JPH11210894A - バタフライ弁 - Google Patents

バタフライ弁

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JPH11210894A
JPH11210894A JP940398A JP940398A JPH11210894A JP H11210894 A JPH11210894 A JP H11210894A JP 940398 A JP940398 A JP 940398A JP 940398 A JP940398 A JP 940398A JP H11210894 A JPH11210894 A JP H11210894A
Authority
JP
Japan
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valve
valve body
cavitation
axis
box
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP940398A
Other languages
English (en)
Inventor
Akinobu Hourai
章伸 蓬莱
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP940398A priority Critical patent/JPH11210894A/ja
Publication of JPH11210894A publication Critical patent/JPH11210894A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弁体を小開度で保持した絞り運転や中間度で
保持した運転で使用しても、キャビテーションの発生を
防止して、騒音や振動を低減するともに、キャビテーシ
ョン壊食が生じるのを防止防止できるタフライ弁を提供
する。 【解決手段】 弁箱2における弁体1の直下流位置の内
面に直径方向で互いに対向してほぼ三日月形に径内方向
に張り出す1対の張出部7,7を設け、これら張出部
7,7のそれぞれに複数の小孔8,8……を弁箱2の軸
線C1に沿う方向で貫通して形成する。弁体1を小開度
または中間開度で保持した場合、縮流部6で流速が高く
なるをの張出部7,7の干渉によって抑え、圧力が低下
するのを抑制して、キャビテーションの発生を抑える。
また、複数の小孔8,8……による整流作用によって
も、キャビテーションの発生を抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バタフライ弁に関
する。
【0002】
【従来の技術】バタフライ弁は、図5および図6に示す
ように、弁体1が弁箱2の軸線C1に交差する軸線C2
を有する弁棒3に取付けられて、該弁棒3とともにその
軸まわりに回転可能に弁箱2に収容され、弁体1の回転
によって該弁体1外周部の弁体シート4が弁箱2内面の
弁箱シート5に接離して開閉を行うように構成されてい
る。なお、弁箱1の内面は一様な内径の正円形を呈して
軸線C1方向にのびている。
【0003】このように構成されたバタフライ弁では、
弁体1を図5の実線で示す弁閉位置から仮想線で示す全
開位置にかけて実線矢印方向に回転させると、弁体1の
回転角の拡大に伴って弁箱2の内面と弁体1の外周部の
回転軌跡との間隔、詳しくは、弁箱2の内面と弁体シー
ト4の回転軌跡との間隔が大きくなり、流体(水などの
液体)の通過断面積が拡大されて流量を増大させること
ができる。また、仮想線で示す全開位置から実線で示す
弁閉位置にかけて破線矢印方向に回転させると、弁体1
の回転角の縮小に伴って弁箱2の内面と弁体1の外周部
(弁体シート4)の回転軌跡との間隔が小さくなり、流
体の通過断面積が縮小されて流量を減少させ、全閉位置
では流量を「0」にすることができる。したがって、弁
体1を回転角0゜の実線で示す弁閉位置に位置決めした
流量「0」の状態から、回転角90゜の仮想線で示す全
開位置に位置決めした最大流量の範囲内で弁体の回転角
に応じて配管の通過流量を調整することができる。
【0004】ところが、図7で示すように、弁体1を小
開度で保持した状態で水Fを通過させると、通過断面積
が縮小される縮流部6では、水の流速が高くなつて圧力
を低下させる。圧力がその時の水温における蒸気圧以下
になると、水が蒸発したり、水中の溶存空気が分離して
気泡(キャビテーション)を発生させ、圧力が回復する
下流側で、気泡がつぶされて消滅する際に大きい騒音や
振動を発生させるとともに、このような状態を継続する
とキャビテーションにさらされた部分(管壁の内面)
に、特有のキャビテーション壊食を発生させることにな
る。このことは、弁体1を小開度で保持した絞り運転で
の使用のみならず、弁体1を中間度で保持した運転にも
当てはまる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来のバタ
フライ弁では、キャビテーションの発生により大きい騒
音や振動あるいはキャビテーション壊食などが生じるの
で、弁体を小開度で保持した絞り運転や中間度で保持し
た運転での使用が制限される。
【0006】そこで、本発明は、弁体を小開度で保持し
た絞り運転や中間度で保持した運転で使用しても、キャ
ビテーションの発生を防止して、騒音や振動を低減する
ともに、キャビテーション壊食が生じるのを防止できる
バタフライ弁を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係るバタフライ弁は、弁体が弁箱の軸線に
交差する軸線を有する弁棒に嵌合して取付けられ、弁棒
とともにその軸まわりに回転可能に弁箱に収容されてい
るとともに、その回転によって弁体の外周部が弁箱内面
の弁箱シートに接離して開閉を行うように構成したバタ
フライ弁において、前記弁箱における弁体の直下流位置
の内面に径内方向に張り出す張出部を設け、この張出部
に複数の小孔を前記弁箱の軸線に沿う方向で貫通して形
成したことを特徴としている。
【0008】本発明によれば、弁体を小開度もしくは中
間開度で保持して流体を通過させた場合、縮流部で流速
が高くなるをの張出部の干渉によって抑え、圧力が低下
するのを抑制して、圧力がその時の水温における蒸気圧
以下になるのを防止することで、キャビテーションの発
生を抑えることができる。また、張出部に形成した複数
の小孔を通過させることによって整流作用が生じる。こ
の整流作用により張出部下流側にキャビテーションが生
じるのを抑えることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は本発明に係るバタフライ
弁の一実施の形態を示す断面図、図2は図1のA−A線
断面図である。なお、図5ないし図7に示す従来例と同
一もしくは相当部分には同一符号を付して説明する。図
1および図2において、弁体1には弁箱2の軸線C1に
交差する軸線C2を有する弁棒3が嵌合して取付けら
れ、弁棒3とともにその軸まわりに回転可能に弁箱2に
収容されており、この弁体1の回転によって該弁体1外
周部の弁体シート4が弁箱2内面の弁箱シート5に接離
して開閉を行うように構成されている。
【0010】弁箱2の内面は一様な内径の正円形を呈し
て軸線C1方向にのびており、該弁箱2における弁体1
の直下流位置の内面には、直径方向で互いに対向してほ
ぼ三日月形に径内方向に張り出す1対の張出部7,7が
設けられ、これら張出部7,7のそれぞれに複数の小孔
8,8……が弁箱2の軸線C1に沿う方向で貫通して形
成されている。
【0011】前記構成において、弁体1を図2の実線で
示す弁閉位置から仮想線で示す全開位置にかけて実線矢
印方向に回転させると、弁体1の回転角の拡大に伴って
弁箱2の内面と弁体1の外周部の回転軌跡との間隔、詳
しくは、弁箱シート5の内面と弁体シート4の回転軌跡
との間隔が大きくなり、水の通過断面積が拡大されて流
量を増大させることができる。また、仮想線で示す全開
位置から実線で示す弁閉位置にかけて破線矢印方向に回
転させると、弁体1の回転角の縮小に伴って弁箱2の内
面と弁体1の外周部(弁体シート4)の回転軌跡との間
隔が小さくなり、流体の通過断面積が縮小されて流量を
減少させ、全閉位置では流量を「0」にすることができ
る。したがって、弁体1を回転角0゜の実線で示す弁閉
位置に位置決めした流量「0」の状態から、回転角90
゜の仮想線で示す全開位置に位置決めした最大流量の範
囲内で弁体の回転角に応じて配管の通過流量を調整する
ことができる。
【0012】一方、弁体1を図3の実線で示す小開度ま
たは仮想線で示す中間開度で保持した状態で流体(水)
Fを通過させると、縮流部6で流速が高くなるをの張出
部7,7の干渉によって抑え、圧力が低下するのを抑制
して、圧力がその時の水温における蒸気圧以下になるの
を防止することで、キャビテーションの発生を抑えるこ
とができる。このため、騒音や振動を低減するととも
に、管壁内面にキャビテーション壊食が生じるのを防止
することが可能になる。
【0013】また、張出部7,7には、複数の小孔8,
8……が弁箱2の軸線C1に沿う方向で貫通して形成さ
れているので、これら複数の小孔8,8……を通過させ
ることによって水の整流作用が生じ、この整流作用によ
り張出部7,7より下流側の管壁内面にキャビテーショ
ンが生じるのを抑えることができる。すなわち、複数の
小孔8,8……による整流作用によっても、キャビテー
ションの発生を抑えて、騒音や振動を低減し、かつ管壁
内面にキャビテーション壊食が生じるのを防止するのに
寄与する。
【0014】前記実施の形態では、弁体1の直下流位置
の内面に、直径方向で互いに対向してほぼ三日月形に径
内方向に張り出す1対の張出部7,7を設け、これら張
出部7,7のそれぞれに複数の小孔8,8……を弁箱2
の軸線C1に沿う方向で貫通形成した構成で説明してい
るが、本発明は前記実施の形態にのみ限定されるもので
はなく、図4に示すように、弁体1の直下流位置の内面
の全周に環状で径内方向に張り出す張出部7を設け、こ
の張出部7に複数の小孔8,8……を貫通形成した構成
であってもよい。また、円周方向の張り出し長さを図2
に示した三日月形に径内方向に張り出す1対の張出部
7,7のトータル円周方向長さと、図4に示す環状で径
内方向に張り出す張出部7の円周方向長さの中間の任意
の長さに設定するとともに、直径方向で互いに対向させ
た1対の張出部7,7を設けた構成であってもよい。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るバタ
フライ弁は、弁箱における弁体の直下流位置の内面に径
内方向に張り出す張出部を設け、この張出部に複数の小
孔を前記弁箱の軸線に沿う方向で貫通して形成している
ので、弁体を小開度もしくは中間開度で保持して流体を
通過させた場合、縮流部で流速が高くなるをの張出部の
干渉によって抑え、圧力が低下するのを抑制して、圧力
がその時の水温における蒸気圧以下になるのを防止する
ことで、キャビテーションの発生を抑えることができ
る。このため、騒音や振動を低減するとともに、管壁内
面にキャビテーション壊食が生じるのを防止することが
可能になる。また、張出部に形成した複数の小孔を通過
させることによって整流作用が生じ、この整流作用によ
り張出部下流側にキャビテーションが発生するのを抑え
ることができるので、このことによっても、騒音や振動
を低減し、かつ管壁内面にキャビテーション壊食が生じ
るのを防止するのに寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバタフライ弁の一実施の形態を示
す断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明のバタフライ弁を小開度と中間開度で保
持した状態を示す説明図である。
【図4】本発明の他の実施の形態を示す断面図である。
【図5】従来例の正面図である。
【図6】図5のB−B線断面図である。
【図7】従来のバタフライ弁を小開度で保持した状態を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 弁体 2 弁箱 3 弁棒 4 弁体シート 5 弁箱シート 7 張出部 8 複数の小孔 C1 弁箱の軸線 C2 弁棒の軸線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁体が弁箱の軸線に交差する軸線を有す
    る弁棒に嵌合して取付けられ、弁棒とともにその軸まわ
    りに回転可能に弁箱に収容されているとともに、その回
    転によって弁体の外周部が弁箱内面の弁箱シートに接離
    して開閉を行うように構成したバタフライ弁において、
    前記弁箱における弁体の直下流位置の内面に径内方向に
    張り出す張出部を設け、この張出部に複数の小孔を前記
    弁箱の軸線に沿う方向で貫通して形成したことを特徴と
    するバタフライ弁。
JP940398A 1998-01-21 1998-01-21 バタフライ弁 Withdrawn JPH11210894A (ja)

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JP940398A JPH11210894A (ja) 1998-01-21 1998-01-21 バタフライ弁

Applications Claiming Priority (1)

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JP940398A JPH11210894A (ja) 1998-01-21 1998-01-21 バタフライ弁

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JPH11210894A true JPH11210894A (ja) 1999-08-03

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ID=11719464

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JP940398A Withdrawn JPH11210894A (ja) 1998-01-21 1998-01-21 バタフライ弁

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100938145B1 (ko) * 2009-10-06 2010-01-22 (주) 삼진정밀 캐비테이션 방지용 버터플라이밸브
CN106764224A (zh) * 2016-12-27 2017-05-31 水利部交通运输部国家能源局南京水利科学研究院 一种提高工业阀门抗空蚀性能的通用方法及装置
KR20180097394A (ko) * 2017-02-23 2018-08-31 서광공업 주식회사 안티 캐비테이션 장치를 가지는 버터플라이 밸브

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KR20180097394A (ko) * 2017-02-23 2018-08-31 서광공업 주식회사 안티 캐비테이션 장치를 가지는 버터플라이 밸브

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A761 Written withdrawal of application

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Effective date: 20040120