JP2000089665A - 車両用ナビゲーションシステム - Google Patents

車両用ナビゲーションシステム

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JP2000089665A
JP2000089665A JP10257187A JP25718798A JP2000089665A JP 2000089665 A JP2000089665 A JP 2000089665A JP 10257187 A JP10257187 A JP 10257187A JP 25718798 A JP25718798 A JP 25718798A JP 2000089665 A JP2000089665 A JP 2000089665A
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Tadayoshi Yamamura
忠義 山村
Kazuo Ito
和夫 伊藤
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Mitsubishi Motors Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、荷物集配車両や宅配用車両等に用
いて好適の、車両用ナビゲーションシステムに関し、経
由地の受取人の在宅状況を自動的に判定して、効率の良
い誘導経路を設定できるようにする。 【解決手段】 複数の経由地に関する情報を入力する入
力手段5と、入力された情報に基づいて誘導経路を設定
する経路設定手段6と、誘導経路に沿って次の経由地の
在宅状況を自動的に確認する在宅状況確認手段7と、誘
導経路を修正する経路修正手段10とをそなえ、在宅状
況確認手段7により次の経由地が不在であると判断され
ると、さらに次以降の経由地に対して在宅が確認される
まで経由順に沿って在宅状況の確認を行なうとともに、
経路修正手段10により在宅が確認された最初の経由地
を次の経由地として誘導経路を修正するように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷物集配車両や宅
配用車両等の複数の経由地を経由する車両に用いて好適
の、車両用ナビゲーションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、目的地を設定すると自動的に
目的地までの経路を設定して経路誘導を行なうナビゲー
ションシステム(経路誘導装置)が広く知られている。
一般に、このようなナビゲーションシステムでは、地図
情報を有するナビゲーション本体と、人工衛星からの電
波を受信する受信アンテナと、地図情報を表示するモニ
タとをそなえており、受信アンテナで受信した電波に基
づいてナビゲーション本体で自車両の現在地を認識する
とともに、目的地まで最適と考えられる経路(通常は最
短経路)を自動的に設定し、この経路をモニタに表示し
て経路誘導を行なうのである。
【0003】また、上述した目的地以外にも、複数の経
由地を設定できるようにしたものも知られており、この
ようなナビゲーションシステムを、荷物集配車両等に適
用することが考えられる。特に、宅配便に用いられる車
両のように、経由地が複数存在し、走行する経路が毎回
異なる車両では、各経由地に関して入力された情報に基
づいて走行経路を自動設定することによりドライバの負
担の軽減を図ることができるのである。
【0004】以下、このような宅配車両にナビゲーショ
ンシステムを用いた場合の経路設定について説明する。
図5に示すように、例えばA〜Fの6か所の配達先(経
由地)がある場合、ドライバは、まず、配達先A〜Fに
関する情報(住所や電話番号等)をナビゲーションシス
テムに入力する。配達先の情報が入力されると、ナビゲ
ーションシステムにより、これらの情報に基づいて配達
先A〜Fを全て経由する経路が設定される。これによ
り、例えば図5に矢印で示すような経路が設定され、こ
の経路に沿って経路誘導が実行される。なお、ここで
は、目的地は集配所(集配ターミナル)である。また、
図中の実線は車両の通行可能な主要な道路を示してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の車両用ナビゲーションシステムを用いて経路
を設定した場合であっても、配達先(経由地)の受取人
が不在であれば、結果的に遠回りの経路を通ったことに
なり効率が良くないという課題がある。すなわち、宅配
等の車両では、受取人が不在である場合には、この不在
の配達先を通らない方が効率の良い経路となり、例え
ば、図5に示す誘導経路において、配達先Bが不在であ
れば、配達先Aから配達先Cに直行した方が効率が良く
なるのである。
【0006】この場合、予め配達先に受取人が在宅して
いるか否かをドライバ等が確認しておけばよいが、多数
の配達先にその都度確認をするのは煩わしい。本発明
は、このような課題に鑑み創案されたもので、経由地の
在宅,不在を自動的に判定して、効率の良い誘導経路を
設定できるようにした、車両用ナビゲーションシステム
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
車両用ナビゲーションシステムでは、入力手段により複
数の経由地に関する情報例えば住所や電話番号等が入力
されると、この入力手段から入力された情報に基づいて
経路設定手段により複数の経由地を経由する誘導経路が
設定される。そして、在宅状況確認手段により、上記経
路設定手段で設定された誘導経路に沿って経由地の在宅
状況の確認が自動的に実行される。ここで、在宅状況確
認手段により、次に向かう経由地に相手が不在であると
判断された場合には、さらに次以降の経由地に対して在
宅の経由地が存在するまで経由順に沿って順次在宅確認
が行なわれる。そして、経路修正手段により不在の経由
地がキャンセルされ、在宅が確認された経由地を次の経
由地として該誘導経路が修正される。
【0008】また、請求項2記載の本発明の車両用ナビ
ゲーションシステムでは、入力手段により複数の経由地
に関する情報、例えば住所や電話番号等が入力される
と、この入力手段に入力された情報に基づいて、在宅状
況確認手段により各経由地の在宅状況の確認が順次自動
的に実行される。そして、経路設定手段により、上記在
宅状況確認手段で在宅が確認された経由地についての
み、誘導経路が設定される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の一実
施形態としての車両用ナビゲーションシステムについて
説明すると、図1はその全体構成を示す模式図、図2は
その作用を説明するための経路図、図3はその動作を説
明するためのフローチャートである。なお、この実施形
態では、本発明の車両用ナビゲーションシステムを、複
数の配達先に荷物を配達する宅配車両に適用する場合に
ついて説明する。
【0010】図1に示すように、本発明の車両用ナビゲ
ーションシステムは、地図情報と入力情報とに基づいて
誘導経路の設定等を行なうナビゲーション本体1と、人
工衛星からの電波を受信する受信アンテナ2と、地図情
報を表示するモニタ(表示手段)3とをそなえており、
基本的には受信アンテナ2で受信した電波に基づいてナ
ビゲーション本体1で自車両の現在地を認識するととも
に、目的地までの経路(通常は最短経路)を設定して、
この経路をモニタ3に表示して経路誘導を行なうもので
ある。
【0011】また、本実施形態では、地図情報はCD−
ROM4内に格納されており、このCD−ROM4内の
地図情報をナビゲーション本体1で読み込んでモニタ3
に表示するようになっている。もちろん、CD−ROM
4以外の媒体に地図情報を記録してもよく、また、ナビ
ゲーション本体1に地図情報を格納しておいてもよい。
【0012】また、5は入力手段としてのナビゲーショ
ン用リモコン(以下、単にリモコンという)であり、配
達先(経由地)に関する情報(例えば住所や電話番号)
をナビゲーション本体1に入力するための手段として機
能するものである。ところで、ナビゲーション本体1内
には、上記のリモコン5から入力された情報に基づいて
複数の配達先をそれぞれ経由して目的地(例えば、集配
ターミナル)に到達する経路を自動的に設定するための
経路設定手段6が設けられており、この経路設定手段6
により、最適な誘導経路が設定されるようになってい
る。
【0013】なお、この経路設定手段6自体は公知のも
のであって、一般的なナビゲーションシステムに広く用
いられているものである。また、この経路設定手段6
は、ドライバの入力した配達先の順番にしたがって経路
を設定するような機能のものでもよいし、ドライバの入
力した配達先の順番にかかわらず最適又は最短と考えら
れる経路を設定するようなものでもよい。さらには、こ
れらの2つの機能を切り替え可能に構成したものでもよ
い。
【0014】さて、次に本発明の車両用ナビゲーション
システムの要部について説明すると、このナビゲーショ
ンシステムには、上記経路設定手段6で設定された誘導
経路に沿って、次の配達先の受取人の在宅状況を自動的
に確認する在宅状況確認手段7が設けられている。この
在宅状況確認手段7は、主に在宅状況確認機(在宅確認
機)8と携帯電話9とから構成されており、ナビゲーシ
ョン本体1に入力された配達先情報に基づいて、次の配
達先に到着する前に、この配達先の受取人の在宅状況を
自動的に確認するものである。
【0015】例えば、図2に示すように、A〜Fの6か
所の配達先があって、上記経路設定手段6により、図2
中、実線の矢印で示すような誘導経路が設定されたとす
る。そして、現在配達先Aへの配達が終了している段階
であるとすると、配達先Aから配達先Bに向かう途中
で、次の配達先Bに受取人が在宅しているか否かを確認
するようになっているのである。そして、このような在
宅確認作業を、各配達先A〜Fに向かう途中でその都度
自動的に確認するようになっているのである。
【0016】また、次の配達先(図2の例では、配達先
B)の受取人の不在が確認された場合(後述するよう
な、受取人が配達を希望しない場合も含む)には、これ
以降の配達先(配達先C以降)に対して、受取人が在宅
していると判定されるまで順次配達順に沿って受取人の
在宅状況の確認を行なうようになっている。ところで、
図1に示すように、このナビゲーション本体1には、経
路設定手段6で設定された誘導経路を修正するための経
路修正手段10も設けられている。この経路修正手段1
0は、在宅状況確認手段7によって次の配達先の受取人
が不在であると判定されると、この配達先への誘導経路
をキャンセルするとともに、次以降の配達先のうち、配
達順に沿って最初に受取人の在宅が確認された配達先を
次の経由地として設定し誘導経路を修正するものであ
る。
【0017】したがって、例えば、図2に示すように、
配達先Aから配達先Bに向かう途中で、在宅状況確認手
段7により配達先Bの受取人が不在であることが確認さ
れた場合には、まず、経路修正手段10により、配達先
Bへの誘導経路がキャンセルされるのである。そして、
次の配達先Cの受取人の在宅が確認された場合には、配
達先Cが次の経由地として設定され、現在地から配達先
Cに向かう新たな誘導経路(図2中、破線の矢印参照)
が改めて設定されるようになっているのである。
【0018】なお、図1に示すように、この実施形態で
は、ナビゲーション本体1に対してVICS(Vehicle
Information and Communication System)用の受信装置
11も付設されており、道路状況に応じて迂回路を設定
できるようになっている。次に、在宅状況確認手段7の
構成について具体的に説明すると、上述したように、こ
の在宅状況確認手段7は、主に在宅状況確認機8と携帯
電話9とから構成されており、ナビゲーション本体1か
らの情報に基づいて次の配達先までの距離が所定距離内
になると、在宅状況確認機8からの制御信号に基づいて
携帯電話9が作動して、ナビゲーション本体1に入力さ
れた配達先の情報に基づいて次の配達先に自動的に電話
をかけるようになっている。
【0019】そして、電話をかけてから所定時間経過し
ても相手先の着信が確認されなければ(即ち、相手先が
電話を受けなければ)、在宅確認機8では配達先の受取
人が不在であると判定するのである。一方、配達先の着
信が確認される(即ち、受取人が電話を受ける)と、在
宅状況確認機8又は携帯電話9に予め設定しておいたメ
ッセージを流し、配達の案内を行なうとともに、配達の
可否を確認するようになっている。
【0020】例えば、受取人が電話を受けたと判定され
ると、配達の案内に関するメッセージを流し、最後に
「配達を希望する場合は1を押して下さい。配達を希望
しない場合には3を押して下さい。」といった内容のメ
ッセージを流し、相手先からのトーン信号により配達の
可否を判定するようになっているのである。そして、配
達先の受取人の在宅が確認され、且つ荷物を受け取る意
思が確認された場合には、上述した経路設定手段6で設
定された誘導経路を引続きモニタ3に表示して、経路誘
導が続行されるのである。
【0021】また、配達先の受取人の在宅が確認された
場合であっても、受取人が荷物の配達を希望しない場合
には、在宅確認機8では受取人不在と同様に処理を行な
い、経路修正手段10により、誘導経路の修正が実行さ
れるのである。すなわち、この場合には、上述したよう
に、在宅確認手段7によりこれ以降の配達先に対して受
取人の在宅が確認されるまで、順次配達順に沿って在宅
確認作業が繰り返し行なわれる。そして、経路修正手段
10では、受取人の在宅が確認され、且つ荷物を受け取
る意思が確認された最初の配達先を、新たに次の配達先
(経由地)として設定するのである。
【0022】また、上述した配達可否を確認するメッセ
ージに対して、所定時間内に回答(配達可否の意思表
示)がない場合には、受取人が不在であると判定するよ
うになっている。これは、配達先に留守番電話が設定さ
れている場合を考慮したものであって、相手先の着信を
確認した場合であっても、所定時間内に受取人側から配
達可否の回答がない場合(すなわち、トーン信号の送出
がない場合)には、留守番電話であると判定して、受取
人不在の場合と同様の処理を実行するようになっている
のである。
【0023】本発明の一実施形態としての車両用ナビゲ
ーションシステムは、上述のように構成されているの
で、例えば、図3に示すようなフローチャートにより経
路誘導が実行されることになる。まず、ステップS1で
経由地(配達先)の設定が行なわれる。具体的には、ド
ライバにより、経由する配達先の住所及び電話番号等の
情報が入力される。このとき、ドライバによる情報の入
力順は、経由順にこだわらずランダムに入力してもよい
し、ドライバの地理的知識に基づいて決定された経由順
で入力してもよい。
【0024】次に、ステップS2で各配達先を経由する
経路が設定され、まず最初の経由地(図2の場合、配達
先A)への経路誘導が開始される。そして、ステップS
3では、現在の自車位置が、次の配達先(ここでは、最
初の配達先A)の近く(所定距離以内)か否かが判定さ
れる。ここで、まだ次の配達先に近づいていないと判定
されると、NOのルートを通って再びステップS3に戻
り、次の配達先に近づくまでこのルーチンを繰り返す。
【0025】一方、次の配達先に近づいたと判定される
と、YESのルートを通ってステップS4に進み、在宅
確認手段7により配達先に対して在宅確認が行なわれ
る。すなわち、在宅確認機8からの制御信号に基づいて
携帯電話9が作動して、配達先に対して自動的に電話が
かけられるのである。そして、受取人の在宅が確認でき
て且つ配達の希望が確認できた場合(案内メッセージに
対応して配達希望のトーン信号が確認された場合)に
は、ステップS5からYESのルートを通ってステップ
S6に進み、この配達先への経路誘導が続行される。
【0026】また、この経由地への経路誘導が終了する
と、ステップS8に進んで、n番目の経由地(すなわち
最後の配達先)への経路誘導が終了したか否かを判定
し、n番目の経由地への経路誘導が終了していなけれ
ば、次の経由地に更新し、NOのルートを通って、その
後ステップS3に戻る。そして、次の配達先(この場
合、配達先B)に対して、ステップS3以降の処理を繰
り返し実行するのである。また、ステップS8におい
て、n番目の経由地への経路誘導が終了したと判定され
ると、全ての配達が終了したものとして、リターンす
る。
【0027】また、ステップS5で、受取人の不在が判
定された場合(又は、受取人が配達を希望しない場合)
には、ステップS5′に進む。そして、このステップS
5′では、最終経由地であるn番目の在宅確認が実施済
か未実施かが判定され、実施済であればリターンし、未
実施であればステップS7に進む。また、ステップS7
では、その次の配達先(配達先C)に対して受取人の在
宅確認を行なった後、ステップS5に戻る。ステップS
5で在宅が確認できなければ、在宅が確認されるまで、
配達順(誘導経路順)に沿ってステップS7とステップ
S5の処理を繰り返し行なう。
【0028】そして、ステップS5で在宅が確認される
とステップS6に進み、上記ステップS7で在宅が確認
された配達先に対する誘導経路が設定される。そして、
これ以降は、ステップS8でYESのルートを通ってリ
ターンするまで上述と同様の処理を繰り返し行なうので
ある。これにより、例えば図2に示すように、配達先A
から配達先Bに向かう途中で配達先Bの不在が確認さ
れ、その次の配達先Cの在宅が確認されると、配達先C
に向かう経路(破線の矢印)が設定され、効率のよい経
路誘導を実行することができるのである。
【0029】以上、詳述したように、本発明の車両用ナ
ビゲーションシステムでは、配達途中で次の配達先が不
在である場合には、受取人が在宅している配達先が存在
するまで配達順に沿って順次在宅確認が自動的に実行さ
れるとともに、最初に在宅が確認された配達先を次の経
由地に設定して経路誘導が行なわれるので、極めて効率
の良い誘導経路が設定されることになり、荷物の配達や
集配作業等の効率の向上を図ることができるという利点
がある。
【0030】また、図3に示すフローチャートでは、目
的地(集配ターミナル)への経路誘導が省略されている
が、ステップS8でYESの場合には、この目的地への
経路誘導を行なうステップを追加してもよい。また、ス
テップS8でYESの場合には、不在だった配達先に対
して、改めて経路誘導を行なうようにしたサブルーチン
を追加してもよい。具体的には、最後に配達が行なわれ
た場所を基点として、不在の配達先に対する誘導経路を
改めて設定するように構成するとともに、これらの各配
達先に向かう途中で在宅確認を実行するように構成すれ
ばよい。
【0031】さらに、図3に示すフローチャートでは、
ステップS3において、次の経由地の近くか否かを判定
したが、これを「次の経由地に向かって走行を開始した
か?」という判定に置き換えてもよい。この場合には、
次の経由先が留守の場合にさらに早めの経路変更が可能
となり、無駄な走行を抑制することができる。次に、本
発明の変形例について説明すると、この変形例は、上述
した在宅確認手段7による在宅確認のタイミングや経路
設定手段6による誘導経路設定タイミング等が主に異な
っており、これ以外は上述した実施形態のものと略同様
に構成されている。
【0032】つまり、この変形例では、出発前にドライ
バが配達先(経由地)の住所及び電話番号等の情報を入
力すると、経路設定手段6による誘導経路の設定に先立
って、在宅確認手段7により全ての配達先に対して在宅
確認が実行されるようになっているのである。そして、
経路設定手段6では、在宅が確認された配達先に対して
のみ、誘導経路を設定するようになっているのである。
すなわち、出発前に不在が確認された配達先に対して
は、一旦誘導経路の経由地候補から抹消し、在宅が確認
された配達先のみを経由する誘導経路を設定するように
なっているのである。
【0033】以下、この変形例の要部の動作について、
図4に示すフローチャートを用いて説明すると、まず、
ステップS101において、ドライバにより経由地の設
定が行なわれる。これは、上述した実施形態のステップ
S1(図3参照)に相当するステップである。次に、ス
テップS102において、在宅確認手段7により全ての
配達先(経由地)に対して在宅確認が実行されるととも
に、その後ステップS103において、在宅が確認され
た配達先にのみ経路が設定され経路誘導が開始される。
そして、ステップS104で経路誘導の終了が判定され
るとリターンするのである。
【0034】そして、このように構成することにより、
出発前に誘導経路を確定させることができるので、その
都度経路を変更する必要がなくなり、システムのロジッ
クを簡素化することができるという利点がある。また、
図4のフローチャートでは省略されているが、最後の配
達地への経路誘導終了後に、出発前に不在だった配達先
に対して改めて一通り在宅確認を実行し、在宅の配達先
について再度誘導経路を設定するようにしてもよい。
【0035】なお、本発明の車両用ナビゲーションシス
テムとしては上述の実施形態やその変形例に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の
変形が可能である。例えば、在宅確認手段7を構成する
部材のうち携帯電話9に代えて、少なくとも電話として
の機能を有する手段を設けてもよい。また、この電話の
機能を在宅確認機8に一体に設けてもよく、在宅確認機
8の機能をナビ本体1内に一体に組み込んでもよい。ま
た、受取人の配達可否の意思を確認する機能や、受取人
の留守番電話に対応する機能を省略して構成することも
可能である。
【0036】また、本発明は、上述した宅配用車両や荷
物集配車両にのみに限定して適用されるものではなく、
他の車両にも広く適用することができる。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の車両用ナビゲーションシステムによれば、在宅状
況確認手段により次の経由地が不在であると判断される
と、さらに次以降の経由地に対して在宅と判断される経
由地が存在するまで経由順に沿って在宅状況の確認を行
ない、在宅が確認された最初の経由地を次の経由地とし
て経路修正手段により誘導経路が修正されるので、不在
の経由地への経由を省略することができる。したがっ
て、本発明を荷物集配車両や宅配用車両等に用いた場合
には、配達途中で、次の配達先が不在である場合には、
受取人が在宅している配達先が存在するまで配達順に沿
って順次在宅確認が自動的に実行されるとともに、最初
に在宅が確認された配達先を次の経由地に設定して経路
誘導が行なわれるので、極めて効率の良い誘導経路が設
定されることになり、荷物の配達や集配作業等の効率の
向上を図ることができるという利点がある。
【0038】また、請求項2記載の車両用ナビゲーショ
ンシステムによれば、在宅状況確認手段により各経由地
の在宅状況が順次自動的に確認されるとともに、在宅が
確認された経由地についてのみ経路設定手段により誘導
経路が設定されるので、上記請求項1記載の利点に加え
て、システムのロジックを簡素化することができるとい
う利点がある。すなわち、出発前に誘導経路が確定する
ので、その都度経路を変更する必要がなくなり、システ
ムのロジックを簡素化することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての車両用ナビゲーシ
ョンシステムにおける全体構成を示す模式図である。
【図2】本発明の一実施形態としての車両用ナビゲーシ
ョンシステムにおける作用を説明するための図である。
【図3】本発明の一実施形態としての車両用ナビゲーシ
ョンシステムにおける動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図4】本発明の一実施形態としての車両用ナビゲーシ
ョンシステムの変形例の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図5】従来のナビゲーションシステムを用いて経路誘
導を行なった場合の経路設定の一例を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
5 リモコン(入力手段) 6 経路設定手段 7 在宅状況確認手段 10 経路修正手段 A〜F 配達先(経由地)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C032 HC08 HD18 2F029 AA02 AB07 AB13 AC02 AC14 AD01 3E038 AA07 BA20 CA07 CC02 DA07 DA10 DB09 GA02 5H180 AA01 BB04 BB05 BB13 FF05 FF22 FF27 FF32

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の経由地に関する情報を入力する入
    力手段と、 上記入力手段から入力された情報に基づいて上記複数の
    経由地をそれぞれ経由する誘導経路を設定する経路設定
    手段と、 上記経路設定手段で設定された誘導経路に沿って次の経
    由地の在宅状況を自動的に確認するとともに、次の経由
    地が不在であると判断すると、さらに次以降の経由地に
    対して在宅が確認されるまで上記誘導経路に沿って在宅
    状況の確認を行なう在宅状況確認手段と、 上記在宅が確認された最初の経由地を次の経由地として
    上記経路設定手段で設定された上記誘導経路を修正する
    経路修正手段とをそなえたことを特徴とする、車両用ナ
    ビゲーションシステム。
  2. 【請求項2】 複数の経由地に関する情報を入力する入
    力手段と、 上記入力手段から入力された情報に基づいて上記各経由
    地の在宅状況を順次自動的に確認する在宅状況確認手段
    と、 上記在宅状況確認手段により在宅が確認された経由地に
    ついてのみ誘導経路を設定する経路設定手段とをそなえ
    たことを特徴とする、車両用ナビゲーションシステム。
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