JP2013258482A - 受信回路装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】同相入力範囲を従来よりも広げるとともに、少なくとも従来の同相入力範囲においては従来と同等の特性が得られる受信回路装置を提供する。
【解決手段】バス通信線BP、BMの差動信号の電位が−7Vを上回る場合、スイッチS1、S4がOFF、スイッチS2、S3がONとなり、一対の差動信号をそれぞれ第1設定値の圧縮ゲインで圧縮した低ゲイン第1圧縮信号および低ゲイン第2圧縮信号がコンパレータCP1に入力される。一方、バス通信線BP、BMの差動信号の電位が−7Vを下回る場合、スイッチS1、S4がON、スイッチS2、S3がOFFとなり、一対の差動信号をそれぞれ第1設定値より高い第2設定値の圧縮ゲインで圧縮した高ゲイン第1圧縮信号および高ゲイン第2圧縮信号がコンパレータCP1に入力される。
【選択図】図1

Description

本発明は、一対の信号線を通じて伝送される差動信号を受信する受信回路装置に関する。
例えばCAN通信など、差動信号が用いられる2線式の通信における受信回路装置では、受信信号の電位範囲が回路の電源範囲(同相入力範囲)よりも広い場合に入力信号をゲイン圧縮して受信する構成が採用されている(例えば、特許文献1参照)。従来、CAN通信における同相入力範囲は、ISO11898−2により規定されていた。また、CAN通信におけるレセッシブ/ドミナントを判定する閾値は、例えばメーカ認証SPECなどにより規定されている。そのため、従来の受信回路装置は、ISO11898−2により規定された同相入力範囲を満たしつつ、メーカ認証SPECにより規定された閾値をも満たすように、上記ゲインが設定されていた。
しかし、ISO11898−5が規格化されたことに伴い、その同相入力範囲は、広くなった。同相入力範囲を広くするためには、圧縮ゲインを大きくすればよいが、ゲインを大きくするとオフセットなどによる誤差要因による閾値のばらつきが大きくなり、メーカ認証SPECを満足することが難しくなる。
特開2011−146904号公報
特許文献1には、入力されるコモンモードの信号レベルに応じて中心バイアス電圧を切り替えることにより、ゲインを変更することなく同相入力範囲を拡大する方法が開示されている。しかし、この方法では、レセシブ電圧にずれが生じてしまうため、CAN通信に用いることができない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、同相入力範囲を従来よりも広げるとともに、少なくとも従来の同相入力範囲においては従来と同等の特性が得られる受信回路装置を提供することにある。
請求項1に記載の手段によれば、一対の信号線を通じて伝送される差動信号を受信するものであり、圧縮回路、検出回路および入力範囲最適化手段を備えている。圧縮回路は、一方の差動信号が与えられる第1入力端子およびバイアス電圧が与えられるバイアス端子の間の電圧を所定の圧縮ゲインで圧縮した第1圧縮信号を出力する。また、圧縮回路は、他方の差動信号が与えられる第2入力端子およびバイアス端子の間の電圧を圧縮ゲインで圧縮した第2圧縮信号を出力する。検出回路は、第1圧縮信号および第2圧縮信号を入力して差動信号の差電圧を判別するコンパレータを含み、そのコンパレータの出力を差動信号受信信号として出力する。
このような構成において、差動信号の電位が従来入力範囲外となる場合には、入力最適化手段が、第1圧縮信号および第2圧縮信号の電位がコンパレータの同相入力範囲内となるように最適化するため、同相入力範囲を従来入力範囲よりも広げることができる。また、差動信号の電位が従来入力範囲内である場合には、従来と同様の圧縮ゲインで圧縮された第1圧縮信号および第2圧縮信号に基づいて差電圧の判定が行われる。つまり、従来と同様に差動信号の受信が行われるため、例えば閾値のばらつきなどの特性についても従来と同等の特性が得られる。
請求項5に記載の手段によれば、一対の信号線を通じて伝送される差動信号を受信するものであり、圧縮回路および検出回路を備えている。圧縮回路は、一方の差動信号が与えられる第1入力端子およびバイアス電圧が与えられるバイアス端子の間の電圧を所定の圧縮ゲインで圧縮した第1圧縮信号を出力する。また、圧縮回路は、他方の差動信号が与えられる第2入力端子およびバイアス端子の間の電圧を圧縮ゲインで圧縮した第2圧縮信号を出力する。検出回路は、第1コンパレータおよび第2コンパレータを含み、第1コンパレータおよび第2コンパレータの出力のうち、いずれかを差動信号の受信信号として出力する。第1コンパレータは、第1圧縮信号および第2圧縮信号を入力して差動信号の差電圧を判別する。第2コンパレータは、差動信号を入力するとともに入力した信号を所定レベルだけレベルシフトして差動信号の差電圧を判別する。
このような構成において、検出回路は、差動信号の電位が所定の従来入力範囲内である場合にあっては第1コンパレータの出力を差動信号の受信信号として出力する。すなわち、差動信号の電位が所定の従来入力範囲内である場合、従来と同様の圧縮ゲインで圧縮された第1圧縮信号および第2圧縮信号に基づいて差電圧の判定が行われる。従って、従来と同様に差動信号の受信が行われるため、例えば閾値のばらつきなどの特性についても従来と同等の特性が得られる。
また、検出回路は、差動信号の電位が従来入力範囲外である場合にあっては第2コンパレータの出力を差動信号の受信信号として出力する。このとき、第2コンパレータは、差動信号を例えば自身の同相入力範囲内の信号となるようにレベルシフトすることにより、正常に差電圧の判別を行うことができる。つまり、差動信号の電位が従来入力範囲外となる場合には、第2コンパレータにより正常に受信動作が行われるため、同相入力範囲を従来入力範囲よりも広げることができる。
第1の実施形態を示すもので、受信回路装置の概略構成図 バス通信線の電圧とコンパレータの同相入力電圧との関係を示す図 第2の実施形態を示す図1相当図 図2相当図 第3の実施形態を示す図1相当図 図2相当図 第4の実施形態を示す図1相当図 クランプ回路の具体構成を示す図 図2相当図 第5の実施形態を示す図1相当図 図8相当図 図2相当図 第6の実施形態を示す図1相当図 図2相当図 バス通信線の電圧と入力レベルシフトコンパレータの同相入力電圧との関係を示す図 第7の実施形態を示す図1相当図 図2相当図 図15相当図 第6の実施形態の変形例を示す図1相当図 第7の実施形態の変形例を示す図1相当図
以下、本発明の複数の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態について図1および図2を参照しながら説明する。
図1に示す受信回路装置1は、CAN(Controller Area Network)通信に用いられるものであり、一対のバス通信線BP、BM(信号線に相当)を通じて伝送される差動信号を受信する。受信回路装置1は、一対の差動信号の差電圧(差動成分)を予め規定された閾値と比較し、その比較結果に応じた受信信号を出力する。その受信信号は、受信回路装置1の後段に設けられるCPU(図示せず)に与えられる。この場合、受信回路装置1は、差電圧が閾値以下の場合にはレセッシブ(論理レベル‘1’に相当)と判定し、その判定結果を表す受信信号を出力する。また、受信回路装置1は、差電圧が閾値以上の場合にはドミナント(論理レベル‘0’に相当)と判定し、その判定結果を表す受信信号を出力する。
受信回路装置1は、第1入力端子P1、第2入力端子P2、バイアス端子P3、出力端子P4、抵抗R1p〜R3p、抵抗R1m〜R3m、コンパレータCP1、CP2、オフセット電圧源2、インバータ回路3、スイッチS1〜S4などを備えている。第1入力端子P1および第2入力端子P2は、それぞれ2線式のバス通信線BPおよびBMに接続されている。バイアス端子P3には、レセッシブ電圧を定める中間電位Vm(バイアス電圧に相当)が与えられる。中間電位Vmは、後述する電源電圧Vccの1/2(=Vcc/2)となっている。
第1入力端子P1とバイアス端子P3との間には、抵抗R1p〜R3pがこの順に直列に接続されている。抵抗R1p〜R3pは、第1入力端子P1およびバイアス端子P3の間の電圧を所定の圧縮ゲインで圧縮する圧縮ラダー抵抗である。第2入力端子P2とバイアス端子P3との間には、抵抗R1m〜R3mがこの順に直列に接続されている。抵抗R1m〜R3mは、第2入力端子P2およびバイアス端子P3の間の電圧を所定の圧縮ゲインで圧縮する圧縮ラダー抵抗である。詳細は後述するが、抵抗R1p〜R3mは、差動信号の電圧(同相成分)をコンパレータCP1の同相入力範囲内に収めるために設けられている。なお、抵抗R1pとR1mとは同じ抵抗値R1であり、抵抗R2pとR2mとは同じ抵抗値R2であり、抵抗R3pとR3mとは同じ抵抗値R3である。圧縮ゲインは、それら抵抗値R1〜R3に応じて決まる。
抵抗R1p、R2pの相互接続ノードN1pは、コンパレータCP2の一方の反転入力端子に接続されるとともに、スイッチS2を介してコンパレータCP1の非反転入力端子に接続されている。抵抗R2p、R3pの相互接続ノードN2pは、スイッチS1を介してコンパレータCP1の非反転入力端子に接続されている。
抵抗R1m、R2mの相互接続ノードN1mは、コンパレータCP2の他方の反転入力端子に接続されるとともに、スイッチS3およびオフセット電圧源2を介してコンパレータCP1の反転入力端子に接続されている。抵抗R2m、R3mの相互接続ノードN2mは、スイッチS4およびオフセット電圧源2を介してコンパレータCP1の反転入力端子に接続されている。抵抗R3p、R3mの相互接続ノードNbは、バイアス端子P3に接続されている。
コンパレータCP1は、単一の正の電源電圧Vcc(本実施形態では+5V)の供給を受けて動作する。そのため、コンパレータCP1の同相入力範囲を、0V〜Vccよりも狭い範囲、例えば+1〜+4Vとして、入力段の回路設計(ゲイン設定など)を行う必要がある。コンパレータCP1の出力端子は、出力端子P4に接続されている。コンパレータCP2は、単一の正の電源電圧Vccの供給を受けて動作する。コンパレータCP2の非反転入力端子には、図示しない基準電圧生成回路により生成される基準電圧Vr1(本実施形態では+1V)が与えられている。なお、基準電圧生成回路は、例えばバンドギャップリファレンス回路などにより構成することができる。
コンパレータCP2の出力端子は、インバータ回路3の入力端子に接続されるとともに、スイッチS1、S4の切替端子に接続されている。インバータ回路3の出力端子は、スイッチS2、S3の切替端子に接続されている。スイッチS1〜S4は、切替端子に与えられる信号がHレベル(例えば電源電圧Vccと同等のレベル)になるとONする。また、スイッチS1〜S4は、切替端子に与えられる信号がLレベル(例えば0V)になるとOFFする。このような構成によれば、スイッチS1およびS4と、スイッチS2およびS3とが相補的にON/OFFする。
上記構成において、抵抗R1p〜R3mにより、圧縮回路4が構成される。圧縮回路4は、第1入力端子P1およびバイアス端子P3の間の電圧を所定の圧縮ゲインで圧縮した第1圧縮信号と、第2入力端子P2およびバイアス端子P3の間の電圧を所定の圧縮ゲインで圧縮した第2圧縮信号とを出力する。この場合、ノードN1pまたはN2pから出力される信号が第1圧縮信号に相当する。ノードN1pから出力される第1圧縮信号の圧縮ゲインは、抵抗R1pと、抵抗R2pおよび抵抗R3pの直列合成抵抗との比により定まる第1設定値となる。また、ノードN2pから出力される第1圧縮信号の圧縮ゲインは、抵抗R1pおよび抵抗R2pの直列合成抵抗と、抵抗R3pとの比により定まる第2設定値となる。
また、ノードN1mまたはN2mから出力される信号が第2圧縮信号に相当する。ノードN1mから出力される第2圧縮信号の圧縮ゲインは、抵抗R1mと、抵抗R2mおよび抵抗R3mの直列合成抵抗との比により定まる第1設定値となる。また、ノードN2mから出力される第2圧縮信号の圧縮ゲインは、抵抗R1mおよび抵抗R2mの直列合成抵抗と、抵抗R3mとの比により定まる第2設定値となる。なお、第1設定値は、例えば閾値のばらつきなどの特性について従来と同等の特性が得られるような値になっている。一方、第2設定値は、第1設定値よりも高い値となる。
このような点を踏まえ、以下では、ノードN1pから出力される信号のことを低ゲイン第1圧縮信号とも呼び、ノードN2pから出力される信号のことを高ゲイン第1圧縮信号とも呼ぶことにする。また、ノードN1mから出力される信号のことを低ゲイン第2圧縮信号とも呼び、ノードN2mから出力される信号のことを高ゲイン第2圧縮信号とも呼ぶことにする。
圧縮回路4を構成する抵抗R1p〜R3mの各抵抗値R1〜R3は、以下の3つの条件を満たすように設定されている。
(1)第1入力端子P1(第2入力端子P2)に与えられる差動信号の電圧が−7VのときにノードN1p(ノードN1m)の電圧が+1Vになる。
(2)第1入力端子P1(第2入力端子P2)に与えられる差動信号の電圧が+12VのときにノードN1p(ノードN1m)の電圧が+4Vになる。
(3)第1入力端子P1(第2入力端子P2)に与えられる差動信号の電圧が−12VのときにノードN2p(ノードN2m)の電圧が+1Vになる。
(4)第1入力端子P1(第2入力端子P2)に与えられる差動信号の電圧が+17VのときにノードN2p(ノードN2m)の電圧が+4Vになる。
本実施形態では、コンパレータCP1およびオフセット電圧源2により、検出回路5が構成される。検出回路5は、圧縮回路4から与えられる第1圧縮信号および第2圧縮信号に基づいて差動信号の差電圧を判別するものである。その判別に用いられる閾値は、オフセット電圧源2により生成されるオフセット電圧VTH(例えば+0.5〜+0.9V、または、+0.7〜+0.9V)により定められる。
また、本実施形態では、コンパレータCP2、インバータ回路3およびスイッチS1〜S4により、入力範囲最適化手段6が構成される。入力範囲最適化手段6は、差動信号の電位に基づいて、圧縮回路4から検出回路5に与えられる第1圧縮信号および第2圧縮信号の電位が、コンパレータCP1の同相入力範囲内となるように最適化するものである。具体的には、入力範囲最適化手段6は、差動信号の電位(同相成分)が−7V〜+12Vの範囲内である場合にあっては、ノードN1pから出力される低ゲイン第1圧縮信号およびノードN1mから出力される低ゲイン第2圧縮信号をコンパレータCP1に入力する。また、入力範囲最適化手段6は、差動信号の電位が−7Vを下回る場合にあっては、ノードN2pから出力される高ゲイン第1圧縮信号およびノードN2mから出力される高ゲイン第2圧縮信号をコンパレータCP1に入力する。つまり、入力範囲最適化手段6は、圧縮回路4から出力される第1圧縮信号および第2圧縮信号の圧縮ゲインを切り替える(設定する)ゲイン設定手段としての機能を有している。
上記構成によれば、次のような作用および効果が得られる。
バス通信線BP、BMの差動信号の電位が−7Vを上回る場合、ノードN1pおよびN1mの電圧は、いずれも+1V(=Vr1)を上回る。そのため、コンパレータCP2の出力はLレベルであり、スイッチS1、S4がOFFとなり、スイッチS2、S3がONとなる。つまり、低ゲイン第1圧縮信号および低ゲイン第2圧縮信号がコンパレータCP1に入力される。低ゲイン第1圧縮信号は、第1入力端子P1およびバイアス端子P3の間の電圧(一方の差動信号)を第1設定値の圧縮ゲインで圧縮したものである。また、低ゲイン第2圧縮信号は、第2入力端子P2およびバイアス端子P3の間の電圧(他方の差動信号)を第1設定値の圧縮ゲインで圧縮したものである。
一方、バス通信線BP、BMの差動信号の電位が−7Vを下回る場合、ノードN1pおよびN1mの電圧は、いずれも+1V(=Vr1)を下回る。そのため、コンパレータCP2の出力はHレベルであり、スイッチS1、S4がONとなり、スイッチS2、S3がOFFとなる。つまり、高ゲイン第1圧縮信号および高ゲイン第2圧縮信号がコンパレータCP1に入力される。高ゲイン第1圧縮信号は、一方の差動信号を第2設定値の圧縮ゲインで圧縮したものである。また、高ゲイン第2圧縮信号は、他方の差動信号を第2設定値の圧縮ゲインで圧縮したものである。
このように、受信回路装置1では、コンパレータCP1に入力される第1圧縮信号および第2圧縮信号が、その同相入力範囲を下回る前に、圧縮回路4における圧縮ゲインが切り替えられる。これにより、図2に示すように、従来の入力範囲(例えば、−2V〜+7V、−5V〜+12V)よりも広い入力範囲(−12V〜+12V)の差動信号の受信が可能となる。しかも、差動信号の電位が−7V〜+12Vの範囲である場合、従来と同等の圧縮ゲイン(第1設定値)により圧縮された低ゲイン第1圧縮信号および低ゲイン第2圧縮信号に基づいて、レセッシブ/ドミナントの判定が行われる。つまり、従来と同様に差動信号の受信が行われるため、例えば閾値のばらつきなどの特性についても従来と同等の特性が得られる。従って、本実施形態によれば、同相入力範囲を従来よりも広げるとともに、少なくとも従来の同相入力範囲においては従来と同等の特性が得られる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について図3および図4を参照して説明する。
図3に示す本実施形態の受信回路装置21は、図1に示した第1の実施形態の受信回路装置1に対し、入力範囲最適化手段6に代えて入力範囲最適化手段22を備えている点が異なる。入力範囲最適化手段22は、入力範囲最適化手段6に対し、コンパレータCP2に代えてコンパレータCP3を備えている点が異なる。そして、この変更に伴い、コンパレータCP3の入力に関連する部分の接続も変更されている。
すなわち、コンパレータCP3の一方の非反転入力端子は、ノードN1pに接続されている。コンパレータCP3の他方の非反転入力端子は、ノードN1mに接続されている。コンパレータCP3の反転入力端子には、基準電圧Vr2が与えられる。基準電圧Vr2は、図示しない基準電圧生成回路により生成されるものであり、本実施形態では+4Vである。
このような構成によれば、次のような作用および効果が得られる。
バス通信線BP、BMの差動信号の電位が+12Vを下回る場合、ノードN1pおよびN1mの電圧は、いずれも+4V(=Vr2)を下回る。そのため、コンパレータCP3の出力はLレベルであり、スイッチS1、S4がOFFとなり、スイッチS2、S3がONとなる。つまり、低ゲイン第1圧縮信号および低ゲイン第2圧縮信号がコンパレータCP1に入力される。一方、バス通信線BP、BMの差動信号の電位が+12Vを上回る場合、ノードN1pおよびN1mの電圧は、いずれも+4V(=Vr2)を上回る。そのため、コンパレータCP3の出力はHレベルであり、スイッチS1、S4がONとなり、スイッチS2、S3がOFFとなる。つまり、高ゲイン第1圧縮信号および高ゲイン第2圧縮信号がコンパレータCP1に入力される。
このように、受信回路装置1では、コンパレータCP1に入力される第1圧縮信号および第2圧縮信号が、その同相入力範囲を上回る前に、圧縮回路4における圧縮ゲインが切り替えられる。これにより、図4に示すように、従来の入力範囲(例えば、−2V〜+7V、−7V〜+12V)よりも広い入力範囲(−7V〜+17V)の差動信号の受信が可能となる。しかも、差動信号の電位が−7V〜+12Vの範囲である場合、従来と同等の圧縮ゲイン(第1設定値)により圧縮された低ゲイン第1圧縮信号および低ゲイン第2圧縮信号に基づいて、レセッシブ/ドミナントの判定が行われる。つまり、従来と同様に差動信号の受信が行われるため、例えば閾値のばらつきなどの特性についても従来と同等の特性が得られる。従って、本実施形態によっても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態について図5および図6を参照して説明する。
図5に示す本実施形態の受信回路装置31は、図1に示した第1の実施形態の受信回路装置1に対し、入力範囲最適化手段6に代えて入力範囲最適化手段32を備えている点が異なる。入力範囲最適化手段32は、コンパレータCP2に代えてコンパレータCP2’を備えている点と、新たにコンパレータCP3’、インバータ回路33、34およびOR回路35を備えている点とが異なる。
コンパレータCP2’の一方の非反転入力端子は、ノードN1pに接続されている。コンパレータCP2’の他方の非反転入力端子は、ノードN1mに接続されている。コンパレータCP2’の反転入力端子には、基準電圧Vr1(第1の実施形態と同様に+1V)が与えられる。コンパレータCP3’の一方の反転入力端子は、ノードN1pに接続されている。コンパレータCP3’の他方の反転入力端子は、ノードN1mに接続されている。コンパレータCP3’の非反転入力端子には、基準電圧Vr2(第2の実施形態と同様に+4V)が与えられる。
コンパレータCP2’の出力端子は、インバータ回路33の入力端子に接続されている。インバータ回路33の出力端子は、OR回路35の一方の入力端子に接続されている。コンパレータCP3’の出力端子は、インバータ回路34の入力端子に接続されている。インバータ回路34の出力端子は、OR回路35の他方の入力端子に接続されている。OR回路35の出力端子は、インバータ回路3の入力端子に接続されるとともに、スイッチS1、S4の切替端子に接続されている。インバータ回路3の出力端子は、スイッチS2、S3の切替端子に接続されている。
このような構成によれば、次のような作用および効果が得られる。
バス通信線BP、BMの差動信号の電位が−7Vを上回り且つ+12Vを下回る場合、ノードN1pおよびN1mの電圧は、いずれも+1V(=Vr1)を上回り且つ+4V(=Vr2)を下回る。そのため、コンパレータCP2’およびCP3’の出力は、いずれもHレベルである。従って、OR回路35の出力がLレベルとなるため、スイッチS1、S4がOFFとなり、スイッチS2、S3がONとなる。つまり、低ゲイン第1圧縮信号および低ゲイン第2圧縮信号がコンパレータCP1に入力される。
一方、バス通信線BP、BMの差動信号の電位が−7Vを下回る場合、ノードN1pおよびN1mの電圧は、いずれも+1V(=Vr1)を下回る。そのため、コンパレータCP2’の出力はLレベルであり、コンパレータCP3’の出力はHレベルである。従って、OR回路35の出力がHレベルとなるため、スイッチS1、S4がONとなり、スイッチS2、S3がOFFとなる。つまり、高ゲイン第1圧縮信号および高ゲイン第2圧縮信号がコンパレータCP1に入力される。
また、バス通信線BP、BMの差動信号の電位が+12Vを上回る場合、ノードN1pおよびN1mの電圧は、いずれも+4V(=Vr2)を上回る。そのため、コンパレータCP2’の出力はHレベルであり、コンパレータCP3’の出力はLレベルである。従って、OR回路35の出力がHレベルとなるため、スイッチS1、S4がONとなり、スイッチS2、S3がOFFとなる。つまり、高ゲイン第1圧縮信号および高ゲイン第2圧縮信号がコンパレータCP1に入力される。
このように、受信回路装置1では、コンパレータCP1に入力される第1圧縮信号および第2圧縮信号が、その同相入力範囲を上回る前に、圧縮回路4における圧縮ゲインが切り替えられる。これにより、図6に示すように、従来の入力範囲(例えば、−2V〜+7V、−7V〜+12V)よりも広い入力範囲(−12V〜+17V)の差動信号の受信が可能となる。しかも、差動信号の電位が−7V〜+12Vの範囲である場合、従来と同等の圧縮ゲイン(第1設定値)により圧縮された低ゲイン第1圧縮信号および低ゲイン第2圧縮信号に基づいて、レセッシブ/ドミナントの判定が行われる。つまり、従来と同様に差動信号の受信が行われるため、例えば閾値のばらつきなどの特性についても従来と同等の特性が得られる。従って、本実施形態によっても、上記各実施形態と同様の効果が得られる。
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態について図7〜図9を参照して説明する。
図7に示す本実施形態の受信回路装置41は、図1に示した第1の実施形態の受信回路装置1に対し、圧縮回路4に代えて圧縮回路42を備えている点と、入力範囲最適化手段6に代えて入力範囲最適化手段43を備えている点とが異なる。
圧縮回路42は、抵抗R41p、R42p、R41mおよびR42mにより構成されている。第1入力端子P1とバイアス端子P3との間には、抵抗R41p、R42pがこの順に直列に接続されている。第2入力端子P2とバイアス端子P3との間には、抵抗R41m、R42mがこの順に直列に接続されている。なお、抵抗R41pとR41mとは同じ抵抗値R41であり、抵抗R42pとR42mとは同じ抵抗値R42である。圧縮ゲインは、それら抵抗値R41、R42に応じて決まる。
抵抗R41p、R42pの相互接続ノードN41pは、コンパレータCP1の非反転入力端子に接続されている。抵抗R41m、R42mの相互接続ノードN41mは、オフセット電圧源2を介してコンパレータCP1の反転入力端子に接続されている。抵抗R42p、R42mの相互接続ノードNbは、バイアス端子P3に接続されている。
圧縮回路42は、第1入力端子P1およびバイアス端子P3の間の電圧を所定の圧縮ゲインで圧縮した第1圧縮信号と、第2入力端子P2およびバイアス端子P3の間の電圧を所定の圧縮ゲインで圧縮した第2圧縮信号とを出力する。この場合、ノードN41pから出力される信号が第1圧縮信号に相当する。ノードN41pから出力される第1圧縮信号の圧縮ゲインは、抵抗R41pと抵抗R42pとの比により定まる第1設定値となる。また、ノードN41mから出力される信号が第2圧縮信号に相当する。ノードN41mから出力される第2圧縮信号の圧縮ゲインは、抵抗R41mと抵抗R42mとの比により定まる第1設定値となる。なお、第1設定値は、例えば閾値のばらつきなどの特性について従来と同等の特性が得られるような値になっている。
圧縮回路42を構成する抵抗R41p〜R42mの各抵抗値R41、R42は、以下の2つの条件を満たすように設定されている。
(1)第1入力端子P1(第2入力端子P2)に与えられる差動信号の電圧が−5VのときにノードN41p(ノードN41m)の電圧が+1Vになる。
(2)第1入力端子P1(第2入力端子P2)に与えられる差動信号の電圧が+12VのときにノードN41p(ノードN41m)の電圧が+4Vになる。
入力範囲最適化手段43は、抵抗R43p、R43mおよびクランプ回路44p、44mにより構成されている。抵抗R43pの一方の端子は、ノードN41pに接続されている。抵抗R43pの他方の端子は、クランプ回路44pの出力端子に接続されている。抵抗R43mの一方の端子は、ノードN41mに接続されている。抵抗R43mの他方の端子は、クランプ回路44mの出力端子に接続されている。なお、抵抗R43pとR43mとは同じ抵抗値R43である。
クランプ回路44p、44mは、その出力端子の電圧をクランプ電圧VCL(本実施形態では+1V)にクランプするものであり、クランプ手段に相当する。従って、本実施形態の受信回路装置41では、差動信号の電位が−5V(本実施形態では、従来入力範囲の下限値に相当)を下回る場合には、コンパレータCP1に入力される第1圧縮信号および第2圧縮信号の電位が、その同相入力範囲を下回らない値(+1V)にクランプされる。
クランプ回路44p、44mの具体的な構成は、図8に示すとおりである。図8(a)に示すクランプ回路は、抵抗R44、R45およびトランジスタT41を備えている。抵抗R44およびR45は、例えば+5Vの電源が供給される電源端子P41とグランド端子P42との間に、直列に接続されている。トランジスタT41は、NPN形のバイポーラトランジスタである。トランジスタT41のベースは、抵抗R44およびR45の相互接続ノードN42に接続されている。トランジスタT41のコレクタは、電源端子P41に接続されている。トランジスタT41のエミッタは、クランプ電圧VCLの出力端子となっている。抵抗R44およびR45の各抵抗値は、ノードN42の電圧が+1.7Vとなるように設定されている。
図8(b)に示すクランプ回路は、図8(a)の構成に対し、抵抗R46およびトランジスタT42が追加されている。トランジスタT42は、PNP形のバイポーラトランジスタである。トランジスタT42のベースは、ノードN42に接続されている。トランジスタT42のコレクタは、グランド端子P42に接続されている。トランジスタT42のエミッタは抵抗R46を介して電源端子P41に接続されるとともに、トランジスタT41のベースに接続されている。なお、この場合、抵抗R44およびR45の各抵抗値は、ノードN42の電圧が+1Vとなるように設定されている。このような図8(b)の構成によれば、図8(a)の構成に比べ、トランジスタの順方向電圧の温度特性によるクランプ電圧VCLの変動が抑制される。
図8(c)に示すクランプ回路は、図8(a)の構成に対し、トランジスタT41に代えてOPアンプOP41を備えている点が異なる。OPアンプOP41はボルテージフォロアの形態に接続され、その非反転入力端子はノードN42に接続されている。OPアンプOP41の出力端子は、クランプ電圧VCLの出力端子となっている。なお、この場合も、抵抗R44およびR45の各抵抗値は、ノードN42の電圧が+1Vとなるように設定されている。
図9に示すように、上記構成の受信回路装置41によれば、差動信号の電位が−5Vを下回る領域(従来における非動作領域)において、第1圧縮信号および第2圧縮信号の同相電圧が+1Vにクランプされる。そのため、コンパレータCP1の入力信号は、その同相入力範囲を下回らない。これにより、従来入力範囲(例えば、−2V〜+7V、−5V〜+12V)よりも広い入力範囲(−12V〜+12V)の差動信号の受信が可能となる。
また、この場合、コンパレータCP1の非反転入力端子の電圧V(+)および反転入力端子の電圧V(−)は、それぞれ下記(1)式および(2)式により表される。ただし、第1入力端子P1の電圧をBPとし、第2入力端子P2の電圧をBMとしている。
V(+)=(BP−VCL)・(R43/(R41+R43))+VCL …(1)
V(−)=VTH+(BM−VCL)・(R43/(R41+R43))+VCL…(2)
上記(1)式および(2)式と、「V+=V−」とから下記(3)式が導き出される。
BP−BM=VTH・((R1+R3)/R3) …(3)
上記(3)式に示すように、本実施形態のコンパレータCP1は、差動信号の差電圧(差動成分)と所定の閾値VTHと比較し、その比較結果に応じた受信信号を出力する。従って、本実施形態の受信回路装置41は、レセッシブ/ドミナントの判定(検出)を行うことができる。
ただし、厳密には、抵抗R42p、R42mを介してバイアス端子P3にも電流が流れることになる。そのため、本実施形態の受信回路装置41は、上記電流が流れる分だけ、精度が低下する(誤差が生じる)が、必要とする規格(例えばISO11898−5)を満足するように、各回路素子の定数を設定すればよい。
加えて、差動信号の電位が−5V〜+12Vの範囲である場合、従来と同等の圧縮ゲイン(第1設定値)により圧縮された第1圧縮信号および第2圧縮信号に基づいて、レセッシブ/ドミナントの判定が行われる。つまり、従来と同様に差動信号の受信が行われるため、例えば閾値のばらつきなどの特性についても従来と同等の特性が得られる。従って、本実施形態によっても、上記各実施形態と同様の効果が得られる。
(第5の実施形態)
以下、本発明の第5の実施形態について図10〜図12を参照して説明する。
図10に示す本実施形態の受信回路装置51は、図7に示した第4の実施形態の受信回路装置41に対し、入力範囲最適化手段43に代えて入力範囲最適化手段52を備えている点が異なる。入力範囲最適化手段52は、入力範囲最適化手段43に対し、クランプ回路44p、44mに代えてクランプ回路53p、53mを備えている点が異なる。
クランプ回路53p、53mは、その出力端子の電圧をクランプ電圧VCL(本実施形態では+4V)にクランプするものであり、クランプ手段に相当する。従って、本実施形態の受信回路装置51では、差動信号の電位が+12V(従来入力範囲の上限値に相当)を上回る場合には、コンパレータCP1に入力される第1圧縮信号および第2圧縮信号の電位が、その同相入力範囲を上回らない値(+4V)にクランプされる。
クランプ回路53p、53mの具体的な構成は、図11に示すとおりである。図11(a)に示すクランプ回路は、抵抗R54、R55およびトランジスタT51を備えている。抵抗R54およびR55は、例えば+5Vの電源が供給される電源端子P51とグランド端子P52との間に、直列に接続されている。トランジスタT51は、PNP形のバイポーラトランジスタである。トランジスタT51のベースは、抵抗R54およびR55の相互接続ノードN52に接続されている。トランジスタT51のコレクタは、グランド端子P52に接続されている。トランジスタT51のエミッタは、クランプ電圧VCLの出力端子となっている。抵抗R54およびR55の各抵抗値は、ノードN52の電圧が+3.3Vとなるように設定されている。
図11(b)に示すクランプ回路は、図11(a)の構成に対し、抵抗R56およびトランジスタT52が追加されている。トランジスタT52は、NPN形のバイポーラトランジスタである。トランジスタT52のベースは、ノードN52に接続されている。トランジスタT52のコレクタは、電源端子P51に接続されている。トランジスタT52のエミッタは抵抗R56を介してグランド端子P52に接続されるとともに、トランジスタT51のベースに接続されている。なお、この場合、抵抗R54およびR55の各抵抗値は、ノードN52の電圧が+4Vとなるように設定されている。このような図11(b)の構成によれば、図11(a)の構成に比べ、トランジスタの順方向電圧の温度特性によるクランプ電圧VCLの変動が抑制される。
図11(c)に示すクランプ回路は、図11(a)の構成に対し、トランジスタT51に代えてOPアンプOP51を備えている点が異なる。OPアンプOP51はボルテージフォロアの形態に接続され、その非反転入力端子は相互接続ノードN52に接続されている。OPアンプOP51の出力端子は、クランプ電圧VCLの出力端子となっている。なお、この場合も、抵抗R54およびR55の各抵抗値は、ノードN52の電圧が+4Vとなるように設定されている。
図12に示すように、上記構成の受信回路装置51によれば、差動信号の電位が+12Vを上回る領域(従来における非動作領域)において、第1圧縮信号および第2圧縮信号の同相電圧が+4Vにクランプされる。そのため、コンパレータCP1の入力信号は、その同相入力範囲を上回らない。これにより、従来入力範囲(例えば、−2V〜+7V、−5V〜+12V)よりも広い入力範囲(−5V〜+17V)の差動信号の受信が可能となる。
また、この場合、本実施形態の受信回路装置51は、第4の実施形態の受信回路装置41と同様に、レセッシブ/ドミナントの判定(検出)を行うことができる。加えて、差動信号の電位が−5V〜+12Vの範囲である場合、従来と同等の圧縮ゲイン(第1設定値)により圧縮された第1圧縮信号および第2圧縮信号に基づいて、レセッシブ/ドミナントの判定が行われる。つまり、従来と同様に差動信号の受信が行われるため、例えば閾値のばらつきなどの特性についても従来と同等の特性が得られる。従って、本実施形態によっても、上記各実施形態と同様の効果が得られる。
(第6の実施形態)
以下、本発明の第6の実施形態について図13〜図15を参照して説明する。
図13に示す本実施形態の受信回路装置61は、図7に示した第4の実施形態の受信回路装置41に対し、入力範囲最適化手段43が省かれている点と、検出回路5に代えて検出回路62を備えている点とが異なる。
検出回路62は、検出回路5が備える構成に対し、さらに、AND回路63、入力レベルシフトコンパレータ64および抵抗R61、R62を備えている。なお、本実施形態では、コンパレータCP1が第1コンパレータに相当し、入力レベルシフトコンパレータ64が第2コンパレータに相当する。コンパレータCP1の出力端子は、抵抗R61を介して電源電圧Vccにプルアップされるとともに、AND回路63の一方の入力端子に接続されている。コンパレータCP1は、同相入力範囲外の入力が与えられると、その出力がOPENとなる(非動作状態)。しかし、上記構成によれば、コンパレータCP1が非動作状態のとき、その出力信号がHレベルに固定される。なお、コンパレータCP1として、同相入力範囲外の入力が与えられると出力がHレベルに固定される構成のものを用いる場合、抵抗R61によるプルアップを省略してもよい。
入力レベルシフトコンパレータ64は、バス通信線BP、BMを通じて伝送される差動信号を入力するとともに、入力した信号を所定レベルだけレベルシフトして差動信号の差電圧を判別するものである。入力レベルシフトコンパレータ64は、コンパレータCP61、バイアス端子P5、抵抗R63p、R63m、R64p、R64m、R65p、R65mおよび電流源65p、65mを備えている。
バイアス端子P5には、バイアス電圧Vbias(本実施形態では、0V)が与えられる。第1入力端子P1とバイアス端子P5との間には、抵抗R63p、R64pがこの順に直列に接続されている。抵抗R63p、R64pは、第1入力端子P1およびバイアス端子P5の間の電圧を所定の圧縮ゲインで圧縮する圧縮ラダー抵抗である。第2入力端子P2とバイアス端子P5との間には、抵抗R63m、R64mがこの順に直列に接続されている。抵抗R63m、R64mは、第2入力端子P2およびバイアス端子P5の間の電圧を所定の圧縮ゲインで圧縮する圧縮ラダー抵抗である。なお、抵抗R63pとR63mとは同じ抵抗値R63であり、抵抗R64pとR64mとは同じ抵抗値R64である。圧縮ゲインは、それら抵抗値R63、R64に応じて決まる。
抵抗R63p〜R64mの各抵抗値R63、R64は、以下の2つの条件を満たすように設定されている。
(1)第1入力端子P1(第2入力端子P2)に与えられる差動信号の電圧が−5Vのときに抵抗R63p、R64pの相互接続ノードN61p(抵抗R63m、R64mの相互接続ノードN61m)の電圧が−2Vになる。
(2)第1入力端子P1(第2入力端子P2)に与えられる差動信号の電圧が−12VのときにノードN61p(ノードN61m)の電圧が−4.8Vになる。
ノードN61pは、抵抗R65pを介してコンパレータCP61の非反転入力端子に接続されている。ノードN61mは、抵抗R65mを介してコンパレータCP61の反転入力端子に接続されている。抵抗R64p、R64mの相互接続ノードN62は、バイアス端子P5に接続されている。電流源65pは、電源電圧Vccが供給される電源端子と抵抗R65pのコンパレータCP61側の端子との間に接続されている。これにより、電流源65pは、電源端子から抵抗R65pに向けて一定の電流Ipを流す定電流源として機能する。電流源65mは、電源端子と抵抗R65mのコンパレータCP61側の端子との間に接続されている。これにより、電流源65mは、電源端子から抵抗R65mに向けて一定の電流Imを流す定電流源として機能する。
このような構成により、コンパレータCP61の非反転入力端子には、ノードN61pの電圧が所定レベルだけ高電位側にレベルシフトされた電圧V(+)が与えられる。また、コンパレータCP61の反転入力端子には、ノードN61mの電圧が所定レベルだけ高電位側にレベルシフトされた電圧V(−)が与えられる。この場合、ノードN61pの電圧BP1およびノードN61mの電圧BM1は、それぞれ下記(4)式および(5)式により表される。
BP1=BP・(R64/(R63+R64)) …(4)
BM1=BM・(R64/(R63+R64)) …(5)
電圧V(+)および電圧V(−)は、それぞれ下記(6)式および(7)式により表される。ただし、抵抗R63pおよびR64pの並列合成抵抗と、抵抗R63mおよび抵抗R64mの並列合成抵抗とを「R63//R64」で表し、抵抗R65pおよび抵抗R65mの抵抗値をR65pおよびR65mで表す。
V(+)=BP1+Ip・R65p+Ip・(R63//R64) …(6)
V(−)=BM1+Im・R65m+Im・(R63//R64) …(7)
上記(4)〜(7)式に示すように、レベルシフト設定(シフトする所定レベルの設定)は、Ip、Imの値、R65p、R65mの値などの設定により任意に設定することが可能である。本実施形態では、電圧BP、BMが−5V〜−12Vの範囲である場合(電圧BP1、BM1が−2V〜−4.8Vの範囲である場合)に、コンパレータCP61の入力電圧が+1V〜+4Vの範囲(同相入力範囲)となるように、上記レベルシフト設定が行われている。
コンパレータCP61は、コンパレータCP1と同様、単一の正の電源電圧Vccの供給を受けて動作する。そのため、コンパレータCP61の同相入力範囲は、コンパレータCP1と同様になる。コンパレータCP61の出力端子は、抵抗R62を介して電源電圧Vccにプルアップされるとともに、AND回路63の他方の入力端子に接続されている。コンパレータCP61は、同相入力範囲外の入力が与えられると、その出力がOPENとなる(非動作状態)。しかし、上記構成によれば、コンパレータCP61が非動作状態のとき、その出力信号がHレベルに固定される。なお、コンパレータCP61として、同相入力範囲外の入力が与えられると出力がHレベルに固定される構成のものを用いる場合、抵抗R62によるプルアップを省略してもよい。AND回路63の出力端子は、出力端子P4に接続されている。
入力レベルシフトコンパレータ64(コンパレータCP61)において、差動信号の差電圧の判別に用いられる閾値VTH(オフセット設定)は、電流Ip、Imの値、抵抗R65p、R65mの値により設定することができる。この場合、BP=BM(BP1=BM1)のとき、V(+)+VTH=V(−)となるようにオフセット設定を行えばよい。そのため、例えば、電流Ip、Imの値を互いに等しい値Iとすれば、下記(8)式を満たすように、抵抗R65p、R65mの値を設定することで、閾値VTHを設定することができる。
I・R65p+VTH=I・R65m …(8)
このような構成によれば、次のような作用および効果が得られる。
バス通信線BP、BMの差動信号の電位が−5V〜+12Vの範囲である場合、図14に示すように、ノードN1pおよびN1mの電圧は、いずれも+1V〜+4Vの範囲である。そのため、コンパレータCP1が正常に動作し、その出力信号がAND回路63の一方の入力端子に与えられる。また、このとき、図15に示すように、コンパレータCP61の入力(V(+)、V(−))は、+4Vを上回る。そのため、コンパレータCP61が非動作状態となり、その出力信号はHレベルに固定される。従って、AND回路63の出力信号はコンパレータCP1の出力信号と同等になり、その出力信号が差動信号の受信信号として出力端子P4から出力される。
一方、バス通信線BP、BMの差動信号の電位が−5V〜−12Vの範囲である場合、図14に示すように、ノードN1pおよびN1mの電圧は、いずれも+1Vを下回る。そのため、コンパレータCP1が非動作状態となり、その出力信号はHレベルに固定される。また、このとき、図15に示すように、コンパレータCP61の入力(V(+)、V(−))は、+1V〜+4Vの範囲である。そのため、コンパレータCP61が正常に動作し、その出力信号がAND回路63の他方の入力端子に与えられる。従って、AND回路63の出力信号はコンパレータCP61の出力信号と同等になり、その出力信号が差動信号の受信信号として出力端子P4から出力される。
このように、受信回路装置61では、差動信号の電位が−5V〜+12Vの範囲である場合にあっては、コンパレータCP1の出力が差動信号の受信信号として出力され、差動信号の電位が−5V〜−12Vの範囲である場合にあっては、コンパレータCP61の出力が差動信号の受信信号として出力される。これにより、図14および図15に示すように、従来の入力範囲(例えば、−2V〜+7V、−5V〜+12V)よりも広い入力範囲(−12V〜+12V)の差動信号の受信が可能となる。しかも、差動信号の電位が−5V〜+12Vの範囲である場合、従来と同等の圧縮ゲイン(第1設定値)により圧縮された第1圧縮信号および第2圧縮信号に基づいて、レセッシブ/ドミナントの判定が行われる。つまり、従来と同様に差動信号の受信が行われるため、例えば閾値のばらつきなどの特性についても従来と同等の特性が得られる。従って、本実施形態によっても、上記各実施形態と同様の効果が得られる。
(第7の実施形態)
以下、本発明の第6の実施形態について図16〜図18を参照して説明する。
図16に示す本実施形態の受信回路装置71は、図13に示した第7の実施形態の受信回路装置61に対し、検出回路62に代えて検出回路72を備えている点が異なる。検出回路72は、検出回路62に対し、抵抗R63p〜R64mの各抵抗値の設定と、電流源65p、65mの接続位置および機能とが異なる。
抵抗R63p〜R64mの各抵抗値R63、R64は、以下の2つの条件を満たすように設定されている。
(1)第1入力端子P1(第2入力端子P2)に与えられる差動信号の電圧が+12Vのときに抵抗R63p、R64pのノードN61p(ノードN61m)の電圧が+6Vになる。
(2)第1入力端子P1(第2入力端子P2)に与えられる差動信号の電圧が+17VのときにノードN61p(ノードN61m)の電圧が+9Vになる。
電流源65pは、抵抗R65pのコンパレータCP61側の端子と接地電位(0V)が与えられるグランド端子との間に接続されている。これにより、電流源65pは、抵抗R65pからグランド端子に向けて一定の電流Ipを流す定電流源として機能する。電流源65mは、抵抗R65mのコンパレータCP61側の端子とグランド端子との間に接続されている。これにより、電流源65mは、抵抗R65mからグランド端子に向けて一定の電流Imを流す定電流源として機能する。
このような構成により、コンパレータCP61の非反転入力端子には、ノードN61pの電圧が所定レベルだけ低電位側にレベルシフトされた電圧V(+)が与えられる。また、コンパレータCP61の反転入力端子には、ノードN61mの電圧が所定レベルだけ低電位側にレベルシフトされた電圧V(−)が与えられる。この場合、電圧V+および電圧V−は、それぞれ下記(9)式および(10)式により表される。
V(+)=BP1−Ip・R65p−Ip・(R63//R64) …(9)
V(−)=BM1−Im・R65m−Im・(R63//R64) …(10)
上記(9)および(10)式に示すように、レベルシフト設定は、Ip、Imの値、R65p、R65mの値などの設定により任意に設定することが可能である。本実施形態では、電圧BP、BMが+12V〜+18Vの範囲である場合(電圧BP1、BM1が+6V〜+9Vの範囲である場合)に、コンパレータCP61の入力電圧が+1V〜+4Vの範囲(同相入力範囲)となるように、上記レベルシフト設定が行われている。
入力レベルシフトコンパレータ64(コンパレータCP61)において、差動信号の差電圧の判別に用いられる閾値VTH(オフセット設定)は、電流Ip、Imの値、抵抗R65p、R65mの値により設定することができる。この場合、BP=BM(BP1=BM1)のとき、V(+)+VTH=V(−)となるようにオフセット設定を行えばよい。そのため、例えば、電流Ip、Imの値を互いに等しい値Iとすれば、下記(11)式を満たすように、抵抗R65p、R65mの値を設定することで、閾値VTHを設定することができる。
I・R65p=I・R65m+VTH …(11)
このような構成によれば、次のような作用および効果が得られる。
バス通信線BP、BMの差動信号の電位が−5V〜+12Vの範囲である場合、図17に示すように、ノードN1pおよびN1mの電圧は、いずれも+1V〜+4Vの範囲である。そのため、コンパレータCP1が正常に動作し、その出力信号がAND回路63の一方の入力端子に与えられる。また、このとき、図18に示すように、コンパレータCP61の入力(V(+)、V(−))は、+1Vを下回る。そのため、コンパレータCP61が非動作状態となり、その出力信号はHレベルに固定される。従って、AND回路63の出力信号はコンパレータCP1の出力信号と同等になり、その出力信号が差動信号の受信信号として出力端子P4から出力される。
一方、バス通信線BP、BMの差動信号の電位が+12V〜+17Vの範囲である場合、図17に示すように、ノードN1pおよびN1mの電圧は、いずれも+4Vを上回る。そのため、コンパレータCP1が非動作状態となり、その出力信号はHレベルに固定される。また、このとき、図18に示すように、コンパレータCP61の入力(V(+)、V(−))は、+1V〜+4Vの範囲である。そのため、コンパレータCP61が正常に動作し、その出力信号がAND回路63の他方の入力端子に与えられる。従って、AND回路63の出力信号はコンパレータCP61の出力信号と同等になり、その出力信号が差動信号の受信信号として出力端子P4から出力される。
このように、受信回路装置61では、差動信号の電位が−5V〜+12Vの範囲である場合にあっては、コンパレータCP1の出力が差動信号の受信信号として出力され、差動信号の電位が+12V〜+17Vの範囲である場合にあっては、コンパレータCP61の出力が差動信号の受信信号として出力される。これにより、図17および図18に示すように、従来の入力範囲(例えば、−2V〜+7V、−5V〜+12V)よりも広い入力範囲(−5V〜+17V)の差動信号の受信が可能となる。しかも、差動信号の電位が−5V〜+12Vの範囲である場合、従来と同等の圧縮ゲイン(第1設定値)により圧縮された第1圧縮信号および第2圧縮信号に基づいて、レセッシブ/ドミナントの判定が行われる。つまり、従来と同様に差動信号の受信が行われるため、例えば閾値のばらつきなどの特性についても従来と同等の特性が得られる。従って、本実施形態によっても、上記各実施形態と同様の効果が得られる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に記載した各実施形態に限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
入力範囲最適化手段6、22、32(ゲイン設定手段)は、第1圧縮信号および第2圧縮信号の圧縮ゲインを2段階に切り替える構成であったが、その切り替えの段数を3段階以上(多段)にしたり、無段階(リニア)に圧縮ゲインを切り替える構成とすることも可能である。
上記各実施形態の受信回路装置におけるバス電圧(バス通信線BP、BMの電圧)とコンパレータCP1の同相入力電圧との関係(相関)は、図2、図4、図6、図9、図12、図14、図17に示すものに限らずともよく、適用する装置の仕様などに応じて適宜変更すればよい。また、バス電圧と入力レベルシフトコンパレータ64の同相入力電圧との関係についても、同様に適宜変更すればよい。
図13に示した受信回路装置61および図16に示した受信回路装置71は、それぞれ図19に示す受信回路装置81および図20に示す受信回路装置91のように変形することもできる。すなわち、図19(図20)に示すように、抵抗R65mとコンパレータCP61の反転入力端子との間にオフセット電圧源82(92)を追加する。この場合、電流Ip、Imの値を互いに同一に設定するとともに、抵抗R65p、R65mの値を互いに同一に設定する。これにより、入力レベルシフトコンパレータ64において、差動信号の差電圧の判別に用いられる閾値は、オフセット電圧源82(92)により生成されるオフセット電圧VTHにより定められる。
本発明は、CAN通信に用いられる受信回路装置に限らず、一対の信号線を通じて伝送される差動信号を受信する受信回路装置全般に適用することができる。
図面中、1、21、31、41、51、61、71、81、91は受信回路装置、4、42は圧縮回路、5、62、72は検出回路、6、22、32は入力範囲最適化手段(ゲイン設定手段)、43、52は入力範囲最適化手段、44p、44m、53p、53mはクランプ回路(クランプ手段)、64は入力レベルシフトコンパレータ(第2コンパレータ)、BP、BMはバス通信線(信号線)、CP1はコンパレータ(第1コンパレータ)、P1は第1入力端子、P2は第2入力端子、P3はバイアス端子を示す。

Claims (5)

  1. 一対の信号線を通じて伝送される差動信号を受信する受信回路装置(1、21、31、41、51)であって、
    一方の前記差動信号が与えられる第1入力端子(P1)およびバイアス電圧が与えられるバイアス端子(P3)の間の電圧を所定の圧縮ゲインで圧縮した第1圧縮信号と、他方の前記差動信号が与えられる第2入力端子(P2)および前記バイアス端子(P3)の間の電圧を前記圧縮ゲインで圧縮した第2圧縮信号とを出力する圧縮回路(4、42)と、
    前記第1圧縮信号および前記第2圧縮信号を入力して前記差動信号の差電圧を判別するコンパレータ(CP1)を含み、そのコンパレータ(CP1)の出力を前記差動信号の受信信号として出力する検出回路(5)と、
    前記差動信号の電位が所定の従来入力範囲外となる場合に前記第1圧縮信号および前記第2圧縮信号の電位が前記コンパレータの同相入力範囲内となるように最適化する入力範囲最適化手段(6、22、32、43、52)と、
    を備えていることを特徴とする受信回路装置。
  2. 前記入力範囲最適化手段(6、22、32)は、
    前記差動信号の電位が前記従来入力範囲内である場合にあっては前記圧縮ゲインを第1設定値に設定し、前記差動信号の電位が前記従来入力範囲外である場合にあっては前記圧縮ゲインを前記第1設定値よりも高い第2設定値に設定するゲイン設定手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の受信回路装置。
  3. 前記入力範囲最適化手段(43)は、
    前記差動信号の電位が前記従来入力範囲を下回る場合にあっては前記第1圧縮信号および前記第2圧縮信号の電位を前記コンパレータ(CP1)の同相入力範囲を下回らない値にクランプするクランプ手段(44p、44m)を備えていることを特徴とする請求項1に記載の受信回路装置。
  4. 前記入力範囲最適化手段(52)は、
    前記差動信号の電位が前記従来入力範囲を上回る場合にあっては前記第1圧縮信号および前記第2圧縮信号の電位を前記コンパレータ(CP1)の同相入力範囲を上回らない値にクランプするクランプ手段(53p、53m)を備えていることを特徴とする請求項1に記載の受信回路装置。
  5. 一対の信号線を通じて伝送される差動信号を受信する受信回路装置(61、71、81、91)であって、
    一方の前記差動信号が与えられる第1入力端子(P1)およびバイアス電圧が与えられるバイアス端子(P3)の間の電圧を所定の圧縮ゲインで圧縮した第1圧縮信号と、他方の前記差動信号が与えられる第2入力端子(P2)および前記バイアス端子(P3)の間の電圧を前記圧縮ゲインで圧縮した第2圧縮信号とを出力する圧縮回路(42)と、
    前記第1圧縮信号および前記第2圧縮信号を入力して前記差動信号の差電圧を判別する第1コンパレータ(CP1)および前記差動信号を入力とするとともに入力した信号を所定レベルだけレベルシフトして前記差動信号の差電圧を判別する第2コンパレータ(64)を含み、前記第1コンパレータ(CP1)および前記第2コンパレータ(64)の出力のうちいずれかを前記差動信号の受信信号として出力する検出回路(62、72)と、
    を備え、
    前記検出回路(62、72)は、
    前記差動信号の電位が所定の従来入力範囲内である場合にあっては前記第1コンパレータ(CP1)の出力を前記差動信号の受信信号として出力し、
    前記差動信号の電位が前記従来入力範囲外である場合にあっては前記第2コンパレータ(64)の出力を前記差動信号の受信信号として出力することを特徴とする受信回路装置。
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