JP2002217653A - 差動増幅回路 - Google Patents

差動増幅回路

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JP2002217653A JP2001005346A JP2001005346A JP2002217653A JP 2002217653 A JP2002217653 A JP 2002217653A JP 2001005346 A JP2001005346 A JP 2001005346A JP 2001005346 A JP2001005346 A JP 2001005346A JP 2002217653 A JP2002217653 A JP 2002217653A
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Shuji Toda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 差動増幅回路における同相入力電圧範囲を拡
大する。 【解決手段】 外部から入力される電圧IN(−)及び
(+)が、差動増幅部1の入力端子に直接入力されるの
でなく、電圧シフト部2及び3によりシフトされた後、
入力される。入力電圧IN(−)及び(+)がハイレベ
ルのときαだけ降下され、ローレベルのときβだけ降下
される。ここで、α>βの関係が成立する。これによ
り、相対的に外部入力電圧INのハイレベルとローレベ
ルとの電圧差が縮小されて差動増幅部1に入力されるの
で、差動増幅部1における実質的な同相入力電圧範囲が
拡大される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、差動増幅回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】二つの信号の電圧差を増幅する際に、差
動増幅回路が用いられる。そして、二つの信号の電圧の
平均値を同相入力電圧と言い、差動増幅回路が正常に動
作することができる同相入力電圧の範囲を同相入力電圧
範囲と呼ぶ。この同相入力電圧範囲が広い程使い勝手が
良く、性能の良い差動増幅回路である。
【0003】従来の差動増幅回路の一例を図4に示す。
第1の電源端子VDDに、電流源としてのPチャネル型M
OSトランジスタMP3のソース及びバックゲートが接
続され、基準電圧Vref1がゲートに入力される。
【0004】このトランジスタMP3のドレインに、P
チャネル型MOSトランジスタMP1及びMP2のソー
スが接続され、バックゲートが第1の電源端子VDDに接
続されている。さらに、トランジスタMP1のゲートが
入力端子IN(−)に接続され、トランジスタMP2の
ゲートが入力端子IN(+)に接続されている。
【0005】トランジスタMP1のドレインにNチャネ
ル型MOSトランジスタMN1のドレイン及びゲートが
接続され、ソース及びバックゲートが第2の電源端子V
ssに接続されている。トランジスタMP2のドレインに
Nチャネル型MOSトランジスタMN2のドレインが接
続され、ゲートがトランジスタMN1のゲート及びドレ
インに接続され、ソース及びバックゲートが第2の電源
端子Vssに接続されている。
【0006】ここで、各々のトランジスタMP1〜MP
3、MN1〜MN2をトランジスタMXKと総称した場
合における電圧や電流等について、次のように名称を定
める。
【0007】VGSXK:MXKのゲート・ソース間電圧 VDSXK:MXKのドレイン・ソース間電圧 IDXK:MXKのドレイン電流 μSXK:MXKの移動度 WXK:MXKのゲート幅 LXK:MXKのゲート長 VthXK:MXKの閾値電圧 第2の電源端子Vss→トランジスタMN1→トランジス
タMP1→入力端子IN(−)の経路から、この差動増
幅回路における同相入力電圧CMVINを計算すると、 CMVIN=Vss+VGSN1+|VDSP1|−|VGSP1| (1) となる。
【0008】ここで入力電圧を下げていくと、|VDSP1
|が小さくなっていく。そして、トランジスタMP1の
動作点が飽和領域と非飽和領域との境界になったとき
を、同相入力電圧範囲の下限値CMVIN(L)1と見な
すことができる。
【0009】この時のトランジスタMP1のドレイン・
ソース間電圧VDSを、オン電圧VDS(ON)P1とする
と、図5に示されたように、 |VDS(ON)P1|=|VGS|−|Vth| (2) が成立する。
【0010】この(2)式を上記(1)式に代入する
と、 CMVIN(L)1=Vss+VGSN1+|VDS(ON)P1|−|VGSP1| (3) CMVIN(L)1=Vss+VGSN1−|VthP1| (4) という式を得る。
【0011】一方、飽和領域で動作しているMOSトラ
ンジスタには、以下のような関係が成立する。
【0012】 VGS=(2ID/μS*COX*(W/L))1/2+Vth (5) 但し、ID:ドレイン電流、μS:移動度、COX:ゲート
容量、W:ゲート幅、L:ゲート長とする。
【0013】ここで、トランジスタMN1は、ゲート電
圧とドレイン電圧とが等しいので、常に飽和領域で動作
している。そこで、(4)式に(5)式を代入すると、
最終的な同相入力電圧範囲の下限値CMVIN(L)1
は、次式のように表される。
【0014】 CMVIN(L)1=Vss+(2IDN1/μSN1*COX*(WN1/LN1))1/2 +VthN1−|VthP1| (6) 次に、第1の電源端子VDD→トランジスタMP3→トラ
ンジスタMP1→入力端子IN(−)の経路から下限値
CMVINを求めると、以下のようである。
【0015】 CMVIN=VDD−|VDSP3|−|VGSP1| (7) ここで、入力電圧を上昇させていくと電圧|VDSP3|が
減少していく。そして、トランジスタMP3の動作点が
飽和領域と非飽和領域との境界になった時を、同相入力
電圧範囲の上限値CMVIN(H)1と見なすことがで
き、この値は以下のように表される。
【0016】 CMVIN(H)1=VDD−|VDS(ON)P3|−|VGSP1| (8) (8)式に(2)式を適用し、 CMVIN(H)1=VDD−|VGSP3|+|VthP3|−|VGSP1| (9) ここで、トランジスタMP1の動作点は飽和領域にあ
る。また、境界領域に動作点があるMP3にも飽和領域
の特性式(5)が成立する。そこで、(9)式に(5)
式を適用すると、上限値CMVIN(H)1は次のように
表される。
【0017】 CMVIN(H)1=VDD−(2|IDP3|/(μSP3*COX*WP3)/LP3)1/ −(2|IDP1|/(μSP1*COX*WP1)/LP1)1/2−|VthP1| (10) また、同相入力電圧範囲CMVIN1は、 CMVIN1=CMVIN(H)1−CMVIN(L)1 (11) である。
【0018】Pチャネル型MOSトランジスタとNチャ
ネル型MOSトランジスタの閾値電圧が等しく、VthN1
=VthP1であるとすると、同相入力電圧範囲は図6に示
されたように、CMVIN(H)1からCMVIN(L)1の
範囲となる。この範囲を超えた第2の電源電圧VSS付近
や第1の電源電圧VDD付近では、いずれかのトランジス
タが非飽和領域で動作し、差動増幅回路として正常に動
作しない。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】従来の差動増幅回路
は、上述した(11)式で示される同相入力電圧範囲を
超える電圧を入力された場合に、正常に動作することが
できないという問題があった。
【0020】本発明は上記事情に鑑み、従来よりも同相
入力電圧範囲を拡大することが可能な差動増幅回路を提
供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の差動増幅回路
は、第1、第2の入力端子を有し、それぞれ入力された
第1、第2の入力信号に対して差動増幅を行う差動増幅
部と、第1の外部入力端子と前記第1の入力端子とに接
続され、前記第1の外部入力端子から入力された第1の
外部入力信号がハイレベルにあるとき第1の電圧だけ低
下させ、前記第1の外部入力信号がローレベルにあると
き前記第1の電圧より小さい第2の電圧だけ低下させて
前記第1の入力信号として前記第1の入力端子へ与える
第1の電圧シフト部と、第2の外部入力端子と前記第2
の入力端子とに接続され、前記第2の外部入力端子から
入力された第2の外部入力信号がハイレベルにあるとき
前記第1の電圧だけ低下させ、前記第2の外部入力信号
がローレベルにあるとき前記第2の電圧だけ低下させて
前記第2の入力信号として前記第2の入力端子へ与える
第2の電圧シフト部とを備えることを特徴とする。
【0022】ここで、前記第1の電圧シフト部は、第1
の電源端子にドレインが接続され、前記第1の外部入力
端子にゲートが接続され、前記第1の入力端子にソース
が接続された第1のMOSFETと、前記第1の入力端
子にドレインが接続され、第1の所定電位がゲートに入
力され、第2の電源端子にソースが接続された第2のM
OSFETとを有し、前記第2の電圧シフト部は、前記
第1の電源端子にドレインが接続され、前記第2の外部
入力端子にゲートが接続され、前記第2の入力端子にソ
ースが接続された第3のMOSFETと、前記第2の入
力端子にドレインが接続され、前記第1の所定電位がゲ
ートに入力され、前記第2の電源端子にソースが接続さ
れた第4のMOSFETとを有し、前記第1、第2、第
3及び第4のMOSFETのバックゲートは、前記第2
の電源端子に接続された構成を備えていてよい。
【0023】前記差動増幅部は、第1の電源端子に一方
の端子が接続された電流源と、前記電流源の他方の端子
にソースが接続され、前記第1の入力端子にゲートが接
続された第5のMOSFETと、前記電流源の他方の端
子にソースが接続され、前記第2の入力端子にゲートが
接続された第6のMOSFETと、前記第5のMOSF
ETのドレインにドレイン及びゲートが接続され、第2
の電源端子にソースが接続された第7のMOSFET
と、前記第6のMOSFETのドレインにドレインが接
続され、前記第7のMOSFETのゲート及びドレイン
にゲートが接続され、前記第2の電源端子にソースが接
続された第8のMOSFETとを有することができる。
【0024】あるいは前記差動増幅部は、第1の電源端
子に一方の端子が接続された電流源と、前記電流源の他
方の端子にエミッタが接続され、前記第1の入力端子に
ベースが接続された第1のバイポーラトランジスタと、
前記電流源の他方の端子にエミッタが接続され、前記第
2の入力端子にベースが接続された第2のバイポーラト
ランジスタと、前記第1のバイポーラトランジスタのコ
レクタにコレクタ及びベースが接続され、第2の電源端
子にエミッタが接続された第3のバイポーラトランジス
タと、前記第2のバイポーラトランジスタのコレクタに
コレクタが接続され、前記第3のバイポーラトランジス
タのコレクタ及びベースにベースが接続され、前記第2
の電源端子にエミッタが接続された第4のバイポーラト
ランジスタとを有するものであってよい。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0026】(1)第1の実施の形態 本発明の第1の実施の形態による差動増幅回路の構成を
図1に示す。
【0027】この差動増幅回路は、差動増幅部1、電圧
シフト部2及び3を備える。電圧シフト部2は、外部か
ら入力端子IN(−)を介して入力された電圧IN
(−)がハイレベルのときレベルαだけ下降させて出力
し、電圧IN(−)がローレベルのときレベルβだけ下
降させて出力する。ここで、レベルαとβとの間には、
α>βという関係がある。従って電圧シフト部2は、外
部から入力された電圧IN(−)のハイレベルからロー
レベルまでの範囲をα−βだけ縮小して出力することに
なる。
【0028】同様に、電圧シフト部3は、外部から入力
端子IN(+)を介して入力された電圧IN(+)がハ
イレベルのときレベルαだけ下降させて出力し、電圧I
N(+)がローレベルのときレベルβだけ下降させて出
力する。
【0029】このようにシフトされた入力電圧IN
(−)及び電圧(+)が差動増幅部1に入力され、入力
電圧IN(−)と入力電圧(+)との差に対応して増幅
された電圧が、出力端子OUTから出力される。
【0030】従来のように、差動増幅部1に外部から入
力された電圧IN(−)及びIN(+)が直接入力され
ると、上述したように同相入力電圧範囲は上記(11)
式で示された範囲に限定される。
【0031】これに対し、本実施の形態では、外部から
入力された電圧IN(−)及びIN(+)がハイレベル
であるとき、レベルαだけ降下した電圧が差動増幅部1
に入力されるので、差動増幅部1においてハイレベルに
関してより高い外部入力まで対応することができる。外
部からの入力電圧IN(−)及びIN(+)がローレベ
ルであるとき、レベルβだけ降下した電圧が差動増幅部
1に入力されるが、この降下する幅はαよりも小さい。
よって、差動増幅部1において、ローレベルに関する入
力幅に与える影響はハイレベルの場合よりも小さい。
【0032】即ち、本実施の形態によれば、電圧シフト
部2及び3においてそれぞれ入力電圧IN(−)及びI
N(+)のハイレベルからローレベルまでの範囲がα−
βだけ縮小されて差動増幅部1に入力される。この結
果、同相入力電圧範囲が拡大されることになる。
【0033】従って、本実施の形態によれば、従来の場
合よりも同相入力電圧範囲を拡大することができる。
【0034】(2)第2の実施の形態 本発明の第2の実施の形態による差動増幅回路の構成を
図2に示す。
【0035】本実施の形態は、上記第1の実施の形態に
おける構成をより具体化したものに相当する。差動増幅
部1は、図4に示された回路と同様に、トランジスタM
P1〜MP3、MN1〜MN2を備えている。
【0036】電圧シフト部2は、Nチャネル型MOSト
ランジスタMN3及びMN4を備えている。トランジス
タMN3はドレインが第1の電源端子VDDに接続され、
ゲートが外部入力端子IN(−)に接続され、ソースが
差動増幅部1の入力端子としてのトランジスタMP1の
ゲートに接続されている。トランジスタMN4は、ドレ
インがトランジスタMP1のゲートに接続され、ゲート
に基準電圧Vref2が入力され、ソースが第2の電源端子
Vssに接続されている。そして、トランジスタMN3及
びMN4とも、バックゲートが第2の電源端子Vssに接
続されている。
【0037】電圧シフト部3は、Nチャネル型MOSト
ランジスタMN5及びMN6を備え、トランジスタMN
5はドレインが第1の電源端子VDDに、ゲートが外部入
力端子IN(+)に接続され、ソースが差動増幅部1の
入力端子としてのトランジスタMP2のゲートに接続さ
れている。トランジスタMN6は、ドレインがトランジ
スタMP2のゲートに接続され、ゲートに基準電圧Vre
f2が入力され、ソースが第2の電源端子Vssに接続され
ている。そして、トランジスタMN5及びMN6とも、
バックゲートが第2の電源端子Vssに接続されている。
【0038】トランジスタMN4及びMN6は、ゲート
に基準電圧Vref2が入力されることにより、一定のドレ
イン電流が流れて定電流源として作用する。
【0039】本実施の形態では、外部入力端子IN
(−)及びIN(+)から見て、同相入力電圧CMVIN
2は、図4に示された回路における同相入力電圧CMVI
N1に、トランジスタMN3のゲート・ソース間電圧VGS
N3を加算した値になる。従って、同相入力電圧範囲の下
限値CMVIN(L)2、同相入力範囲の上限値CMVIN
(H)2は、 CMVIN(L)2=CMVIN(L)1+VGSN3 (12) CMVIN(H)2=CMVIN(H)1+VGSN3 (13) となり、同相入力電圧範囲が従来より電圧VGSN3だけ上
方向にシフトする。
【0040】ここで、電圧VGSN3は、外部入力電圧IN
(−)及び(+)がハイレベルとローレベルとの場合と
で相違する。先ず、外部入力電圧IN(−)がハイレベ
ルの場合について述べる。
【0041】外部入力電圧IN(−)が上昇すると、ト
ランジスタMN3のゲート電圧が上昇する。トランジス
タMN4のドレイン電流が定電流であることから、トラ
ンジスタMN3のドレイン電流も定電流となる。これに
より、トランジスタMN3のゲート・ソース間電圧VGS
N3は一定となり、トランジスタMN3のソース電圧は上
昇する。
【0042】一方、トランジスタMN3のバックゲート
は第2電源端子Vssに接続されている。これにより、ト
ランジスタMN3のバックゲートとソース間との間の電
位差VSBN3は拡大される。この結果、基板バイアス効果
が生じて、トランジスタMN3の閾値電圧Vthは、次の
(14)式のように上昇する。
【0043】 Vth=Vth0+γ((2Φf+VSB)1/2−(2Φf)1/2) (14) 但し、Vth0は、VSB=0の時の閾値電圧、Φfはフェル
ミレベル、γ=1/(COX)*(2qεNA)1/2
(q:電荷、ε:誘電率、NA:不純物濃度)とする。
【0044】この(14)式からわかるように、外部入
力電圧IN(−)がハイレベルの場合における閾値電圧
VthN3(H)は、(VSB)1/2の値が大きくなることで
上昇する。しかし、外部入力電圧IN(−)がローレベ
ルの場合は、トランジスタMN3のソース電位の上昇幅
が小さいことから、(VSB)1/2の値が小さくなり閾
値電圧VthN3(L)はあまり上昇しない。
【0045】この結果、外部入力電圧IN(−)がハイ
レベルの場合(同相入力電圧が高い場合)におけるトラ
ンジスタMN3の閾値電圧VthN3(H)と、外部入力電圧
IN(−)がローレベルの場合(同相入力電圧が低い場
合)におけるトランジスタMN3の閾値電圧VthN3(L)
との間には、以下の(15)式が成立する。
【0046】 VthN3(H)>VthN3(L) (15) この関係は、トランジスタMN3と同様にトランジスタ
MN5に対しても成立する。
【0047】上記(12)及び(13)式に上記(5)
式を代入すると、同相入力電圧の下限値CMVIN(L)2及
び上限値CMVIN(H)2は、以下のようになる。
【0048】 CMVIN(L)2=CMVIN(L)1+(2IDN3/μSN3*COX*(WN3/LN3))1/ +VthN3(L) (16) CMVIN(H)2=CMVIN(H)1+(2IDN3/μSN3*COX*(WN3/LN3))1/ +VthN3(H) (17) 従って、同相入力電圧範囲CNVIN2は、 CMVIN2=CMVIN(H)2−CMVIN(L)2=CMVIN(H)1−CMVIN(L)1+Vt hN3(H)−VthN3(L)=CMVIN1+VthN3(H)−VthN3(L)>CMVIN1 (18) となる。よって、本実施の形態によれば、図4に示され
た従来の回路よりも、図基板バイアス効果によるトラン
ジスタMN3、MN5の閾値Vthの上昇分だけ同相入力
電圧範囲が拡大される。
【0049】(2)第3の実施の形態 本発明の第3の実施の形態による差動増幅回路の構成
を、図3に示す。
【0050】本実施の形態も、上記第1の実施の形態に
おける構成を具体化したものである。しかし、上記第2
の実施の形態が差動増幅部1をMOSFET MP1〜
MP3及びMN1及びMN2を用いて構成しているのに
対し、本実施の形態ではバイポーラトランジスタQP1
〜QP3及びQN1〜QN2を用いて構成している点で
相違する。
【0051】第1の電源端子VDDに、電流源としてのP
NP型バイポーラトランジスタQP3のエミッタが接続
され、基準電圧Vref1がベースに入力される。
【0052】このトランジスタQP3のコレクタに、P
NP型バイポーラトランジスタQP1及びQP2のエミ
ッタが接続されている。トランジスタQP1のベースが
入力端子IN(−)に接続され、トランジスタQP2の
ベースが入力端子IN(+)に接続されている。
【0053】トランジスタQP1のコレクタにNPN型
バイポーラトランジスタQN1のコレクタ及びベースが
接続され、エミッタが第2の電源端子Vssに接続されて
いる。トランジスタQP2のコレクタにNPN型バイポ
ーラトランジスタQN2のコレクタが接続され、ベース
がトランジスタQN1のベース及びコレクタに接続さ
れ、エミッタが第2の電源端子Vssに接続されている。
トランジスタQP2のコレクタ及びトランジスタQN2
のコレクタが、共通に出力端子OUTに接続されてい
る。
【0054】本実施の形態においても、差動増幅部は上
記第2の実施の形態と同様に動作する。そして、トラン
ジスタQP1及びQP1のベースに電圧シフト部2及び
3が接続されていることにより、上記第2の実施の形態
と同様に同相入力電圧範囲CMVIN2が上記(18)式
で表されるように拡大される。
【0055】上述した実施の形態はいずれも一例であ
り、本発明を限定するものではない。例えば、図2、図
3に示された差動増幅部、電圧シフト部の具体的な回路
構成は一例であり、必要に応じて様々に変形することが
できる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の差動増幅
回路は、差動増幅部の入力端子に電圧シフト部を接続
し、外部から入力された電圧のハイレベルからローレベ
ルまでの電圧幅を縮小して差動増幅部の入力端子に与え
ることにより、同相入力電圧幅を拡大して使い勝手を向
上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による差動増幅回路
の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の第2の実施の形態による差動増幅回路
の構成を示す回路図。
【図3】本発明の第3の実施の形態による差動増幅回路
の構成を示す回路図。
【図4】従来の差動増幅回路の構成を示す回路図。
【図5】MOSFETにおけるドレイン・ソース間電圧
とドレイン電流との関係を示すグラフ。
【図6】図4に示された差動増幅回路における同相入力
電圧範囲を示した説明図。
【符号の説明】
1 差動増幅部 2、3 電圧シフト部 IN(+)、IN(−) 入力端子 OUT 出力端子 MP1〜MP3 Pチャネル型MOSトランジスタ MN1〜MN6 Nチャネル型MOSトランジスタ Vref1〜Vref4 基準電圧 QP1〜QP3 NPN型バイポーラトランジスタ QN1〜QN2 PNP型バイポーラトランジスタ
フロントページの続き Fターム(参考) 5J066 AA01 AA12 CA32 FA01 HA08 HA10 HA17 KA18 MA21 MD03 ND01 ND14 ND22 ND23 PD01 TA01 TA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1、第2の入力端子を有し、それぞれ入
    力された第1、第2の入力信号に対して差動増幅を行う
    差動増幅部と、 第1の外部入力端子と前記第1の入力端子とに接続さ
    れ、前記第1の外部入力端子から入力された第1の外部
    入力信号がハイレベルにあるとき第1の電圧だけ低下さ
    せ、前記第1の外部入力信号がローレベルにあるとき前
    記第1の電圧より小さい第2の電圧だけ低下させて前記
    第1の入力信号として前記第1の入力端子へ与える第1
    の電圧シフト部と、 第2の外部入力端子と前記第2の入力端子とに接続さ
    れ、前記第2の外部入力端子から入力された第2の外部
    入力信号がハイレベルにあるとき前記第1の電圧だけ低
    下させ、前記第2の外部入力信号がローレベルにあると
    き前記第2の電圧だけ低下させて前記第2の入力信号と
    して前記第2の入力端子へ与える第2の電圧シフト部
    と、 を備えることを特徴とする差動増幅回路。
  2. 【請求項2】前記第1の電圧シフト部は、第1の電源端
    子にドレインが接続され、前記第1の外部入力端子にゲ
    ートが接続され、前記第1の入力端子にソースが接続さ
    れた第1のMOSFETと、 前記第1の入力端子にドレインが接続され、第1の所定
    電位がゲートに入力され、第2の電源端子にソースが接
    続された第2のMOSFETとを有し、 前記第2の電圧シフト部は、前記第1の電源端子にドレ
    インが接続され、前記第2の外部入力端子にゲートが接
    続され、前記第2の入力端子にソースが接続された第3
    のMOSFETと、 前記第2の入力端子にドレインが接続され、前記第1の
    所定電位がゲートに入力され、前記第2の電源端子にソ
    ースが接続された第4のMOSFETとを有し、 前記第1、第2、第3及び第4のMOSFETのバック
    ゲートは、前記第2の電源端子に接続されていることを
    特徴とする請求項1記載の差動増幅回路。
  3. 【請求項3】前記差動増幅部は、 第1の電源端子に一方の端子が接続された電流源と、 前記電流源の他方の端子にソースが接続され、前記第1
    の入力端子にゲートが接続された第5のMOSFET
    と、 前記電流源の他方の端子にソースが接続され、前記第2
    の入力端子にゲートが接続された第6のMOSFET
    と、 前記第5のMOSFETのドレインにドレイン及びゲー
    トが接続され、第2の電源端子にソースが接続された第
    7のMOSFETと、 前記第6のMOSFETのドレインにドレインが接続さ
    れ、前記第7のMOSFETのゲート及びドレインにゲ
    ートが接続され、前記第2の電源端子にソースが接続さ
    れた第8のMOSFETと、 を有することを特徴とする請求項1又は2記載の差動増
    幅回路。
  4. 【請求項4】前記差動増幅部は、 第1の電源端子に一方の端子が接続された電流源と、 前記電流源の他方の端子にエミッタが接続され、前記第
    1の入力端子にベースが接続された第1のバイポーラト
    ランジスタと、 前記電流源の他方の端子にエミッタが接続され、前記第
    2の入力端子にベースが接続された第2のバイポーラト
    ランジスタと、 前記第1のバイポーラトランジスタのコレクタにコレク
    タ及びベースが接続され、第2の電源端子にエミッタが
    接続された第3のバイポーラトランジスタと、 前記第2のバイポーラトランジスタのコレクタにコレク
    タが接続され、前記第3のバイポーラトランジスタのコ
    レクタ及びベースにベースが接続され、前記第2の電源
    端子にエミッタが接続された第4のバイポーラトランジ
    スタと、 を有することを特徴とする請求項1又は2記載の差動増
    幅回路。
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