JPH11212645A - 無人走行車による台車の牽引方法 - Google Patents

無人走行車による台車の牽引方法

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JPH11212645A
JPH11212645A JP10012743A JP1274398A JPH11212645A JP H11212645 A JPH11212645 A JP H11212645A JP 10012743 A JP10012743 A JP 10012743A JP 1274398 A JP1274398 A JP 1274398A JP H11212645 A JPH11212645 A JP H11212645A
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Toshiya Ishigaki
俊弥 石垣
Kunio Kondo
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘導信号発生用として路面に敷設した磁気テ
ープ誘導路に沿って自動走行する牽引車としての無人走
行車に、被牽引車である台車を誘導路に沿って用意した
待機場所から望ましい行き先まで牽引移動させる方法を
提供する。 【解決手段】 台車は、前輪を自由車、後輪は固定車で
構成し、前側隅部に被連結具を設け、前記誘導路に沿っ
て無人走行車と並走し得る配置及び向きに台車を待機さ
せる。無人走行車に前記台車の被連結具へ自動連結する
牽引装置を設ける。待機する台車の被連結具へ無人走行
車の牽引装置を自動連結させ、その連結姿勢のまま牽引
させる。無人走行車が牽引して並走する台車の行き先を
読み取らせ、前記行き先の読み取り信号に従い無人走行
車の行き先を制御する。到着した行き先における牽引終
了信号に従い台車の被連結具から牽引装置を自動的に連
結解除させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、工場内や倉庫内
において各種の物品を無人で運搬させる無人走行車によ
る台車の牽引方法の技術分野に属し、更に言えば、図1
に例示したように、牽引車としての無人走行車を、誘導
信号発生用として路面に敷設した磁気テープ等による誘
導路に沿って無人で自動走行させ、被牽引車である台車
を前記誘導路に沿って用意した待機場所から望ましい行
き先(到着場所)まで牽引移動させる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、誘導信号発生用として路面に敷設
した磁気テープ等による誘導路に沿って無人で自動走行
する無人走行車は、例えば本出願人が提案した登録実用
新案第3013716号公報、或いは特願平8ー196
618号及び特願平9ー234970号の明細書と図面
に記載されたものが知られ、既に各方面で実施にも供さ
れている。
【0003】前記の無人走行車を牽引車(牽引動力車)
とし、被牽引車である台車(無動力車)を牽引させ、台
車に積載した物品の運搬を行う方法も既に行われてい
る。従来の牽引方法を、図9〜図11に例示した。誘導
信号発生手段として誘導路の路面に敷設した磁気テープ
3を磁気センサー12で検知しながら操向し自動走行す
る無人走行車1を牽引車とする。無人走行車1には、そ
の後部中央に支点Dを有する平面形状がレ形状の牽引器
Bが用意され、この牽引器Bの走行方向前向きに曲げた
先端部bが、誘導路3に沿って待機する台車2の連結器
Hを引っ掛けて牽引する。牽引器Bが連結器Hを引っ掛
けて牽引するとき牽引器Bの平面的姿勢は不動である。
一方、台車2には静止慣性と走行抵抗が作用するが故
に、連結器Hは牽引器Bに沿って滑りつつ台車2は転回
し図9に2点鎖線で示したように無人走行車1の後方に
追従する縦の列になって牽引される。
【0004】前記台車2の到着場所には前記牽引器Bの
先端部bが当接する位置に牽引解除手段Fが用意され、
無人走行車1の牽引器Bが前記の牽引解除手段Fに到達
すると、台車2の連結器Hとの連結が自動的に解除さ
れ、台車2はその位置に置き去りになる。自動的な牽引
解除のシステムを図10と図11に示した。
【0005】牽引器Bの支点Dは、圧縮バネ機構Eによ
り常時下限の位置Gまで押し下げられているが、垂直上
方へ連結器Hの高さhよりも高い位置まで上昇可能(上
下動可能)に支持されている。他方、上述した牽引解除
手段Fとして採用されたブロックの前面から後面にかけ
ての上面は、前記牽引器Bの下限位置gから同牽引器B
が連結器Hから完全に抜け出る高さに及ぶ直線的な傾斜
面f(カム面)に形成されている。
【0006】従って、上述したように無人走行車1の牽
引器Bの先端部bが、前記の牽引解除手段Fの傾斜面f
に到達すると、同傾斜面fの勾配にしたがい牽引器Bが
押し上げられてゆき、遂には連結器Hから離脱する。か
くして台車2の連結器Hとの連結は自動的に解除される
結果、台車2はその位置に置き去りになる。他の異なる
牽引方法として、リフターを応用した方式も知られてい
る。この方式は、誘導路に沿って走行する無人走行車が
上面部にリフター機構を備え、待機中の台車の下へ無人
走行車が潜り込みリフター機構により持ち上げて牽引走
行する。指定の行き先位置へ到着すると、リフター機構
を下げて台車との関係が解かれ、無人走行車は台車の下
から潜り出て、台車をその位置へ置き去りにして離れ
る。
【0007】
【本発明が解決しようとする課題】図9〜図11に例示
した従来の牽引方法の場合、台車2は、無人走行車1の
後方に追従する縦の列になって牽引されるから、牽引を
解除された台車2は、必然的に無人走行車1の誘導路上
に放置されることになる。よって後続の無人走行車1は
前記台車を誘導路上から排除しないかぎり通行できな
い。そこで、誘導路上の台車を無人走行車が到着する前
にいちいち排除する作業が必要であり、無人走行車を使
用しながら無人運転はできず、人手を要するという不具
合がある。
【0008】リフターを応用した方式の場合は、リフタ
ー機構を備えた無人走行車の製作費用が高価になるほ
か、被牽引車たる台車の床が、無人走行車の潜行及びリ
フトアップが可能なように高床構造になるから、台車の
積載効率が低下し、また、台車の重心が高くなる分だけ
走行安定性が低下する不都合がある。従って、本発明の
目的は、台車が無人走行車と共にその側部を並走し、よ
って牽引を解除し置き去りにしても、同台車の排除作業
は必要なく、勿論台車を高床構造とする必要もなく、無
人運転を可能ならしめる台車の牽引方法を提供すること
である。
【0009】本発明の次の目的は、台車に用意される行
き先表示に従って台車を誘導路の所望位置へ牽引するこ
とが容易に可能であり、到着場所では先行の台車に対し
て密接した縦列に効率よく停止させることが可能な台車
の牽引方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の課題
を解決するための手段として、請求項1に記載した発明
に係る無人走行車による台車の牽引方法は、誘導信号発
生用として路面に敷設した磁気テープ等による誘導路に
沿って自動走行する無人走行車を牽引車とし、被牽引車
である台車を牽引する方法であって、台車は、前輪を自
由車、後輪は固定車で構成し、前側隅部に被連結具を設
け、前記誘導路に沿って無人走行車と並走し得る配置及
び向きに台車を待機させること無人走行車に前記台車の
被連結具へ自動連結する牽引装置を設けること、牽引信
号に従い待機する台車の被連結具へ無人走行車の牽引装
置を自動連結させ、その連結姿勢のまま牽引させるこ
と、無人走行車が牽引して並走する台車の行き先を読み
取らせ、前記行き先の読み取り信号に従い無人走行車の
行き先を制御すること、到着した行き先における牽引終
了信号に従い台車の被連結具から牽引装置を自動的に連
結解除させること、をそれぞれ特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1に記載し
た無人走行車による台車の牽引方法において、誘導路に
沿って複数の台車が待機する場合には、先頭の台車の被
連結具へ無人走行車の牽引装置を自動連結させて牽引さ
せ、到着場所に先行の台車が存在するときは、先行する
台車の直後の位置にて台車の被連結具から牽引装置を自
動的に連結解除させることを特徴とする。
【0012】請求項3に記載した発明は、やはり誘導信
号発生用として路面に敷設した磁気テープ等による誘導
路に沿って自動走行する無人走行車を牽引車とし、被牽
引車である台車を牽引させる方法であって、台車は、前
輪を自由車、後輪は固定車で構成し、前側隅部に被連結
具を設け、前記誘導路に沿って無人走行車と並走し得る
配置及び向きに台車を待機させること無人走行車に前記
台車の被連結具へ手動連結する牽引装置を設けること、
誘導路に沿って待機する台車の被連結具へ無人走行車の
牽引装置を手動で連結させ、その連結姿勢のまま牽引さ
せること、無人走行車が牽引して並走する台車の行き先
を読み取らせ、前記行き先の読み取り信号に従い無人走
行車の行き先を制御すること、到着した行き先に設けた
牽引解除手段により台車の被連結具から牽引装置を自動
的に連結解除させること、をそれぞれ特徴とする。
【0013】請求項4に記載した発明は、請求項3に記
載した無人走行車による台車の牽引方法において、誘導
路に沿って複数の台車が待機する場合には、先頭の台車
の被連結具へ無人走行車の牽引装置を連結させて牽引さ
せ、到着場所に先行の台車が存在するときは、先行する
台車の後部に設けた牽引解除手段により先行台車の直後
の位置にて台車の被連結具から牽引装置を自動的に連結
解除させることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施形態及び実施例】図1は本発明の無人走行
車による台車の牽引方法が実施される無人運行システム
の全体平面図を示し、図2は運行フローの要旨を例示し
ている。誘導信号発生手段の一例として磁気テープを敷
設した閉ループ形状の誘導路3が設けられ、その上を複
数の無人走行車1が磁気センサー12で検知しながら一
方向へ周回走行する。誘導路3の途中数カ所の位置に台
車2を待機させ、又は停車させるステーション〜
が、本線の誘導路3をバイパスする分岐路30〜33を
併設した形態で用意され、無人走行車1は分岐路へ入る
か入らないかの選択により各台車2の行き先(到達場所
=アドレス)を変える運行制御が行われる。そのため、
各分岐路30〜33の入り側の分岐点より少し手前の位
置に無人走行車1へ路線信号を発信する手段10が設置
されている。
【0015】例えば図1のステーションに待機する台
車2には、図の左方で製造されるか又は供給を受ける各
種の物品a.b,cが種類別に積み込まれる。各台車2
の側面の一定位置に、積載した物品の種類又は行き先を
表示する手段としてバーコード等が表示され、これを無
人走行車1に設置したセンサーで読み取り、行き先制御
に供される。ステーションの分岐路30へ入った無人
走行車1は、このステーションに待機する複数の台車列
の先頭の台車から順に牽引してゆく。ステーションを
無人走行車1に牽引されて出発した台車2は、前記のよ
うにして読み取った固有の行き先に従い、前記路線信号
発信手段10が発信する路線信号を検知しながら、例え
ば物品aの台車2は無人走行車1が本線誘導路3からス
テーションの分岐路31へ入って所定の位置へ停車し
て置く。物品bの台車2は、無人走行車1がステーショ
ンの分岐路32へ入って所定の位置へ停車して置く。
物品cの台車2は、無人走行車1がステーションの分
岐路33へ入って所定の位置へ停車して置く。
【0016】一方、各ステーション〜において物品
を全て取り出し空になった台車は、その後各分岐路3
1、32、33へ入って来た空の無人走行車1により再
び牽引されて元のステーションへ戻され、あるいは行
き先表示のステーションへ移動される。この場合にも、
各台車2は、各ステーション〜へ先に置かれた姿勢
のままであれば、それは各分岐路に沿って無人走行車1
と並走し得る配置及び向きに待機していることに等し
く、牽引移動は以下に説明する方法の繰り返しとして円
滑に行われる。但し、図1及び図2の運行システム及び
運行フローの使い方、作り方、運行の方法などは使用者
の自由であり、上記実施形態の限りではない。
【0017】次に、請求項1及び2に記載した発明に係
る台車の自動牽引方法、即ち、誘導路3に沿って自動走
行する無人走行車1を牽引車とし、被牽引車である台車
2を自動牽引する方法の実施例を、図3〜図6に基づい
て説明する。被牽引車である台車2は、その前輪23が
自由車とされ、後輪24は固定車で構成し、もって牽引
時に台車2が不安定にふらつかない構造とされている。
台車2の前側の右隅部(及び左隅部)に被連結具25を
設けている。図示例の被連結器25は、図7Bで分かり
易いように台車2に固定して垂直に立ち上げた剛強な棒
状部材として設けられている。
【0018】各台車2は、誘導路、図1の例ではステー
ションの分岐路30に沿って、無人走行車1との関係
を、図3の概念図に示したような平面配置で並走し得る
配置及び向きに待機させる。ここに「無人走行車1と並
走し得る配置及び向きに待機させる」とは、図3の牽引
例が分りやすいように、無人走行車1が台車2の脇を通
り抜ける間隔Sを保ち、台車2は無人走行車1の走行方
向と同一の向きとされ、台車2の被連結器25へ、無人
走行車1に設けた牽引装置4が自動連結されるのに適切
な間隔を保つことを意味する。
【0019】無人走行車1に設けた牽引装置4の構造詳
細は、図4に一例を示した。台車2の被連結器25へ連
結可能なように平面形状がC字形状の受け口41を先端
部に有する牽引器40は、その基端部を軸46にて旋回
可能に支持されている。中折れ式のリンク42、43の
基端部はギヤードモータ45の出力軸44に結合され、
リンク42の先端部は牽引器40の先端寄り位置にピン
47で連結されている。従って、ギヤードモータ45で
中折れ式リンク42、43を回転駆動すると、牽引器4
0が図4中に実線で図示した位置まで突き出されて、走
行方向の前方に位置する台車2の被連結器25が受け口
41へ嵌まり込み自動連結される。その連結姿勢を保持
したまま無人走行車1が前進走行すると、図3のように
台車2を牽引し並走させる。
【0020】逆に、ギヤードモータ45が反対方向へ回
転駆動すると、牽引器40が図4中に2点鎖線で図示し
た位置まで引っ込み、その際に台車2の被連結器25か
ら受け口41が離脱して自動的に連結解除となる。ギヤ
ードモータ45は、図示を省略した無人走行車1に搭載
した制御装置が無人走行車の停止信号を受ける度に駆動
制御される。
【0021】一例として、誘導路3に沿っては、図3に
例示したように、無人走行車1の停止位置を前提とし
て、先ず減速を指示する信号手段としての磁気テープ片
11が敷設され、この減速信号を受けて無人走行車1の
減速走行と停止がシーケンサにより制御される。と同時
に、上記自動牽引装置4のギヤードモータ45が駆動制
御され、牽引の指示又は牽引終了の指示に従い、自動連
結又は連結解除の作動が行われる。
【0022】無人走行車1による台車2の自動連結と牽
引は、誘導路3に沿って複数の台車2…が待機する場合
には、必ず先頭の台車2を停止信号用の磁気テープ11
に対応する位置R(図3を参照)で待機させ、その被連
結具25へ無人走行車の牽引装置4を自動連結させて牽
引する。先頭の台車が牽引された跡には、直ちに次順の
台車を1台分ずつ前進させて繰上げ待機させる。
【0023】図5に示す様に、任意位置に縦列で待機す
る先頭の台車2を自動連結する手段として、無人走行車
1の側面には台車2の有無を検知する光センサーC
1 と、磁気センサーC2 を離隔して設置する。また、各
台車2には、磁気テープ22を前記磁気センサーC2
対応する位置に取付けている。無人走行車1のセンサー
1 、C2 は台車2及び磁気テープ22を検知しながら
走行し、先頭の台車2を通過する際に光センサーC1
台車2が無いことを検知し、磁気センサーC2 は磁気テ
ープ22を検知(2点鎖線)して減速され停止する。停
止により牽引装置4がシーケンス制御され自動連結が行
なわれる。
【0024】上記の停止位置は連結完了位置でもあり、
牽引装置4の連結駆動は減速と同時に行う様にしてもよ
い。逆に、牽引してきた台車2の到着場所に先行の台車
2′が存在するときは、牽引台車を先行する台車の直後
の位置に停止させ、同台車の被連結具25から自動的に
牽引装置4を連結解除させる。その手段の一例を図6に
示した。
【0025】即ち、台車2を牽引した無人走行車1が、
先行の待機中の台車の最後尾の台車2′を通過する際
に、光センサーC1 が台車の「有り」を検知すると減速
され、台車2が台車2′に接近する位置にて停止(2点
鎖線で図示の位置で停止)し、連結解除のシーケンス制
御が行なわれる。上記、自動連結及び連結解除は、荷台
車の場合と空台車の場合があり、各々別個にシーケンス
制御されて運行される。例えば同一ステーションにて最
後尾に連結解除し先頭の荷台車を牽引してしまう誤動作
を防止する為である。
【0026】次に、請求項3と4に記載した発明に係る
台車の手動操作を含む牽引方法の実施例を、図7と図8
に示した実施例に基づいて説明する。この場合にも誘導
路3に沿って自動走行する無人走行車1を牽引車とし、
被牽引車である台車2を並走状態に自動牽引することに
変わりはなく、およそ図1及び図2に示したような運行
システムと運行フローが実施される。
【0027】また、被牽引車である台車2は、その前輪
23を自由車とし、後輪24は固定車で構成して牽引時
に台車2が不安定にふらつかない構造とされている。台
車2の前側の右隅部(及び左隅部)に被連結具25を設
けている。図示例の被連結器25は、図8のように台車
2に固定して垂直に十分な高さ立ち上げた剛強な棒状部
材として設けられている。
【0028】各台車2は、誘導路に沿って、無人走行車
1と並走し得る配置及び向きに待機させる。無人走行車
1には、前記台車2の被連結具25へ手動で連結する牽
引装置5が図7及び図8の構成で設けられている。被連
結器25を台車2の走行方向の後側から同走行方向と略
直角な配置で抱える牽引バー59の略中間部位が、支持
バー56の先端部にヒンジ継手58により水平面内で旋
回可能に支持されている。前記支持バー56の基端部
は、無人走行車1に固定して垂直に立てた支柱15へ固
定して略水平に支持されている。前記牽引バー59より
少し上方(又は下方でも可)の水平面内で旋回し、無人
走行車1から見て被連結器25の外側部分を抱える牽引
補助バー60が、被連結器25の外側部分にほとんど接
する位に近接する配置で設けた制止バー55の中間部位
にヒンジ継手61により支持されている。制止バー55
の基端部は、台車に固定して垂直に立てた前記支柱15
に隣接する位置に固定した支柱50に支持されている。
前記支柱50にはまた、前記牽引補助バー60よりも少
し上方の水平面内で旋回する手動ハンドル51、及び図
7Aのように平面的に見ると前記手動ハンドル51の右
側半分に相当する半円状をなし前記支持バー56及び制
止バー55よりも少し下方の水平面内で旋回する付属バ
ー53が、それぞれヒンジ継手52、62により取付け
られている。前記手動ハンドル51及び付属バー53に
おいて図7A中に半円状をなす部分の先端は、図7Bの
ように垂直な縦桟54で一体的に連結され、手動ハンド
ル51及び付属バー53は縦桟54と共に一体的に旋回
動作する構成とされている。
【0029】要するに、この牽引装置5は、無人走行車
1が前進走行して牽引するべき台車2へ図7Aのように
接近した際には、一旦は台車2の被連結器25の位置を
牽引装置5が少し通り過ぎた配置関係とする。そして、
予め制止バー55の上に重なる位置に引っ込ませておい
た牽引補助バー60を、図7Aの実線位置まで開き(ス
トッパ57に当るまで旋回させ)、台車2を前進させて
牽引補助バー60と制止バーの間に被連結器25を差し
込み、先ず制止バー55と補助バー60で被連結器25
を内外から挟む形にする。つづいて、図7Aに2点鎖線
で示す位置にあった牽引バー59を矢印M方向へ旋回さ
せて被連結器25の背後を抱える形にする。しかる後に
手動ハンドル51を矢印N方向へ旋回させる。すると、
先端位置の縦桟54が前記牽引バー59の後端側を図7
Aのように押して前記の牽引姿勢を強く保持する。
【0030】この連結姿勢のまま無人走行車が前進走行
すると、その台車2を牽引し並走させる。無人走行車1
が台車2の行き先へ到着した場合の連結解除は、次のよ
うに行われる。前提条件として、牽引解除手段として、
各台車の後部右隅(及び後部左隅)に、図7Aのよう
に、台車2に固定して垂直に手動ハンドル51が突き当
たる高さまで立ち上げた棒状部材26が設けられてい
る。従って、無人走行車1が牽引する台車2の行き先に
到着すると、先行する台車2′の棒状部材26へ手動ハ
ンドル51が突き当たり矢印N′方向への回転作用を受
け、図7Aに2点鎖線で示したように回転する。その結
果、牽引バー59の拘束力が解除され、同牽引バー59
も図7A中に2点鎖線で示した姿勢に回転し、被連結器
25から外れ、自動的に連結解除となる。なお、到着場
所に先行する台車が存在しないときは、前記棒状部材2
6の代わりに棒状部材を設置するか作業員が手で手動ハ
ンドル51を掴み回転させる。
【0031】本実施例の場合にも、無人走行車1が牽引
し並走する台車2の行き先を読み取らせ、前記行き先の
読み取り信号に従い無人走行車の行き先を制御すること
には変わりない。また、無人走行車1による台車2の牽
引は、誘導路3に沿って複数の台車が待機する場合に
は、先頭の台車の被連結具25へ無人走行車1の牽引装
置5を連結させて牽引する。そして、到着場所に先行の
台車が存在するときは、先行する台車の後部に設けた牽
引解除手段により先行台車の直後位置において台車の被
連結具から牽引装置を自動的に連結解除させる。
【0032】
【本発明が奏する効果】本発明に係る台車の牽引方法に
よれば、台車をその行き先の到着場所で無人走行車から
連結解除し置き去りにしても、同台車は誘導路の脇に到
着順に縦列をなして停車し、後続の無人走行車の通行に
は一切支障がなく、排除の作業は必要でない。従って、
完全に無人化した運転を可能にする。そして、台車に用
意される行き先表示に従ってその台車を誘導路の所望位
置へ運送することが容易に可能であり、到着場所では先
行の台車に対して密接した縦列に効率よく停止させるこ
とが可能なスペースの有効利用にも寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の牽引方法が実施される運行システムの
平面図である。
【図2】図1の運行フローのブロック線図である。
【図3】自動牽引方法の実施例を示した概念的な平面図
である。
【図4】自動牽引装置の平面図である。
【図5】停止位置における先頭台車の自動的な連結手段
を概念的に示した平面図である。
【図6】最後尾の台車の直後における自動的な連結解除
の手段を概念的に示した平面図である。
【図7】AとBは手動による牽引装置の実施例を示した
平面図と正面図である。
【図8】上記牽引装置の斜視図である。
【図9】従来の牽引方法を概念的に示した平面図であ
る。
【図10】従来の牽引装置を示した背面図である。
【図11】従来の牽引装置を示した則面図である。
【符号の説明】
3 誘導路(磁気テープ) 1 無人走行車 2 台車 23 前輪 24 後輪 25 被連結具 4 自動牽引装置 5 手動の牽引装置 26 牽引解除手段 2′ 先行する台車
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年1月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の課題
を解決するための手段として、請求項1に記載した発明
に係る無人走行車による台車の牽引方法は、路面に敷設
した磁気テープ等による誘導路に沿って自動走行する無
人走行車を牽引車とし、被牽引車である台車を牽引する
方法であって、台車は、前輪を自由車、後輪は固定車で
構成し、前側隅部に被連結具を設け、前記誘導路に沿っ
て無人走行車と並走し得る配置及び向きに台車を待機さ
せること、無人走行車に前記台車の被連結具へ自動連結
する牽引装置を設けること、牽引信号に従い待機する台
車の被連結具へ無人走行車の牽引装置を自動連結させ、
その連結姿勢のまま牽引させること、無人走行車が牽引
して並走する台車の行き先を読み取り、前記行き先の読
み取り信号に従い無人走行車の行き先を制御すること、
到着した行き先における牽引終了信号に従い台車の被連
結具から牽引装置を自動的に連結解除させること、をそ
れぞれ特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】請求項3記載に記載した発明に係る無人走
行車による台車の牽引方法は、路面に敷設した磁気テー
プ等による誘導路に沿って自動走行する無人走行車を牽
引車とし、被牽引車である台車を牽引する方法であっ
て、台車は、前輪を自由車、後輪は固定車で構成し、前
側隅部に被連結具を設け、前記誘導路に沿って無人走行
車と並走し得る配置及び向きに台車を待機させること、
無人走行車に前記台車の被連結具へ手動連結する牽引装
置を設けること、誘導路に沿って待機する台車の被連結
具へ無人走行車の牽引装置を手動で連結させ、その連結
姿勢のまま牽引させること、無人走行車が牽引して並走
する台車の行き先を読み取り、前記行き先の読み取り信
号に従い無人走行車の行き先を制御すること、到着した
行き先に設けた牽引解除手段により台車の被連結具から
牽引装置を自動的に連結解除させること、をそれぞれ特
徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】無人走行車1による台車2の自動連結と牽
引は、誘導路3に沿って複数の台車2…が待機する場合
には、必ず先頭の台車2を停止信号用の磁気テープ11
に対応する位置R(図3を参照)で待機させ、その被連
結具25へ無人走行車の牽引装置4を自動連結させて牽
引する。先頭の台車が牽引された跡には、人手によるか
機械的手段により直ちに次順の台車を1台分ずつ前進さ
せて繰上げ待機させる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 路面に敷設した磁気テープ等による誘導
    路に沿って自動走行する無人走行車を牽引車とし、被牽
    引車である台車を牽引する方法であって、 台車は、前輪を自由車、後輪は固定車で構成し、前側隅
    部に被連結具を設け、前記誘導路に沿って無人走行車と
    並走し得る配置及び向きに台車を待機させること無人走
    行車に前記台車の被連結具へ自動連結する牽引装置を設
    けること、 牽引信号に従い待機する台車の被連結具へ無人走行車の
    牽引装置を自動連結させ、その連結姿勢のまま牽引させ
    ること、 無人走行車が牽引して並走する台車の行き先を読み取ら
    せ、前記行き先の読み取り信号に従い無人走行車の行き
    先を制御すること、 到着した行き先における牽引終了信号に従い台車の被連
    結具から牽引装置を自動的に連結解除させること、をそ
    れぞれ特徴とする無人走行車による台車の牽引方法。
  2. 【請求項2】 誘導路に沿って複数の台車が待機する場
    合には、先頭の台車の被連結具へ無人走行車の牽引装置
    を自動連結させて牽引させ、到着場所に先行の台車が存
    在するときは、先行する台車の直後の位置にて台車の被
    連結具から牽引装置を自動的に連結解除させることを特
    徴とする、請求項1に記載した無人走行車による台車の
    牽引方法。
  3. 【請求項3】 路面に敷設した磁気テープ等による誘導
    路に沿って自動走行する無人走行車を牽引車とし、被牽
    引車である台車を牽引する方法であって、 台車は、前輪を自由車、後輪は固定車で構成し、前側隅
    部に被連結具を設け、前記誘導路に沿って無人走行車と
    並走し得る配置及び向きに台車を待機させること無人走
    行車に前記台車の被連結具へ手動連結する牽引装置を設
    けること、 誘導路に沿って待機する台車の被連結具へ無人走行車の
    牽引装置を手動で連結させ、その連結姿勢のまま牽引さ
    せること、 無人走行車が牽引して並走する台車の行き先を読み取ら
    せ、前記行き先の読み取り信号に従い無人走行車の行き
    先を制御すること、 到着した行き先に設けた牽引解除手段により台車の被連
    結具から牽引装置を自動的に連結解除させること、をそ
    れぞれ特徴とする無人走行車による台車の牽引方法。
  4. 【請求項4】 誘導路に沿って複数の台車が待機する場
    合には、先頭の台車の被連結具へ無人走行車の牽引装置
    を連結させて牽引させ、到着場所に先行の台車が存在す
    るときは、先行する台車の後部に設けた牽引解除手段に
    より先行台車の直後の位置にて台車の被連結具から牽引
    装置を自動的に連結解除させることを特徴とする、請求
    項3に記載した無人走行車による台車の牽引方法。
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