JP4778741B2 - バタフライバルブ - Google Patents

バタフライバルブ Download PDF

Info

Publication number
JP4778741B2
JP4778741B2 JP2005202446A JP2005202446A JP4778741B2 JP 4778741 B2 JP4778741 B2 JP 4778741B2 JP 2005202446 A JP2005202446 A JP 2005202446A JP 2005202446 A JP2005202446 A JP 2005202446A JP 4778741 B2 JP4778741 B2 JP 4778741B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve body
arc
hole
seal
shaft member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005202446A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007024058A (ja
Inventor
重信 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2005202446A priority Critical patent/JP4778741B2/ja
Publication of JP2007024058A publication Critical patent/JP2007024058A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4778741B2 publication Critical patent/JP4778741B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、例えば管部材内を流れる流体の流量を調節するためのバタフライバルブに関する。
従来、例えば管部材内を流れる気体の流量を調節するためのバタフライバルブが知られている(例えば、特許文献1参照。)。このようなバタフライバルブは、管部材内に配置され気体の通過を許す貫通孔が形成されたバルブ本体と、該バルブ本体の貫通孔内に該貫通孔を横切るように配置され、両端がバルブ本体に回転可能に支持された軸部材と、該軸部材に取り付けられ、バルブ本体の貫通孔を開閉すべく軸部材と共に回転可能な弁体とを備える。大きな摩擦力が生じることなく弁体を容易に回転させることができるように、弁体とバルブ本体との間には、弁体の全周に亘って所定の間隙が形成されている。
弁体を介して流体から受ける力に対する軸部材の強度を高めるために、軸部材を鉄のように比較的安価な金属で形成することが提案されている。これにより、気体から受ける力による軸部材の変形を安価に防止することができる。
特開平05−164253号(第3−4頁、図1)
しかしながら、弁体とバルブ本体との間に所定の間隙が形成されていることから、腐食性を有する気体が流れる管部材内に、鉄の軸部材が用いられたバタフライバルブを配置すると、軸部材の弁体及びバルブ本体間の間隙から露出した部分に気体が接触し、軸部材が部分的に腐食してしまう。腐食を生じさせることなく軸部材の強度を高めるために、鉄製の軸部材に代えて、チタン及びハステロイのような耐食性のある特殊金属で軸部材を形成することが考えられるが、これらの特殊金属は高価であるため、製造コストの増大を招く。
そこで、本発明の目的は、腐食を生じさせることなく軸部材の強度を安価に高めることができるバタフライバルブを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、流体の通過を許す貫通孔が形成されたバルブ本体と、該バルブ本体の前記貫通孔内に該貫通孔を横切るように配置され、両端が前記バルブ本体に設けられた一対の軸受にそれぞれ回転可能に支持される軸部材と、周面が前記貫通孔内に該貫通孔の周面の全周に亘って間隙をおくように前記軸部材に取り付けられ、前記バルブ本体の前記貫通孔を開閉すべく前記軸部材と一体に回転可能な弁体とを備え、前記各軸受には、それぞれ前記貫通孔内に開放する弧状凹部が形成されており、前記弁体には、前記バルブ本体との間で前記軸部材の周囲をシールすべく、前記各弧状凹部の円弧面に密着可能な円弧面を有し、前記軸部材を取り巻いて配置された一対の弾性変形可能な環状のシール部材が設けられていると共に、前記各シール部材の外径の大きさは、前記各弧状凹部の口径の大きさ以下になるように設定されており、前記弁体から前記各シール部材に該各シール部材を前記弁体及び前記バルブ本体間で圧縮する圧縮力が作用したときに、前記各シール部材の潰れ変形による前記各弧状凹部の外方への前記各シール部材のはみ出しを防止するためのはみ出し防止手段が、前記各シール部材に関して設けられていて、更に、前記はみ出し防止手段は、前記各シール部材を取り巻いて配置され、前記各弧状凹部の口径とほぼ等しい内径を有する環状部材であり、前記各シール部材及び前記各環状部材は、それぞれ前記弁体の回転時に該弁体と一体に回転し、前記各環状部材の前記各弧状凹部の開口縁部に対向する端面が、前記弁体の回転時に前記各弧状凹部の前記開口縁部に干渉することを防止すべく、前記各環状部材の前記端面は、前記開口縁部との間隔が前記各環状部材の径方向外方へ向けて漸増するように形成されていることを特徴とする。
上記の構成では、バルブ本体の各軸受に形成された各弧状凹部の円弧面に密着可能な円弧面を有し、軸部材を取り巻いて配置された一対の弾性変形可能な環状のシール部材が弁体に設けられていることから、軸部材のバルブ本体及び弁体間の間隙から露出した部分が各シール部材で気密的に覆われるので、弁体とバルブ本体との間に形成された間隙を経て軸部材の前記部分に流体が接触することが防止される。
また、バルブ本体の各軸受に弧状凹部が形成されており、弁体に設けられた各シール部材が各弧状凹部の円弧面に密着可能な円弧面を有することから、各シール部材の円弧面を、弁体の回転位置に拘わらず、各弧状凹部の円弧面に気密的に面接触させることができる。
各シール部材の外径の大きさを、各弧状凹部の口径の大きさ以下になるように設定することができ、弁体から各シール部材に該各シール部材を弁体及びバルブ本体間で圧縮する圧縮力が作用したときに、各シール部材の潰れ変形による各弧状凹部の外方への各シール部材のはみ出しを防止するためのはみ出し防止手段を、各シール部材に関して設けることができる。
この場合、例えばバルブ本体の貫通孔内を通過する流体から弁体に力が作用したときに、弁体から各シール部材に作用する圧縮力により各シール部材が潰れ変形したとき、各シール部材が各弧状凹部の外方へはみ出すことがはみ出し防止手段によって防止される。これにより、各シール部材が各弧状凹部の外方へはみ出すことにより各シール部材が各弧状凹部の開口縁部と弁体の周面との間に部分的に挟み込まれることを、防止することができる。従って、各シール部材が部分的に各弧状凹部の開口縁部及び弁体の周面間に挟み込まれることによる各シール部材の潰れが防止されるので、この各シール部材の潰れにより各シール部材の円弧面と各弧状凹部の円弧面との間に隙間が形成されることを、確実に防止することができる。
はみ出し防止手段を、各シール部材を取り巻いて配置され、各弧状凹部の口径とほぼ等しい内径を有する環状部材で構成することができる。この場合、各シール部材を取り巻く環状部材の内径が各弧状凹部の口径とほぼ等しいことから、弁体から受ける圧縮力により各シール部材が潰れ変形したとき、各シール部材の外周面が環状部材の内周面に当接するので、各シール部材が各弧状凹部の外方へ向けてはみ出すことをより確実に防止することができる。
各シール部材及び各環状部材を、それぞれ弁体の回転時に該弁体と一体に回転するように設けることができ、各環状部材の各弧状凹部の開口縁部に対向する端面が、弁体の回転時に各弧状凹部の開口縁部に干渉することを防止すべく、各環状部材の端面を、開口縁部との間隔が環状部材の径方向外方へ向けて漸増するように形成することができる。
この場合、各環状部材の端面と各弧状凹部の開口縁部との間隔が、環状部材の径方向外方へ向けて漸増していることから、弁体の回転時に各環状部材の端面と各弧状凹部の開口縁部との間に大きな摩擦力が発生することが防止されるので、各環状部材の端面及び各弧状凹部の開口縁部間に生じる摩擦力による弁体の回転の妨げを確実に抑制することができる。また、各環状部材の端面と各弧状凹部の開口縁部との間隔が、環状部材の径方向外方へ向けて漸増していることから、各環状部材の内周面の高さ寸法を各シール部材の外周面の高さ寸法とほぼ等しい大きさに設定することができるので、各環状部材及び各弧状凹部の開口縁部間の摩擦を軽減すべく各環状部材の厚さ寸法を単に薄くした場合に比べて、弁体から受ける圧縮力による各シール部材の潰れ変形時に各弧状凹部の外方への各シール部材のはみ出しをより確実に防止することができる。
本発明によれば、弁体及びバルブ本体間に形成された間隙を経て軸部材に流体が接触することが防止されることから、軸部材の強度を高めるべく軸部材を例えば鉄で形成した場合でも、腐食性の流体が軸部材に接触することによる従来のような軸部材の腐食が防止される。これにより、軸部材を鉄のように安価な金属で形成することができるので、軸部材の強度を高めるべくチタン及びハステロイのような耐食性のある特殊金属で軸部材を形成することによる製造コストの増大を招くことなく、軸部材の強度を確実に高めることができる。
本発明を図示の実施例に沿って説明する。
図1は、気体の風量を調節するためのバタフライバルブ10に本発明を適用した例を示す。
本発明に係るバタフライバルブ10は、気体の通過を許す円形の貫通孔11が形成されたバルブ本体12と、該バルブ本体の貫通孔11内に該貫通孔を横切って配置され、バルブ本体12に回転可能に支持された軸部材13と、該軸部材に取り付けられ、貫通孔11を開閉するための弁体14とを備える。
バルブ本体12は、気体を案内するための図示しない管部材内に配置され、図示の例では、ポリ塩化ビニル及びポリプロプレンのような合成樹脂材料で成形された円形をなす板状体からなる。バルブ本体12には、軸部材13を支持するための一対の軸受15が設けられている。各軸受15は、図示の例では、それぞれ貫通孔11の周面11aの互いに対向する位置に、該位置からバルブ本体12の径方向へ向けて伸びてバルブ本体12の外周面12aに貫通するように形成され、軸部材13の両端13a,13bの挿入を許す一対の挿通孔16で構成されている。また、貫通孔11の周面11aには、各挿通孔16及び貫通孔11内に開放する一対の弧状凹部17が形成されている。各弧状凹部17は、図2に示すように、それぞれバルブ本体12の径方向外方へ向けて湾曲した円弧面18を有し、該各円弧面の中心Pが各挿通孔16の中心軸に一致するように貫通孔11の周面11aに形成されている(図2には、一方の弧状凹部17が示されている)。
バルブ本体12に各弧状凹部17を形成する際、図3に示すように、先ず、貫通孔11及び各挿通孔16が形成されたバルブ本体12を、横方向に移動可能な台19上に各挿通孔16が横方向を向くように冶具20を介して配置する。次に、図示しない加工装置の回転軸21の下端21aに固定された球状カッター22をバルブ本体12の上方から貫通孔11内に挿入し、球状カッター22の中心と各挿通孔16の中心軸とが一致するように球状カッター22の位置を決め、該球状カッターを回転させながら各挿通孔16の開口縁部16aに押し付けることにより、各挿通孔16及び貫通孔11内に開放する一対の弧状凹部17が貫通孔11の周面11aに形成される。
軸部材13は、図1に示す例では、鉄で形成されており、一端13aが一方の挿通孔16内を経てバルブ本体12の外周面12aからバルブ本体12の外方へ突出するように配置されている。軸部材13のバルブ本体12から突出した一端13aには、図示しないが従来よく知られているように、軸部材13を回転させるべく操作される操作レバーが固定される。
弁体14は、図示の例では、バルブ本体12と同様にポリ塩化ビニル及びポリプロプレンのような合成樹脂材料で成形された円形をなす板状体からなり、バルブ本体12に形成された貫通孔11の口径よりも小さい径を有する。弁体14には、該弁体をその径方向に貫通し、軸部材13が嵌合される嵌合孔23が形成されている。弁体14は、その嵌合孔23内に軸部材13が嵌合されることにより該軸部材に固定され、これにより、軸部材13と一体に回転する。弁体14の回転により、バルブ本体12の貫通孔11が開閉され、これにより、貫通孔内を通過する気体の風量が調節される。弁体14の径がバルブ本体12の貫通孔11の径よりも小さいことから、弁体14が軸部材13に固定された状態では、弁体14の周面14aと貫通孔11の周面11aとの間には、間隙24が形成されている。これにより、弁体14及びバルブ本体12間に大きな摩擦力が生じることなく、弁体14を容易に回転させることができる。また、弁体14の周面14aと貫通孔11の周面11aとの間に間隙24が形成されていることから、弁体14及びバルブ本体12間の間隙24から軸部材13が部分的に露出する。
本発明に係る弁体14には、軸部材13の弁体14及びバルブ本体12間の間隙24から露出する部分をバルブ本体12との間でシールするための一対のシール部材25が設けられている。
各シール部材25は、図2に示す例では、例えばエチレン・プロピレンターポリマー(EPDM)及びフッ素ゴム(FPM)のように耐食性を有し且つ弾性変形可能なゴム部材で形成された環状体からなる(図2には、一方のシール部材25が示されている。)。各シール部材25は、図示の例では、軸部材13の前記各部分における径とほぼ等しい内径を有し、バルブ本体12に形成された各弧状凹部17の口径とほぼ等しい外径を有する。各シール部材25は、軸部材13の前記各部分を取り巻いて配置されており、図示の例では、弁体14に形成された嵌合孔23の各開口縁部23aにそれぞれ固定されている。これにより、各シール部材25は、弁体14の回転時に該弁体と一体に回転する。図示の例では、嵌合孔23の各開口縁部23aには、該縁部に沿って伸び、各シール部材25の外径よりも大きい口径を有する円形の凹所26がそれぞれ形成されており、各シール部材25は、各凹所26内に収容されている。各シール部材25のバルブ本体12の貫通孔11の周面11aに対向する端面には、それぞれ各弧状凹部17の円弧面18に整合する円弧面27が形成されている。各シール部材25の高さ寸法は、軸部材13への弁体14の取り付け状態で、各円弧面27がそれぞれ各弧状凹部17の円弧面18に密着するように設定されている。
更に、本発明に係るバタフライバルブ10には、弁体14から各シール部材25に該各シール部材を弁体14及びバルブ本体12間で圧縮する圧縮力が作用したときに各シール部材25が潰れ変形したとき、各シール部材25が各弧状凹部17の外方へはみ出すことを防止するためのはみ出し防止手段28が各シール部材25に関して設けられている。
はみ出し防止手段28は、図示の例では、各シール部材25を取り巻いて配置される一対の環状部材29で構成されている(図2には、一方の環状部材29が示されている。)。
各環状部材29は、図示の例では、バルブ本体12及び弁体14と同様にポリ塩化ビニル及びポリプロプレンのような合成樹脂材料で成形されており、各シール部材25の外径すなわち各弧状凹部17の口径とほぼ等しい内径を有する。また、各環状部材29は、図示の例では、弁体14に形成された各凹所26の径とほぼ等しい外径を有し、各凹所26内で該各凹所の側壁26a及び各シール部材25間にそれぞれ嵌合されている。これにより、各環状部材29は、弁体14の回転時に該弁体と一体に回転する。各環状部材29は、各凹所26内への嵌合状態では、その端面29aが各弧状凹部17の開口縁部17aに対向するように配置されている。各環状部材29の端面29aは、各弧状凹部17の開口縁部17aとの間隔が各環状部材29の径方向外方へ向けて漸増するように形成されている。
本実施例によれば、前記したように、バルブ本体12に形成された各弧状凹部17の円弧面18に密着可能な円弧面27を有し、軸部材13を取り巻いて配置された一対の弾性変形可能な環状のシール部材25が弁体14に設けられていることから、軸部材13のバルブ本体12及び弁体14間の間隙24から露出した部分が各シール部材25で気密的に覆われるので、弁体14とバルブ本体12との間に形成された間隙24を経て軸部材13の前記部分に流体が接触することが防止される。
これにより、軸部材13の強度を高めるべく軸部材13を本実施例のように鉄で形成した場合でも、腐食性の流体が軸部材13に接触することによる従来のような軸部材13の腐食が防止される。これにより、軸部材13を鉄のように安価な金属で形成することができるので、軸部材13の強度を高めるべくチタン及びハステロイのような耐食性のある特殊金属で軸部材13を形成することによる製造コストの増大を招くことなく、軸部材13の強度を確実に高めることができる。
また、前記したように、バルブ本体12に一対の弧状凹部17が形成されており、弁体14に設けられた各シール部材25が各弧状凹部17の円弧面18に密着可能な円弧面27を有することから、弁体14の回転位置に応じて弁体14から各シール部材25に作用する力に変化が生じることはなく一定の力で各シール部材25の円弧面27を各弧状凹部17の円弧面18に密着させることができる。これにより、各シール部材25の円弧面27を、弁体14の回転位置に拘わらず、各弧状凹部17の円弧面18との間に隙間が生じることなく気密的に面接触させることができる。
更に、前記したように、各シール部材25の外径の大きさが、各弧状凹部17の口径とほぼ等しい大きさに設定されており、弁体14から各シール部材25に該各シール部材を弁体14及びバルブ本体12間で圧縮する圧縮力が作用したときに各シール部材25が潰れ変形したとき、各シール部材25が各弧状凹部17の外方へはみ出すことを防止するためのはみ出し防止手段28が各シール部材25に関して設けられている。
各シール部材25の外径の大きさが各弧状凹部17の口径の大きさよりも大きい場合、例えばバルブ本体12の貫通孔11内を通過する流体から弁体14に力が作用した際に弁体14から各シール部材25に該各シール部材を弁体14及びバルブ本体12間で圧縮する圧縮力が作用したときにこの圧縮力により各シール部材25が潰れ変形したとき、各シール部材25が部分的に各弧状凹部17の外方へはみ出してしまう。このため、各シール部材25の各弧状凹部17の外方へはみ出した部分が各弧状凹部17の開口縁部17aと弁体14の周面14aとの間に挟み込まれて更に潰れ変形し、この潰れ変形により、各シール部材25の円弧面27と各弧状凹部17の円弧面18との間に隙間が形成されてしまう。
これに対し、本実施例によれば、前記したように、弁体14から各シール部材25に作用する圧縮力による各弧状凹部17の外方への各シール部材25のはみ出しが各環状部材29によって防止されるので、各シール部材25が各弧状凹部17の外方へはみ出すことにより各シール部材25が各弧状凹部17の開口縁部17aと弁体14の周面14aとの間に部分的に挟み込まれることを、防止することができる。これにより、各シール部材25が部分的に各弧状凹部17の開口縁部17a及び弁体14の周面14a間に挟み込まれることによる各シール部材25の潰れ変形が防止されるので、この各シール部材25の潰れ変形により各シール部材25の円弧面27と各弧状凹部17の円弧面18との間に隙間が形成されることを、確実に防止することができる。
また、前記したように、各環状部材29の端面29aと各弧状凹部17の開口縁部17aとの間隔が、環状部材29の径方向外方へ向けて漸増していることから、弁体14の回転時に各環状部材29の端面29aと各弧状凹部17の開口縁部17aとの間に大きな摩擦力が発生することが防止される。これにより、各環状部材29の端面29a及び各弧状凹部17の開口縁部17a間に生じる摩擦力による弁体14の回転の妨げを確実に抑制することができる。
各環状部材29及び各弧状凹部17の開口縁部17a間の摩擦を軽減すべく各環状部材29の厚さ寸法を単に薄くした場合、各環状部材29の内周面29bの高さ寸法が各シール部材25の各外周面25aの高さ寸法よりも小さくなるため、弁体14から受ける圧縮力による各シール部材25の潰れ変形時に、各シール部材25から各環状部材29に作用する各弧状凹部17の外方へ向けての変形力を各環状部材29で受け止めることができず、各シール部材25が各弧状凹部17内から該各弧状凹部の開口縁部17aと各環状部材29の端面29aとの間に部分的にはみ出てしまう。
これに対し、本実施例によれば、各環状部材29の端面29aと各弧状凹部17の開口縁部17aとの間隔が、環状部材29の径方向外方へ向けて漸増していることから、各環状部材29の内周面29bの高さ寸法を各シール部材25の外周面25aの高さ寸法とほぼ等しい大きさに設定することができるので、各環状部材29の厚さ寸法を単に薄くした場合に比べて、弁体14から受ける圧縮力による各シール部材25の潰れ変形時に各弧状凹部17の外方への各シール部材25のはみ出しをより確実に防止することができる。
本実施例では、各シール部材25の外径が各弧状凹部17の口径とほぼ等しい大きさである例を示したが、これに代えて、外径の大きさが各弧状凹部17の口径よりも小さいシール部材を本発明に適用することができる。
この場合、各環状部材29の内径を、各弧状凹部17の口径と各シール部材の外径との間の大きさに設定することができる。各環状部材29の内径を、例えば各弧状凹部17の口径より小さく、各シール部材の外径よりも大きくなるように設定した場合、弁体14から受ける圧縮力により各シール部材25が潰れ変形したとき、各シール部材の外周面25aが環状部材29の内周面29bに当接するので、各シール部材が各弧状凹部17の外方へ向けてはみ出すことを確実に防止することができる。
また、本実施例では、各環状部材29が各シール部材25及び弁体14とは別体に形成された例を示したが、これに代えて、各環状部材29を各シール部材25又は弁体14に一体に形成することができる。
更に、本実施例では、気体の風量を調節するためのバタフライバルブ10に本発明を適用した例を示したが、これに代えて、液体の流量を調節するためのバタフライバルブに本発明を適用することができる。
本発明に係るバタフライバルブを概略的に示す縦断面図である。 本発明に係るバタフライバルブの要部を概略的に示す縦断面図である。 本発明に係る各弧状凹部を形成する様子を概略的に示す縦断面図である。
符号の説明
10 バタフライバルブ
11 貫通孔
11a 周面(貫通孔の周面)
12 バルブ本体
13 軸部材
14 弁体
14a 周面(弁体の周面)
15 軸受
17 弧状凹部
17a 開口縁部(弧状凹部の開口縁部)
18 円弧面(弧状凹部の円弧面)
25 シール部材
27 円弧面(シール部材の円弧面)
28 はみ出し防止手段(環状部材)
29a 端面(環状部材の端面)

Claims (1)

  1. 流体の通過を許す貫通孔が形成されたバルブ本体と、該バルブ本体の前記貫通孔内に該貫通孔を横切るように配置され、両端が前記バルブ本体に設けられた一対の軸受にそれぞれ回転可能に支持される軸部材と、周面が前記貫通孔内に該貫通孔の周面の全周に亘って間隙をおくように前記軸部材に取り付けられ、前記バルブ本体の前記貫通孔を開閉すべく前記軸部材と一体に回転可能な弁体とを備え、前記各軸受には、それぞれ前記貫通孔内に開放する弧状凹部が形成されており、前記弁体には、前記バルブ本体との間で前記軸部材の周囲をシールすべく、前記各弧状凹部の円弧面に密着可能な円弧面を有し、前記軸部材を取り巻いて配置された一対の弾性変形可能な環状のシール部材が設けられていると共に、
    前記各シール部材の外径の大きさは、前記各弧状凹部の口径の大きさ以下になるように設定されており、前記弁体から前記各シール部材に該各シール部材を前記弁体及び前記バルブ本体間で圧縮する圧縮力が作用したときに、前記各シール部材の潰れ変形による前記各弧状凹部の外方への前記各シール部材のはみ出しを防止するためのはみ出し防止手段が、前記各シール部材に関して設けられていて、
    更に、前記はみ出し防止手段は、前記各シール部材を取り巻いて配置され、前記各弧状凹部の口径とほぼ等しい内径を有する環状部材であり、
    前記各シール部材及び前記各環状部材は、それぞれ前記弁体の回転時に該弁体と一体に回転し、前記各環状部材の前記各弧状凹部の開口縁部に対向する端面が、前記弁体の回転時に前記各弧状凹部の前記開口縁部に干渉することを防止すべく、前記各環状部材の前記端面は、前記開口縁部との間隔が前記各環状部材の径方向外方へ向けて漸増するように形成されていることを特徴とするバタフライバルブ。
JP2005202446A 2005-07-12 2005-07-12 バタフライバルブ Expired - Fee Related JP4778741B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005202446A JP4778741B2 (ja) 2005-07-12 2005-07-12 バタフライバルブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005202446A JP4778741B2 (ja) 2005-07-12 2005-07-12 バタフライバルブ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007024058A JP2007024058A (ja) 2007-02-01
JP4778741B2 true JP4778741B2 (ja) 2011-09-21

Family

ID=37785098

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005202446A Expired - Fee Related JP4778741B2 (ja) 2005-07-12 2005-07-12 バタフライバルブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4778741B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4842203B2 (ja) * 2007-05-07 2011-12-21 株式会社ミクニ 排気バルブのシール構造

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5712876A (en) * 1980-06-26 1982-01-22 Nippon Kokan Kk <Nkk> Method for melting treatment of electrically collected ash
JPS581700B2 (ja) * 1980-07-03 1983-01-12 大日本塗料株式会社 半乾性防食塗料
JPH05164253A (ja) * 1991-12-17 1993-06-29 Sekisui Chem Co Ltd バタフライバルブ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007024058A (ja) 2007-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI794389B (zh) 蝶形閥
TWI782167B (zh) 偏心型蝶形閥
JP2006283873A (ja) バタフライバルブ
JP5586023B2 (ja) バタフライ弁およびシートリング
JP2013083285A (ja) バタフライ弁
KR101476518B1 (ko) 버터플라이 밸브의 밸브체
JP4778741B2 (ja) バタフライバルブ
JP6523734B2 (ja) バタフライ弁
JP4749877B2 (ja) ボールバルブ
JP6600535B2 (ja) ライニング型バタフライバルブ
KR20170037432A (ko) 탄력적 기밀구조를 가지는 삼중편심밸브
WO2022025169A1 (ja) バタフライバルブ
JP2006177383A (ja) メタルタッチ式バタフライ弁
JP2003014139A (ja) バタフライ弁
JP5010644B2 (ja) バタフライ弁
JP2004293724A (ja) ボールバルブにおけるシート
TWI794388B (zh) 蝶形閥
WO2024057597A1 (ja) ダイヤフラム弁
KR20190023526A (ko) 실링 콘트롤 기능을 갖는 버터플라이 밸브
JP4121792B2 (ja) メタルシートバタフライ弁のシート構造
JP4899130B2 (ja) バタフライ弁
JP6877240B2 (ja) 逆止め弁
JPH0223749B2 (ja)
JP6725931B2 (ja) ライニング型バタフライバルブ
JP2005113981A (ja) バタフライバルブ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080519

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100813

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100824

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101020

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110315

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110512

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110607

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110704

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4778741

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140708

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees