JPH11205095A - 電圧制御発振回路 - Google Patents

電圧制御発振回路

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JPH11205095A
JPH11205095A JP10007939A JP793998A JPH11205095A JP H11205095 A JPH11205095 A JP H11205095A JP 10007939 A JP10007939 A JP 10007939A JP 793998 A JP793998 A JP 793998A JP H11205095 A JPH11205095 A JP H11205095A
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transistors
voltage
current
collector
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JP10007939A
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Naoki Ueno
直樹 上野
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Nippon Precision Circuits Inc
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K3/00Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
    • H03K3/02Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses
    • H03K3/26Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use, as active elements, of bipolar transistors with internal or external positive feedback
    • H03K3/28Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use, as active elements, of bipolar transistors with internal or external positive feedback using means other than a transformer for feedback
    • H03K3/281Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use, as active elements, of bipolar transistors with internal or external positive feedback using means other than a transformer for feedback using at least two transistors so coupled that the input of one is derived from the output of another, e.g. multivibrator
    • H03K3/282Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use, as active elements, of bipolar transistors with internal or external positive feedback using means other than a transformer for feedback using at least two transistors so coupled that the input of one is derived from the output of another, e.g. multivibrator astable
    • H03K3/2821Emitters connected to one another by using a capacitor
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K3/00Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
    • H03K3/02Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses
    • H03K3/023Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use of differential amplifiers or comparators, with internal or external positive feedback
    • H03K3/0231Astable circuits

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  • Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電圧制御発振回路において高周波数化、低消
費電力化を進める。 【解決手段】 定電流源Cs1、Cs2からの電流を受
けるトランジスタTr1、Tr2のエミッタ間にキャパ
シタC1を接続してあり、また、それぞれコレクタを抵
抗R3、R4を介して電源端子VCCに接続したトラン
ジスタTr3、Tr4のエミッタを電圧制御電流源Cs
3に接続してあり、それぞれトランジスタTr3、Tr
4のコレクタ、ベースをそれぞれトランジスタTr1、
Tr2のベース、コレクタに接続してある。これによ
り、抵抗R3、R4とこれらに流れる電流値による電圧
降下と等しい電圧振幅の発振出力をキャパシタC1の両
端に発生させる。上記電圧降下はトランジスタTr1、
Tr2をオンとすることができる程度まで小さくでき
る。また、上記抵抗R1、R2およびこれらに流れる電
流による電圧降下についてもトランジスタTr3、Tr
4をオンとすることができる程度まで小さくできる。こ
のため、各抵抗の値とこれらに流れる電流値をともに小
さくでき、動作速度を向上させ、消費電力化を進める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は電圧制御発振回路に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より用いられている電圧制御発振回
路としては、例えば、図5に示すようなエミッタ結合無
安定マルチバイブレータがあった。これはキャパシタc
1をトランジスタtr1、tr2のエミッタ間に接続し
てある。これらのトランジスタtr1、tr2は互いに
ベースを相手のコレクタに接続してあり、コレクタをそ
れぞれダイオード接続したトランジスタtr3、tr4
及びこれらトランジスタtr3、tr4にそれぞれ並列
に接続された抵抗r1、r2を介して電源端子VCC
(例えば、3V)に接続してあり、エミッタをそれぞれ
電圧制御電流源cs1、cs2に接続してある。以上の
構成によってトランジスタtr1、tr2を交互にオン
し、キャパシタc1を充放電して発振動作を行う。これ
により、図6のa、bに示すような電圧波形が端子a、
bに発生する。ここで、各トランジスタのサイズを等し
くしてあり、各電圧制御電流源の電流値も同じとしてあ
り、電圧波形a、bは各トランジスタのベースエミッタ
間電圧VBEを振幅値として発振する。その周波数はキ
ャパシタc1の充放電時間で決まり、電圧制御電流源c
s1、cs2の電流値を制御することによって制御され
る。例えば、電流値を大きくすることによって充放電時
間が短縮され、図6の電圧波形で言えば、振幅値はその
ままに電圧波形の傾きが急になり、周波数が高くなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図5のものでは、トラ
ンジスタtr3、tr4をダイオードとして用いて振幅
値を電圧VBE(ほぼ、0.7V)としている。これら
のダイオードに電流が流れなくなった時に端子a、bの
電位を電源端子VCCの電位に引き上げるため、これら
に並列に抵抗r1、r2を設けてあるが、上記振幅値を
固定するため、電圧制御電流源cs1、cs2の可変範
囲内のどのような電流値においても、抵抗r1、r2と
そのような電流値とによる電圧降下を電圧VBE以上に
する必要がある。そのように電圧降下を設定しない場
合、抵抗r1、r2側に電流が流れ、上記振幅値を保障
できなくなってしまう。そのため、抵抗r1、r2の抵
抗値および、または、電圧制御電流源cs1、cs2の
電流値をある程度大きな値に設定する必要がある。しか
しながら、このような電圧制御発振回路はPLL等に用
いられ、通常他の回路要素とともに1チップに集積化さ
れており、抵抗r1、r2のサイズを拡大すれば、浮遊
容量の増加を招き、上記電位引上げ速度が低下してしま
う。すなわち、高周波数化の妨げとなる。このため、高
い周波数を得ようとすれば、電圧制御電流源cs1、c
s2の電流値を大きくする必要があり、低消費電力化が
困難になる。
【0004】また、キャパシタc1の容量を小さするこ
とによる高周波数化についても、浮遊容量との相対的な
容量を考えればキャパシタc1の容量を小さくするにも
限界がある。
【0005】以上のように図5のものでは、高い周波数
を得るには電圧制御電流源cs1、cs2の電流値を大
きくする他なく、低消費電力化を進めることが難しかっ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、定
電流源からの電流を受ける第1、第2のトランジスタの
エミッタ間にキャパシタを接続してあり、また、それぞ
れ第3、第4の抵抗を介してコレクタを特定電位に接続
した第3、第4のトランジスタのエミッタを電圧制御電
流源に接続してあり、それぞれ第3、第4のトランジス
タのコレクタをそれぞれ上記第1、第2のトランジスタ
のベースに接続し、第3、第4のトランジスタのベース
に第1、第2のトランジスタのコレクタの状態を受ける
ようにしてある。これにより、上記第3、第4の抵抗と
これらに流れる電流値による電圧降下と等しい電圧振幅
の発振出力をキャパシタの両端に発生させる。上記電圧
降下は上記第1、第2のトランジスタをオンとすること
ができる程度まで小さくできる。また、上記第1、第2
の抵抗および上記定電流源からの電流による電圧降下に
ついても上記第3、第4のトランジスタをオンとするこ
とができる程度まで小さくできる。これによって各抵抗
の抵抗値を小さくすることにより、動作速度を向上さ
せ、上記定電流源の供給する電流値を小さくすることに
より、低消費電力化を進める。
【0007】
【発明の実施の形態】コレクタを第1の抵抗を介して特
定電位に接続した第1のトランジスタと、コレクタを第
2の抵抗を介して上記特定電位に接続した第2のトラン
ジスタと、上記第1、第2のトランジスタのエミッタ間
に接続されたキャパシタとを有し、上記第1、第2のト
ランジスタのスィッチングにより上記キャパシタを双方
向に充放電し、このキャパシタの両端に発振出力を発生
するスイッチング回路と、上記第1、第2のトランジス
タのエミッタに特定の電流値の電流を供給する定電流源
と、ベースに上記第1のトランジスタのコレクタの状態
を受けるとともにコレクタを第3の抵抗を介して上記特
定電位に接続した第3のトランジスタと、ベースに上記
第2のトランジスタのコレクタの状態を受けるとともに
コレクタを第4の抵抗を介して上記特定電位に接続した
第4のトランジスタの互いのエミッタを接続してなると
ともに、上記第3のトランジスタのコレクタを上記第1
のトランジスタのベースに接続し、上記第4のトランジ
スタのコレクタを上記第2のトランジスタのベースに接
続した差動回路と、上記第3、第4のトランジスタのエ
ミッタ同士の接続点に電流を供給するとともに、供給電
流値を制御することにより、上記発振出力の発振周波数
を制御する電圧制御電流源とを具備する電圧制御発振回
路を構成する。
【0008】また、上記第3、第4の抵抗はともに特定
抵抗値の抵抗であり、上記第3、第4の抵抗とこれらに
流れる電流による電圧降下と等しい電圧振幅の発振出力
を発生させ、この電圧振幅は上記電圧制御電流源から上
記差動回路に供給される電流の電流値によって決まり、
上記電圧振幅を制御することにより上記発振周波数を制
御することが好ましい。
【0009】
【実施例】次に本発明の一実施例の電圧制御発振回路に
ついて説明する。図1は本例の構成を説明するための説
明図であり、同図において、Tr1、Tr2は第1、第
2のトランジスタとしてのnpn型のバイポーラトラン
ジスタであり、以降単にトランジスタと表す。トランジ
スタTr1、Tr2はそれぞれコレクタを抵抗R1、R
2を介して電源端子VCCに接続してある。また、トラ
ンジスタTr1、Tr2のエミッタ間にはキャパシタC
1を接続してあり、これらトランジスタTr1、Tr2
及びキャパシタC1よりスイッチング回路1が構成され
る。ここで、トランジスタTr1、Tr2は同じものと
し、抵抗R1、R2の抵抗値は同じものとする。
【0010】Cs1、Cs2は定電流源であり、それぞ
れトランジスタTr1、Tr2のエミッタに接続され
る。定電流源Cs1、Cs2はそれぞれ端子A、Bに同
じ特定電流値の電流を供給する。
【0011】Tr3、Tr4は第3、第4のトランジス
タとしてのnpn型のバイポーラトランジスタであり、
以降単にトランジスタと表す。トランジスタTr3のベ
ース、コレクタはそれぞれトランジスタTr1のコレク
タ、ベースに接続してある。また、トランジスタTr4
のベース、コレクタはそれぞれトランジスタTr2のコ
レクタ、ベースに接続してある。トランジスタTr3、
Tr4はそれぞれコレクタを抵抗R3、R4を介して電
源端子VCCに接続してあり、互いのエミッタ同士を接
続して差動回路2を構成する。ここで、トランジスタT
r3、Tr4は同じものとし、抵抗R3、R4の抵抗値
は同じ(特性の)ものとする。
【0012】Cs3は電圧制御電流源であり、トランジ
スタTr3、Tr4のエミッタ接続点に接続され、差動
回路2に電流を供給する。電圧制御電流源Cs3は図示
しないが、例えば、エミッタを抵抗を介して電源端子G
NDに接続したトランジスタからなり、ベースに受ける
制御電圧に応じた電流値をコレクタに発生するものであ
る。
【0013】次に本例の動作について図2の波形図を参
照しながら説明する。同図のA、Bは、端子A、端子B
の電圧波形を示してある。
【0014】タイミングt0において、トランジスタT
r1、Tr2がそれぞれオフ、オンとなっているものと
する。トランジスタTr1がオフとなると、トランジス
タTr3のベースは電源端子VCCの電位まで上がり、
トランジスタTr2がオンとなると、トランジスタTr
4のベースの電位は下がり、トランジスタTr3、Tr
4はそれぞれオン、オフとなる。電圧制御電流源Cs3
から差動回路2に供給される電流をI1とすると、トラ
ンジスタTr3のコレクタ電流が電流I1となり、抵抗
R3の抵抗値をR3、電流I1の電流値をI1とする
と、トランジスタTr1のベースの電位はR3×I1だ
け上がる。電源端子VCCの電位をVCC、トランジス
タTr1のベースエミッタ間電圧をVBEとすると、端
子Aの電位はVCC−VBE+R3×I1となる。ま
た、トランジスタTr4がオフとなることにより、トラ
ンジスタTr2のベースの電位は電源端子VCCの電位
まで上がり、端子Bの電位はVCC−VBEとなる。こ
れより、図1の矢印に示すように、定電流源Cs1の電
流I2はキャパシタC1に流れ、端子Aの電位は低降す
る。
【0015】この後、タイミングt1において、端子A
の電位がVCC−VBE−R3×I1となると、トラン
ジスタTr1のベースエミッタ間が順方向にバイアスさ
れ、トランジスタTr1がオンとなり、これを受けたト
ランジスタTr3、Tr4がそれぞれオフ、オンに向か
う差動動作により、トランジスタTr2がオフとなる。
【0016】トランジスタTr1がオンとなることによ
り、トランジスタTr1のベースは電源端子VCCまで
上がって端子Aの電位はVCC−VBEとなる。トラン
ジスタTr2がオフとなることにより、トランジスタT
r4のコレクタ電流が電流I1となり、トランジスタT
r2のベースは抵抗R4の抵抗値をR4とすると、R4
×I1だけ上がり、R4=R3であるから、端子Aの電
位はVCC−VBE、端子Bの電位はVCC−VBE+
R3×I1となる。これより、図1の矢印に示すよう
に、定電流源Cs2の電流I3はキャパシタC1に流
れ、端子Bの電位は低降する。この後、タイミングt2
において、端子Bの電位がVCC−VBE−R3×I1
となると、トランジスタTr1、Tr2がオフ、オンす
る。以上の動作が繰り返されることによって、R3×I
1と等しい電圧振幅を有する発振出力が端子A、Bに発
生する。なお、ここで言う電圧振幅は図2のC〜Cに示
す幅であり、ピーク・ツー・ピークではない。
【0017】本例では、電圧波形A、Bの傾きは、キャ
パシタC1の容量をC1、電流I2、I3の電流値をI
2、I3とすると、I2/C1(=I3/C1)となる
が、この値は固定してあり、傾きを変更して発振周波数
を変更するのではなく、電流I1の値を変更して電圧振
幅を変更することによって発振周波数を変更するもので
ある。この電圧振幅値はトランジスタのベースエミッタ
間電圧と無関係なものであり、抵抗R3、R4とこれに
流れる電流I1による電圧降下であるR3×I1にて決
まる。このため、R3×I1の値が、電流I1の可変範
囲内で、トランジスタTr1、Tr2のスイッチングに
要される100mV〜500mV程度となるよう値ま
で、抵抗R3、R4の抵抗値を小さくすることができ
る。すなわち、抵抗R3、R4は、従来のものにおいて
要したベースエミッタ間電圧にて定まる電圧振幅値0.
7Vを得るのに用いた抵抗値に比べて遙かに小さな値の
ものとなり、浮遊容量による遅延を抑えて動作速度を向
上させ、発振周波数を向上させることが可能となる。ま
た、動作速度との兼ね合いにもよるが、電流I1につい
てもその可変範囲を従来のものと比べて小さな値とする
ことができ、低消費電力化を進めることが可能となる。
また、電流I2、I3の電流値は、周波数制御とは関係
ない予め定まったものである。このため、抵抗R1、R
2と電流I2、I3による電圧降下は、上記可変範囲に
よる制限を受けず常にトランジスタTr3、Tr4をス
イッチングできる100mV程度とすることができ、電
流I2、I3、抵抗R1、R3の値を高速動作化と低消
費電力化との兼ね合いから、最適なものとすることがで
きる。
【0018】なお、上記一実施例のものでは、本発明の
作用及び効果を理解し易くするため、特に発振出力を後
段に出力するための構成については述べなかったが、例
えば、トランジスタTr1、Tr2のコレクタの状態を
増幅し、さらに、エミッタホロワを介して出力するよう
にすれば良い。また、キャパシタC1は常に定電流源C
s1、Cs2が接続されているが、放電側のみ定電流源
に接続すれば一層の低消費電力化が可能である。この2
点については、以下に述べる第二実施例のように電圧制
御発振回路を構成することにより実現できる。
【0019】図3は第二実施例の電圧制御発振回路の構
成を示す説明図であり、同図において図1に示した符号
と同じ符号は図1のものと同じ構成要素を示すこととす
る。同図においてTr5〜Tr10はnpn型のバイポ
ーラトランジスタであり、以降単にトランジスタと表
す。Cs4〜Cs7は定電流源である。トランジスタT
r5、Tr6はそれぞれコレクタを端子A、Bに接続し
てあり、エミッタを定電流源Cs4に接続して差動回路
3を構成する。トランジスタTr5、Tr6はそれぞれ
交互にオン、オフして端子A、Bを交互に定電流源Cs
4に接続するものである。また、トランジスタTr7、
Tr8はそれぞれコレクタを抵抗R5、R6を介して電
源端子VCCに接続し、互いのエミッタ同士を定電流源
Cs5に接続して差動回路4を構成する。なお、抵抗R
5、R6は同じ抵抗値のものである。また、トランジス
タTr7、Tr8はそれぞれのベースをトランジスタT
r1、Tr2のコレクタに接続してある。トランジスタ
Tr9、Tr10はそれぞれ、ベースをトランジスタT
r7、Tr8のコレクタに接続し、エミッタを定電流源
Cs6、Cs7に接続し、それぞれエミッタホロワE
1、E2を構成する。なお、定電流源Cs6、Cs7は
同じ電流値を出力するものである。トランジスタTr
9、Tr10はそれぞれエミッタに出力端子OUT1、
OUT2を設けてあり、発振出力を図示しない後段に出
力する。また、この出力端子OUT1、OUT2はそれ
ぞれトランジスタTr6、Tr5に接続されている。な
お、エミッタホロワE1、E2については後段に応じて
適宜に変更可能である。図示しないが、例えば、トラン
ジスタTr9、Tr10と定電流源Cs6、Cs7との
間にダイオード接続したトランジスタをそれぞれ設け、
これら追加されたトランジスタと定電流源Cs6、Cs
7との間、または、トランジスタTr9、Tr10との
間に出力端子OUT1、OUT2を設けても良い。
【0020】次に本例の動作について説明する。本例に
おいても、スイッチング回路1、差動回路2の各トラン
ジスタのスイッチング動作は上記第一実施例のものと同
じものであり、便宜上端子A、Bの電圧波形については
図2に示すようになるものとして説明する。タイミング
t0においてトランジスタTr1、Tr2がオフ、オン
し、これを受けてトランジスタTr3、Tr4がオン、
オフしてて端子Aの電位がVCC−VBE+R3×I1
となり、端子Bの電位がVCC−VBEとなる。また、
トランジスタTr1、Tr2がオフ、オンとなることを
受けて差動回路4のトランジスタTr7、Tr8はそれ
ぞれオン、オフし、エミッタホロワE1、E2のトラン
ジスタTr9、Tr10をオフ、オンとする。これによ
り、出力端子OUT1、OUT2は“L”、“H”とな
って差動回路3のトランジスタTr5、Tr6をオン、
オフとする。これにより、端子Bに換わって端子Aが定
電流回路Cs4に接続され、図3の矢印に示すように、
定電流源Cs4の電流I4はキャパシタC1に流れ、端
子Aの電位は低降する。ここで、トランジスタTr2の
コレクタ電流はほぼ電流I4となる。上記第一実施例で
は、例えば、トランジスタTr2がオンのとき、そのコ
レクタにはほぼ電流I2、I3をトータルした値の電流
が流れるものであり、本例ではこれに比べて低消費電力
化をより進めたものとなっている。タイミングt1にお
いて端子Aの電位がVCC−VBE−R3×I1となる
と、トランジスタTr1、Tr2がオン、オフし、これ
を受けてトランジスタTr3、Tr4がオフ、オンして
て端子Aの電位がVCC−VBEとなり、端子Bの電位
がVCC−VBE+R3×I1となる。これを受けて差
動回路4及びエミッタホロワE1、E2の各トランジス
タのオン、オフの状態がスイッチングし、出力端子OU
T1、OUT2が“H”、“L”となって差動回路3の
トランジスタTr5、Tr6がそれぞれオフ、オンとな
る。これにより、端子Aに換わって端子Bが定電流回路
Cs4に接続され、端子Bを介してキャパシタC1の充
電電荷が放電される。この端子A、端子Bの切り換え
は、トランジスタTr1、Tr2のコレクタの状態が差
動回路4及びエミッタホロワE1、E2を介して差動回
路3に伝えられて起こるものであり、切り換えタイミン
グはトランジスタTr1、Tr2のスイッチングより若
干の遅れを持たせてある。この遅延によって端子Aまた
は端子Bの電位を十分に下げ、トランジスタTr1、T
r2のスイッチングを確実なものとしている。この後、
タイミングt2において端子Bの電位がVCC−VBE
−R3×I1となると、トランジスタTr1、Tr2が
オフ、オンし、端子Bに換わって端子Aが定電流回路C
s4に接続される。以上の動作が繰り返されることによ
って、端子OUT1、OUT2から発振出力が得られ
る。
【0021】また、本例の電圧制御発振回路について、
各トランジスタの特性、回路定数を適当な値にしてシミ
ュレーションした結果、図4に示すような電圧波形が得
られた。同図において図3の各端子を示した符号と同じ
符号で示した波形は対応する端子の電圧波形を示してあ
り、同図からも上述の動作が理解されよう。
【0022】以上のように本例は、上記第一実施例と同
様の作用効果を奏するとともに、一層の低消費電力化を
進めることが可能なものである。
【0023】また、上記各実施例において各トランジス
タはnpn型のバイポーラトランジスタとしたが、pn
p型のバイポーラトランジスタを用いることも可能であ
り、その場合は電源端子の極性が反転する。
【0024】
【発明の効果】本発明では、上記第3、第4の抵抗とこ
れらに流れる電流値による電圧降下のに等しい電圧振幅
の発振出力をキャパシタの両端に発生させるものであ
り、この電圧降下は上記第1、第2のトランジスタをオ
ンとすることができる程度まで小さくできる。これによ
り、電圧制御電流源の電流値の可変範囲内で十分な電圧
降下が得られる程度に上記第3、第4の抵抗値を小さく
できる。また、動作速度との兼ね合いにもよるが、上記
電圧制御電流源の電流についてもその可変範囲を従来の
ものと比べて小さな値とすることができ、低消費電力化
を進めることができる。また、上記第1、第2の抵抗お
よび上記定電流源からの電流による電圧降下についても
上記第3、第4のトランジスタをオンとすることができ
る程度まで小さくできる。また、上記定電流源は周波数
制御に関わらないものであるから、上記電圧制御電流源
の電流値及び第3、第4の抵抗の抵抗値のように上記可
変範囲の制限を受けることなく、可能な限り上記第1、
第2の抵抗値及び上記定電流源の電流値を小さくするこ
とが可能である。
【0025】これによって各抵抗の浮遊容量が小さくな
り、発振周波数を向上させることが可能となる。また、
上記電圧制御電流源及び上記定電流源の電流値を小さく
することにより、低消費電力化を進めることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例の電圧制御発振回路の構成
を説明するための説明図。
【図2】図1の動作説明のための波形図。
【図3】本発明の第二実施例の電圧制御発振回路の構成
を説明するための説明図。
【図4】図3の動作説明のための波形図。
【図5】従来の電圧制御発振回路の構成を説明するため
の説明図。
【図6】図5の動作説明のための波形図。
【符号の説明】
1 スイッチング回路 2 差動回路 Tr1〜Tr4 トランジスタ(第1〜第4のトラン
ジスタ) R1〜R4 抵抗(第1〜第4の抵抗) C1 キャパシタ Cs1、Cs2 定電流源 Cs3 電圧制御電流源 Cs4 定電流源

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コレクタを第1の抵抗を介して特定電位
    に接続した第1のトランジスタと、コレクタを第2の抵
    抗を介して上記特定電位に接続した第2のトランジスタ
    と、上記第1、第2のトランジスタのエミッタ間に接続
    されたキャパシタとを有し、上記第1、第2のトランジ
    スタのスィッチングにより上記キャパシタを双方向に充
    放電し、このキャパシタの両端に発振出力を発生するス
    イッチング回路と、 上記第1、第2のトランジスタのエミッタに特定の電流
    値の電流を供給する定電流源と、 ベースに上記第1のトランジスタのコレクタの状態を受
    けるとともにコレクタを第3の抵抗を介して上記特定電
    位に接続した第3のトランジスタと、ベースに上記第2
    のトランジスタのコレクタの状態を受けるとともにコレ
    クタを第4の抵抗を介して上記特定電位に接続した第4
    のトランジスタの互いのエミッタを接続してなるととも
    に、上記第3のトランジスタのコレクタを上記第1のト
    ランジスタのベースに接続し、上記第4のトランジスタ
    のコレクタを上記第2のトランジスタのベースに接続し
    た差動回路と、 上記第3、第4のトランジスタのエミッタ同士の接続点
    に電流を供給するとともに、供給電流値を制御すること
    により、上記発振出力の発振周波数を制御する電圧制御
    電流源とを具備することを特徴とする電圧制御発振回
    路。
  2. 【請求項2】 上記第3、第4の抵抗はともに特定抵抗
    値の抵抗であり、上記第3、第4の抵抗とこれらに流れ
    る電流による電圧降下と等しい電圧振幅の発振出力を発
    生させ、この電圧振幅は上記電圧制御電流源から上記差
    動回路に供給される電流の電流値によって決まり、上記
    電圧振幅を制御することにより上記発振周波数を制御す
    ることを特徴とする請求項1記載の電圧制御発振回路。
JP10007939A 1998-01-19 1998-01-19 電圧制御発振回路 Pending JPH11205095A (ja)

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