JPH11193114A - ネットワークベース物流情報処理方法及び物流情報サーバ及び拠点サーバ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 物流サービスを提供する業者における顧客サ
ービスを向上すると共に業務効率を向上するためのネッ
トワークベース物流情報処理方法を提供する。 【解決手段】 物流情報サーバは、発送元クライアント
からの荷物の発送元と配送先、発送予定日時を含む発送
依頼情報(以下、Ａとする)により、予め格納してある各
拠点の集配対象エリアを示す拠点エリア情報と、各拠点
間の配送経路を示す経路情報とから、発送元から配送先
への配送経路となる拠点を検索して配送経路情報(以
下、Ｂとする)を作成し、最初の拠点の拠点サーバへＡ
とＢを送信し、最初の拠点サーバは、拠点での荷物の拠
点作業計画を作成し、Ｂに次の拠点への荷物の発送予定
を追加し、次の拠点があれば、ＡとＢを次の拠点サーバ
へ送信し、次の拠点サーバは、ＡとＢの受信から次の拠
点サーバへのＡとＢの送信までの処理を実施し、最後の
拠点であれば、ＡとＢを物流情報サーバへ送信する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、荷物の宅配、運送
などの物流サービスにおいて、各物流拠点での配送業務
を効率化するためのネットワークベース物流情報処理方
法に関する。

【０００２】

【従来の技術】物流業者は、荷物を搬送する場合、一般
に次のような手順で行なっている。まず、荷物の発送元
である、家庭や荷物取次ぎ所、物流倉庫などから集荷
し、輸送拠点に荷物を集める。次に、拠点内で荷物を行
き先別に仕分け、発送先の方面の拠点へ輸送し、そこか
ら荷物を発送先へ配達している。ここで、配送の途中で
通過する拠点の数は、物流業者の持つ物流ネットワーク
によって異なる。各拠点間の輸送手段はトラックや飛行
機などが用いられている。日経コンピュータ1996年3月1
8日号、日経ＢＰ社には、配送中の荷物の所在や、配送
車をリアルタイムに管理する技術や、インターネットな
どの通信ネットワークを用いた物流情報サービスを提供
するシステムが紹介され、これは、各発送元のクライア
ント端末から、荷物の発送依頼を送信することができる
とともに、発送した荷物が現在、どの地点まで配送され
ているかを示す貨物追跡サービスを提供するものである
ことが記述されている。また他に、配送先の営業所に荷
物が届いた時点で、営業所や配送トラックから電話で家
庭へ配送予定を通知するサービスがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】現在、家庭へのインタ
ーネットやパソコンの普及により、ネットワークを介し
て商品の注文取引を行なうオンラインショッピングが広
まりつつある。オンラインショッピングでは、商品の注
文取引に関する情報は、ネットワークを介して授受でき
る。しかし、注文取引に基づく商品の配送は、ソフトウ
ェアや音楽などの電子的に伝送可能な商品で無い限り、
宅配などの物流業者を介して家庭へ配送される。このた
め、今後、オンラインショッピングの拡大に伴い、宅配
件数がさらに増加することが予想される。一方で、荷物
引き取りサービスや短時間配送サービス、時間指定配送
サービスなどサービス競争が激化し、宅配業務の効率が
悪化すると考えられる。このため、現状の荷物の所在の
管理だけで、配送する荷物が届いて初めて作業を始めた
り、あるいは作業計画を立案していては、取扱う荷物の
量が増大した場合、荷物量や作業量に応じた人員調整が
付かなくなることが予想される。また、配送予定が、配
送先の拠点に荷物が届いてから配送先へ通知されていて
は、予定を知らされても配送までの時間が短く、配送先
の拠点でのスケジュール調整あるいは受取人側のスケジ
ュール調整が困難になるという課題がある。

【０００４】本発明の目的は、かかる問題を解決し、先
行する荷物情報を用いた物流制御による物流業者の内部
業務効率化し、配送時間をスピードアップするための、
ネットワークベース物流情報処理方法を提供することに
ある。さらに、本発明の別の目的は、物流業者によるオ
ープンネットワークを利用した、利用者への物流サービ
スを向上するためのネットワークベース物流情報処理方
法を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、荷物の発送元と配送先と発送予定日時を
含む発送依頼情報を発送元クライアントから通信ネット
ワークを介して受信する物流業者の物流情報サーバと、
物流業者の各拠点で拠点の作業計画を管理する拠点サー
バとが通信ネットワークで接続されている物流情報シス
テムにおけるネットワークベース物流情報処理方法であ
り、前記物流情報サーバは、前記受信した発送依頼情報
により、予め記憶装置に格納してある前記各拠点の集配
対象エリアを示す拠点エリア情報と前記各拠点間の配送
経路を示す経路情報とから、発送元から配送先への配送
経路となる拠点を検索し、該検索した拠点をもとに配送
経路情報を作成し、該検索した拠点のうち配送経路の最
初の拠点の拠点サーバへ該配送経路情報と前記発送依頼
情報を送信し、前記配送経路情報と発送依頼情報を受信
した配送経路の最初の拠点サーバは、該受信した配送経
路情報と発送依頼情報をもとに前記拠点での荷物の拠点
作業計画を作成し、該作成した拠点作業計画をもとに次
の拠点への荷物の発送予定を追加した配送経路情報を作
成し、配送経路の次の拠点があれば、該配送経路情報と
前記発送依頼情報を、配送経路の次の拠点の拠点サーバ
へ送信し、次の拠点がなく最後の拠点であれば該配送経
路情報と前記発送依頼情報を前記物流情報サーバへ送信
し、前記次の拠点サーバは、該配送経路情報と前記発送
依頼情報の受信から、次の拠点サーバあるいは前記物流
情報サーバへの前記配送経路情報と発送依頼情報の送信
までの処理を実施するようにしている。

【０００６】また、前記物流情報サーバは、通信ネット
ワークを介して物流情報サービスを利用する配送先クラ
イアントと接続されており、前記物流情報サーバは、前
記最後の拠点サーバから受信した発送依頼情報を基に配
送予定情報を作成して前記配送先クライアントへ送信す
るようにしている。

【０００７】また、前記物流情報サーバは、前記最後の
拠点サーバから受信した発送依頼情報を基に配送予定情
報を作成して前記発送元クライアントへ送信するように
している。

【０００８】また、前記物流情報サーバにおける荷物の
発送元から配送先への配送経路となる拠点の検索は、前
記物流業者の拠点エリア情報から、前記発送依頼情報の
発送元を集配対象とする発送元拠点と、該発送依頼情報
の配送先を集配対象とする配送先拠点を検索し、該検索
した発送元拠点と配送先拠点により前記経路情報から前
記配送経路となる拠点を検索するようにしている。

【０００９】また、前記配送経路の拠点の拠点サーバの
荷物の拠点作業計画作成は、前記拠点が荷物の配送経路
の最初の拠点であれば、前記受信した荷物の配送経路情
報と発送依頼情報に基づき集荷作業予定を作成し、該作
成した集荷作業予定に基づき仕分け作業予定を作成し、
該作成した仕分け作業予定に基づき配送作業予定を作成
し、前記拠点が荷物の配送経路の中間の拠点であれば、
前記受信した荷物の配送経路情報と発送依頼情報に基づ
き前記仕分け作業予定と配送作業予定を作成し、前記拠
点が荷物の配送経路の最後の拠点であれば、前記受信し
た荷物の配送経路情報と発送依頼情報に基づき前記仕分
け作業予定と配送作業予定を作成し、さらに該配送作業
予定に基づき配送先への配達予定時刻を前記発送依頼情
報に追加するようにしている。

【００１０】また、前記拠点サーバが作成した荷物の配
送経路情報の配送経路の次の拠点サーバへの送信は、前
記拠点サーバが該作成した荷物の配送経路情報を物流情
報サーバへ送信し、前記物流情報サーバが前記受信した
荷物の配送経路情報を次の拠点サーバへ送信することに
より行うようにしている。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本実施形態は、家庭から家庭へ荷
物を配送する宅配サービスに、本発明を適用した場合の
例である。図１Ａ、図１Ｂ、図１Ｃは、本発明の実施の
形態によるネットワークベース物流情報処理方法の実施
の形態を示すフローチャートである。

【００１２】図２は、本実施形態を実現するためのシス
テムの構成図である。図２に示すシステム構成は、宅配
サービスを利用する荷物発送元クライアント２１０と、
宅配サービスを提供する宅配情報サーバ２２０と、各宅
配拠点の拠点サーバ２３０と、宅配サービスを利用する
荷物発送先クライアント２４０と、荷物発送元クライア
ント２１０と宅配情報サーバ２２０と荷物発送先クライ
アント２４０とを接続する通信ネットワーク２５０と、
宅配情報サーバ２２０と各宅配拠点の拠点サーバ２３０
とを通信ネットワーク２６０とからなる。

【００１３】荷物の発送元クライアント２１０は、計算
機２１１、入力装置２１２、出力装置２１３とからな
る。配送先クライアント２４０は、計算機２４１、入力
装置２４２、出力装置２４３とからなる。宅配情報サー
バ２２０は、計算機２２１および記憶装置２２２とから
なる。宅配拠点サーバ２３０は、計算機２３１および記
憶装置２３２とからなる。荷物発送元クライアント２１
０、荷物配送先クライアント２４０は、一般的に通信ネ
ットワークに接続できる計算機システムと呼ばれるもの
であればよい。具体例として、パーソナルコンピュータ
や、テレビに双方向通信機能を備えた装置を付加したも
のであってもよい。また、店頭や街頭に設置されてお
り、ネットワークに接続され各種情報サービスを提供す
るいわゆる情報キオスク端末と呼ばれる形態であっても
よい。宅配情報サーバ２２０と各宅配拠点の拠点サーバ
２３０は、同時に複数のクライアントに対してサービス
を提供したり、迅速な業務処理を行なうための高速な処
理能力を持った計算機と、多数のユーザに関する情報や
業務予定情報を格納するための大容量記憶装置を備えた
ものであることが望ましい。通信ネットワーク２５０
は、クライアント２１０、２４０とサーバ２２０間を接
続するもので、公衆回線やＩＳＤＮのような通信ネット
ワークと同等の性能を備えたものであればよい。通信ネ
ットワークは２６０は、サーバ２２０とサーバ２３０間
を接続するもので、通信ネットワーク２５０と同様の公
衆回線やＩＳＤＮであってもよいが、業務用に使うもの
であり、より高速かつ信頼性が求められるため、専用回
線であることが望ましい。

【００１４】以下、図２を引用しながら、図１Ａ、図１
Ｂ、図１Ｃの処理フローチャートに従い、本実施形態に
おける処理動作を説明する。図１Ａは、発送元クライア
ントにおける処理のフローチャートであり、図１Ｂは、
宅配情報サーバにおける処理のフローチャートであり、
図１Ｃは、宅配拠点サーバにおける処理のフローチャー
トである。

【００１５】＜ステップ１１１＞発送元クライアント：
荷物発送依頼情報入力 荷物発送元のクライアント２１０の出力装置２１３上
に、図３に示す荷物発送依頼情報入力画面３００を表示
しておく。荷物発送依頼情報入力画面３００は、荷物の
配送先情報エリア３１０と、荷物の発送元情報エリア３
２０、荷物情報エリア３３０とからなる。荷物の配送先
情報エリア３１０は、荷物の配送先住所、氏名のほか配
送先のクライアントの電子メールアドレスとからなる。
荷物の発送元情報エリア３２０は、荷物の発送元住所、
氏名のほか発送元のクライアントの電子メールアドレス
からなり、発送する荷物の荷物情報エリア３３０は荷物
内容、集荷希望日時とからなる。なお、メールシステム
以外のシステムを利用する場合にはそのシステム用の電
子アドレスが使用されることになる。荷物発送元の利用
者は、入力装置２１２を用いて、発送する荷物に関する
情報を入力する。入力した荷物発送依頼情報４００は、
通信ネットワーク２５０を介して宅配情報サーバ２２０
へ送信される。図４に、荷物発送依頼情報４００のデー
タ形式の例を示す荷物発送依頼情報４００は、各荷物依
頼情報にユニークな識別子である荷物ＩＤ４０１と、ス
テップ１１１で入力した荷物の配送先情報エリア３１０
と、荷物の発送元情報エリア３２０、荷物情報エリア３
３０の情報の内容を含むものである。このうち荷物ＩＤ
４０１は宅配情報サーバ２２０により設定される。

【００１６】＜ステップ１２１＞宅配情報サーバ：荷物
発送依頼情報受信 宅配情報サーバ２２０は、通信ネットワーク２５０を介
して荷物発送依頼情報４００を受信する。 ＜ステップ１２２＞宅配情報サーバ：荷物配送経路の検
索 ステップ１２１で受信した荷物の発送依頼情報４００に
基づき、配送経路を検索する。

【００１７】図５に、荷物配送経路の検索の詳細な処理
フローを示す。以下、図５を用いてステップ１２２の処
理の詳細を説明する。 ＜ステップ５０１＞宅配情報サーバ：荷物の発送元拠点
と配送先拠点の検索 ステップ１２１で受信した荷物の発送依頼情報４００の
配送先住所３１１および、発送元住所３２１をもとに、
物流業者の各拠点が集荷を担当するエリアを示した拠点
エリア情報６００から、対応する発送元拠点と配送先拠
点を検索する。図６に、拠点エリア情報６００のファイ
ルの例示図を示す。拠点担当エリア情報６００は、拠点
フィールド６０１と拠点が担当するエリアを示す担当エ
リアフィールド６０２とからなる。荷物の発送依頼情報
４００の発送元住所３２１を検索キーに、担当エリアフ
ィールド６０２から同様の住所を検索し、該当するレコ
ードの拠点フィールド６０１の拠点名が、発送元拠点で
ある。配送元拠点も同様の処理であるため、説明を省略
する。 ＜ステップ５０２＞宅配情報サーバ：発送元拠点から配
送先拠点への配送経路の検索 物流業者のもつ宅配拠点間の配送経路を示した経路情報
７００から、ステップ５０１で検索した発送元拠点から
配送先拠点までの配送経路を検索する。図７に、経路情
報７００のファイルの例示図を示す。経路情報７００
は、発送元拠点フィールド７０１、配送先拠点フィール
ド７０２、中継拠点フィールド群７０３とからなる。中
継拠点フィールド群７０３は、発送元拠点から配送先拠
点へ至る中間経路に位置する拠点を経路順に示した拠点
名を格納する各フィールドからなる。ステップ５０１で
検索した発送元拠点と配送先拠点を検索キーに、経路情
報７００の発送元拠点フィールド７０１、配送先拠点フ
ィールド７０２とから、同様の発送元拠点と配送先拠点
をもつレコードを検索し、該当レコードの中継拠点フィ
ールド群７０３の拠点名が、発送元拠点から配送先拠点
への配送経路となる。

【００１８】図８に、検索した配送経路を格納する配送
経路情報８００のデータ形式例を示す。配送経路情報８
００は、発送元、中継、配送先などの拠点役割を示すフ
ィールド８０１、拠点名称フィールド８０２、拠点への
到着便フィールド８０３、拠点からの発送便フィールド
８０４からなる。ステップ５０１で検索した発送先拠
点、配送先拠点、ステップ５０２で検索した中継拠点の
名称を拠点名称フィールド８０２へ格納する。図３に示
す発送先情報、配送先情報の例の場合、発送元拠点が麻
生であり、中間拠点１が海老名、中間拠点２が静岡であ
り、配送先拠点が清水となる。

【００１９】＜ステップ１２３＞宅配情報サーバ：最初
の拠点サーバへ発送依頼情報と配送経路情報送信 ステップ１２２で検索した配送経路の最初の拠点サーバ
２３０（例の場合、麻生）へ発送依頼情報４００と配送
経路情報８００とを送信する。

【００２０】＜ステップ１３１＞拠点サーバ：荷物の発
送依頼情報と配送経路情報受信 配送経路の拠点サーバ２３０は、宅配情報サーバ２２０
より、通信ネットワーク２６０を介して発送依頼情報４
００と配送経路情報８００とを受信する。 ＜ステップ１３２＞拠点サーバ：拠点作業計画の作成 ステップ１３１で受信した発送依頼情報４００と配送経
路情報８００とを基に、この拠点での、拠点作業計画を
作成する。

【００２１】図９に、宅配拠点サーバ２３０の拠点作業
計画の作成処理フローを示す。以下、図９を用いてステ
ップ１２１の処理の詳細を説明する。 ＜ステップ９０１＞発送元拠点かどうか 拠点サーバ２３０の拠点が、ステップ１３１で受信した
配送経路情報８００の発送元拠点であれば、次のステッ
プ９０２の集荷作業予定作成処理を実施する。発送元拠
点でなければ、ステップ９０３の仕分け作業予定作成処
理を実施する。 ＜ステップ９０２＞集荷作業予定作成 本処理ステップは、本処理を行なう宅配拠点が配送経路
の発送元拠点にあたる場合に実施される。ステップ１３
１で受信した発送依頼情報４００をもとに、拠点の集荷
作業予定を作成する処理の例を示す。発送依頼情報４０
０をもとに、本拠点の集荷便単位での開始終了時刻を記
す集荷作業マスタ情報１０００から、集荷日時に該当す
る集荷便を検索し、該当する集荷便の集荷作業予定情報
１１００に発送依頼情報４００の発送依頼情報を追加す
る。図１０に、本拠点の集荷便単位での開始終了時刻を
記す集荷作業マスタ情報１０００の例を示す。集荷作業
マスタ情報１０００は、集荷作業名フィールド１００
１、集荷開始時刻フィールド１００２、集荷終了時刻フ
ィールド１００３からなる。図１１に、本拠点の集荷便
別に処理対象予定となる荷物情報を格納した集荷作業予
定情報１１００の例示図を示す。集荷作業予定情報１１
００は、集荷便単位のファイルからなり、各ファイル
は、作業対象の荷物の作業予定日フィールド１１０１と
作業対象の荷物ＩＤを格納する荷物ＩＤフィールド１１
０２を持つ。発送依頼情報４００の集荷日時３３２か
ら、集荷作業マスタ情報１０００の集荷開始時刻フィー
ルド１００２、集荷終了時刻フィールド１００３に当て
はまる集荷便を検索する。検索した集荷便の名称を、配
送経路情報８００の本拠点のレコードの、拠点への到着
便フィールド８０３へ格納する。該当する集荷便の集荷
作業計画情報１１００に、作業予定日と荷物ＩＤ４０１
のレコードを追加する。これにより、集配便に、発送依
頼情報４００の集配作業の予定が組込まれたこととな
る。

【００２２】＜ステップ９０３＞仕分け作業予定作成 本処理を行なう宅配拠点が配送経路の発送元拠点であれ
ば、ステップ９０２で検索した集荷便に、中継拠点や配
送先拠点であれば、配送経路情報８００の到着便に、対
応する仕分け作業を、仕分け作業マスタ情報１２００か
ら検索し、該当する仕分け作業の仕分け作業予定情報１
３００に、作業予定日と荷物ＩＤ４０１のレコードを追
加する。図１２に、仕分け作業マスタ情報１２００の例
示図を示す。仕分け作業マスタ情報１２００は、仕分け
作業名称フィールド１２０１、作業開始時刻フィールド
１２０２、終了時刻フィールド１２０３、仕分け作業対
象の到着便／集配便を示す作業対象便名フィールド１２
０４とからなる。図１３に、仕分け作業予定情報１３０
０の例示図を示す。仕分け作業予定情報１３００は、仕
分け作業ごとのファイルからなり、各ファイルは、作業
対象の荷物の作業予定日フィールド１３０１と作業対象
の荷物ＩＤを格納する荷物ＩＤフィールド１３０２を持
つ。配送経路情報８００の、本拠点のレコードの、到着
便フィールド８０３の便名称をもとに、仕分け作業マス
タ情報１２００の該当する作業対象便名フィールド１２
０４をもつレコードを検索する。該当するレコードの仕
分け作業名称フィールド１２０１の、仕分け作業予定情
報１３００に、作業予定日と荷物ＩＤ４０１のレコード
を追加する。これにより、仕分け作業予定に、発送依頼
情報４００の仕分け作業の予定が組込まれたこととな
る。

【００２３】＜ステップ９０４＞配送作業予定作成 ステップ９０３で検索した仕分け作業に対応する配送作
業を、配送作業マスタ情報１４００から、検索し、該当
する配送作業の配送作業予定情報１５００に発送依頼情
報４００の情報を追加する。図１４に、配送作業マスタ
情報１４００の例示図を示す。配送作業マスタ情報１２
００は、配送作業名称フィールド１４０１、作業開始時
刻フィールド１４０２、作業終了時刻フィールド１４０
３、配送対象作業の仕分け作業名を示すフィールド１４
０４とからなる。図１５に、配送作業予定情報１５００
の例示図を示す。配送作業予定情報１５００は、配送作
業ごとのファイルからなり、各ファイルは、作業対象の
荷物の作業予定日フィールド１５０１と作業対象の荷物
ＩＤを格納する荷物ＩＤフィールド１５０２を持つ。ス
テップ９０３で設定した仕分け作業に対応する配送作業
をもつレコードを、配送作業マスタ情報１４００の対象
作業名を示すフィールド１４０４から検索する。該当す
るレコードの配送作業の配送作業予定情報１５００に、
荷物ＩＤ４０１を追加する。これにより、配送作業予定
に、発送依頼情報４００の配送作業の予定が組込まれた
こととなる。

【００２４】＜ステップ９０５＞配送先拠点かどうか 本拠点が配送先拠点であれば、ステップ９０６の処理を
実施する。 ＜ステップ９０６＞配送予定日時の算出 ステップ９０４で検索した配送作業の作業開始時刻フィ
ールド１４０２と、作業終了時刻フィールド１４０３と
から、配送先の配送予定日時の時間帯を算出し、発送依
頼情報４００の配達予定日時フィールド３３３へ格納す
る。

【００２５】＜ステップ１３３＞拠点サーバ：配送経路
情報作成 ステップ１３２で作成した拠点作業計画の到着便と配送
便の名称を、配送経路情報８００の本拠点のレコードの
到着便フィールド８０３と配送便フィールド８０４へ格
納する。 ＜ステップ１３４＞拠点サーバ：配送経路の次の拠点サ
ーバがあるか？本拠点が、配送先拠点でなければ、ステ
ップ１３６へ、配送先拠点であればステップ１３５へ分
岐する。 ＜ステップ１３５＞拠点サーバ：宅配情報サーバへ発送
依頼情報と配送経路情報を送信 発送依頼情報４００とステップ１３３で追加作成した配
送経路情報８００を、通信ネットワーク２６０を介して
宅配情報サーバ２２０へ送信する。 ＜ステップ１３６＞拠点サーバ：配送経路の次の拠点サ
ーバへ発送依頼情報と配送経路情報を送信 発送依頼情報４００とステップ１３３で追加作成した配
送経路情報８００を、通信ネットワーク２６０を介して
配送経路の次の拠点サーバ２３０へ送信する。なお、次
のサーバへの情報の送信は、宅配情報サーバ２２０を、
経由して情報送信するものであってもよい。受信した次
の拠点サーバ２３０では、最初の拠点サーバと同様に、
ステップ１３１からステップ１３６までの処理を実行す
る。

【００２６】＜ステップ１２４＞宅配情報サーバ：発送
依頼情報と配送経路情報の受信 宅配情報サーバ２２０は、宅配拠点サーバ２３０から発
送依頼情報と配送経路情報を受信する。 ＜ステップ１２５＞宅配情報サーバ：配送先クライアン
トへ配送予定情報の送信 ステップ１２４で受信した発送依頼情報４００に基づ
き、配送先クライアント２４０へ、配送予定情報を送信
する。配送先クライアント２４０は、通信ネットワーク
２５０を介して、宅配情報サーバ２２０より、配送予定
情報を受信する。図１６に、配送先クライアント２４０
の配送予定情報受信画面例を示す。本画面は、配送先
へ、荷物の配達予定日時を知らせるものである。 ＜ステップ１２６＞宅配情報サーバ：発送元クライアン
トへ配送予定情報の送信宅配情報サーバ２２０は、発送
元クライアント２１０へ、配送予定情報を送信する。

【００２７】＜ステップ１１２＞発送元クライアント：
配送予定情報の受信 発送元クライアント２１０は、通信ネットワーク２５０
を介して、宅配情報サーバ２２０より、配送予定情報を
受信する。図１７に、発送元クライアント２１０の配送
予定情報受信画面例を示す。本画面は、発送元へ、発送
した荷物の配達予定日時を知らせるものである。

【００２８】以上、本実施の形態によると、発送依頼の
情報が入力された後すぐに、配送予定情報が各配送拠点
へ送信され、集荷、仕分け、配送の作業計画を作成する
ことができる。これにより、事前に作業量を把握するこ
とができ、作業量に応じた人員、機材の手配を行なうこ
とができ、人員不足による作業の遅れ解消や余剰人員の
削減が可能となる。また、荷物の発送依頼情報が物流業
者のサーバへ届いた時点で、本実施の形態の処理を行な
うことにより、発送元。配送先へは迅速かつより高精度
に配達予定日時を知らせることが可能となる。配送先
は、実際の配送日時よりかなり事前に配送予定を知るこ
とができることで、受け取りの都合がつけ易くなり、ひ
いては、物流業者にとっては不在宅への配送の2度手間
を低減することにつながる。また本実施の形態で述べた
荷物の発送元は、オンラインショッピングサービスを提
供する業者であってもよく、荷物の配送先は、オンライ
ンショッピングサービスを利用した消費者であってもよ
い。つまり、本発明の処理フローを用いて、オンライン
ショッピングサービスでの家庭への商品配送に適用する
ことも可能である。その詳細な処理フローについては、
実施例で説明した処理フローから、当業者は容易に類推
できるであろう。

【００２９】

【発明の効果】本発明のネットワークベース物流情報処
理方法によると、発送依頼後すぐに、配送予定情報が各
配送拠点、配送先へ送信されるため、作業計画を立て
て、効率的に作業することが可能となる。また、配送先
は、配送時間に対する受け取りの都合をつけ易くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１Ａ】本発明の実施の形態の発送元クライアントに
おける処理のフローチャートである。

【図１Ｂ】本発明の実施の形態の宅配情報サーバにおけ
る処理のフローチャートである。

【図１Ｃ】本発明の実施の形態の宅配拠点サーバにおけ
る処理のフローチャートである。

【図２】本発明を実現する物流情報処理システムの構成
図である。

【図３】発送元クライアントの発送依頼情報入力画面例
である。

【図４】発送依頼情報のデータ形式の例である。

【図５】荷物配送経路の検索処理のフローチャートを示
す図である。

【図６】拠点エリア情報のファイルの例を示す図であ
る。

【図７】経路情報のファイルの例を示す図である。

【図８】発送元から配送先までの配送経路情報のファイ
ルの例を示す図である。

【図９】宅配拠点サーバでの作業予定の作成処理のフロ
ーチャートを示す図である。

【図１０】集荷作業マスタ情報のファイルの例を示す図
である。

【図１１】集荷作業予定情報のファイルの例を示す図で
ある。

【図１２】仕分け作業マスタ情報のファイルの例を示す
図である。

【図１３】仕分け作業予定情報のファイルの例を示す図
である。

【図１４】配送作業マスタ情報のファイルの例を示す図
である。

【図１５】配送作業予定情報のファイルの例を示す図で
ある。

【図１６】配送先クライアントの配送予定情報の通知画
面の例を示す図である。

【図１７】発送元クライアントの配送予定情報の通知画
面の例を示す図である。

【符号の説明】

２１０ 発送元クライアント ２１１、２４１ 計算機 ２１２、２４２ 入力装置 ２１３、２４３ 出力装置 ２２０ 宅配情報サーバ ２２１、２３１ 計算機 ２２２、２３２ 記憶装置 ２３０ 宅配拠点サーバ ２４０ 配送先クライアント ２５０、２６０ 通信ネットワーク

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 荷物の発送元と配送先と発送予定日時を
   含む発送依頼情報を発送元クライアントから通信ネット
   ワークを介して受信する物流業者の物流情報サーバと、
   物流業者の各拠点で拠点の作業計画を管理する拠点サー
   バとが通信ネットワークで接続されている物流情報シス
   テムにおけるネットワークベース物流情報処理方法であ
   って、 前記物流情報サーバは、前記受信した発送依頼情報によ
   り、予め記憶装置に格納してある前記各拠点の集配対象
   エリアを示す拠点エリア情報と前記各拠点間の配送経路
   を示す経路情報とから、発送元から配送先への配送経路
   となる拠点を検索し、該検索した拠点をもとに配送経路
   情報を作成し、該検索した拠点のうち配送経路の最初の
   拠点の拠点サーバへ該配送経路情報と前記発送依頼情報
   を送信し、 前記配送経路情報と発送依頼情報を受信した配送経路の
   最初の拠点サーバは、該受信した配送経路情報と発送依
   頼情報をもとに前記拠点での荷物の拠点作業計画を作成
   し、該作成した拠点作業計画をもとに次の拠点への荷物
   の発送予定を追加した配送経路情報を作成し、 配送経路の次の拠点があれば、該配送経路情報と前記発
   送依頼情報を、配送経路の次の拠点の拠点サーバへ送信
   し、次の拠点がなく最後の拠点であれば該配送経路情報
   と前記発送依頼情報を前記物流情報サーバへ送信し、 前記次の拠点サーバは、該配送経路情報と前記発送依頼
   情報の受信から、次の拠点サーバあるいは前記物流情報
   サーバへの前記配送経路情報と発送依頼情報の送信まで
   の処理を実施することを特徴とするネットワークベース
   物流情報処理方法。
2. 【請求項２】 請求項１記載のネットワークベース物流
   情報処理方法において、 前記物流情報サーバは、通信ネットワークを介して物流
   情報サービスを利用する配送先クライアントと接続され
   ており、 前記物流情報サーバは、前記最後の拠点サーバから受信
   した発送依頼情報を基に配送予定情報を作成して前記配
   送先クライアントへ送信することを特徴とするネットワ
   ークベース物流情報処理方法。
3. 【請求項３】 請求項１に記載のネットワークベース物
   流情報処理方法において、 前記物流情報サーバは、前記最後の拠点サーバから受信
   した発送依頼情報を基に配送予定情報を作成して前記発
   送元クライアントへ送信することを特徴とするネットワ
   ークベース物流情報処理方法。
4. 【請求項４】 請求項１記載のネットワークベース物流
   情報処理方法において、 前記物流情報サーバにおける荷物の発送元から配送先へ
   の配送経路となる拠点の検索は、 前記物流業者の拠点エリア情報から、前記発送依頼情報
   の発送元を集配対象とする発送元拠点と、該発送依頼情
   報の配送先を集配対象とする配送先拠点を検索し、 該検索した発送元拠点と配送先拠点により前記経路情報
   から前記配送経路となる拠点を検索することを特徴とす
   るネットワークベース物流情報処理方法。
5. 【請求項５】 請求項１記載のネットワークベース物流
   情報処理方法において、 前記配送経路の拠点の拠点サーバの荷物の拠点作業計画
   作成は、 前記拠点が荷物の配送経路の最初の拠点であれば、前記
   受信した荷物の配送経路情報と発送依頼情報に基づき集
   荷作業予定を作成し、該作成した集荷作業予定に基づき
   仕分け作業予定を作成し、該作成した仕分け作業予定に
   基づき配送作業予定を作成し、 前記拠点が荷物の配送経路の中間の拠点であれば、前記
   受信した荷物の配送経路情報と発送依頼情報に基づき前
   記仕分け作業予定と配送作業予定を作成し、 前記拠点が荷物の配送経路の最後の拠点であれば、前記
   受信した荷物の配送経路情報と発送依頼情報に基づき前
   記仕分け作業予定と配送作業予定を作成し、さらに該配
   送作業予定に基づき配送先への配達予定時刻を前記発送
   依頼情報に追加することを特徴とするネットワークベー
   ス物流情報処理方法。
6. 【請求項６】 請求項１記載のネットワークベース物流
   情報処理方法において、 前記拠点サーバが作成した荷物の配送経路情報の配送経
   路の次の拠点サーバへの送信は、前記拠点サーバが該作
   成した荷物の配送経路情報を物流情報サーバへ送信し、
   前記物流情報サーバが前記受信した荷物の配送経路情報
   を次の拠点サーバへ送信することにより行うことを特徴
   とするネットワークベース物流情報処理方法。
7. 【請求項７】 複数のクライアントと物流情報サーバと
   拠点サーバを通信ネットワークで接続した物流情報シス
   テムにおける前記物流情報サーバであって、 発送元クライアントから荷物の発送元と配送先と発送予
   定日時を含む発送依頼情報を受信する手段と、 該受信した発送依頼情報により、予め記憶装置に格納し
   てある前記各拠点の集配対象エリアを示す拠点エリア情
   報と前記各拠点間の配送経路を示す経路情報とから、発
   送元から配送先への配送経路となる拠点を検索し、配送
   経路情報を作成する手段と、 該検索した拠点のうち配送経路の最初の拠点の拠点サー
   バへ前記発送依頼情報と配送経路情報を送信する手段
   と、 該検索した拠点のうち配送経路の最後の拠点の拠点サー
   バから該拠点サーバで作成した配送経路情報と発送依頼
   情報を受信する手段と、 該受信した発送依頼情報に基づき配送予定情報を作成
   し、該配送予定情報を配送先クライアント及び発送元ク
   ライアントに送信する手段を備えることを特徴とする物
   流情報サーバ。
8. 【請求項８】 複数のクライアントと物流情報サーバと
   拠点サーバを通信ネットワークで接続した物流情報シス
   テムにおける前記拠点サーバであって、 前記物流情報サーバから受信した荷物の配送経路情報と
   発送依頼情報に基づき集荷作業予定を作成する手段と、 該作成した集荷作業予定または他の拠点サーバから受信
   した配送経路情報と発送依頼情報に基づき仕分け作業予
   定を作成する手段と、 該作成した仕分け作業予定に基づき配送作業予定を作成
   する手段と、 最後の拠点サーバとなるとき、該作成した配送作業予定
   に基づき配送先への配達予定時刻を前記発送依頼情報に
   追加する手段を備えることを特徴とする拠点サーバ。
9. 【請求項９】 発送元クライアントから受信した荷物の
   発送元と配送先と発送予定日時を含む発送依頼情報によ
   り、予め記憶装置に格納してある前記各拠点の集配対象
   エリアを示す拠点エリア情報と前記各拠点間の配送経路
   を示す経路情報とから、発送元から配送先への配送経路
   となる拠点を検索する手順と、 該検索した拠点を基に配送経路情報を作成する手順と、 該検索した拠点のうち配送経路の最初の拠点の拠点サー
   バへ前記発送依頼情報と配送経路情報を送信する手順
   と、 該検索した拠点のうち配送経路の最後の拠点の拠点サー
   バから受信した該拠点サーバで作成した発送依頼情報に
   基づき配送予定情報を作成する手順と、 該配送予定情報を配送先クライアント及び発送元クライ
   アントに送信する手順を実行させる物流情報サーバ処理
   プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
   媒体。
10. 【請求項１０】 物流情報サーバから受信した荷物の配
    送経路情報と発送依頼情報に基づき集荷作業予定を作成
    する手順と、 該作成した集荷作業予定に基づき仕分け作業予定を作成
    する手順と、 他の拠点サーバから受信した配送経路情報と発送依頼情
    報に基づき仕分け作業予定を作成する手順と、 該作成した仕分け作業予定に基づき配送作業予定を作成
    する手順と、 最後の拠点サーバであるか否か判定する手順と、 最後の拠点サーバのとき該作成した配送作業予定に基づ
    き配送先への配達予定時刻を前記発送依頼情報に追加す
    る手順を実行させる拠点サーバ処理プログラムを記録し
    たコンピュータ読み取り可能な記録媒体。