JP2004138180A - バタフライ弁 - Google Patents

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JP2004138180A
JP2004138180A JP2002304229A JP2002304229A JP2004138180A JP 2004138180 A JP2004138180 A JP 2004138180A JP 2002304229 A JP2002304229 A JP 2002304229A JP 2002304229 A JP2002304229 A JP 2002304229A JP 2004138180 A JP2004138180 A JP 2004138180A
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Tadashi Takashima
高島 正
Masahiro Iwasaki
岩崎 正博
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Kurimoto Ltd
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Kurimoto Ltd
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Abstract

【課題】簡単な構造で微少流量の調整ができ、かつ微少流量時のキャビテーションによる壊食損傷が生じないバタフライ弁を提供することである。
【解決手段】弁棒2の軸心に関して対称な位置にある弁体3の一側部の下流側面と他側部の上流側面に膨出部6a、6bを形成し、そのうちの一側部の下流側面に形成した膨出部6aに、弁体3外周側から弁箱1の筒軸心近傍へ貫通する孔7を設け、弁体3外周縁が主弁座4aから僅かに離れたときに、弁体3の各膨出部6a、6bが弁箱内面1aに設けた副弁座4bに接するとともに貫通孔7が開き、微少流量の流体が貫通孔7を通って弁箱1の下流側の筒軸心近傍に流れ出すようにすることにより、キャビテーションによる弁箱内面1aの壊食損傷を生じないようにしたのである。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、流体輸送配管に設置され、流体の遮断および流量調整を行うバタフライ弁のうち、特に、微少流量の調整が可能なバタフライ弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
上下水道や工業用水、農業用水等の流体を輸送する配管の途中に設置されるバタフライ弁は、一般に、弁箱内に弁体を弁棒の軸心まわりに回動可能に設け、弁体を回動させることにより、弁体の外周縁を弁箱の内面に取り付けた弁座に接離させて弁箱内の流路を開閉し、流体の遮断および流量調整を行うようになっている。
【0003】
このようなバタフライ弁では、弁体開度が小さい領域では開度の僅かな変化で流量が大きく変動するので、配管敷設後の充水作業等で微少流量の流体を適量だけ流す必要がある場合には、副弁を内蔵したものや弁箱の外側にバイパス管を取り付けたものがよく使用される。しかし、副弁内蔵型のものは、部品点数が多くて構造が複雑なため製作コストが高く、弁体の操作も面倒である。一方、バイパス管付きのものは、設置場所の制約が多いうえ、据付け作業にも手間がかかるという難点がある。
【0004】
これに対して、シンプルかつ設置スペースを取らない構造で微少流量の調整が可能なバタフライ弁として、例えば、図6に示すものが提案されている。このバタフライ弁は、弁箱51内に流路52を開閉する弁体53を弁棒54の軸心まわりに回動可能に設け、弁棒54の軸心に関して対称な位置にある弁体53の一側部の下流側と他側部の上流側に、それぞれの外周縁部から突出する球殻状の翼体55を設けて、これらの各翼体55に多数の小孔56を形成したもので、弁体53を図示のように僅かに開くことにより、流体を流路52の上流側から各翼体55の小孔56を通して下流側へ流せるようになっている(特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−208615号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のバタフライ弁は、構造が簡単で、面倒な操作もなく一定の微少流量の流体を流すことができ、設置時の場所の制約や作業手間の問題もない。しかしながら、微少流量時には、流体が図6中の矢印のように各翼体の小孔から弁箱内面近傍に流れ出すようになっているため、キャビテーションによって発生した気泡が弁箱の内面近傍で潰れ、弁箱内面の壊食損傷の発生を十分に防止できるとは言い難い。特に、弁体の上流側に翼体を設けた側では、翼体を通った流体が直接弁箱内面に衝突するため壊食損傷が発生しやすく、これによって弁の寿命が短くなるおそれがある。また、振動や騒音等の問題も発生してくる。
【0007】
そこで、この発明の課題は、簡単な構造で微少流量の調整ができ、かつ微少流量時のキャビテーションによる壊食損傷が生じないバタフライ弁を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この発明は、微少流量の流体が流路の下流側において弁箱の筒軸心近傍に流れ出すようにしたのである。これにより、微少流量時にキャビテーションによって発生した気泡が弁箱の筒軸心の近傍で潰れるようになり、弁箱内面の壊食損傷を生じないようにすることができる。
【0009】
そして、その具体的な手段として、弁棒の軸心に関して対称な位置にある弁体の一側部の下流側面と他側部の上流側面にそれぞれ膨出部を形成して、そのうちの一側部の下流側面の膨出部に弁体外周側から弁箱の筒軸心近傍へ貫通する孔を設け、弁体の外周縁が弁座から僅かに離れたときに、弁体の各膨出部が弁座に接するとともに貫通孔が開くようにした構成を採用したのである。
【0010】
さらに、前記弁体外周縁が弁座から僅かに離れたときに、弁体の各膨出部を弁座に接触させる手段としては、前記各膨出部に弁座と摺動する球面を形成する方法をとることができる。
【0011】
あるいは、前記弁座を、弁体を閉じたときに弁体外周縁に接する主弁座と、弁体外周縁が主弁座から僅かに離れたときに弁体の各膨出部に接する副弁座とから成るものとすることもできる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図1乃至図5に基づき、この発明の実施形態を説明する。図1乃至図4は、第1の実施形態を示す。このバタフライ弁は、図1に示すように、円筒状の弁箱1内に、弁箱1の筒軸心と交差する弁棒2に取り付けた弁体3を、弁棒2の軸心まわりに回動可能に収容したもので、この弁体3を回動させることにより、弁体3の外周縁を弁箱1の内面1aに取り付けたリング状のゴム製主弁座4aに接離させて弁箱1内の流路5を開閉するようになっている。
【0013】
前記弁体3は、弁棒2の軸心に関して対称な位置にある一側部の下流側面と他側部の上流側面に膨出部6a、6bが形成されており、このうちの一側部の下流側面の膨出部6aに、弁体3外周側から弁箱1の筒軸心近傍へ貫通する1個の円形断面の孔7が設けられている。
【0014】
一方、前記弁箱1の内面1aには、主弁座4aとともに弁箱弁座4を構成するリング状の副弁座4bが主弁座4aと交差するように設けられており、弁体3の開度が小さい領域でその外周縁が主弁座4aから僅かに離れたときには、この副弁座4bが弁体3の各膨出部6a、6bに接して、弁箱1と弁体3の隙間から流体が漏れないようになっている。なお、流体の漏れよりも弁体3の操作性を重視する場合は、副弁座4bを各膨出部6a、6bとごく僅かな隙間をおいて対向するように形成してもよい。
【0015】
従って、このバタフライ弁では、図2および図3に示すように、弁体3を回動させて、その外周縁が主弁座4aから僅かに離れる角度に開くことにより、弁体3の各膨出部6a、6bを副弁座4bに接触させるとともに一側部の膨出部6aに設けた貫通孔7を開き、一定の微少流量の流体を貫通孔7を通して流路5の下流側に流すことができる。このとき流路5の下流側に流れ込んだ流体は、貫通孔7に案内されて弁箱1の筒軸心近傍に流れ出すため、キャビテーションによって発生した気泡が潰れる位置は弁箱1の筒軸心に近く、弁箱1やその下流側の配管(図示省略)の内面に壊食損傷が生じるおそれがない。
【0016】
上述した実施形態では、微少流量の流体を通す弁体の一側部の貫通孔は、円形断面のものを1個だけ設けたが、図4(a)〜(c)に示すように、長孔状としたり、多孔状としたりする等、種々の設計が可能である。なお、図4(c)は、弁体の一側部の膨出部の一部を別体として、本体側に多数の矩形断面の溝を形成し、これらの溝を塞ぐように別体とした部分を溶接等により貼り合わせて、多数の孔を設けた例を示している。
【0017】
図5は、第2の実施形態を示す。この実施形態では、弁体3の各膨出部6a、6bに、弁箱1の筒軸心と弁棒2の軸心との交点を中心とし、弁箱1の内径と略同径の球面8が形成されており、各膨出部6a、6bがその球面8で弁座4としての弁箱1の一部と摺動するようになっている。また、弁体3の一側部の膨出部6aには、その球面8から弁箱1の筒軸心近傍へ向かう多数の貫通孔7があけられている。その他の部分の構成および作用は、第1の実施形態と同じである。
【0018】
【発明の効果】
以上のように、この発明のバタフライ弁は、弁体の一側部の下流側面と他側部の上流側面に膨出部を形成し、そのうちの一側部の下流側面の膨出部に弁体外周側から弁箱の筒軸心近傍へ貫通する孔を設けて、弁体外周縁が弁座から僅かに離れたときに、弁体の各膨出部が弁座に接するとともに貫通孔が開き、微少流量の流体が弁体の貫通孔を通って弁箱の下流側の筒軸心近傍に流れ出すようにしたものであるから、弁箱内面にキャビテーションによる壊食損傷が生じにくく、安定して長期間使用することができる。また、弁箱内面の壊食損傷により起こりうる振動、騒音等を抑制でき、弁の下流側の流れの乱れを防ぐこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のバタフライ弁の平面断面図
【図2】図1のバタフライ弁で微少流量の流体を流すときの状態を示す平面断面図
【図3】図2の要部を拡大して示す平面断面図
【図4】a、b、cは、それぞれ図1のバタフライ弁の弁体の貫通孔の変形例を示す説明図
【図5】第2の実施形態のバタフライ弁の平面断面図
【図6】従来のバタフライ弁の平面断面図
【符号の説明】
1 弁箱
1a 内面
2 弁棒
3 弁体
4 弁座
4a 主弁座
4b 副弁座
5 流路
6a、6b 膨出部
7 孔
8 球面

Claims (3)

  1. 筒状の弁箱1内に、弁棒2の軸心まわりに回動し、弁箱弁座4と接離して弁箱1内の流路5を開閉する弁体3を設けたバタフライ弁において、前記弁棒2の軸心に関して対称な位置にある弁体3の一側部の下流側面と他側部の上流側面にそれぞれ膨出部6a、6bを形成して、そのうちの一側部の下流側面の膨出部6aに弁体3外周側から前記弁箱1の筒軸心近傍へ貫通する孔7を設け、前記弁体3の外周縁が前記弁座4から僅かに離れたときに、前記弁体3の各膨出部6a、6bが弁座4に接するとともに前記貫通孔7が開き、微少流量の流体が貫通孔7を通って前記流路5の下流側に流れるようにしたことを特徴とするバタフライ弁。
  2. 前記弁体3の各膨出部6a、6bに、前記弁座4と摺動する球面を形成したことを特徴とする請求項1に記載のバタフライ弁。
  3. 前記弁座4が、前記弁体3を閉じたときに弁体3外周縁に接する主弁座4aと、弁体3外周縁が主弁座4aから僅かに離れたときに前記弁体3の各膨出部6a、6bに接する副弁座4bとから成るものであることを特徴とする請求項1に記載のバタフライ弁。
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