JP4833755B2 - 発振回路 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体集積回路における発振器に関する。
従来の発振回路としては、2つのトランジスタを交互にオン/オフさせるマルチバイブレータ型の回路が知られている。また、エミッタ結合型マルチバイブレータを備えた発振回路において、ベース・エミッタ間の電位差についてロット間のバラツキや温度依存性による影響を低減する構成にすることにより安定な発振周波数を出力する制御発振回路も検討されている(例えば、特許文献1を参照。)。この文献記載の発振回路では、発振周波数を決定するトランジスタに流れる電流を共通化することにより、ベース・エミッタ電圧差の影響を抑制する。一方、ダイナミックレンジ等を制御するための抵抗で決まる電流に対し、この電流で決まるトランジスタのベース・エミッタ電圧差を抑制するためのエミッタフォロワを備える。
また、比較的小規模の回路構成で、消費電力の大きな外部増幅回路を不要とするエミッタ結合マルチバイブレータ形発振回路も検討されている(例えば、特許文献2を参照。)。この文献記載の発振回路では、その出力側に接続された交流結合コンデンサと、この交流結合コンデンサに接続された自己バイアス形CMOSインバータとからなる一段もしくはそれ以上の段数の増幅回路を設けている。そして、自己バイアス形CMOSインバータは、電源と接地間にそれぞれ直列に接続され、それらのゲートが互いに接続された一方の導電形のMOSFETおよび他方の導電形のMOSFETと、これらMOSFETの接続点に接続されたバイアス抵抗から構成される。更に、これら自己バイアス形CMOSインバータは、その一方の導電形のMOSFETと他方の導電形のMOSFETの切り換わり時に生じる貫通電流を所定値に限流するようにゲート面積の大きさを定める。
特開2005−167752号公報(図1) 特開平6−6187号公報(図1)
しかし、CMOSトランジスタから構成された発振回路のスイングが小さい。特に、周波数が高くなると、トランジスタの動作速度や寄生容量の影響が顕著になり、周波数に反比例するように、発振振幅が小さくなる。例えば、特許文献1に記載の発振回路の場合、振幅電圧は「R3*I2」となるため、フルスイングを行なうことができず、増幅が必要であった。従って、マルチバイブレータにおいてフルスイングするためにアンプが必要になり、そのためのバイアス電流が必要である。また、特許文献2に記載の発振回路のように増幅回路を設けた場合、フルスイングも可能であるが、この増幅回路での消費電力が大きくなる。この場合、振幅が小さいと増幅度と精度とを上げる必要があるため、より多くの電流が必要になる。
本発明は、比較的簡易な回路構成を用いることにより、低消費電力でフルスイング可能な発振回路を提供することにある。
上記問題点を解決するために、本発明は、第1発振信号を出力する発振ユニットと、ソース端子が相互に接続された第1、第2制御素子を設けた電圧制御ユニットと、第1、第2出力電流源の間に第1、第2出力制御素子を備え、この第1、第2出力制御素子の接続ノードに第1出力端子を設けた出力ユニットとを備えた発振回路であって、前記第1出力
電流源と第1出力制御素子との接続ノードには、前記第1制御素子のドレイン端子が接続され、前記第2出力制御素子と第2出力電流源との接続ノードには、前記第2制御素子のドレイン端子が接続され、前記第1制御素子のソース端子と前記第2制御素子のソース端子との接続ノードには、前記発振ユニットの第1発振信号を入力するように接続され、前記第1制御素子のゲート端子には所定のバイアスを入力し、前記第2制御素子のゲート端子には発振信号の振幅を決める参照電圧を入力するように接続したことを要旨とする。
本発明によれば、電圧制御ユニットにおいて発振信号の振幅を参照電圧に制御する。この場合に発生する電流を、出力ユニットに供給して出力制御素子を制御する。これにより、電圧制御ユニットにおいて生じる電流を有効利用して、省電力化を図りながら、振幅の増幅を行なうことができる。すなわち、発振している場合には、電圧振幅に関係なく、電流は確実にスイッチング動作をしている。従って、発振の振幅が小さい場合でも、直接、電圧により制御するのではなく、電流に基づいて制御するため、高精度な電圧回路は不要になり、このためのバイアス電流の抑制を図ることができる。
本発明の発振回路において、前記発振ユニットは、ソース端子及びドレイン端子に、それぞれ第1、第2発振電流源が接続された第1発振制御素子を備え、前記第1、第2発振電流源が供給する電流の値と、第1、第2出力電流源が供給する電流の値とが一致するように構成したことを要旨とする。本発明によれば、電流値を共通にすることにより、無駄な電流を抑制できる。
本発明の発振回路において、前記発振ユニットは、マルチバイブレータ型の発振回路であり、前記第1発振信号とともに第2発振信号を出力し、前記電圧制御ユニットは、更に、ソース端子が相互に接続された第3、第4制御素子を備え、前記出力ユニットは、更に、第3、第4出力電流源の間に第3、第4出力制御素子を備え、第3、第4出力制御素子の接続ノードに第2出力端子を設け、前記第3出力電流源と第3出力制御素子との接続ノードには、前記第3制御素子のドレイン端子が接続され、前記第4出力制御素子と第4出力電流源との接続ノードには、前記第4制御素子のドレイン端子が接続され、前記第3制御素子のソース端子と前記第4制御素子のソース端子との接続ノードには、前記発振ユニットの第2発振信号を入力するように接続され、前記第3制御素子のゲート端子には所定のバイアスを入力し、前記第4制御素子のゲート端子には発振信号の振幅を決める参照電圧を入力するように接続したことを要旨とする。本発明によれば、マルチバイブレータ形発振回路にも適用することができる。
本発明の発振回路において、前記発振ユニットは、ソース端子及びドレイン端子に、それぞれ第3、第4発振電流源が接続された第2発振制御素子を備え、前記第2、第3発振電流源が供給する電流の値と、第2、第3出力電流源が供給する電流の値とを一致するように構成したことを要旨とする。本発明によれば、マルチバイブレータ形発振回路においても、電流値を共通にすることにより、無駄な電流を抑制できる。
本発明の発振回路において、前記電圧制御ユニットは、前記参照電圧を生成する参照電流源と抵抗とを備え、前記参照電流源は、各出力制御素子から供給される電流値の定数倍の電流を供給することを要旨とする。本発明によれば、参照電圧や各制御素子の特性の変化に影響を受けることなく、周波数を一定に維持することができる。
本発明によれば、比較的簡易な回路構成を用いることにより、低消費電力化を図ることができる。
以下、本発明を具体化した発振回路の一実施形態を図1〜図4に従って説明する。本実施形態の発振回路10は、図1に示すように、発振ユニットとしての発振コアブロック100、電圧制御ユニットとしての電圧制限ブロック120、出力ユニットとしての差動出力ブロック140から構成される。ここで、発振コアブロック100は、発振信号を出力するための機能ブロックである。電圧制限ブロック120は、発振コアブロック100からの発振信号の出力電圧(振幅)を一定に維持する機能ブロックであり、電圧を制限したときに生成された電流を出力する。また、差動出力ブロック140は、電圧制限ブロック120から出力された電流を、電源電圧/接地電圧間の振幅で発振(フルスイング)させるための機能ブロックである。
この発振回路10には、電源ラインを介して駆動電圧VCCが供給され、接地ラインを介して接地電圧GNDが維持される。
まず、発振コアブロック100の構成について説明する。
図1に示すように、発振コアブロック100は、pチャンネル型MOSのトランジスタ(M1、M2)を備えており、それぞれ第1、第2発振制御素子として機能する。トランジスタM1のソース端子は、第1発振電流源としての定電流源CS1を介して電源ラインに接続されており、ドレイン端子は、第2発振電流源としての定電流源CS2を介して接地ラインに接続されている。一方、トランジスタM2のソース端子は、第3発振電流源としての定電流源CS3を介して電源ラインに接続されており、ドレイン端子は、第4発振電流源としての定電流源CS4を介して接地ラインに接続されている。
また、トランジスタM1のゲート端子は、トランジスタM2のドレイン端子に接続されており、トランジスタM2のゲート端子は、トランジスタM1のドレイン端子に接続されている。
更に、トランジスタ(M1、M2)のソース端子間には、容量Cが設けられている。
また、トランジスタ(M1、M2)のドレイン端子は、それぞれ電圧制限ブロック120に接続されている。そして、トランジスタM1は第1発振信号を出力し、トランジスタM2は第2発振信号を出力する。
次に、電圧制限ブロック120の構成について説明する。
電圧制限ブロック120は、所定の伝導型(nチャンネル型)MOS構造のトランジスタ(M3、M5、M7)と、反対伝導型(pチャンネル型)MOS構造のトランジスタ(M4、M6、M8)を備えている。ここで、第1発振信号が供給されるトランジスタ(M7、M8)が、それぞれ第1、第2制御素子として機能する。更に、第2発振信号が供給されるトランジスタ(M5、M6)が、それぞれ第3、第4制御素子として機能する。
トランジスタM3のドレイン端子は定電流源CS5を介して電源ラインに接続されており、トランジスタM3のドレイン端子とゲート端子とは接続されている。トランジスタM3のソース端子は、トランジスタM4のソース端子に接続されている。トランジスタM4のドレイン端子は、このトランジスタのゲート端子に接続されると共に接地されている。このトランジスタ(M3、M4)により、トランジスタM3のゲート端子において、接地電圧GNDに対して所定のバイアス電圧が生成される。
トランジスタM3のゲート端子は、トランジスタ(M5、M7)のゲート端子に接続されている。トランジスタ(M5、M7)のドレイン端子は、それぞれ後述する差動出力ブロック140に接続されている。
トランジスタ(M5、M7)のソース端子は、それぞれトランジスタ(M6、M8)の
ソース端子に接続されている。このトランジスタM5とトランジスタM6との間の接続ノードには、発振コアブロック100のトランジスタM2のドレイン端子が接続されている。
一方、トランジスタM7とトランジスタM8との間の接続ノードには、発振コアブロック100のトランジスタM1のドレイン端子が接続されている。
更に、トランジスタ(M6、M8)のゲート端子には、参照電圧Vref が入力される。参照電圧Vref により、電圧制限ブロック120における発振信号の振幅を決められる。
次に、差動出力ブロック140の構成について説明する。
差動出力ブロック140は、所定の伝導型(pチャンネル型)MOS構造のトランジスタ(M9、M11)、反対伝導型(nチャンネル型)MOS構造のトランジスタ(M10、M12)を備えている。トランジスタ(M9、M11)のソース端子は定電流源(CS6、CS8)を介して電源ラインに接続されており、駆動電圧VCCが供給される。更に、トランジスタ(M9、M11)のソース端子は、それぞれ電圧制限ブロック120のトランジスタ(M5、M7)のドレイン端子に接続されている。
トランジスタ(M9、M11)のゲート端子には電圧VPが入力される。この電圧VPとしては、定電流源(CS6、CS8)が動作可能な範囲で、駆動電圧VCCよりトランジスタの閾値電圧以上に低い電圧を設定する。
トランジスタ(M9、M11)のドレイン端子は、トランジスタ(M10、M12)のドレイン端子にそれぞれ接続されている。
トランジスタ(M10、M12)のゲート端子には電圧VNが入力される。この電圧VNとしては、定電流源(CS7、CS9)が動作可能な範囲で、接地電圧GNDよりトランジスタ閾値電圧以上に高い電圧を設定する。
このトランジスタ(M10、M12)のソース端子は、定電流源(CS7、CS9)を介して接地される。更に、トランジスタ(M10、M12)のソース端子は、それぞれ電圧制限ブロック120のトランジスタ(M6、M8)のドレイン端子に接続されている。
本実施形態では、定電流源(CS8、CS9)が、それぞれ第1、第2出力電流源として機能し、定電流源(CS6、CS7)が、それぞれ第3、第4出力電流源として機能する。また、トランジスタ(M11、M12)が、それぞれ第1、第2出力制御素子として機能し、トランジスタ(M9、M10)が、それぞれ第3、第4出力制御素子として機能する。
そして、トランジスタM9とトランジスタM10との間の接続ノード、トランジスタM11とトランジスタM12との間の接続ノードが、それぞれ第2出力端子としての出力端子N1、第1出力端子としての出力端子N2となる。
そして、定電流源CS1〜CS9は、それぞれ電流I1〜I9を供給するものとして、本実施形態では、その電流値はすべて一定(Iref )とする。
次に、図2を用いて、発振コアブロック100、電圧制限ブロック120の動作を説明する。
ここで、発振コアブロック100のトランジスタM1がオンして、トランジスタM2がオフした場合、トランジスタM1のドレイン端子には定電流源CS1及び定電流源CS3からの電流〔I1+I3〕が流れ込む。この電流の一部は定電流源CS2を介して引き抜かれるため、電圧制限ブロック120には電流〔I1+I3−I2〕が供給される。この
電流〔I1+I3−I2〕はトランジスタM8に供給されて、トランジスタM8をオンする。
一方、トランジスタM2はオフしているため、定電流源CS4には電圧制限ブロック120のトランジスタM5がオンして電流I4が供給される。
これにより、容量CのトランジスタM1側の電圧Vc1は以下のようになる。
Vc1=Vd2+Vt1=Vt4+Vt3−Vt5+Vt1
ここで、電圧Vd2は、トランジスタM2のドレイン端子と定電流源CS4との間の接続ノードの電圧である。更に、「i」を変数とした場合、電圧Vtiは、それぞれトランジスタMiがオンしている場合のゲート・ソース間の電圧を意味する。
また、容量CのトランジスタM2側の電圧Vc2は、電圧〔Vt2+Vref +Vt8〕になるまでの時間を変数として以下のように表わされる。
Vc2=Vc1+I3/C*〔時間〕
一方、発振コアブロック100のトランジスタM2がオンして、トランジスタM1がオフした場合、トランジスタM2には定電流源CS1及び定電流源CS3からの電流〔I1+I3〕が流れ込む。この電流の一部は定電流源CS4を介して引き抜かれるため、電圧制限ブロック120には電流〔I1+I3−I4〕が供給される。この電流〔I1+I3−I4〕はトランジスタM6に供給されてオンする。
一方、トランジスタM1はオフしているため、定電流源CS2には電圧制限ブロック120のトランジスタM7がオンして電流I2が供給される。
これにより、容量CのトランジスタM2側の電圧Vc2は以下のようになる。
Vc2=Vd1+Vt2=Vt4+Vt3−Vt7+Vt2
ここで、電圧Vd1は、それぞれトランジスタM1のドレイン端子と定電流源CS2との間の接続ノードの電圧である。
また、容量CのトランジスタM1側の電圧Vc1は、電圧Vc1が〔Vt1+Vref +Vt6〕になるまでの時間を変数として以下のように表わされる。
Vc1=Vc2+I1/C*〔時間〕
ここで、各トランジスタ(M1〜M8)における電圧〔Vt〕=〔Vt1〕=…=〔Vt8〕、電流〔Iref 〕=〔I1〕=…=〔I8〕とした場合、図4に示すように、電圧Vc1と電圧Vc2とは、相互に電圧〔2*Vt+Vref 〕〜〔2*Vt−Vref 〕間でスイングし、その発振振幅は参照電圧Vref と同じ電圧となる。すなわち、発振コアブロック100のスイングの大小にかかわらず、参照電圧Vref の振幅で発振することになる。
ここで、各電圧(Vc1、Vc2)の立ち上がりの傾きは〔Iref /C〕となる。そして、発振の周期T、周波数Fは、それぞれ以下のように表わされる。
Iref *T/2=C*Vref *2
T=4C*Vref /Iref
F=1/T=Iref /(4C*Vref )
次に、図3を用いて、電圧制限ブロック120及び差動出力ブロック140の動作を説明する。
トランジスタM2のドレイン端子と定電流源CS4との間の接続ノード(電圧Vd2)から電流Iref が供給され、トランジスタM1のドレイン端子と定電流源CS2との間の接続ノード(電圧Vd1)に電流Iref が供給される場合、トランジスタM5はオフする
とともに、トランジスタM6には電流Iref が流れる。また、この場合、トランジスタM8はオフするとともに、トランジスタM7には電流Iref が流れる。
従って、トランジスタM9には電流I6が流れ込み、トランジスタM10には電流〔I7−Iref 〕が流れる。もし、電流I6と電流I7とが同じ値であれば、トランジスタM9に流れる電流はトランジスタM10に流れる電流より大きくなり、この差分電流(具体的には、電流Iref )が出力端子N1に供給される。この電流により、出力端子N1の電圧は駆動電圧VCCまで上昇する。
一方、電流I8と電流I9とが同じ値であれば、トランジスタM12に流れる電流はトランジスタM11に流れる電流より大きくなり、この差分電流が出力端子N2から引き抜かれる。この電流により、出力端子N2の電圧は接地電圧GNDまで下降する。
一旦、出力端子N1の電圧が駆動電圧VCCまで上昇すると、出力端子N1には電流が流れなくなるので、トランジスタM9に流れる電流と、トランジスタM10に流れる電流とは同じ値になり、電流〔I7−Iref 〕となる。出力端子N2の電圧が接地電圧GNDに達すると同様に、トランジスタM12に流れる電流と、トランジスタM11に流れる電流とは同じ値になり、電流〔I8−Iref 〕となる。もし、電流I6〜電流I9が電流Iref に一致する場合、この差動出力ブロック140における電流消費はなくなる。
また、発振信号が反転した場合には、出力端子N1の電圧が接地電圧GNDまで下降し、出力端子N2の電圧が駆動電圧VCCまで上昇する。これにより、付加的な電流を供給することなく、フルスイングを行なうことができる。
上記実施形態の発振回路によれば、以下のような効果を得ることができる。
・ 上記実施形態では、電圧制限ブロック120は、電圧を制限するための電流を差動出力ブロック140に供給する。差動出力ブロック140は、この電流を用いて、接地電圧GND〜駆動電圧VCC間でのフルスイングを行なう。従来、電圧リミッタ(本実施形態では、電圧制限ブロック120)において用いられた電流は廃棄されていた。本発明の発振回路では、差動出力ブロック140がこの電流を有効に利用することにより、付加的な電流を供給することなく、フルスイングが可能になる。これにより、簡易な回路構成で、消費電力の低減を図りながら、フルスイングを実現することができる。
・ 上記実施形態では、周波数Fは参照電圧Vref の関数となる。従って、参照電圧Vref を変更することにより、周波数Fを制御することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 上記実施形態では、理想的には定電流源(CS1〜CS9)はすべて一致するのがよいが、異なる場合であっても、共通する電流値に関しては、省電力化を図ることができる。
○ 上記実施形態では、発振コアブロック100としてマルチバイブレータ形発振回路を用いたが、発振信号を供給できるものであれば、この構成に限定されるものではない。
○ 上記実施形態では、トランジスタ(M11、M12)を用いることにより、相補的な2つの信号を出力した。これに代えて、図5に示す発振回路11により、単一の発振信号を供給することができる。特に、相補的な信号が必要ない場合には、より簡易な構成で発振回路を実現することができる。
○ 上記実施形態では、外部から参照電圧Vref を供給した。これに代えて、図6に示す発振回路12のように、駆動電圧VCCに接続された参照電流源としての定電流源CS
10と抵抗RによりVref で構成することも可能である。この場合、上述のように周波数Fは、Iref /(4C*Vref )により表される。そこで、Vref =Iref *Rを代入した場合、F=1/4CRとなる。このように、Iref が他の電流の定数倍の電流を供給するように構成すると、電流が変化しても周波数が変化しない発振回路を実現することができる。
○ 上記実施形態では、各トランジスタ(M1〜M8)における電圧として、電圧〔Vt〕=〔Vt1〕=…=〔Vt8〕を用いた。本発明では、電圧〔Vt1〕=〔Vt2〕かつ〔Vt3=〔Vt5〕=〔Vt7〕かつ〔Vt4〕=〔Vt6〕=〔Vt8〕であればよい。この場合、電圧〔Vt4+Vt3−Vt7+Vt2+Vref 〕〜〔Vt4+Vt3−Vt7+Vt2−Vref 〕間でスイングすることになる。
○ 上記実施形態では、電流源として定電流源(CS1〜CS9)を用いて、参照電圧Vref を変更することにより、周波数Fを制御する。これに代えて、各電流源の電流Iref を変更することにより、周波数Fを制御することも可能である。周波数Fは電流Iref の関数となり、電流Iref に比例するため、各電流源をカレントミラー回路で実現することにより、容易に周波数を制御することができる。
本実施形態の発振回路の全体構成の説明図。 本実施形態の発振回路の発振コアブロック及び電圧制限ブロックの動作の説明図。 本実施形態の発振回路の電圧制限ブロック及び差動出力ブロックの動作の説明図。 本実施形態の発振回路の発振状態の説明図。 他の実施形態の発振回路の構成の説明図。 他の実施形態の発振回路の構成の説明図。
符号の説明
10,11,12…発振回路、100…発振ユニットとしての発振コアブロック、120…電圧制御ユニットとしての電圧制限ブロック、140…出力ユニットとしての差動出力ブロック、CS1…第1発振電流源としての定電流源、CS2…第2発振電流源としての定電流源、CS3…第3発振電流源としての定電流源、CS4…第4発振電流源としての定電流源、CS6…第3出力電流源としての電流源、CS7…第4出力電流源としての電流源、CS8…第1出力電流源としての電流源、CS9…第2出力電流源としての電流源、CS10…参照電流源としての定電流源、M1…第1発振制御素子としてのトランジスタ、M2…第2発振制御素子としてのトランジスタ、M5…第3制御素子としてのトランジスタ、M6…第4制御素子としてのトランジスタ、M7…第1制御素子としてのトランジスタ、M8…第2制御素子としてのトランジスタ、M9…第3出力制御素子としてのトランジスタ、M10…第4出力制御素子としてのトランジスタ、M11…第1出力制御素子としてのトランジスタ、M12…第2出力制御素子としてのトランジスタ、N1…第2出力端子としての出力端子、N2…第1出力端子としての出力端子、Vref …参照電圧、VCC…駆動電圧、GND…接地電圧、R…抵抗。

Claims (5)

  1. 第1発振信号を出力する発振ユニットと、
    ソース端子が相互に接続された第1、第2制御素子を設けた電圧制御ユニットと、
    第1、第2出力電流源の間に第1、第2出力制御素子を備え、この第1、第2出力制御素子の接続ノードに第1出力端子を設けた出力ユニットとを備えた発振回路であって、
    前記第1出力電流源と第1出力制御素子との接続ノードには、前記第1制御素子のドレイン端子が接続され、
    前記第2出力制御素子と第2出力電流源との接続ノードには、前記第2制御素子のドレイン端子が接続され、
    前記第1制御素子のソース端子と前記第2制御素子のソース端子との接続ノードには、前記発振ユニットの第1発振信号を入力するように接続され、
    前記第1制御素子のゲート端子には所定のバイアスを入力し、前記第2制御素子のゲート端子には発振信号の振幅を決める参照電圧を入力するように接続したことを特徴とする発振回路。
  2. 前記発振ユニットは、ソース端子及びドレイン端子に、それぞれ第1、第2発振電流源が接続された第1発振制御素子を備え、
    前記第1、第2発振電流源が供給する電流の値と、第1、第2出力電流源が供給する電流の値とが一致するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の発振回路。
  3. 前記発振ユニットは、マルチバイブレータ型の発振回路であり、前記第1発振信号とともに第2発振信号を出力し、
    前記電圧制御ユニットは、更に、ソース端子が相互に接続された第3、第4制御素子を備え、
    前記出力ユニットは、更に、第3、第4出力電流源の間に第3、第4出力制御素子を備え、第3、第4出力制御素子の接続ノードに第2出力端子を設け、
    前記第3出力電流源と第3出力制御素子との接続ノードには、前記第3制御素子のドレイン端子が接続され、
    前記第4出力制御素子と第4出力電流源との接続ノードには、前記第4制御素子のドレイン端子が接続され、
    前記第3制御素子のソース端子と前記第4制御素子のソース端子との接続ノードには、前記発振ユニットの第2発振信号を入力するように接続され、
    前記第3制御素子のゲート端子には所定のバイアスを入力し、前記第4制御素子のゲート端子には発振信号の振幅を決める参照電圧を入力するように接続したことを特徴とする請求項1又は2に記載の発振回路。
  4. 前記発振ユニットは、ソース端子及びドレイン端子に、それぞれ第3、第4発振電流源が接続された第2発振制御素子を備え、
    前記第2、第3発振電流源が供給する電流の値と、第2、第3出力電流源が供給する電流の値とを一致するように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の発振回路。
  5. 前記電圧制御ユニットは、前記参照電圧を生成する参照電流源と抵抗とを備え、
    前記参照電流源は、各出力制御素子から供給される電流値の定数倍の電流を供給することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の発振回路。
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