JP2004190851A - バタフライ弁 - Google Patents

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Yukio Kasanami
幸夫 笠波
Akira Okada
章 岡田
Eiko Shinmoto
英光 真本
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Kurimoto Ltd
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Kurimoto Ltd
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Abstract

【課題】簡単な構造で微少開度で一定の流量が得られ、かつ微少流量時のキャビテーションによる壊食が生じにくく、通常使用時の圧力損失も小さいバタフライ弁を提供することである。
【解決手段】筒状の弁箱1の内面1aの弁座4取付位置の周辺部分を、弁箱1の筒軸心と弁棒2の軸心との交点を中心Oとし、弁座4と略同一の内径を有する凹状球面6とし、弁箱1の凹状球面6と外面1bとの間の筒壁に、流路5に通じる上流側通路8と下流側通路9を有する箱状空間7を設けて、弁体3の開度が小さい領域で微少流量の流体を弁箱1の空間7を通して流路5の下流側に流すようにすることにより、微少流量時に下流側に流れ込んだ流体が弁箱1の筒軸心に向かって流れ、キャビテーションによる壊食が生じにくいようにするとともに、通常使用時には流体がスムーズに流れるようにしたのである。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、流体輸送配管に設置され、流体の遮断および流量調整を行うバタフライ弁のうち、特に、微少開度で一定の流量が得られるバタフライ弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
上下水道や工業用水、農業用水等の流体を輸送する配管の途中に設置されるバタフライ弁は、一般に、弁箱内に弁体を弁棒の軸心まわりに回動可能に設け、弁体を回動させることにより、弁体の外周縁を弁箱の内面に取り付けた弁座に接離させて弁箱内の流路を開閉し、流体の遮断および流量調整を行うようになっている。
【0003】
このような一般的なバタフライ弁は、弁体開度が小さい領域では、開度の僅かな変化で流量が大きく変動してしまうし、弁座(特にゴム製のもの)が損傷を受けやすい。このため、配管布設後の充水作業等で微少流量の流体を適量だけ流す必要がある場合には、副弁を内蔵したものや弁箱の外側にバイパス管を取り付けたバタフライ弁がよく使用される。しかし、副弁内蔵型のものは、部品点数が多くて構造が複雑なため製作コストが高く、弁体の操作も面倒である。一方、バイパス管付きのものは、設置場所の制約が多いうえ、据付け作業にも手間がかかるという難点がある。
【0004】
これに対して、シンプルかつ設置スペースを取らない構造で、微少開度で一定の流量が得られるバタフライ弁として、例えば、図7に示すものが提案されている。このバタフライ弁は、筒状の弁箱51の内面に、弁箱51内の流路52を開閉する弁体53の開度が小さい領域で弁体53外周縁と僅かな隙間をおいて対向する球面54を備えた一対の突起55を設けて、これらの各突起55に貫通孔56を形成したもので、弁体53を図中に一点鎖線で示す位置に開くことにより、流体を流路52の上流側から各突起55の貫通孔56を通して下流側へ流せるようになっている(特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−213622号公報(図1、図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のバタフライ弁は、構造が簡単で、面倒な操作もなく一定の微少流量の流体を流すことができ、設置時の場所の制約や作業手間の問題もない。しかしながら、微少流量の流体を流すための突起が流路に突出しており、この突起の存在により、弁体開度を大きくして通常使用するときには、一般的なバタフライ弁よりも圧力損失によるエネルギーロスが大きく、流体輸送の効率が低い問題がある。また、微少流量時には、流体が弁箱内面近傍を弁箱の筒軸心と平行に流れ、キャビテーションによって発生した気泡が弁箱の内面近傍で潰れるため、弁箱やその下流側の配管の内面に壊食が生じて、寿命が短くなるおそれがある。
【0007】
そこで、この発明の課題は、簡単な構造で微少開度で一定の流量が得られ、かつ微少流量時のキャビテーションによる壊食が生じにくく、通常使用時の圧力損失も小さいバタフライ弁を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この発明は、微少流量の流体を弁箱の筒壁内を通して流路の下流側に流すようにしたのである。これにより、流路に突出する突起をなくし、弁体開度が大きいときには流体がスムーズに流れて圧力損失が小さくなるようにするとともに、微少流量時には、下流側に流れ込んだ流体が弁箱の筒軸心に向かって流れ、キャビテーションによって発生した気泡が弁箱の筒軸心の近傍で潰れるようにして、壊食を生じにくくすることができる。
【0009】
そして、その具体的な手段として、筒状の弁箱の内面の弁座取付位置の周辺部分を、弁箱の筒軸心と弁棒の軸心との交点を中心とし、弁座と略同一の内径を有する凹状の球面をなすように形成し、この凹状球面と弁箱外面との間の弁箱の筒壁に、弁箱内の流路に通じる上流側通路と下流側通路を有する空間を設けた構成を採用したのである。
【0010】
また、前記弁箱の筒壁の内面が前記凹状球面を有する弁座である場合は、この弁座に前記空間を設けることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図1乃至図6に基づき、この発明の実施形態を説明する。図1乃至図5は第1の実施形態を示す。このバタフライ弁は、図1に示すように、円筒状の弁箱1内に、弁箱1の筒軸心と交差する弁棒2に取り付けた弁体3を、弁棒2の軸心まわりに回動可能に収容したもので、この弁体3を回動させることにより、弁体3の外周縁を弁箱1の内面1aに取り付けたリング状のゴム製弁座4に接離させて弁箱1内の流路5を開閉するようになっている。
【0012】
前記弁箱1は、その内面1aの弁座4取付位置の周辺部分が、弁箱1の筒軸心と弁棒2の軸心との交点を中心Oとし、弁座4と略同一の内径を有する凹状の球面6をなすように形成されており、弁体3の開度が小さい領域では、この凹状球面6に弁体3外周縁が僅かな隙間をおいて対向するようになっている。なお、凹状球面6は、弁体3外周縁と摺接するように形成することもできるが、弁体3と接触しないようにした方が弁体3をスムーズに回動させることができ、弁体3の操作がしやすい。
【0013】
そして、図2および図3にも示すように、弁箱1の凹状球面6と外面1bとの間の筒壁には、凹状球面6の中心Oを挟んで相対する2箇所に箱状の空間7が設けられている。これらの各箱状空間7は、弁箱1の筒軸心に概ね直交する方向に形成された矩形断面の上流側通路8および下流側通路9により流路5に連通している。
【0014】
従って、このバタフライ弁では、図4に示すように、弁体3を僅かに回動させて、その外周縁が弁箱1の各箱状空間7の上流側通路8と下流側通路9の間にくる角度に開くことにより、一定の微少流量の流体を弁箱1の各空間7を通して流路5の下流側に流すことができる。また、弁体3の開度が多少ずれてもその外周縁が両通路8、9の間にある限り流量が変化しないので、微少開度で一定の流量が得られる。しかも、このとき箱状空間7を通って流路5の下流側に流れ込んだ流体は、下流側通路9に案内されて弁箱1の筒軸心に向かって流れるため、キャビテーションによって発生した気泡が潰れる位置は弁箱1の筒軸心に近く、弁箱1やその下流側の配管(図示省略)の内面に壊食が生じるおそれが少ない。
【0015】
また、このバタフライ弁では、上述した微少開度で一定の流量を得る機構において流路5への突出部を設ける必要がないため、弁体3をその外周縁が弁箱1の凹状球面6と対向する角度以上に開いて通常使用するときには、流体が微少開度で一定の流量を得る機構の影響を受けることなくスムーズに下流側へ流れ、圧力損失が小さい。
【0016】
上述した実施形態では、微少流量の流体を通す弁箱の筒壁内部の空間は、凹状球面の中心を挟んで相対する2箇所に設けたが、この空間の配置については、1箇所のみ設けたり、弁箱の周方向に等間隔で3箇所以上設けたりする等、種々の設計が可能である。
【0017】
また、弁箱の筒壁内部の空間を流路と連通させる上流側通路および下流側通路は、実施形態のように矩形断面とする以外にも、楕円形断面としたり、多孔状としたりすることができる。さらに、各通路は弁箱の筒軸心に概ね直交する方向に形成したが、図5に示すように、上流側通路を上流側へ、下流側通路を下流側へそれぞれ傾けて、微少流量の流体がよりスムーズに流れるようにすることもできる。
【0018】
図6は第2の実施形態を示す。この実施形態では、弁箱1の筒壁の内面が、弁箱1の筒軸心と弁棒2の軸心との交点Oを中心とし、弁体3外周縁と摺接する凹状球面6を有するゴム製弁座4で形成されている。そして、この弁座4の凹状球面6の中心Oを挟んで相対する2箇所に、弁箱1内の流路5に通じる上流側通路8と下流側通路9を有する空間7が設けられている。その他の部分の構成および作用は、第1の実施形態と同じである。
【0019】
なお、筒壁内部の空間の数や配置、および各通路の形状や角度についても、第1の実施形態と同様に、種々の設計が可能である。
【0020】
【発明の効果】
以上のように、この発明のバタフライ弁は、弁箱内面の弁座取付位置の周辺部分に形成した凹状球面と弁箱外面との間の弁箱筒壁に、流路に通じる上流側通路と下流側通路を有する空間を設けて、微少流量の流体を弁箱の筒壁内を通して流路の下流側に流すようにしたものであるから、流路に突出物がなく、通常使用時には流体がスムーズに流れて圧力損失が小さい。また、微少流量時には流体が下流側で弁箱の筒軸心に向かって流れるため、キャビテーションによる壊食が生じにくく、安定して長期間使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のバタフライ弁の平面断面図
【図2】図1のバタフライ弁の正面断面図
【図3】図1のA−A線に沿った断面図
【図4】図1のバタフライ弁で微少流量の流体を流すときの状態を示す平面断面図
【図5】図1のバタフライ弁の弁箱の通路の変形例を示す要部の平面断面図
【図6】第2の実施形態のバタフライ弁の平面断面図
【図7】従来のバタフライ弁の平面断面図
【符号の説明】
1 弁箱
1a 内面
1b 外面
2 弁棒
3 弁体
4 弁座
5 流路
6 凹状球面
7 空間
8、9 通路
O 凹状球面の中心

Claims (2)

  1. 筒状の弁箱1の内面1aの弁座4取付位置の周辺部分を、弁箱1の筒軸心と弁棒2の軸心との交点Oを中心とし、弁座4と略同一の内径を有する凹状の球面6をなすように形成し、この凹状球面6と弁箱外面1bとの間の弁箱1の筒壁に、弁箱1内の流路5に通じる上流側通路8と下流側通路9を有する空間7を設けて、弁体3の開度が小さい領域で微少流量の流体を前記弁箱1の空間7を通して流路5の下流側に流すようにしたバタフライ弁。
  2. 前記弁箱1の筒壁の内面が前記凹状球面6を有する弁座4であり、この弁座4に前記空間7を設けたことを特徴とする請求項1に記載のバタフライ弁。
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