JP2002022034A - バタフライ弁 - Google Patents

バタフライ弁

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JP2002022034A
JP2002022034A JP2000203321A JP2000203321A JP2002022034A JP 2002022034 A JP2002022034 A JP 2002022034A JP 2000203321 A JP2000203321 A JP 2000203321A JP 2000203321 A JP2000203321 A JP 2000203321A JP 2002022034 A JP2002022034 A JP 2002022034A
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JP
Japan
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valve
valve body
sheet
small opening
box
Prior art date
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JP2000203321A
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English (en)
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Masaharu Tabeta
政晴 多部田
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弁体の小開度域での流量の微調整を容易かつ
精度よく行うことができるバタフライ弁を提供する。 【解決手段】 弁体2の外周シート2Aは、に該弁体2
の全閉位置で弁箱1の内面シート1Aに密接する第1シ
ート部20と、この第1シート部20に連続して弁体2
が小開度域の範囲で開閉される時に、内面シート1Aに
摺接する第2シート部21を備えている。この第2シー
ト部21には、円周方向の間隔を有して弁箱1の軸方向
にのびるとともに、内面シート1Aによって外端の開口
部6Aが閉塞されてV字状または略V字状の閉断面を形
成する複数の流下溝6,6…を凹設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバタフライ弁に係
り、特に、小開度域における流量の微調整を容易に行う
ことができるバタフライ弁に関する。
【0002】
【従来の技術】バタフライ弁は、図6,図7および図8
に示すように、弁箱1と、弁体2および弁棒3を備え、
弁棒3を取付けた弁体2が弁箱1の軸方向にのびる中心
線(第1軸線)C1に直交する縦軸線(第2軸線)C2
を有して、弁棒3とともに該弁棒3の軸まわりに回転で
きるように弁箱1に収容され、弁体2の回転によって弁
体2の弁体シ−ト(外周シ−ト)2Aが弁箱1の内面、
詳しくは弁箱シート(内面シート)1Aに接離して開閉
を行うように構成されている。弁箱1の内面は一様な内
径を有して軸方向にのび、その断面形状は正円形を呈し
ている。
【0003】このように構成されたバタフライ弁では、
弁体2を図8の実線で示す弁閉位置から二点鎖線で示す
全開位置にかけて反時計まわりに回転させると、弁体2
の回転角の拡大に伴って弁箱1の内面シート1Aと弁体
2の外周シ−ト2Aの回転軌跡との間隔が大きくなり、
流体の流下断面積が拡大されて流量を増大させることが
できる。また、二点鎖線で示す全開位置から実線で示す
弁閉位置にかけて時計まわりに回転させると、弁体2の
回転角の縮小に伴って弁箱1の内面シート1Aと弁体2
の外周シ−ト2Aの回転軌跡との間隔が小さくなり、流
体の流下断面積が縮小されて流量を減少もしくは0にす
ることができる。したがって、弁体2を回転角0゜の実
線で示す弁閉位置に位置決めした流量0の状態から、回
転角90゜の二点鎖線で示す全開位置に位置決めした最
大流量の範囲内で弁体の回転角に応じて流量を調整する
ことができる。
【0004】ところが、弁体2をたとえば図8の一点鎖
線で示す開度θが15度〜30度以内の小開度域で保持
した状態で水を通過させると、流下断面積が縮小される
縮流部4では、水の流速が高くなつて圧力を低下させ
る。圧力がその時の水温における蒸気圧以下になると、
水が蒸発したり、水中の溶存空気が分離して気泡(キャ
ビテーション)を発生させ、圧力が回復する下流側で、
気泡がつぶされて消滅する際に大きい騒音や振動を発生
させるとともに、このような状態を継続するとキャビテ
ーションにさらされた部分(管壁の内面)に、特有のキ
ャビテーション壊食を発生させることになる。このこと
は、弁体1を小開度域で保持した絞り運転での使用のみ
ならず、弁体2を中間度で保持した運転にも当てはま
る。
【0005】このため、たとえば図9で示すように、弁
体2の外周シ−ト2Aに隣接して櫛歯状の溝5を設け、
弁体2の開度θが15度〜30度以内の小開度域におい
て水流を分散させ、キャビテーションの成長を抑えるよ
うに工夫したバタフライ弁が提供されている。この種の
バタフライ弁では、弁体2を小開度域で保持して水を通
過させた場合、水流は弁体2における外周シ−ト2Aの
下流側と上流側において分散して櫛歯状の溝5を通過す
る。これにより、前記縮流部4で流速が高くなるのを抑
え、圧力が低下するのを抑制して、圧力がその時の水温
における蒸気圧以下になるのを防止することで、キャビ
テーションの成長を抑えることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図6〜図8に
示す従来のバタフライ弁および図9に示す従来の他のバ
タフライ弁は、弁体2を弁閉位置から弁開方向へ回転さ
せる場合、回転角の小さい小開度域では、回転角が少し
大きくなるだけで流体の流下断面積が急激に拡大される
ので、小開度域での流量の微調整が困難な欠点を有して
いる。
【0007】そこで、本発明は、弁体の小開度域での流
量の微調整を容易かつ精度よく行うことができるバタフ
ライ弁を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係るバタフライ弁は、弁体が弁箱の第1軸
線に直交する第2軸線を有して該軸線の軸まわりに回転
可能に弁箱に収容され、弁体の回転によって該弁体の外
周シートが弁箱の内面シートに接離して弁箱の開閉を行
うように構成されたバタフライ弁において、前記弁体の
外周シートが該弁体の全閉位置で前記弁箱の内面シート
に密接する第1シート部と、この第1シート部に連続し
て前記弁体が小開度域で開閉される時に前記弁箱の内面
シートに摺接する第2シート部とを備えており、この第
2シート部には前記弁箱の内面シートによって外端の開
口部が塞がれる流下溝が凹設されていることを特徴とし
ている。
【0009】本発明によれば、第2シート部に流下溝が
設けられていることにより、弁体の小開度域における流
量を小開度域内での弁開方向への回転角の拡大に応じて
漸次増大させ、また小開度域内での前記回転角の縮小に
応じて漸次減少させることができる。つまり、弁体の小
開度域では、弁開度の変化量に対する水の流下断面積の
変化量が小さくなるので、小開度域での流量の微調整を
容易かつ精度よく行うことが可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は本発明に係るバタフライ
弁の一実施の形態を弁箱の半截状態で示す斜視図、図2
は弁箱を半截して示す全閉時の平面図である。なお、図
6ないし図9に示す従来例と同一もしくは相当部分に
は、同一符号を付して説明する。図1および図2におい
て、バタフライ弁は、弁箱1と、弁体2および弁棒3を
備え、弁棒3を取付けた弁体2が弁箱1の軸方向にのび
る中心線(第1軸線)C1に直交する縦軸線(第2軸
線)C2を有して、弁棒3とともに該弁棒3の軸まわり
に回転できるように弁箱1に収容され、弁体2の回転に
よって弁体2の弁体シ−ト(外周シ−ト)2Aが弁箱1
の内面、詳しくは弁箱シート(内面シート)1Aに接離
して開閉を行うように構成されている。弁箱1の内面は
一様な内径を有して軸方向にのび、その断面形状は正円
形を呈している。
【0011】弁体2の外周シート2Aは、該弁体2が図
2(a),図2(b)に示す全閉位置で弁箱1の内面シ
ート1Aに密接するように設けられた第1シート部20
と、この第1シート部20の弁開方向に連続する第2シ
ート部21とを備えており、該第2シート部21は、弁
体2が図2(a),図2(b)の全閉位置から図3に示
す開度θが25度以内(本実施の形態では22度に設定
してある)の小開度位置まで弁開する時および小開度位
置から全閉位置まで弁閉する時に、弁箱1の内面シート
1Aに摺接するようになっている。
【0012】前記第2シート部21には、円周方向の間
隔を有して弁箱1の軸方向にのびるとともに、図4のよ
うに、弁箱1の内面シート1Aによって外端の開口部6
Aが閉塞されてV字状または略V字状の閉断面を形成す
る複数の流下溝6,6…が図1〜図3のように凹設され
ており、これら複数の流下溝6,6…の横断面積は、第
1シート部20から離れるのにしたがって漸次拡大され
ている。
【0013】前記構成において、図2(a)の全閉位置
にある弁体2を反時計まわりに図5の全開位置まで回転
させる過程で、図3の小開度域を超える開度域では、弁
体2の回転角の拡大に伴って弁箱1の内面シート1Aと
弁体2の外周シート2Aにおける第2シート部21の回
転軌跡との間隔が大きくなり、水の流下断面積が拡大さ
れて流量を増大させることができる。また、図5の全開
位置にある弁体2を時計まわりに図2の全閉位置まで回
転させ過程で、図3の小開度域に到達するまでの間、つ
まり小開度域を超えた開度域では、弁体2の回転角の縮
小に伴って弁箱1の内面シート1Aと弁体2の外周シー
ト2Aにおける第2シート部21の回転軌跡との間隔が
小さくなり、水の流下断面積が縮小されて流量を減少す
ることができる。
【0014】一方、本実施の形態において、弁体2の弁
閉状態は、図2(a)および図2(b)で示すように、
弁体2の外周シート2Aにおける第1シート部20が弁
箱1の内面シート1Aに密接することによって保持され
る。つまり、図2(a)の位置で全閉している弁体2
は、この図2(a)の位置から図2(b)の位置まで反
時計まわりに僅かに回転させても弁体2の弁閉状態が保
持されることになる。
【0015】前記図2(b)の全閉位置にある弁体2を
反時計まわりに図3の位置、つまり開度θが25度以内
の小開度位置に向けて回転させると、弁体2の回転角θ
が25゜以内の小開度域では、複数の流下溝6,6…を
通って水が流下することになる。しかも、流下溝6,6
…の横断面積は、第1シート部20から離れるのにした
がって漸次拡大されているので、小開度域における流下
水量は、弁開方向への回転角の拡大に応じて漸次増大す
る。また、逆に弁閉方向への回転角の縮小に応じて漸次
減少する。すなわち、弁体2の回転角が25゜以内の小
開度域では、従来のバタフライ弁と比較して弁開度の変
化量に対する水の流下断面積の変化量が小さくなるの
で、小開度域での流量の微調整を容易かつ精度よく行う
ことが可能になる。
【0016】前記実施の形態では、弁箱1の内面シート
1Aによって外端の開口部6Aが閉塞されてV字状また
は略V字状の閉断面を形成する複数の流下溝6,6…を
凹設しているが、その閉断面形状はV字状または略V字
状にのみ限定されるものではなく、任意の閉断面形状を
選択して採用することができる。さらに、小開度域を前
記実施例で説明した25゜に代えて、15゜〜30゜の
範囲の任意の値に設定してもよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るバタ
フライ弁は構成されているので、以下のような格別の効
果を奏する。
【0018】すなわち、第2シート部に流下溝を設けた
ことにより、弁体の小開度域における流量を小開度域内
での弁開方向への回転角の拡大に応じて漸次増大させ、
また小開度域内での前記回転角の縮小に応じて漸次減少
させることができる。つまり、弁体の小開度域では、弁
開度の変化量に対する水の流下断面積の変化量を小さく
できる。このため、小開度域での流量の微調整を容易か
つ精度よく行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバタフライ弁の一実施の形態を弁
箱の半截状態で示す斜視図である。
【図2】(a),(b)は弁箱を半截して示す全閉時の
平面図である。
【図3】弁箱を半截して示す小開度状態の平面図であ
る。
【図4】流下溝の閉断面形成例の一部を拡大して示す断
面図である。
【図5】弁箱を半截して示す全開時の平面図である。
【図6】従来例の縦断面図である。
【図7】図6の右側面図である。
【図8】図7のA−A線断面図である。
【図9】従来の他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 弁箱 1A 弁箱シート(内面シート) 2 弁体 2A 弁体シート(外周シート) 6 流下溝 6A 流下溝の外端の開口部 20 第1シート部 21 第2シート部 C1 第1軸線 C2 第2軸線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁体が弁箱の第1軸線に直交する第2軸
    線を有して該軸線の軸まわりに回転可能に弁箱に収容さ
    れ、弁体の回転によって該弁体の外周シートが弁箱の内
    面シートに接離して弁箱の開閉を行うように構成された
    バタフライ弁において、 前記弁体の外周シートが該弁体の全閉位置で前記弁箱の
    内面シートに密接する第1シート部と、この第1シート
    部に連続して前記弁体が小開度域で開閉される時に前記
    弁箱の内面シートに摺接する第2シート部とを備えてお
    り、 この第2シート部には前記弁箱の内面シートによって外
    端の開口部が塞がれる流下溝が凹設されていることを特
    徴とするバタフライ弁。
JP2000203321A 2000-07-05 2000-07-05 バタフライ弁 Withdrawn JP2002022034A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012145123A (ja) * 2011-01-07 2012-08-02 Kubota Corp 充水機能を備えたバタフライ弁
KR20180096479A (ko) 2017-02-20 2018-08-29 신진정공 주식회사 수충격(水衝擊)완화 버터플라이밸브
KR20180133058A (ko) * 2017-06-05 2018-12-13 (주) 포엠엔지니어링 유량제어 버터플라이 밸브

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