JP2007162677A - 高圧燃料ポンプ - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数が低減されるとともに、体格の小型化が図られる高圧燃料ポンプを提供する。
【解決手段】吐出弁80は、ハウジング本体11と一体の吐出部70に設置されている。吐出弁80を構成するスプリングシート部材81は、吐出部70に形成される吐出通路23の内部に収容されている。ハウジング本体11に収容されたスプリングシート部材81は、リング85によって移動が規制され、ハウジング本体11に保持されている。これにより、ハウジング本体11と吐出部70との結合は不要であり、ハウジング本体11と吐出部70との間に燃料の漏れを防止するシール部材なども不要である。また、スプリングシート部材81を筒状に形成し、スプリングシート部材81に第一通路91および第二通路92を設置することにより、加圧室15で加圧された燃料が流れる通路が確保される。
【選択図】図1
【解決手段】吐出弁80は、ハウジング本体11と一体の吐出部70に設置されている。吐出弁80を構成するスプリングシート部材81は、吐出部70に形成される吐出通路23の内部に収容されている。ハウジング本体11に収容されたスプリングシート部材81は、リング85によって移動が規制され、ハウジング本体11に保持されている。これにより、ハウジング本体11と吐出部70との結合は不要であり、ハウジング本体11と吐出部70との間に燃料の漏れを防止するシール部材なども不要である。また、スプリングシート部材81を筒状に形成し、スプリングシート部材81に第一通路91および第二通路92を設置することにより、加圧室15で加圧された燃料が流れる通路が確保される。
【選択図】図1
Description
本発明は、プランジャの往復移動により加圧室に吸入した燃料を加圧する高圧燃料ポンプに関する。
図8に示すように従来の高圧燃料ポンプ110は、燃料を加圧する加圧室の出口側に吐出通路111を開閉する吐出弁112を備えている。このような高圧燃料ポンプ110の吐出弁112は、弁部材113を弁座114側に押し付けるスプリング115、スプリング115の端部を保持するスプリングシート116、ならびにスプリング115およびスプリングシート116をハウジング120に固定するバルブホルダ117などから構成されている。スプリング115およびスプリングシート116はバルブホルダ117の内部に収容されている。バルブホルダ117はハウジング120とねじ結合するねじ部118を有しており、ねじを締め付けることによりバルブホルダ117はハウジング120に固定される(特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に開示されている構成の高圧燃料ポンプ110は、それぞれ別体のスプリングシート116およびバルブホルダ117を必要とする。さらに、バルブホルダ117とハウジング120の間には、高圧の燃料の漏れを防止するためのガスケット121などを設置する必要がある。そのため、部品点数の増大を招くという問題がある。また、ハウジング120にバルブホルダ117をねじ結合するため、高圧燃料ポンプ110の体格の大型化を招くという問題がある。
そこで、本発明の目的は、部品点数が低減されるとともに、体格の小型化が図られる高圧燃料ポンプを提供することにある。
請求項1記載の発明では、吐出通路を形成する吐出部はハウジングと一体に成形されている。これにより、ハウジングおよび吐出部の構造は簡略化される。また、ハウジングと吐出部とが一体に成形されるため、燃料の漏れを防止するためのシール手段が不要となる。したがって、部品点数を大幅に低減することができる。
また、請求項1記載の発明では、吐出部とハウジングとを一体に成形することにより、例えば吐出部をハウジングに結合するための部位が低減される。そのため、吐出部の周囲の構造が簡略化され、部品点数が低減される。したがって、体格の小型化を図ることができる。
また、請求項1記載の発明では、吐出部とハウジングとを一体に成形することにより、例えば吐出部をハウジングに結合するための部位が低減される。そのため、吐出部の周囲の構造が簡略化され、部品点数が低減される。したがって、体格の小型化を図ることができる。
請求項2記載の発明では、吐出弁は係止という簡単な構造で吐出部すなわちハウジングに固定される。そのため、吐出弁をハウジングに固定する場合、例えばねじ結合などの複雑な構成を必要としない。したがって、部品点数の低減、体格の小型化および構造の簡略化を図ることができる。
請求項3記載の発明では、係止部材はスプリングシート部材をハウジングに係止する。吐出弁は、スプリングシート部材の係止という簡単な構造でハウジングに固定される。そのため、例えばねじ結合などの複雑な構成は不要である。したがって、部品点数の低減、および構造の簡略化を図ることができる。
請求項4記載の発明では、スプリングシート部材は、第一通路および第二通路を有している。これにより、弁部材と弁座との間を通過した燃料は、スプリングシート部材の第二通路から第一通路へ流入し、外部へ吐出される。したがって、部品点数を低減するために吐出部にスプリングシート部材を設置する場合でも、燃料の流れを確保することができる。また、圧縮されたスプリングが密着した場合でも、燃料はスプリングの外周側から第二通路を経由して第一通路へ流入する。そのため、吐出通路における燃料の流れは確保される。これにより、弁部材を押し付けるスプリングの押し付け力は低減される。したがって、吐出弁が開弁する圧力を低下させることができる。
請求項5記載の発明では、第一通路は第二通路よりも断面積が大きい。そのため、弁部材と弁座との間を通過した燃料は、スプリングシート部材によって絞られることなく、外部へ吐出される。したがって、燃料の圧力損失を低減することができる。
請求項6記載の発明では、スプリングシート部材はストッパを有している。ストッパは、スプリングシート部材の加圧室側の端部に設けられている。これにより、弁座から離座した弁部材は、ストッパと接することにより移動が規制される。したがって、不要な弁部材の移動を低減することができ、吐出弁の確実な作動を確保することができる。
請求項6記載の発明では、スプリングシート部材はストッパを有している。ストッパは、スプリングシート部材の加圧室側の端部に設けられている。これにより、弁座から離座した弁部材は、ストッパと接することにより移動が規制される。したがって、不要な弁部材の移動を低減することができ、吐出弁の確実な作動を確保することができる。
請求項7記載の発明では、スプリングシート部材は軸方向へ貫く燃料通路を有している。弁部材と弁座との間を通過した燃料は、スプリングシート部材の燃料通路を通過し、外部へ吐出される。したがって、部品点数を低減するために吐出部にスプリングシート部材を設置する場合でも、燃料の流れを確保することができる。また、燃料通路はスプリングシート部材を軸方向へ貫くため、燃料の流れの方向が直線状となる。したがって、燃料の圧力損失を低減することができる。
請求項8記載の発明では、スプリングシート部材の加圧室とは反対側の吐出通路の断面積は燃料通路の断面積よりも大きい。そのため、弁部材と弁座との間を通過した燃料は、スプリングシート部材によって絞られることなく、外部へ吐出される。したがって、燃料の圧力損失を低減することができる。
請求項9記載の発明では、ガイド部材はストッパの外周側においてストッパと摺動する。これにより、弁部材は、弁座とは反対側においてガイド部材によって支持される。そのため、弁部材は、弁座へ着座または弁座から離座する際の振動が低減される。その結果、弁部材の移動、すなわち弁部材による吐出通路の開閉時期は安定する。したがって、吐出通路から吐出される燃料の流量が安定するとともに、スプリングの信頼性を高めることができる。
請求項10記載の発明では、ストッパは連通部を有している。ストッパの外周側にガイド部材を設けることにより、ストッパの先端と、ガイド部材と、弁部材との間には、空間が形成される。この空間には、弁部材とガイド部材との間を経由して燃料が流入する。そこで、連通部を設けることにより、空間に流入した燃料を排出することができる。
請求項11記載の発明では、吐出通路を形成する吐出部はハウジングと一体に成形されている。これにより、ハウジングおよび吐出部の構造は簡略化される。また、ハウジングと吐出部とが一体に成形されるため、燃料の漏れを防止するためのシール手段が不要となる。したがって、部品点数を大幅に低減することができる。そして、請求項1記載の発明では、吐出部とハウジングとを一体に成形することにより、例えば吐出部をハウジングに結合するための部位が低減される。そのため、吐出部の周囲の構造が簡略化され、部品点数が低減される。したがって、体格の小型化を図ることができる。
さらに、請求項11記載の発明ではガイド部材はストッパの外周側においてストッパと摺動する。これにより、弁部材は、弁座とは反対側においてガイド部材によって支持される。そのため、弁部材は、弁座へ着座または弁座から離座する際の振動が低減される。その結果、弁部材の移動、すなわち弁部材による吐出通路の開閉時期は安定する。したがって、吐出通路から吐出される燃料の流量が安定するとともに、スプリングの信頼性を高めることができる。
請求項12記載の発明では、ストッパは連通部を有している。ストッパの外周側にガイド部材を設けることにより、ストッパの先端と、ガイド部材と、弁部材との間には、空間が形成される。この空間には、弁部材とガイド部材との間を経由して燃料が流入する。そこで、連通部を設けることにより、空間に流入した燃料を排出することができる。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による高圧燃料ポンプを図2に示す。高圧燃料ポンプは、例えばディーゼルエンジンやガソリンエンジンのインジェクタに燃料を供給する燃料供給ポンプである。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による高圧燃料ポンプを図2に示す。高圧燃料ポンプは、例えばディーゼルエンジンやガソリンエンジンのインジェクタに燃料を供給する燃料供給ポンプである。
図2に示すように、高圧燃料ポンプ10は、ハウジング本体11、カバー12、プランジャ13、調量弁部50および吐出部70などを備えている。ハウジング本体11およびカバー12は、特許請求の範囲のハウジングを構成している。ハウジング本体11は、例えばマルテンサイト系のステンレスなどで形成されている。ハウジング本体11は、円筒状のシリンダ14を形成している。ハウジング本体11のシリンダ14には、プランジャ13が軸方向へ往復移動可能に支持されている。
ハウジング本体11は、導入通路21、吸入通路22、加圧室15および吐出通路23などを形成している。ハウジング本体11は筒部16を有している。筒部16は、略円筒状に形成され、内部に導入通路21と吸入通路22とを連通する通孔部20を形成している。筒部16は、シリンダ14と概ね垂直に形成されており、途中で内径が変化している。筒部16には、シート部材30およびガイド部材40が収容されている。
燃料室18は、ハウジング本体11とカバー12との間に形成されている。燃料室18には、図示しない燃料ポンプによって図示しない燃料タンクから燃料が供給される。導入通路21は、燃料室18と筒部16の内周側に形成されている通孔部20とを連通している。また、吸入通路22は、一方の端部が加圧室15に連通している。吸入通路22の他方の端部は通孔部20に連通している。導入通路21と吸入通路22とは、通孔部20、シート部材30の内周側に形成されている通孔31およびガイド部材40に形成されている溝41を経由して連通している。これにより、燃料室18と加圧室15とは、導入通路21、ハウジング本体11の通孔部20、シート部材30の通孔31、ガイド部材40の溝41および吸入通路22を経由して連通可能である。
プランジャ13は、ハウジング本体11のシリンダ14に軸方向へ往復移動可能に支持されている。加圧室15は、プランジャ13の往復移動方向の一端側に形成されている。プランジャ13の他端側に形成されたヘッド131は、スプリング座24と結合している。スプリング座24とハウジング本体11との間には、弾性部材であるスプリング25が設置されている。スプリング座24は、スプリング25の押し付け力によりタペット26の底部27の内壁に押し付けられている。タペット26の底部27外壁が図示しないカムと接することにより、プランジャ13は軸方向へ往復駆動される。タペット26は、タペットガイド28により移動が案内される。タペットガイド28は、ハウジング本体11のシリンダ14の外周側に設置されている。
プランジャ13のヘッド131側の外周面と、プランジャ13を収容するシリンダ14を形成しているハウジング本体11の内周面との間は、オイルシール29によりシールされている。オイルシール29は、エンジン内から加圧室15へのオイルの浸入を防止するとともに、加圧室15からエンジンへの燃料の漏れを防止する。
ガイド部材40は、ハウジング本体11とシート部材30との間に挟み込まれている。ガイド部材40は、シート部材30とは反対側の端部がハウジング本体11と密着している。シート部材30は、ガイド部材40側の端部にシート面32を有している。シート部材30は、外周側に雄ねじ部33を有している。シート部材30の雄ねじ部33は、筒部16の内周側に形成されている雌ねじ部にねじ結合している。これにより、シート部材30は、ハウジング本体11にねじ結合によって固定されるとともに、ハウジング本体11との間にガイド部材40を挟み込む。その結果、ガイド部材40は、シート部材30とは反対側の端部がハウジング本体11に密着した状態でハウジング本体11に固定される。
調量弁部50は、弁部材51、スプリング52および電磁駆動部60を有している。弁部材51は、ガイド部材40の内周側に軸方向へ往復移動可能に設置されている。弁部材51は、略円環状に形成されている。スプリング52は、弁部材51のシート部材30とは反対側に設置されている。スプリング52は、一方の端部がハウジング本体11に接しており、他方の端部が弁部材51に接している。弁部材51は、スプリング52によってシート部材30側に押し付けられている。弁部材51は、シート部材30側の端部がシート面32に着座可能である。弁部材51がシート面32に着座することにより、加圧室15と燃料室18との間、すなわち低圧燃料通路が遮断される。弁部材51は、外周面がガイド部材40の内周面と摺動する。これにより、弁部材51は、軸方向への移動がガイド部材40の内周面によって案内される。また、ガイド部材40は、内周側に溝41を形成している。これにより、弁部材51がシート部材30から離間したとき、シート部材30の内周側の燃料は溝41を経由して吸入通路22へ流出する。
電磁駆動部60は、コイル61、固定コア62、可動コア63、磁性部材64、フランジ65、スプリング66およびニードル67を有している。コイル61は、樹脂部材68の周囲に巻かれており、通電することにより磁界を発生する。固定コア62および可動コア63は、磁性材料から形成されている。固定コア62は、コイル61および磁性部材64の内周側に収容されている。可動コア63は、固定コア62と対向して配置されている。可動コア63は、非磁性材料から形成されている筒部材69の内周側に軸方向へ往復移動可能に収容されている。筒部材69は、可動コア63を収容するとともに、固定コア62とは反対側へ押し付けている。これにより、コイル61に通電していないとき、固定コア62と可動コア63とは互いに離れている。
フランジ65は、磁性材料から形成されている。フランジ65は、ハウジング本体11の筒部16に取り付けられている。これにより、フランジ65は、電磁駆動部60をハウジング本体11に保持するとともに、筒部16の端部を塞いでいる。磁性部材64は、コイル61の外周側を覆っている。磁性部材64は、磁性材料から形成され、固定コア62とフランジ65とを磁気的に接続している。フランジ65は、連通孔651を有している。これにより、フランジ65の導入通路21側と可動コア63側とは同一の圧力に維持される。
可動コア63は、ニードル67と一体に接続されている。ニードル67は、可動コア63とは反対側の端部が弁部材51と接触可能である。スプリングの66押し付け力は、スプリング52の押し付け力よりも大きい。そのため、コイル61に通電していないとき、可動コア63と一体のニードル67はスプリング66の押し付け力により弁部材51側へ移動するとともに、弁部材51はシート部材30から離座している。
吐出部70は、ハウジング本体11から径方向外側へ突出してハウジング本体11と一体に成形されている。吐出部70は、内部に吐出通路23を形成している。吐出通路23は、加圧室15と外部とを連通している。吐出部70の加圧室15とは反対側の端部は、燃料出口を形成している。吐出部70は、加圧室15において加圧された燃料の排出を断続する吐出弁80を有している。吐出弁80は、スプリングシート部材81、弁部材としてのボール部材82およびスプリング83を有している。スプリングシート部材81は、ハウジング本体11が形成する吐出通路23に設置されている。スプリング83は、一方の端部がスプリングシート部材81に接し、他方の端部がボール部材82に接している。ボール部材82は、スプリング83の押し付け力により、ハウジング本体11が形成する弁座84側へ押し付けられている。ボール部材82は、弁座84に着座することにより吐出通路23を遮断し、弁座84から離座することにより吐出通路23を開放する。
スプリングシート部材81の加圧室15とは反対側には、係止手段としてのリング85が設置されている。リング85は、例えばEリングなどのように吐出通路23の径方向へ弾性変形により伸縮可能な部材である。これにより、リング85は、ハウジング本体11の溝19にはまり込むことにより、ハウジング本体11に固定される。リング85は、ハウジング本体11に固定されることにより、スプリングシート部材81の移動を規制する。スプリングシート部材81は、加圧室15で加圧され吐出通路23を流れる燃料の圧力によってリング85側へ押し付けられる。そのため、スプリングシート部材81は、加圧室15とは反対側の端部をリング85で保持することにより、吐出通路23の軸方向への移動が規制される。したがって、スプリングシート部材81は、簡単な構造でハウジング本体11に保持される。なお、スプリングシート部材81は、例えばハウジング本体11が形成する吐出通路23の内部へ圧入することによりハウジング本体11に固定してもよい。
スプリングシート部材81は、加圧室15側の端部に加圧室15側へ突出するストッパ86を有している。ストッパ86は、ボール部材82と接触可能である。そのため、ボール部材82は、弁座84とは反対側へ移動したとき、ストッパ86と接することにより移動が制限される。これにより、ボール部材82の過剰な移動が防止され、吐出弁80の確実な作動を確保することができる。
スプリングシート部材81は、図1に示すように加圧室15側の端部が塞がれた筒状に形成されている。これにより、スプリングシート部材81は内部に第一通路91を有している。第一通路91は、スプリングシート部材81の加圧室15とは反対側の端部から軸方向の途中まで伸びている。また、スプリングシート部材81は、第一通路91を形成する側壁を径方向へ貫く第二通路92を有している。第二通路92は、スプリングシート部材81の外周側と第一通路91とを連通している。
加圧室15の燃料の圧力が上昇すると、加圧室15側の燃料からボール部材82が受ける力は増大する。そして、加圧室15側の燃料からボール部材82が受ける力がスプリング83の押し付け力と弁座84の下流側の燃料、すなわち図示しないデリバリパイプ内の燃料からボール部材82が受ける力との和よりも大きくなると、ボール部材82は弁座84から離座する。これにより、加圧室15から吐出された燃料は、ボール部材82と弁座84との間を通過した後、第二通路92および第一通路91を経由して高圧燃料ポンプ10の外部へ吐出される。このように、加圧室15から吐出された燃料が流れるボール部材82と弁座84との間、ならびにスプリングシート部材81が形成する第一通路91および第二通路92は、吐出通路23の一部を構成している。
一方、加圧室15の燃料の圧力が低下すると、加圧室15側の燃料からボール部材82が受ける力は低減する。そして、加圧室15側の燃料からボール部材82が受ける力がスプリング83の押し付け力と弁座84の下流側の燃料、すなわち図示しないデリバリパイプ内の燃料からボール部材82が受ける力との和よりも小さくなると、ボール部材82は弁座84に着座する。このように吐出部70は、加圧室15からの燃料の吐出を断続する逆止弁として機能する。
図3に示すように吐出通路23の断面積は、加圧室15側が小さく、加圧室15から遠ざかるにつれて大きくなっている。すなわち、弁座84よりも加圧室15側の吐出通路23を位置Aとし、スプリングシート部材81が形成する第二通路92を位置Bとし、スプリングシート部材81が形成する第一通路91を位置Cとしたとき、位置Aにおける吐出通路23の断面積が最も小さく、位置Cにおける第一通路91の断面積が最も大きい。これにより、加圧室15で加圧された燃料は、吐出通路23において絞り込まれることなく高圧燃料ポンプ10の外部へ吐出される。したがって、加圧室15から吐出された燃料の圧力損失を低減することができる。
次に、上記構成の高圧燃料ポンプ10の作動について説明する。
(1)吸入行程
プランジャ13が図1の下方へ移動するとき、コイル61への通電は停止されている。そのため、弁部材51は、スプリング66によって押し付けられている可動コア63と一体のニードル67により加圧室15側へ押し付けられている。その結果、弁部材51は、シート部材30のシート面32から離座している。また、プランジャ13が図1の下方へ移動するとき、加圧室15の圧力は低下する。そのため、弁部材51がシート部材30側の燃料から受ける力は、弁部材51が加圧室15側の燃料から受ける力よりも大きくなる。その結果、弁部材51にはシート面32から離座する方向へ力が加わり、弁部材51はシート面32から離座する。これにより、燃料室18は、導入通路21、通孔部20、シート部材30の通孔31、溝41および吸入通路22を経由して加圧室15に連通する。したがって、燃料室18の燃料は、加圧室15へ吸入される。
(1)吸入行程
プランジャ13が図1の下方へ移動するとき、コイル61への通電は停止されている。そのため、弁部材51は、スプリング66によって押し付けられている可動コア63と一体のニードル67により加圧室15側へ押し付けられている。その結果、弁部材51は、シート部材30のシート面32から離座している。また、プランジャ13が図1の下方へ移動するとき、加圧室15の圧力は低下する。そのため、弁部材51がシート部材30側の燃料から受ける力は、弁部材51が加圧室15側の燃料から受ける力よりも大きくなる。その結果、弁部材51にはシート面32から離座する方向へ力が加わり、弁部材51はシート面32から離座する。これにより、燃料室18は、導入通路21、通孔部20、シート部材30の通孔31、溝41および吸入通路22を経由して加圧室15に連通する。したがって、燃料室18の燃料は、加圧室15へ吸入される。
(2)戻し行程
プランジャ13が下死点から上死点に向かって上昇するとき、加圧室15の燃料の圧力は上昇し、弁部材51には加圧室15側の燃料からシート面32に着座する方向へ力が加わる。しかし、コイル61に通電していないとき、ニードル67はスプリング66の押し付け力により、シート面32よりも加圧室15すなわち弁部材51側へ突出している。そのため、弁部材51は、ニードル67と接することによりシート面32側への移動が規制される。その結果、コイル61に通電しない間、弁部材51はシート面32から離座した状態を維持する。これにより、加圧室15の燃料は、燃料室18から加圧室15へ吸入される場合と逆に、プランジャ13の上昇によって吸入通路22、溝41、通孔31、通孔部20および導入通路21を経由して燃料室18へ戻される。
プランジャ13が下死点から上死点に向かって上昇するとき、加圧室15の燃料の圧力は上昇し、弁部材51には加圧室15側の燃料からシート面32に着座する方向へ力が加わる。しかし、コイル61に通電していないとき、ニードル67はスプリング66の押し付け力により、シート面32よりも加圧室15すなわち弁部材51側へ突出している。そのため、弁部材51は、ニードル67と接することによりシート面32側への移動が規制される。その結果、コイル61に通電しない間、弁部材51はシート面32から離座した状態を維持する。これにより、加圧室15の燃料は、燃料室18から加圧室15へ吸入される場合と逆に、プランジャ13の上昇によって吸入通路22、溝41、通孔31、通孔部20および導入通路21を経由して燃料室18へ戻される。
(3)加圧行程
戻し行程の途中でコイル61に通電すると、コイル61に発生した磁界により、固定コア62、磁性部材64、フランジ65および可動コア63に磁気回路が形成される。これにより、互いに離れている固定コア62と可動コア63との間には磁気吸引力が発生する。固定コア62と可動コア63との間に発生する磁気吸引力がスプリング66の押し付け力よりも大きくなると、可動コア63は固定コア62側へ移動する。そのため、可動コア63と一体のニードル67も、固定コア62側へ移動する。ニードル67が固定コア62側へ移動すると、弁部材51とニードル67とは離れ、弁部材51はニードル67から力を受けない。その結果、弁部材51は、スプリング52の押し付け力および加圧室15側の燃料から受ける力により、シート面32側へ移動する。
戻し行程の途中でコイル61に通電すると、コイル61に発生した磁界により、固定コア62、磁性部材64、フランジ65および可動コア63に磁気回路が形成される。これにより、互いに離れている固定コア62と可動コア63との間には磁気吸引力が発生する。固定コア62と可動コア63との間に発生する磁気吸引力がスプリング66の押し付け力よりも大きくなると、可動コア63は固定コア62側へ移動する。そのため、可動コア63と一体のニードル67も、固定コア62側へ移動する。ニードル67が固定コア62側へ移動すると、弁部材51とニードル67とは離れ、弁部材51はニードル67から力を受けない。その結果、弁部材51は、スプリング52の押し付け力および加圧室15側の燃料から受ける力により、シート面32側へ移動する。
弁部材51がシート面32側へ移動し、弁部材51がシート面32に着座することにより、吸入通路22と通孔31との間は遮断される。これにより、加圧室15から燃料室18への燃料の戻し行程は終了する。プランジャ13が上昇するとき、加圧室15と燃料室18との間を遮断することにより、加圧室15から燃料室18へ戻される燃料の量が調整される。その結果、加圧室15で加圧される燃料の量が決定される。
加圧室15と燃料室18の間が遮断された状態でプランジャ13がさらに上死点に向けて上昇すると、加圧室15の燃料の圧力は上昇する。加圧室15の燃料の圧力が所定の圧力以上になると、吐出弁80のスプリング83の押し付け力と弁座84の下流側の燃料、すなわち図示しないデリバリパイプ内の燃料から受ける力とに抗して、ボール部材82は弁座84から離座する。これにより、吐出弁80は開弁し、加圧室15で加圧された燃料は吐出通路23を通り高圧燃料ポンプ10から吐出される。高圧燃料ポンプ10から吐出された燃料は、図示しないデリバリパイプを経由してインジェクタに供給される。このとき、ニードル67は、弁部材51から離れている。そのため、弁部材51が加圧室15側の燃料から力を受けても、その力は電磁駆動部60のニードル67には伝わらない。
プランジャ13が上死点まで移動すると、プランジャ13は再び図1の下方へ移動する。これにより、加圧室15の燃料の圧力は低下するとともに、コイル61へ通電が停止される。そのため、弁部材51は再びシート面32から離れ、加圧室15には燃料室18から燃料が吸入される。
上記の(1)から(3)の行程を繰り返すことにより、高圧燃料ポンプ10は吸入した燃料を加圧して吐出する。燃料の吐出量は、調量弁部50のコイル61への通電タイミングを調整することにより調量される。
上記の(1)から(3)の行程を繰り返すことにより、高圧燃料ポンプ10は吸入した燃料を加圧して吐出する。燃料の吐出量は、調量弁部50のコイル61への通電タイミングを調整することにより調量される。
なお、加圧室15の燃料の圧力が所定値まで上昇したとき、コイル61への通電は停止してもよい。加圧室15の燃料の圧力が上昇すると、通孔部20側の燃料によって弁部材51がシート面32から離座する方向へ受ける力よりも、加圧室15側の燃料によって弁部材51がシート面32に着座する方向へ受ける力は大きくなる。そのため、コイル61への通電を停止しても、弁部材51は加圧室15側の燃料から受ける力によってシート部材30のシート面32への着座状態を維持する。このように、所定の時期にコイル61への通電を停止することにより、電磁駆動部60の消費電力を低減することができる。
以上説明した第1実施形態では、ハウジング本体11と一体の吐出部70に吐出弁80を設置している。吐出弁80を構成するスプリングシート部材81は、ハウジング本体11が吐出部70に形成する吐出通路23の内部に収容されている。ハウジング本体11に収容されたスプリングシート部材81は、リング85によって移動が規制され、ハウジング本体11に保持されている。これにより、ハウジング本体11と吐出部70との結合は不要であり、ハウジング本体11と吐出部70との間に燃料の漏れを防止するシール部材なども不要である。また、スプリングシート部材81を筒状に形成し、スプリングシート部材81に第一通路91および第二通路92を設置することにより、加圧室15で加圧された燃料が流れる通路が確保される。したがって、ハウジング本体11に吐出弁80を設置する場合でも、ハウジング本体11および吐出部70の構成を簡略化することができるとともに、部品点数を大幅に低減することができる。また、ハウジング本体11と吐出部70とを結合するための構造を必要としない。したがって、ハウジング本体11および吐出部70の体格を小型化することができ、ひいては高圧燃料ポンプ10の体格を小型化することができる。
また、第1実施形態では、ボール部材82と弁座84との間を通過した燃料は、スプリング83の外周側を経由してスプリングシート部材81の外周側から第二通路92へ流入する。これにより、ボール部材82の移動によってスプリング83の螺旋状の部分が互いに密着しても、吐出通路23における燃料の流れは確保される。したがって、スプリング83の押し付け力は小さくすることができ、吐出弁80の開弁時の燃料圧力を低減することができる。
(第2、第3、第4実施形態)
本発明の第2、第3、第4実施形態による高圧燃料ポンプの吐出部をそれぞれ図4、図5または図6に示す。なお、第1実施形態と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第2実施形態では、図4に示すようにスプリングシート部材81は、第1実施形態のストッパに対応する部分を有していない。第2実施形態では、ボール部材82の過剰な移動を防止し、ボール部材82の確実な作動を確保するためにスプリング83の押し付け力を増大する必要があるものの、スプリングシート部材81の形状を簡略化することができる。
本発明の第2、第3、第4実施形態による高圧燃料ポンプの吐出部をそれぞれ図4、図5または図6に示す。なお、第1実施形態と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第2実施形態では、図4に示すようにスプリングシート部材81は、第1実施形態のストッパに対応する部分を有していない。第2実施形態では、ボール部材82の過剰な移動を防止し、ボール部材82の確実な作動を確保するためにスプリング83の押し付け力を増大する必要があるものの、スプリングシート部材81の形状を簡略化することができる。
第3実施形態では、図5に示すようにスプリングシート部材100は、形状が第1実施形態のスプリングシート部材と異なっている。第3実施形態では、スプリングシート部材100は、筒状に形成されている。これにより、スプリングシート部材100は、内側に軸方向へ貫く燃料通路101を有している。スプリング83は、ボール部材82と反対側の端部がスプリングシート部材100の加圧室15側の端部に接している。スプリングシート部材100は、リング85によってハウジング本体11に保持されている。
第3実施形態の場合、ボール部材82の移動によってスプリング83が圧縮されると燃料が通過可能な空間の確保が困難になる。そのため、スプリング83の押し付け力を大きくし、ボール部材82の移動によるスプリング83の密着を防止する必要がある。このように第3実施形態では、スプリング83の押し付け力を大きくする必要があるものの、吐出通路23と燃料通路101とは同一の直線上に位置する。そのため、加圧室15から吐出通路23および燃料通路101を経由して吐出される燃料の圧力損失を低減することができる。また、スプリングシート部材100の加圧室15とは反対側の断面積は、燃料通路101の断面積よりも大きい。そのため、スプリングシート部材100によって燃料の流れが絞られることがなく、吐出される燃料の圧力損失を低減することができる。
第4実施形態では、図6に示すようにスプリングシート部材81は第2実施形態と同様にストッパに対応する部分を有していない。第4実施形態では、スプリングシート部材81は、第1実施形態におけるリングに代えてC字形状のリング87によってハウジング本体11に保持されている。リング87は、第1実施形態におけるEリングと同様に吐出通路23の径方向へ伸縮可能であり、径方向外側へ径が拡大する方向の力を有している。そのため、外周側にリング87を取り付けたスプリングシート部材81をハウジング本体11の吐出通路23の内部へ挿入することにより、リング87は自身の弾性力により溝19にはまり込む。これにより、簡単な構造でスプリングシート部材81をハウジング本体11に保持することができる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態による高圧燃料ポンプの吐出部を図7に示す。なお、第1実施形態と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第5実施形態では、吐出弁80のスプリングシート部材81は、第1実施形態と同様にストッパ86を有している。ストッパ86は、スプリングシート部材81から加圧室15側へ突出している。ストッパ86は、ボール部材82と接触可能である。ボール部材82は、ストッパ86の先端と接することにより移動が制限される。
本発明の第5実施形態による高圧燃料ポンプの吐出部を図7に示す。なお、第1実施形態と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第5実施形態では、吐出弁80のスプリングシート部材81は、第1実施形態と同様にストッパ86を有している。ストッパ86は、スプリングシート部材81から加圧室15側へ突出している。ストッパ86は、ボール部材82と接触可能である。ボール部材82は、ストッパ86の先端と接することにより移動が制限される。
第5実施形態では、吐出弁80は、ガイド部材88を有している。ガイド部材88は、筒状に形成され、ストッパ86の外周側に設けられている。筒状のガイド部材88は、ストッパ86と摺動可能である。これにより、ガイド部材88は、ストッパ86の外周側をストッパ86の軸方向へ移動する。ガイド部材88は、リング85とは反対側の端部がボール部材82と接している。また、スプリング83は、軸方向の一方の端部がスプリングシート部材81のストッパ86の付け根に接しており、他方の端部がガイド部材88に接している。これにより、スプリング83は、ガイド部材88を経由してボール部材82を弁座84側へ押し付ける。
ボール部材82は、一部が筒状のガイド部材88の内周側へ入り込んでいる。これにより、ボール部材82は、弁座84へ着座または弁座84から離座するとき、ガイド部材88とともに移動する。ガイド部材88は、ストッパ86の外周側を摺動する。そのため、ボール部材82は、ガイド部材88に支持されてストッパ86の軸方向へ移動する。その結果、ボール部材82が弁座84へ着座または弁座84から離座するとき、ボール部材82の振動はガイド部材88によって低減される。これにより、吐出弁80が開弁するとき、ボール部材82は安定して移動し、吐出弁80から吐出流量が安定する。また、ボール部材82を押し付けるスプリング83の振動も低減されるため、スプリング83の耐久性が向上し、信頼性を高めることができる。
ストッパ86には、連通部を形成する凹部93が形成されている。凹部93は、ストッパ86の外周面から径方向内側へ窪んでいる。これにより、ストッパ86とガイド部材88との間には、凹部93に対応する位置において燃料が流れる連通部が形成される。ストッパ86の外周側にガイド部材88を設けることにより、ストッパ86の先端と、ガイド部材88の内周側と、ボール部材82との間には、閉じられた空間部94が形成される。加圧室15で加圧された高圧の燃料は、ボール部材82の外壁面とガイド部材88の内壁面との間を経由して空間部94に流入する。そのため、空間部94に流入した燃料の圧力が高まると、ボール部材82の押し付け力が変化し、燃料の吐出圧の精度が低下する。凹部93によってストッパ86とガイド部材88との間に連通部を形成することにより、空間部94に流入した燃料は、連通部となる凹部93を経由して第二通路92側へ流出する。これにより、空間部94に流入した燃料は、空間部94から排出される。
なお、空間部94を形成するためにストッパ86に凹部93を形成する例について説明したが、ガイド部材88の内壁に連通部を形成する凹部を設けてもよい。また、ストッパ86は、凹部93を形成するだけでなく、例えば面取り部などにより連通部を形成してもよい。
なお、空間部94を形成するためにストッパ86に凹部93を形成する例について説明したが、ガイド部材88の内壁に連通部を形成する凹部を設けてもよい。また、ストッパ86は、凹部93を形成するだけでなく、例えば面取り部などにより連通部を形成してもよい。
第5実施形態では、ストッパ86に摺動するガイド部材88を設けている。このようにガイド部材88がストッパ86を摺動する構成とすることにより、吐出弁80はボール部材82、ガイド部材88、スプリング83およびスプリングシート部材81によってユニット化される。これにより、吐出弁80を構成する各部材は、一つのユニットとしてハウジング本体11の端部から吐出通路23へ容易に組み付けることができる。
以上説明した複数の実施形態では、各構成を個別に適用する例について説明した。しかし、複数の実施形態を組み合わせて高圧燃料ポンプ10に適用してもよい。また、第5実施形態では、ガイド部材88はストッパ86と摺動する構成について説明した。しかし、ガイド部材88は、吐出通路23を形成するハウジング本体11の内周壁と摺動することによりボール部材82を支持する構成としてもよい。
以上のように本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
以上のように本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
10:高圧燃料ポンプ、11:ハウジング本体(ハウジング)、12:カバー(ハウジング)、15:加圧室、23:吐出通路、70:吐出部、80:吐出弁、81:スプリングシート部材、82:ボール部材(弁部材)、83:スプリング、84:弁座、85、87:リング(係止手段)、86:ストッパ、88:ガイド部材、91:第一通路、92:第二通路、93:凹部(連通部)、94:空間部、100:スプリングシート部材、101:燃料通路
Claims (12)
- 燃料が加圧される加圧室を有するハウジングと、
前記ハウジングと一体に成形され、内部に前記加圧室で加圧された燃料が吐出される吐出通路を形成する吐出部と、
前記吐出部に設けられ、前記吐出通路を開閉する吐出弁と、
を備える高圧燃料ポンプ。 - 前記吐出弁を前記吐出部に係止する係止手段をさらに備える請求項1記載の高圧燃料ポンプ。
- 前記吐出弁は、前記ハウジングが形成する弁座に着座または前記弁座から離座する弁部材と、前記弁部材を前記弁座側へ押し付けるスプリングと、前記弁部材の前記加圧室とは反対側に設けられ前記スプリングの前記弁部材とは反対側の端部に接するスプリングシート部材とを有し、
前記係止部材は、前記スプリングシート部材を前記ハウジングに係止する請求項2記載の高圧燃料ポンプ。 - 前記スプリングシート部材は、前記加圧室とは反対側の端部から軸方向へ途中まで伸びる第一通路、および側壁を径方向へ貫いて前記第一通路へ連通する第二通路を有する請求項3記載の高圧燃料ポンプ。
- 前記第一通路は、前記第二通路よりも断面積が大きい請求項4記載の高圧燃料ポンプ。
- 前記スプリングシート部材は、前記加圧室側の端部に前記弁部材の移動を規制するストッパを有する請求項4または5記載の高圧燃料ポンプ。
- 前記スプリングシート部材は、軸方向へ貫き前記吐出通路を流れる燃料が通過する燃料通路を有する請求項3記載の高圧燃料ポンプ。
- 前記スプリングシート部材の前記加圧室とは反対側における前記吐出通路の断面積は、前記燃料通路の断面積よりも大きい請求項7記載の高圧燃料ポンプ。
- 前記ストッパの外周側に前記ストッパと摺動可能に設けられ、前記弁部材の前記弁座とは反対側を支持するガイド部材を有する請求項6記載の高圧燃料ポンプ。
- 前記ストッパは、前記弁部材側の端部と前記弁部材と前記ガイド部材との間に形成される空間と、前記ストッパの外周側に形成される空間とを連通する連通部を有する請求項9記載の高圧燃料ポンプ。
- 燃料が加圧される加圧室を有するハウジングと、
前記ハウジングと一体に成形され、内部に前記加圧室で加圧された燃料が吐出される吐出通路を形成する吐出部と、
前記吐出部に設けられ、前記吐出通路を開閉する吐出弁とを備え、
前記吐出弁は、
前記ハウジングが形成する弁座に着座または前記弁座から離座する弁部材と、
前記加圧室側の端部に前記弁部材の移動を規制するストッパを有し、前記弁部材の前記加圧室とは反対側に設けられているスプリングシート部材と、
前記ストッパの外周側に前記ストッパと摺動可能に設けられ、前記弁部材の前記弁座とは反対側を支持するガイド部材と、
軸方向の一方の端部が前記スプリングシート部材に接し、他方の端部が前記ガイド部材に接し、前記ガイド部材を挟んで前記弁部材を前記弁座側へ押し付けるスプリングと、
を有する高圧燃料ポンプ。 - 前記ストッパは、前記弁部材側の端部と前記弁部材と前記ガイド部材との間に形成される空間と、前記ストッパの外周側に形成される空間とを連通する連通部を有する請求項11記載の高圧燃料ポンプ。
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081002 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20091014 |