JPH10315958A - 無人搬送車 - Google Patents

無人搬送車

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JPH10315958A
JPH10315958A JP12938097A JP12938097A JPH10315958A JP H10315958 A JPH10315958 A JP H10315958A JP 12938097 A JP12938097 A JP 12938097A JP 12938097 A JP12938097 A JP 12938097A JP H10315958 A JPH10315958 A JP H10315958A
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JP
Japan
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pin
arm
rear end
guided vehicle
disconnection
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Application number
JP12938097A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Baba
清 馬場
Kiichi Ogiyama
喜一 荻山
Katsunobu Ota
勝信 大田
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PARENETSUTO KK
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
PARENETSUTO KK
Unisia Jecs Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 案内アーム部材の重量負荷低減と切り離し用
駆動手段の駆動負荷低減を図りながら、確実な台車連結
と台車切り離しを走行を継続したままで行なえる無人搬
送車を提供すること。 【解決手段】 荷積み台車2を牽引しながら行先誘導制
御により決められた走行経路を自走する無人搬送車1に
おいて、水平固定の案内アーム部材19と、アーム後端
開口部19gの領域に連結ピン25を固定する連結ピン
固定金具27と、アーム後端開口部19gを塞ぐ位置に
配置されたピン引掛金具30と、ピン引掛金具30を駆
動する車体ベース10側に設けられたモータ32と、切
り離し位置センサとしての左右の近接スイッチ42,4
3と、該スイッチ42,43からのスイッチ信号に基づ
いてピン引掛金具30の駆動制御を行なう連結切り離し
コントローラ46とを備えた手段とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生産工場や倉庫等
において部品や半製品等の物品を無人化により流通させ
る無人搬送車の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、台車の連結切り離し装置を備えた
無人搬送車としては、例えば、下記に列挙するようなも
のが知られている。
【0003】(1) 実公平7−32166号公報(昭和6
2年6月29日出願) 運搬台車1には揺動可能な牽引金具2が設けられ、連結
は牽引台車10に設けられた連結棒11を牽引金具2の
ガイド杆3,9に導き係合部9”に係合させることで行
なわれ、切り離しはステーション等の床面に取り付けら
れたスタンド12と牽引金具2とが衝突し、牽引金具2
を上方に揺動させることで行なわれる装置が記載されて
いる。
【0004】(2) 特開平4−328008号公報(平成
3年4月27日出願) 運搬台車16には揺動可能な引掛金具14が設けられ、
連結は従車18に設けられた連結ピン12を引掛金具1
4に導き、ストッパ28を有する基部28に係合させる
ことで行なわれ、切り離しはスタンド54とサポートア
ーム52とが衝突し、引掛金具14を上方に揺動させる
ことで行なわれる装置が記載されている。
【0005】(3) 特開平6−183232号公報(平成
4年12月18日出願) 特開平4−328008号公報の改良案で、切り離しを
モータ12の作動により引掛金具28を上方に揺動させ
ることで行なわれる装置が記載されている。
【0006】(4) 特開平3−224807号公報(平成
2年1月30日出願) 牽引台車1には揺動可能なアーム10が設けられ、連結
は被牽引台車7のピン28により開閉体18を内側に押
し開き、連結凹み14に侵入させることで行なわれ、切
り離しはモータ31を作動させてアーム10を水平位置
から上方に揺動させることで行なわれる装置が記載され
ている。
【0007】(5) 実公平4−26290号公報(昭和6
2年7月15日出願) 無人けん引車1と荷積み台車2とは同一線路上を走行
し、無人けん引車1には連結ブロック3bを持つ複数の
連結主具3,3が設置され、荷積み台車2には受溝5b
を持つ連結受具5,5が設置され、連結は連結主具3,
3と連結受具5,5とを重ね合わせてモータ7により9
0度回転することにより行なわれ、切り離しは再度モー
タ7で90度回転することで行なわれる装置が記載され
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の台車の連結切り離し装置を備えた無人搬送車にあっ
ては、下記に列挙する問題がある。
【0009】まず、上記(1) ,(2) の技術については、
切り離しを床面に取り付けたスタンドを用いて行なうよ
うにしているため、切り離し位置で運搬台車の走行軌道
がスタンドから外れた場合、切り離しが行なわれないと
いうように切り離し確実性を得られない。加えて、スタ
ンドは床面から突出して設けられるため、牽引台車10
を移動させる時等に作業の邪魔になるし、安全性の面で
も好ましくない。
【0010】上記(3) ,(4) の従来技術については、ス
タンドを廃止して搭載されたモータによる駆動力を用い
て切り離しを行なうようにしてる。しかしながら、高重
量である引掛金具28やアーム10の全体をモータによ
り揺動させて切り離すものであるため、切り離しモータ
負荷が大きくなる。この結果、切り離し時には無人搬送
車を一旦停止させ、連結ピン12との接触抵抗による負
荷を解除し、引掛金具28やアーム10の重量負荷のみ
にして揺動動作を行なうことになり、停車を伴うことで
無人搬送車の稼働率が低下し、積荷や荷卸しの作業性が
低下する。
【0011】上記(5) の従来技術については、連結主具
3,3と連結受具5,5とが同軸状態でモータ7により
回転させることで連結が行なわれるため、連結主具3,
3と連結受具5,5の回転中心が合致する位置で無人け
ん引車1を停止させる必要がり、荷積み台車2の正確な
配置と無人けん引車1の正確な停止位置制御が要求され
る。また、連結切り離し制御を行なうにあたっては、連
結状態か切り離し状態かの検出が要求される。さらに、
走行を継続したままで連結を行なうことができず無人け
ん引車1の停車を伴う。
【0012】本発明が解決しようとする課題は、案内ア
ーム部材の重量負荷低減と切り離し用駆動手段の駆動負
荷低減を図りながら、確実な台車連結と台車切り離しを
走行を継続したままで行なえる無人搬送車を提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
(解決手段1)上記課題の解決手段1(請求項1)は、
荷積み台車を牽引しながら行先誘導制御により決められ
た走行経路を自走する無人搬送車において、車両ベース
の後部に水平固定状態で設けられ、荷積み台車の連結ピ
ンを車両ベースの左右両側の導入開口部からアーム後端
開口部に向かって案内する案内アーム部材と、前記案内
アーム部材に設けられ、台車連結時においてアーム後端
開口部領域に連結ピンを導入案内しアーム後端開口部領
域に連結ピンを固定する連結ピン固定金具と、前記案内
アーム部材のアーム後端開口部を塞ぐ位置に出入可能に
配置されたピン引掛金具と、車両ベース側に設けられ、
ピン引掛金具を駆動する切り離し用駆動手段と、前記案
内アーム部材もしくは車両ベースに設けられ、走行経路
上の指定の切り離し位置を検出する切り離し位置センサ
と、前記切り離し位置センサからのセンサ信号に基づい
てピン引掛金具の駆動制御を行なう連結切り離しコント
ローラと、を備えていることを特徴とする。
【0014】(解決手段2)上記課題の解決手段2(請
求項2)は、請求項1記載の無人搬送車において、前記
連結切り離しコントローラを、切り離し位置センサによ
り切り離し位置が検出されるとピン引掛金具をアーム後
端開口部を塞ぐ位置から開く位置に移動させる切り離し
制御と、切り離し制御から設定走行距離もしくは設定時
間に達したらピン引掛金具をアーム後端開口部を塞ぐ位
置に復帰させる復帰制御を行なうコントローラとしたこ
とを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)実施の形態1は、解決手段1及び解決
手段2に対応する。
【0016】まず、構成を説明する。
【0017】図1は実施の形態1の無人搬送車と荷積み
台車を示す斜視図、図2は実施の形態1の無人搬送車が
適用された生産工場の流通ライン説明図、図3及び図4
は実施の形態1の無人搬送車の台車連結切り離し装置を
示す平面図及び側面図、図5及び図6は実施の形態1の
無人搬送車の台車連結切り離し装置のピン連結部を示す
詳細図及び金具駆動部を示す詳細図、図7及び図8は実
施の形態1の荷積み台車を示す側面図及び平面図であ
る。
【0018】図1及び図2において、1は無人搬送車、
2は荷積み台車、3は磁気テープ、4はアーム上昇位置
用マーカ、5はアーム下降位置用マーカ、6は誤検知防
止用マーカ、7はマンホール、8は搬送車停止ステーシ
ョン、9は生産ラインである。
【0019】前記無人搬送車1は、磁気カードにより選
択された行先と経路にしたがって磁気テープ3に沿った
磁気誘導により自走する牽引型の車で、図1に示すよう
に、長方形の車両ベース10の下面側に従動前輪11と
従動後輪12と駆動輪13が設けられ、車両ベース10
の上面側前方位置に把手14と磁気カードコントロール
ボックス15とパトライト16とが設けられ、車両ベー
ス10の上面にダミーウェイト17とバッテリ18が設
けられている。この車両ベース10の後部には、水平状
態で固定された案内アーム部材19を有する台車連結切
り離し装置20が設けられている。
【0020】前記荷積み台車2は、流通ラインに複数配
置され、積荷Aを目的地まで搬送するために無人搬送車
1に連結されたり無人搬送車1から切り離される台車
で、図1に示すように、荷台枠21の下面に前輪22及
び後輪23が設けられ、荷台枠21の前部から突出して
ピン支持部材24が設けられ、ピン支持部材24の先端
部に連結ピン25が垂設されている(図7,図8参
照)。
【0021】前記磁気テープ3は、図2に示すように、
無人搬送車1を走行させる生産ライン9の周囲の走行経
路(分岐経路を省略)に沿って設けられる。
【0022】そして、この磁気テープ3の沿線上には、
アーム上昇位置(切り離し位置)を指定するアーム上昇
位置用マーカ4とアーム下降位置用マーカ5が路面上に
設けられ、また、無人搬送車1の停止位置を指定する搬
送車停止ステーション8が設けられ、さらに、走行路上
にマンホール7が存在することによる停止位置の誤検知
を防止するための誤検知防止用マーカ6が設けられてい
る。
【0023】次に、図3〜図6により無人搬送車1の台
車連結切り離し装置20の構成について説明する。
【0024】前記案内アーム部材19は、図3及び図4
に示すように、車両ベース10の後部にボルト固定(ボ
ルト穴19a、19)されるアームベース19bと、該
アームベース19bに支持された“く”の字形状の内側
ガイドアーム19c,19cと、該内側ガイドアーム1
9c,19cとほぼ同じ間隔を介して平行に配置された
2本の外側ガイドアーム19d,19dと、内側ガイド
アーム19c,19cに対して外側ガイドアーム19
d,19dを支持する“コ”の字形状のブリッジアーム
19e,19e,19e,19eとを有して構成されて
いる。なお、外側ガイドアーム19d,19dのピン導
入側には、連結ピン25の導入性を高めた導入開口部1
9f,19fを確保するため、開きアーム部19d’,
19d’と平行アーム部19d”,19d”が形成され
ている。また、外側ガイドアーム19d,19dのピン
連結側には、図5に示すように、連結ピン25より少し
広い間隔によるアーム後端開口部19gが形成され、こ
のアーム後端開口部19gの開口を塞ぐ位置には、切り
離し時を除いて連結ピン25を抜け止め状態で連結する
ピン引掛金具30が配置される。
【0025】前記内側ガイドアーム19c,19cのピ
ン連結側には、図5に示すように、ローラ支持ベース2
6に対し水平回転可能にローラ27(連結ピン固定金
具)がピン支持され、該ローラ27に等間隔で4カ所に
形成された半長円溝27a,27a,27a,27aの
うち牽引側の1つの半長円溝27aには、スプリング2
8による付勢力にて圧接するローラ回り止めストッパ2
9が設けられている。なお、連結側の1つの半長円溝2
7aは、アーム後端開口部19gとピン引掛金具30に
より連結ピン25を振れ回りなく安定して連結させるピ
ン連結スペースを形成し、左右位置の2つの半長円溝2
7aは、切り離し後に導入案内される連結ピン25を溝
係合により保ちながら90度回転し、次のピン連結スペ
ースの一部となる連結ピン誘導溝の役割を持つ。
【0026】前記ピン引掛金具30は、断面V字型であ
り揺動アーム31の先端位置に固定され、アーム後端側
に設けられた減速ギヤ付モータ32を駆動手段とし、揺
動アーム31を上方向に所定角度だけ持ち上げる回動
(上昇)によりアーム後端開口部19gを塞ぐ位置から
開く位置への移動が達成され、揺動アーム31を下方向
に所定角度だけ戻す回動(下降)によりアーム後端開口
部19gを開く位置から塞ぐ位置への移動が達成され
る。なお、ピン引掛金具30には、台車側の連結リング
に対して連結させる手動用引掛金具33が固定されてい
る。
【0027】前記揺動アーム31は、アームベース19
bの中央位置に固定された支持ブラケット34に対しピ
ン35で揺動可能に支持され、アーム後端部には長孔3
6が形成されている。
【0028】前記減速ギヤ付モータ32は、アームベー
ス19bに固定されたモータ支持ブラケット37に対し
て取り付けられ、図6に示すように、モータ軸32aに
は、円板のうち左下90度の角度範囲の円弧部分を直線
でつないだ弦部38aを有するカム板38が固定されて
いる。そして、カム板38の上部には、前記長孔36に
挿通連結される駆動ピン39が水平方向に固定されてい
て、減速ギヤ付モータ32の非駆動時には、揺動アーム
31の長孔36から駆動ピン39に作用する上方向の力
により、揺動アーム31は図4の実線に示す下降位置に
保持される。
【0029】前記カム板38の外周位置には、弦部38
aによるスイッチ信号の変化でアーム上昇かアーム下降
かを検出する第1マイクロスイッチ40と第2マイクロ
スイッチ41が、モータ軸32aを挟んで対向位置に設
けられている。
【0030】前記アームベース19bには、揺動アーム
31の左右位置に牽引方向からみて左側近接スイッチ4
2と右側近接スイッチ43(切り離し位置センサ)がブ
ラケット44,45を介してそれぞれ固定されていて、
図2に示す走行路面上の各マーカ4,5,6並びにマー
カと同様にスイッチ動作を生じさせる走行路面上のマン
ホール7等を検知し、スイッチ信号を出力する。
【0031】前記減速ギヤ付モータ32には、図外のデ
ップスイッチ(無人搬送車1の発車スイッチ)と2つの
マイクロスイッチ40,41と左右の近接スイッチ4
2,43からのスイッチ信号を入力し、入力信号に基づ
く駆動指令により、ピン引掛金具30による連結切り離
し駆動制御を行なう連結切り離しコントローラ46が接
続されている。
【0032】次に、作用を説明する。
【0033】[連結切り離し駆動制御作動]図9は連結
切り離しコントローラ46で行なわれるピン引掛金具3
0の連結切り離し駆動制御作動の流れを示すフローチャ
ートで、以下、各ステップについて説明する。
【0034】ステップ90では、デップスイッチがON
かどうかが判断され、デップスイッチONにより連結切
り離し駆動制御が開始される。
【0035】ステップ91では、右側近接スイッチ43
からのスイッチ信号がオンかどうかが判断される。
【0036】ステップ92では、ステップ91で右側の
スイッチ信号がオンであると判断されると、左側近接ス
イッチ42からのスイッチ信号がオンかどうかが判断さ
れ、左側のスイッチ信号がオンであるとステップ91へ
戻る。
【0037】ステップ91で右側のスイッチ信号がオン
で、かつ、ステップ92で左側のスイッチ信号がオフで
あるという両条件を満足すると、アームを上昇させる切
り離し位置であると判断され、ステップ93で待ち時間
タイマがONとされ、ステップ94でタイマ時間が設定
時間に達するタイムアップが判断されると、ステップ9
5で揺動アーム31を上昇させるモータ駆動指令が出力
される。
【0038】このステップ92でのアーム上昇の確認
は、第2マイクロスイッチ41からのスイッチ信号がオ
フ→オン→オフ(カム板38の弦部38aをオンとした
時)と変化したらモータ32を停止させる指令が出力さ
れる。これによりピン引掛金具30はアーム後端開口部
19gを塞ぐ位置から開く位置へ移動する。
【0039】ステップ96では、左側近接スイッチ42
からのスイッチ信号がオンかどうかが判断され、ステッ
プ97では右側近接スイッチ43からのスイッチ信号が
オンかどうかが判断される。
【0040】ステップ96で左側のスイッチ信号がオン
で、かつ、ステップ97で右側のスイッチ信号がオフで
あるという両条件を満足すると、アームを下降させる復
帰位置であると判断され、ステップ98で揺動アーム3
1を下降させるモータ駆動指令が出力される。
【0041】このステップ98でのアーム下降の確認
は、第1マイクロスイッチ40からのスイッチ信号がオ
フ→オン→オフと変化したらモータ32を停止させる指
令が出力される。これによりピン引掛金具30はアーム
後端開口部19gを開く位置から塞ぐ元の位置へ復帰す
る。
【0042】[無人搬送車と荷積み台車の連結切り離し
作用]行先誘導制御により決められた走行経路を自走す
る無人搬送車1と荷積み台車2の連結切り離しは、下記
の手順にて行なわれる。
【0043】(1) 台車配置手順 まず、無人搬送車1の走行障害とはならず、且つ、連結
ピン25を走行路側に向けた状態で荷積み台車2を走行
経路中に配置する。
【0044】つまり、図2の荷積み台車2の2−1位置
または2−4位置に示すように、磁気テープ3から少し
離れた位置で、磁気テープ3の敷設方向に対してほぼ直
交する方向に荷積み台車2を配置する。
【0045】(2) 台車連結手順 走行してきた無人搬送車1の後部に設けられた案内アー
ム部材19の導入開口部19fに連結ピン25が導入さ
れ、内側ガイドアーム19cと外側ガイドアーム19d
に沿って連結ピン25が案内され、連結ピン25がロー
ラ27の半長円溝27aに対し溝係合し、溝係合を保ち
ながらローラ27が90度回転し、アーム後端開口部1
9gに連結ピン25が達し、アーム後端開口部19gを
塞ぐ位置に配置されているピン引掛金具30により連結
ピン25が抜け止め状態で連結され、無人搬送車1と荷
積み台車2を連結する。
【0046】(3) 台車牽引手順 無人搬送車1と荷積み台車2とが、図5に示すように、
連結ピン25がピン引掛金具30のV字内面に接する連
結牽引状態で行先地点を目指して決められた走行経路を
磁気テープ3に沿って移動する。
【0047】(4) 台車切り離し手順 走行移動途中で路面上に設けられたアーム上昇位置用マ
ーカ4による指定された切り離し位置を両近接スイッチ
42,43のスイッチ信号により検出すると、走行を維
持したままで切り離し位置検出からわずかな時間を待っ
て揺動アーム31を上昇させる。
【0048】これによって、ピン引掛金具30がアーム
後端開口部19gを塞ぐ位置から開く位置に移動し、こ
の移動によりアーム後端開口部19gが開いた状態で無
人搬送車1のみが走り去ることでアーム後端開口部19
gから連結ピン25が抜けて荷積み台車2を切り離す。
【0049】(5) 引掛金具復帰手順 切り離し動作が完了している走行移動途中で路面上に設
けられたアーム下降位置用マーカ5による指定された金
具復帰位置を検出すると、復帰位置検出から直ちに揺動
アーム31を元の位置まで下降させる。
【0050】これによって、走行を維持したままでピン
引掛金具30がアーム後端開口部19gを塞ぐ元の位置
に復帰移動し、次に、荷積み台車2を連結する体制が整
えられる。
【0051】[生産品搬送作用]図2に示す具体的な適
用例により工場の生産ラインで製造された生産品を倉庫
等に搬送する生産品搬送作用について説明する。
【0052】まず、搬送車停止ステーション8の位置に
停止している無人搬送車1が走行を開始すると、走行に
伴って空の荷積み台車2−1の連結ピン25が案内アー
ム部材19によりアーム後端開口部19gの位置まで案
内され、アーム後端開口部19gを塞ぐピン引掛金具3
0により空の荷積み台車2−1を連結し、無人搬送車1
と荷積み台車2とが連結牽引状態で磁気テープ3に沿っ
て移動する。
【0053】この連結牽引状態での移動途中にマンホー
ル7が存在することで、無人搬送車1に設けられた右側
近接スイッチ43がこのマンホール7を検出するが、同
時に、マンホール7と平行に設けられた誤検知防止用マ
ーカ6を左側近接スイッチ42が検出することで、切り
離し位置ではないという判断がなされ(図9のステップ
91とステップ92)、磁気テープ3に沿ってさらに移
動する。
【0054】そして、右側近接スイッチ43がアーム上
昇位置用マーカ4を検知すると、図9のステップ91と
ステップ92の条件を満足し、揺動アーム31を上昇さ
せる駆動によりピン引掛金具25がアーム後端開口部1
9gを開く位置に移動し、この状態で無人搬送車1のみ
が走り去り、空の荷積み台車2が2−2位置で無人搬送
車1から切り離される。この切り離された空の荷積み台
車2は2−2位置から2−3位置へ移動させられ、生産
ライン9で生産された製品が積み込まれ、さらに、製品
が積まれた荷積み台車2を2−4位置へ移動させて連結
待機状態とされる。
【0055】そして、左側近接スイッチ42がアーム下
降位置用マーカ5を検知すると、図9のステップ96と
ステップ97の条件を満足し、走行中にピン引掛金具2
5を元のアーム後端開口部19gを塞ぐ位置に復帰させ
る。
【0056】このピン引掛金具25を復帰させた無人搬
送車1が2−4位置を通ると、上記同様に、既に製品が
積まれて待機していた荷積み台車2を、走行を継続しな
がらピン引掛金具30による抜け止め状態で連結し、図
2に示すように、連結牽引状態の無人搬送車1と荷積み
台車2とが磁気テープ3に沿って2−5位置を経過して
移動する。
【0057】そして、右側近接スイッチ43がアーム下
降位置用マーカ5を検知すると、上記同様に、ピン引掛
金具25を上昇させ、製品が積まれた荷積み台車2を無
人搬送車1から切り離す。この切り離された荷積み台車
2は、2−6位置のように、走行経路から外されて製品
の荷卸しがなされ、製品は倉庫に一時的に保管された
り、次の生産ラインに運ばれる。そして、空となった荷
積み台車2は、2−1位置へ移動させて再び連結待機状
態とされる。
【0058】そして、ピン引掛金具25を元の位置に復
帰させた無人搬送車1を搬送車停止ステーション8の位
置で一旦停止させる。
【0059】このように、搬送車停止ステーション8を
起点と終点とし、無人搬送車1の走行を継続させながら
行なわれる上記動作を繰り返すことで、生産ライン9で
生産された製品が次々と倉庫側へ搬送されることにな
る。
【0060】また、このシステムでは、搬送車停止ステ
ーション8にて一旦停止しない誘導制御を行なえば、バ
ッテリ18の容量で決まる稼働時間は、無人搬送車1を
全く停止させたり減速させないで連続走行を維持させる
ことにより、最大の搬送効率にて製品の搬送を行なうこ
ともできる。
【0061】次に、効果を説明する。
【0062】本実施の形態1では、下記に列挙する有用
性が併せて達成される無人搬送車1を提供できる。
【0063】(1)案内アーム部材19を車両ベース1
0の後部に水平固定状態で設け、案内アーム部材19の
アーム後端開口部19gを塞ぐ位置に出入可能に配置さ
れたピン引掛金具30のみを駆動させて台車の連結切り
離しを行なうものであるため、高重量である案内アーム
部材の全体を駆動させる従来の無人搬送車に比べ、アー
ム切り離し用駆動手段であるモータ32の駆動負荷が低
減される。
【0064】この結果、容量の小さな小型モータを用い
ることができコンパクト性や省電効果も併せて得られ
る。
【0065】(2)ピン引掛金具30を駆動するモータ
32を車両ベース10側に設けたため、案内アーム部材
にモータを搭載する場合に比べ、案内アーム部材19の
重量負荷を低減することができる。
【0066】この結果、案内アーム部材19の車両ベー
ス10に対する支持剛性を低く抑えることができるし、
案内アーム部材19自体としても高強度構造体が要求さ
れず、無人搬送車1の低コスト軽量化を図ることができ
る。
【0067】(3)台車切り離し時には、連結ピン25
とピン引掛金具30とに牽引による多少の連結抵抗があ
ってもピン引掛金具30のみをモータ32の駆動力にて
問題なく上昇させることができるため、アーム全体を揺
動させて切り離しを行なう従来例のように搬送車を切り
離し時に停止させることなく、無人搬送車1の走行を継
続したままで荷積み台車2の連結切り離しを行なうこと
ができる。
【0068】(4)案内アーム部材19には、台車連結
時においてアーム後端開口部19gの領域に連結ピン2
5を導入案内しアーム後端開口部19gの領域に連結ピ
ン25を固定する連結ピン固定金具としてのローラ27
を設けたため、連結後に連結ピン25が抜けることも、
また、切り離し時にアーム後端開口部19gに連結ピン
25が達しないこともなく、確実な連結状態の維持と確
実な切り離し動作を達成できる。
【0069】(5)連結切り離しコントローラ46を、
左右の近接スイッチ42,43により切り離し位置が検
出されるとピン引掛金具25をアーム後端開口部19g
を塞ぐ位置から開く位置に上昇させる切り離し制御と、
切り離し制御から設定走行距離に達したらピン引掛金具
25をアーム後端開口部19gを塞ぐ位置に復帰させる
復帰制御を行なうコントローラとしたため、ピン連結状
態か切り離し状態かを直接検出することなく、切り離し
制御と復帰制御だけによる簡単な制御にて連結切り離し
を行なうことができる。
【0070】(その他の実施の形態)実施の形態1で
は、無人搬送車1を磁気誘導により自走させる例を示し
たが、走行路面上に光を反射するアルミテープ等を敷設
し、光学誘導により自走させる例としても、また、磁気
と光学との併用により誘導させる例としても良い。
【0071】実施の形態1では、ピン引掛金具を揺動さ
せることでアーム後端開口部を塞ぐ位置に配置されてい
るピン引掛金具を開く位置に移動させる例を示したが、
ピン引掛金具を回動や垂直移動により移動させる例とし
ても良い。
【0072】実施の形態1では、切り離し用駆動手段と
してモータを用いる例を示したが、油圧や空気圧による
シリンダ等、他の駆動手段を用いても良い。
【0073】
【発明の効果】請求項1記載の発明にあっては、荷積み
台車を牽引しながら行先誘導制御により決められた走行
経路を自走する無人搬送車において、車両ベースの後部
に水平固定状態で設けられ、荷積み台車の連結ピンを車
両ベースの左右両側の導入開口部からアーム後端開口部
に向かって案内する案内アーム部材と、案内アーム部材
に設けられ、台車連結時においてアーム後端開口部領域
に連結ピンを導入案内しアーム後端開口部領域に連結ピ
ンを固定する連結ピン固定金具と、案内アーム部材のア
ーム後端開口部を塞ぐ位置に出入可能に配置されたピン
引掛金具と、車両ベース側に設けられ、ピン引掛金具を
駆動する切り離し用駆動手段と、案内アーム部材もしく
は車両ベースに設けられ、走行経路上の指定の切り離し
位置を検出する切り離し位置センサと、切り離し位置セ
ンサからのセンサ信号に基づいてピン引掛金具の駆動制
御を行なう連結切り離しコントローラと、を備えている
ため、案内アーム部材の重量負荷低減と切り離し用駆動
手段の駆動負荷低減を図りながら、確実な台車連結と台
車切り離しを走行を継続したままで行なえる無人搬送車
を提供することができるという効果が得られる。
【0074】請求項2記載の発明にあっては、請求項1
記載の無人搬送車において、連結切り離しコントローラ
を、切り離し位置センサにより切り離し位置が検出され
るとピン引掛金具をアーム後端開口部を塞ぐ位置から開
く位置に移動させる切り離し制御と、切り離し制御から
設定走行距離もしくは設定時間に達したらピン引掛金具
をアーム後端開口部を塞ぐ位置に復帰させる復帰制御を
行なうコントローラとしたため、ピン連結状態か切り離
し状態かを直接検出することなく、切り離し制御と復帰
制御だけによる簡単な制御にて連結切り離しを行なうこ
とができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の無人搬送車と荷積み台車を示す
斜視図である。
【図2】実施の形態1の無人搬送車が適用された生産工
場の流通ライン説明図である。
【図3】実施の形態1の無人搬送車の台車連結切り離し
装置を示す平面図である。
【図4】実施の形態1の無人搬送車の台車連結切り離し
装置を示す側面図である。
【図5】実施の形態1の無人搬送車の台車連結切り離し
装置のピン連結部を示す詳細図である。
【図6】実施の形態1の無人搬送車の台車連結切り離し
装置のピン引掛金具駆動部を示す詳細図である。
【図7】実施の形態1の無人搬送車に牽引される荷積み
台車の一例を示す側面図である。
【図8】実施の形態1の無人搬送車に牽引される荷積み
台車の一例を示す平面図である。
【図9】実施の形態1の無人搬送車の台車連結切り離し
装置の連結切り離しコントローラで行なわれるピン引掛
金具の駆動制御作動の流れを示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 無人搬送車 2 荷積み台車 3 磁気テープ(誘導体) 4 アーム上昇位置用マーカ 5 アーム下降位置用マーカ 19 案内アーム部材 20 連結切り離し装置 25 連結ピン 30 ピン引掛金具 32 減速ギヤ付モータ 42 左側近接スイッチ 43 右側近接スイッチ(切り離し位置センサ) 46 連結切り離しコントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大田 勝信 神奈川県横浜市中区本町2丁目10番地 パ レネット株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷積み台車を牽引しながら行先誘導制御
    により決められた走行経路を自走する無人搬送車におい
    て、 車両ベースの後部に水平固定状態で設けられ、荷積み台
    車の連結ピンを車両ベースの左右両側の導入開口部から
    アーム後端開口部に向かって案内する案内アーム部材
    と、 前記案内アーム部材に設けられ、台車連結時においてア
    ーム後端開口部領域に連結ピンを導入案内しアーム後端
    開口部領域に連結ピンを固定する連結ピン固定金具と、 前記案内アーム部材のアーム後端開口部を塞ぐ位置に出
    入可能に配置されたピン引掛金具と、 車両ベース側に設けられ、ピン引掛金具を駆動する切り
    離し用駆動手段と、 前記案内アーム部材もしくは車両ベースに設けられ、走
    行経路上の指定の切り離し位置を検出する切り離し位置
    センサと、 前記切り離し位置センサからのセンサ信号に基づいてピ
    ン引掛金具の駆動制御を行なう連結切り離しコントロー
    ラと、 を備えていることを特徴とする無人搬送車。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の無人搬送車において、 前記連結切り離しコントローラを、切り離し位置センサ
    により切り離し位置が検出されるとピン引掛金具をアー
    ム後端開口部を塞ぐ位置から開く位置に移動させる切り
    離し制御と、切り離し制御から設定走行距離もしくは設
    定時間に達したらピン引掛金具をアーム後端開口部を塞
    ぐ位置に復帰させる復帰制御を行なうコントローラとし
    たことを特徴とする無人搬送車。
JP12938097A 1997-05-20 1997-05-20 無人搬送車 Pending JPH10315958A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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