JPH11196340A - 衛星信号受信システム - Google Patents

衛星信号受信システム

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JPH11196340A
JPH11196340A JP36751997A JP36751997A JPH11196340A JP H11196340 A JPH11196340 A JP H11196340A JP 36751997 A JP36751997 A JP 36751997A JP 36751997 A JP36751997 A JP 36751997A JP H11196340 A JPH11196340 A JP H11196340A
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JP
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satellite
signal
intermediate frequency
frequency signal
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JP36751997A
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English (en)
Inventor
Eiji Shibuya
栄二 渋谷
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DX Antenna Co Ltd
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DX Antenna Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1本の伝送線路によって衛星放送中間周波信
号と衛星通信中間周波信号とを、複雑な機器を新たな設
けることなく、伝送できる。 【解決手段】 衛星放送受信用アンテナ20に付属し、衛
星放送信号を衛星放送中間周波信号に変換する衛星放送
用コンバータ24と、衛星通信受信用アンテナ52に付属
し、衛星通信信号を衛星通信中間周波信号に変換する衛
星通信用コンバータ54とを、具備している。両コンバー
タ24、54では、衛星放送中間周波信号と衛星通信中間周
波信号との周波数帯が異なるように、両コンバータが備
える局部発振器の発振周波数が選択されている。コンバ
ータ54には、コンバータ24からの中間周波信号とコンバ
ータ54からの中間周波信号とを、混合して、1本の伝送
線路84を介して出力する混合部78、82が設けられてい
る。両コンバータ24、54は、伝送線路84に重畳された+
15V または+11V の直流電圧によって、作動可能に構成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放送衛星や通信衛
星から送信されている衛星放送信号や衛星通信信号等の
衛星信号を受信するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、衛星放送信号や衛星通信信号の受
信システムとしては、図6に示すようなものがあった。
このシステムでは、衛星放送受信用アンテナ2によって
受信した衛星放送信号を、このアンテナ2に付属する衛
星放送受信用コンバータ4によって衛星放送中間周波信
号に変換して、屋内にある衛星放送受信用チューナを内
蔵したテレビジョン受像機6に伝送線路8を介して伝送
する。衛星通信受信用アンテナ10によって受信した衛
星通信信号を、このアンテナ10に付属する衛星通信受
信用コンバータ12によって衛星通信中間周波信号に変
換して、屋内にある衛星通信受信用チューナ14に伝送
線路16を介して伝送する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような衛星通信
受信システムでは、衛星放送中間周波信号と衛星通信中
間周波信号とを、2本の伝送線路8、16によって、屋
内まで個別に伝送しなければならず、これら伝送線路
8、16の配線作業が面倒であった。
【0004】衛星放送中間周波信号と衛星通信中間周波
信号とを1本の伝送線路で屋内まで伝送する技術として
は、例えば衛星放送受信用コンバータ4からの中間周波
信号を、伝送線路を介して衛星通信受信用コンバータ1
2に伝送し、このコンバータ12内で衛星通信中間周波
信号と混合して、1本の伝送線路によって屋内に伝送す
ることが考えられる。
【0005】しかし、一般に、衛星放送中間周波信号と
しては、約1035MHz〜1335MHzが使用さ
れ、衛星通信中間周波信号としては約1309MHZ〜
1768MHzが使用されている。従って、衛星放送中
間周波信号と衛星通信中間周波信号とでは、周波数帯の
一部重複がある。そのため、衛星放送中間周波信号が伝
送されているときには、衛星通信中間周波信号が伝送さ
れないように、両コンバータを切り換えねばならず、そ
のための設備を新たに設けなければならない。
【0006】本発明は、1本の伝送線路によって衛星放
送中間周波信号と衛星通信中間周波信号とを、複雑な機
器を新たな設けることなく、伝送できる衛星通信受信シ
ステムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、衛星放送受信用アンテナに
付属し、衛星放送信号を衛星放送中間周波信号に変換す
る衛星放送受信用コンバータと、衛星通信受信用アンテ
ナに付属し、衛星通信信号を衛星通信中間周波信号に変
換する衛星通信受信用コンバータとを、具備している。
前記両コンバータは、前記衛星放送中間周波信号と前記
衛星通信中間周波信号との周波数帯が異なるように、前
記両コンバータが備える局部発振器の発振周波数が選択
されている。前記両コンバータの一方には、他方のコン
バータからの中間周波信号と、一方のコンバータからの
中間周波信号とを、混合して、1本の伝送線路を介して
出力する混合部が設けられている。前記両コンバータ
は、前記伝送線路に重畳された直流電圧によって、作動
可能に構成されている。
【0008】請求項1記載の発明によれば、衛星放送中
間周波信号と衛星通信中間周波信号の周波数帯は、重な
っていない。従って、一方のコンバータにおいて両中間
周波信号を混合し、この混合された両中間周波信号を1
本の伝送線路によって伝送しても、例えば屋内に引き込
まれた伝送線路の末端において分波器等を利用して、両
中間周波信号を分離するだけでよく、両コンバータのう
ち一方のみを作動させるための設備等は不要である。ま
た、両コンバータは、上記の伝送線路に重畳された直流
電圧によって作動するように構成されているので、両コ
ンバータに電源を供給するために別途線路を布設する必
要がない。
【0009】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
衛星信号受信システムにおける、前記衛星通信受信用コ
ンバータが、水平偏波と垂直偏波の衛星通信信号のうち
いずれか選択されたものを、前記衛星通信中間周波信号
に変換する。前記伝送線路に重畳される直流電圧は、前
記水平偏波及び垂直偏波の選択用の2種類の直流電圧の
いずれかである。前記衛星放送受信用コンバータは、前
記2種類の直流電圧のいずれでも動作可能に構成されて
いる。
【0010】請求項2記載の発明によれば、伝送線路に
重畳される直流電圧の値によって選択された水平偏波ま
たは垂直偏波の衛星通信信号を、衛星通信受信用コンバ
ータは、衛星中間周波信号に変換する。この直流電圧
が、衛星放送受信用コンバータに伝送され、衛星放送受
信用コンバータが動作する。従って、上記直流電圧が供
給されている限り、1本の伝送線路で、衛星放送中間周
波信号と、水平または垂直偏波の衛星通信中間周波信号
とが、伝送される。
【0011】請求項3記載の発明は、衛星放送受信用ア
ンテナに付属し、第1混合器と第1局部発振器とを備
え、衛星放送信号を衛星放送中間周波信号に変換する衛
星放送受信用コンバータと、衛星通信受信用アンテナに
付属し、第2混合器と第2局部発振器とを備え、垂直偏
波の衛星通信信号及び水平偏波の衛星通信信号のうち選
択されたものを衛星通信中間周波信号に変換する衛星通
信受信用コンバータとを、備えている。第1及び第2局
部発振器の発振周波数は、衛星放送中間周波信号と衛星
通信中間周波信号とが、異なる周波数帯となるように、
選択されている。衛星放送受信用コンバータは、前記衛
星放送中間周波信号を出力する衛星放送中間周波信号用
出力端子を有している。衛星通信受信用コンバータは、
前記衛星放送中間周波信号用出力端子から第1の伝送線
路を介して供給された前記衛星放送中間周波信号を入力
する衛星放送中間周波信号用入力端子と、この入力端子
からの前記衛星放送中間周波信号と前記衛星通信中間周
波信号とを混合する混合部と、この混合部の出力信号を
第2の伝送線路に出力する出力端子と、前記垂直偏波及
び水平偏波の選択用の値の異なる直流電圧のうち第2の
伝送線路に重畳されているものを前記衛星放送中間周波
信号用入力端子に供給する電源供給部とを、具備し、前
記衛星放送受信用コンバータは、前記電源供給部から第
1の伝送線路を介して前記衛星放送中間周波信号用出力
端子に供給された直流電圧を、第1混合器及び第1局部
発振器の動作用電圧に変換して、これらに供給する電源
部を、有している。
【0012】請求項3記載の発明によれば、第1及び第
2の局部発振器の発振周波数の選択によって、衛星放送
中間周波信号と衛星通信中間周波信号との間には、周波
数帯の重複はない。衛星放送受信用コンバータで生成さ
れた衛星放送中間周波信号は、衛星放送受信用出力端
子、第1の伝送線路、衛星通信受信用コンバータの衛星
放送中間周波信号用入力端子を介して、衛星通信受信用
コンバータ内の混合部に供給され、ここで衛星通信受信
用コンバータで生成された衛星通信中間周波信号と混合
され、出力端子から第2の伝送線路に出力される。この
第2の伝送線路には、水平偏波または垂直偏波選択用の
直流電圧が供給されており、この直流電圧の値に応じ
て、衛星通信受信用コンバータは、水平偏波または垂直
偏波の衛星通信信号を選択して、これを衛星通信中間周
波信号に変換している。また、このいずれかの値の直流
電圧は、電源供給部、衛星放送中間周波信号用出力端子
及び第1の伝送線路を介して衛星放送受信用コンバータ
の衛星放送中間周波信号出力端子に供給される。衛星放
送受信用コンバータでは、このいずれかの直流電圧を第
1混合器及び第1局部発振器の動作用電圧に変換して、
これらに供給する。従って、いずれかの直流電圧が供給
されている限り、衛星放送受信用コンバータは作動して
いる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項3記載の衛
星信号受信システムにおいて、前記電源部が、衛星放送
受信用コンバータ内ではなく、衛星通信受信用コンバー
タ内に設けられている。
【0014】請求項4記載の発明によれば、衛星通信受
信用コンバータ内において衛星通信受信用コンバータ内
の第1混合器及び第1局部発振器用に既に変換された直
流電圧が、衛星放送受信用コンバータに供給される。従
って、例えば第1局部発振器の発振周波数を、従来の衛
星放送中間周波信号の周波数に維持するように選択して
おけば、衛星放送受信用コンバータとしては既存のもの
をそのまま使用することができる。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の
うちいずれか記載の衛星信号受信システムにおいて、前
記衛星放送受信用アンテナと前記衛星通信受信用アンテ
ナとは、反射鏡を共用するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態の衛星
信号受信用システムは、図1(a)に示されているよう
に、衛星放送受信用アンテナ20を有している。このア
ンテナ20は、衛星放送受信用のパラボラまたはオフセ
ットパラボラ反射鏡22を有し、さらに衛星放送受信用
コンバータ24も有している。
【0017】このコンバータ24では、図2に示されて
いるように、反射鏡22によって反射された衛星放送信
号が、ホーン部26及び導波管28を伝送され、図示し
ないプローブによって電気信号に変換されて増幅器30
に供給され、ここで増幅され、さらにバンドパスフィル
タ32によって不要な信号成分が除去された後、第1の
混合器34に供給される。
【0018】この第1の混合器34には、第1局部発振
器36から第1局部発振信号が供給されている。第1の
混合器34は、この第1局部発振信号を使用して、衛星
放送信号を衛星放送中間周波信号に変換する。衛星放送
信号は、例えば約11.7〜12GHzの周波数帯のも
ので、第1局部発振信号が、約10.678GHzに選
択され、衛星放送中間周波信号は、1035〜1335
MHzの周波数帯に変換されている。この周波数関係
は、従来の衛星放送受信用コンバータにおいて採用され
ていたものである。
【0019】第1混合器34からの衛星放送中間周波信
号は、増幅器38によって増幅された後、直流阻止コン
デンサ40を介して衛星放送中間周波信号出力端子42
に供給されている。
【0020】この衛星放送中間周波信号出力端子42に
は、後述するように+15Vまたは+11Vの直流電圧
が供給されている。この直流電圧は、高周波阻止コイル
44を介して電源部、例えば電源回路46に供給されて
いる。この電源回路46は、+15Vまたは+11Vい
ずれの電圧が供給されても、これを予め定めた一定値の
電圧に変換する。この電圧は、第1混合器34、第1局
部発振器36、増幅器30、38を動作させるために適
正な値であり、これらにそれぞれ供給されている。
【0021】再び、図1(a)に戻って、衛星放送受信
用コンバータ24の衛星放送中間周波信号用出力端子4
2からの衛星放送中間周波信号は、第1の伝送線路、例
えば同軸ケーブル50を介して、衛星通信受信用アンテ
ナ52の衛星通信受信用コンバータ54の衛星放送中間
周波信号入力端子56(図1(b)参照)に供給されて
いる。
【0022】衛星通信受信用アンテナ52は、衛星通信
受信用のパラボラまたはオフセットパラボラ反射鏡58
を有している。この反射鏡58によって反射されたほぼ
同じ周波数帯であって偏波面が異なる垂直偏波及び水平
偏波の衛星通信信号は、図1(b)に詳細を示す衛星通
信受信用コンバータ54のホーン部60及び導波管62
を伝送される。
【0023】導波管62内に設けられた垂直偏波受信用
のプローブ(図示せず)によって電気信号に変換された
垂直偏波の衛星通信信号は、増幅器64によって増幅さ
れる。また、導波管62内に設けられた水平偏波受信用
のプローブ(図示せず)によって電気信号に変換された
水平偏波衛星通信信号は、増幅器66によって増幅され
る。なお、図示していないが、後述するように+11V
の直流電圧が供給されているとき、垂直偏波の衛星通信
信号のみが増幅器64に供給され、水平偏波の衛星通信
信号は増幅器66に供給されない。同様に、+15Vの
直流電圧が供給されているとき、水平偏波の衛星通信信
号のみが増幅器66に供給され、垂直偏波の衛星通信信
号は増幅器64に供給されない。
【0024】増幅器64または66からの水平偏波また
は垂直偏波の衛星通信信号は、増幅器68によって更に
増幅され、バンドパスフィルタ70によって不要な信号
が除去され、第2混合器72に供給される。第2混合器
72には、第2局部発振器74から第2局部発振信号が
供給されている。第2混合器72は、この第2局部発振
信号を利用して、垂直偏波または水平偏波の衛星通信信
号を衛星通信中間周波信号に変換する。水平及び垂直偏
波の衛星通信信号は、例えば約12.2GHz〜12.
75GHzであり、第2局部発振周波数を、第1局部発
振周波数と等しい10.678GHzに選択することに
よって、衛星通信中間周波信号は、図3に示すように衛
星放送中間周波信号と周波数が重ならない1522MH
z〜2072MHzとなる。
【0025】第2混合器72からの衛星通信中間周波信
号は、増幅器76によって増幅され、直流阻止コンデン
サ78を介して混合出力端子80に供給されている。ま
た、衛星放送中間周波信号入力端子56に供給された衛
星放送中間周波信号も、直流阻止コンデンサ82を介し
て混合出力端子80に供給されている。即ち、直流阻止
コンデンサ78、82が混合部を構成している。なお、
衛星通信中間周波信号のみを通過させるバンドパスフィ
ルタを直流阻止コンデンサ78に代えて使用し、かつ衛
星放送中間周波信号のみを通過させるバンドパスフィル
タを直流阻止コンデンサ82に代えて使用し、これらバ
ンドパスフィルタによって混合部を構成してもよい。
【0026】混合出力端子80からの混合出力(衛星放
送中間周波信号及び衛星通信中間周波信号)は、図1
(a)に示されているように第2の伝送線路、例えば同
軸ケーブル84を介して屋内に設けられている通電型の
分波器86に供給され、衛星放送中間周波信号と、衛星
通信中間周波信号に分波される。衛星放送中間周波信号
は、衛星放送受信用チューナを内蔵するテレビジョン受
像機88に供給され、ここで復調され、視聴される。同
様に、衛星通信中間周波信号は、衛星通信受信用チュー
ナ90に供給され、ここで復調され、復調された信号
は、テレビジョン受像機88に供給され、視聴される。
【0027】衛星通信受信用チューナ90は、水平偏波
または垂直偏波の衛星通信信号を受信するために、+1
5Vまたは+11Vの直流電圧を、通電形分波器86、
同軸ケーブル84を介して衛星通信受信用コンバータ5
4の混合出力端子80に供給している。混合出力端子8
0に供給された+15Vまたは+11Vの直流電圧は、
高周波阻止コイル92を介して電源回路94に供給さ
れ、ここで適正な電圧に変換されて、第2混合器72、
第2局部発振器74、増幅器64、66、68、76等
に供給される。また、図示していないが、+15Vが供
給されているか+11Vが供給されているかを判断し、
+15Vのとき、水平偏波の衛星通信信号が増幅器64
に供給され、+11Vのとき、垂直偏波の衛星通信信号
が増幅器66に供給される。
【0028】高周波阻止コイル92を伝送された+11
Vまたは+15Vの直流電圧は、さらに高周波阻止コイ
ル96を介して衛星放送中間周波信号入力端子56に供
給されている。これら高周波阻止コイル92、96が電
源供給部を構成している。この入力端子56からの+1
1Vまたは+15Vの直流電圧は、同軸ケーブル50を
介して衛星放送受信用コンバータ24の衛星放送中間周
波信号出力端子42に供給され、衛星放送受信用コンバ
ータ24内で上述したように第1混合器34、第1局部
発振器36用の直流電圧に電源回路48によって変換さ
れる。
【0029】このシステムでは、+15Vまたは+11
Vの直流電圧が同軸ケーブル84に供給されている限
り、この同軸ケーブル84によって衛星放送中間周波信
号と衛星通信中間周波信号とを屋内に伝送することがで
きる。屋内側には、同軸ケーブル84を伝送される信号
を衛星放送中間周波信号または衛星通信中間周波信号に
設定するための特別な切換スイッチ等は不要である。し
かも、衛星放送受信用コンバータ24を動作させるため
に、特別に電源供給用の線路を設ける必要もなく、+1
1Vまたは+15Vの電圧を、衛星放送受信用コンバー
タ24の動作用電圧として使用できる。
【0030】なお、図2に示す電源回路48を衛星放送
受信用コンバータ24から除去し、電源回路48を衛星
通信受信用コンバータ54内に設け、この電源回路48
の電圧を衛星放送中間周波信号入力端子56に供給する
ように構成すれば、衛星放送受信用コンバータ24を含
む衛星放送受信用アンテナ22として、既設のものを使
用することができる。これは、衛星放送受信用コンバー
タ24の第1局部発振器36の発振周波数を従来のもの
と同一に維持しているからである。また、衛星放送受信
用チューナを内蔵するテレビジョン受像機88を使用し
たが、これに代えて、衛星放送受信用チューナを内蔵す
るビデオテープレコーダを使用することもできる。ま
た、分波器86に代えて通電型の分配器を設け、各分配
出力側にそれぞれ通電型の分波器を設け、各分波器に衛
星放送受信用チューナを内蔵するテレビジョン受像機ま
たはビデオテープレコーダと衛星通信受信用チューナと
を、それぞれ設けてもよい。また、衛星放送受信用アン
テナ20と、衛星通信受信用アンテナ52には、反射鏡
を共用した衛星放送及び衛星通信兼用アンテナを使用す
ることもできるし、或いは反射鏡を備えたタイプ以外
に、平面アンテナを使用することもできる。さらに、衛
星通信受信用コンバータ54において、衛星放送中間周
波信号と衛星通信中間周波信号とを混合したが、衛星放
送受信用コンバータ24において、衛星放送中間周波信
号と衛星通信中間周波信号とを混合してもよい。
【0031】図4に第2の実施の形態の衛星信号受信シ
ステムを示す。この衛星信号受信システムは、図1〜図
3に示した衛星信号受信システムにおいて、新たにF
M、UHF及びVHF受信用のアンテナ98を設け、こ
のアンテナ98からの信号を伝送線路、例えば同軸ケー
ブル99を介して通電型の混合器100に供給し、ここ
で衛星通信受信用コンバータ54からの混合出力信号と
混合するものである。なお、図1〜図3に示した衛星信
号受信システムの構成要素と同一の構成要素には同一符
号を付して、その説明を省略する。
【0032】なお、屋内側に設けられる分波器102
は、衛星放送中間周波信号と、FM/UHF/VHF信
号と、衛星通信中間周波信号とに分波することが可能な
ものである。衛星放送中間周波信号と、FM/UHF/
VHF信号とは、衛星放送受信用チューナを内蔵したテ
レビジョン受像機88に供給され、衛星通信中間周波信
号は、衛星通信受信用チューナ90に供給されている。
【0033】図5は、この衛星信号受信システムにおけ
る使用周波数帯域を示したもので、FM、VHF、UH
F、衛星放送中間周波信号、衛星通信中間周波信号のい
ずれにも周波数帯の重複がなく、1本の同軸ケーブルで
これらの信号を伝送することができる。なお、図1〜図
3の衛星信号受信システムにおいて説明した他の実施例
は、この衛星信号受信システムにおいても可能である。
【0034】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、衛星放送中間周波信号と衛星通信中間周波信号の周
波数帯は重なっていないので、一方のコンバータにおい
て両中間周波信号を混合し、この混合された両中間周波
信号を1本の伝送線路によって伝送しても、例えば屋内
に引き込まれた伝送線路の末端において分波器等を利用
して、両中間周波信号を分離すれば、それぞれ視聴する
ことができ、1本の伝送線路において一方の中間周波信
号のみを伝送させるために、両コンバータのうち一方の
みを作動させる必要がなく、そのための回路を設ける必
要がない。また、両コンバータは、上記の伝送線路に重
畳された直流電圧によって作動するように構成されてい
るので、両コンバータに電源を供給するために、それぞ
れ両コンバータ用の電源線路を布設する必要がない。
【0035】請求項2記載の発明によれば、水平偏波、
垂直偏波の衛星通信信号、衛星放送信号のいずれかを視
聴することができるし、さらに水平偏波と垂直偏波の切
換用の電圧を、衛星放送受信用コンバータの動作電圧と
して使用しているので、1本の伝送線路で、衛星放送中
間周波信号と、水平または垂直偏波の衛星通信中間周波
信号とが、伝送できる上に、衛星放送受信用のコンバー
タの動作電圧の供給用に電源線を布設する必要がない。
【0036】請求項3記載の発明によれば、衛星放送中
間周波信号と衛星通信中間周波信号との間には、周波数
帯の重複はなく、両コンバータからの衛星放送中間周波
信号と衛星通信中間周波信号とは、1本の第2の伝送線
路を介して伝送されるので、伝送線路の布設が容易であ
る。衛星放送受信用コンバータは、水平偏波または垂直
偏波の衛星通信信号の選択用の直流電圧を第1混合器及
び第1局部発振器の動作用電圧に変換して、これらに供
給しているので、いずれかの直流電圧が供給されている
限り、衛星放送受信用コンバータを作動させることがで
き、別に電源線路を衛星放送受信用コンバータのために
布設する必要がない。
【0037】請求項4記載の発明によれば、衛星通信受
信用コンバータ内において衛星通信受信用コンバータ内
の第1混合器及び第1局部発振器用に既に変換された直
流電圧が、衛星放送受信用コンバータに供給される。従
って、例えば第1局部発振器の発振周波数を、従来の衛
星放送中間周波信号の周波数に維持するように選択して
おけば、衛星放送受信用コンバータとしては既存のもの
をそのまま使用することができる。
【0038】請求項5記載の発明によれば、反射鏡を衛
星放送受信用アンテナと衛星通信受信用アンテナとが共
用しているので、システムを小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の衛星信号受信シス
テムのブロック図と同システムで使用する衛星通信受信
用コンバータのブロック図である。
【図2】図1の衛星信号受信システムで使用する衛星放
送受信用コンバータのブロック図である。
【図3】図1の衛星信号受信システムにおける衛星放送
中間周波信号と衛星通信中間周波信号との周波数関係を
示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の衛星信号受信シス
テムのブロック図である。
【図5】図4の衛星信号受信システムにおいて伝送する
各信号の周波数関係を示す図である。
【図6】従来の衛星信号受信システムのブロック図であ
る。
【符号の説明】
20 衛星放送受信用アンテナ 24 衛星放送受信用コンバータ 52 衛星通信受信用アンテナ 56 衛星放送受信用コンバータ 78 82 直流阻止コンデンサ(混合部)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衛星放送受信用アンテナに付属し、衛星
    放送信号を衛星放送中間周波信号に変換する衛星放送受
    信用コンバータと、 衛星通信受信用アンテナに付属し、衛星通信信号を衛星
    通信中間周波信号に変換する衛星通信受信用コンバータ
    とを、具備し、 前記両コンバータは、前記衛星放送中間周波信号と前記
    衛星通信中間周波信号との周波数帯が異なるように、前
    記両コンバータが備える局部発振器の発振周波数が選択
    され、 前記両コンバータの一方には、他方のコンバータからの
    中間周波信号と、一方のコンバータからの中間周波信号
    とを、混合して、1本の伝送線路を介して出力する混合
    部が設けられ、 前記両コンバータは、前記伝送線路に重畳された直流電
    圧によって、作動可能に構成されている衛星信号受信シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の衛星信号受信システムに
    おいて、前記衛星通信受信用コンバータは、水平偏波と
    垂直偏波の衛星通信信号のうちいずれか選択されたもの
    を、前記衛星通信中間周波信号に変換し、前記伝送線路
    に重畳される直流電圧は、前記水平偏波及び垂直偏波の
    選択用の2種類の直流電圧のいずれかであり、前記衛星
    放送受信用コンバータは、前記2種類の直流電圧のいず
    れでも動作可能に構成されている衛星信号受信システ
    ム。
  3. 【請求項3】 衛星放送受信用アンテナに付属し、第1
    混合器と第1局部発振器とを備え、衛星放送信号を衛星
    放送中間周波信号に変換する衛星放送受信用コンバータ
    と、 衛星通信受信用アンテナに付属し、第2混合器と第2局
    部発振器とを備え、垂直偏波の衛星通信信号及び水平偏
    波の衛星通信信号のうち選択されたものを衛星通信中間
    周波信号に変換する衛星通信受信用コンバータとを、備
    え、 第1及び第2局部発振器の発振周波数は、前記衛星放送
    中間周波信号と前記衛星通信中間周波信号とが、異なる
    周波数帯となるように、選択され、 前記衛星放送受信用コンバータは、前記衛星放送中間周
    波信号を出力する衛星放送中間周波信号用出力端子を有
    し、 衛星通信受信用コンバータは、前記衛星放送中間周波信
    号用出力端子から第1の伝送線路を介して供給された前
    記衛星放送中間周波信号を入力する衛星放送中間周波信
    号用入力端子と、この入力端子からの前記衛星放送中間
    周波信号と前記衛星通信中間周波信号とを混合する混合
    部と、この混合部の出力信号を第2の伝送線路に出力す
    る出力端子と、前記垂直偏波及び水平偏波の選択用の値
    の異なる直流電圧のうち第2の伝送線路に重畳されてい
    るものを前記衛星放送中間周波信号用入力端子に供給す
    る電源供給部とを、具備し、 前記衛星放送受信用コンバータは、前記電源供給部から
    第1の伝送線路を介して前記衛星放送中間周波信号用出
    力端子に供給された直流電圧を、第1混合器及び第1局
    部発振器の動作用電圧に変換して、これらに供給する電
    源部を、有する衛星信号受信システム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の衛星信号受信システムに
    おいて、前記電源部が、衛星通信受信用コンバータ内に
    設けられていることを特徴とする衛星信号受信システ
    ム。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のうちいずれか記載の衛
    星信号受信システムにおいて、前記衛星放送受信用アン
    テナと前記衛星通信受信用アンテナとは、反射鏡を共用
    するものである衛星信号受信システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7860529B2 (en) 2008-12-24 2010-12-28 Kabushiki Kaisha Toshiba Information processing apparatus
KR101527406B1 (ko) * 2014-01-20 2015-06-09 (주)인텔리안테크놀로지스 위성방송수신 및 위성통신이 가능한 선박용 위성 안테나

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7860529B2 (en) 2008-12-24 2010-12-28 Kabushiki Kaisha Toshiba Information processing apparatus
US8041387B2 (en) 2008-12-24 2011-10-18 Kabushiki Kaisha Toshiba Information processing apparatus
KR101527406B1 (ko) * 2014-01-20 2015-06-09 (주)인텔리안테크놀로지스 위성방송수신 및 위성통신이 가능한 선박용 위성 안테나

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