JP2014009745A - 充水機能付きバタフライ弁 - Google Patents
充水機能付きバタフライ弁 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014009745A JP2014009745A JP2012146513A JP2012146513A JP2014009745A JP 2014009745 A JP2014009745 A JP 2014009745A JP 2012146513 A JP2012146513 A JP 2012146513A JP 2012146513 A JP2012146513 A JP 2012146513A JP 2014009745 A JP2014009745 A JP 2014009745A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- valve body
- valve seat
- flow rate
- groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Lift Valve (AREA)
- Details Of Valves (AREA)
Abstract
【解決手段】水道管等の配管に介設されるバタフライ弁Vであって、弁箱弁座4をなすゴム製弁座シート11の内周面に開弁方向の溝状通水孔12を形成する。新設時等の充水初期、弁体3を小開度状態とすると、通水aは、充満する一方の配管から溝状通水孔12を通って他方の配管に流通してその他方の配管を充水する。このとき、弁体3の周縁は、閉弁状態から小開度に至る際、弁座4から離れた後は、弁座シートの内周面に近接又は摺接した状態で移動し、弁軸の回転に不要の摺動トルクを与えず、弁体3の回転は円滑である。また、弁座シートは、弁箱本体1aと別部材であるため、弁箱本体の材質や製作精度に影響されずにその内周面や通水孔12を形成し得て、その高い加工精度を得ることができる。このため、充水初期の通水の円滑な流量制御を行い得る。
【選択図】図3
Description
その一般的なバタフライ弁は、弁箱を径方向に貫通する弁軸と、その弁軸を中心径方向に取付けた弁体とからなり、前記弁箱内周面に前記弁体先端縁が接離するゴム製弁箱弁座を形成し、弁軸を介して弁体を回転することによって弁開閉する構造である。
また、上記弁箱弁座の開弁方向側(開弁時、弁体が回転する方向側)に弁体先端縁が摺動する延設部を設け、その延設部に開弁方向の溝状通水孔を形成し、開弁初期、その溝状通水孔を介して通水するようにして、下流側配管の充水をするようにしたものがある(特許文献2請求項1、図5参照)。
一方、弁箱延設部に溝状通水孔を設けたものは、延設部は弁体先端縁に対応して正確に設計されるため、テール部を設けたものに比べ、弁体と延設部間も摺動抵抗の問題は小さいが、弁箱本体と一体である延設部は、通常、鋳物であって、その内面を作業性の悪い弁箱内で高い精度で仕上げることは困難であり、非常に手間とコストがかかるものとなっている。また、精度が低いと、通水量の制御が困難になる場合や、粗面に基づく弁体や延設部の損傷が生じる恐れがある。
溝状通水孔を有する延設部が弁箱本体と別部材であれば、弁箱本体の材質や製作精度に影響されずにその延設部を形成することができる。このため、溝状通水孔の開口面積精度や弁体先端縁と延設部内周面との接触(摺動)や近接度合等の加工精度を向上することができる。加工精度が向上し得れば、摺動抵抗を小さくすることができるため、開閉弁時の弁軸回転トルクが小さいものとし得るとともに、通水量の制御が容易になって弁体や延設部の損傷が生じる恐れも少なくなる。
さらに、弁体先端縁部に閉弁方向に伸びるテール部を設け、そのテール部の外周面は弁体先端縁の回転面に沿っていれば、充水時に弁体先端縁が流量調整部材を過ぎても、テール部と流量調整部材の隙間(又は/及び通水孔)を通って流通させることができて、弁体先端縁が流量調整部材を過ぎた際の急激な流量増加を防止することができる。このとき、テール部の外周面が弁体先端縁の回転面に沿っており、テール部を流量調整部材及び弁箱弁座に摺接及び近接せずに、流量調整部材及び弁箱弁座から一定の間隔を持つように弁体先端縁に設ければ、正確な形状で成形する必要はなく、コストの問題も小さくできるし、摺動抵抗の問題も生じない。
弁座シート11の一側内周面は、その中心線c周辺部が肉厚(凸状)小径(弁箱弁座4)となって開弁方向に向かって球面(断面円弧面11a)、その他側内周面が円筒面となっており(図1、図3参照)、弁体3が閉止方向に回転して弁箱弁座4に徐々に食い込み、中心線c上で予め設定された最大の食い込み代となって閉弁する。
溝状通水孔12の長さ方向(図3左右方向)は、弁体3の開弁方向であれば、弁箱本体1aの筒軸に対し傾斜したり、円弧状であったりしても良いが、図4に記載のように、弁体3の回転方向(矢印方向)と同一方向となるようにすることが好ましい。各溝状通水孔12と対応する弁体周縁部が同じとなって、弁体3が回転しても、通水孔12の流通面積はその溝状通水孔12の深さ・幅によって決定されるため、溝状通水孔12の形状のみによって充水量(流通量)を制御し得るからである。
このとき、弁体3の周縁(先端縁3a)は、弁箱弁座4に食込んだ図3実線状態の閉弁状態から、鎖線の小開度に至る際、弁座4内周面から離れた後は、ほぼ弁体3の先端縁3aの回転経路と同一とされた弁座シート11の内周面11aに摺接又は近接した状態で移動し、弁軸2の回転に不要の摺動(接)トルクを与えない。このため、弁体3の回転は円滑である。ここで、弁座シート11の内周面11aは変形されないことを前提に目的形状で成形されるため、製造精度も達成し易くなっている。
なお、弁体3の周縁と弁座シート11が「摺接」であれば、通水aは溝状通水孔12のみを通り、同「近接」であれば、同溝状通水孔12と弁体周縁と弁座シート11の間を通って流通する。
他方の配管内が水充満(充水)すれば、弁軸2をさらに回転させて弁体3を全開とする(開弁する)。
その流量調整部材13は、金属又はゴム等の弾性体からなる弁箱本体1aの内周面半周に亘る半円環状であって、その周囲適宜位置をビス(ボルト)14によって弁箱本体1aに固定されている。この流量調整部材13は、弁軸2に対し左右側(上下流側)にそれぞれ設けられてその円弧状内周面(部分球面)13aにその周囲所定間隔で溝状通水孔12が形成されている。また、この実施形態では、弁座シート11’は、直接に金型を用いて弁箱1内で加硫接着したものではなく、成形品を弁箱1に接着取付け式のゴム製とされ、流量調整部材13はその弁座シート11’を固定する機能を兼ねている。
このとき、弁体3の周縁は、図5の実線閉弁状態から、鎖線の小開度に至る際、弁座4内周面から離れた後は、流量調整部材13の内周面に近接又は摺接した状態で移動し、弁軸2の回転に不要の摺動(接)トルクを与えない。このため、弁体3の回転は円滑である。
この流量調整部材13は、別部材であるため、金属製とした場合でもその内周面の加工が容易であって、その精度を容易に得ることができる。
この実施形態は、開弁初期の上記溝状通水孔12を介した通水に加え、弁体先端縁3aが延設部(弁座シート11の内周面11a)を過ぎた位置まで操作した状態(同図(b))でも、通水孔12及びテール部20と弁座シート内周面11aの隙間を通って流通するものとしているので、弁体先端縁3aが弁座シート内周面11aを通過した際の急激の流量増加を防止することができる。
このテール部20の外周面20aは、その目的から、弁体3の先端縁3aよりも小径の弁体先端縁3aの回転面に沿う球面とされ、弁座4の内周面及び弁座シート内周面11aとある程度の間隔をもっているので、過度の加工精度は必要なく、弁軸2の回転に不要の摺動(接)トルクを与えない。このため、弁体3の回転は円滑である。そのテール部20の外周面20aと弁座シート内周面11aとの間隔は通水aの流通量を考慮して適宜に設定する。
テール部20は,図示のように弁体3と一体鋳造品でも、別体物を溶接したり、ビス止めしたりして固定した物でも良い。
例えば、図5の実施形態では、通水孔12の深さが徐々に深くなっており、また、図7に示すように、弁棒2の長さ方向中程の弁座シート11の一側に、開弁方向に徐々に幅が広がる正面視三角状の溝状通水孔12を形成することができる。この三角状通水孔12は、開弁方向に徐々に深くすることができ、また、弁軸2に対して対称位置に設けることもできる。弁棒2の長さ方向中程の弁座シート11の凸部は、幅広であって、弁体3が距離的に一番長く接する部分であることから、この部分に通水孔12を形成することは、弁体3の回転度に対する通水量制御が容易となって、小量流通制御に有利である。
1a 弁箱本体
2 弁軸
3 弁体
4 弁箱弁座
11 弁座シート
12 溝状通水孔
13 流量調整部材
20 テール部
Claims (2)
- 弁箱(1)と、その弁箱(1)を径方向に貫通する弁軸(2)と、その弁軸(2)を中心径方向に取付けた弁体(3)とからなり、弁軸(2)を介して弁体(3)を回転することによって弁開閉するバタフライ弁(V)において、
上記弁箱(1)のゴム製弁座(4)の上記弁体(3)の開弁方向に連続して前記弁箱本体(1a)と別部材からなる流量調整部材をその弁箱内周面に固定して設け、その流量調整部材の内面は、前記弁体(3)の先端周縁の動きに対応する円弧面(11a)となって、その円弧面(11a)の周囲に前記弁体(3)の開弁方向の溝状通水孔(12)が形成され、開弁初期は、弁体先端縁(3a)が前記流量調整部材の円弧面(11a)に対応して、通水(a)が前記溝状通水孔(12)又はその溝状通水孔(12)及び前記流量調整部材の円弧面(11a)と弁体先端縁(3a)の間を通って流通することを特徴とするバタフライ弁。 - 上記流量調整部材を、ゴムによって上記弁座(4)と一体に成形したことを特徴とする請求項1に記載のバタフライ弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012146513A JP5920719B2 (ja) | 2012-06-29 | 2012-06-29 | 充水機能付きバタフライ弁の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012146513A JP5920719B2 (ja) | 2012-06-29 | 2012-06-29 | 充水機能付きバタフライ弁の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014009745A true JP2014009745A (ja) | 2014-01-20 |
JP5920719B2 JP5920719B2 (ja) | 2016-05-18 |
Family
ID=50106630
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012146513A Active JP5920719B2 (ja) | 2012-06-29 | 2012-06-29 | 充水機能付きバタフライ弁の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5920719B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6347572A (ja) * | 1986-08-11 | 1988-02-29 | Kurimoto Iron Works Ltd | 騒音防止機能を具えたバタフライバルブ |
JP2004190851A (ja) * | 2002-10-15 | 2004-07-08 | Kurimoto Ltd | バタフライ弁 |
JP2012082936A (ja) * | 2010-10-14 | 2012-04-26 | Hazu Kogyo Kk | 充水機能付きバタフライ弁 |
-
2012
- 2012-06-29 JP JP2012146513A patent/JP5920719B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6347572A (ja) * | 1986-08-11 | 1988-02-29 | Kurimoto Iron Works Ltd | 騒音防止機能を具えたバタフライバルブ |
JP2004190851A (ja) * | 2002-10-15 | 2004-07-08 | Kurimoto Ltd | バタフライ弁 |
JP2012082936A (ja) * | 2010-10-14 | 2012-04-26 | Hazu Kogyo Kk | 充水機能付きバタフライ弁 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5920719B2 (ja) | 2016-05-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10514103B2 (en) | Refrigerant control valve apparatus | |
US7490627B2 (en) | Butterfly valve with water-filling function | |
CA2559970A1 (en) | Butterfly valve assembly with improved flow characteristics | |
US9903481B2 (en) | Control valve | |
AU2012211027B2 (en) | A sealing element for a gate valve | |
JP5871432B2 (ja) | ロータリ式バルブ用シール部材及びこれを用いたロータリ式バルブ | |
JP2011226647A (ja) | 密封外側表面を有する流体バルブ制御部材 | |
JP2014214879A (ja) | ボール弁用の球形閉塞具及びボール弁 | |
US10746322B2 (en) | Fluid flow control valves | |
JP5920719B2 (ja) | 充水機能付きバタフライ弁の製造方法 | |
JP2018165540A5 (ja) | ||
JP5913150B2 (ja) | スフェリカルバルブ | |
JP6508804B2 (ja) | 二重偏心型バタフライ弁 | |
KR101428946B1 (ko) | 콘밸브 | |
JP4086495B2 (ja) | 定流量充水機能を備えたバタフライ弁 | |
JP5920718B2 (ja) | 充水機能付きバタフライ弁 | |
KR20180004995A (ko) | 버터플라이 밸브 | |
JP5685444B2 (ja) | 充水機能を備えたバタフライ弁 | |
US3275028A (en) | Non-return valve arrangement for pipe-lines | |
US20180335149A1 (en) | Bidirectional Control One Piece Disc-Stem | |
JP2020159518A (ja) | バタフライバルブ | |
JP4097459B2 (ja) | 充水機能を備えたバタフライ弁 | |
JP2984543B2 (ja) | 三方口バタフライ弁 | |
JP3201224U (ja) | 波止弁 | |
JP2008057431A (ja) | バタフライバルブ及びバタフライバルブの組付方法及びスロットルボデーの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140311 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20141212 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150106 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150305 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150825 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151021 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160315 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160401 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5920719 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |