JP2003329169A - バタフライ弁 - Google Patents

バタフライ弁

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JP2003329169A
JP2003329169A JP2002136358A JP2002136358A JP2003329169A JP 2003329169 A JP2003329169 A JP 2003329169A JP 2002136358 A JP2002136358 A JP 2002136358A JP 2002136358 A JP2002136358 A JP 2002136358A JP 2003329169 A JP2003329169 A JP 2003329169A
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water passage
valve
disc tail
pressure reducing
tail portion
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JP2002136358A
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Akinobu Hourai
章伸 蓬莱
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より一層優れたキャビテーションの抑制機能
を有するバタフライ弁を提供する。 【解決手段】 開弁操作時に1次側へ回転する弁体3の
一側片3bの2次側の周縁部に、第1ディスクテール部
6が設けられ、開弁操作時に2次側へ回転する弁体3の
他側片3cの1次側の周縁部に、第2ディスクテール部
7が設けられ、弁体3の2次側に、減圧板13と、この
減圧板13と第1ディスクテール部6と弁体3の一側片
3bとに囲まれた通水空間部14とが設けられ、第1デ
ィスクテール部6に、第1ディスクテール部6の外周面
と通水空間部14とに連通する複数の第1ディスクテー
ル側通水孔20が形成され、減圧板13に、通水空間部
14と減圧板13の外面とに連通する複数の減圧板側通
水孔21が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弁箱内に内周面に
沿って円環状に配置される弁箱シールリングと、弁棒の
軸心周りに回転して全閉位置で上記弁箱シールリングに
摺接する弁体とを有するバタフライ弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、配管の敷設時における初期充水時
および再充水時においては、急激な充水によって満管状
態にするとウォーターハンマー等によって配管が破損す
ることがあるので、配管に設けたバタフライ弁の弁体を
小開度に開栓して少流量で管路に充水している。この
際、上流側(1次側)の圧力が高い場合、上記のように
弁体を小開度に開栓すると、流体(水)が弁体を通過す
る際にオリフィス噴流が形成され、弁体背後で急激な圧
力低下が生じ、その結果、弁体の下流側にキャビテーシ
ョンが発生するといった問題があった。
【0003】上記のようなキャビテーションの発生を抑
制するためには、例えば、実公平7−43553号公報
に記載された構成がある。すなわち、弁体の開弁作動方
向と反対側の面の周縁部に周状突縁が形成され、これら
周状突縁に複数の小通孔が形成され、これら小通孔の軸
線を互いに平行又は流れ方向下流側が僅かに開いた方向
としたものがある。
【0004】これによると、バタフライ弁の弁体を小開
度に開栓して流体を少流量流す場合、流体が周状突縁の
小通孔を通過することにより、流体の流勢が減衰し、オ
リフィス噴流の形成が妨げられ、以って、キャビテーシ
ョンの発生が抑制された。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来形式では、キャビテーションの発生をある程度は抑制
することができるが、さらに、より一層徹底したキャビ
テーションの抑制機能が求められている。
【0006】本発明は、より一層優れたキャビテーショ
ンの抑制機能を有するバタフライ弁を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本第1発明は、弁箱内に内周面に沿って円環状に配置
される弁箱シールリングと、弁棒の軸心周りに回転して
全閉位置で上記弁箱シールリングに摺接する弁体とを有
するバタフライ弁であって、開弁操作時に1次側へ回転
する弁体の一側片の2次側の周縁部に、第1ディスクテ
ール部が設けられ、開弁操作時に2次側へ回転する弁体
の他側片の1次側の周縁部に、第2ディスクテール部が
設けられ、上記両ディスクテール部はそれぞれの外周面
が弁箱シールリングに摺接可能なように球面状に形成さ
れ、上記弁体の2次側に、減圧板と、この減圧板と上記
第1ディスクテール部と弁体の一側片とに囲まれた通水
空間部とが設けられ、上記第1ディスクテール部に、第
1ディスクテール部の外周面と上記通水空間部とに連通
する複数の第1ディスクテール側通水孔が形成され、上
記減圧板に、上記通水空間部と減圧板の外面とに連通す
る複数の減圧板側通水孔が形成されているものである。
【0008】これによると、弁体を小開度に開栓して、
第1および第2ディスクテール部を弁箱シールリングに
摺接させた際、1次側(上流側)の流体は、第1ディス
クテール部の各第1ディスクテール側通水孔を通って通
水空間部に流入し、その後、通水空間部から減圧板の各
減圧板側通水孔を通って2次側(下流側)へ流出する。
【0009】したがって、流体が上記各第1ディスクテ
ール側通水孔を通過することにより、減圧されて流体の
流勢が減衰し、その後、上記各減圧板側通水孔を通過す
ることにより、2段階で減圧されて流体の流勢がさらに
減衰する。これによって、オリフィス噴流の形成が妨げ
られ、より一層優れたキャビテーションの抑制機能が発
揮される。
【0010】また、第2発明は、第1ディスクテール側
通水孔は第1ディスクテール部の外周面から通水空間部
にかけて次第に狭く形成され、減圧板側通水孔は通水空
間部から減圧板の外面にかけて次第に狭く形成されてい
るものである。
【0011】これによると、流体が第1ディスクテール
部の外側から第1ディスクテール側通水孔を通って通水
空間部に流れ込む際、第1ディスクテール側通水孔の下
流側ほど次第に狭くなるため、乱流の発生を減少させる
ことができる。これにより、第1ディスクテール側通水
孔部分の乱流混合によるキャビテーションが抑制され
る。また、流体が通水空間部から減圧板側通水孔を通っ
て減圧板の外側へ流れ出る際、減圧板側通水孔の下流側
ほど次第に狭くなるため、乱流の発生を減少させること
ができる。これにより、減圧板側通水孔部分の乱流混合
によるキャビテーションが抑制される。
【0012】また、第3発明は、弁箱内に内周面に沿っ
て円環状に配置される弁箱シールリングと、弁棒の軸心
周りに回転して全閉位置で上記弁箱シールリングに摺接
する弁体とを有するバタフライ弁であって、開弁操作時
に1次側へ回転する弁体の一側片の2次側の周縁部に、
第1ディスクテール部が設けられ、開弁操作時に2次側
へ回転する弁体の他側片の1次側の周縁部に、第2ディ
スクテール部が設けられ、上記両ディスクテール部はそ
れぞれの外周面が弁箱シールリングに摺接可能なように
球面状に形成され、上記弁体の1次側に、減圧板と、こ
の減圧板と上記第2ディスクテール部と弁体の他側片と
に囲まれた通水空間部とが設けられ、上記第2ディスク
テール部に、第2ディスクテール部の外周面と上記通水
空間部とに連通する複数の第2ディスクテール側通水孔
が形成され、上記減圧板に、上記通水空間部と減圧板の
外面とに連通する複数の減圧板側通水孔が形成されてい
るものである。
【0013】これによると、弁体を小開度に開栓して、
第1および第2ディスクテール部を弁箱シールリングに
摺接させた際、1次側(上流側)の流体は、減圧板の各
減圧板側通水孔を通って通水空間部に流入し、その後、
通水空間部から第2ディスクテール部の各第2ディスク
テール側通水孔を通って2次側(下流側)へ流出する。
【0014】したがって、流体が上記各減圧板側通水孔
を通過することにより、減圧されて流体の流勢が減衰
し、その後、上記各第2ディスクテール側通水孔を通過
することにより、2段階で減圧されて流体の流勢がさら
に減衰する。これによって、オリフィス噴流の形成が妨
げられ、より一層優れたキャビテーションの抑制機能が
発揮される。
【0015】また、第4発明は、第2ディスクテール側
通水孔は通水空間部から第2ディスクテール部の外周面
にかけて次第に狭く形成され、減圧板側通水孔は減圧板
の外面から通水空間部にかけて次第に狭く形成されてい
るものである。
【0016】これによると、流体が減圧板の外側から減
圧板側通水孔を通って通水空間部に流れ込む際、減圧板
側通水孔の下流側ほど次第に狭くなるため、乱流の発生
を減少させることができる。これにより、減圧板側通水
孔部分の乱流混合によるキャビテーションが抑制され
る。また、流体が通水空間部から第2ディスクテール側
通水孔を通って第2ディスクテール部の外方へ流れ出す
際、第2ディスクテール側通水孔の下流側ほど次第に狭
くなるため、乱流の発生を減少させることができる。こ
れにより、第2ディスクテール側通水孔部分の乱流混合
によるキャビテーションが抑制される。
【0017】また、第5発明は、第1ディスクテール部
に、第1ディスクテール部の内外周面に連通する複数の
第1ディスクテール側通水孔が形成され、上記第1ディ
スクテール部の内側に、上記各第1ディスクテール側通
水孔を通って弁体の1次側から2次側へ流れ込んだ流体
を整流する整流板が設けられているものである。
【0018】これによると、弁体を小開度に開栓して、
第1および第2ディスクテール部を弁箱シールリングに
摺接させた際、1次側(上流側)の流体は、第1ディス
クテール部の各第1ディスクテール側通水孔を通って2
次側(下流側)へ流出する。この際、各第1ディスクテ
ール側通水孔を通って2次側へ流れ込んだ流体は整流板
によって整流されるため、乱流の発生を減少させること
ができ、乱流混合によるキャビテーションの騒音を低減
することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1〜図6に基づいて説明する。図2に示すように、
1はバタフライ弁であって、その弁箱2の両側のポート
には上流側配管(図示省略)と下流側配管(図示省略)
が接続されている。
【0020】上記弁箱2の内部には、円盤状の弁体3が
弁棒4の軸心周りに回転自在に配置されており、弁箱2
の内周面には、円環状の弁箱シールリング5が配置され
ている。上記弁体3は全閉位置Sにおいて周縁部が弁箱
シールリング5に摺接する。
【0021】図1〜図4に示すように、上記弁体3は、
弁棒4が挿入される中央円筒部3aと、この中央円筒部
3aの一側方に形成されかつ開弁操作時に1次側(上流
側)へ回転する半円状の一側片3bと、上記中央円筒部
3aの他側方に形成されかつ開弁操作時に2次側(下流
側)へ回転する半円状の他側片3cとを有している。上
記弁体3の一側片3bの2次側の周縁部には、弁体全閉
時(図2参照)に2次側へ突出する第1ディスクテール
部6が設けられており、また、上記他側片3cの1次側
の周縁部には、弁体全閉時(図2参照)に1次側へ突出
する第2ディスクテール部7が設けられている。
【0022】図3〜図5に示すように、上記両ディスク
テール部6,7はそれぞれ、弁箱シールリング5に摺接
可能なように球面状に形成された外周面を有するテール
板9と、このテール板9の内側両端部間に設けられた取
付フレーム10とで構成されている。尚、上記取付フレ
ーム10には、弁体3に設けられた複数の取付孔8(図
6参照)に合致する複数のボルト孔11が形成されてい
る。
【0023】図1〜図4に示すように、上記弁体3の2
次側には、減圧板13と、この減圧板13と第1ディス
クテール部6と弁体3の一側片3bとに囲まれた通水空
間部14とが設けられている。上記減圧板13は、弁体
3の2次側に取付けられる取付フレーム15と、この取
付フレーム15の端縁から連設された板部材16とで構
成されている。上記板部材16は、弁棒4の軸心4aを
中心として、上記一側片3bに対して2次側へ所定角度
だけ傾斜している。また、板部材16の外周縁は、円弧
状に形成され、第1ディスクテール部6のテール板9の
2次側端縁に当接している。尚、図6に示すように、上
記取付フレーム15には、上記孔8,11に合致する複
数のボルト孔17が形成されている。
【0024】上記各孔8,11,17に両ねじボルト1
8を挿通し、各両ねじボルト18の両端部にナット19
を螺合して締付けることにより、図2に示すように、第
1ディスクテール部6と第2ディスクテール部7と減圧
板13とが弁体3に着脱可能に装着される。
【0025】図2〜図5に示すように、上記第1ディス
クテール部6のテール板9には、テール板9の外周面と
通水空間部14(テール板9の内周面)とに連通する複
数の第1ディスクテール側通水孔20が形成されてい
る。図4に示すように、これら第1ディスクテール側通
水孔20の軸心20aは、弁棒4の軸心4aに対して垂
直方向であり、互いに平行に設定されている。尚、第1
ディスクテール側通水孔20は第1ディスクテール部6
のテール板9の外周面から通水空間部14にかけて次第
に狭くなるテーパ状に形成されている。
【0026】また、上記減圧板13の板部材16には、
通水空間部14(板部材16の内面)と板部材16の2
次側外面とに連通する複数の減圧板側通水孔21が形成
されている。図4に示すように、これら減圧板側通水孔
21の軸心21aは、弁棒4の軸心4aに対して垂直方
向であり、互いに平行に設定されている。尚、減圧板側
通水孔21は通水空間部14から減圧板13の板部材1
6の2次側外面にかけて次第に狭くなるテーパ状に形成
されている。
【0027】尚、上記第2ディスクテール部7のテール
板9には通水孔は形成されていない。すなわち、図5は
第1ディスクテール部6を示しているが、第2ディスク
テール部7は図5における通水孔20を無くした構成と
なる。
【0028】以下、上記構成における作用を説明する。
図1に示すように、弁体3を小開度に開栓して、両ディ
スクテール部6,7のテール板9の外周面を弁箱シール
リング5に摺接させた際、1次側(上流側)の水(流
体)は、第1ディスクテール部6の各第1ディスクテー
ル側通水孔20を通って通水空間部14に流入し、その
後、通水空間部14から減圧板13の各減圧板側通水孔
21を通り、下流側配管の中心方向に向かって2次側
(下流側)へ流出する。
【0029】したがって、弁体3の1次側を流れる水が
各第1ディスクテール側通水孔20を通過することによ
り、減圧されて水の流勢が減衰し、その後、各減圧板側
通水孔21を通過することにより、2段階で減圧されて
水の流勢がさらに減衰する。これによって、オリフィス
噴流の形成が妨げられ、弁体3の一側片3bの背後にお
いて従来よりも一層優れたキャビテーションの抑制機能
が発揮される。
【0030】また、水が第1ディスクテール側通水孔2
0を通って通水空間部14に流れ込む際、第1ディスク
テール側通水孔20の下流側ほど次第に狭くなるため、
乱流の発生を減少させることができる。これにより、第
1ディスクテール側通水孔20の部分の乱流混合による
キャビテーションが抑制される。また、水が減圧板側通
水孔21を通って減圧板21の外側へ流れ出る際、減圧
板側通水孔21の下流側ほど次第に狭くなるため、乱流
の発生を減少させることができる。これにより、減圧板
側通水孔21の部分の乱流混合によるキャビテーション
が抑制される。
【0031】また、第2ディスクテール部7のテール板
9には通水孔が形成されていないため、弁体3の他側片
3cと弁箱シールリング5との間はテール板9を介して
水密にシールされる。これにより、1次側の水が弁体3
の他側片3cと弁箱シールリング5との間を通過して2
次側へ流れることはなく、弁体3の他側片3cから弁箱
2の2次側へ噴出すオリフィス噴流は存在しない。した
がって、上記他側片3cの背後においてキャビテーショ
ンによる弁箱2の内周面の侵食(エロージョン)を防止
することができる。
【0032】さらに、各ナット19を取外して各両ねじ
ボルト18を各孔8,11,17から脱抜することによ
って、図6に示すように、弁体3から第1ディスクテー
ル部6と第2ディスクテール部7と減圧板13とを取外
すことができる。したがって、これら第1および第2デ
ィスクテール部6,7や減圧板13の交換が容易に行え
る。
【0033】次に、本発明の第2の実施の形態を図7〜
図12に基づいて説明する。尚、上述した第1の実施の
形態と同一の部材に関しては、同じ符号を付記して説明
を省略する。
【0034】図8,図11に示すように、第1ディスク
テール部6の内側には、各第1ディスクテール側通水孔
20を通って弁体3の1次側から2次側へ流れ込んだ水
を整流する複数の整流板30が設けられている。すなわ
ち、各整流板30は、弁棒4の軸心(4a)方向から見
て扇状に形成されており、テール板9の内周面と取付フ
レーム10との間に取付けられており、互いに平行でか
つ上記弁棒4の軸心4aに対して垂直方向に設定されて
いる。
【0035】図8に示すように、弁体3の1次側には、
減圧板13と、この減圧板13と第2ディスクテール部
7と弁体3の他側片3cとに囲まれた通水空間部31と
が設けられている。尚、上記減圧板13の取付フレーム
15は弁体3の1次側に取付けられている。また、板部
材16は、弁棒4の軸心4aを中心として、上記他側片
3cに対して1次側へ所定角度だけ傾斜している。上記
板部材16の外周縁は第2ディスクテール部7のテール
板9の1次側端縁に当接している。
【0036】上記第2ディスクテール部7のテール板9
には、テール板9の外周面と通水空間部31とに連通す
る複数の第2ディスクテール側通水孔32が形成されて
いる。図10に示すように、これら第2ディスクテール
側通水孔32の軸心32aは、弁棒4の軸心4aに対し
て垂直方向であり、互いに平行に設定されている。尚、
第2ディスクテール側通水孔32は通水空間部31から
第2ディスクテール部7のテール板9の外周面にかけて
次第に狭くなるテーパ状に形成されている。
【0037】上記減圧板13の板部材16には、通水空
間部31と板部材16の1次側外面とに連通する複数の
減圧板側通水孔33が形成されている。図10に示すよ
うに、これら減圧板側通水孔33の軸心33aは、弁棒
4の軸心4aに対して垂直方向であり、互いに平行に設
定されている。尚、減圧板側通水孔33は減圧板13の
板部材16の1次側外面から通水空間部31にかけて次
第に狭くなるテーパ状に形成されている。
【0038】以下、上記構成における作用を説明する。
図7に示すように、弁体3を小開度に開栓して、両ディ
スクテール部6,7のテール板9の外周面を弁箱シール
リング5に摺接させた際、1次側(上流側)の流体は、
第1ディスクテール部6の各第1ディスクテール側通水
孔20を通って2次側(下流側)へ流出する。
【0039】したがって、弁体3の1次側を流れる水
(流体)の一部が各第1ディスクテール側通水孔20を
通過することにより、減圧されて水の流勢が減衰するた
め、オリフィス噴流の形成が妨げられ、弁体3の一側片
3bの背後においてキャビテーションの抑制機能が発揮
される。
【0040】また、上記のように各第1ディスクテール
側通水孔20を通って2次側へ流れ込んだ水は各整流板
30によって整流されるため、乱流の発生を減少させる
ことができ、乱流混合によるキャビテーションの騒音を
低減することができる。
【0041】また、弁体3の1次側を流れる水の残り
は、減圧板13の各減圧板側通水孔33を通って通水空
間部31に流入し、その後、通水空間部31から第2デ
ィスクテール部7の各第2ディスクテール側通水孔32
を通って2次側へ流出する。
【0042】したがって、弁体3の1次側を流れる水が
各減圧板側通水孔33を通過することにより、減圧され
て水の流勢が減衰し、その後、各第2ディスクテール側
通水孔32を通過することにより、2段階で減圧されて
水の流勢がさらに減衰する。これにより、オリフィス噴
流の形成が妨げられ、弁体3の他側片3cの背後におい
て従来よりも一層優れたキャビテーションの抑制機能が
発揮され、弁箱2の内周面の侵食(エロージョン)を防
止することができる。
【0043】また、水が減圧板側通水孔33を通って通
水空間部31に流れ込む際、減圧板側通水孔33の下流
側ほど次第に狭くなるため、乱流の発生を減少させるこ
とができる。これにより、減圧板側通水孔33の部分の
乱流混合によるキャビテーションが抑制される。また、
水が第2ディスクテール側通水孔32を通って第2ディ
スクテール部7の外側へ流れ出る際、第2ディスクテー
ル側通水孔32の下流側ほど次第に狭くなるため、乱流
の発生を減少させることができる。これにより、第2デ
ィスクテール側通水孔32の部分の乱流混合によるキャ
ビテーションが抑制される。
【0044】さらに、各ナット19を取外して各両ねじ
ボルト18を各孔8,11,17から脱抜することによ
って、図12に示すように、弁体3から第1ディスクテ
ール部6と第2ディスクテール部7と減圧板13とを取
外すことができる。したがって、これら第1および第2
ディスクテール部6,7や減圧板13の交換が容易に行
える。
【0045】上記第2の実施の形態では、図7に示すよ
うに、第1ディスクテール部6に整流板30を設けた
が、さらに、第2ディスクテール部7にも同様にして整
流板30を設けてもよい。
【0046】さらに、本発明の第3の実施の形態とし
て、図13に示すように、上記第2の実施の形態(図7
参照)の弁体3の一側片3bの2次側にも、第1の実施
の形態(図1参照)と同様にして減圧板13を取付けて
もよい。
【0047】上記各実施の形態では、流体の一例として
水を挙げたが、水以外の液体であってもよい。
【0048】
【発明の効果】以上のように本第1発明によれば、流体
が各第1ディスクテール側通水孔を通過することによ
り、減圧されて流体の流勢が減衰し、その後、各減圧板
側通水孔を通過することにより、2段階で減圧されて流
体の流勢がさらに減衰する。これによって、オリフィス
噴流の形成が妨げられ、従来よりも一層優れたキャビテ
ーションの抑制機能が発揮される。
【0049】また、本第2発明によれば、第1ディスク
テール側通水孔部分と減圧板側通水孔部分とにおける乱
流混合によるキャビテーションが抑制される。また、本
第3発明によれば、流体が各減圧板側通水孔を通過する
ことにより、減圧されて流体の流勢が減衰し、その後、
各第2ディスクテール側通水孔を通過することにより、
2段階で減圧されて流体の流勢がさらに減衰する。これ
によって、オリフィス噴流の形成が妨げられ、従来より
も一層優れたキャビテーションの抑制機能が発揮され
る。
【0050】また、本第4発明によれば、減圧板側通水
孔部分と第2ディスクテール側通水孔部分とにおける乱
流混合によるキャビテーションが抑制される。また、本
第5発明によれば、各第1ディスクテール側通水孔を通
って2次側へ流れ込んだ流体は整流板によって整流され
るため、乱流の発生を減少させることができ、乱流混合
によるキャビテーションの騒音を低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるバタフライ
弁の弁棒軸心に対して直交する方向の断面図であり、弁
体を小開度に開栓した状態を示す。
【図2】同、バタフライ弁の弁棒軸心に対して直交する
方向の断面図であり、弁体を全閉した状態を示す。
【図3】同、バタフライ弁の弁体を弁棒軸心の方向から
見た図である。
【図4】図3におけるX−X矢視図である。
【図5】同、バタフライ弁の第1ディスクテール部の図
である。
【図6】同、バタフライ弁の弁体から第1および第2デ
ィスクテール部と減圧板とを取外した図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態におけるバタフライ
弁の弁棒軸心に対して直交する方向の断面図であり、弁
体を小開度に開栓した状態を示す。
【図8】同、バタフライ弁の弁棒軸心に対して直交する
方向の断面図であり、弁体を全閉した状態を示す。
【図9】同、バタフライ弁の弁体を弁棒軸心の方向から
見た図である。
【図10】図9におけるX−X矢視図である。
【図11】同、バタフライ弁の第1ディスクテール部の
図である。
【図12】同、バタフライ弁の弁体から第1および第2
ディスクテール部と減圧板とを取外した図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態におけるバタフラ
イ弁の弁棒軸心に対して直交する方向の断面図であり、
弁体を小開度に開栓した状態を示す。
【符号の説明】
1 バタフライ弁 2 弁箱 3 弁体 3b 一側片 3c 他側片 4 弁棒 5 弁箱シールリング 6 第1ディスクテール部 7 第2ディスクテール部 13 減圧板 14 通水空間部 20 第1ディスクテール側通水孔 21 減圧板側通水孔 30 整流板 31 通水空間部 32 第2ディスクテール側通水孔 33 減圧板側通水孔 S 全閉位置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁箱内に内周面に沿って円環状に配置さ
    れる弁箱シールリングと、弁棒の軸心周りに回転して全
    閉位置で上記弁箱シールリングに摺接する弁体とを有す
    るバタフライ弁であって、開弁操作時に1次側へ回転す
    る弁体の一側片の2次側の周縁部に、第1ディスクテー
    ル部が設けられ、開弁操作時に2次側へ回転する弁体の
    他側片の1次側の周縁部に、第2ディスクテール部が設
    けられ、上記両ディスクテール部はそれぞれの外周面が
    弁箱シールリングに摺接可能なように球面状に形成さ
    れ、上記弁体の2次側に、減圧板と、この減圧板と上記
    第1ディスクテール部と弁体の一側片とに囲まれた通水
    空間部とが設けられ、上記第1ディスクテール部に、第
    1ディスクテール部の外周面と上記通水空間部とに連通
    する複数の第1ディスクテール側通水孔が形成され、上
    記減圧板に、上記通水空間部と減圧板の外面とに連通す
    る複数の減圧板側通水孔が形成されていることを特徴と
    するバタフライ弁。
  2. 【請求項2】 第1ディスクテール側通水孔は第1ディ
    スクテール部の外周面から通水空間部にかけて次第に狭
    く形成され、減圧板側通水孔は通水空間部から減圧板の
    外面にかけて次第に狭く形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載のバタフライ弁。
  3. 【請求項3】 弁箱内に内周面に沿って円環状に配置さ
    れる弁箱シールリングと、弁棒の軸心周りに回転して全
    閉位置で上記弁箱シールリングに摺接する弁体とを有す
    るバタフライ弁であって、開弁操作時に1次側へ回転す
    る弁体の一側片の2次側の周縁部に、第1ディスクテー
    ル部が設けられ、開弁操作時に2次側へ回転する弁体の
    他側片の1次側の周縁部に、第2ディスクテール部が設
    けられ、上記両ディスクテール部はそれぞれの外周面が
    弁箱シールリングに摺接可能なように球面状に形成さ
    れ、上記弁体の1次側に、減圧板と、この減圧板と上記
    第2ディスクテール部と弁体の他側片とに囲まれた通水
    空間部とが設けられ、上記第2ディスクテール部に、第
    2ディスクテール部の外周面と上記通水空間部とに連通
    する複数の第2ディスクテール側通水孔が形成され、上
    記減圧板に、上記通水空間部と減圧板の外面とに連通す
    る複数の減圧板側通水孔が形成されていることを特徴と
    するバタフライ弁。
  4. 【請求項4】 第2ディスクテール側通水孔は通水空間
    部から第2ディスクテール部の外周面にかけて次第に狭
    く形成され、減圧板側通水孔は減圧板の外面から通水空
    間部にかけて次第に狭く形成されていることを特徴とす
    る請求項3記載のバタフライ弁。
  5. 【請求項5】 第1ディスクテール部に、第1ディスク
    テール部の内外周面に連通する複数の第1ディスクテー
    ル側通水孔が形成され、上記第1ディスクテール部の内
    側に、上記各第1ディスクテール側通水孔を通って弁体
    の1次側から2次側へ流れ込んだ流体を整流する整流板
    が設けられていることを特徴とする請求項3または請求
    項4記載のバタフライ弁。
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