JPH11193639A - 既設鉄筋コンクリート製建築物の耐震補強工法 - Google Patents

既設鉄筋コンクリート製建築物の耐震補強工法

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JPH11193639A
JPH11193639A JP36862097A JP36862097A JPH11193639A JP H11193639 A JPH11193639 A JP H11193639A JP 36862097 A JP36862097 A JP 36862097A JP 36862097 A JP36862097 A JP 36862097A JP H11193639 A JPH11193639 A JP H11193639A
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陵二 木下
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克彦 今井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建築物の窓等における開口部の開放感を損な
うことなく、また窓の開閉施錠操作が阻害されない耐震
補強工事が可能で、施工作業の単純化や工期の短縮化を
実現する既設鉄筋コンクリート製建築物の耐震補強工法
を提供する。 【解決手段】 補強すべき建築物の隣りあう柱3,3の
間隔と一致するようにH形鋼を垂直および水平に各階に
対応して梯子状に組み上げ鉄骨枠組構造物2を製作し、
階ごとの枠組内にV字状のブレース7を組み込んでお
く。縦鉄骨4および横鉄骨6をなす各H形鋼のウエブ部
にスタッドを多数溶接しておく一方、建築物の表面に外
部に向けて突出するアンカーを各縦鉄骨および横鉄骨と
対応する位置に多数打ち込む。鉄骨枠組構造物2をその
縦鉄骨4と横鉄骨6とが建築物の柱3および梁5に一致
するように建築物の外面に配置し、H形鋼と柱3および
梁5との間にモルタルを充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は既設鉄筋コンクリー
ト製建築物の耐震補強工法に係り、詳しくは、既設建物
の窓、腰壁、たれ壁等を撤去することなく耐震補強を建
築物の外部から行うことができると共に、窓部の開放感
を確保しかつ美的感覚に優れ、また短期施工の可能とな
るようにした耐震補強工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】窓等の開口部が設けられた既設鉄筋コン
クリート製建築物、例えば校舎や事務所用ビルを爾後的
に耐震補強しようとする場合、強度や剛性の低い窓部等
にはブレースをV字形となるように組み込んで補強する
ことが多い。
【0003】その補強法としては、従来以下の要領で行
われている。まず、図10中に二点鎖線で囲んだ大きさ
の各階での枠20の領域で、図7の(a)に示すような
腰壁やたれ壁および窓を取り除いた開口部31を設け
る。この開口部31に組み込むべく柱3と梁5とで囲ま
れる矩形の領域に挿入することができるように、図7の
(b)のごとくH形鋼の垂直材32と水平材33とによ
り鉄骨枠34を製作し、それにV字形となるようにブレ
ース7,7を補強材として予め組み込んで、鉄骨枠組体
35が製作される。そして、その鉄骨枠組体の外周部に
多数のスタッド8を並べるようにして溶接される。
【0004】上記のブレース7もH形鋼が採用される
が、紙面に直角な方向に強軸となるように、フランジ部
7bを鉄骨枠組体35が形成する縦面と平行に配置し、
すなわちウエブ部7aを縦面と直交するように配置して
面外方向の座屈を防止するように配慮される。なお、面
内方向の補強はブレース7と鉄骨枠34のコーナ部分と
をつなぐ支持メンバー36によりなされ、その支点間距
離を短くして座屈を防ぐようにしている。
【0005】このような鉄骨枠組体35の設置作業は、
次のようにして行われている。既存の窓、腰壁および上
部たれ壁を撤去し、その後に図7の(a)に示すように
開口部31の内周にコンクリートアンカー9を打ち込
む。そして、図7の(b)の鉄骨枠組体35を開口部に
臨ませてスタッド8とアンカー9とのそれぞれの突出部
分を相互に入り組ませ、開口部の周縁と鉄骨枠組体35
との間にモルタルを充填する。
【0006】すなわち、図9の(a)におけるA−A線
矢視のたれ壁の部分においては、図8の(a)のように
たれ壁37上に平行して立てた型枠38内に水平材33
をボルト39で止め、型枠38をスペーサとして機能す
る幅止めボルト40で固定しておく。型枠の一方に設け
た注入口38aからH形鋼のフランジ部下方空間にモル
タルを充填すると、水平材33がたれ壁37と一体化さ
れる。
【0007】一方、図9の(a)におけるB−B線矢視
である柱3の部分においては、図8の(b)に示すよう
に、型枠38を上下平行に組んで柱の側面に当接させ、
同様の要領で幅止めした後にモルタルを図9の(a)の
矢印39のように上方の開口から流し込む。いずれの部
分においても、鉄骨枠組体側のスタッド8と建物側のア
ンカー9とはモルタルで覆われ、それが固化すると鉄骨
枠組体35が建築物に一体化される。その後に腰壁40
およびたれ壁41を作り、窓工事をすると図9の(a)
のように補強が完成し、その水平断面は図9の(b)の
ようになる。なお、図9の(a)は補強工事後に室内側
から見た立面図であり、図10は各階ごとに工事された
後の下層階から上層階までの外観である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
して完成した補強構造において、支持メンバー36が設
けられているとはいってもV字形ブレース7,7はかな
り大きい断面を有していなければ座屈する。例えば校舎
の補強では通常200×200mm程度のH形鋼を使用
することが多いが、これは座屈すると本来の耐震補強の
働きをしなくなってしまうからである。しかし、V字形
ブレースの断面が鉄筋コンクリートの柱や梁に比べて大
きすぎると、補強部に集中する力によって本体構造に無
理が掛かるという別の問題が発生し、座屈防止とのバラ
ンスが難しくなることが多い。
【0009】一方、V字形ブレースの端部はH形鋼を接
続するために、図7の(b)に示したようにかなり大き
いガセットプレート26が取りつけられる。図9の
(a)から分かるように、断面形の大きいV字形ブレー
ス7とプレート26が窓42の有効面積を小さくしてし
まう。また、鉄骨枠組体35を開口部31に挿入するた
めに、垂直材32と水平材33の分だけとりわけ垂直材
によって窓全体の幅が図10に示すように隣の区画の補
強されていない窓に比べて2δだけ小さくなり、窓のデ
ザインもかなり窮屈であって室内の開放感が大幅に減少
することになる。さらに、窓の内面にV字形ブレース
7,7が突出するために、窓の開閉、施錠等の操作時に
邪魔となって使い勝手上問題が残る。
【0010】一方、施工において、図7の(a)に示し
た開口部31の内周でコンクリートアンカー9を上向き
に打つ工事や、図8の(a)のごくと水平材33の下面
空間にモルタルを充填する工事は、技術と労力を要する
作業となる欠点がある。もちろん、図9の(a)のよう
に仕上げるためには、鉄骨枠組体35を設置した後に腰
壁、たれ壁を作り、窓工事を行うことになるので長期間
の施工を要する。
【0011】例えば校舎の場合には、工事期間を確保し
やすい夏休みが利用される。また、窓ごとや教室ごとに
作業することになるので工事量が多くなり、大人数を投
入しなければならない。したがって、補強の必要な校舎
が多い場合には、工事が夏期に集中するといったことに
なり、工事の消化能率が極めて悪く、緊急を要する補強
工事が多いと労働力の不足をきたすことになる。
【0012】本発明は上記した問題に鑑みなされたもの
で、その目的は、建築物の窓等における開口部の開放感
を損なうことなく、また窓の開閉施錠操作が阻害される
ことのない開口部の耐震補強工事が可能となること、施
工作業の単純化や短期化を実現すると共に、補強が施さ
れても建築物に美感を与えることができるようにした既
設鉄筋コンクリート製建築物の耐震補強工法を提供する
ことである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、既設の鉄筋コ
ンクリート製建築物の窓等の開口部およびその近傍にV
字形ブレースを取りつけ、建築物を耐震補強することが
できるようにした耐震補強工法に適用される。その特徴
とするところは、図1および図2を参照して、補強すべ
き建築物1の隣りあう柱3,3の間隔と一致するように
H形鋼を各階に対応した梯子状に組み上げて鉄骨枠組構
造物2を製作し、鉄骨枠組構造物の階ごとの枠組内に構
造部材をV字状にブレース7として組み込むと共に、縦
鉄骨4および横鉄骨6をなす各H形鋼のウエブ部4a,
6a(図2を参照)には鉄骨枠組構造物2から直角の方
向へ延びるスタッド8を多数溶接しておく。建築物の表
面には、外部に向けて突出するアンカー9を鉄骨枠組構
造物2の各縦鉄骨4および横鉄骨6と対応する位置に多
数打ち込んでおき、スタッド8とアンカー9とのそれぞ
れの突出部分が相互に入り組むように、鉄骨枠組構造物
2をその縦鉄骨4と横鉄骨6とが建築物の柱3および梁
5に一致するように建築物の外面に配置される。そし
て、H形鋼と柱3および梁5との間にセメントモルタル
を充填するようにしたことである。
【0014】建築物に打ち込まれた多数のアンカー9の
間に位置決め用アンカー10を打ち込んでおくと共に、
位置決め用アンカーの先端にねじを刻設しておく。一
方、鉄骨枠組構造物2のH形鋼のウエブ部4a,6aに
位置決め用アンカー10が挿通する止め孔4h,6hを
設けておけば、鉄骨枠組構造物2を建築物1の外面に配
置したとき、位置決め用アンカー10を止め孔4h,6
hに挿入すると共にナット12を螺着して固定し、鉄骨
枠組構造物2の建方時に位置決めできるようにすること
ができる。
【0015】なお、ブレース7として使用される構造部
材は、二重鋼管形構造材としておくことが好ましい。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、梯子状に組み上げV字
状にブレースを組み込んだ鉄骨枠組構造物を予め製作
し、その縦鉄骨と横鉄骨とが建築物の柱および梁に一致
するように建築物に配置して、鉄骨枠組構造物と建築物
との間にセメントモルタルを充填するようにしているの
で、建築物の下層階から上層階までを一度に補強するこ
とができ、工事の簡素化と工期の大幅な短縮化が実現さ
れる。
【0017】V字形ブレースは室外に位置するので窓等
の開口部の大きさは従前どおり確保され、かつ目障りな
V字形ブレースが室内側となることもなく窓等による開
放感は従前の補強法よりも大きく得られる。もちろん、
V字形ブレースに邪魔されることなく窓の開閉や施錠は
従前どおり容易であり、操作の不便さが解消される。V
字形ブレースが存在するものの梯子状に組み上げた鉄骨
枠組構造物が建築物の外側に並べられることになるの
で、単調な校舎にアクセントをつけるといったように美
的に優れた外観に変貌させることもできるようになる。
【0018】建築物に位置決め用アンカーを打ち込んで
おけば、鉄骨枠組構造物を建築物の外面に配置したと
き、H形鋼のウエブ部に位置決め用アンカーを挿通して
鉄骨枠組構造物の建方時の仮止めと位置決めがなされ、
工事の円滑化・正確化を促進することができる。
【0019】鉄骨枠組構造物のV字形ブレースに二重鋼
管形構造材を採用しておくと、断面サイズにかかわらず
弾性座屈しない構造としておくことができる。それのみ
ならず幅の狭いブレースの採用が可能となり、ブレース
による窓等の開口部の閉塞感は少なくなる。二重鋼管形
構造材のブレースはその形状や両端ピン接合形式の取付
構造によって工業技術的なデザイン性が高められ、単調
な建築物である場合には、それにアクセントをつけたり
軽快感を与えることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る既設鉄筋コ
ンクリート製建築物の耐震補強工法を、その実施の形態
を示した図面に基づいて詳細に説明する。図3は、既設
の鉄筋コンクリート製建築物1の窓等の開口部およびそ
の近傍の外面にV字形ブレースを取りつけ、建築物を耐
震補強することができるようになっている本耐震補強工
法が適用された校舎等の建築物の完成外観図である。
【0021】これには、補強すべき建築物1の外面に沿
うように梯子状に組み上げ、階ごとの枠組内にV字状と
なるブレースを組み込み、図4の(a)のような鉄骨枠
組構造物2としたものが多数使用される。同図(b)は
その側面図である。図1は図4の鉄骨枠組構造物2の一
つの階の部分を拡大したものであり、補強すべき建築物
の隣りあう柱3,3の間隔に一致するようにH形鋼が各
階に対応して梯子状に組み上げられている。柱3に沿う
縦鉄骨4は下層階から上層階まで延びており、各階の境
部に設けられる大梁5に対応した位置ごとに横鉄骨6が
縦鉄骨4,4に渡されている。
【0022】このような鉄骨枠組構造物2には、V字形
ブレースの各部材7として鋼製の構造部材が組み込まれ
ている。構造部材はビーム状であればよいが、図1で見
られるように鋼管形構造部材が都合よく、さらにそれを
後述するような二重鋼管形構造材としておけば、断面サ
イズにかかわらず弾性座屈しないブレースとしておくこ
とができる。
【0023】このような鉄骨枠組構造物2には、縦鉄骨
4および横鉄骨6をなす各H形鋼のウエブ部4a,6a
に、図2のように鉄骨枠組構造物2から直角の方向へ延
びるスタッド8が多数溶接される。以上の製作工程は正
確な加工を施すことができる工場で行われたり、主要部
分を工場で製作しておき、工事現場において多段となる
ように簡単に組み立てることができる。
【0024】一方、補強されるべき建築物の表面には、
外部に向けて突出するアンカー9が鉄骨枠組構造物2の
各縦鉄骨4および横鉄骨6と対応する位置に、図2のご
とく多数打ち込まれる。なお、打ち込まれた多数のアン
カー9,9の間に脚の長い位置決め用アンカー10を打
ち込んでおくと共にその先端にねじを刻設する一方、鉄
骨枠組構造物2のH形鋼のウエブ部4a,6aにアンカ
ー10が挿通する止め孔4h,6hを設けておけば、鉄
骨枠組構造物2の建方時に位置決めが容易にできるよう
になり都合がよい。
【0025】このような準備ができると、まず地上に寝
かした鉄骨枠組構造物2の縦鉄骨4と横鉄骨6の建物対
面側の空間にスパイラル筋11(図2を参照)を介挿し
てスタッド8に絡ませる。次に、その鉄骨枠組構造物2
をクレーンで持ち上げて立て掛け、その縦鉄骨4と横鉄
骨6とが建築物の柱3および梁5に一致するように、そ
して梁との対面間隔L(図2を参照)が例えば50mm
程度となるように建築物の外面に配置する。これによっ
て、スタッド8とアンカー9とのそれぞれの突出部分が
相互に入り組むようになる。その際に、位置決め用アン
カー10をH形鋼のウエブ部4a,6aの止め孔4h,
6hに挿入し、鉄骨枠組構造物2の建築物に対する取付
位置を定めたところで、ナット12を掛けて固定する。
仮止めがなされると図5のごとくの取付状態となり、そ
の後にクレーンを退避させる。
【0026】縦鉄骨4のフランジ部に被せるようにして
柱3まで延びる型枠の各板13,13を、従来技術の図
8の(b)のところで述べた要領で図5のようにして取
りつける。一方、各横鉄骨6の下側フランジ部6bから
は、壁面に向かって対面間隔Lをカバーする漏れ止め板
14が、図2や図5のようにして設けられる。
【0027】最後に、各H形鋼と柱3および大梁5との
間にモルタルを充填する。縦鉄骨4と柱3との間は最上
階に位置する部分の開口から下向き矢印15(図5を参
照)のように落とし込めばよい。横鉄骨6と梁5との間
には、各階においてコンクリート打設用の隙間が上記し
た対面間隔Lの隙間として確保されているので、下向き
矢印16(図5を参照)のように階ごとに流し込まれ
る。モルタルが固化すると、スパイラル筋11がコンク
リートを補強し、スタッド8とアンカー9とは協働して
鉄骨枠組構造物2を建築物1に強固に連結する。
【0028】型枠をとり除いて完成した補強構造を室内
から見ると図6の(a)のようになり、外から見ると図
4の(a)のようになって、従来工法を適用した図10
の場合の窓42よりも幅が柱間隔一杯に大きく確保され
た窓17となる。すなわち、鉄骨枠組構造物2の縦鉄骨
4のH形鋼は柱3の幅より狭いものであるので、縦鉄骨
4が窓の開口の左右部に及んで被さることはなく、窓を
元の広さのままに維持しておくことができる。
【0029】建築物に前記したアンカー9を取りつける
にしても、鉄骨枠組構造物2を一体化するにせよ、いず
れも建物の外からの工事であって窓や壁は既存のまま手
を加えることはない。すなわち、窓や壁の撤去や復旧作
業は一切必要でなく、モルタルの充填作業は全て下向き
で行い得ること等により、工事期間を大幅に短縮するこ
とができ、したがって工費の著しい低減も可能となる。
【0030】このような外面主体の工事であることか
ら、たとえ室内に人がいても少々の騒音の発生すること
を除けば授業や事務業務が阻害されることもない。工期
が短いことから、週末の土日を利用して部分的に順次施
工することができたり、他の建築物の補強工事と並行し
て進めることも可能となる。従来の工法では校舎の補強
を夏休み以外に工事することができなかったが、通年に
わたって分散化することも実現できる。
【0031】鉄骨枠組構造物2は図3に示すように例え
ば教室の前半部もしくは後半部に施され、平面的で単調
な校舎の外観にアクセントがつけられ、美的に優れたも
のとなる。図のように頂部にアーチ形や山形等の飾り部
材18を取りつけておけば近代的な感覚が発揮され、デ
ザイン性は一層向上する。
【0032】ところで、鉄骨枠組構造物2に組み込まれ
るV字形ブレース7を構成する構造部材としては単管で
あったり、特開平4−149345号公報に提案されて
いるように曲げ抵抗管を挿入して座屈耐力を高めた二重
鋼管とし、図1のようにその支持点や接合部を構造力学
的に理想的なピン支持構造とすべくクレビス装置19が
採用される。
【0033】なお、クレビス装置としては、本出願人が
提案した特願平9−150150号に記載の防水機能を
備えるクレビス継手を採用すれば、長期にわたり構造力
学的に理想的なピン支持機能を発揮させることができる
ようになる。このようなクレビス継手の外観はデザイン
的にも軽快であり、ブレース7の存在による違和感はま
すます少なくなる。
【0034】ここで、上記した二重鋼管をブレースとし
て使用する場合に好適な二重鋼管形構造材の例を掲げ
る。図6の(b)は、外筒管21の中に内筒管22が挿
入されている二重鋼管23であって、とりわけ屋外に位
置するブレースとして好適となるように配慮されたもの
である。
【0035】内筒管22は軸力を受ける主構造材であ
り、その両端部にエンド部材24A ,24B が固着一体
化されている。そして、このエンド部材には鉄骨枠組構
造物との接続を可能にする接合装置25が取りつけられ
る。この接合装置は例えばクレビスアイ25Mであり、
鉄骨枠組構造物側に取りつけられたガセットプレート2
6(図1を参照)にピン接合されるものである。なお、
そのクレビスアイ25MA ,25MB はエンド部材24
A ,24B に設けた軸方向に延びる短いねじ孔27に螺
着して取りつけられる。
【0036】二重鋼管形構造材23は内筒管22と外筒
管21とからなるが、その内筒管は一方の端部近傍すな
わち図6の(b)の左側に位置する端のA部のみが厚肉
管22aとなっていて、その厚肉管に連らなる他方側の
残余部分は薄肉に形成されている。厚肉管22aは例え
ば内筒管22の直径の約二倍程度の長さとされ、残りの
大部分が長尺な薄肉管22bである。
【0037】薄肉管22bと厚肉管22aとは突き合わ
せ溶接等により接合して一本の内筒管22を形成する
が、厚肉管22aの外径寸法は薄肉管22bのそれより
も大きくなっている。すなわち、図示の例では接合部分
の外面に段差22mが生じている。
【0038】外筒管21は、厚肉管22aの外面との間
に僅かな隙間tを隔てて内筒管22の全てを覆う薄肉管
体である。すなわち、外筒管21は内筒管22の曲げを
抑止するための曲げ抵抗鋼管としての補剛管であるの
で、薄肉管22bはもとより厚肉管22aの大部分を覆
う。図の例ではエンド部材24B からエンド部材24A
まで延び、厚肉管22aの全てを被覆している。
【0039】各端のエンド部材24A ,24B は厚肉管
22aおよび薄肉管22bの端部に突き合わせ溶接して
一体化され、その内部に上記したねじ孔27が形成され
ている。外筒管21は薄肉管側に位置するB部側のエン
ド部材24B の周囲24aに溶接止めされており、その
外周から他方のエンド部材24A に向けて延び、厚肉管
22aのところでは固定されることがない。したがっ
て、クレビスアイ25MA ,25MB を介してエンド部
材24A ,24B に導入された軸力は外筒管21に伝達
されることがなく、それが常に無負荷な自由な状態にお
かれる。
【0040】上記の厚肉管22aは二重鋼管形構造材2
3の全長が3メートルとしても高々数十センチメートル
であるので、その外径を外筒管21の内径に極めて近接
したもとなるように機械加工しておくことは容易であ
る。薄肉管22bは前記したように厚肉管22aの径よ
り小さいので、それが長尺であっても内筒管22を薄肉
管側から外筒管21に簡単に挿入することができる。
【0041】前記したクレビスアイ25MA ,25MB
によるピン支持式の接合装置25を採用しておけば、鉄
骨枠組構造物から内筒管22に導入されるのは理想的な
軸力のみとなり、内筒管に無用の曲げが発生するのを回
避しておくことができる。
【0042】このような構成の二重鋼管形構造材によれ
ば、主構造材である内筒管22にクレビスアイ25M等
の接合装置25を介して軸方向の大きい圧縮力が作用し
たとき、内筒管22は薄肉管22bの部分で弾性座屈し
て曲がろうとする。しかし、外筒管21が厚肉管22a
にある程度の長さにわたって接触するほどに近接してい
るので、厚肉管22aが曲がろうとしても外筒管によっ
て規制される。なお、この曲げ抵抗は外筒管21が薄肉
の管体でも十分に発揮され、外筒管の存在によっても二
重鋼管形構造材23の重量軽減が図られる。
【0043】外筒管21によって曲げの抑止された内筒
管22においては、さらに大きい軸力が作用すると薄肉
管22bの部分で塑性変形を起こす。その時点では厚肉
管22aがいまだ塑性変形することはないので、厚肉管
22aに一体化された薄肉管22bは厚肉管22aの有
する高い剛性の影響を受けて軸線の真直性も保たれやす
くなる。このようなことから、薄肉管22bでは軸方向
に均一な軸方向塑性変形の発生が容易となる。その変形
による波が外方へ広がろうとしても外筒管21の内面で
阻止され、局部的に大きな波を打つといた不均一な波形
の発生は抑制される。
【0044】図6の(b)のごとき二重鋼管形構造材2
3においては、内筒管22が塑性座屈して縮むと外筒管
21はエンド部材24A を越えてクレビスアイ25MA
に到達することになるが、その間の座屈変形量は、外筒
管が主構造材であり内筒管が補剛管として作用するよう
な本例の場合とは逆構造の図示しない二重鋼管形構造材
に比べて、著しく抑制される。
【0045】したがって、地震によるなどの大きい力が
作用しても、主構造材が塑性変形する段階での鉄骨枠組
構造物の変形は比較的小さく抑えられる。すなわち、内
筒管22の有する耐力は実質的にあたかも増大したよう
な効果が発揮される。その結果、構造物が倒壊するまで
には逃げ出すに十分な時間を確保でき、その変形に気づ
いた人は、大きい耐力で二重鋼管形構造材23が踏ん張
っている間に退避行動をとることができる。
【0046】このような二重鋼管形構造材23は図1に
示した梁材等に使用することができるが、その鉄骨枠組
構造物に介在されるブレース7に使用する場合には好適
となる。すなわち、外筒管21を溶接にて固定している
側のエンド部材24B が上となるように、図1の例では
B部と表示された端部を傾斜した上側となるように取り
つければ、B部から雨水が外筒管21の中へ侵入するこ
とはない。下のA部では厚肉管22aと外筒管21との
間に隙間tが存在して開口した恰好となっているが、雨
水の侵入のないことは述べるまでもない。
【0047】それゆえに、外筒管21と内筒管22との
対面部分に防錆処理を施す必要がないか施すにしても処
理品質を高くしておくに及ばなくなる。また、外筒管2
1のエンド部材24B への溶接は外筒管の端部位でなさ
れるので、中間部位において溶接する場合に比べれば極
めて簡単な作業で、外筒管21の自由状態を維持して固
定することができる。総じて二重鋼管形構造材23の製
作工程の低減や作業の簡便化が図られ、製作コストの低
廉化を促すことができるようになる。
【0048】ちなみに、A部におけるエンド部材24A
のねじ孔27はクレビスアイ25MA の基部に設けたね
じ25mA に噛みあうを例えば右ねじとし、B部のエン
ド部材24B に螺着されるクレビスアイ25MB に設け
たねじ25mB を逆方向螺旋の左ねじとしておけば、ク
レビスアイ25MA ,25MB を連結して支持するピン
孔間距離の調節作業が二重鋼管形構造材23を回転させ
るだけのターンバックル式操作で実現でき、組立作業の
円滑化が図られる。また、そのねじ込み量によっては、
内筒管に予張力を与えるようにすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る既設鉄筋コンクリート製建築物
の耐震補強工法を実現するための鉄骨枠組構造物の一部
分を表し、図4における構造物の一つの階の部分の拡大
図。
【図2】 図1中のII−II線矢視断面図。
【図3】 既設鉄筋コンクリート製建築物に耐震補強工
法が適用された校舎等の建築物の完成外観図。
【図4】 (a)は鉄骨枠組構造物の一つを建築物の全
面に一体化した正面図、(b)はその側面図。
【図5】 図2の部分を立体表示した斜視図。
【図6】 (a)は耐震補強工事後の窓部周辺を室内側
から見た建築物の外観図、(b)はブレースに採用する
に好適な二重鋼管形構造材の縦断面図。
【図7】 (a)は従来技術による工事のために開口部
を大きく設けた建築物の室内側から見た立面図、(b)
は開口部に取りつけられる鉄骨枠組体の立面図。
【図8】 (a)は図9の(a)におけるA−A線矢視
拡大断面図、(b)は図9の(a)におけるB−B線矢
視拡大断面図。
【図9】 (a)は従来技術により耐震補強された窓際
の室内側からみた立面図、(b)は(a)におけるC−
C線矢視断面図。
【図10】 従来工法を適用した校舎の外観図。
【符号の説明】
1…建築物、2…鉄骨枠組構造物、3…柱、4…縦鉄
骨、4a…ウエブ部、4h…止め孔、5…梁、6…横鉄
骨、6…ウエブ部、6h…止め孔、7…ブレース、8…
スタッド、9…アンカー、10…位置決め用アンカー、
12…ナット。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設の鉄筋コンクリート製建築物の窓等
    の開口部およびその近傍にV字形ブレースを取りつけ、
    該建築物を耐震補強することができるようにした耐震補
    強工法において、 補強すべき建築物の隣りあう柱の間隔と一致するように
    H形鋼を各階に対応した梯子状に組み上げて鉄骨枠組構
    造物を製作し、該鉄骨枠組構造物の階ごとの枠組内に構
    造部材をV字状にブレースとして組み込むと共に、縦鉄
    骨および横鉄骨をなす前記各H形鋼のウエブ部には鉄骨
    枠組構造物から直角の方向へ延びるスタッドを多数溶接
    しておき、 前記建築物の表面には、外部に向けて突出するアンカー
    を前記鉄骨枠組構造物の各縦鉄骨および横鉄骨と対応す
    る位置に多数打ち込んでおき、 前記スタッドとアンカーとのそれぞれの突出部分が相互
    に入り組むように、前記鉄骨枠組構造物をその縦鉄骨と
    横鉄骨とが建築物の柱および梁に一致するように建築物
    の外面に配置し、 各前記H形鋼と前記柱および梁との間にセメントモルタ
    ルを充填するようにしたことを特徴とする既設鉄筋コン
    クリート製建築物の耐震補強工法。
  2. 【請求項2】 前記建築物に打ち込まれた多数のアンカ
    ーの間に位置決め用アンカーを打ち込んでおくと共に、
    該位置決め用アンカーの先端にねじを刻設しておき、 前記鉄骨枠組構造物のH形鋼のウエブ部に、前記位置決
    め用アンカーが挿通する止め孔を設け、 前記鉄骨枠組構造物を建築物の外面に配置したとき、前
    記位置決め用アンカーを前記止め孔に挿入すると共にナ
    ットを螺着して固定し、 前記鉄骨枠組構造物の建方時に位置決めできるようにし
    たことを特徴とする請求項1に記載された既設鉄筋コン
    クリート製建築物の耐震補強工法。
  3. 【請求項3】 前記ブレースに使用される構造部材は、
    二重鋼管形構造材であることを特徴とする請求項1に記
    載された既設鉄筋コンクリート製建築物の耐震補強工
    法。
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