JP2004211758A - 制御用バタフライ弁 - Google Patents

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JP2004211758A
JP2004211758A JP2002380166A JP2002380166A JP2004211758A JP 2004211758 A JP2004211758 A JP 2004211758A JP 2002380166 A JP2002380166 A JP 2002380166A JP 2002380166 A JP2002380166 A JP 2002380166A JP 2004211758 A JP2004211758 A JP 2004211758A
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Masaharu Tabeta
政晴 多部田
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Abstract

【課題】1台のバタフライ弁で多段減圧制御に相当する減圧作用が得られ、設備費を低減することができるとともに、適正開度で制御する制御操作を簡単に行うことができる制御用バタフライ弁を提供する。
【解決手段】弁体1が弁棒3とともに該弁棒3の軸線C2まわりに回転可能に弁箱2に収容されている。弁体1は、上側の中心ボス部10Aと下側の中心ボス部10Bおよび中心ボス部10A,10Bの両側に連続して設けた上流側弁体シート部4Aと下流側弁体シート部4Bとを備えた中空状に形成されている。弁棒3は、上側弁棒3Aと下側弁棒3Bとからなっている。さらに、弁箱2の内面には、上流側弁体シート部4Aが接離する上流側弁箱シート部5Aと、下流側弁体シート部4Bが接離する下流側弁箱シート部5Bを設けてある。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する利用分野】
本発明は、制御用バタフライ弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、たとえば、上水、工業用水、農業用水などの給水配管系に多用されているバタフライ弁は、図4および図5に示すように、弁体1が筒状の弁箱2の軸線C1に直交する軸線C2を有する弁棒3に取付けられて、該弁棒3とともにその軸まわりに回転可能に弁箱2に収容され、弁体1の回転によって該弁体1外周部の弁体シート部4,4が弁箱2内面の弁箱シート部5、5に接離して開閉を行うように構成されている。なお、弁箱1の内面は一様な内径の正円形を呈して軸線C1方向にのびている(たとえば、特許文献1参照。)。
【0003】
このように構成されたバタフライ弁では、弁体1を図4の実線で示す弁閉位置から仮想線で示す全開位置にかけて時計まわり(実線矢印方向)に回転させると、弁体1の回転角の拡大に伴って弁箱2の内面と弁体1の外周部の回転軌跡との間隔および弁体シート部4,4と弁箱シート部5、5との間隔が大きくなり、流体(水などの液体)の通過断面積が拡大されて流量を増大させることができる。また、仮想線で示す全開位置から実線で示す全閉位置にかけて反時計まわり(破線矢印方向)に回転させると、弁体1の回転角の縮小に伴って弁箱2の内面と弁体1の外周部の回転軌跡との間隔および弁体シート部4,4と弁箱シート部5、5との間隔が小さくなり、流体の通過断面積が縮小されて流量を減少させ、全閉位置では流量を「0」にすることができる。したがって、弁体1を回転角0゜の実線で示す弁閉位置に位置決めした流量「0」の状態から、回転角90゜の仮想線で示す全開位置に位置決めした流量「最大」の範囲内で弁体の回転角に応じて配管の通過流量を調整することができる。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−4038号公報(図5、図6)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記構成のバタフライ弁を制御用バタフライ弁として使用する場合がある。制御用バタフライ弁は、弁体1の開度を絞って、つまり弁体1を小開度域で弁開して流量や圧力を調整することを目的としている。ところが、弁体1の開閉による絞りによって流体圧力を調整する場合、バタフライ弁固有の特性によって決まる適正制御開度と許容キャビテーションとの関係から減圧量を大きくとることができないとされている。このため、1台の制御用バタフライ弁による減圧量が比較的小さく制限されることになる。したがって、弁箱1の入口側(上流側)と出口側(下流側)の圧力差が大きい高圧条件下では、2台以上の制御用バタフライ弁を直列に設置して多段減圧制御を行う必要があった。このため、設備費が高くなるとともに、複数台の制御用バタフライ弁を適正開度で制御する制御操作が複雑になるなどの問題を有していた。
【0006】
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、1台のバタフライ弁で多段減圧制御に相当する減圧作用が得られ、設備費を低減することができるとともに、適正開度で制御する制御操作を簡単に行うことができる制御用バタフライ弁を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明に係る制御用バタフライ弁は、弁体が弁箱の軸線に交差する軸線を有する弁棒とともに該弁棒の軸まわりに回転可能に弁箱に収容されているとともに、その回転によって弁体外周部の弁体シート部が弁箱内面の弁箱シート部に接離して流体の制御を行うように構成した制御用バタフライ弁において、前記弁体に弁棒から偏心した上流側弁体シート部と下流側弁体シート部が設けられ、前記弁箱内面に前記上流側弁体シート部と下流側弁体シート部の少なくともいずれか一方が接離する弁箱シート部を設けてなることを特徴としている。
【0008】
本発明によれば、弁体を小開度域で弁開保持することにより、上流側弁体シート部と弁箱内面の間および下流側弁体シート部と弁箱内面の間の2箇所で絞り部が形成され、これら上流側の絞り部と下流側の絞り部の両者のそれぞれで流体を減圧して、2段減圧制御を行うことができる。また、1台の制御用バタフライ弁を適正開度で制御するだけでよいことになる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る制御用バタフライ弁の一実施の形態を示す横断平面図、図2は本発明に係る制御用バタフライ弁の一実施の形態を示す縦断面図である。なお、前記図4および図5と同一もしくは相当部分には同一符号を付して説明する。
【0010】
図1および図2において、制御用バタフライ弁は、弁体1が弁箱2の軸線C1に交差する軸線C2を有する弁棒3とともに該弁棒3の軸線C2まわりに回転可能に弁箱2に収容されている。
【0011】
弁体1は、投影平面形状が略H字型のもので、上下方向(弁棒3の軸線C2方向)で対向する上側の中心ボス部10Aと下側の中心ボス部10Bおよび中心ボス部10A,10Bの両側(弁箱2の軸線C1方向の両側)に連続して設けた上流側弁体シート部4Aと下流側弁体シート部4Bとを備えた中空状に形成されている。また、弁棒3は、上側弁棒3Aと下側弁棒3Bとからなり、上側弁棒3Aが上側の中心ボス部10Aに対して軸線C2まわりの同時回転を可能に取付けられ、下側弁棒3Bが下側の中心ボス部10Bに対して軸線C2まわりの同時回転を可能に取付けられており、上側の中心ボス部10Aが弁箱2の上側支持部1Aに回転自在かつ気密に支持され、下側の中心ボス部10Bが弁箱2の下側支持部1Bに回転自在かつ気密に支持されている。さらに、弁箱2の内面には、上流側弁体シート部4Aが接離する上流側弁箱シート部5Aと、下流側弁体シート部4Bが接離する下流側弁箱シート部5Bを設けてある。
【0012】
弁体1は、その回転中心(弁棒3の軸線C2)から弁箱2の軸線C1方向の一方(上流側)に所定寸法L1だけ偏心した位置に上流側弁体シート部4Aを備え、かつ回転中心(弁棒3の軸線C2)から弁箱2の軸線C1方向の他方(下流側)に所定寸法L2だけ偏心した位置に上流側弁体シート部4Aを備え(ただし、本実施の形態では、L1=L2)、弁棒3は、上側弁棒3Aと下側弁棒3Bに分割されて弁体1を貫通しない構造、すなわち、偏心弁構造および2本弁棒構造になっている。
【0013】
このような構成であれば、弁体1を図3に示すように、小開度域で弁開保持することにより、上流側弁体シート部4Aと上流側弁箱シート部5Aの間および下流側弁体シート部4Bと下流側弁箱シート部5Bの間の2箇所で絞り部r1,r2が形成され、これら上流側の絞り部r1と下流側の絞り部r2の両者のそれぞれで流体Fを減圧して、2段減圧制御を行うことができるので、1台の制御用バタフライ弁によって従来の多段減圧制御に相当する大きな減圧量を得ることができる。したがって、制御用バタフライ弁の使用台数を削減して設備費を低減することができる。また、1台の制御用バタフライ弁を適正開度で制御すればよいので、従来のように、複数台の制御用バタフライ弁を適正開度で制御する複雑な制御操作と比較して、適正開度で制御する制御操作を簡単に行うことができる。しかも、偏心弁構造および2本弁棒構造になっていることにより、弁体1を全開した場合の流路障害が小さく、流体エネルギーの損失が少ないので、弁体1の全開または全開付近で使用する場合には、従来のバタフライ弁と略同等の流量特性が得られるので、弁体1を回転角0゜の弁閉位置に位置決めした流量「0」の状態から、回転角90゜の全開位置に位置決めした流量「最大」の範囲内で弁体1の回転角に応じて配管の通過流量を調整することができる。
【0014】
なお、前記実施の形態では、弁箱1の内面に弁体1の上流側弁体シート部4Aが接離する上流側弁箱シート部5Aと下流側弁体シート部4Bが接離する下流側弁箱シート部5Bの二つの弁箱シート部5A,5Bを設けた構成で説明しているが、上流側弁箱シート部5Aと下流側弁箱シート部5Bのいずれか一方のみを弁箱1の内面に設けた構成であっても、前記実施の形態と同様の作用・効果を奏することができる。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の制御用バタフライ弁は構成されているので、以下のような格別な効果を奏する。
【0016】
すなわち、弁体を小開度域で弁開保持することにより、上流側弁体シート部と弁箱内面の間および下流側弁体シート部と弁箱内面の間の2箇所で絞り部が形成され、これら上流側の絞り部と下流側の絞り部の両者のそれぞれで流体を減圧して、2段減圧制御を行うことができるので、1台の制御用バタフライ弁によって従来の多段減圧制御に相当する大きな減圧量を得ることができる。したがって、制御用バタフライ弁の使用台数を削減して設備費を低減することができる。また、1台の制御用バタフライ弁を適正開度で制御すればよいので、従来のように、複数台の制御用バタフライ弁を適正開度で制御する複雑な制御操作と比較して、適正開度で制御する制御操作を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る制御用バタフライ弁の一実施の形態を示す横断平面図である。
【図2】本発明に係る制御用バタフライ弁の一実施の形態を示す縦断面図である。
【図3】小開度域で弁開保持した状態を示す横断平面図である。
【図4】従来例の横断平面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 弁体
2 弁箱
3 弁棒
3A 上側弁棒
3B 下側弁棒
4A 上流側弁体シート部
4B 下流側弁体シート部
5A 上流側弁箱シート部
5B 下流側弁箱シート部
C1 弁箱の軸線
C2 弁棒の軸線

Claims (1)

  1. 弁体が弁箱の軸線に交差する軸線を有する弁棒とともに該弁棒の軸線まわりに回転可能に弁箱に収容されているとともに、その回転によって弁体外周部の弁体シート部が弁箱内面の弁箱シート部に接離して流体の制御を行うように構成した制御用バタフライ弁において、前記弁体に弁棒から偏心した上流側弁体シート部と下流側弁体シート部が設けられ、前記弁箱内面に前記上流側弁体シート部と下流側弁体シート部の少なくともいずれか一方が接離する弁箱シート部を設けてなることを特徴とする制御用バタフライ弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008524527A (ja) * 2004-12-20 2008-07-10 イーディーシー オートモーティブ,エルエルシー サーモスタット装置および関連する方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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