JP2000230647A - ボールバルブ - Google Patents
ボールバルブInfo
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- JP2000230647A JP2000230647A JP11033380A JP3338099A JP2000230647A JP 2000230647 A JP2000230647 A JP 2000230647A JP 11033380 A JP11033380 A JP 11033380A JP 3338099 A JP3338099 A JP 3338099A JP 2000230647 A JP2000230647 A JP 2000230647A
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Abstract
量を低下させることなく、かつ弁開時に弁室内空間に流
体を滞留させない構造を有したボールバルブを提供す
る。 【解決手段】弁室内に設けられ、かつ、ユニオン9に保
持されたシート10と接触しているボール2の回転によ
り弁の開閉を行うボールバルブにおいて、ボール2内に
設けられた流路3の一端側開口部4の周縁部に、弁開時
に該ボールバルブ内流路3と弁室内空間6とを連通させ
る連通孔5を設け、一方、他端側開口部7に相対して配
置されているユニオン9の内部に、ボール2に面する側
から、シート10を挟持している段差部11、該段差部
11に設けられた環状突出部12の内径よりも拡径して
設けられた空間部13及びボール2の流路内径と略同一
の内径を有する開口部14を連続して設け、かつ前記段
差部11に前記空間部13と弁室内空間6と連通させる
連通部15を設ける。
Description
オ・医療産業、食品産業及びその他の化学産業等で好適
に使用されるボールバルブに係り、とりわけ弁開時にお
いて、内部に流体の滞留部分がなく、雑菌の発生等を阻
止したボールバルブに関するものである。
管ラインにおいては本体内部の弁室内にボールを配置
し、それをシートリングを保持しているユニオンで挟持
したボールバルブが一般的に使用されていたが、これら
のボールバルブにおいては、弁開状態で長時間流体を流
していると、弁室内の本体内周面とボールとの間にでき
る空間と流体流路との間は完全に遮断されているため、
この空間内に閉じ込められた流体は完全に滞留したまま
となり、雑菌の繁殖や流体純度の低下等の原因となって
いた。その後、これらの問題を解決したボールバルブと
して弁開状態で上記空間と流体の流路を連通させること
により、流体の滞留を防止したものが種々開発され公開
された。本出願人もその中の一つとして好適な構造を有
するボールバルブを発明し、平成2年に特許出願し、平
成7年に登録された(特許第1959533号)。該特
許のボールバルブにおけるボール28は、図8に示され
ているごとく、内部に設けられた流路29の一端部30
を大口径に、他端部31をそれより小さい小口径とし、
該大口径及び小口径部の周縁部には、弁開時にボール内
流路29と弁室内空間32とを連通させる連通部33、
34が各々設けられた構造になっている。このボールバ
ルブにおいては、流路内の流体に圧力差を生じさせてい
るため弁全体の弁室内空間32に流入した流体は常に出
口側流路へと流出するため、弁室内空間32に流体が滞
留することがなかった。
ールバルブにおいては、ボール内に設けられた流路は、
その一端部は大口径に、すなわち、ボールバルブに接続
されるパイプの内径と同じ口径に設けられているため、
流路断面積が傾斜的に小さくなる。つまり、小口径側で
流路が絞られた構造になっているため以下のような問題
点があることが判った。 (1)ボールの流路を絞ってないものに比較してCV値
がかなり小さくなる。すなわち、流体の単位時間当たり
の流量が少なくなる。 (2)ボールに設けられた流路の大口径部及び小口径部
の周縁部に連通部(孔)を設けなければならない。すな
わち、孔加工が必要で経費が高くなり、作業能率を悪く
している。 (3)ユニオンに保持されるシートは内径が異なる大小
2種類のものを準備しなければならない。 本発明は以上のような問題点を解決するためになされた
もので、その目的は、流体のCV値、すなわち、単位時
間当たりの流量を低下させることなく、かつ弁開時に弁
室内空間に流体を滞留させない構造を有したボールバル
ブを提供することを目的とするものである。
を解決すべく更に研究を重ねた結果、シートを保持して
いるユニオンの構造を変えることにより、少なくともボ
ールの一方側の連通孔加工を省くことができ、かつ、充
分な流体流量をも確保できることを見い出し、本発明を
なすに至った。すなわち、本発明の構成をその実施例を
示す図1に基づいて説明すると、弁室内に設けられ、か
つユニオン9に保持されたシート10と接触しているボ
ール2の回転により弁の開閉を行うボールバルブにおい
て、ボール2内に設けられた流路3の一端側開口部4の
周縁部には、弁開時に該ボールバルブ内流路3と弁室内
空間6とを連通させる連通孔5が設けられ、一方、他端
側開口部7に相対して配置されているユニオン9の内部
には、ボール2に面する側から、シート10を保持して
いる段差部11、該段差部11に設けられた環状突出部
12の内径よりも拡径して設けられた空間部13及びボ
ール2の流路内径と略同一の内径を有する開口部14が
連続して設けられ、かつ前記段差部11には、前記空間
部13と弁室内空間6と連通させる連通部15が設けら
れていることを特徴とするものである。また、図6に基
づいて説明すれば、図1における連通孔5の代わりに、
弁開時に弁室内空間6と、ボール内流路以外の流路27
とを連通させる連通溝26が、ボール内流路3の一端側
開口部4の周縁部表面に設けられていることを特徴とす
るものである。本発明のボールバルブの材質は、金属、
プラスチックまたはセラミック等いずれでもよく、ま
た、その構造も、少なくとも片側にシートを保持するユ
ニオンが装着されていれば良く、特に限定されるもので
はない。
面を参照して説明するが、本発明が本実施例に限定され
ないことは言うまでもない。図1は弁本体の片側にユニ
オンがスライド嵌合されているタイプの塩化ビニール樹
脂製ボールバルブの開状態を示す縦断面図、図2は図1
におけるボールの左側面図、図3は図1におけるユニオ
ンの左側面図、図4は他の実施例を示すユニオンの左側
面図、図5は図1におけるボール及びユニオンを中心と
した分解斜視図、図6は本発明のボールバルブの他の実
施例を示す縦断面図、図7は図6におけるボールの左側
面図である。
弁室内に、ステム25に支承されて回動自在に装着され
ているボールである。ボール2の内部には、同一径を有
する流路3が形成されており、流路3の一端側開口部4
(図では下流側開口部)の周縁部には、流路3と、弁本
体1とボール2及びユニオン9に囲まれてできている弁
室内空間6とを連通させる連通孔5が設けられている。
連通孔5の位置及び数は特に限定されないが、好適には
図2に示されているごとく、弁本体1の内部に設けられ
た切欠き部8に装着されたシートリング18と接する位
置の外側に放射状に複数個設けるのがよい(図2では8
箇所設けられている)。
るシートリング10を保持している円筒状のユニオンで
あり、弁本体1の片側開口部にスライド嵌合されてい
る。11はシートリング10が装着される段差部であ
り、内部径方向にシートリング10の背部と接触するボ
ール2の流路径と略同一の内径を有する環状の突出部1
2が設けられている。13は段差部11の内径、すなわ
ち環状の突出部12の内径より拡径して設けられた空間
部である。空間部13は、前記突出部12に連続して設
けられており、すなわち、突出部12に隣接して設けら
れており、ユニオン9の略中央部に位置している。14
はボール2の流路内径と略同一の内径を有する開口部
で、前記空間部13に連続し、縮径して設けられてい
る。
1の片側開口部にスライド嵌合されているが、その嵌合
方法は、スライド嵌合に限定されず、螺着または接着に
よる固定でも良い。
いて設けられた連通部である(図3及び図5参照)。連
通部15の数及び大きさは特に限定されず、適宜選択し
て設けられる。段差部11の軸方向に位置する連通部
は、必ずしも完全に切欠く必要はなく、図4に示すよう
に、溝状に設けても良い。16は、ユニオン9の外周部
に設けられた環状溝に装着されたOリングであり、17
は開口部14の周囲に設けられた環状溝に装着されたO
リングである(図5参照)。
合させることによりボディキャップ21及び22を、ユ
ニオン9に装着されたOリング17、弁本体1の側面に
装着されたOリング23を介してそれぞれユニオン9と
弁本体1に固定しているキャップナットである。24は
ハンドルであり、ボール2を支承しているステム25に
嵌合固定されている。
いて説明する。図1の状態、すなわち弁開時には、流体
はボール2の流路3を流れボールバルブ内を通過するの
はもちろんであるが、矢印で示されているごとく、流体
の一部はユニオン9の段差部11に設けられた連通部1
5を通りぬけ弁室内空間6を通って、更にボール2の開
口部周縁(図では下流側)に設けられた連通孔5及びボ
ール内流路3を経由して弁本体1の流路27方向へ流れ
ていく。これはユニオン9の空間部13の流体の静圧
が、ボール2の連通孔5が設けられている付近の流路3
における静圧よりも高くなっているからである。したが
って、弁室内空間6では弁開時には常に流体は下流側に
押し流されるため、流体が滞留することはない。
方向から流体を通した場合は、流体はボール2の流路3
を通過し、ユニオン9の空間部13に流入した流体の一
部は、ユニオン9の段差部11に設けられた連通部15
を通過して弁室内空間6に入り、ボール2の連通孔5、
ボール2の流路3を経由してユニオン9へ流出してい
く。すなわち、1回転して流出してゆく状態になる。し
たがって、この場合もやはり弁室内空間6では流体の滞
留はなくなる。
示す縦断面図である。前記実施例と異なる点は、ボール
2の下流側開口部4の周縁部に設けられた連通孔5の代
わりに、弁室内空間6とボール内流路3以外の流路(本
実施例では下流側の弁本体流路27)とを連通させる連
通溝26が設けられていることである。
開口部4の周縁部表面に設けられている。図7に示すご
とく、連通溝26はボール2がシートリング18と接触
する部分を跨いで設けられ、その数や溝巾、溝の深さ、
溝の断面形状は特に限定されず適宜選択して設けられ
る。流体の流れについては、前記実施例の場合とほとん
ど同一であるので説明は省略する。
したので、以下のような優れた効果を有する。 (1)弁開時には、ボール内流路と弁室内空間とが連通
するので、弁室内空間に流体が滞留することがなく、雑
菌の繁殖や純度の低下を防ぐことができる。 (2)従来のように流路内に絞り部が設けられていない
ため、流体の流量が小さくならない。 (3)ボールに設けられる連通孔の孔加工は、ボール開
口部の一端側だけ行えばよく、経費削減、作業能率向上
等のメリットが得られる。 (4)ボールを両側から挟持するシートは、同一径のも
の一種類で済み、二種類準備しなくて良い。
いるタイプの塩化ビニール樹脂製ボールバルブの開状態
を示す縦断面図である。
分解斜視図である。
面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】弁室内に設けられ、かつユニオンに保持さ
れたシートと接触しているボールの回転により弁の開閉
を行うボールバルブにおいて、ボール内に設けられた流
路の一端側開口部の周縁部には、弁開時に該ボールバル
ブ内流路と弁室内空間とを連通させる連通孔が設けら
れ、一方、他端側開口部に相対して配置されているユニ
オンの内部には、ボールに面する側から、シートを保持
している段差部、該段差部に設けられた環状突出部の内
径よりも拡径して設けられた空間部及びボールの流路内
径と略同一の内径を有する開口部が連続して設けられ、
かつ前記段差部には前記空間部と弁室内空間と連通させ
る連通部が設けられていることを特徴とするボールバル
ブ。 - 【請求項2】請求項1記載のボールに設けられた連通孔
のかわりに弁開時に弁室内空間とボール内流路以外の流
路とを連通させる連通溝がボール内流路の一端側開口部
の周縁部表面に設けられていることを特徴とするボール
バルブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03338099A JP4126578B2 (ja) | 1999-02-10 | 1999-02-10 | ボールバルブ |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1491802A1 (en) * | 2003-06-24 | 2004-12-29 | Armatec Ab | Valve |
CN100383442C (zh) * | 2006-03-17 | 2008-04-23 | 大庆工大技术有限公司 | 球形限流阀及其在液体输送管线中的应用 |
JP2011174443A (ja) * | 2010-02-25 | 2011-09-08 | Zama Japan Co Ltd | 回転絞り弁式気化器における弁軸の防塵シール構造 |
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-
1999
- 1999-02-10 JP JP03338099A patent/JP4126578B2/ja not_active Expired - Fee Related
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