JP2017154883A - 宅配支援システム、電子機器及び宅配支援方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】状況に応じた効率の良い配達を可能にする宅配支援システムを実現する。
【解決手段】実施形態によれば、宅配支援システムはサーバ装置と第1装置と第2装置とを含む。第1装置は、複数の荷物が配達されている間、前記複数の荷物を配達するための車両の位置情報を前記サーバ装置に送信する。サーバ装置は、第1の荷物の配達予定時刻に基づいたタイミングで、前記第1の荷物に関連付けられたアカウントの第2装置に前記配達予定時刻における前記第1の荷物の受け取り可否に関する問合せを送信する。前記第2装置は、ユーザによる操作に応じて前記第1の荷物の受け取り可否に関する情報を前記サーバ装置に送信する。前記サーバ装置は、前記第1の荷物を前記配達予定時刻に受け取ることができないことを示す回答を受信した場合、前記第1の荷物を除く前記複数の荷物を配達するための第2ルートを前記第1装置に送信する。
【選択図】図1
【解決手段】実施形態によれば、宅配支援システムはサーバ装置と第1装置と第2装置とを含む。第1装置は、複数の荷物が配達されている間、前記複数の荷物を配達するための車両の位置情報を前記サーバ装置に送信する。サーバ装置は、第1の荷物の配達予定時刻に基づいたタイミングで、前記第1の荷物に関連付けられたアカウントの第2装置に前記配達予定時刻における前記第1の荷物の受け取り可否に関する問合せを送信する。前記第2装置は、ユーザによる操作に応じて前記第1の荷物の受け取り可否に関する情報を前記サーバ装置に送信する。前記サーバ装置は、前記第1の荷物を前記配達予定時刻に受け取ることができないことを示す回答を受信した場合、前記第1の荷物を除く前記複数の荷物を配達するための第2ルートを前記第1装置に送信する。
【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、荷物の宅配を支援する宅配支援システム及び電子機器、並びに該機器に適用される宅配支援方法に関する。
運送業では再配達される荷物の個数が年々増加し、2回以上の再配達が行われることも多い。このような再配達は多大な労働力を要し、また配達に使用される車両等によって排出される二酸化炭素を増大させる。そのため、ユーザへの配達日時の通知、配達日時変更の容易化、配達日時指定サービスの無料提供、コンビニエンスストアでの受け取り、住宅や駅への宅配ボックスの整備、等の様々な方法による再配達の削減が検討されている。
ユーザは、例えば、通知された配達日時に荷物を受け取ることができない場合、電話やインターネットを介して配達業者によって提供されるサービスを利用して、配達日時を変更することができる。
このようなサービスは、ユーザが配達日時変更のために能動的に作業することを期待したものであって、ユーザにとってはその作業が煩雑に感じられることがある。また、このようなサービスでは、配達直前(例えば、1時間前)に荷物を受け取ることができなくなった場合、配達日時を変更することが困難であるので、配達業者には不在の配達先への訪問と再配達とが発生することになる。したがって、このようなユーザや配達業者の種々の状況に応じた効率の良い配達を可能とする新たな技術の実現が要求される。
本発明は、状況に応じた効率の良い配達を可能とする宅配支援システム、電子機器及び宅配支援方法を提供することを目的とする。
実施形態によれば、宅配支援システムは、サーバ装置と、前記サーバ装置とネットワークを介して相互に接続される第1クライアント装置と、前記サーバ装置とネットワークを介して相互に接続される第2クライアント装置とによって構成される。前記第1クライアント装置は、複数の荷物が配達されている間、前記複数の荷物を配達するための車両の位置情報を前記サーバ装置に送信するように構成される。前記サーバ装置は、前記第1クライアント装置に、前記複数の荷物を配達するための第1ルートを送信し、前記複数の荷物のうちの第1の荷物の配達予定時刻に基づいたタイミングで、前記第1の荷物に関連付けられたアカウントの第2クライアント装置に対して、前記配達予定時刻における前記第1の荷物の受け取り可否に関する問合せを送信するように構成される。前記第2クライアント装置は、前記サーバ装置から前記問合せを受信し、前記第2クライアント装置を使用するユーザによる操作に応じて、前記第1の荷物の受け取り可否に関する情報を前記サーバ装置に送信するように構成される。前記サーバ装置は、さらに、前記車両の位置情報を受信し、前記第2クライアント装置から、前記第1の荷物を前記配達予定時刻に受け取ることができないことを示す回答を受信した場合、前記受信された車両の位置情報と前記第1の荷物を除く前記複数の荷物に関する情報とに基づいて、前記第1の荷物を除く前記複数の荷物を配達するための第2ルートを前記第1クライアント装置に送信するように構成される。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、図1を参照して、一実施形態に係る宅配支援システムについて説明する。この宅配支援システムは、例えば、サーバ1と、荷物を配達(宅配)する作業者によって使用されるドライバ端末2と、荷物を受け取る顧客によって使用される顧客端末3とによって構成される。
サーバ1は、多数の荷物の配達状況を管理するサーバコンピュータである。サーバ1は、ドライバ端末2及び顧客端末3の各々と、ネットワークを介して相互に接続される。
ドライバ端末2は、荷物を配達する作業者が使用するクライアントの電子機器である。ドライバ端末2は、例えば、作業者(以下、ドライバとも称する)が運転する車両に取り付けられるカーナビゲーションシステム端末として実現され得る。このドライバ端末2は車両から着脱可能であってもよい。また、ドライバ端末2は、例えば、タブレットコンピュータ、スマートフォン、PDAといった携帯端末、パーソナルコンピュータ、又は各種電子機器に内蔵される組み込みシステムとして実現されてもよい。
顧客端末3は、荷物を受け取る顧客(以下、ユーザとも称する)が使用するクライアントの電子機器である。顧客端末3は、例えば、スマートフォン、携帯電話機、タブレットコンピュータ、PDAといった携帯端末、パーソナルコンピュータ、又は各種電子機器に内蔵される組み込みシステムとして実現され得る。
ドライバ端末2は、荷物を配達するためのナビゲーション機能を有する。ドライバ端末2は、宅配のための走行ルートが描画された現在地周辺の地図を画面に表示し、図、記号、マーク等の表示や音声出力によって、右折や左折、車線変更のような道順の案内をドライバに通知する。また、ドライバ端末2は、ドライバ端末2の現在の位置(すなわち、配達のための車両の現在の位置)と、配達の完了や配達先の不在のような宅配の状況とをサーバ1に通知する。
サーバ1は、ドライバ端末2によって通知された現在の位置と宅配の状況とに基づいて、配達予定の時間が近付いた荷物を受け取る顧客の顧客端末(すなわち、顧客のアカウントの顧客端末)3に、その荷物を受け取ることができるか否かの問合せを送信する。
顧客端末3は、サーバ1によって送信された問合せに応じて、荷物を受け取ることができるか否かを回答するための画面を表示する。顧客は、表示された画面上で、荷物を受け取ることができることを回答するための操作、又は荷物を受け取ることができないことを回答するための操作を行う。顧客端末3は、顧客による操作に応じて、荷物の受け取り可否の回答をサーバ1に送信する。
サーバ1は、顧客端末3によって送信された回答に基づき、必要に応じて宅配ルートを更新する。サーバ1は、例えば、受信した回答が荷物を受け取ることができないことを示す場合、その荷物の配達先が除外された新たな宅配ルートを決定する。サーバ1は、決定された新たな宅配ルートをドライバ端末2に通知する。
ドライバ端末2は、サーバ1によって通知された新たな宅配ルートが描画された地図を画面に表示する。ドライバ端末2は、宅配ルートが更新されたことを、更新されたルートを示す線の色、太さ、線種等の変更、ルートを示す線の点滅等の識別しやすい表示により、ドライバに通知することができる。また、ドライバ端末2は、ルートの変更を、画面上への図、記号、マーク等の追加や音声によって、ドライバに通知してもよい。
図2は、ドライバ端末2によって表示されるナビゲーション画面4−1の例を示す。このナビゲーション画面には、現在地411の周辺の地図41が描画され、この地図41上に配達ルート43が描画されている。この配達ルート43は、複数の荷物の配達先412〜417を効率的に経由するためのルートである。配達ルート43は、例えば、それぞれの荷物の配達の時間帯が指定されているか否か、指定されている場合にはその配達の時間帯、道路の渋滞状況、ドライバの熟練度、等に基づいて決定される。なお、配達先412〜417を示す記号には、配達予定時刻(すなわち、到着予定時刻)が表示されていてもよい。
上述したように、サーバ1は、荷物を配達している車両(ドライバ端末2によって取得される現在の位置)がそれぞれの荷物の配達先412〜417に近付いた場合、その荷物を受け取る顧客の顧客端末3に対して、配達が予定される時刻(時間帯)に、その荷物を受け取り可能であるか否かの問合せを送信する。
図3は、この問合せに応じて、顧客端末3によって表示される受け取り可否選択画面5−1の例を示す。この受け取り可否選択画面5−1には、例えば、伝票番号51、到着予定時間52、「受け取り可」ボタン53、「受け取り不可」ボタン54、及び「受け取り日時変更」ボタン55が含まれている。
伝票番号51は、荷物に割り当てられた識別情報を示す。到着予定時間52は、その荷物が配達先に到着する予定の時間帯(又は時刻)を示す。
「受け取り可」ボタン53は、到着予定の時間帯にその荷物を受け取ることができることを回答するためのボタンである。「受け取り不可」ボタン54は、到着予定の時間帯にその荷物を受け取ることができないことを回答するためのボタンである。「受け取り日時変更」ボタン55は、その荷物の受け取り日時を変更するためのボタンである。
ユーザ(顧客)は、例えば、到着予定の時間帯に在宅している場合、「受け取り可」ボタン53を選択(例えば、タップ)する。また、ユーザは、例えば、到着予定の時間帯に不在である場合、「受け取り不可」ボタン54を選択する。さらに、ユーザは、例えば、到着予定の時間帯に不在であって、受け取り可能な別の日時を指定できる場合に、「受け取り日時変更」ボタン55を選択する。
なお、この受け取り可否選択画面5−1に、自宅や駅に設けられる宅配ボックスでの荷物の受け取りを選択するためのボタンがさらに設けられてもよい。
図4は、図3に示した受け取り可否選択画面5−1上の「受け取り日時変更」ボタン55が選択されたことに応じて、顧客端末3に表示される受け取り日時変更画面5−2の例を示す。この受け取り日時変更画面5−2には、例えば、伝票番号51、到着予定時間52、「受け取り日時」ボタン561,562,563、及び「明日以降」ボタン564が含まれている。
上述したように、伝票番号51は、荷物に割り当てられた識別情報を示す。到着予定時間52は、その荷物が配達先に到着する現時点での予定の時間帯を示す。
図4に示す例では、「受け取り日時」ボタン561,562,563は、当日中の配達可能な時間帯の候補を示す。当日中の配達可能な時間帯は、例えば、現在の到着予定時間(ここでは、12時から14時)以降の時間帯の内の、配達可能な時間帯を示す。この配達可能な時間帯は、現在の配達状況や各時間帯の配達予定件数に基づいて、配達業者がその荷物を配達可能な時間帯である。このような「受け取り日時」ボタン561,562,563が表示されることにより、例えば、配達予定の荷物(件数)が多く、配達業者にとって対応が困難な時間帯を、受け取り日時の候補から除外することができる。この「受け取り日時」ボタン561,562,563のいずれかを選択(タップ)する操作に応じて、対応する時間帯での配達がサーバ1に要求される。
「明日以降」ボタン564は、明日以降の受け取り日時を指定するためのボタンである。この「明日以降」ボタン564を選択(タップ)する操作に応じて、荷物を受け取る明日以降の日付及び時間帯を指定するための画面が表示され、その画面上で選択された日付及び時間帯での配達がサーバ1に要求される。
また、顧客端末3は、図3に示した受け取り可否選択画面5−1上の「受け取り不可」ボタン54、又は「受け取り日時変更」ボタン55が選択された場合、ユーザが荷物を受け取ることができないことを示す回答をサーバ1に送信する。
サーバ1は、この回答を受信したことに応じて、その荷物を配達対象から除外し、残りの荷物を配達するための新たな配達ルートを決定し、決定された新たな配達ルートをドライバ端末2に送信する。また、サーバ1は、回答した顧客(アカウント)に対して、景品との交換や割引等に利用できるポイントを付与してもよい。
図5は、ドライバ端末2によって表示される、新たな配達ルート44が描画された地図を含むナビゲーション画面4−2を示す。このナビゲーション画面4−2では、ある荷物の配達先415に対応する顧客端末3からサーバ1に、配達予定の時間帯にその荷物を受け取ることができないことを示す回答が送信された場合の新たな配達ルート44が示されている。
この回答が得られる前の配達ルート(以下、回答前の配達ルートとも称する)43は、図2に示したように、複数の荷物の配達先412〜417が経由されるルートである。それに対して、配達先415に対応する顧客端末3から、配達予定の時間帯(又は、時刻)に荷物を受け取ることができないことを示す回答が得られた場合には、図5に示すように、この配達先415を経由しない新たな配達ルート(以下、回答後の配達ルートとも称する)44が設定されている。
より具体的には、回答前の配達ルート43は、現在地411から配達先412及び413を経由し、配達先414に至るルート431と、配達先414から配達先415及び416を経由し、配達先417に至るルート432とを含んでいる。これに対して、回答後の配達ルート44は、現在地411から配達先412及び413を経由し、配達先414に至るルート441と、配達先414から配達先416を経由し、配達先417に至るルート442とを含んでいる。つまり、回答前の配達ルート43が、配達先415を経由するルート432を含んでいるのに対して、回答後の配達ルート44は、配達先415を経由しないルート442を含んでいる。
この新たな配達ルート44において、変更を含むルート(ルート部分)442は、変更がなかったルート(ルート部分)441とは、異なる色、太さ、線種等で表示されるようにしてもよい。また、変更により配達ルートから除外された配達先415は、除外される前の色(例えば、赤)とは異なる色(例えば、赤よりも目立ちにくいグレー)で表示されるようにしてもよい。
このように、配達中に、配達先415に対応する顧客端末3から、配達予定の時間帯に荷物を受け取ることができないことを示す回答が得られた場合には、配達先415を経由する配達ルート43を、配達先415が除外された配達ルート44にリアルタイムで更新することによって、不在の配達先415への訪問や再配達が発生しないようにすることができる。したがって、配達に要する時間の削減や省エネルギー、配達に使用される車両から排出される二酸化炭素量の削減を実現することができる。再配達が発生しないことにより、ドライバによる運転の妨げとなる、顧客からドライバへの再配達を要求する電話等も回避することができる。また、サーバ1が、配達予定時間が近付いてきた配達先に自動的に問合せを行うので、例えば、荷物の配達作業を行うドライバが電話等によって配達先に問合せを行う負担をなくすこともできる。さらに、顧客にとっても、利用料金の値下げやポイントの獲得、配達予定時刻の高精度な通知、等の利点がある。
また、この問合せは、配達の直前(例えば、1時間前)に行われるので、サーバ1は、顧客から受け取りに関する信頼性の高い回答を得ることができる。図3の受け取り可否選択画面5−1に示したように、顧客(顧客端末3のユーザ)は、荷物の到着予定時間にその荷物を受け取り可能であるか否かを回答するためのシンプルな選択肢(すなわち、受け取り可、又は受け取り不可)から、いずれかの選択肢を選択する簡易な操作を行うだけでよいので、例えば、別の配達日時を指定する操作が求められる場合よりも、顧客による回答率が向上することが期待できる。
次いで、図6は、サーバ1のシステム構成を示す。サーバ1は、CPU11、システムコントローラ12、主メモリ13、グラフィクスプロセッシングユニット(GPU)14、BIOS−ROM15、不揮発性メモリ16、通信デバイス17、エンベデッドコントローラ(EC)18、等を備える。
CPU11は、サーバ1内の様々なコンポーネントの動作を制御するプロセッサである。CPU11は、ストレージデバイスである不揮発性メモリ16から主メモリ13にロードされる様々なプログラムを実行する。これらプログラムには、オペレーティングシステム(OS)13A、及び様々なアプリケーションプログラムが含まれている。アプリケーションプログラムには、宅配支援プログラム13Bが含まれている。この宅配支援プログラム13Bは、荷物の宅配を支援するために、例えば、荷物の配達状況を管理する機能と、荷物の受け取り可否に関する問合せを送信する機能と、問合せに対する回答に応じて荷物が配達される配達ルートを決定する機能とを実行することができる。
また、CPU11は、BIOS−ROM15に格納された基本入出力システム(BIOS)も実行する。BIOSは、ハードウェア制御のためのプログラムである。
システムコントローラ12は、CPU11のローカルバスと各種コンポーネントとの間を接続するデバイスである。システムコントローラ12には、主メモリ13をアクセス制御するメモリコントローラも内蔵されている。また、システムコントローラ12は、PCI EXPRESS規格のシリアルバスなどを介してGPU14との通信を実行する機能も有している。GPU14は、サーバ1のディスプレイモニタとして使用されるLCD14Aを制御する表示プロセッサである。このGPU14によって生成される表示信号はLCD14Aに送られる。LCD14Aは、表示信号に基づいて画面イメージを表示する。
通信デバイス17は、有線又は無線による通信を実行するように構成されたデバイスである。通信デバイス17は、信号を送信する送信部と、信号を受信する受信部とを含む。EC18は、電力管理のためのエンベデッドコントローラを含むワンチップマイクロコンピュータである。EC18は、ユーザによるパワーボタンの操作に応じてサーバ1を電源オン又は電源オフする機能を有している。
また、図7は、宅配支援プログラム13Bの機能構成を示す。宅配支援プログラム13Bは、上述した、荷物の配達状況を管理する機能と、荷物の受け取り可否に関する問合せを送信する機能と、問合せに対する回答に応じて荷物が配達される配達ルートを決定する機能とを実現するための機能実行モジュールとして、ルート決定部61、予定時刻算出部62、問合せ処理部63、回答処理部64、送信制御部65、受信制御部66、等を備える。宅配支援プログラム13Bは、配達のための複数の車両の各々を用いた複数の荷物の配達を並行して支援できるが、以下では、説明を分かりやすくするために、1台の車両を用いて複数の荷物が配達される場合を主に例示する。
ルート決定部61、予定時刻算出部62、問合せ処理部63、及び回答処理部64の各部は、送信制御部65及び受信制御部66を介して、ドライバ端末2と顧客端末3のそれぞれとの間でデータを送受信することができる。ルート決定部61及び予定時刻算出部62は、複数の荷物が配達されている間、受信制御部66を介して、ドライバ端末2から配達のための車両の現在の位置(例えば、緯度及び経度)を示す情報を受信する。ドライバ端末2から受信された車両の現在の位置は、車両データ16Bとして不揮発性メモリ16等に保存される。
ルート決定部61は、不揮発性メモリ16等に格納された荷物データ16Aを用いて、配達対象の複数の荷物を配達するための配達ルートを決定する。荷物データ16Aは、配達が依頼されている荷物に関する情報を含む。ルート決定部61は、例えば、受信された車両の現在の位置、それぞれの荷物の配達の時間帯が指定されているか否か、指定されている場合にはその配達の時間帯、道路の渋滞状況、ドライバの熟練度、等に基づいて、複数の荷物の配達先を効率的に経由できる配達ルートを決定する。この配達ルートの決定により、複数の荷物が配達される順序が決定されることになる。
なお、ルート決定部61は、車両が営業所や配送センターから配達に出発するまでの時点では、その営業所や配送センターのような場所に対応する所定の位置(初期状態の位置)を用いて、複数の荷物を配達するための初期の配達ルート(第1ルート)を決定するようにしてもよい。さらに、ルート決定部61は、この初期の配達ルートを決定するとき、荷物の受け取り不可を示す回答を受けることを考慮して、配達ルートを決定するようにしてもよい。ルート決定部61は、各配達先の過去の受け取り状況のデータを用いて、受け取り不可の回答を受ける確率を算出する。そして、ルート決定部61は、ある配達先から受け取り不可の回答を受ける確率が低い場合には、初期の配達ルートに、その配達先の後に配送時間が指定されていない配達先が含まれるようにしておき、配達が予定より遅れた場合にその配送時間が指定されていない配達先をスキップできるようにする。また、ルート決定部61は、ある配達先から受け取り不可の回答を受ける確率が高い場合には、初期の配達ルートに、その配達先の後に時間指定なしの配達先が含まれないようにしておき、その配達先から実際に受取不可の回答があった場合には配達時間が指定されていない配達先を利用して配達時間の調整を容易にする。つまり、受け取り不可の回答に応じてある配達先が配達ルートから除外される場合にも、その配達時間が指定されていない配達先を利用して、配達時間(配達順序)の調整を容易にすることができる。また、ルート決定部61は、各配達先の過去の受け取り状況のデータを用いて、各配達先の受け取り可能時間を学習し(すなわち、受け取り可能である確率が高い時間帯を決定し)、その時間(時間帯)に基づいて配達ルートを決定するようにしてもよい。
ルート決定部61は、送信制御部65を介して、決定された配達ルートをドライバ端末2に送信する。ドライバ端末2では、この配達ルートが描画された地図が画面に表示される。
予定時刻算出部62は、配達中に、受信された車両の現在の位置に基づいて、複数の荷物の各々が配達される予定時刻を算出する。予定時刻算出部62は、例えば、受信された車両の現在の位置に基づいて、複数の荷物の各々の配達先までのルートの距離を算出する。そして、予定時刻算出部62は、算出された車両の現在の位置から荷物の配達先までのルートの距離、そのルート上の道路の走行速度や渋滞状況、そのルートの途中で経由する別の荷物の配達先での所要時間、等に基づいて、その荷物が配達される予定時刻を算出する。この予定時刻は、荷物が配達される予定の時間帯(例えば、12時10分から12時50分)で示されてもよいし、荷物が配達される予定の時刻(例えば、12時30分)で示されてもよい。予定時刻算出部62は、ルート決定部61によって決定された配達ルートに基づいて、例えば、配達が近付いている荷物から順に、その荷物が配達される予定時刻を算出する。
問合せ処理部63は、複数の荷物の内の第1の荷物の配達予定時刻に基づいたタイミングで、その第1の荷物に関連付けられたアカウントの顧客端末3に対して、その配達予定時刻における第1の荷物の受け取り可否に関する問合せを送信する。問合せ処理部63は、荷物の配達のタイミングが近付いていることを検出する。問合せ処理部63は、荷物の配達のタイミングが近付いている場合、送信制御部65を介して、その荷物に関連付けられたアカウントの顧客端末3に、配達予定時刻に荷物を受け取り可能であるか否かの問合せを送信する。
より具体的には、問合せ処理部63は、現在の時刻から予定時刻までの時間が第1しきい値(例えば、1時間)未満である場合、その予定時刻に荷物を受け取り可能であるか否かの問合せを、その荷物に関連付けられたアカウントの顧客端末3に送信する。この第1しきい値は、荷物を受け取り可能であるか否かの問合せが行われるタイミングを決定する値であり、第1しきい値が大きいほど、荷物の到着時刻に対して早めのタイミングで問合せが行われ、第1しきい値が小さいほど、荷物の到着時刻に対して遅めのタイミングで(例えば、配達直前に)問合せが行われることになる。第1しきい値は、例えば、それぞれの荷物の配達日時(受取日時)が指定されているか否かに基づいて変更され得る。例えば、ある荷物を配達する日付及び時間帯が予め指定されている場合には、顧客がその荷物を受け取ることができる可能性が高く、したがって、その顧客による受け取り不可の回答によって配達ルートが変更される可能性が低いので、第1しきい値に大きな値(例えば、1時間)が設定され、早めに問合せが行われるようにする。また、例えば、ある荷物を配達する日付及び時間帯が指定されていない場合、別の荷物の顧客による受け取り不可の回答によって生じた空き時間に応じて、その荷物の配達を配達ルートに追加したり、後回しにしたりするような配達タイミングの調整に利用するために、第1しきい値に小さな値(例えば、10分)が設定され、配達の直前に問合せが行われるようにする。
なお、予定時刻算出部62によって算出された予定時刻が時間帯で示されている場合には、問合せ処理部63は、現在の時刻からその時間帯の始まりの時刻までの時間が第1しきい値未満である場合や、現在の時刻からその時間帯の中央の時刻までの時間が第1しきい値未満である場合に、問合せを送信するようにしてもよい。
また、問合せ処理部63は、配達先までの距離に基づいて問合せの送信タイミングを制御してもよい。問合せ処理部63は、例えば、予定時刻算出部62によって算出された、車両の現在の位置から荷物の配達先までのルートの距離を用いて、この距離が第2しきい値(例えば、10キロメートル)未満である場合に問合せを送信する。
ところで、問合せ処理部63によって、ある配達先(以下、第1の配達先とも称する)の顧客端末3に問合せが送信された後に、その後の配達先(以下、第2の配達先とも称する)の顧客端末3に問合せが送信される場合、第2の配達先への配達予定時刻は、第1の配達先での荷物の受け取り可否によって変動し得る。そのため、問合せ処理部63は、問合せに対する回答が得られていない配達先(未回答の配達先)より後の配達先に通知される配達予定時刻を、その未回答の配達先があることを考慮して、広めの時間帯として通知する。
例えば、予定時刻算出部62によって、第1の配達先への配達予定時刻が15時30分と算出され、また第2の配達先への配達予定時刻が15時50分と算出され、第1の配達先の顧客端末3からの回答が得られていない場合を想定する。その場合、問合せ処理部63は、第1の配達先の顧客端末3に、渋滞等による遅れのみが考慮された15時30分から16時の配達予定時刻(時間帯)を通知する。そして、問合せ処理部63は、第2の配達先の顧客端末3に、渋滞等による遅れと、第1の配達先の顧客端末3による受け取り不可の回答により第1の配達先が配達ルートから除外された場合に配達時間が早まることとが考慮された、15時30分から16時20分の配達予定時刻を通知する。
回答処理部64は、受信制御部66を介して、顧客端末3から問合せに対する回答を受信する。回答処理部64は、顧客端末3から、例えば、荷物を受け取ることができること(受け取り可能)を示す回答、又は荷物を受け取ることができないこと(受け取り不可)を示す回答を受信する。なお、顧客が受け取り可否を誤って回答してしまう可能性もあるので、回答処理部64は、回答後の一定時間、又は配達予定時刻の一定時間前までは、回答を変更できるようにしてもよい。それ以降は回答が確定され、ドライバ端末2への受け取り可否の通知や配達ルートの更新のための処理が実行される。
回答処理部64は、顧客端末3からの回答や荷物の受け取り状況(配達状況)に応じて、顧客(アカウント)にポイントを付与することもできる。このポイントは、景品との交換や割引等のサービスに利用することができるポイントである。回答処理部82は、例えば、顧客が、一度目の配達(すなわち、一度目の問合せ)で受け取り可能と回答し、実際に荷物を受け取った場合に、ポイントを付与する。これにより、顧客による荷物の受取率の向上を促すことができる。また、回答処理部64は、一度目の配達(問合せ)時に受け取り不可と回答し、二度目の配達時に荷物を受け取った場合にもポイントを付与するようにする。さらに、回答処理部64は、顧客端末3から回答が得られた場合に、受け取り可と受け取り不可のいずれの回答であるかに関わらず、顧客にポイントを付与するようにしてもよい。このようなポイントの付与により、回答率の向上を促すことができる。
ルート決定部61は、回答処理部64によって、ある荷物(以下、第1の荷物とも称する)を配達予定時刻に受け取ることができないことを示す回答が受信された場合、ドライバ端末2から受信された車両の位置情報と、第1の荷物を除く複数の荷物に関する情報とに基づいて、その第1の荷物を除く複数の荷物を配達するための新たな配達ルート(第2ルート)を決定する。ルート決定部61は、例えば、複数の荷物の内の第2の荷物が配達される順序を変更することによって、第1の荷物を除く複数の荷物を配達するための新たな配達ルートを決定する。この第2の荷物は、例えば、配達時間帯が指定されていない荷物(したがって、配達時間の調整が容易な荷物)であって、その配達先が第1の荷物の配達先と近い荷物である。ルート決定部61は、例えば、第1の荷物が配達される予定であった時間帯に、この第2の荷物が配達される配達ルートを決定する。
また、ルート決定部61は、第1の荷物の配達が予定されていた時刻(時間帯)に、配達対象となっている複数の荷物とは別の第3の荷物の配達を追加することによって、第1の荷物を除く複数の荷物とその第3の荷物とを配達するための新たな配達ルートを決定するようにしてもよい。
このような新たな配達ルートの決定により、第1の荷物の受け取り不可を示す回答を受信した場合に、他の配達先の配達予定時刻ができる限り変更されないようにして、配達ルートの再設計を行うことができる。
また、ルート決定部61によって、各配達先の配達指定時間等を考慮して配達ルートを決定した結果、その配達ルートに基づく配達中に、配達先がない空き時間ができてしまう場合、問合せ処理部63は、一部の配達先の顧客端末3に、配達時間(受け取り時間)の変更が可能であるか否かの問合せ(依頼)を送信する。また、問合せ処理部63は、配達先が多く、すべての配達先への配達が難しい時間帯がある場合にも、一部の配達先の顧客端末3に、配達時間の変更が可能であるか否かの問合せを送信するようにしてもよい。問合せ処理部63は、例えば、16時から18時であった配達指定時間を、14時から16時に変更することが可能であるか否かの問合せを送信する。そして、回答処理部64及びルート決定部61は、この問合せに対して、顧客端末3から配達時間の変更が可能という回答が得られた場合、その顧客端末3に対応する配達先の配達時間が変更された配達ルートを決定する。また、回答処理部64は、配達時間の変更が可能という回答が得られた場合、その顧客にポイントを付与するようにしてもよい。
ルート決定部61は、送信制御部65を介して、決定された新たな配達ルートをドライバ端末2に送信する。ルート決定部61は、上述したような方法で複数の配達ルートの候補を設計することもできる。その場合、ルート決定部61は、それら複数の配達ルートの候補をドライバ端末2に送信するようにしてもよい。
なお、問合せ処理部63は、配達先で荷物がスムーズに受け取られるように、配達先から所定の距離(例えば、100メートル)の地点まで到達した場合、送信制御部65を介して、顧客端末3に配達に関する最終の通知を送信するようにしてもよい。この最終の通知を利用するかどうかは、顧客毎に選択できるようにする。
さらに、問合せ処理部63は、ある荷物に関連付けられたアカウントの顧客端末3に既に通知された配達予定時刻と、ドライバ端末2の現在の位置に基づいて算出されたその荷物の配達予定時刻とのずれが、しきい値時間以上である場合には、その顧客端末3に、新しい配達予定時刻を含む問合せを送信するようにしてもよい。回答処理部64及びルート決定部61は、この問合せに対する回答に応じて、上述したように、新たな配達ルートを決定し、ドライバ端末2に通知することができる。
ルート決定部61及び予定時刻算出部62は、あるドライバ端末2(第1ドライバ端末)によって送信される現在の位置や配達状況に基づいて、第1ドライバ端末2のドライバ(配達車両)が配達指定時間内に荷物の配達が完了できない見込みになった場合、別のドライバ端末2(第2ドライバ端末)によって送信される配達状況に基づいて、第2ドライバ端末2のドライバ(配達車両)に配達時間の余裕があるか否かを判定する。第2ドライバ端末2のドライバに配達時間の余裕があると判定された場合、ルート決定部61は、第1ドライバ端末2のドライバによる配達を第2ドライバ端末2のドライバがサポートできるようにそれぞれ更新された配達ルートを、それら第1ドライバ端末2及び第2ドライバ端末2に送信する。ルート決定部61は、例えば、第1ドライバ端末2のドライバが、一旦配送センターに戻って一部の荷物を置き、第2ドライバ端末2のドライバがその一部の荷物を受け取って配達するように、ルートを設計する。
ところで、荷物の配達は、ルート決定部61によって決定された配達ルートではなく、ドライバが配達先の住所や経験等に基づいて決定した配達ルートで行われる場合もある。その場合、荷物がどのような配達ルートで配達されるかが不明であるので、問合せ処理部63は、ドライバ端末2の現在の位置、これまでの配達経路、各配達先の位置及び配達指定時間、等に基づいて、次の配達先を推定し、推定された配達先に関連付けられた顧客端末3に受け取り可否の問合せを送信するようにしてもよい。問合せ処理部63は、ドライバ端末2の現在の位置から配達先までの距離、ドライバ(配達車両)の進行方向、及び現在の時刻と各配達先の配達指定時間との差分の3つのパラメータに基づくスコアを算出し、スコアが最大である配達先の顧客端末3に問合せを送信する。これにより、単に距離が近い配達先ではなく、ドライバが次に訪問する可能性が高い配達先に、問合せを送信することができる。なお、問合せ処理部63は、顧客端末3に受け取り可否の問合せを送信する前に、推定された次の配達先が正しいかどうかの問合せをドライバ端末2に送信するようにしてもよい。ドライバ端末2は、この問合せに示される次の配達先が正しいか否かを回答するための画面を表示し、ドライバによる操作等に応じて、次の配達先が正しいか否かの回答をサーバ1に送信する。これにより、ドライバが、推定された次の配達先が正しいか否かを確認することができる。
また、ドライバにはそれぞれ担当の配達エリアが決まっており、配達ルートもある程度決まっていることが多い。問合せ処理部63は、例えば、ドライバ(又は配達エリア)毎に配達ルートのパターンを学習し、このパターンに基づく配達先の順序をさらに考慮して、上述したスコアを算出するようにしてもよい。これにより、問合せ処理部63は、より高精度に、ドライバが次に訪問する可能性が高い配達先を推定することができると共に、次の配達先だけでなく、2つ以上先の配達先にも問合せ(通知)を行うことができる。
次いで、図8は上述した荷物データ16Aの一構成例を示す。荷物データ16Aは、複数の荷物に対応する複数のレコードを含む。各レコードは、例えば、「伝票番号」フィールド、「配達先住所」フィールド、「配達先氏名」フィールド、「配達指定日時」フィールド、「アカウント名」フィールド、「パスワード」フィールド、「到着予定時刻」フィールド、「問合せ」フィールド、「問合せ日時」フィールド、「受取可否」フィールド、「配達状況」フィールド、等を含む。
ある荷物に対応するレコードにおいて、「伝票番号」は、その荷物に付与された識別情報を示す。「配達先住所」フィールドは、その荷物が配達される住所を示す。「配達先氏名」は、その荷物を受け取る顧客の氏名を示す。「配達指定日時」フィールドは、その荷物の配達日時が指定されているか否かを示し、配達日時が指定されている場合には、その日付及び/又は時間帯を示す。
「アカウント名」フィールドは、その荷物を受け取る顧客がサーバ1によって提供される宅配通知サービスを利用(ログイン)するために、当該顧客に付与された識別情報を示す。「パスワード」フィールドは、その荷物を受け取る顧客がサーバ1によって提供される宅配通知サービスを利用するためのパスワードを示す。つまり、顧客端末3によって送信されたアカウント名とパスワードとが、「アカウント名」フィールドに設定された値と「パスワード」フィールドに設定された値とにそれぞれ一致する場合に、サーバ1による宅配通知サービスの提供が開始される。
顧客毎のアカウント(アカウント名)は、予めサーバ1に登録されている。このアカウントには、例えば、配達先として用いられる氏名及び住所と、パスワードとが紐づけられて登録されている。したがって、サーバ1は、例えば、荷物の発送時に、その荷物の配達先住所と配達先氏名とに基づいて、配達先の顧客に対応するアカウントを特定することができる。サーバ1による宅配通知サービスでは、この特定されたアカウントに、荷物の受け取り可否に関する問合せが通知される。
「到着予定時刻」は、その荷物の配達先に到着する予定の時刻を示す。「問合せ」フィールドは、その荷物の受け取りの可否に関する問合せが顧客端末3に送信されたか否かを示す。「問合せ日時」フィールドは、その問合せが顧客端末3に送信された日時を示す。「受取可否」フィールドは、その問合せに対する顧客端末3からの回答が、受け取り可能と受け取り不可のいずれであったかを示す。なお、「受取可否」フィールドには、問合せに対する回答の期限(例えば、到着予定時刻のしきい値時間前)までに、顧客端末3から回答が得られなかった場合、その問合せが期限切れであることを示すようにしてもよい。
「配達状況」フィールドは、その荷物の配達の状況を示す。「配達状況」フィールドには、例えば、これから配達されることを示す“未配達”、配達が完了したことを示す“配達済み”、配達先の不在や受け取り不可の回答により配達業者の営業所や配送センターに持ち帰られることを示す“持ち帰り”のいずれかの値が設定される。
なお、荷物データ16Aのレコードには、荷物の発送者に関する情報や品名を示すフィールドがさらに含まれていてもよい。
また、図9は車両データ16Bの一構成例を示す。車両データ16Bは、荷物の配達に使用される複数の車両に対応する複数のレコードを含む。各レコードは、例えば、「車両ID」フィールド、「ドライバID」フィールド、「位置」フィールド、「ルート」フィールド、「伝票番号リスト」フィールド、等を含む。
ある車両に対応するレコードにおいて、「車両ID」フィールドは、その車両に付与された識別情報を示す。「ドライバID」フィールドは、その車両を運転するドライバに付与された識別情報を示す。「位置」フィールドは、その車両の位置を示す。「位置」フィールドには、ドライバ端末2によって送信された、車両の最新の位置が設定されてもよいし、車両の位置の履歴が設定されてもよい。「ルート」フィールドは、その車両が荷物を配達するための配達ルートを示す。この配達ルートは、配達予定の荷物が受け取り可能であるか否かに応じて逐次更新される。「伝票番号リスト」フィールドは、その車両に配達が割り当てられた複数の荷物に対応する複数の伝票番号(識別情報)のリストを示す。
次いで、図10はドライバ端末(カーナビゲーション端末)2のシステム構成を示す。ドライバ端末2は、例えば、薄い箱形の筐体を有する本体と、タッチスクリーンディスプレイ24Aとを備える。タッチスクリーンディスプレイ24Aは、本体の上面に重ね合わせるように取り付けられている。タッチスクリーンディスプレイ24Aには、フラットパネルディスプレイと、センサとが組み込まれている。センサは、指と接触されるフラットパネルディスプレイの画面上の位置(接触位置)を検出する。フラットパネルディスプレイは、例えば、液晶表示装置(LCD)であってもよい。センサとしては、例えば、静電容量式のタッチパネルを使用することができる。
ドライバ端末2は、CPU21、システムコントローラ22、主メモリ23、グラフィクスプロセッシングユニット(GPU)24、BIOS−ROM25、不揮発性メモリ26、無線通信デバイス27、エンベデッドコントローラ(EC)28、GPSレシーバ29、サウンドコーデック20、等を備える。
CPU21は、ドライバ端末2内の様々なコンポーネントの動作を制御するプロセッサである。CPU21は、ストレージデバイスである不揮発性メモリ26から主メモリ23にロードされる様々なプログラムを実行する。これらプログラムには、オペレーティングシステム(OS)23A、及び様々なアプリケーションプログラムが含まれている。アプリケーションプログラムには、ナビゲーションプログラム23Bが含まれている。このナビゲーションプログラム23Bは、例えば、配達ルートが描画された地図を表示する機能と、サーバ1に現在地と配達の状況とを通知する機能とを実行することができる。
また、CPU21は、BIOS−ROM25に格納された基本入出力システム(BIOS)も実行する。BIOSは、ハードウェア制御のためのプログラムである。
システムコントローラ22は、CPU21のローカルバスと各種コンポーネントとの間を接続するデバイスである。システムコントローラ22には、主メモリ23をアクセス制御するメモリコントローラも内蔵されている。また、システムコントローラ22は、PCI EXPRESS規格のシリアルバスなどを介してGPU24との通信を実行する機能も有している。さらに、システムコントローラ22は、サウンドコーデック20との通信を実行する機能も有している。
GPU24は、ドライバ端末2のディスプレイモニタとして使用されるLCD24Bを制御する表示プロセッサである。このGPU24によって生成される表示信号はLCD24Bに送られる。LCD24Bは、表示信号に基づいて画面イメージを表示する。このLCD24Bの上面側にはタッチパネル24Cが配置されている。タッチパネル24Cは、LCD24Bの画面上で入力を行うための静電容量式のポインティングデバイスである。指が接触される画面上の接触位置及び接触位置の動き等はタッチパネル24Cによって検出される。なお、LCD24Bの下面側にデジタイザが配置されてもよい。デジタイザはLCD24Bの画面上で入力を行うための電磁誘導式のポインティングデバイスである。ペン(スタイラス)が接触される画面上の接触位置及び接触位置の動き等はデジタイザによって検出される。
サウンドコーデック20は音源デバイスである。サウンドコーデック20は、再生対象のオーディオデータをアナログ信号に変換し、このアナログ信号をスピーカ20Aに供給する。スピーカ20Aは、供給されたアナログ信号に基づく音声を出力する。
無線通信デバイス27は、無線による通信を実行するように構成されたデバイスである。無線通信デバイス27は、例えば、3G又はLTEのような移動体通信網を介した無線通信を実行する。無線通信デバイス27は、信号を送信する送信部と、信号を受信する受信部とを含む。EC28は、電力管理のためのエンベデッドコントローラを含むワンチップマイクロコンピュータである。EC28は、ユーザによるパワーボタンの操作に応じてドライバ端末2を電源オン又は電源オフする機能を有している。
GPSレシーバ29は、複数のGPS衛星によって出力される複数のGPS信号を受信し、受信した複数のGPS信号を用いて、所定時間毎に(例えば、1秒毎に)、ドライバ端末2の現在の位置を算出する機能を有する。
また、図11は、ナビゲーションプログラム23Bの機能構成を示す。ナビゲーションプログラム23Bは、上述した配達ルートが描画された地図を表示する機能と、サーバ1に現在地と配達の状況とを通知する機能とを実現するための機能実行モジュールとして、表示処理部71、位置取得部72、配達状況処理部73、送信制御部74、受信制御部75、等を備える。表示処理部71、位置取得部72及び配達状況処理部73は、送信制御部74及び受信制御部75を介して、サーバ1との間でデータを送受信することができる。
位置取得部72は、複数の荷物を配達している間、ドライバ端末2の現在の位置をサーバ1に送信する。より具体的には、位置取得部72は、GPSレシーバ29によって検出された現在の位置(例えば、緯度及び経度)を所定時間毎(例えば、1秒毎)に取得する。この現在の位置は、ドライバ端末2の位置を示し、したがって、ドライバ端末2を使用するドライバが運転する、配達のための車両の位置を示している。位置取得部72は、送信制御部74を介して、取得された現在の位置をサーバ1に送信する。
表示処理部71は、サーバ1から、受信制御部75を介して、複数の荷物を配達するための配達ルートを受信する。表示処理部71は、不揮発性メモリ16等に格納された地図データ26Bを用いて、受信された配達ルートが描画された地図を含むナビゲーション画面4−1をタッチスクリーンディスプレイ24A(LCD24B)に表示する。表示処理部71は、位置取得部72によって取得された現在の位置に基づいて、配達ルートが描画された、現在地周辺の地図を含むナビゲーション画面4−1を表示することができる。地図データ26Bには、道路や住宅、施設のような各種のオブジェクトの地理的な位置や名称を示すデータが含まれている。
ドライバ(ドライバ端末2のユーザ)は、表示されている地図上の配達ルートに従って、複数の荷物の配達作業を行うことができる。
表示処理部71は、配達ルートが描画された地図を含むナビゲーション画面4−1が表示されている場合に、タッチスクリーンディスプレイ24A上での入力操作(例えば、タップ、ダブルタップ、スワイプ、ピンチ、ストレッチ等のジェスチャ操作)に応じて、画面に表示されている地図の範囲を変更すること、地図を拡大又は縮小すること、等が可能である。
なお、表示処理部71は、サーバ1から、受信制御部75を介して、複数の配達ルートの候補を受信してもよい。その場合、表示処理部71は、複数の配達ルートを、例えば、異なる色の線で描画することによって、ドライバが配達ルートの候補のそれぞれを識別できるように表示する。ドライバは、配達ルートの候補から、自身の経験等に基づく配達しやすいルートを選択して、荷物の配達作業を行うことができる。
また、表示処理部71は、不揮発性メモリ26等に格納される荷物データ26Aを用いて、配達される荷物に関する情報や、その荷物の配達状況を入力するための項目(例えば、ボタン)等を含む管理画面をタッチスクリーンディスプレイ24Aに表示することもできる。この荷物データ26Aは、図8を参照して説明した構成と同様の構成を有していてもよいし、「伝票番号」フィールド、「配達先住所」フィールド、「配達先」フィールド、及び「配達指定日時」フィールドのような、ドライバ端末2上で必要な一部のデータが含まれる構成であってもよい。配達状況処理部73は、そのような管理画面が表示されている場合に、タッチスクリーンディスプレイ24A上での入力操作に応じて、荷物の配達が完了したこと、配達先が不在だったこと、等の配達の状況を、送信制御部74を介してサーバ1に通知する。なお、配達状況処理部73は、所定の時間毎に、配達の状況をサーバ1に通知するようにしてもよい。
上述したように、サーバ1(ルート決定部61)は、顧客端末3からある荷物を予定時刻に受け取ることができないことを示す回答が受信された場合、その荷物を除く複数の荷物を配達するための新たな配達ルート(第2ルート)を決定し、決定された新たな配達ルートをドライバ端末2に送信する。
ドライバ端末2の表示処理部71は、サーバ1から、新たな配達ルートを逐次受信し、その新たな配達ルートが描画された地図を含むナビゲーション画面4−2をタッチスクリーンディスプレイ24A(LCD24B)に表示する。つまり、表示処理部71は、表示されている地図上の配達ルートを、新たに受信された配達ルートに更新する。
なお、ドライバ端末2は、ドライバが配達先の住居等を訪問するために車両から離れる場合に、車両から取り外して使用されてもよい。また、ドライバ端末2と連携する別のタブレット型コンピュータやスマートフォンのような携帯端末を、車両から離れるドライバが使用するようにしてもよい。この携帯端末は、ドライバ端末2と同様の機能を有し、宅配のためのナビゲーションやサーバ1に対する配達状況(例えば、配達完了、配達先の不在)の通知等を行うことができる。この携帯端末には、例えば、ドライバ端末2と同様の画面が表示され、ドライバは、車両から離れた場合にもその画面を閲覧することができる。
また、サーバ1上で実行される宅配支援プログラム13Bの機能の少なくとも一部が、ドライバ端末2上で実現されるようにしてもよい。例えば、ドライバ端末2が、ある荷物の配達先への配達予定時刻を算出し、当該配達先に近付いたことを検出し、サーバ1にその配達先に近付いたことを通知するようにしてもよい。サーバ1は、この通知を受信したことに応じて、その配達先の顧客端末3に受け取り可否の問合せを送信する。また、例えば、ドライバ端末2が、サーバ1から、ある配達先が配達ルートから除外されたこと(すなわち、配達先の顧客端末3から受け取り不可の回答を受信したこと)を示す通知を受信し、この通知に応じて新たな配達ルートを決定するようにしてもよい。さらに、例えば、ドライバ端末2が、顧客端末3に受け取り可否の問合せを送信し、その顧客端末3から問合せに対する回答を受信するようにしてもよい。
次いで、図12は、顧客端末3のシステム構成を示す。顧客端末3は、例えば、薄い箱形の筐体を有する本体と、タッチスクリーンディスプレイ34Aとを備える。タッチスクリーンディスプレイ34Aは、本体の上面に重ね合わせるように取り付けられている。タッチスクリーンディスプレイ34Aには、フラットパネルディスプレイと、センサとが組み込まれている。センサは、指と接触されるフラットパネルディスプレイの画面上の位置(接触位置)を検出する。フラットパネルディスプレイは、例えば、液晶表示装置(LCD)であってもよい。センサとしては、例えば、静電容量式のタッチパネルを使用することができる。
顧客端末3は、CPU31、システムコントローラ32、主メモリ33、グラフィクスプロセッシングユニット(GPU)34、BIOS−ROM35、不揮発性メモリ36、無線通信デバイス37、エンベデッドコントローラ(EC)38、等を備える。また、顧客端末3は、GPSレシーバ39をさらに備えていてもよい。
CPU31は、顧客端末3内の様々なコンポーネントの動作を制御するプロセッサである。CPU31は、ストレージデバイスである不揮発性メモリ36から主メモリ33にロードされる様々なプログラムを実行する。これらプログラムには、オペレーティングシステム(OS)33A、及び様々なアプリケーションプログラムが含まれている。アプリケーションプログラムには、宅配通知アプリケーションプログラム33Bが含まれている。この宅配通知アプリケーションプログラム33Bは、例えば、サーバ1による配達予定の通知に応じて、荷物の受け取りの可否を回答するための機能を実行することができる。
また、CPU31は、BIOS−ROM35に格納された基本入出力システム(BIOS)も実行する。BIOSは、ハードウェア制御のためのプログラムである。
システムコントローラ32は、CPU31のローカルバスと各種コンポーネントとの間を接続するデバイスである。システムコントローラ32には、主メモリ33をアクセス制御するメモリコントローラも内蔵されている。また、システムコントローラ32は、PCI EXPRESS規格のシリアルバスなどを介してGPU34との通信を実行する機能も有している。
GPU34は、顧客端末3のディスプレイモニタとして使用されるLCD34Bを制御する表示プロセッサである。このGPU34によって生成される表示信号はLCD34Bに送られる。LCD34Bは、表示信号に基づいて画面イメージを表示する。このLCD34Bの上面側にはタッチパネル34Cが配置されている。タッチパネル34Cは、LCD34Bの画面上で入力を行うための静電容量式のポインティングデバイスである。指が接触される画面上の接触位置及び接触位置の動き等はタッチパネル34Cによって検出される。なお、LCD34Bの下面側にデジタイザが配置されてもよい。デジタイザはLCD34Bの画面上で入力を行うための電磁誘導式のポインティングデバイスである。ペン(スタイラス)が接触される画面上の接触位置及び接触位置の動き等はデジタイザによって検出される。
無線通信デバイス37は、無線による通信を実行するように構成されたデバイスである。無線通信デバイス37は、例えば、3G又はLTEのような移動体通信網を介した無線通信を実行する。無線通信デバイス37は、信号を送信する送信部と、信号を受信する受信部とを含む。EC38は、電力管理のためのエンベデッドコントローラを含むワンチップマイクロコンピュータである。EC38は、ユーザによるパワーボタンの操作に応じて顧客端末3を電源オン又は電源オフする機能を有している。
GPSレシーバ39は、複数のGPS衛星によって出力される複数のGPS信号を受信し、受信した複数のGPS信号を用いて、所定時間毎に(例えば、1秒毎に)、顧客端末3の現在の位置を算出する機能を有する。
また、図13は、宅配通知アプリケーションプログラム33Bの機能構成を示す。この宅配通知アプリケーションプログラム33Bでは、例えば、起動時等にユーザ(顧客)によって正しいアカウント名及びパスワードが入力され、それらアカウント及びパスワードがサーバ1に送信されることによって、サーバ1から宅配通知サービスが提供される。宅配通知アプリケーションプログラム33Bは、上述したサーバ1による配達予定の通知に応じて、荷物の受け取りの可否を回答するための機能を実現するための機能実行モジュールとして、表示処理部81、回答処理部82、送信制御部83、受信制御部84、等を備える。表示処理部81及び回答処理部82は、送信制御部83及び受信制御部84を介して、サーバ1との間でデータを送受信することができる。
表示処理部81は、受信制御部84を介して、サーバ1から、配達される荷物の受け取りに関する問合せを受信し、その問合せに関する画面をタッチスクリーンディスプレイ34A(LCD34B)に表示する。より具体的には、表示処理部81は、受信制御部84を介して、サーバ1から、荷物が配達される予定時刻(時間帯)にその荷物を受け取り可能であるか否かの問合せを受信する。そして、表示処理部81は、この問合せに基づいて、図3に示したように、予定時刻(時間帯)52と、荷物を受け取ることができることを回答するための項目(例えば、ボタン)53と、荷物を受け取ることができないことを回答するための項目(ボタン)54とを含む受け取り可否選択画面5−1に表示する。
回答処理部82は、荷物を受け取ることができることを回答するための項目が選択(例えば、タップ)された場合、送信制御部83を介して、荷物を受け取ることができることを示す回答をサーバ1に送信する。また、回答処理部82は、荷物を受け取ることができないことを回答するための項目が選択(タップ)された場合、送信制御部83を介して、荷物を受け取ることができないことを示す回答をサーバ1に送信する。
荷物を受け取ることができないことを示す回答がサーバ1に送信された場合、表示処理部81は、受信制御部84を介して、変更可能な受け取り日時の候補や受け取り場所の候補(例えば、自宅や駅の宅配ボックス)をサーバ1から受信することもできる。表示処理部81は、受信された変更可能な受け取り日時の候補や受け取り場所の候補を選択するための項目を含む受け取り日時/場所変更画面をタッチスクリーンディスプレイ34Aに表示する。回答処理部82は、送信制御部83を介して、この画面上でユーザが日時及び/又は場所を選択する操作に応じて、選択された日時及び/又は場所での受け取りをサーバ1に要求する。
なお、受け取り可否選択画面5−1に、荷物の受け取り日時や受け取り場所を変更するための項目(ボタン)がさらに設けられてもよい。回答処理部82は、この項目が選択(タップ)された場合、送信制御部83を介して、荷物の受け取り日時や受け取り場所の変更を要求する回答をサーバ1に送信する。そして、表示処理部81は、受信制御部84を介して、変更可能な受け取り日時の候補や受け取り場所の候補をサーバ1から受信する。
また、宅配通知アプリケーションプログラム33Bは、位置取得部85をさらに備えていてもよい。位置取得部85は、GPSレシーバ39によって検出された顧客端末3の現在の位置(例えば、緯度及び経度)を取得する。
回答処理部82は、取得された現在の位置を用いて、サーバ1から荷物を受け取り可能であるか否かの問合せを受信した場合に、自動的に(すなわち、顧客に何等操作させることなく)、受け取り可能であるか否かを示す回答をサーバ1に送信するようにしてもよい。回答処理部82は、取得された現在の位置に基づいて、顧客が荷物の配達先に在宅しているか否かを判定する。そして、回答処理部82は、顧客が荷物の配達先に在宅していると判定された場合、荷物を受け取ることができることを示す回答をサーバ1に送信し、顧客が荷物の配達先に在宅していないと判定された場合、荷物を受け取ることができないことを示す回答をサーバ1に送信する。このような現在の位置に基づく回答の機能を利用するか否かは、その顧客が選択することができる。
次いで、図14のフローチャートを参照して、サーバ1によって実行される問合せ送信処理の手順の例を説明する。サーバ1は、複数の車両の各々によって配達される複数の荷物を管理することができる。以下では、説明を分かりやすくするために、1台の車両によって複数の荷物が配達される場合に、それら複数の荷物を順に配達するための暫定の配達ルートが決定されていることを想定する。
まず、サーバ1のCPU11は、ドライバ端末2から車両の現在位置を受信する(ブロックB11)。この現在位置は、例えば、ドライバ端末2に設けられたGPSレシーバ29を用いて、所定時間(例えば、1秒)毎に取得された位置情報(緯度及び経度)である。
次に、CPU11は、その車両による配達が予定されている複数の荷物に、配達に関する問合せが顧客端末3に送信されていない荷物があるか否かを判定する(ブロックB12)。CPU11は、例えば、配達が予定されている順に、ある荷物の配達に関する問合せが顧客端末3に既に送信されているか否かを判定する。問合せが送信されていない荷物がない場合(ブロックB12のNO)、すなわち、すべての荷物について配達に関する問合せがそれぞれの顧客端末3に送信済みである場合、ブロックB11に戻り、車両の現在位置を受信する処理が続行される。
問合せが送信されていない荷物(以下、第1の荷物と称する)がある場合(ブロックB12のYES)、CPU11は、その第1の荷物の配達先に到着する予定の時刻を算出する(ブロックB13)。CPU11は、例えば、その配達先までのルート(経路)を決定する。なお、決定されるルートは、第1の荷物を配達する前に別の荷物の配達が予定されている場合にはその別の荷物の配達先を経由するルートである。CPU11は、決定されたルートの距離、走行速度、渋滞状況、ルートの途中で経由する別の荷物の配達先での所要時間、等に基づいて、その第1の荷物の配達先に到着する予定の時刻を算出する。
そして、CPU11は、現在の時刻から予定時刻までの時間が第1しきい値(例えば、30分)未満であるか否かを判定する(ブロックB14)。現在の時刻から予定時刻までの時間が第1しきい値以上である場合(ブロックB14のNO)、ブロックB11に戻り、車両の現在位置を受信する処理が続行される。
現在の時刻から予定時刻までの時間が第1しきい値未満である場合(ブロックB14のYES)、CPU11は、第1の荷物の配達先に関連付けられた顧客端末3(アカウント)に、予定時刻と、第1の荷物を受け取り可能であるか否かの問合せとを含むデータを送信する(ブロックB15)。このデータには、第1の荷物の伝票番号、品名、発送者に関する情報、等がさらに含まれていてもよい。顧客端末3では、図15のフローチャートを参照して後述するように、このデータを受信したことに応じて、第1の荷物を予定時刻に受け取り可能であるか否かを回答するための画面が表示される。
次いで、CPU11は、その第1の荷物の次に配達が予定されている荷物があるか否かを判定する(ブロックB16)。次に配達が予定されている荷物がある場合(ブロックB16のYES)、ブロックB13に戻り、その荷物に関する受け取り可否の問合せを行うための処理が実行される。また、次に配達が予定されている荷物がない場合(ブロックB16のNO)、つまり、配達予定のすべての荷物に関する受け取り可否の問合せが送信済みである場合、ブロックB11に戻り、車両の現在位置を受信する処理が続行される。
図15のフローチャートは、顧客端末3によって実行される通知処理の手順の例を示す。以下では、顧客端末3が、サーバ1によって提供される荷物の配達を事前に通知する宅配通知サービスに、ユーザによって入力されたアカウント名とパスワードとを用いてログイン済みである場合を例示する。サーバ1は、この宅配通知サービスにログインしている顧客端末3に対して、例えば、荷物の受け取り可否の問合せをプッシュ通知することができる。
まず、顧客端末3のCPU31は、サーバ1から、荷物の受け取り可否の問合せを受信したか否かを判定する(ブロックB21)。この問合せには、荷物が配達される予定の時刻(又は時間帯)が含まれている。また、この問合せには、荷物の発送者に関する情報や品名等が含まれていてもよい。荷物の受け取り可否の問合せが受信されていない場合(ブロックB21のNO)、ブロックB21に戻り、サーバ1から問合せを受信したか否かが再度判定される。
荷物の受け取り可否の問合せが受信された場合(ブロックB21のYES)、CPU31は、顧客端末3のユーザが、荷物の受け取りの可否を選択するための受け取り可否選択画面5−1をLCD34Bに表示する(ブロックB22)。この受け取り可否選択画面5−1には、例えば、荷物の到着予定時刻52と、荷物の受け取りが可能であると回答するためのボタン53と、荷物を受け取ることができないと回答するためのボタン54と、荷物の受け取り日時を変更するためのボタン55とが配置されている。
次いで、CPU31は、荷物の受け取りが可能であると回答するためのボタン53が選択されたか否かを判定する(ブロックB23)。荷物の受け取りが可能であると回答するためのボタン53が選択された場合(ブロックB23のYES)、CPU31は、荷物の受け取りが可能であることを示す回答をサーバ1に送信する(ブロックB24)。
荷物の受け取りが可能であると回答するためのボタン53が選択されていない場合(ブロックB23のNO)、CPU31は、荷物の受け取りができないと回答するためのボタン54が選択されたか否かを判定する(ブロックB25)。荷物の受け取りができないと回答するためのボタン54が選択された場合(ブロックB25のYES)、CPU31は、荷物の受け取りができないことを示す回答をサーバ1に送信する(ブロックB26)。
荷物の受け取りができないと回答するためのボタン54が選択されていない場合(ブロックB25のNO)、CPU31は、荷物の受け取り日時を変更するためのボタン55が選択されたか否かを判定する(ブロックB27)。荷物の受け取り日時を変更するためのボタン55が選択された場合(ブロックB27のYES)、CPU31は、配達日時を変更するための処理を実行する(ブロックB28)。この配達日時を変更するための処理の手順については、図18のフローチャートを参照して後述する。受け取り日時を変更するためのボタン55が選択されていない場合(ブロックB27のNO)、ブロックB23に戻り、受け取り可否選択画面5−1上での操作に基づく処理が続行される。
次いで、図16のフローチャートを参照して、サーバ1によって実行される回答受信処理の手順の例について説明する。
まず、サーバ1のCPU11は、サーバ1によって既に送信された問合せに対する、未処理の問合せがあるか否かを判定する(ブロックB301)。この未処理の問合せは、例えば、顧客端末3からの回答がまだ受信されていない問合せや、回答の期限が過ぎていない問合せである。未処理の問合せがない場合(ブロックB301のNO)、処理を終了する。
未処理の問合せがある場合(ブロックB301のYES)、CPU11は、顧客端末3から問合せに対する回答を受信したか否かを判定する(ブロックB302)。問合せに対する回答を受信した場合(ブロックB302のYES)、CPU11は、その回答が、荷物を受け取り可能であることを示しているか否かを判定する(ブロックB303)。回答が荷物を受け取り可能であることを示している場合(ブロックB303のYES)、ブロックB301に戻り、別の未処理の問合せに関する処理が続行される。回答が荷物を受け取り可能であることを示している場合には、配達のためのルートを変更する必要がないので、CPU11は、その回答に関して何等処理を行うことなく、別の未処理の問合せに関する処理に移行する。
回答が荷物を受け取り可能でないことを示す場合(ブロックB303のNO)、CPU11は、その荷物を配達対象の荷物から除外する(ブロックB304)。そして、CPU11は、配達対象の荷物を宅配するための新たなルートを決定する(ブロックB305)。
次いで、CPU11は、回答で、荷物の配達日時の変更が要求されているか否かを判定する(ブロックB306)。荷物の配達日時の変更が要求されている場合(ブロックB306のYES)、CPU11は、荷物の配達日時を変更するための配達日時変更処理を実行する(ブロックB307)。この配達日時変更処理の手順については、図17のフローチャートを参照して後述する。
一方、荷物の配達日時の変更が要求されていない場合(ブロックB306のNO)、ブロックB307の手順がスキップされる。なお、荷物の配達日時の変更が要求されていない場合に、CPU11は、新たな配達日時(例えば、翌日以降の新たな配達日時)を自動的に決定したり、配達可能な時間帯の候補(例えば、当日中の配達可能な時間帯の候補)を顧客端末3に送信したりするようにしてもよい。
そして、CPU11は、決定された新たな配達ルートのデータをドライバ端末2に送信する(ブロックB308)。
また、顧客端末3から問合せに対する回答を受信していない場合(ブロックB302のNO)、CPU11は、問合せに示した荷物の到着予定時刻(配達予定時刻)のしきい値時間前(例えば、10分前)を過ぎたか否かを判定する(ブロックB309)。つまり、この荷物の到着予定時刻のしきい値時間前は、問合せに対する回答期限である。荷物の到着予定時刻のしきい値時間前を過ぎた場合(ブロックB309のYES)、CPU11は、その問合せを期限切れに設定し(ブロックB310)、ブロックB301に戻り、未処理の問合せに対する処理が続行される。この場合、問合せに対する回答が得られなかったので、配達のためのルートは変更されないことになる。
荷物の到着予定時刻のしきい値時間前を過ぎていない場合(ブロックB309のNO)、ブロックB301に戻り、未処理の問合せに対する処理が続行される。
図17のフローチャートは、サーバ1によって実行される配達日時変更処理の手順の例を示す。この配達日時変更処理は、例えば、顧客端末3から、ある荷物の配達日時の変更が要求された場合に実行される。
まず、サーバ1のCPU11は、その荷物の変更可能な配達日時の候補を決定する(ブロックB51)。そして、CPU11は、決定された配達日時の候補を、その荷物のアカウントに関連付けられた顧客端末3に送信する(ブロックB52)。
次いで、CPU11は、顧客端末3から、新たな配達日時を受信したか否かを判定する(ブロックB53)。新たな配達日時を受信した場合(ブロックB53のYES)、CPU11は、その荷物の配達日時を、受信した新たな配達日時に変更する(ブロックB54)。CPU11は、例えば、荷物データ16Aの、その荷物に対応するレコードの「配達指定日時」フィールドに、新たな配達日時を設定する。
新たな配達日時が受信されていない場合(ブロックB53のNO)、ブロックB53に戻り、新たな配達日時を受信したか否かが再度判定される。
また、図18のフローチャートは、顧客端末3によって実行される配達日時変更処理の手順の例を示す。この配達日時変更処理は、例えば、顧客端末3のユーザによって、ある荷物の配達日時を変更するための操作が行われた場合に実行される。
まず、顧客端末3のCPU31は、サーバ1に、荷物の配達日時の変更を要求する(ブロックB41)。そして、CPU31は、サーバ1から、変更可能な配達日時の候補を受信し(ブロックB42)、その変更可能な配達日時の候補をLCD34Bの画面に表示する(ブロックB43)。
次いで、CPU31は、表示された候補から、配達日時が選択されたか否かを判定する(ブロックB44)。配達日時が選択された場合(ブロックB44のYES)、CPU31は、その選択された配達日時をサーバ1に送信する(ブロックB45)。配達日時が選択されていない場合(ブロックB44のNO)、ブロックB44に戻り、配達日時が選択されたか否かが再度判定される。
次いで、図19のフローチャートを参照して、ドライバ端末2によって実行されるナビゲーション処理の手順の例について説明する。
まず、ドライバ端末2のCPU21は、無線通信デバイス27を介して、サーバ1から配達ルートを受信する(ブロックB601)。CPU21は、受信した配達ルートが描画された地図をLCD24Bの画面に表示する(ブロックB602)。ドライバ端末2を使用するユーザ(ドライバ)は、表示された地図上の配達ルートに基づいて車両を走行させることにより、荷物を順番に配達する。
CPU21は、GPSレシーバ29から現在の位置(例えば、緯度及び経度)を取得し(ブロックB603)、無線通信デバイス27を介して、取得された現在の位置をサーバ1に送信する(ブロックB604)。
次いで、CPU21は、ある荷物の配達が完了したか否かを判定する(ブロックB605)。CPU21は、例えば、タッチスクリーンディスプレイ24A上で、荷物の配達が完了したことを示すユーザ操作が行われた場合に、その荷物の配達が完了したと判定する。ある荷物の配達が完了した場合(ブロックB605のYES)、CPU21は、無線通信デバイス27を介して、その荷物の配達が完了したことをサーバ1に通知する(ブロックB606)。
荷物の配達が完了していない場合(ブロックB607のNO)、CPU21は、その荷物の配達先が不在であったか否かを判定する(ブロックB607)。CPU21は、例えば、タッチスクリーンディスプレイ24A上で、荷物の配達先が不在であったことを示すユーザ操作が行われた場合に、その荷物の配達先が不在であったと判定する。荷物の配達先が不在であった場合(ブロックB607のYES)、CPU21は、無線通信デバイス27を介して、サーバ1に、その荷物の配達先が不在であったことを通知する(ブロックB608)。
次いで、CPU21は、サーバ1から、変更された配達ルートを受信したか否かを判定する(ブロックB609)。変更された配達ルートを受信した場合(ブロックB609のYES)、CPU21は、受信された配達ルートに基づいて、表示されている地図上の配達ルートを更新する(ブロックB610)。変更された配達ルートを受信していない場合(ブロックB609のNO)、ブロックB610の手順がスキップされる。
そして、CPU21は、配達を終了するか否かを判定する(ブロックB611)。CPU21は、ユーザ(ドライバ)による配達が予定されていた複数の荷物の各々について、例えば、配達完了、配達対象からの除外、及び配達先の不在のいずれかの対応が行われた場合に、配達を終了すると判定する。配達を終了しない場合(ブロックB611のNO)、すなわち、未対応の荷物が残っている場合、ブロックB603に戻り、荷物を配達するための手順が続行される。配達を終了する場合(ブロックB611のYES)、処理を終了する。
なお、上述した実施例では、荷物を配達する場合の構成について説明したが、この構成は荷物を集荷する場合にも適用できる。例えば、複数の荷物が集荷されている間、それら複数の荷物を集荷するための車両の位置情報をサーバ1に送信するように構成される。サーバ1は、ドライバ端末2に、複数の荷物を集荷するための第1ルートを送信し、複数の荷物のうちの第1の荷物の集荷予定時刻に基づいたタイミングで、第1の荷物に関連付けられたアカウントの顧客端末3に対して、集荷予定時刻における第1の荷物の収集の可否に関する問合せを送信するように構成される。顧客端末3は、サーバ1からこの問合せを受信し、顧客端末3を使用するユーザによる操作に応じて、第1の荷物の収集の可否に関する情報をサーバ1に送信するように構成される。サーバ1は、さらに、車両の位置情報を受信し、顧客端末3から、第1の荷物を集荷予定時刻に収集することができないことを示す回答を受信した場合、受信された車両の位置情報と第1の荷物を除く複数の荷物に関する情報とに基づいて、第1の荷物を除く複数の荷物を集荷するための第2ルートをドライバ端末2に送信するように構成される。なお、配達と集荷とはドライバ端末2が使用される1台の車両で並行して行われ得るので、サーバ1は、上述したような配達のための処理と集荷のための処理とを並行して実行することもできる。
以上説明したように、本実施形態によれば、状況に応じた効率の良い配達を可能にすることができる。宅配支援システムは、サーバ(サーバ装置)1と、サーバ1とネットワークを介して相互に接続されるドライバ端末(第1クライアント装置)2と、サーバ1とネットワークを介して相互に接続される顧客端末(第2クライアント装置)3とによって構成される。ドライバ端末2は、複数の荷物が配達されている間、それら複数の荷物を配達するための車両の位置情報をサーバ1に送信するように構成される。サーバ1は、ドライバ端末2に、複数の荷物を配達するための第1ルートを送信し、複数の荷物のうちの第1の荷物の配達予定時刻に基づいたタイミングで、第1の荷物に関連付けられたアカウントの顧客端末3に対して、配達予定時刻における第1の荷物の受け取り可否に関する問合せを送信するように構成される。顧客端末3は、サーバ1からこの問合せを受信し、顧客端末3を使用するユーザによる操作に応じて、第1の荷物の受け取り可否に関する情報をサーバ1に送信するように構成される。サーバ1は、さらに、車両の位置情報を受信し、顧客端末3から、第1の荷物を配達予定時刻に受け取ることができないことを示す回答を受信した場合、受信された車両の位置情報と第1の荷物を除く複数の荷物に関する情報とに基づいて、第1の荷物を除く複数の荷物を配達するための第2ルートをドライバ端末2に送信するように構成される。
これにより、顧客端末3のユーザが、荷物の配達予定時刻にその荷物を受け取り可能であるか否かを回答するための簡易な操作を行うだけで、ユーザが荷物を受け取ることができない場合には、その荷物の配達先が除外された配達ルートが決定され、不在の配達先を訪問せずに済むので、状況に応じた効率の良い配達を可能にすることができる。
また、本実施形態に記載された様々な機能の各々は、回路(処理回路)によって実現されてもよい。処理回路の例には、中央処理装置(CPU)のような、プログラムされたプロセッサが含まれる。このプロセッサは、メモリに格納されたコンピュータプログラム(命令群)を実行することによって、記載された機能それぞれを実行する。このプロセッサは、電気回路を含むマイクロプロセッサであってもよい。処理回路の例には、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、マイクロコントローラ、コントローラ、他の電気回路部品も含まれる。本実施形態に記載されたCPU以外の他のコンポーネントの各々もまた処理回路によって実現されてもよい。
また、本実施形態の各種処理はコンピュータプログラムによって実現することができるので、このコンピュータプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を通じてこのコンピュータプログラムをコンピュータにインストールして実行するだけで、本実施形態と同様の効果を容易に実現することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…サーバ、2…ドライバ端末、3…顧客端末、11…CPU、12…システムコントローラ、13…主メモリ、14…GPU、14A…LCD、15…BIOS−ROM、16…不揮発性メモリ、17…通信デバイス、18…EC、13A…OS、13B…宅配支援プログラム、61…ルート決定部、62…予定時刻算出部、63…問合せ処理部、64…回答処理部、65…送信制御部、66…受信制御部、16A…荷物データ、16B…車両データ。
Claims (12)
- サーバ装置と、前記サーバ装置とネットワークを介して相互に接続される第1クライアント装置と、前記サーバ装置とネットワークを介して相互に接続される第2クライアント装置とによって構成される宅配支援システムであって、
前記第1クライアント装置は、複数の荷物が配達されている間、前記複数の荷物を配達するための車両の位置情報を前記サーバ装置に送信するように構成され、
前記サーバ装置は、
前記第1クライアント装置に、前記複数の荷物を配達するための第1ルートを送信し、
前記複数の荷物のうちの第1の荷物の配達予定時刻に基づいたタイミングで、前記第1の荷物に関連付けられたアカウントの第2クライアント装置に対して、前記配達予定時刻における前記第1の荷物の受け取り可否に関する問合せを送信するように構成され、
前記第2クライアント装置は、
前記サーバ装置から前記問合せを受信し、
前記第2クライアント装置を使用するユーザによる操作に応じて、前記第1の荷物の受け取り可否に関する情報を前記サーバ装置に送信するように構成され、
前記サーバ装置は、さらに、
前記車両の位置情報を受信し、
前記第2クライアント装置から、前記第1の荷物を前記配達予定時刻に受け取ることができないことを示す回答を受信した場合、前記受信された車両の位置情報と前記第1の荷物を除く前記複数の荷物に関する情報とに基づいて、前記第1の荷物を除く前記複数の荷物を配達するための第2ルートを前記第1クライアント装置に送信するように構成される宅配支援システム。 - 前記第1クライアント装置は、さらに、
前記サーバ装置から前記第1ルートを受信した場合、前記第1ルートが描画された地図を画面に表示し、
前記サーバ装置から前記第2ルートを受信した場合、前記第2ルートが描画された地図を画面に表示するように構成される請求項1記載の宅配支援システム。 - 前記第2クライアント装置は、さらに、前記問合せに基づいて、前記配達予定時刻と、前記第1の荷物を受け取ることができることを回答するための項目と、前記第1の荷物を受け取ることができないことを回答するための項目とを画面に表示するように構成される請求項1記載の宅配支援システム。
- 前記サーバ装置は、さらに、
前記受信された車両の位置情報に基づいて、前記第1の荷物が配達される配達予定時刻を算出し、
現在の時刻から前記算出された配達予定時刻までの時間が第1しきい値未満である場合、前記問合せを前記第2クライアント装置に送信するように構成される請求項1記載の宅配支援システム。 - 前記サーバ装置は、さらに、
前記受信された車両の位置情報に基づいて、前記第1の荷物の配達先までのルートの距離を算出し、
前記距離が第2しきい値未満である場合、前記問合せを前記第2クライアント装置に送信するように構成される請求項1記載の宅配支援システム。 - 前記サーバ装置は、さらに、
前記第1の荷物を前記配達予定時刻に受け取ることができないことを示す回答を受信した場合、前記複数の荷物の内の第2の荷物が配達される順序を変更することによって、前記第2ルートを決定し、
前記決定された第2ルートを前記第1クライアント装置に送信するように構成される請求項1記載の宅配支援システム。 - 複数の荷物を配達するための第1ルートを決定する決定手段と、
前記複数の荷物が配達されている間に、前記複数の荷物の内の第1の荷物の配達予定時刻に基づいたタイミングで、前記第1の荷物に関連付けられたアカウントの第1クライアント装置に対して、前記配達予定時刻における前記第1の荷物の受け取り可否に関する問合せを送信する送信手段とを具備し、
前記決定手段は、前記第1クライアント装置から、前記第1の荷物を前記配達予定時刻に受け取ることができないことを示す回答を受信した場合、前記複数の荷物を配達するための車両の位置情報と前記第1の荷物を除く前記複数の荷物に関する情報とに基づいて、前記第1の荷物を除く前記複数の荷物を配達するための第2ルートを決定する電子機器。 - 第2クライアント装置から、前記複数の荷物を配達するための車両の位置情報を受信する受信手段と、
前記受信された車両の位置情報に基づいて、前記第1の荷物が配達される配達予定時刻を算出する算出手段をさらに具備し、
前記送信手段は、さらに、現在の時刻から前記算出された配達予定時刻までの時間が第1しきい値未満になった場合、前記第1クライアント装置に前記問合せを送信する請求項7記載の電子機器。 - 第2クライアント装置から、前記複数の荷物を配達するための車両の位置情報を受信する受信手段と、
前記受信された車両の位置情報に基づいて、前記第1の荷物の配達先までのルートの距離を算出する算出手段をさらに具備し、
前記送信手段は、さらに、前記距離が第2しきい値未満である場合、前記第1クライアント装置に前記問合せを送信する請求項7記載の電子機器。 - 前記送信手段は、さらに、前記第1ルートを前記第2クライアント装置に送信し、前記第1クライアント装置から、前記第1の荷物を前記配達予定時刻に受け取ることができないことを示す回答を受信した場合、前記第2ルートを前記第2クライアント装置に送信する請求項8又は請求項9に記載の電子機器。
- 前記決定手段は、前記第1クライアント装置から、前記第1の荷物を前記配達予定時刻に受け取ることができないことを示す回答を受信した場合、前記第1の荷物を除く前記複数の荷物の内の第2の荷物が配達される順序を変更することによって、前記第2ルートを決定する請求項7記載の電子機器。
- 複数の荷物を配達するための第1ルートを決定し、
前記複数の荷物が配達されている間に、現在の時刻から、前記複数の荷物の内の第1の荷物の配達予定時刻に基づいたタイミングで、前記第1の荷物に関連付けられたアカウントの第1クライアント装置に対して、前記配達予定時刻における前記第1の荷物の受け取り可否に関する問合せを送信し、
前記第1クライアント装置から、前記第1の荷物を前記配達予定時刻に受け取ることができないことを示す回答を受信した場合、前記複数の荷物を配達するための車両の位置情報と前記第1の荷物を除く前記複数の荷物に関する情報とに基づいて、前記第1の荷物を除く前記複数の荷物を配達するための第2ルートを決定する宅配支援方法。
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