JP2004084694A - 偏芯バタフライ弁のシール構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】一次側の圧力が二次側に比べて低くなる場合にあっても、安定したシール性を発揮できる偏芯バタフライ弁を提供する。
【解決手段】弁箱12の内部に弁箱内流路13を開閉する弁体14を配置し、弁体14のシール面から流路軸心方向で離れた位置に配置する弁棒17で弁体14を全閉位置と全開位置とにわたって回転自在に保持し、弁箱12の内周面に形成した弁箱シート15に摺接する弁体シート16を弁体14の外周縁に配置し、弁体シート16を弁体14との間で押圧する円盤状のシート押さえ板18を弁体14の二次側面に所定間隙を空けて設け、前記所定間隙に連通するパイロット孔21を弁体14の一次側面に開口して設けた。
【選択図】 図1
【解決手段】弁箱12の内部に弁箱内流路13を開閉する弁体14を配置し、弁体14のシール面から流路軸心方向で離れた位置に配置する弁棒17で弁体14を全閉位置と全開位置とにわたって回転自在に保持し、弁箱12の内周面に形成した弁箱シート15に摺接する弁体シート16を弁体14の外周縁に配置し、弁体シート16を弁体14との間で押圧する円盤状のシート押さえ板18を弁体14の二次側面に所定間隙を空けて設け、前記所定間隙に連通するパイロット孔21を弁体14の一次側面に開口して設けた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は偏芯バタフライ弁のシール構造に関し、通常において高圧となる一次側が二次側よりも低圧となる場合にあってもシール性能を維持できる技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば図2に示す偏芯バタフライ弁1では、弁箱2の内部に弁箱内流路3を開閉する弁体4を配置し、弁体4のシール面から流路軸心方向で離れた位置に配置する弁棒5で弁体4を回転自在に保持している。弁体4は外周縁に弁体シート6をシート押さえ材7およびボルト8で固定しており、弁体シート6が弁箱2の内周面に形成した弁箱シート9に摺接する。弁箱シート9のシール面は一次側から二次側へ向けて縮径するテーパ面をなしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の偏芯バタフライ弁1では、通常の全閉状態において一次側の圧力は二次側に比べて高く、弁体4が二次側へ付勢されることで弁体シート6が弁箱シート9に圧接する。しかし、水道管路等において一次側の圧力が二次側に比べて低くなると、弁体4および弁体シート6が一次側へ付勢されて弁体4の周縁側が一次側へ撓むことで弁体シート6が弁箱シート9から離間し、シール性が損なわれる問題があった。
【0004】
本発明は上記した課題を解決するものであり、一次側の圧力が二次側に比べて低くなる場合にあっても、安定したシール性を発揮できる偏芯バタフライ弁を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の偏芯バタフライ弁は、弁箱の内部に弁箱内流路を開閉する弁体を配置し、弁体のシール面から流路軸心方向で離れた位置に配置する弁棒で弁体を全閉位置と全開位置とにわたって回転自在に保持し、弁箱の内周面に形成した弁箱シートに摺接する弁体シートを弁体の外周縁に配置し、弁体シートを弁体との間で押圧する円盤状のシート押さえ板を弁体の二次側面に所定間隙を空けて設け、前記所定間隙に連通するパイロット孔を弁体の一次側面に開口して設けたものである。
【0006】
上記した構成により、通常の全閉状態において一次側の圧力は二次側に比べて高く、弁体が二次側へ付勢されることで弁体シートが弁箱シートに圧接する。一次側の圧力が二次側に比べて低くなる場合には、パイロット孔を通して一次側の圧力が弁体とシート押さえ板の間の間隙に作用することで、シート押さえ板の一次側の圧力が二次側の圧力よりも低くなり、シート押さえ板が二次側の圧力を受けて弁体シートを押圧し、弁体シートが径方向に伸長して弁箱シートに対する圧接状態を維持してシール性能を確保する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において、偏芯バタフライ弁11は、弁箱12の内部に弁箱内流路13を開閉する弁体14を配置しており、弁箱12の内周面に形成した弁箱シート15に圧接する弁体シート16を弁体14の外周縁に配置している。弁体シート16はゴム、樹脂等の弾性材からなり、弁箱シート15は一次側から二次側へ向けて縮径するテーパ面をなしている。
【0008】
弁棒17は弁体14のシール面をなす弁体シート16から流路軸心方向で離れた位置に配置しており、弁棒17が弁体14を全閉位置と全開位置とにわたって回転自在に保持している。
【0009】
円盤状のシート押さえ板18は弁体14の二次側面に所定間隙19を空けてボルト20で装着し、周縁部において弁体シート16を弁体14との間で押圧しており、ボルト20はシート押さえ板18に設けた貫通孔(図示省略)に挿入して配置し、シート押さえ板18を弁体14の側へ近接自在に保持している。
【0010】
弁体14に形成するパイロット孔21は一端で所定間隙19に連通し、他端で弁体14の一次側面に開口している。
以下、上記した構成における作用を説明する。弁棒17を回転操作することで、弁体14は弁体シート16が弁箱シート15に圧接する全閉位置と弁体14が弁箱内流路13に沿った姿勢となる全開位置とにわたって弁棒17の軸心回りに回動する。
【0011】
通常の全閉状態において一次側の圧力は二次側に比べて高く、弁体14が二次側へ付勢されることで弁体シート16が弁箱シート15に圧接する。全閉状態において一次側の圧力が二次側に比べて低くなる場合には、パイロット孔21を通して一次側の圧力が弁体14とシート押さえ板18の間の所定間隙19に作用することで、シート押さえ板18の一次側の圧力が二次側の圧力よりも低くなる。このため、シート押さえ板18が二次側の圧力を受けて弁体シート16を押圧し、弁体シート16が径方向に伸長して弁箱シート15に対する圧接状態を維持してシール性能を確保する。
【0012】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、弁体との間に所定間隙を空けて配置するシート押さえ板が二次側の圧力を受けて弁体シートを押圧することで、弁体シートが径方向に伸長して弁箱シートに対する圧接状態を維持してシール性能を確保するので、一次側の圧力が二次側に比べて低くなる場合にあっても、安定したシール性を発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における偏芯バタフライ弁を示す断面図である。
【図2】従来の偏芯バタフライ弁を示す断面図である。
【符号の説明】
11 偏芯バタフライ弁
12 弁箱
13 弁箱内流路
14 弁体
15 弁箱シート
16 弁体シート
17 弁棒
18 シート押さえ板
19 所定間隙
20 ボルト
21 パイロット孔
【発明の属する技術分野】
本発明は偏芯バタフライ弁のシール構造に関し、通常において高圧となる一次側が二次側よりも低圧となる場合にあってもシール性能を維持できる技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば図2に示す偏芯バタフライ弁1では、弁箱2の内部に弁箱内流路3を開閉する弁体4を配置し、弁体4のシール面から流路軸心方向で離れた位置に配置する弁棒5で弁体4を回転自在に保持している。弁体4は外周縁に弁体シート6をシート押さえ材7およびボルト8で固定しており、弁体シート6が弁箱2の内周面に形成した弁箱シート9に摺接する。弁箱シート9のシール面は一次側から二次側へ向けて縮径するテーパ面をなしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の偏芯バタフライ弁1では、通常の全閉状態において一次側の圧力は二次側に比べて高く、弁体4が二次側へ付勢されることで弁体シート6が弁箱シート9に圧接する。しかし、水道管路等において一次側の圧力が二次側に比べて低くなると、弁体4および弁体シート6が一次側へ付勢されて弁体4の周縁側が一次側へ撓むことで弁体シート6が弁箱シート9から離間し、シール性が損なわれる問題があった。
【0004】
本発明は上記した課題を解決するものであり、一次側の圧力が二次側に比べて低くなる場合にあっても、安定したシール性を発揮できる偏芯バタフライ弁を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の偏芯バタフライ弁は、弁箱の内部に弁箱内流路を開閉する弁体を配置し、弁体のシール面から流路軸心方向で離れた位置に配置する弁棒で弁体を全閉位置と全開位置とにわたって回転自在に保持し、弁箱の内周面に形成した弁箱シートに摺接する弁体シートを弁体の外周縁に配置し、弁体シートを弁体との間で押圧する円盤状のシート押さえ板を弁体の二次側面に所定間隙を空けて設け、前記所定間隙に連通するパイロット孔を弁体の一次側面に開口して設けたものである。
【0006】
上記した構成により、通常の全閉状態において一次側の圧力は二次側に比べて高く、弁体が二次側へ付勢されることで弁体シートが弁箱シートに圧接する。一次側の圧力が二次側に比べて低くなる場合には、パイロット孔を通して一次側の圧力が弁体とシート押さえ板の間の間隙に作用することで、シート押さえ板の一次側の圧力が二次側の圧力よりも低くなり、シート押さえ板が二次側の圧力を受けて弁体シートを押圧し、弁体シートが径方向に伸長して弁箱シートに対する圧接状態を維持してシール性能を確保する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において、偏芯バタフライ弁11は、弁箱12の内部に弁箱内流路13を開閉する弁体14を配置しており、弁箱12の内周面に形成した弁箱シート15に圧接する弁体シート16を弁体14の外周縁に配置している。弁体シート16はゴム、樹脂等の弾性材からなり、弁箱シート15は一次側から二次側へ向けて縮径するテーパ面をなしている。
【0008】
弁棒17は弁体14のシール面をなす弁体シート16から流路軸心方向で離れた位置に配置しており、弁棒17が弁体14を全閉位置と全開位置とにわたって回転自在に保持している。
【0009】
円盤状のシート押さえ板18は弁体14の二次側面に所定間隙19を空けてボルト20で装着し、周縁部において弁体シート16を弁体14との間で押圧しており、ボルト20はシート押さえ板18に設けた貫通孔(図示省略)に挿入して配置し、シート押さえ板18を弁体14の側へ近接自在に保持している。
【0010】
弁体14に形成するパイロット孔21は一端で所定間隙19に連通し、他端で弁体14の一次側面に開口している。
以下、上記した構成における作用を説明する。弁棒17を回転操作することで、弁体14は弁体シート16が弁箱シート15に圧接する全閉位置と弁体14が弁箱内流路13に沿った姿勢となる全開位置とにわたって弁棒17の軸心回りに回動する。
【0011】
通常の全閉状態において一次側の圧力は二次側に比べて高く、弁体14が二次側へ付勢されることで弁体シート16が弁箱シート15に圧接する。全閉状態において一次側の圧力が二次側に比べて低くなる場合には、パイロット孔21を通して一次側の圧力が弁体14とシート押さえ板18の間の所定間隙19に作用することで、シート押さえ板18の一次側の圧力が二次側の圧力よりも低くなる。このため、シート押さえ板18が二次側の圧力を受けて弁体シート16を押圧し、弁体シート16が径方向に伸長して弁箱シート15に対する圧接状態を維持してシール性能を確保する。
【0012】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、弁体との間に所定間隙を空けて配置するシート押さえ板が二次側の圧力を受けて弁体シートを押圧することで、弁体シートが径方向に伸長して弁箱シートに対する圧接状態を維持してシール性能を確保するので、一次側の圧力が二次側に比べて低くなる場合にあっても、安定したシール性を発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における偏芯バタフライ弁を示す断面図である。
【図2】従来の偏芯バタフライ弁を示す断面図である。
【符号の説明】
11 偏芯バタフライ弁
12 弁箱
13 弁箱内流路
14 弁体
15 弁箱シート
16 弁体シート
17 弁棒
18 シート押さえ板
19 所定間隙
20 ボルト
21 パイロット孔
Claims (1)
- 弁箱の内部に弁箱内流路を開閉する弁体を配置し、弁体のシール面から流路軸心方向で離れた位置に配置する弁棒で弁体を全閉位置と全開位置とにわたって回転自在に保持し、弁箱の内周面に形成した弁箱シートに摺接する弁体シートを弁体の外周縁に配置し、弁体シートを弁体との間で押圧する円盤状のシート押さえ板を弁体の二次側面に所定間隙を空けて設け、前記所定間隙に連通するパイロット孔を弁体の一次側面に開口して設けたことを特徴とする偏芯バタフライ弁のシール構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002242746A JP2004084694A (ja) | 2002-08-23 | 2002-08-23 | 偏芯バタフライ弁のシール構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002242746A JP2004084694A (ja) | 2002-08-23 | 2002-08-23 | 偏芯バタフライ弁のシール構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004084694A true JP2004084694A (ja) | 2004-03-18 |
Family
ID=32051697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002242746A Pending JP2004084694A (ja) | 2002-08-23 | 2002-08-23 | 偏芯バタフライ弁のシール構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004084694A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100756854B1 (ko) | 2006-09-25 | 2007-09-07 | 지멘스 오토모티브 주식회사 | 차량의 유량제어용 밸브 구조 |
CN106015596A (zh) * | 2016-05-19 | 2016-10-12 | 佛山市中境净化设备有限公司 | 一种不锈钢电动密闭阀 |
CN109723835A (zh) * | 2018-12-25 | 2019-05-07 | 兰控阀门执行器江苏有限公司 | 一种防泄漏效果优异的阀门执行器 |
US10378655B2 (en) | 2016-10-06 | 2019-08-13 | Denso Corporation | Valve device |
CN115013546A (zh) * | 2022-07-14 | 2022-09-06 | 良工阀门集团有限公司 | 一种双向密封结构及蝶阀 |
-
2002
- 2002-08-23 JP JP2002242746A patent/JP2004084694A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100756854B1 (ko) | 2006-09-25 | 2007-09-07 | 지멘스 오토모티브 주식회사 | 차량의 유량제어용 밸브 구조 |
CN106015596A (zh) * | 2016-05-19 | 2016-10-12 | 佛山市中境净化设备有限公司 | 一种不锈钢电动密闭阀 |
US10378655B2 (en) | 2016-10-06 | 2019-08-13 | Denso Corporation | Valve device |
CN109723835A (zh) * | 2018-12-25 | 2019-05-07 | 兰控阀门执行器江苏有限公司 | 一种防泄漏效果优异的阀门执行器 |
CN115013546A (zh) * | 2022-07-14 | 2022-09-06 | 良工阀门集团有限公司 | 一种双向密封结构及蝶阀 |
CN115013546B (zh) * | 2022-07-14 | 2023-03-14 | 良工阀门集团有限公司 | 一种双向密封结构及蝶阀 |
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