JP2009064396A - 差動増幅回路とそれを用いた電流制御装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】同相入力電圧レベルの上限値を上げて差動増幅回路としての差動増幅電圧範囲を拡大しながら、差動電圧増幅率を大きくできる差動増幅回路とそれを用いた電流制御装置を提供することである。
【解決手段】オペアンプ15を含む差動増幅回路101の前段を形成する抵抗(R1,R2,Rs,Rf)の他にさらに上流側に分圧抵抗(R1.1、R1.2、Rs1およびRs2)を挿入することで、PchMOSで構成されるオペアンプ15の入力端子に入力される電圧を低くできるため、差動増幅回路の同相入力電圧レベルを電源電圧付近以上に高めることができて、差動増幅回路における同相入力電圧範囲を拡大することができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、自動車電装機器をはじめとする半導体産業機器の分野などで用いられる差動増幅回路とそれを用いた電流制御装置および半導体集積回路装置に関する。特に、同相入力電圧が電源電圧付近以上の高い電圧となった場合でも正常に動作するpチャネルMOSFETで構成されたオペアンプを含む差動増幅回路とそれを用いた電流制御装置に関する。
自動車の電動パワーステアリング装置やオートマチック車の速度変換装置などでは、モータやソレノイドなどのインダクタンス負荷に流れる電流を高精度に検出し、その信号をフィードバックして、電流を高精度に制御するための電流制御装置が使われている。
電流制御装置は主にPWM回路と差動増幅回路および電流検出器で構成され、電流検出器としては、電流を電圧に変換し、高精度な測定が可能で幅広い温度範囲で使用できて、安価であるシャント抵抗が自動車用途ではよく用いられている。
図5は、ソレノイド電流を制御する車載用の電流制御装置の要部回路図である。ここでは、同相入力電圧がVcc付近まで上昇する例として、車載用ECU(Electronic Control Unit)を構成する電流制御装置115を取り上げる。この電流制御装置115の回路は、前記したように、PWM回路102とpチャネルMOSFET(以下、PchMOSと称す)を用いたオペアンプを含む差動増幅回路104で主に構成される。ここでは同相入力電圧(Vcommon)は、シャント抵抗58の低電位側の電圧をいう。
図5の左側の回路は、スイッチングデバイス52、55(HSP、LSP)、ソレノイド57、シャント抵抗58(その抵抗値はRshunt)およびダイオード54で構成されるPWM(Pulse width moduration)回路102である。
尚、シャント抵抗58は微小電流を電圧に変換できる電流検出器である。HSPはハイサイドのパワースイッチング素子(例えば、nチャネル型パワーMOSFET)、LSPはローサイドのパワースイッチング素子(例えば、nチャネル型パワーMOSFET)である。
図5の右側の回路は、シャント抵抗58を流れる電流Isにより発生した差動電圧(Vs=Is×Rshunt)を一定倍(例えば5倍)に増幅してマイコン59に入力するPchMOSを用いたオペアンプを含む従来の差動増幅回路104である。
差動増幅回路104では、例えば、R2=Rf=5R1=5Rsを満たす任意の抵抗を定めた構成とすることによりVsを5倍に増幅し出力電圧Voutとして出力点28から出力される。
図6は、PWM回路102の各部の動作波形を示し、同図(a)はLSP−INの電圧波形、同図(b)はVINN1の電圧波形、同図(c)はVINP1の電圧波形、同図(d)はIs×Rshuntの電圧波形、同図(e)はVoutの電圧波形である。横軸は時間であり任意スケールである。
HSP−INはスイッチングデバイス52のゲート電圧信号であり、LSP−INはスイッチングデバイス55のゲート電圧信号である。VINN1は第2入力点27の電圧でありシャント抵抗58の低電位側の電圧である。VINP1は第1入力点26の電圧でありシャント抵抗58の高電位側の電圧である。Is×Rshuntはシャント抵抗58の高電位側の電圧(VINP1)と低電位側の電圧(VINN1)の差の電圧(VINP1−VINN1)であり差動電圧Vsある。Voutは出力点28の電圧でありオペアンプ15の出力電圧である。
図6において、LSP−INの立ち下がり部においてVs=Is×Rshuntを5倍増幅したVout波形に誤動作が生じて、Vout波形が跳ね上がっている。
これは、VINN2が、LSP−INの立ち下がりと同時に4.3V付近まで引き上げられ、また、VINP2がさらに高く4.7V付近まで引き上げられたためである。つまり、オペアンプ15の−入力端子および+入力端子に入力される電圧(VINN2およびVINP2)がオペアンプの同相入力電圧範囲の上限値を超えたためである。
オペアンプの同相入力電圧範囲の上限値を超えるとオペアンプ15は異常動作するようになる。オペアンプ15が異常動作すると、オペアンプ15の出力点28には異常なVout波形が出力される。この異常なVout波形がマイコン59に入力されると、フィードバック信号が異常な状態となりPWM回路102のPWM制御回路56が正常動作できなくなる。そうすると、インダクタンス負荷であるソレノイド57に流す電流を高精度に制御できなくなる。
ここで使用しているオペアンプ15はPch入力型(入力信号の入るMOSFETがPchMOSということ)である。ソレノイド電流などを制御するのに用いられる、このオペアンプ15を含む差動増幅回路104では、オペアンプ15としては同相入力電圧の下限(0V)から精度良く出力する必要があるため、通常、Nch入力型オペアンプを使用することは出来ない。
また、グランド電位から電源電圧まで出力することができるレール ツー レール(rail−to−rail)入力型は、入力電圧がNMOS・PMOS同時オンする期間でgm(相互コンダクタンス)歪が生じ、精度面で課題が大きい。
そのため、ソレノイド電流などを制御するのに用いられるオペアンプ15を含む差動増幅回路104ではPch入力型オペアンプを使用せざるを得ない。Pch入力型オペアンプを正常動作させるためには、PchMOSを飽和領域で動作させる必要があり、すなわち、オペアンプの入力電圧を電源電圧Vccに対してPchMOSのゲートしきい値電圧とオーバドライブ電圧の和(約1V)以下で使用しなければならない。
つまりオペアンプ15の−入力端子および+入力端子での入力電圧の限界値はVcc−1Vとなる。同相入力電圧(VINN2およびVINP2)は、第2入力点27および第1入力点26の電圧であるVINN1およびVINP1から抵抗4および抵抗3で負担する電圧分だけ低い値となる。
従って、VINN1、VINP1の同相入力電圧レベルの上限値は抵抗4および抵抗3の入力抵抗に依存することになる。また、電源電圧Vccが高くなると((Vcc−1V)/Vcc)の値が大きくなり、そのため、VINN1、VINP1の同相入力電圧レベルの値も大きくなる。そのため、VINN1、VINP1の同相入力電圧レベルの上限値はVccにも依存する。
また、特許文献1には、モータのバッテリー陽極の電位を基準とする第1の基準電圧源と、グランド電位を基準とする第2の基準電圧源と、上アームスイッチング素子と下アームスイッチング素子の接続点とモータの間に設けられたシャント抵抗と、このシャント抵抗の電位に基づいて上記第1および第2の基準電圧源の一方からの電圧を出力する切り替え手段と、該切り替え手段の出力と上記シャント抵抗の両端の間の電位差をそれぞれ分圧して2つの電圧信号を生成する分圧手段と、該分圧手段によって生成された2つの電圧信号を入力し、上記シャント抵抗に流れる電流値と電流方向に基づいて所定の増幅率で増加または減少する電圧を出力する増幅手段とを有する電流検出回路が開示されている。
また、特許文献2には、直流電源と誘導負荷の間に設けられ、制御信号により回路を開閉するスイッチング手段と、スイッチング手段が回路を開放したとき誘導負荷に流れる電流を還流させるための還流ダイオードと、誘導負荷に流れる電流を検出する電流検出用抵抗器と、この電流検出用抵抗器の両端電圧を入力とする差動増幅気と、誘導負荷に流すべき電流に対応する基準電圧と差動増幅器の出力電圧の差を増幅し制御信号として出力する誤差増幅器と、スイッチング手段が回路を開放したといに、差動増幅器に入力される電圧の同相分電圧に対応した補償電圧を発生する補償電圧源とで構成される電流制御回路が開示されている。
尚、図5において、VINP1=Vcommon+Is・Rshunt、VINN1=Vcommonとしたとき、VINP1とVINN1の電圧レベルを差動増幅器に入力される同相入力電圧レベルと称する。
また、VINP2=(R2/R1+R2)・(Vcommon+Is・Rshunt)、VINN2=((1/(Rf+Rs))・(Vf・Vcommon+Rs・Vout)=((Rf/(Rf+Rs))・Vcommonとしたとき、VINP2とVINN2の電圧範囲をオペアンプの+入力端子、−入力端子直近に入力される同相入力範囲と称する。
特開2006−64596号公報 特許第3330022号公報
図7は、従来の差動増幅回路での同相入力電圧レベルの上限値の電源電圧依存性を示す図である。c列の○印は差動電圧増幅率が5倍の場合(5倍増幅の場合)での同相入力電圧レベルの上限値である。Vcc=5V時では同相入力電圧レベルの上限値がVccを下回り4Vになり、一方、図6(b)からLSP−INの立ち下がり部でVINN2およびVINP2の電圧が4.3Vおよび4.7Vとなり、この上限値(4V)を上回るのでオペアンプ15が誤動作し、図6で示したようにVout波形が異常波形となる。
差動増幅回路における同相入力電圧レベルの上限値を上昇させる対策の一つがR2(抵抗5の抵抗値)=Rf(抵抗14の抵抗値)=2.5R1(抵抗3の抵抗値)=2.5Rs(抵抗4の抵抗値)のような抵抗比変更(b列の△印)によるものであるが、同相入力電圧レベルの上限値は上昇してVccより高くなるが、差動電圧増幅率が2.5倍に下がる。
つまり、図5の差動増幅回路104では同相入力電圧レベルの上限値を上昇させると、差動電圧増幅率が低下する。このように、従来の差動増幅回路104では同相入力レベルの上限値を上昇させると、差動電圧増幅率が低下するというトレードオフの関係にある。
前記の特許文献1では、第1、第2の基準電圧源を切り替える切り替え手段と、切り替え手段の出力とシャント抵抗の両端の電圧の間の電位差をそれぞれ分圧して2つの電圧信号を生成する分圧手段が必要であり、回路が複雑である。また、本発明と関係するシャント抵抗の高電圧側の電圧と低電位側の電圧を分圧して増幅手段に入力し、同相入力電圧レベルの上限値を上げることは記載されていない。
また特許文献2では、本発明と関係するシャント抵抗の高電圧側の電圧と低電位側の電圧を分圧して差動増幅器に入力して同相入力電圧レベルの上限値を上げることは記載されていない。
この発明の目的は、前記の課題を解決して、同相入力電圧レベルの上限値を上げながら(差動増幅回路としての同相入力電圧範囲を拡大させながら)、差動電圧増幅率を大きくできる差動増幅回路とそれを用いた電流制御装置を提供することである。
前記の目的を達成するために、Pch入力型オペアンプ(入力素子としてpチャネルMOSFETを用いたオペアンプのこと)を含む差動増幅回路において、入力電圧を分圧する分圧抵抗を前記オペアンプの入力端子と接続する入力抵抗の前段に設置した構成の差動増幅回路とする。
また、前記の差動増幅回路を用いた電流制御装置において、
電源とインダクタンス負荷との間に接続されるハイサイド側スイッチング素子と、
前記インダクタンス負荷に直列に接続されたシャント抵抗とグランドとの間に接続されるローサイド側スイッチング素子と、前記ハイサイド側スイッチング素子と前記ローサイド側スイッチング素子との間に接続されるダイオードと、前記シャント抵抗の両端にそれぞれ前記分圧抵抗を接続した前記差動増幅回路と、を備え、前記差動増幅回路の出力信号を前記ローサイド側スイッチング素子のゲート信号とする構成の電流制御装置とする。
この発明によれば、オペアンプを含む差動増幅回路の前段を形成する抵抗(R1,R2,Rs,Rf)の他にさらに上流側に分圧抵抗(R1.1、R1.2、Rs1およびRs2)を挿入することで、PchMOSで構成されるオペアンプの入力端子に入力される電圧を低くできるため、同相入力電圧レベルを電源電圧付近以上に高めることができて、差動増幅回路としての同相入力電圧範囲を拡大することができる。
また、この分圧抵抗を差動増幅回路の入力抵抗の一部とし、好適な抵抗値に設定することで、差動電圧増幅率を大きくすることができる。
この差動増幅回路を用いて電流制御装置を作製し、インダクタンス負荷に流れる電流を制御することで、インダクタンス負荷に流れる電流を高精度に制御できる。
この電流制御装置を半導体基板に形成して半導体集積回路装置とすることで、電流制御装置の小型・軽量化を図ることができる。
発明の実施の形態を以下の実施例で説明する。尚、以下の図の説明で従来と同一部位には同一の符号を付した。
図1は、この発明の第1実施例の差動増幅回路の回路図である。この差動増幅回路101は、オペアンプ15と、オペアンプ15の+入力端子(非反転入力端子)と接続する抵抗9および抵抗13と、抵抗9と接続する抵抗7および抵抗8と、オペアンプ15の−入力端子(反転入力端子)と接続する抵抗12および抵抗14と、抵抗12と接続する抵抗10および抵抗11で構成される。
抵抗13、抵抗11および抵抗8はグランドGNDとそれぞれ接続し、抵抗14はオペアンプ15の出力点28と接続する。抵抗7は第1入力点26(その電圧はVINP1)と接続し、抵抗10は第2入力点27(その電圧はVINN1)と接続する。抵抗9および抵抗12は第3接続点23(その電圧はVINP2)および第4接続点24(その電圧はVINN2)を経由してオペアンプ15の+入力端子および−入力端子とそれぞれ接続する入力抵抗である。
抵抗7および抵抗8はVINP1を分圧する分圧抵抗であり、抵抗10および抵抗11はVINN1を分圧する分圧抵抗である。抵抗9および抵抗13は第1接続点21の電圧を分圧する分圧抵抗であり、抵抗9および抵抗12はオペアンプの入力抵抗である。VINP1はシャント抵抗の高電位側の電圧(第1入力点26の電圧)であり、VINN1はシャント抵抗の低電位側の電圧(第2入力点27の電圧)である。オペアンプ15の出力点28(その電圧は出力電圧Voutである)はマイコンに接続される。
尚、図中の21は抵抗7と抵抗8と抵抗9を接続する第1接続点、22は抵抗10と抵抗11と抵抗12を接続する第2接続点、23は抵抗9と抵抗13とオペアンプ15の+入力端子とを接続する第3の接続点、24は抵抗12と抵抗14を接続する第4接続点、25は抵抗14とオペアンプの出力点28を接続する第5接続点である。26、27は差動増幅回路の第1、第2入力点である。
R1.1は第1抵抗7の抵抗値、R1.2は第2抵抗8の抵抗値、RS1は第3抵抗10の抵抗値、RS2は第4抵抗11の抵抗値、R1.3は第5抵抗9の抵抗値、R2は第6抵抗13の抵抗値、RS3は第7抵抗12の抵抗値、Rfは第8抵抗14の抵抗値である。
また、VINP1およびVINN1は差動増幅回路に入力される電圧であり、VINP2はオペアンプ15の+入力端子に入力される電圧であり、VINN2はオペアンプの−入力端子に入力される電圧である。
従来の差動増幅回路104との相違は、本発明の差動増幅回路101では抵抗3に相当する抵抗9と抵抗4に相当する抵抗12、抵抗13および抵抗14に加え、分圧の役割を果たす抵抗7、抵抗8、抵抗10および抵抗11が加わった点である。
ここで、抵抗7(R1.1)と抵抗10(Rs)、抵抗8(R1.1)と抵抗11(Rs2)、抵抗9(R1.3)と抵抗12(Rs3)はそれぞれ等しい抵抗値のものを用いる必要がある。VINP1は、抵抗7、抵抗8により抵抗比(R1.2/(R1.1+R1.2))で分圧され、抵抗9を通じて抵抗13との分圧によりVINP2となりこの電圧がオペアンプ15の+入力端子へ印加される。
一方、VINN1は、抵抗10、11により抵抗比(Rs2/(Rs1+Rs2))で分圧され抵抗12を通してVINN2となり、この電圧がオペアンプ15の−入力端子へ印加される。
この回路による全体の増幅率は、抵抗7(または抵抗10)と抵抗8(または抵抗11)によるレベルシフト率と、抵抗7、8、9(または抵抗10、11、12)と抵抗13(または抵抗14)の抵抗比による増幅率の積で以下のように表現できる。
Figure 2009064396
または、
Figure 2009064396
但し、R1.1=Rs1、R1.2=Rs2、R1.3=Rs3、R2=Rf
今、電位が低い方の電圧(ここではVINN1)をVcommon、差動電圧をVsとして、VINN1にVcommon、VINP1にVcommon+Vsを印加したときのOUT出力(=Vout)は以下の(1)式〜(3)式の関係式から導き出される。
[数3]
VINP2=[R2/{(R1.2/(R1.1+R1.2))+R1.3+R2)}]・(Vcommon+Vs)・・・(1)
[数4]
VINN2=[Rf/{(Rs2/(Rs1+Rs2))+Rs3+Rf}]・Vcommon・・・(2)
[数5]
VINP2=VINN2(オペアンプのバーチャルショート)・・・(3)
Figure 2009064396
例えば、R1.1=R1.2=Rs1=Rs2=2R、R1.3=Rs3=R、R2=Rf=20Rという任意のRによりVcommonの係数は相殺され、Vout=5Vsという5倍増幅の出力が可能となる。
図2は、図1の本発明の差動増幅回路の同相入力電圧レベルの上限値の電源電圧依存性を示す図である。aが本発明の場合であり、b、c、dは従来の場合である。a列のデータ(黒四角)は差動電圧増幅率が5倍の場合である。図で示すように、同相入力電圧レベルの上限値はVcc=5Vで、9Vとなり、Vcc=15Vでは30Vとなる。つまり、Vccの1.8倍〜2倍にすることができる。また、抵抗比を変更することにより、さらに広い同相入力電圧範囲での差動増幅動作が可能となる。
この差動増幅回路101では、分圧抵抗回路103を構成する分圧抵抗(抵抗7と抵抗8、抵抗10と抵抗11)により差動電圧Vsも分圧されてしまうことから、使用するオペアンプ15は低い同相入力電圧領域ではオフセットが小さいことが望まれる。
本発明の差動増幅回路101とシャント抵抗58を組み合わせ、さらにスイッチングデバイスを加えて電流制御装置を製作し、この電流制御装置で自動車用のソレノイド電流を制御することで、ソレノイド電流を高精度に制御することができる。つぎに、この電流制御装置について説明する。
図3は、この発明の第2実施例の電流制御装置の回路図である。図5に示す従来の電流制御装置115と異なるのは、差動増幅回路として分圧抵抗を付加した差動増幅回路101を用いた点である。本発明の電流制御装置110は主にPWM回路102と差動増幅回路101で構成され、PWM回路102は、電源51、ハイサイド側のスイッチングデバイス52、ゲート電源53、ダイオード54、シャント抵抗58、ローサイドのスイッチングデバイス55、それを駆動するPWM制御回路56で構成される。
オペアンプ15の出力電圧OUTはマイコン59を経由してフィードバック信号となり、このフィードバック信号をPWM制御回路56に入力し、PWM制御回路56からローサイドのスイッチングデバイス55のゲート電圧LSP−INが出力される。
本発明の電流制御装置110を使用することで、従来の電流制御装置115よりソレノイド電流を高精度に制御することができる。
図4は、この発明の第3実施例の半導体集積回路装置の要部配置図である。図3で示す電流制御装置110の回路を半導体基板111に形成した場合の要部配置図である。半導体基板111に各構成要素を集積して半導体集積回路装置112とすることで電流制御装置110の小型・軽量化を図ることができる。構成要素のうちシャント抵抗58は外付けで示したが半導体基板内に形成することもできる。
尚、図中の61、62、63はソレノイド57やシャント抵抗58と接続するための電極パッドであり、図3の端子29、第1入力点26および第2入力点27にそれぞれ相当する。
この発明の第1実施例の差動増幅回路の回路図 図1の本発明の差動増幅回路の同相入力電圧範囲の上限値の電源電圧依存性を示す図 この発明の第2実施例の電流制御装置の回路図 この発明の第3実施例の半導体集積回路装置の要部配置図 ソレノイド電流を制御する車載用の電流制御装置の要部回路図 PWM回路102の各部の動作波形を示し、(a)はLSP−INの電圧波形、(b)はVINN1の電圧波形、(c)はVINP1の電圧波形、(d)はIs×Rshuntの電圧波形、(e)はVoutの電圧波形を示す図 従来の差動増幅回路での同相入力電圧範囲の上限値の電源電圧依存性を示す図
符号の説明
7〜14 抵抗
15 オペアンプ
21〜25 第1〜第5接続点
26、27 第1、第2入力点
28 出力点
29 端子
51 電源
52 スイッチングデバイス(HSP)
53 ゲート電源
54 ダイオード
55 スイッチングデバイス(LSP)
56 PWM制御回路
57 ソレノイド
58 シャント抵抗
59 マイコン
61〜63 電極パッド
101 差動増幅回路
102 PWM回路
103 分圧抵抗回路
110 電流制御装置
111 半導体基板
112 半導体集積回路装置
VINP1 第1入力点の電圧
VINN1 第2入力点の電圧
VINP2 第3接続点の電圧
VINN2 第4接続点の電圧
Vout 出力点の電圧(出力電圧)
HSP−IN HSPのゲート電圧信号
LSP−IN LSPのゲート電圧信号
Vs 差動電圧
Vcommon 同相入力電圧

Claims (2)

  1. Pch入力型オペアンプを含む差動増幅回路において、入力電圧を分圧する分圧抵抗を前記オペアンプの入力端子と接続する入力抵抗の前段に設置したことを特徴とする差動増幅回路。
  2. 請求項1に記載の差動増幅回路を用いた電流制御装置において、
    電源とインダクタンス負荷との間に接続されるハイサイド側スイッチング素子と、
    前記インダクタンス負荷に直列に接続されたシャント抵抗とグランドとの間に接続されるローサイド側スイッチング素子と、
    前記ハイサイド側スイッチング素子と前記ローサイド側スイッチング素子との間に接続されるダイオードと、
    前記シャント抵抗の両端にそれぞれ前記分圧抵抗を接続した前記差動増幅回路と、を備え、前記差動増幅回路の出力信号を前記ローサイド側スイッチング素子のゲート信号とすることを特徴とする電流制御装置。
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