JP2014169782A - 高圧流体用弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 弁体の破損を防止しつつ体格の小型化が可能な高圧流体用弁装置を提供する。
【解決手段】 コイルアッセンブリ50が発生する磁力により固定コア35に吸引される可動コア30の弁部材25側には弾性部材301が設けられている。弾性部材301は、可動コア30の動きに合わせて弁部材25の端面291に当接または離間する。弾性部材301の径外方向には、可動コア30と接続する筒状部材40が設けられている。端面291に当接した弾性部材301が弾性変形すると、筒状部材40は、支持部材151の凹部154の内壁と当接し弾性部材301のつぶし代が所定量以下となるように可動コア30の移動を規制する。これにより、弾性部材301の弾性変形による破損を防止しつつ、弾性部材301と端面291とが形成するシール径を小さくし、可動コア30を駆動する駆動力を小さくすることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、高圧流体の流れを遮断または許容する高圧流体用弁装置に関する。
内燃機関(以下、「エンジン」という)に供給する気体燃料の圧力を燃料タンク内の高圧から気体燃料用インジェクタが噴射可能な低圧に減圧する気体燃料供給システムが知られている。気体燃料供給システムが備える気体燃料用弁装置は、通電により磁力を発生するコイル、磁力により励磁される固定コア、コイルが磁力を発生するとき固定コアに吸引される可動コア、および可動コアを往復移動可能に収容するガイド筒などからなる弁駆動部と、可動コアと一体に移動する弁体、および弁座を形成するシート部などからなる弁部材部とから構成され、気体燃料の流れを断続し、高圧の気体燃料が気体燃料用インジェクタに流れることを防止する。
気体燃料用弁装置の弁体は、高圧の気体燃料に対する高いシール性および小さい電磁力により開弁可能な開弁容易性を両立するため、比較的小さいシート径を形成する弾性部材を有する。しかしながら、弁体に大きな力が作用する場合、弾性部材のつぶし代が大きくなり破損するおそれがある。
特許文献1には、弾性部材の径外方向に弾性部材が弁座と当接したあとに弁座と当接する規制面を備え、高圧流体を導入する導入通路の圧力と高圧流体を導出する導出通路の圧力との差により弾性部材に大きな力が作用するとき、弾性部材のつぶし代が所定量以下となるように弁体の動きを規制する弁装置が記載されている。また、特許文献2には、導出通路の開口面に対向する位置に窪みが形成されている弾性部材を有する電磁弁が記載されている。
登録実用新案第2568815号公報 特許第4268604号明細書
しかしながら、特許文献1に記載の弁装置では、規制面により流体の流れを遮断する場合、弾性部材が流体の流れを遮断する場合に比べシート径が大きくなり、開弁時、弁体を駆動する駆動力が大きくなる。このため、弁駆動部の体格が大きくなる。また、特許文献2に記載の電磁弁では、弾性部材に形成されている窪みの大きさ以上に弾性部材が変形する場合、弾性部材が破損するおそれがある。
本発明の目的は、弁体の破損を防止しつつ体格の小型化が可能な高圧流体用弁装置を提供することにある。
本発明は、高圧流体の流れを遮断または許容する高圧流体用弁装置であって、弾性変形可能な弁体と、弁座を形成するシート部材に対する弁体の位置を規制する規制手段と、を備え、規制手段は、規制手段の内部と外部とを連通する第1連通孔を形成し、弁体のつぶし代を所定値以下に制限することを特徴とする。
本発明の高圧流体用弁装置では、弁ハウジング内の高圧流体の圧力により弁体と弁座とは当接し、高圧流体を導入する導入通路と高圧流体を導出する導出通路との気密を維持する。このとき、規制手段は、弾性変形可能な弁体のつぶし代が所定値以下となるように弁座に対する弁体の位置を規制する。これにより、弁体が弁座に過剰に押し付けられることがなくなり、許容量以上の弾性変形による弁体の破損を防止することができる。
また、弾性変形可能な弁体が弁座に押し付けられると弁体は変形し、弁体と弁座との間のシート径が大きくなる。開弁時、弁体と弁座とを離間するために必要な弁体の駆動力は、導入通路の圧力と導出通路の圧力との差にシート径を掛けた値となる。すなわち、弁体と弁座とのシート径が大きくなると、開弁に必要な弁体の駆動力が大きくなる。本発明の高圧流体用弁装置では、規制手段により弁体のつぶし代を所定値以下に制限するため、シート径は想定される値以下となる。これにより、開弁時に必要な弁体の駆動力が大きくなることを防止し、駆動力を発生する駆動手段を小さくすることができる。
本発明の第1実施形態による気体燃料用弁装置を適用した気体燃料供給システムの概略構成を示す模式図である。 本発明の第1実施形態による気体燃料用弁装置の断面図である。 本発明の第1実施形態による気体燃料用弁装置の図2とは異なる作動を示す断面図である。 本発明の第1実施形態による気体燃料用弁装置の図2、3とは異なる作動を示す断面図である。 本発明の第2実施形態による気体燃料用弁装置の断面図である。 本発明の第3実施形態による気体燃料用弁装置の断面図である。 本発明の第4実施形態による気体燃料用弁装置の断面図である。 本発明の第5実施形態による気体燃料用弁装置の断面図である。 本発明の第6実施形態による気体燃料用弁装置の断面図である。
以下、本発明の複数の実施形態について図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による気体燃料用弁装置を図1〜4に基づいて説明する。
最初に、気体燃料用弁装置1を適用する気体燃料供給システム100の概略構成を図1に基づいて説明する。気体燃料供給システム100は、例えば、圧縮天然ガスを燃料とする車両に搭載される。気体燃料供給システム100は、ガス充填口10、燃料タンク12、気体燃料用弁装置1、気体燃料用圧力制御弁15、気体燃料用インジェクタ17、およびECU9等を備える。
外部からガス充填口10を通して供給される高圧の気体燃料は、供給管110を通って燃料タンク12に貯留される。ガス充填口10は、逆流防止機能を有しており、ガス充填口10から供給される気体燃料が外部に逆流しないようになっている。供給管110には、ガス充填弁11が設けられる。
燃料タンク12には、燃料タンク弁13が設けられている。燃料タンク弁13は、燃料タンク12からガス充填口10への逆流防止機能、規定量以上の気体燃料が供給管120を流れるとき燃料タンク12からの気体燃料の流れを遮断する過流防止機能、および燃料タンク12内の圧力上昇時に燃料タンク12内の圧力を外部に開放することで燃料タンク12の破裂を防ぐ加圧防止安全機能を有する。
燃料タンク弁13は、供給管120を介して気体燃料用弁装置1に接続される。供給管120には、手動による供給管120の遮断が可能な元弁14が設けられている。
気体燃料用弁装置1は、気体燃料用圧力制御弁15の上流側、すなわち燃料タンク12側に設けられる。気体燃料用弁装置1は、気体燃料用圧力制御弁15の下流側を流れる気体燃料の圧力が所定の圧力以上になると、ECU9からの指令により気体燃料用圧力制御弁15に流入する気体燃料の流れを遮断する。
気体燃料用圧力制御弁15は、供給管120を通って供給される気体燃料の圧力を気体燃料用インジェクタ17が供給可能な圧力まで減圧する。例えば、気体燃料用圧力制御弁15は、燃料タンク12内の「高圧」である20MPaの気体燃料を気体燃料用インジェクタ17に供給可能な圧力である「低圧」である0.2〜0.65MPaまで減圧する。
気体燃料用圧力制御弁15で減圧された気体燃料は、オイルフィルタ16によってオイルが除去され、供給管130を通って気体燃料用インジェクタ17に供給される。気体燃料用インジェクタ17は、電気的に接続するECU9の指示に応じて吸気管18内に気体燃料を噴射する。気体燃料用インジェクタ17には、図示しない温度センサおよび圧力センサが設けられる。温度センサおよび圧力センサが検出する気体燃料の温度および圧力に関する情報は、ECU9に出力される。
吸気管18内に噴射される気体燃料は、大気から導入される空気と混合され、吸気管18が接続するエンジン19の吸気ポートからシリンダ191内に導入される。エンジン19では、ピストン192の上昇による気体燃料および空気の混合気体の圧縮および爆発により回転トルクが発生する。
気体燃料供給システム100は、このようにして燃料タンク12内の気体燃料を気体燃料用圧力制御弁15により気体燃料用インジェクタ17に供給可能な圧力に減圧して気体燃料用インジェクタ17よりエンジン19に供給する。
次に、気体燃料用弁装置1の詳細構造について図2〜4に基づいて説明する。なお、図2〜4中の実線矢印Lは、気体燃料が流れる方向を示す。
気体燃料用弁装置1は、いわゆる「パイロット弁」であって、支持部材151、ガイド筒20、弁部材25、可動コア30、固定コア35、筒状部材40、およびコイルアッセンブリ50などから構成されている。
支持部材151は、ガイド筒20を支持する。第1実施形態による気体燃料用弁装置1では、支持部材151は気体燃料用弁装置1の下流側に設けられる気体燃料用圧力制御弁15の弁ボディであるが、ガイド筒20を支持する支持部材はこれに限定されず、気体燃料用圧力制御弁15の弁ボディとは別異に設けてもよい。
支持部材151は、導入通路152、導出通路153、および導入通路152と導出通路153とを連通する凹部154を形成する。導入通路152は、供給管120を介して燃料タンク12が供給する気体燃料が流れる。導出通路153は、気体燃料用圧力制御弁15に向けて排出される気体燃料が流れる。
凹部154は、支持部材151の外壁に開口を有するように形成される。凹部154の内壁であって導出通路153の開口の縁部にはテーパ状に当接面155が形成されている。また、支持部材151の外壁と略垂直な凹部154の内壁にはねじ溝156が形成されている。凹部154には、ねじ溝156を利用してガイド筒20がねじ結合する。
ガイド筒20は、略筒状の磁性材料、例えばクロムの含有率が13〜17wt%の磁性ステンレス鋼で形成され、支持部材151側から大径部201、中径部204、鍔部205、および小径部206などから構成される。「弁ハウジング」としてのガイド筒20では、大径部201、中径部204、鍔部205および小径部206は、一体に形成される。ガイド筒20は、可動コア30をガイド筒20の中心軸φ方向に往復移動可能に収容しつつ、導入通路152から凹部154を介して導出通路153に流れる高圧の気体燃料を内部に充満可能であり、かつ、外部に漏出しないように形成されている。
大径部201は、開口202およびねじ溝203を有する。開口202では、可動コア30、筒状部材40、および弁部材25の少なくとも1つがガイド筒20の内部と外部とを出入りする。ねじ溝203は、大径部201の径方向外側の外壁に形成され、支持部材151のねじ溝156とねじ結合する。
中径部204は、外径が大径部201より小さくなるように形成されている。また、中径部204の内径は、大径部201の内径より小さくなるように形成されている。中径部204の一端は、大径部201の開口202が形成される端部とは反対側に接続する。中径部204の径方向外側には、大径部201の外径より外径が大きい鍔部205が設けられる。
鍔部205は、ガイド筒20を支持部材151に組み付けるとき、またはガイド筒20を支持部材151から取り外すとき、工具等による回転トルクが作用する。鍔部205と支持部材151との間には凹部154から外部への気体燃料の漏出を防止するシール部材157が設けられている。
小径部206は、外径が中径部204より小さくなるように形成されている。また、小径部206の内径は、中径部204の内径と同じ大きさになるように形成されている。小径部206の一端は、中径部204の大径部201と接続する側とは反対側に接続する。小径部206の他端には、開口208およびねじ溝209が形成されている。開口208内には固定コア35が設けられる。ねじ溝209は、小径部206の径方向外側の外壁に形成され、蓋部55に形成されるねじ溝551とねじ結合する。
弁部材25は、支持部材151側から、当接部26、中径部27、「係合部」としての大径部28、および小径部29などから構成されている。当接部26、中径部27、大径部28、および小径部29は、略同心状に非磁性材料から一体に形成される。弁部材25は、可動コア30の往復移動に合わせて当接面155に当接または離間する。弁部材25は、特許請求の範囲に記載の「シート部材」に相当する。
当接部26は、円錐台状に形成され、当接部26の斜面261は支持部材151の当接面155に当接または離間するように形成される。斜面261には、断面が凹状の収容室262が環状に形成されている。収容室262は、シール部材263を収容する。シール部材263は、斜面261が当接面155に当接するとき、凹部154と導出通路153との気密を維持する。
中径部27は、当接部26の外径が大きい側の端部に設けられる略円柱状の部位である。
大径部28は、中径部27の可動コア30側の端部の径方向外側に設けられる円環状の部位である。大径部28の一部は、中径部27の可動コア30側の端部より可動コア30側に突出するように形成されている。大径部28の可動コア30側に突出する部位の径内方向には小径部29が設けられている。
小径部29は、中径部27の当接部26と接続する側とは反対側の端部の略中央に設けられている。小径部29の可動コア30側の端面291は略テーパ状に形成されている。端面291は、可動コア30に収容される弾性部材301に当接可能である。端面291は、特許請求の範囲に記載の「弁座」に相当する。
弁部材25は、中心軸φ方向に貫通孔251を形成する。貫通孔251の導出通路153側の開口は、当接部26の中径部27と接続する側とは反対側の端面264に形成されている。また、貫通孔251の可動コア30側の開口は、小径部29の端面291に形成されている。
可動コア30は、磁性材料、例えば磁性ステンレス鋼で形成されている棒状部材である。可動コア30は、ガイド筒20内を往復移動可能に収容されている。可動コア30のガイド筒20と摺動する径方向外側の外壁には非磁性めっき膜が形成されている。可動コア30は、支持部材151側から小径部31および大径部32などから構成されている。小径部31および大径部32は、磁性材料から一体に形成されている。可動コア30は、特許請求の範囲に記載の「駆動手段」に相当する。
小径部31は、可動コア30の弁部材25側に大径部32から突出するように形成されている。小径部31の外径は、大径部32の外径より小さく、小径部31の径方向外側の外壁とガイド筒20の大径部201の内壁207との間には隙間が形成される。小径部31の弁部材25側には、「弁体」としての弾性変形可能な弾性部材301が収容されている。
大径部32は、大径部32の径方向外側の外壁321がガイド筒20の中径部204の内壁211および小径部206の内壁210に摺動するように設けられている。大径部32の小径部31側の端部の径方向外側には筒状部材40が設けられる。また、大径部32の固定コア35側の端部322は、凹状に形成され、スプリング33の一端を係止する。
固定コア35は、磁性材料で形成されている略棒状部材である。固定コア35は、ガイド筒20の小径部206内に固定されている。可動コア30側の端部351は凹状に形成され、スプリング33の他端を係止する。固定コア35は、特許請求の範囲に記載の「駆動手段」に相当する。
スプリング33は、可動コア30と固定コア35との間に設けられる。スプリング33は、可動コア30と固定コア35とを離す方向に可動コア30を付勢する。
筒状部材40は、弁部材25と可動コア30との間に設けられる略筒状部材である。筒状部材40は、非磁性材料から形成され、底部41および筒部42から構成されている。筒状部材40は、可動コア30と一体にガイド筒20内を往復移動可能に設けられる。筒状部材40は、特許請求の範囲に記載の「規制手段」に相当する。
底部41は、略環状に形成されている。底部41には、中心軸φ方向に貫通孔411が形成され、貫通孔411には弁部材25が挿通されている。底部41の外壁412は、凹部154の内壁に当接可能なように形成されている。また、底部41の内壁413は、弁部材25の中径部27と大径部28との間に形成される段差面281に当接可能なように形成されている。なお、弁部材25の端面291と弾性部材301とが図2に示すように当接しているとき、内壁413は段差面281から離間している。
筒部42は、筒状に形成されている。筒部42の可動コア30側の端部は可動コア30の大径部32の外壁321に、例えば圧入により、固定されている。筒部42には、凹部154の内部と筒状部材40の内部とを連通する「第1連通孔」としての連通孔421が形成されている。
コイルアッセンブリ50は、ガイド筒20の小径部206の径外方向に小径部206を囲むように設けられる。コイルアッセンブリ50は、コイル51、ボビン52、カバー53、およびヨーク54などから構成される。コイルアッセンブリ50は、特許請求の範囲に記載の「駆動手段」に相当する。
コイル51は、コイルアッセンブリ50の径方向外側に設けられるコネクタ511を介して供給される電流によりコイル51周辺に磁界を形成する。
ボビン52およびカバー53は、コイル51を覆うように設けられる非磁性部材である。ボビン52およびカバー53の径方向外側に磁性材料で形成されるヨーク54が設けられる。ヨーク54は、両端をかしめることにより、コイル51、ボビン52およびカバー53を内部に収容する。
ヨーク54と鍔部205との間には弾性部材541が設けられる。弾性部材541は、固定コア35の方向、すなわち、鍔部205から離れる方向にコイルアッセンブリ50を付勢する。
蓋部55は、有底筒状に形成される金属部材である。蓋部55の内壁にはねじ溝551が形成されている。蓋部55は、ねじ溝551を利用してガイド筒20の小径部206に組み付けられる。
次に、気体燃料用弁装置1の作用について図2〜4に基づいて説明する。
気体燃料用弁装置1のコイル51に電流が流れていないとき、スプリング33の付勢力のみが作用する可動コア30は、図2の紙面の左方向に付勢される。また、凹部154の内部と導入通路152と連通しており、凹部154の内部は高圧の気体燃料が充満している。これにより、弁部材25の端面291と弾性部材301とは当接しつつ、弁部材25の斜面261と当接面155とは当接している。したがって、導入通路152と導出通路153とは遮断されている。
このとき、弁部材25に対する可動コア30の相対位置は、筒状部材40の外壁412が凹部154の内壁に当接することにより規制されるため、端面291に当接する弾性部材301のつぶし代は所定量以下となる。
コイル51に電流が流れると、コイル51の周辺には磁気回路が形成される。磁気回路が形成されると、可動コア30と固定コア35との間には磁気吸引力が発生する。可動コア30は、スプリング33の付勢力に抗して固定コア35の方向に移動する。可動コア30が固定コア35の方向に移動すると、図3に示すように、弁部材25の端面291と弾性部材301とが離間する。凹部154の内部から連通孔421を通って筒状部材40の内部に流れ込んでいる高圧の気体燃料は、貫通孔251を通って導出通路153に流れる。これにより、凹部154の内部の圧力と導出通路153の圧力との差が小さくなる。
さらに、可動コア30が固定コア35の方向に移動すると、筒状部材40の底部41の内壁413が弁部材25の段差面281に当接する。可動コア30がさらに固定コア35の方向に移動すると、弁部材25は可動コア30とともに固定コア35の方向に移動し、図4に示すように、斜面261と当接面155とが離間する。凹部154の内部の気体燃料は、斜面261と当接面155との間の隙間を通って導出通路153に流れる。
気体燃料用弁装置1では、高圧の気体燃料に対する高いシール性および小さい電磁力により開弁可能な開弁容易性を両立するため、「弁体」が弾性変形可能な材料から形成される弾性部材301となっている。弾性部材301が図2に示すように弁部材25に当接しているとき、弾性部材301は、ガイド筒20内の気体燃料の圧力により端面291に押し付けられ弾性変形する。このとき、弾性部材301が収容されている可動コア30を介して弾性部材301と一体にガイド筒20内を往復移動する筒状部材40が凹部154の内壁に当接し弾性部材301のつぶし代を所定量以下に制限する。これにより、ガイド筒20内の気体燃料の圧力により弾性部材301が端面291に押し付けられたとき、弾性部材301の弾性変形の大きさを弾性部材301が破損しない程度の許容量以下とすることができる。したがって、弾性部材301の破損を防止することができる。
また、気体燃料用弁装置1では、弾性部材301と端面291とが離間するために必要な駆動力は、導出通路153の気体燃料の圧力と導入通路152の気体燃料の圧力との差に弾性部材301と端面291との間のシート径を掛けた値となる。気体燃料用弁装置1は、筒状部材40により弾性部材301のつぶし代を所定値以下に制限するため、シート径が規定量以上に大きくならないようにすることができる。これにより、弾性部材301と端面291とが離間するために必要な駆動力を比較的小さくすることができ、気体燃料用弁装置1の体格を小さくすることができる。
筒状部材40は非磁性材料で形成されているため、気体燃料用弁装置1内で磁気回路が形成されるとき、筒状部材40とガイド筒20および筒状部材40と可動コア30との間には磁気吸引力は発生しない。これにより、可動コア30が固定コア35に吸引されるとき、可動コア30の移動に影響を及ぼす力が筒状部材40と可動コア30との間には発生しない。したがって、気体燃料用弁装置1の開弁動作の安定性を向上することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態による気体燃料用弁装置を図5に基づいて説明する。第2実施形態は、第1実施形態と異なり、筒状部材の形状が異なる。なお、第1実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第2実施形態による気体燃料用弁装置2は、図5に示すように弁部材25と可動コア30との間に略筒状の筒状部材60が設けられる。筒状部材60は、底部61、筒部62、および突部63から構成され、これらは一体に形成されている。筒状部材60は、特許請求の範囲に記載の「規制手段」に相当する。突部63は、特許請求の範囲に記載の「第1突部」に相当する。
底部61は、略環状に形成され、弁部材25が挿通される貫通孔611を形成する。
筒部62は、筒状部材60の内部と外部とを連通する「第1連通孔」としての連通孔621を形成する。筒部62は、筒状部材60が可動コア30に、例えば圧入により、固定されるとき、可動コア30の大径部32の小径部31側の端部に接続する。これにより、筒状部材60は可動コア30と一体に往復移動する。
突部63は、筒部62の径外方向に突出するように形成されている。突部63は、筒部62の周方向に合計4箇所形成されている。突部63は、ガイド筒20の大径部201の内壁207に摺動可能である。
弾性部材301を収容している可動コア30は、筒状部材60の突部63がガイド筒20の大径部201の内壁207に摺動し、かつ、可動コア30の大径部32の外壁321がガイド筒20の中径部204の内壁211および小径部206の内壁210に摺動し、ガイド筒20内を往復移動する。これにより、可動コア30は、ガイド筒20の中心軸φに沿って安定した移動を行うことができる。したがって、第2実施形態による気体燃料用弁装置2は、第1実施形態の効果に加え、気体燃料用弁装置2の開閉弁動作の安定性を向上することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態による気体燃料用弁装置を図6に基づいて説明する。第3実施形態は、第1実施形態と異なり、可動コアの形状が異なる。なお、第1実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第3実施形態による気体燃料用弁装置3は、図6に示すように、「駆動手段」としての可動コア70は、小径部71、第1大径部72、および、第2大径部73などから構成されている。
小径部71は、可動コア70の弁部材25側に設けられる。小径部71の外径は、第1大径部72および第2大径部73の外径より小さく、ガイド筒20の大径部201の内壁207との間には隙間が形成される。小径部71の弁部材25側には、弾性部材301が収容されている。
第1大径部72は、小径部71の弁部材25側とは反対側の端部に接続し、ガイド筒20の中径部204の内壁211および小径部206の内壁210に摺動可能に設けられている。第1大径部72の固定コア35側の端部は、凹状に形成され、スプリング33の一端を係止する。
第2大径部73は、第1大径部72の径方向外側に設けられている。第2大径部73は、その外径が第1大径部72の外径より大きいが、ガイド筒20の大径部201の内径より小さくなるように形成されている。
筒状部材40は、第1大径部72の径方向外側の外壁721に、例えば圧入により、固定されつつ、第1大径部72と第2大径部73との間に形成される段差面74に当接する。これにより、筒状部材40は、ガイド筒20の中心軸φの方向、特に固定コア35側への移動が規制される。
筒状部材40と凹部154の内壁とが当接するとき、筒状部材40に作用する軸方向の作用力は段差面74に作用する。これにより、筒状部材40は、筒部42の固定コア35側の端部が段差面74に当接する位置より固定コア35側への移動ができなくなる。すなわち、筒状部材40の中心軸φ方向への移動が規制される。これにより、可動コア70に対する筒状部材40の位置が固定され、筒状部材40と凹部154の内壁とが当接するとき、筒状部材40は位置ずれしなくなる。したがって、第3実施形態による気体燃料用弁装置3では、第1実施形態による効果に加え、弾性部材301のつぶし代の量を高精度に管理することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態による気体燃料用弁装置を図7に基づいて説明する。第4実施形態は、筒状部材の形状、可動コアの形状、及び、弁部材の形状が第2実施形態と異なる。なお、第2実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第4実施形態による気体燃料用弁装置4は、図7(a)に示すように、「シート部材」としての弁部材65と「駆動手段」としての可動コア36との間に「ガイド部材」としての筒状部材80が設けられる。筒状部材80は、可動コア36の大径部38の弁部材65側の端部に接続する。筒状部材80は、底部81、筒部82、および「第2突部」としての突部83から構成され、これらが一体に形成されている。
底部81は、略環状に形成され、弁部材65が挿通される貫通孔811を形成する。
筒部82は、一方の端部を底部81に接続し、他方の端部を大径部38に接続するよう設けられる。筒部82は、筒状部材80の内部と外部とを連通する複数の連通孔を有する。複数の連通孔のうち連通孔822は、突部83に対して底部81側に形成される。また、複数の連通孔のうち連通孔823は、突部83に対して固定コア35側に形成される。なお、第4実施形態による気体燃料用弁装置4では、図7(b)に示すように、連通孔822は、それぞれ周方向に4箇所ずつ形成されている。ここでは図示しないが、連通孔823も同様である。しかしながら、連通孔822、823の数はこれに限定されない。連通孔822、823は、特許請求の範囲に記載の「第2連通孔」に相当する。
突部83は、筒部82の径外方向に突出するように形成されている。突部83は、ガイド筒20の大径部201の内壁207に摺動可能である。なお、第4実施形態による気体燃料用弁装置4では、突部83は、筒部82の外壁に沿って周方向に形成されている。しかしながら、突部83は、その形状がこれに限定されることなく、複数形成されてもよい。
可動コア36の小径部37は、大径部38と接続する側とは反対側に弾性部材301が収容されている。弾性部材301の径外方向には、弁部材65の方向に突出するよう形成される「規制手段」としての突部381が可動コア36と一体に設けられている。突部381は、図7(b)に示すように、略環状に形成され、弁部材65の中径部67の可動コア36側の端面671に当接可能に設けられている。突部381には、「第1連通孔」としての連通孔382が形成されている。
連通孔382は、径方向に貫通し、突部381の外部と内部とを連通する。これにより、突部381が弁部材65の端面671に当接しているとき、突部381の外部と内部との間での燃料のやりとりが可能となる。なお、第4実施形態による気体燃料用弁装置4では、連通孔382は、図7(b)に示すように、周方向に3箇所形成されている。しかしながら、連通孔382の数はこれに限定されない。
弁部材65は、中径部67、「係合部」としての大径部68、小径部69などから構成されている。
中径部67は、略円柱状に形成される。大径部68は、図7(a)に示すように、中径部67の径方向外側に設けられる円環状の部位である。大径部68は、筒状部材80の内壁と摺動し筒状部材80に対する弁部材65の中心軸φ方向の往復移動を案内する。また、大径部68は、可動コア36が固定コア35の方向に移動すると筒状部材80の底部81に係合する。これにより、弁部材65と可動コア36とは一体に移動する。小径部69は、中径部67の可動コア36側に設けられる。小径部69は、弾性部材301と当接可能な「弁座」としての端面691を有する。
第4実施形態による気体燃料用弁装置4では、弁部材65に対して可動コア36が近づくと、可動コア36の突部381が弁部材65の端面671に当接する。これにより、可動コア36に収容されている弾性部材301と弁部材65の端面691とは、突部381の中心軸φ方向の長さまでしか近づくことができないため、端面691に当接する弾性部材301のつぶし代を所定量以下とすることができる。したがって、第4実施形態による気体燃料用弁装置4は、第1実施形態と同じ効果を奏する。
また、気体燃料用弁装置4では、導入通路152を介してガイド筒20内に導入される高圧の気体燃料は、連通孔822、筒状部材80の内部、連通孔823を介して、可動コア36の大径部38の外壁とガイド筒20の大径部201の内壁207との間に形成される空間360、及び、可動コア36の外壁と固定コア35の外壁との間に形成される空間350に流入または流出する。これにより、弁部材65側から可動コア36に作用する燃料の圧力と、固定コア35側から可動コア36に作用する燃料の圧力が等しくなり、可動コア36が移動しやすくなる。したがって、第4実施形態による気体燃料用弁装置4では、可動コア36の背圧を調整することができ、可動コア36の作動をスムーズに行うことができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態による気体燃料用弁装置を図8に基づいて説明する。第5実施形態は、筒状部材の形状、及び、弁部材の形状が第2実施形態と異なる。なお、第2実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第5実施形態による気体燃料用弁装置5は、図8に示すように、「シート部材」としての弁部材75と可動コア30との間に「規制手段」としての筒状部材85が設けられる。筒状部材85は、可動コア30の大径部32の弁部材75側の端部に接続する。筒状部材85は、底部86、筒部87、および突部88から構成され、これらが一体に形成されている。突部88は、特許請求の範囲に記載の「第1突部」に相当する。
底部86は、略環状に形成され、弁部材75が挿通される貫通孔861を形成する。
筒部87は、一方の端部を底部86に接続し、他方の端部を大径部32に接続するよう設けられる。筒部87は、筒状部材85の内部と外部とを連通する複数の連通孔を有する。複数の連通孔のうち連通孔872は、突部88に対して底部86側に形成される。また、複数の連通孔のうち連通孔873は、突部88に対して固定コア35側に形成される。なお、第5実施形態による気体燃料用弁装置5では、連通孔872、873は、それぞれ周方向に4箇所ずつ形成されている。しかしながら、連通孔872、873の数はこれに限定されない。連通孔872、873は、特許請求の範囲に記載の「第1連通孔」に相当する。
突部88は、筒部87の径外方向に突出するように形成されている。突部88は、ガイド筒20の大径部201の内壁207に摺動可能である。なお、第5実施形態による気体燃料用弁装置5では、突部88は、筒部87の外壁に沿って周方向に形成されている。しかしながら、突部88は、その形状がこれに限定されることなく、また、複数形成されてもよい。
弁部材75は、中径部77、「係合部」としての大径部78、小径部79などから構成されている。
中径部77は、略円柱状に形成される。大径部78は、図8に示すように、中径部77の径方向外側に設けられる円環状の部位である。大径部78は、筒状部材85の内壁と摺動し筒状部材85に対する弁部材75の中心軸φ方向の往復移動を案内する。また、大径部78は、可動コア30が固定コア35の方向に移動すると筒状部材85の底部86に係合する。これにより、弁部材75と可動コア30とは一体に移動する。小径部79は、中径部77の可動コア30側に設けられる。小径部79は、弾性部材301と当接可能な「弁座」としての端面791を有する。
第5実施形態による気体燃料用弁装置5では、弁部材75に対して可動コア30が近づくと、筒状部材85の底部86は、支持部材151の凹部154の内壁158に当接する。これにより、可動コア30に収容されている弾性部材301と弁部材75の端面791との距離が所定の値以下とならないようこれらの位置関係が規制される。したがって、弁部材75の端面791に当接する弾性部材301のつぶし代を所定量以下とすることができ、第5実施形態による気体燃料用弁装置5は、第1実施形態と同じ効果を奏する。
また、気体燃料用弁装置5では、第4実施形態と同様に、ガイド筒20内に導入される高圧の気体燃料は、連通孔822、823を介して、可動コア30の大径部32の外壁とガイド筒20の大径部201の内壁207との間に形成される空間360、及び、可動コア30の外壁と固定コア35の外壁との間に形成される空間350に流入または流出する。これにより、弁部材65側から可動コア30に作用する燃料の圧力と、固定コア35側から可動コア30に作用する燃料の圧力が等しくなり、可動コア30が移動しやすくなる。したがって、第5実施形態による気体燃料用弁装置5では、可動コア30の作動をスムーズに行うことができる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態による気体燃料用弁装置を図9に基づいて説明する。第6実施形態は、筒状部材の形状が第4実施形態と異なる。なお、第4実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第6実施形態による気体燃料用弁装置6は、図9に示すように、弁部材65と可動コア36との間に「ガイド部材」としての筒状部材90が設けられる。筒状部材90は、可動コア36の大径部38の弁部材65側の端部に接続する。筒状部材90は、筒部92、二つの突部93、94から構成され、これらは一体に形成されている。
筒部92は、一方の端部に弁部材65が挿通される開口921を有している。筒部92の他方の端部は大径部38に接続する。筒部92は、筒状部材90の内部と外部とを連通する複数の連通孔を有する。連通孔922、923は、突部93に対して固定コア35側に形成される。第6実施形態による気体燃料用弁装置6では、連通孔922、923は、それぞれ周方向に4箇所ずつ形成されている。しかしながら、連通孔922、923の数はこれに限定されない。連通孔922、923は、特許請求の範囲に記載の「第2連通孔」に相当する。
突部93は、筒部92の径外方向に突出するように形成されている。「第2突部」としての突部93は、ガイド筒20の大径部201の内壁207に摺動可能である。なお、第6実施形態による気体燃料用弁装置6では、突部93は、筒部92の外壁に沿って周方向に形成されている。しかしながら、突部93は、その形状がこれに限定されることなく、また、複数形成されてもよい。
突部94は、筒部92の径内方向に突出するように形成されている。突部94は、弁部材65の大径部68に当接可能なように形成されている。なお、第6実施形態による気体燃料用弁装置6では、突部93は、筒部92の内壁に沿って周方向に形成されている。しかしながら、突部93は、その形状がこれに限定されることなく、また、複数形成されてもよい。
第6実施形態による気体燃料用弁装置6では、弁部材65に対して可動コア36が近づくと、可動コア36の突部381が弁部材65の端面671に当接する。これにより、端面691に当接する弾性部材301のつぶし代を所定量以下とすることができる。
また、気体燃料用弁装置6では、ガイド筒20内に導入される高圧の気体燃料の一部は、開口921、連通孔922、筒状部材90の外部、連通孔923を介して筒状部材90と弁部材65と可動コア36とにより形成される空間900に流入する。また、ガイド筒20内に導入される高圧の気体燃料の一部は、開口921、連通孔922、筒状部材90の外部を介して、空間360及び空間350に流入または流出する。これにより、弁部材65側から可動コア36に作用する燃料の圧力と、固定コア35側から可動コア36に作用する燃料の圧力が等しくなり、可動コア36が移動しやすくなる。したがって、第6実施形態による気体燃料用弁装置6は、第4実施形態と同じ効果を奏する。
(他の実施形態)
(ア)上述の実施形態では、気体燃料用弁装置は、気体燃料をエンジンに供給する気体燃料供給システムに適用され、気体燃料の流れを遮断または許容するとした。しかしながら、本発明の高圧流体用弁装置が適用されるシステムはこれに限定されない。高圧流体を供給する供給システムであればよい。
(イ)上述の実施形態では、気体燃料用弁装置は、弁部材の斜面が支持部材の当接面から離間する前に、弾性部材が弁部材の端面から離間し弁部材に形成されている貫通孔を介して支持部材の凹部の内部と導出通路とが連通するパイロット弁であるとした。しかしながら、本発明の高圧流体用弁装置は、これに限定されない。可動コアから弁部材に直接駆動力が伝達される直動弁であってもよい。
(ウ)上述の実施形態では、「弁体」である弾性部材は、コイルアッセンブリ、固定コアおよび可動コアから構成される「駆動手段」により駆動するとした。しかしながら、「弁体」を駆動する駆動手段はこれに限定されない。
(エ)上述の第2実施形態では、筒状部材の突部は、周方向に4箇所形成されているとした。しかしながら、突部が形成される数はこれに限定されない。突部が形成される数は、筒部の全周にわたって1個だけ形成されてもよい。また、隣り合う突部どうしの間を気体燃料が流れるように複数個形成されてもよい。この場合、可動コアを安定して往復移動させるためには3個以上が望ましい。
(オ)上述の実施形態では、可動コアおよびガイド筒は磁性ステンレス鋼から形成されるとした。しかしながら、可動コアおよびガイド筒を形成する材料はこれに限定されない。磁性材料であればよい。
(カ)上述の実施形態では、ガイド筒は、13〜17wt%のクロムを含有しているとした。しかしながら、ガイド筒のクロム含有量はこれに限定されない。
(キ)上述の実施形態では、可動コアのガイド筒と摺動する径方向外側の外壁には非磁性めっき膜が形成されているとした。しかしながら、非磁性めっき膜は施されていなくてもよい。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
1、2、3、4、5、6・・・気体燃料用弁装置(高圧流体用弁装置)、
20 ・・・ガイド筒(弁ハウジング)、
25、65、75 ・・・弁部材(シート部材)、
291、691、791・・・端面(弁座)、
30、36、70 ・・・可動コア(駆動手段)、
301 ・・・弾性部材(弁体)、
35 ・・・固定コア(駆動手段)、
381 ・・・突部(規制手段)、
40、60、85 ・・・筒状部材(規制手段)、
421、621、382、872、873・・・連通孔(第1連通孔)、
50 ・・・コイルアッセンブリ(駆動手段)。

Claims (15)

  1. 高圧流体の流れを遮断または許容する高圧流体用弁装置(1、2、3、4、5、6)であって、
    弾性変形可能な弁体(301)と、
    前記弁体が当接または離間するとき高圧流体の流れを遮断または許容する弁座(291691、791)を形成するシート部材(25、65、75)と、
    前記弁体を往復移動可能に収容し内部を高圧流体で充満可能な弁ハウジング(20)と、
    前記シート部材に対する前記弁体の位置を規制する規制手段(40、60、381、85)と、
    前記弁体を前記弁座から離間する方向に前記弁体を駆動する駆動手段(30、35、36、50、70)と、
    を備え、
    前記規制手段は、前記規制手段の内部と外部とを連通する第1連通孔(421、621、382、872、873)を形成し、前記弁体のつぶし代を所定値以下に制限することを特徴とする高圧流体用弁装置。
  2. 前記駆動手段は、
    通電により磁力を発生するコイルアッセンブリ(50)と、
    磁性材料から形成され前記コイルアッセンブリが磁力を発生するとき励磁される固定コア(35)と、
    磁性材料から形成され前記コイルアッセンブリが磁力を発生するとき前記固定コアに吸引される可動コア(30、36、70)と、
    から構成され、
    前記弁体は、前記可動コアと一体に前記弁ハウジング内を往復移動することを特徴とする請求項1に記載の高圧流体用弁装置。
  3. 前記規制手段は、前記可動コアに接続することを特徴とする請求項2に記載の高圧流体用弁装置。
  4. 前記規制手段は、前記弁ハウジングを支持する支持部材に当接可能なよう形成されていることを特徴とする請求項3に記載の高圧流体用弁装置。
  5. 前記規制手段は、非磁性材料から形成されることを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の高圧流体用弁装置。
  6. 前記規制手段は、前記弁ハウジングの内壁に摺動可能な第1突部(63)が形成されることを特徴とする請求項2から5のいずれか一項に記載の高圧流体用弁装置。
  7. 前記規制手段は、前記第1突部(88)を挟むように複数の前記第1連通孔(872、873)が形成されることを特徴とする請求項6に記載の高圧流体用弁装置。
  8. 前記可動コア(70)は、第1大径部(72)および前記第1大径部より外径が大きい第2大径部(73)を有し、
    前記第1大径部と前記第2大径部との間に設けられる段差面(74)は、前記規制手段の軸方向の移動を規制することを特徴とする請求項2から7のいずれか一項に記載の高圧流体用弁装置。
  9. 前記シート部材は、前記規制手段と係合可能な係合部(28、78)を有することを特徴とする請求項2から8のいずれか一項に記載の高圧流体用弁装置。
  10. 前記規制手段は、前記可動コア(36)と一体に設けられることを特徴とする請求項2に記載の高圧流体用弁装置。
  11. 前記規制手段は、前記シート部材(65)に当接可能なよう形成されていることを特徴とする請求項10に記載の高圧流体用弁装置。
  12. 前記可動コアに接続し前記可動コアに対する前記シート部材の往復移動をガイドするガイド部材(80、90)を備え、
    前記ガイド部材は、前記弁ハウジングの内壁(207)に摺動可能な第2突部(83、93)、及び、前記ガイド部材の外部と内部とを連通する第2連通孔(822、823、922、923)を有することを特徴とする請求項10または11に記載の高圧流体用弁装置。
  13. 前記ガイド部材は、複数の前記第2連通孔を有することを特徴とする請求項12に記載の高圧流体用弁装置。
  14. 複数の前記第2連通孔(822、823)は、前記第2突部を挟んで形成されることを特徴とする請求項13に記載の高圧流体用弁装置。
  15. 前記シート部材は、前記ガイド部材と係合可能な係合部(68)を有することを特徴とする請求項10から14のいずれか一項に記載の高圧流体用弁装置。
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