ52、54との間の導通と遮
断とを電磁弁28のオン・オフにより切り替えることと
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、電磁
弁28に代えて、マスタシリンダ16とホイルシリンダ
52、55との導通状態をリニアに変化させることが可
能なリニア制御弁を用いることとしてもよい。この場
合、リニア制御弁の開度を、車両の減速度やホイルシリ
ンダ圧PW/C 等の車両の制動状態を示すパラメータに応
じて中間値に設定することで、ホイルシリンダ52、5
4に対するブレーキフルードの流出流量及び流入流量を
調整し、これにより、ホイルシリンダ圧P W/C が所望の
液圧に保持された状態を実現することができる。
【0077】なお、上記実施例においては、ポンプ64
が請求項1に記載した液圧発生機構に相当し、また、E
CUが図3に示すルーチンを実行することにより請求項
1に記載した液圧制御手段が、図4に示すルーチンのス
テップ252及び256を実行することにより請求項1
に記載した増圧検出手段が、ステップ258の処理を実
行することにより請求項1に記載したオン・オフ制御手
段が、それぞれ実現されている。
【0078】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、ホイルシ
リンダ圧が液圧発生機構を液圧源として増圧された状態
で、ブレーキ戻し操作が行なわれた場合に、時間遅れを
伴うことなくホイルシリンダ圧を速やかに減圧させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である液圧ブレーキ装置のシ
ステム構成図である。
【図2】本実施例の液圧ブレーキ装置に用いられる電磁
制御弁の断面図である。
【図3】本実施例においてBA制御を実現すべくECU
が実行するルーチンのフローチャートである。
【図4】本実施例において、BA制御の実行中にブレー
キ戻し操作が行なわれた場合にホイルシリンダ圧の速や
かな減圧を実現すべくECUが実行するルーチンのフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
16 マスタシリンダ 24 電磁制御弁 28 電磁弁 52、54 ホイルシリダ 64 ポンプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスタシリンダとホイルシリンダとの間
    の導通と遮断とを切り替える電磁弁と、前記電磁弁の下
    流側においてホイルシリンダと連通する液圧発生機構
    と、所定の条件が成立した場合に、前記電磁弁によりマ
    スタシリンダとホイルシリンダとの間を遮断すると共に
    前記液圧発生機構を液圧源としてホイルシリンダ圧を増
    圧する液圧制御手段と、を備える液圧ブレーキ装置にお
    いて、 前記液圧制御手段によりホイルシリンダ圧が所望の液圧
    まで増圧されたことを検出する増圧検出手段と、 ホイルシリンダ圧が所望の液圧まで増圧されたことが検
    出された場合に、前記電磁弁のオン・オフ制御を開始す
    るオン・オフ制御手段と、を備えることを特徴とする液
    圧ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 マスタシリンダとホイルシリンダとの間
    の導通状態をリニアに変化させる制御弁と、前記制御弁
    の下流側においてホイルシリンダと連通する液圧発生機
    構と、所定の条件が成立した場合に、前記制御弁により
    マスタシリンダとホイルシリンダとの間を遮断すると共
    に前記液圧発生機構を液圧源としてホイルシリンダ圧を
    増圧する液圧制御手段と、を備える液圧ブレーキ装置に
    おいて、 前記液圧制御手段によりホイルシリンダ圧が所望の液圧
    まで増圧されたことを検出する増圧検出手段と、 ホイルシリンダ圧が所望の液圧まで増圧されたことが検
    出された場合に、前記制御弁の開度を中間値に設定する
    開度制御手段と、を備えることを特徴とする液圧ブレー
    キ装置。
JP14040097A 1997-05-29 1997-05-29 液圧ブレーキ装置 Pending JPH10329674A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14040097A JPH10329674A (ja) 1997-05-29 1997-05-29 液圧ブレーキ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14040097A JPH10329674A (ja) 1997-05-29 1997-05-29 液圧ブレーキ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10329674A true JPH10329674A (ja) 1998-12-15

Family

ID=15267909

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14040097A Pending JPH10329674A (ja) 1997-05-29 1997-05-29 液圧ブレーキ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10329674A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001039287A (ja) * 1999-07-28 2001-02-13 Aisin Seiki Co Ltd ブレーキ液圧制御装置
JP2007030745A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Nissin Kogyo Co Ltd 車両用ブレーキ液圧制御装置
KR101361528B1 (ko) * 2012-04-13 2014-02-13 주식회사 만도 제동 응답지연 감소를 위한 초기 유량 증대 모듈

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001039287A (ja) * 1999-07-28 2001-02-13 Aisin Seiki Co Ltd ブレーキ液圧制御装置
JP2007030745A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Nissin Kogyo Co Ltd 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP4555746B2 (ja) * 2005-07-28 2010-10-06 日信工業株式会社 車両用ブレーキ液圧制御装置
KR101361528B1 (ko) * 2012-04-13 2014-02-13 주식회사 만도 제동 응답지연 감소를 위한 초기 유량 증대 모듈

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4332962B2 (ja) 車両用ブレーキシステム
EP2022690B1 (en) Vehicle brake device and its reservoir
JPH09272418A (ja) 制動力制御装置
JP2007062614A (ja) 車両用制動装置
JPH0551500B2 (ja)
JPH09290743A (ja) 制動力制御装置
JPH09315279A (ja) 制動力制御装置
JP3454078B2 (ja) 制動力制御装置
JPH10338116A (ja) 電磁弁
US6328389B1 (en) Braking force control device and braking force control method
JP3821325B2 (ja) ブレーキ倍力システム
KR100389772B1 (ko) 제동력 제어 장치
JPH10329674A (ja) 液圧ブレーキ装置
JP3296235B2 (ja) 制動力制御装置
JP3451874B2 (ja) 制動力制御装置
JPH04283156A (ja) 脈圧緩衝装置
JPH10329675A (ja) 液圧ブレーキ装置
JPH11152024A (ja) 液圧ブレーキ装置
JP2004168078A (ja) 制動力制御装置
JP3451883B2 (ja) 制動力制御装置
JP3629978B2 (ja) 液圧ブレーキ装置へのブレーキフルード充填方法
JP3451875B2 (ja) 制動力制御装置
JPH06312658A (ja) 液圧ブレーキ装置
JP4437889B2 (ja) ブレーキ制御装置
JPH10132130A (ja) 液圧制御装置および液圧制御用電磁弁