JPH035724Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH035724Y2
JPH035724Y2 JP1986110486U JP11048686U JPH035724Y2 JP H035724 Y2 JPH035724 Y2 JP H035724Y2 JP 1986110486 U JP1986110486 U JP 1986110486U JP 11048686 U JP11048686 U JP 11048686U JP H035724 Y2 JPH035724 Y2 JP H035724Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve body
valve
orifice
comb
fluid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1986110486U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6317372U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1986110486U priority Critical patent/JPH035724Y2/ja
Publication of JPS6317372U publication Critical patent/JPS6317372U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH035724Y2 publication Critical patent/JPH035724Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はバタフライ弁に係り、特にその弁体の
改良に関するものである。
〔従来の技術〕
従来のバタフライ弁としては、弁箱内に回動可
能に設けた弁体の断面形状が略凸レンズ形をして
いるのが一般的であり、この弁体を中開度に設定
して行なうバタフライ弁の絞り運転時には、弁体
下流側(2次側)に特に大きい渦流が発生してい
た。また、前記バタフライ弁の絞り運転時には下
流側にキヤビテーシヨンも発生し、このキヤビテ
ーシヨンは、弁体の損傷を招く虞れがあることか
ら、特開昭57−157866号公報に示されるように、
キヤビテーシヨンを極力防止した構造の弁体も提
案されている。
これを第3図に基づいて説明すると、弁体1は
長円盤状の弁体を略中央から折曲して形成され、
その中央折曲部を半径方向に貫通する弁棒2に支
持されて円筒状の弁箱3内に回動可能に設けら
れ、開弁作動時には前記弁棒2を回転軸として、
第6図において時計回りに回動するもので、弁体
1のノズル側(第3図において上方側)の周縁エ
ツジ部の上流側(1次側)及びオリフイス側(第
3図において下方側)の周縁エツジ部の下流側
(2次側)にはそれぞれ櫛歯状突起4,4′が円弧
状に形成されている。
そして、弁体1に沿つて表面付近を流れる流体
は、前記櫛歯状突起4によつて分割され、ジエツ
ト噴流となつて弁体1の下流側に流下し、下流側
で発生するキヤビテーシヨンを分散するととも
に、該キヤビテーシヨンの成長を極力抑制する。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このバタフライ弁は、前記櫛歯
状突起を形成した弁体1を低トルクで開閉するた
めに、長円盤状の弁体1を全閉時に管路と直交す
る平面に対し傾斜して配設されているから、絞り
運転時等わずかに弁棒2を回転させて弁体1を開
いた場合にも、弁体1の傾斜角度が大きくなつて
しまう。そのため、流体がオリフイス部を通過す
る際に縮流が起こりやすく、また櫛歯状突起の間
隙への流体の導入が充分になされず、したがつ
て、キヤビテーシヨンの抑制効果も充分とはいえ
なかつた。
そこで本考案は、該櫛歯状突起を有する弁体を
改良することにより、キヤビテーシヨンの抑制効
果をより向上させたバタフライ弁を提供すること
を目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は上記目的を達成するため、弁箱内に回
動可能に設けられた弁体のノズル側周縁エツジ部
に上流側方向の櫛歯状突起を、オリフイス側周縁
エツジ部に下流側方向の櫛歯状突起を夫々延設し
たバタフライ弁において、前記弁体を直円状の盤
体となすとともに、該弁体のオリフイス側周縁エ
ツジ部に上流側に突出する肉盛部を形成したこと
を特徴とするものである。
〔作用〕
本考案によれば、全閉時に弁体を管路と直交す
る平面と平行に配設できるから、絞り運転時わず
かに弁体を開いた場合にも、弁体の傾斜角度が小
さいため、流体がオリフイス部を通過する際に縮
流が小さくてすみ、弁体直後の圧力低下によるキ
ヤビテーシヨンが起こりにくいとともに、櫛歯状
突起の間隙への流体の導入も円滑に行なえ、キヤ
ビテーシヨンの成長抑制効果も大きくなる。ま
た、肉盛部によつて、絞り運転時上流からの流体
をノズル側に多く、オリフイス側に少なく振り分
けることができ、オリフイス側通路をノズル形状
に近づけることが可能となつて、より一層オリフ
イス側通路より発生するキヤビテーシヨンの抑止
効果を増大できる。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を第1図及び第2図に
基づいて説明する。
バタフライ弁10は、管路(図示せず)に介設
される円筒状の弁箱11内に、直円状の盤体に形
成した弁体12がその中央を貫通する弁棒13に
支持されて回動可能に配設されており、弁体12
の周縁にはシール部12aが環状に設けられてい
る。
前記弁体12のノズル側(第1図において上方
側)の周縁エツジ部の上流側(1次側)及びオリ
フイス側(第1図において下方側)の周縁エツジ
部の下流側(2次側)にはそれぞれ弁体12の表
面付近を該弁体12に沿つて流れる流体の流通方
向を案内する櫛歯状突起14,14′が円弧状に
形成されている。
また、前記の弁体12のオリフイス側周縁エツ
ジ部の上流側に弁棒13と略平行の頂部を有する
肉盛部12bが突出形成されている。
このように構成されたバタフライ弁10は、弁
棒13を介して弁体12を回動し、弁体12の周
縁に形成されたシール部12aを、弁箱11の内
周面に当接させることによつて第1図に示す如く
弁体12が弁箱11の通路と直交する平面と平行
に閉弁し、流体の流通を遮断する。
また、閉弁状態から弁棒13を介して弁体12
を回動してシール部12aを弁箱11の内周面か
ら離反させることによつて開弁し、流体の流通を
許容する。そして、弁体12の開度を調節するこ
とによつてバタフライ弁10の絞り運転を行なう
ようにしており、第1図に示す如く、弁体12を
小開度に設定した絞り運転時には、流体は弁体1
2の上流側の側面に沿つて流れ、弁体12の周縁
エツジ部と弁箱11の内周面間に形成した間隙を
通つて弁体12の下流側に流れる。
このとき、弁体12は直円状を呈しているた
め、従来の長円盤状の弁体を用いたものに比し、
管路と直交する平面に対する傾斜角度が小さくな
り、したがつて、特に流体がオリフイス部を通過
するに際しての縮流が小さくなり、弁体直後の圧
力低下によるキヤビテーシヨンが起こりにくいと
ともに、櫛歯状突起の間隙への流体の導入も円滑
に行なえ、キヤビテーシヨンの成長抑制効果も大
きくなる。
しかも、肉盛部12bによつて、絞り運転時上
流からの流体をノズル側に多く、オリフイス側に
少なく振り分けることができ、オリフイス側通路
をノズル形状に近づけることが可能となる。した
がつて、この肉盛部12bの存在によつて、オリ
フイス側通路より発生するキヤビテーシヨンの抑
止効果を増大できる。
〔考案の効果〕
本考案は以上のように、直円状の盤体に形成し
た弁体のノズル側周縁エツジ部に上流側方向の櫛
歯状突起を、オリフイス側周縁エツジ部に下流側
方向の櫛歯状突起を夫々形成したから、従来の長
円盤状の弁体に比し、同一の制御効果を与える開
度に弁体を保持した場合の傾斜角度は小さくてす
む。そのため、流体がオリフイス部を通過する際
の縮流が従来のものに比べ小さくなり、弁体直後
の圧力低下によるキヤビテーシヨンが起こりにく
いとともに、櫛歯状突起の間隙への流体の導入も
円滑に行なえ、キヤビテーシヨンの成長抑制効果
も大きくなる。しかも、弁体のオリフイス側周縁
エツジ部に上流側に突出するように形成した肉盛
部によつて、絞り運転時上流からの流体をノズル
側に多く、オリフイス側に少なく振り分けること
ができ、オリフイス側通路をノズル形状に近づけ
ることが可能となつて、より一層オリフイス側通
路より発生するキヤビテーシヨンの抑止効果を増
大できる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案の一実施例を示すも
ので、第1図はバタフライ弁の開弁状態を示す断
面正面図、第2図は弁体の正面図、第3図は従来
のバタフライ弁の開弁状態を示す断面正面図であ
る。 10……バタフライ弁、11……弁箱、12…
…弁体、12b……肉盛部、13……弁棒、1
4,14′……櫛歯状突起。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 弁箱内に回動可能に設けられた弁体のノズル側
    周縁エツジ部に上流側方向の櫛歯状突起を、オリ
    フイス側周縁エツジ部に下流側方向の櫛歯状突起
    を夫々延設したバタフライ弁において、前記弁体
    を直円状の盤体となすとともに、該弁体のオリフ
    イス側周縁エツジ部に上流側に突出する肉盛部を
    形成したことを特徴とするバタフライ弁。
JP1986110486U 1986-07-18 1986-07-18 Expired JPH035724Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986110486U JPH035724Y2 (ja) 1986-07-18 1986-07-18

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986110486U JPH035724Y2 (ja) 1986-07-18 1986-07-18

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6317372U JPS6317372U (ja) 1988-02-04
JPH035724Y2 true JPH035724Y2 (ja) 1991-02-14

Family

ID=30989530

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986110486U Expired JPH035724Y2 (ja) 1986-07-18 1986-07-18

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH035724Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100376828C (zh) * 2003-02-05 2008-03-26 株式会社巴技术研究所 蝶形阀的阀体

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6232293B2 (ja) * 2014-01-07 2017-11-15 前澤工業株式会社 バタフライ弁
JP6193767B2 (ja) * 2014-01-07 2017-09-06 前澤工業株式会社 バタフライ弁

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51137924A (en) * 1975-05-09 1976-11-29 Milwaukee Valve Co Inc Butterfly valve

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51137924A (en) * 1975-05-09 1976-11-29 Milwaukee Valve Co Inc Butterfly valve

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100376828C (zh) * 2003-02-05 2008-03-26 株式会社巴技术研究所 蝶形阀的阀体

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6317372U (ja) 1988-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0188130B1 (en) Valve
JP2787726B2 (ja) バタフライバルブ
JPH035724Y2 (ja)
KR102034415B1 (ko) 유량제어용 버터플라이 밸브
US3456916A (en) Ball valve assembly
HU209190B (en) Fixed plate for hydraulic valve
JPH0712765Y2 (ja) バタフライ弁
JPH0220541Y2 (ja)
JPH09217861A (ja) バルブ用のキャビテーション防止装置
JP4086495B2 (ja) 定流量充水機能を備えたバタフライ弁
JP3709196B1 (ja) 三重偏心バタフライ弁及びその弁体
JP3045689B2 (ja) バタフライ弁
JPS62151673A (ja) バタフライ弁
JPH083783Y2 (ja) バタフライバルブ
JPH0353089Y2 (ja)
JP3188383B2 (ja) 弾性弁座付バタフライ弁
JP3848870B2 (ja) 偏心形バタフライ弁
JPH0332845Y2 (ja)
KR102383952B1 (ko) 디스크가 경사진 버터플라이밸브
KR102661230B1 (ko) 더블디스크 버터플라이밸브
JPH0328210Y2 (ja)
JPH04337167A (ja) キャビテーション抑止機能を具えたバタフライ弁
JPS5825911B2 (ja) ちよう形弁のシ−トリング
JPH07317919A (ja) テーパ面又は曲面を有する弁体を具えた制御弁
JPH0743553Y2 (ja) バタフライ弁