JPH11188866A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11188866A
JPH11188866A JP9368638A JP36863897A JPH11188866A JP H11188866 A JPH11188866 A JP H11188866A JP 9368638 A JP9368638 A JP 9368638A JP 36863897 A JP36863897 A JP 36863897A JP H11188866 A JPH11188866 A JP H11188866A
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lenticular lens
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ink
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M3/00Printing processes to produce particular kinds of printed work, e.g. patterns
    • B41M3/06Veined printings; Fluorescent printings; Stereoscopic images; Imitated patterns, e.g. tissues, textiles

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  • Ink Jet (AREA)
  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成でレンチキュラーレンズと画像の
高精度な位置合わせができ自由なピッチで画像を形成す
ることができる画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 画像記録装置1は、記録部材供給ローラ
3と、記録部材2の表面にインク61により画像26を
形成する第一のインクジェット記録部6と、記録部材2
上に光硬化性樹脂を含む透明インク71を吐出する第二
のインクジェット記録部7と、透明インク露光部8と、
記録部材を切断排出する排出部10と、第一のインクジ
ェット記録部6と第二のインクジェット記録部7へ信号
を送るコントローラ30を有する。記録部材2上に、第
一のインクジェット記録部6がインク61を吐出するこ
とにより画像情報を記録すると、これと同期して第二の
インクジェット記録部7が透明インク71を吐出し記録
部材2上に形成された画像26上にレンチキュラーレン
ズ22を作製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンチキュラーレ
ンズを利用して観察することにより、立体画像等の特殊
な視覚効果が得られるという特徴を持った画像を、形成
する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、立体画像を形成する方式には、偏
光眼鏡を使用した方式や、時分割シャッタを利用した方
式、レンチキュラー方式等の両眼視差を利用したもの
と、ホログラフィー等の空間像形成を利用した方式が用
いられている。この中で、レンチキュラー方式は両眼視
差を利用したものでありながら、他方式のような立体視
用の眼鏡が不要であるため、画像の観察者にとっては、
あらかじめ眼鏡を用意する必要がないという利点があ
る。また、レンチキュラーレンズを用いた画像は立体視
だけでなく、視点を変えることにより異なる画像を表示
させるような特殊画像を表示することも可能である。こ
こで、レンチキュラー方式について簡単に説明する。レ
ンチキュラーレンズによる立体画像の記録部材50は図
5に示されるように、凸面形状のシリンドリカルレンズ
51が片面にアレイ状に配列され、もう一方の面は平面
形状であり画像Aと画像Bとを組み合わせた画像が形成
される。具体的には、画像Aと画像Bはそれぞれ短冊状
に分割され、1つのシリンドリカルレンズに画像Aおよ
び画像Bの短冊状の画像がそれぞれ1つづつ、交互に配
置されている。ここで、画像Aおよび画像Bはシリンド
リカルレンズの焦点位置にあるので、視点の方向によ
り、いずれか一方のみが観察される。したがって、たと
えば、画像Aと画像Bを左右の視差分だけ異なる画像と
すれば、観察者は立体画像を得ることができる。また、
画像Aと画像Bを異なる画像とすれば、観察する方向に
よって、画像が入れ替わる特殊画像にすることも可能で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来レ
ンチキュラーレンズを用いた特殊記録画像や立体画像
は、制作時において、レンチキュラーレンズがあらかじ
め形成されたレンチキュラーレンズシートと、画像が形
成された画像シートを位置あわせして張り合わせる必要
があった。このため、張り合わせ作業は正確な位置あわ
せを要するため、時間と手間がかかる作業であり、コス
ト的に問題があった。また、あらかじめ形成されたレン
チキュラーレンズシート上に直接インクジェットで画像
を印刷する方法も提案されているが、シリンドリカルレ
ンズのピッチにあわせて画像を正確に形成するのは困難
であり、シリンドリカルレンズのピッチが正確でない場
合、部分的に位置あわせができても、他の領域では位置
がずれるという現象が生じた。
【0004】これに対して、特開平8−137034号
公報では、シリンドリカルレンズと画像との位置ずれを
検出し、補正する手段が提案されているが、複雑な制御
系とセンサを必要とするため、装置の大型化、コストア
ップをまねいた。
【0005】また、これらの方法においては、あらかじ
め、樹脂成形等で作製されたレンチキュラーレンズシー
トを記録部材として用いるため、複数の画像の繰り返し
周期に応じたピッチのレンチキュラーレンズシートを用
意する必要があり、画像の周期が変化すれば、それに応
じたピッチのレンチキュラーレンズシートを新たに用意
する必要があった。
【0006】また、一つの画像形成部材上に、異なった
ピッチの立体画像や特殊画像を組み合わせるような自由
度の高い画像形成は不可能であった。
【0007】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、簡易な構成でレンチキュラーレ
ンズと画像の高精度な位置あわせを実現でき、自由なピ
ッチのレンチキュラーレンズを用いた立体画像及び特殊
画像を形成することができ、さらに異なったピッチの立
体画像や特殊画像を組み合わせた画像を形成することが
できる自由度の高い画像形成装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の画像形成装置は 記録部材上に、
画像を形成する画像形成手段と、
【0009】透明インクを吐出することにより該記録部
材上にレンチキュラーレンズを形成するレンチキュラー
レンズ形成手段と、
【0010】前記画像形成手段と前記レンチキュラーレ
ンズ形成手段とを同調させる同調手段とを備えたことを
特徴とする。
【0011】この構成による画像形成装置では、画像ば
かりでなく容易にレンチキュラーレンズを、記録媒体上
に形成することができる。
【0012】請求項2に記載の画像形成装置は、請求項
1に記載の画像形成装置の構成に加え、前記レンチキュ
ラーレンズ形成手段が、インクジェットヘッドを備えた
ことを特徴とする。
【0013】この構成による画像形成装置では、インク
ジェットヘッドを用いることにより、簡易な構造で請求
項1の画像形成装置を製作することができる。
【0014】請求項3に記載の画像形成装置では、請求
項1または請求項2に記載の画像形成装置の構成に加え
前記画像形成手段が、インクジェットヘッドを備えたこ
とを特徴とする。
【0015】この構成による画像形成装置では、請求項
1又は2に記載の画像形成装置のレンチキュラーレンズ
形成手段の構造を一部と共用することで簡易な構造にで
きる。
【0016】請求項4に記載の画像形成装置は、請求項
1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置の構成
に加え、レンチキュラーレンズを構成するシリンドリカ
ルレンズの各々は、前記画像形成手段により形成された
複数対の画像の各対の中央部分に前記レンチキュラーレ
ンズ形成手段が透明インクを吐出することにより形成さ
れることを特徴とする。
【0017】この構成による画像形成装置では、最も少
ない吐出でレンチキュラーレンズが形成でき、構造が簡
単になり、画像情報の処理も容易にできる。
【0018】請求項5に記載の画像形成装置は、請求項
1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置の構成
に加え、前記レンチキュラーレンズを構成するシリンド
リカルレンズが繰り返し配置される配列方向の1のシリ
ンドリカルレンズの幅(以下、ピッチという。)が、前
記画像形成手段により形成される画像の前記配列方向に
沿った幅の2倍に相当して形成されるように前記レンチ
キュラーレンズ形成手段及び前記画像形成手段を同調さ
せるピッチ同調手段を備えたことを特徴とする。
【0019】この構成による画像形成装置では、画像と
シリンドリカルレンズとの位置を正確に合わせることが
可能になっている。
【0020】請求項6に記載の画像形成装置は、請求項
1乃至請求項5のいずれかに記載の画像形成装置の構成
に加え、前記レンチキュラーレンズ形成手段が、1ピッ
チの前記記録部材の領域を複数の領域に分割して、レン
チキュラーレンズを構成するシリンドリカルレンズのピ
ッチおよび曲面形状の情報に基づいて前記レンチキュラ
ーレンズを形成するように、前記分割された各領域あた
りの透明インクの吐出量を変調させる吐出量変調手段を
有することを特徴とする。
【0021】この構成による画像形成装置では、形成さ
れるシリンドリカルレンズの形状をコントロールでき、
所望のシリンドリカルレンズを形成することができる。
【0022】請求項7に記載の画像形成装置は、請求項
1乃至請求項6のいずれかに記載の画像形成装置の構成
に加え、前記レンチキュラーレンズ形成手段が、1ピッ
チの前記記録部材の領域を複数の領域に分割して、レン
チキュラーレンズを構成するシリンドリカルレンズのピ
ッチおよび曲面形状の情報に基づいて前記レンチキュラ
ーレンズを形成するように、前記分割された各領域あた
りの透明インクの吐出回数を変調させる吐出回数変調手
段を有することを特徴とする。
【0023】この構成による画像形成装置によっても、
形成されるシリンドリカルレンズの形状をコントロール
でき、所望のシリンドリカルレンズを形成することがで
きる。
【0024】請求項8に記載の画像形成装置は、請求項
1乃至請求項7のいずれかに記載の画像形成装置の構成
に加え、前記記録部材上に形成されるが複数の局所領域
から構成され、各領域ごとにピッチまたは曲面形状もし
くはその両方が異なるシリンドリカルレンズから構成さ
れる前記レンチキュラーレンズが形成されるようなシリ
ンドリカルレンズ変更手段を備えたことを特徴とする。
【0025】この構成による画像形成装置では、同一部
材上に異なった立体画像や特殊画像を組み合わせて作製
するなどきわめて自由度の高いレンチキュラーレンズを
形成することができる。
【0026】請求項9に記載の画像形成装置は、請求項
1乃至請求項8のいずれかに記載の画像形成装置の構成
に加え、前記記録媒体に形成される画像と、該記録媒体
に形成されるレンチキュラーレンズが、該記録媒体の表
裏面にそれぞれ形成されることを特徴とする。
【0027】この構成による画像形成装置では、画像と
レンチキュラーレンズが別個の場所に形成されるため、
それぞれ最適な構成および配置位置を選択でき、また記
録媒体上にそれぞれにあったインク受容層を形成できる
など最適な画像形成装置とすることができる。
【0028】請求項10に記載の画像形成装置は、請求
項1乃至請求項9のいずれかに記載の画像形成装置の構
成に加え、前記レンチキュラーレンズ形成手段に用いる
透明インクが光硬化性樹脂を含んでおり、かつ前記透明
インクを吐出後、該透明インクによって前記記録部材上
に形成された前記レンチキュラーレンズを前記光硬化性
樹脂を硬化させる波長を含む光源によって露光して硬化
させる硬化手段を備えていることを特徴とする。
【0029】この構成による画像形成装置では、耐久性
の高い、安定したレンチキュラーレンズを作製すること
ができる。
【0030】請求項11に記載の画像形成装置は、請求
項10に記載の画像形成装置の構成に加え、前記光硬化
性樹脂は少なくとも波長600nm以上の可視光域ある
いは赤外光域に硬化感度を有する光硬化性組成物からな
ることを特徴とする。
【0031】この構成による画像形成装置では、硬化用
の露光光源にコンパクトな半導体レーザもしくはLED
を用いることができる。
【0032】請求項12に記載の画像形成装置は、請求
項11に記載の画像形成装置の構成に加え、前記光硬化
性組成物は、重合性物質と光重合開始剤と波長増感色素
を含むことを特徴とする。
【0033】この構成による画像形成装置では、高感度
な感光特性がえられる。
【0034】請求項13に記載の画像形成装置は、請求
項12に記載の画像形成装置の構成に加え、前記光重合
開始剤が金属アレーン化合物であり、波長増感色素がシ
アニン系色素、メロシアニン系色素、ローダシアニン系
色素、オキソノール系色素、スチリル系色素、スクアリ
リウム色素から選択されたものであることを特徴とす
る。
【0035】この構成による画像形成装置では、特に高
感度な感光特性が得られる。
【0036】請求項14に記載の画像形成装置は、請求
項1乃至請求項9のいずれかに記載の画像形成装置の構
成に加え、前記レンチキュラーレンズ形成手段に用いる
透明インクがホットメルトタイプのインクであることを
特徴とする。
【0037】この構成による画像形成装置では、光硬化
性樹脂のように透明インクの吐出後の効果手段が必要な
いため、構造をより簡単にできる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0039】まず、最初に本発明の画像形成装置の概略
の構成について、図1及び図2を参照しながら説明す
る。本発明の画像形成装置1は、記録部材2を支持し供
給するための記録部材供給ローラ3と、記録部材2を搬
送するための搬送ローラ4と、記録部材2の表面にイン
ク61により画像26を形成する画像形成手段である第
一のインクジェット記録部6と、記録部材2上に光硬化
性樹脂を含む透明インク71を吐出するレンチキュラー
レンズ形成手段である第二のインクジェット記録部7
と、記録部材2上の透明インクを露光する硬化部である
露光部8と、全面露光後の記録部材2を搬送するための
搬送ローラ9と、レンチキュラーレンズと画像が形成さ
れた記録部材を切断し装置外部に排出する排出部10
と、第一のインクジェット記録部6と第二のインクジェ
ット記録部7へ信号を送る同調手段であるコントローラ
30を有する。
【0040】前記記録部材2としては、フィルム状に加
工されやすく、引っ張り強度が十分であるものが望まし
く、具体的にはポリエステル、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、アセチルセルロース、セルロースエステル、ポ
リビニルアセタール、ポリスチレン、ポリカーボネー
ト、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミドからなる
プラスティックフィルムが適する。これらの中でも、ポ
リエチレンテレフタレート(PET)が、平面平滑性、
強度などに優れるので望ましい。また、上記のプラステ
ィックフィルムにアルミニウムなどの金属からなるフィ
ルムが張り合わされたもの、あるいはプラスティックフ
ィルムに金属膜などが蒸着されていても良い。また、イ
ンクの記録性を高めるために、記録部材2はインク記録
層11を形成してもよく、インク記録層11の材料とし
ては、ポリビニールアルコールなど従来のインクジェッ
ト機録装置用のOHPシート等にインク受容層として塗
布されるものを用いることができる。
【0041】第一のインクジェット記録部6は、従来の
インクジェットプリンタに用いられるインクジェットヘ
ッドを用いることができる。また、画像作成速度を考慮
すると、ラインタイプのインクジェットプリンタが望ま
しいが、シリアルタイプのものでも可能である。本実施
例においては、ラインタイプのインクジェットヘッドを
使用した場合を、例に挙げて説明を行う。また、第一の
インクジェット記録部6は、作成する画像がモノクロの
ものであれば一つのインクジェットヘッドから成り、作
成される画像がカラーのものであれば、複数のインクジ
ェットヘッドから構成される。本実施例においてはカラ
ーの合成画像21を作製する場合を例にとり、4つのイ
ンクジェットヘッドで構成される場合を説明する。すな
わち、第一のインクジェット記録部6は、イエローのイ
ンクを吐出するインクジェットヘッド6Y、マゼンダの
インクを吐出するインクジェットヘッド6M、シアンの
インクを吐出するインクジェットヘッド6C、黒色のイ
ンクを吐出するインクジェットヘッド6Kから構成され
る。それぞれのインクジェットヘッドから吐出したイン
クにより、記録部材2の表面にカラーの合成画像21が
形成される。
【0042】この画像は、従来例において図5で説明し
たように、異なる画像26Aと画像26Bがそれぞれ短
冊状に分割され、1つのシリンドリカルレンズ51に画
像26Aおよび画像26Bの短冊状の画像がそれぞれ1
つずつ、交互に配置される必要がある。この作業は前記
4色のインクジェットヘッド6Y,6M,6C,6Kか
ら吐出されるインク61により、それぞれ行われる。
【0043】第二のインクジェット記録部7も、従来の
インクジェットプリンタに使用されるインクジェットヘ
ッドを使用することができる。ただし、吐出される透明
インク71は光硬化性樹脂を含んでいるため、一般に粘
度が高く成りやすい傾向がある。したがって、インクジ
ェットヘッドとしては、インクを吐出時の圧力を大きく
設定できるものが望ましく、インクの種類に対して、自
由度の大きいピエゾ方式のものがより適している。ま
た、光硬化性樹脂を含むため、ヘッド内部に該光硬化性
樹脂が硬化する波長の光が進入しない構成とする必要が
ある。
【0044】前記透明インク71に含有される光硬化性
樹脂は、紫外光、可視光、赤外光等で硬化するものを用
いることができるが、特に、600nm以上の赤色から
近赤外領域の波長を持つ光によって硬化するものが、露
光装置の光源の選択性がよく望ましい。本実施形態で
は、前記波長の光を出射する全面露光部8の光源として
低コストでコンパクトな構成によって露光を実現するた
め、ハロゲンランプを用いている。
【0045】前記、光硬化性樹脂を構成する感光性組成
物は、少なくとも重合性物質と光重合開始剤と波長増感
色素からなる。光重合開始剤は、重合性物質の重合を開
始させるが、それ自体は、紫外の波長域に感度を有する
ものの、可視光特に600nm以上の波長の光にはほと
んど感度を有しない。波長増感色素は、このような長波
長の光を吸収して、開始剤に光エネルギーを伝達し、重
合開始種を発生させるために用いられる。したがって、
感光性物質の感光硬化波長が、波長増感色素の吸収波長
によって決定される。重合性物質は、開始剤が発生させ
た重合開始種の存在の元で連鎖的に重合する物質であ
る。
【0046】本実施例において使用した光硬化性樹脂の
作製方法を以下に具体的に示す。
【0047】重合性物質であるフェノキシジエチレング
リコールアクリレートとトリメチロールプロパントリメ
タクリレートを、重量比が3:4になるように、攪拌機
によって混合して、さらに波長増感色素である3−エチ
ル−2−[[3−エチル−5−[2−(1−エチル−4
(1H)−キノリンイリデン)エチリデン]−4−オキ
ソ−2−チアゾーリジンイリデン]メチル]ベンゾオキ
サゾリウムブロマイドと光重合開始剤である(η5−
2,4−シクロペンタジエン−1−イル)[(1,2,
3,4,5,6−η)−(1−メチルエチル)ベンゼ
ン]鉄(1+) ヘキサフルオロホスフェート(1−)
を加えて約50℃に加熱して混合し溶解させて、液体状
の光硬化性組成物を得た。光硬化性組成物の組成を重量
部で示すと下記の通りである。
【0048】 アクリル原料(重合性化合物) 100重量部
【0049】 光重合開始剤 3重量部
【0050】 波長増感色素 0.5重量部
【0051】この組成物の硬化波長特性を測定したとこ
ろ、630nm付近の可視光、すなわち赤色光領域に最
大硬化感度を有し、その硬化エネルギー値は0.5J/
2であった。
【0052】また、この組成物の20℃における粘度は
18cPsであった。
【0053】この組成物を、市販のインクジェットプリ
ンタの補充用インクカートリッジに充填し、給紙トレイ
にポリエステルフィルムを供給して、印字動作を行った
ところ、ポリエステルフィルムに液滴が形成された。こ
の後、液滴をハロゲンランプからの出射光によって露光
したところ、前記液滴は最大直径110ミクロン、高さ
70ミクロンの半球形に硬化し、その鉛筆硬度を測定し
たところ2Hと十分に硬化していた。
【0054】次に、第二のインクジェット記録部7から
透明インク71を吐出することでレンチキュラーレンズ
を作製するメカニズムを図2、図3、図4を参照して説
明する。インクジェットから吐出する透明インク71に
よってレンチキュラーレンズ22を作製するのはいくつ
かの方法がある。
【0055】第一の方法は、図2に示すように、レンチ
キュラーレンズ22を構成する一つのシリンドリカルレ
ンズ51内に構成される一対の画像26Aと画像26B
の中間点である中央部に2つの画像を覆うように1つも
しくは複数のインクを吐出し、凸面状の盛り上がりを作
製する方法である。この方法によれば、インクの吐出対
象位置は常に画像26Aと画像26Bの中間点であり、
一対の画像26Aと画像26Bを十分含むことができる
だけの液量を持った透明インク71を吐出する必要があ
る。もしくは、所望のインク量となるように複数回同位
置で吐出する必要がある。
【0056】第二の方法は、図3に示すように、一つの
シリンドリカルレンズ51内に構成される一対の画像2
6Aと画像26B上で、複数の透明インク71の吐出対
象位置をもち、その吐出対象位置によって、吐出回数を
変化させる方法である。たとえば、吐出対象位置を6カ
所とし、画像26Aの端から画像26Bの端に至るま
で、位置1、位置2、位置3、位置4、位置5、位置6
とする。そして、透明インク71の吐出回数は、例えば
位置1においては1回、位置2においては2回、位置3
においては3回、位置4においては3回、位置5におい
ては2回、位置6においては1回というように、画像2
6Aと画像26Bの中間部での吐出回数を多く、両画像
の周辺部での吐出回数を少なくすることにより、凸面状
の盛り上がりを作製する。この方法によれば、第一の方
法より、透明インク71の吐出回数は概して多くなる
が、より自由な形状のシリンドリカルレンズの作成が可
能である。
【0057】第三の方法は、図4に示すように、一つの
シリンドリカルレンズ51内に構成される一対の画像2
6Aと画像26B上で、複数の透明インクの吐出対象位
置をもち、その吐出対象位置によって、吐出量を変化さ
せる方法である。たとえば、吐出対象位置を6カ所と
し、画像26Aの端から画像26Bの端に至るまで、位
置1、位置2、位置3、位置4、位置5、位置6とす
る。そして、透明インク71の吐出量は、例えば位置1
においては50ピコリットル、位置2においては100
ピコリットル、位置3においては150ピコリットル、
位置4においては150ピコリットル、位置5において
は100ピコリットル、位置6において50ピコリット
ルというように、画像26Aと画像26Bの中間部での
吐出量を多く、両画像の周辺部での吐出量を少なくする
ことにより、凸面状の盛り上がりを作製する。この方法
によれば、透明インク71の吐出量の変調を行う必要が
あるが、第二の方法より少ない吐出回数で、自由な形状
のシリンドリカルレンズの作成が可能である。
【0058】また、これら3つの方法のいずれにおいて
も、第二のインクジェット記録部7に用いられるインク
ジェットヘッドは一つに限ることはなく、複数のインク
ジェットヘッドを用いることも可能である。
【0059】なお、透明インク71によって形成された
レンチキュラーレンズの形状は、露光部8によって露光
されることによって硬化し、十分な耐久性のある安定し
たシリンドリカルレンズとなる。
【0060】これら、レンチキュラーレンズ形状の作製
や画像の作成はコントローラ30からの指令に基づいて
行われる。
【0061】コントローラ30は、画像26Aの情報が
一時的に保存される画像26A情報記録部31、画像2
6Bの情報が一時的に保存される画像26B情報記録部
32、画像26Aと画像26Bをそれぞれ適当なピッチ
で短冊状に分割し、交互につなぎ合わせた合成画像を作
成し、一時的に保存する合成画像記録部33、合成画像
記録部33からの情報に基づいて第一のインクジェット
記録部6の透明インク71の吐出のON−OFFを制御
するピッチ同調手段である第一のインクジェット制御部
34、シリンドリカルレンズ51のピッチ及び曲面形状
についての情報が一時的に保存されるレンチキュラー情
報記録部35と、レンチキュラーレンズの情報に応じ
て、第二のインクジェット記録部7からの透明インク7
1の吐出回数もしくは吐出量を計算する透明インク吐出
量計算部36、透明インク吐出量計算部36からの情報
に基づいて第二のインクジェット記録部7の透明インク
71の吐出のON−OFFを制御する第二のインクジェ
ット制御部37および、透明インク71の吐出するタイ
ミングを制御する吐出量変調手段であるタイミング制御
部38を備えている。第一のインクジェット制御部34
と第二のインクジェット制御部37は、タイミング制御
部38から発信される同じ基本同期信号によって、吐出
のタイミングが制御されるため、画像作成とレンチキュ
ラーレンズ作製が同期して行われ、レンチキュラーレン
ズと画像の位置あわせは、容易にかつ確実に実現でき
る。
【0062】なお、このような方法によれば、第二のイ
ンクジェット制御部37からの透明インク71の吐出パ
ターンを変化させることにより、所望の周期及び曲面形
状のシリンドリカルレンズ51を作製できる。また、任
意にレンチキュラーレンズ形状を変化させることができ
るため、同一記録部材上に異なったピッチ、曲面形状の
レンチキュラーレンズを各画像領域ごとに作製すること
もできる。
【0063】次に本発明の画像形成装置の動作につい
て、順に説明を行う。
【0064】まず、記録部材供給ローラ3が回転するこ
とにより供給された記録部材2は、搬送ローラ4によっ
て第一のインクジェット記録部6の位置まで搬送され
る。
【0065】次に、コントローラ30中の画像26A情
報記録部31と画像26B情報記録部32から、画像2
6A及び画像26Bの画像情報が合成画像記録部33に
送られる。合成画像記録部33においては、画像26A
と画像26Bがそれぞれ適当なピッチで短冊状に分割さ
れ、交互につなぎ合わされた合成画像が作製され、その
画像情報が一時的に保存される。合成画像記録部33か
らは、第一のインクジェット制御部34に画像情報が送
られ、第一のインクジェット制御部34はその画像情報
に基づいて、第一のインクジェット記録部6の透明イン
ク71の吐出のON−OFFを制御する。また、その吐
出のタイミングは、タイミング制御部38からの同期信
号に基づいて行われる。なお、第一のインクジェット制
御部からの信号は第一のインクジェット記録部6中の4
つのインクジェットヘッド、すなわち、インクジェット
ヘッド6Y、インクジェットヘッド6M、インクジェッ
トヘッド6C、インクジェットヘッド6Kにそれぞれ送
られる。これにより、カラーの合成画像21が記録部材
2上に形成される。
【0066】次に、記録部材2は、第二のインクジェッ
ト記録部7の位置まで搬送される。コントローラ30中
のレンチキュラー情報記録部35からは、シリンドリカ
ルレンズのピッチ及び曲面形状についての情報が透明イ
ンク吐出量計算部36に送られ、前記レンチキュラーレ
ンズの情報に基づいて、透明インク71の吐出回数およ
び吐出量が計算される。さらに、計算によって求められ
た透明インクの吐出回数および吐出量の計算値は第二の
インクジェット制御部37に送られ、第二のインクジェ
ット制御部37はこの情報に基づいて、第二のインクジ
ェット記録部7の透明インク71の吐出のON−OFF
を制御する。これにより、第二のインクジェット記録部
7から、透明インク71が吐出され、すでに形成されて
いるカラーの合成画像21の上に付着する。また、その
吐出タイミングは、第一のインクジェット記録部6と同
様に、タイミング制御部38からの同期信号に基づいて
制御される。そして、第二のインクジェット記録部7か
ら吐出された透明インク71はすでに説明した第一の方
法、または第二の方法、または第三の方法によってシリ
ンドリカルレンズの形状を形成する。
【0067】次に、シリンドリカルレンズ形状の透明イ
ンクがカラーの合成画像21上に形成された記録部材2
は、露光部8まで搬送される。露光部8では、透明イン
ク71に含まれる光硬化性樹脂を硬化させるうる波長を
含む光が、前記記録部材2上の透明インク71に照射さ
れる。これによって、記録部材2上に形成されたレンチ
キュラーレンズ22は硬化し、十分な耐久性と安定性を
持ったものとなる。
【0068】さらに、カラーの合成画像21とレンチキ
ュラーレンズ22が形成された記録部材2は、搬送ロー
ラ9によって搬送され、排出部10より切断されて、装
置外に排出される。
【0069】以上のような一連の動作により、レンチキ
ュラーレンズ22と対応した画像が形成され、品質のよ
い、立体画像もしくは始点の角度により画像が変化する
特殊画像が作製される。
【0070】以上のように、本発明の画像形成装置は、
簡易な構成でレンチキュラーレンズ22と画像の高精度
な位置あわせを実現でき、自由なピッチのレンチキュラ
ーレンズ22を用いた立体画像及び特殊画像を形成する
ことができる。さらに異なったピッチの立体画像や特殊
画像を組み合わせた画像を形成することができ、非常に
自由度の高い画像形成装置である。
【0071】なお、本実施形態においては、第一のイン
クジェット記録部6から出力される合成画像を作成する
際の画像26Aと画像26Bの短冊状の分割は、適宜可
能であるが、シリンドリカルレンズ51は、画像形成手
段により形成される画像の配列方向に沿った幅の2倍の
ピッチにより形成される。そのため、各画像から画像形
成手段6の画像を構成する最小単位である一画素づつ交
互に取り出したものとし、これを合成した画像が最も精
細な合成画像を作製できる。この際、画像上に作製され
るシリンドリカルレンズ51のピッチは、この合成画像
の2画素分に設定される必要がある。
【0072】さらに、本実施形態においては、透明イン
ク71が光硬化性樹脂を含んだものとし、吐出後露光す
ることによって、耐久性の高い、安定したレンチキュラ
ーレンズ22を作製したが、吐出後硬化する性質を持っ
た透明インク71であればよい。他の例としては、ホッ
トメルトタイプのインクを用いることができる。透明な
レンズを形成するホットメルトインクは、ホットメルト
インク用の不透明ビヒクルと透明剤、および必要な場合
は色素、添加剤を含む。不透明ビヒクルの例としては、
ステアリン酸、ステアロン等を用いることが可能であ
り、透明剤としてはポリオル脂肪酸エステル、ポリエチ
レンろう等を用いることが可能である。いずれにして
も、硬化後透明性がよく、屈折率が高いものが適してい
る。
【0073】また、本実施形態においては、記録部材2
の搬送方向にレンチキュラーレンズの周期パターンが生
じるように設定し、説明をおこなったが、記録部材2の
搬送方向とは垂直な方向に、レンチキュラーレンズ22
の周期パターンを形成することももちろん可能である。
【0074】なお、本実施形態では、図5、図6に示す
ように画像形成手段による画像形成と、レンチキュラー
レンズ形成手段によるレンズの形成を記録部材2の同一
面に行うが、記録部材2に形成される画像26と、レン
チキュラーレンズ22が、記録部材2の表裏面にそれぞ
れ形成されるものであってもよい。この場合、透明な記
録部材2を使用し、画像形成とレンチキュラーレンズ2
2の形成を対向する面で行う構成になる。
【0075】さらに、それぞれの面を画像形成用インク
と、レンチキュラーレンズ22の付着性のよい表面処理
インク受容層を形成することで、より安定した定着が行
える。
【0076】以上、本発明を1の実施の形態により説明
したが、特許請求の範囲を逸脱しない限り当業者が適宜
変更して実施できることはいうまでもない。
【0077】例えば、画像形成手段は、経済性に優れた
インクジェット方式に限定されるものではなく、例えば
熱転写方式などによる画像形成手段であってもよい。例
えば昇華型の熱転写方式などであれば形成された画像の
発色が向上する。
【0078】また、露光源としては、半導体レーザによ
り構成されるものの他にも種々の光源を選択可能であ
る。LEDを用いて構成したものも半導体レーザと同様
コンパクトな構成を実現できる。また、他にもハロゲン
ランプに液晶シャッターを組み合わせたものなどから構
成されているものも考えられ、強力な照度を得ることが
できる。更に、蛍光体などで構成されているものであれ
ば安定した照度を得ることができる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
請求項1に記載の画像形成装置は、記録部材上に、画像
を形成する画像形成手段と、透明インクを吐出すること
により該記録部材上にレンチキュラーレンズを形成する
レンチキュラーレンズ形成手段と、前記画像形成手段と
前記レンチキュラーレンズ形成手段とを同調させる同調
手段とを備えたことを特徴とするため、画像ばかりでな
く、容易に画像とともにレンチキュラーレンズを記録媒
体上に形成することができ、レンチキュラーレンズを備
えたレンチキュラーレンズシートを作製することができ
るという効果がある。
【0080】請求項2に記載の画像形成装置は、請求項
1に記載の画像形成装置の効果に加え、前記レンチキュ
ラーレンズ形成手段が、インクジェットヘッドを備えた
ことを特徴とするため、インクジェットヘッドを用いる
ことにより、透明インクを吐出するだけでレンチキュラ
ーレンズを形成でき、簡易な構造で請求項1の画像形成
装置を製作することができるという効果がある。
【0081】請求項3に記載の画像形成装置では、請求
項1または請求項2に記載の画像形成装置の効果に加え
前記画像形成手段が、インクジェットヘッドを備えたこ
とを特徴とするため、請求項1又は2に記載の画像形成
装置のレンチキュラーレンズ形成手段の構造を一部と共
用することで、部品点数を減少させ、簡易な構造でかつ
より低いコストで該装置を生産することができるという
効果がある。
【0082】請求項4に記載の画像形成装置は、請求項
1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置の効果
に加え、レンチキュラーレンズを構成するシリンドリカ
ルレンズの各々は、前記画像形成手段により形成された
複数対の画像の各対の中央部分に前記レンチキュラーレ
ンズ形成手段が透明インクを吐出することにより形成さ
れることを特徴とするため、最も少ない吐出でレンチキ
ュラーレンズが形成でき、構造が簡単になり、画像情報
の処理も容易にできるという効果がある。
【0083】請求項5に記載の画像形成装置は、請求項
1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置の効果
に加え、前記レンチキュラーレンズを構成するシリンド
リカルレンズが繰り返し配置される配列方向の1のシリ
ンドリカルレンズの幅(以下、ピッチという。)が、前
記画像形成手段により形成される画像の前記配列方向に
沿った幅の2倍に相当して形成されるように前記レンチ
キュラーレンズ形成手段及び前記画像形成手段を同調さ
せるピッチ同調手段を備えたことを特徴とするため、画
像とシリンドリカルレンズとの位置を正確に合わせるこ
とが可能になっているという効果がある。
【0084】請求項6に記載の画像形成装置は、請求項
1乃至請求項5のいずれかに記載の画像形成装置の効果
に加え、前記レンチキュラーレンズ形成手段が、1ピッ
チの前記記録部材の領域を複数の領域に分割して、レン
チキュラーレンズを構成するシリンドリカルレンズのピ
ッチおよび曲面形状の情報に基づいて前記レンチキュラ
ーレンズを形成するように、前記分割された各領域あた
りの透明インクの吐出量を変調させる吐出量変調手段を
有することを特徴とするため、形成されるシリンドリカ
ルレンズの形状をコントロールでき、所望のシリンドリ
カルレンズを形成することができるという効果がある。
【0085】請求項7に記載の画像形成装置は、請求項
1乃至請求項6のいずれかに記載の画像形成装置の効果
に加え、前記レンチキュラーレンズ形成手段が、1ピッ
チの前記記録部材の領域を複数の領域に分割して、レン
チキュラーレンズを構成するシリンドリカルレンズのピ
ッチおよび曲面形状の情報に基づいて前記レンチキュラ
ーレンズを形成するように、前記分割された各領域あた
りの透明インクの吐出回数を変調させる吐出回数変調手
段を有することを特徴とするため、形成されるシリンド
リカルレンズの形状をコントロールでき、所望のシリン
ドリカルレンズを形成することができるという効果があ
る。
【0086】請求項8に記載の画像形成装置は、請求項
1乃至請求項7のいずれかに記載の画像形成装置の効果
に加え、前記記録部材上に形成されるが複数の局所領域
から構成され、各領域ごとにピッチまたは曲面形状もし
くはその両方が異なるシリンドリカルレンズから構成さ
れる前記レンチキュラーレンズが形成されるようなシリ
ンドリカルレンズ変更手段を備えたことを特徴とするた
め、同一部材上に異なった立体画像や特殊画像を組み合
わせて作製するなどきわめて自由度の高いレンチキュラ
ーレンズを形成することができるという効果がある。
【0087】請求項9に記載の画像形成装置は、請求項
1乃至請求項8のいずれかに記載の画像形成装置の効果
に加え、前記記録媒体に形成される画像と、該記録媒体
に形成されるレンチキュラーレンズが、該記録媒体の表
裏面にそれぞれ形成されることを特徴とするため、画像
とレンチキュラーレンズが別個の場所に形成されるた
め、それぞれ最適な構成及び配置位置を選択でき、また
記録媒体上にそれぞれにあったインク受容層を形成でき
るなど最適な画像形成装置とすることができるという効
果がある。
【0088】請求項10に記載の画像形成装置は、請求
項1乃至請求項9のいずれかに記載の画像形成装置の効
果に加え、前記レンチキュラーレンズ形成手段に用いる
透明インクが光硬化性樹脂を含んでおり、かつ前記透明
インクを吐出後、該透明インクによって前記記録部材上
に形成された前記レンチキュラーレンズを前記光硬化性
樹脂を硬化させる波長を含む光源によって露光して硬化
させる硬化手段を備えていることを特徴とするため、耐
久性の高い、安定したレンチキュラーレンズを作製する
ことができるという効果がある。
【0089】請求項11に記載の画像形成装置は、請求
項10に記載の画像形成装置の効果に加え、前記光硬化
性樹脂は少なくとも波長600nm以上の可視光域ある
いは赤外光域に硬化感度を有する光硬化性組成物からな
ることを特徴とするため、硬化用の露光光源にコンパク
トな半導体レーザもしくはLEDを用いることができる
という効果がある。
【0090】請求項12に記載の画像形成装置は、請求
項11に記載の画像形成装置の効果に加え、前記光硬化
性組成物は、重合性物質と光重合開始剤と波長増感色素
を含むことを特徴とするため、高感度な感光特性がえら
れるという効果がある。
【0091】請求項13に記載の画像形成装置は、請求
項12に記載の画像形成装置の効果に加え、前記光重合
開始剤が金属アレーン化合物であり、波長増感色素がシ
アニン系色素、メロシアニン系色素、ローダシアニン系
色素、オキソノール系色素、スチリル系色素、スクアリ
リウム色素から選択されたものであることを特徴とする
ため、特に高感度な感光特性が得られるという効果があ
る。
【0092】請求項14に記載の画像形成装置は、請求
項1乃至請求項9のいずれかに記載の画像形成装置の効
果に加え、前記レンチキュラーレンズ形成手段に用いる
透明インクがホットメルトタイプのインクであることを
特徴とするため、光硬化性樹脂のように透明インクの吐
出後の硬化手段が必要ないため、構造をより簡単にでき
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の画像形成装置の概略
構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の画像形成装置により
レンチキュラーレンズが形成される第一の方法のメカニ
ズムを示した図である。
【図3】本発明の第1の実施形態の画像形成装置により
レンチキュラーレンズが形成される第二の方法のメカニ
ズムを示した図である。
【図4】本発明の第1の実施形態の画像形成装置により
レンチキュラーレンズが形成される第三の方法のメカニ
ズムを示した図である。
【図5】本発明の第2の実施形態の画像形成装置の概略
構成図である。
【図6】本発明の第2の実施形態の画像形成装置により
レンチキュラーレンズが形成された記録部材を表わす図
である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 2 記録部材(記録手段) 3 記録部材供給ローラ 4 搬送ローラ 6 第一のインクジェット記録部(画像形成手段) 7 第二のインクジェット記録部(レンチキュラーレ
ンズ形成手段) 8 露光部(硬化手段) 9 搬送ローラ 10 排出部(切断部) 30 コントローラ(同調手段) 34 第一のインクジェット制御部 35 レンチキュラー情報記録部 36 吐出量計算部 37 第二のインクジェット制御部 38 タイミング制御部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年4月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 画像形成装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンチキュラーレ
ンズを利用して観察することにより、立体画像等の特殊
な視覚効果が得られるという特徴を持った画像を、形成
する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、立体画像を形成する方式には、偏
光眼鏡を使用した方式や、時分割シャッタを利用した方
式、レンチキュラー方式等の両眼視差を利用したもの
と、ホログラフィー等の空間像形成を利用した方式が用
いられている。この中で、レンチキュラー方式は両眼視
差を利用したものでありながら、他方式のような立体視
用の眼鏡が不要であるため、画像の観察者にとっては、
あらかじめ眼鏡を用意する必要がないという利点があ
る。また、レンチキュラーレンズを用いた画像は立体視
だけでなく、視点を変えることにより異なる画像を表示
させるような特殊画像を表示することも可能である。こ
こで、レンチキュラー方式について簡単に説明する。レ
ンチキュラーレンズによる立体画像の記録部材50は図
5に示されるように、凸面形状のシリンドリカルレンズ
51が片面にアレイ状に配列され、もう一方の面は平面
形状であり画像Aと画像Bとを組み合わせた画像が形成
される。具体的には、画像Aと画像Bはそれぞれ短冊状
に分割され、1つのシリンドリカルレンズに画像Aおよ
び画像Bの短冊状の画像がそれぞれ1つづつ、交互に配
置されている。ここで、画像Aおよび画像Bはシリンド
リカルレンズの焦点位置にあるので、視点の方向によ
り、いずれか一方のみが観察される。したがって、たと
えば、画像Aと画像Bを左右の視差分だけ異なる画像と
すれば、観察者は立体画像を得ることができる。また、
画像Aと画像Bを異なる画像とすれば、観察する方向に
よって、画像が入れ替わる特殊画像にすることも可能で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来レ
ンチキュラーレンズを用いた特殊記録画像や立体画像
は、制作時において、レンチキュラーレンズがあらかじ
め形成されたレンチキュラーレンズシートと、画像が形
成された画像シートを位置あわせして張り合わせる必要
があった。このため、張り合わせ作業は正確な位置あわ
せを要するため、時間と手間がかかる作業であり、コス
ト的に問題があった。また、あらかじめ形成されたレン
チキュラーレンズシート上に直接インクジェットで画像
を印刷する方法も提案されているが、シリンドリカルレ
ンズのピッチにあわせて画像を正確に形成するのは困難
であり、シリンドリカルレンズのピッチが正確でない場
合、部分的に位置あわせができても、他の領域では位置
がずれるという現象が生じた。
【0004】これに対して、特開平8−137034号
公報では、シリンドリカルレンズと画像との位置ずれを
検出し、補正する手段が提案されているが、複雑な制御
系とセンサを必要とするため、装置の大型化、コストア
ップをまねいた。
【0005】また、これらの方法においては、あらかじ
め、樹脂成形等で作製されたレンチキュラーレンズシー
トを記録部材として用いるため、複数の画像の繰り返し
周期に応じたピッチのレンチキュラーレンズシートを用
意する必要があり、画像の周期が変化すれば、それに応
じたピッチのレンチキュラーレンズシートを新たに用意
する必要があった。
【0006】また、一つの画像形成部材上に、異なった
ピッチの立体画像や特殊画像を組み合わせるような自由
度の高い画像形成は不可能であった。
【0007】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、簡易な構成でレンチキュラーレ
ンズと画像の高精度な位置あわせを実現でき、自由なピ
ッチのレンチキュラーレンズを用いた立体画像及び特殊
画像を形成することができ、さらに異なったピッチの立
体画像や特殊画像を組み合わせた画像を形成することが
できる自由度の高い画像形成装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の画像形成装置は 記録部材上に、
画像を形成する画像形成手段と、
【0009】透明インクを吐出することにより該記録部
材上にレンチキュラーレンズを形成するレンチキュラー
レンズ形成手段と、
【0010】前記画像形成手段と前記レンチキュラーレ
ンズ形成手段とを同調させる同調手段とを備えたことを
特徴とする。
【0011】この構成による画像形成装置では、画像ば
かりでなく容易にレンチキュラーレンズを、記録媒体上
に形成することができる。
【0012】請求項2に記載の画像形成装置は、請求項
1に記載の画像形成装置の構成に加え、前記レンチキュ
ラーレンズ形成手段が、インクジェットヘッドを備えた
ことを特徴とする。
【0013】この構成による画像形成装置では、インク
ジェットヘッドを用いることにより、簡易な構造で請求
項1の画像形成装置を製作することができる。
【0014】請求項3に記載の画像形成装置では、請求
項1または請求項2に記載の画像形成装置の構成に加え
前記画像形成手段が、インクジェットヘッドを備えたこ
とを特徴とする。
【0015】この構成による画像形成装置では、請求項
1又は2に記載の画像形成装置のレンチキュラーレンズ
形成手段の構造を一部と共用することで簡易な構造にで
きる。
【0016】請求項4に記載の画像形成装置は、請求項
1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置の構成
に加え、レンチキュラーレンズを構成するシリンドリカ
ルレンズの各々は、前記画像形成手段により形成された
複数対の画像の各対の中央部分に前記レンチキュラーレ
ンズ形成手段が透明インクを吐出することにより形成さ
れることを特徴とする。
【0017】この構成による画像形成装置では、最も少
ない吐出でレンチキュラーレンズが形成でき、構造が簡
単になり、画像情報の処理も容易にできる。
【0018】請求項5に記載の画像形成装置は、請求項
1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置の構成
に加え、前記レンチキュラーレンズを構成するシリンド
リカルレンズが繰り返し配置される配列方向の1のシリ
ンドリカルレンズの幅(以下、ピッチという。)が、前
記画像形成手段により形成される画像の前記配列方向に
沿った幅の2倍に相当して形成されるように前記レンチ
キュラーレンズ形成手段及び前記画像形成手段を同調さ
せるピッチ同調手段を備えたことを特徴とする。
【0019】この構成による画像形成装置では、画像と
シリンドリカルレンズとの位置を正確に合わせることが
可能になっている。
【0020】請求項6に記載の画像形成装置は、請求項
1乃至請求項5のいずれかに記載の画像形成装置の構成
に加え、前記レンチキュラーレンズ形成手段が、1ピッ
チの前記記録部材の領域を複数の領域に分割して、レン
チキュラーレンズを構成するシリンドリカルレンズのピ
ッチおよび曲面形状の情報に基づいて前記レンチキュラ
ーレンズを形成するように、前記分割された各領域あた
りの透明インクの吐出量を変調させる吐出量変調手段を
有することを特徴とする。
【0021】この構成による画像形成装置では、形成さ
れるシリンドリカルレンズの形状をコントロールでき、
所望のシリンドリカルレンズを形成することができる。
【0022】請求項7に記載の画像形成装置は、請求項
1乃至請求項6のいずれかに記載の画像形成装置の構成
に加え、前記レンチキュラーレンズ形成手段が、1ピッ
チの前記記録部材の領域を複数の領域に分割して、レン
チキュラーレンズを構成するシリンドリカルレンズのピ
ッチおよび曲面形状の情報に基づいて前記レンチキュラ
ーレンズを形成するように、前記分割された各領域あた
りの透明インクの吐出回数を変調させる吐出回数変調手
段を有することを特徴とする。
【0023】この構成による画像形成装置によっても、
形成されるシリンドリカルレンズの形状をコントロール
でき、所望のシリンドリカルレンズを形成することがで
きる。
【0024】請求項8に記載の画像形成装置は、請求項
1乃至請求項7のいずれかに記載の画像形成装置の構成
に加え、前記記録部材上に形成されるが複数の局所領域
から構成され、各領域ごとにピッチまたは曲面形状もし
くはその両方が異なるシリンドリカルレンズから構成さ
れる前記レンチキュラーレンズが形成されるようなシリ
ンドリカルレンズ変更手段を備えたことを特徴とする。
【0025】この構成による画像形成装置では、同一部
材上に異なった立体画像や特殊画像を組み合わせて作製
するなどきわめて自由度の高いレンチキュラーレンズを
形成することができる。
【0026】請求項9に記載の画像形成装置は、請求項
1乃至請求項8のいずれかに記載の画像形成装置の構成
に加え、前記記録媒体に形成される画像と、該記録媒体
に形成されるレンチキュラーレンズが、該記録媒体の表
裏面にそれぞれ形成されることを特徴とする。
【0027】この構成による画像形成装置では、画像と
レンチキュラーレンズが別個の場所に形成されるため、
それぞれ最適な構成および配置位置を選択でき、また記
録媒体上にそれぞれにあったインク受容層を形成できる
など最適な画像形成装置とすることができる。
【0028】請求項10に記載の画像形成装置は、請求
項1乃至請求項9のいずれかに記載の画像形成装置の構
成に加え、前記レンチキュラーレンズ形成手段に用いる
透明インクが光硬化性樹脂を含んでおり、かつ前記透明
インクを吐出後、該透明インクによって前記記録部材上
に形成された前記レンチキュラーレンズを前記光硬化性
樹脂を硬化させる波長を含む光源によって露光して硬化
させる硬化手段を備えていることを特徴とする。
【0029】この構成による画像形成装置では、耐久性
の高い、安定したレンチキュラーレンズを作製すること
ができる。
【0030】請求項11に記載の画像形成装置は、請求
項10に記載の画像形成装置の構成に加え、前記光硬化
性樹脂は少なくとも波長600nm以上の可視光域ある
いは赤外光域に硬化感度を有する光硬化性組成物からな
ることを特徴とする。
【0031】この構成による画像形成装置では、硬化用
の露光光源にコンパクトな半導体レーザもしくはLED
を用いることができる。
【0032】請求項12に記載の画像形成装置は、請求
項11に記載の画像形成装置の構成に加え、前記光硬化
性組成物は、重合性物質と光重合開始剤と波長増感色素
を含むことを特徴とする。
【0033】この構成による画像形成装置では、高感度
な感光特性がえられる。
【0034】請求項13に記載の画像形成装置は、請求
項12に記載の画像形成装置の構成に加え、前記光重合
開始剤が金属アレーン化合物であり、波長増感色素がシ
アニン系色素、メロシアニン系色素、ローダシアニン系
色素、オキソノール系色素、スチリル系色素、スクアリ
リウム色素から選択されたものであることを特徴とす
る。
【0035】この構成による画像形成装置では、特に高
感度な感光特性が得られる。
【0036】請求項14に記載の画像形成装置は、請求
項1乃至請求項9のいずれかに記載の画像形成装置の構
成に加え、前記レンチキュラーレンズ形成手段に用いる
透明インクがホットメルトタイプのインクであることを
特徴とする。
【0037】この構成による画像形成装置では、光硬化
性樹脂のように透明インクの吐出後の効果手段が必要な
いため、構造をより簡単にできる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0039】まず、最初に本発明の画像形成装置の概略
の構成について、図1及び図2を参照しながら説明す
る。本発明の画像形成装置1は、記録部材2を支持し供
給するための記録部材供給ローラ3と、記録部材2を搬
送するための搬送ローラ4と、記録部材2の表面にイン
ク61により画像26を形成する画像形成手段である第
一のインクジェット記録部6と、記録部材2上に光硬化
性樹脂を含む透明インク71を吐出するレンチキュラー
レンズ形成手段である第二のインクジェット記録部7
と、記録部材2上の透明インクを露光する硬化部である
露光部8と、全面露光後の記録部材2を搬送するための
搬送ローラ9と、レンチキュラーレンズと画像が形成さ
れた記録部材を切断し装置外部に排出する排出部10
と、第一のインクジェット記録部6と第二のインクジェ
ット記録部7へ信号を送る同調手段であるコントローラ
30を有する。
【0040】前記記録部材2としては、フィルム状に加
工されやすく、引っ張り強度が十分であるものが望まし
く、具体的にはポリエステル、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、アセチルセルロース、セルロースエステル、ポ
リビニルアセタール、ポリスチレン、ポリカーボネー
ト、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミドからなる
プラスティックフィルムが適する。これらの中でも、ポ
リエチレンテレフタレート(PET)が、平面平滑性、
強度などに優れるので望ましい。また、上記のプラステ
ィックフィルムにアルミニウムなどの金属からなるフィ
ルムが張り合わされたもの、あるいはプラスティックフ
ィルムに金属膜などが蒸着されていても良い。また、イ
ンクの記録性を高めるために、記録部材2はインク記録
層11を形成してもよく、インク記録層11の材料とし
ては、ポリビニールアルコールなど従来のインクジェッ
ト機録装置用のOHPシート等にインク受容層として塗
布されるものを用いることができる。
【0041】第一のインクジェット記録部6は、従来の
インクジェットプリンタに用いられるインクジェットヘ
ッドを用いることができる。また、画像作成速度を考慮
すると、ラインタイプのインクジェットプリンタが望ま
しいが、シリアルタイプのものでも可能である。本実施
例においては、ラインタイプのインクジェットヘッドを
使用した場合を、例に挙げて説明を行う。また、第一の
インクジェット記録部6は、作成する画像がモノクロの
ものであれば一つのインクジェットヘッドから成り、作
成される画像がカラーのものであれば、複数のインクジ
ェットヘッドから構成される。本実施例においてはカラ
ーの合成画像21を作製する場合を例にとり、4つのイ
ンクジェットヘッドで構成される場合を説明する。すな
わち、第一のインクジェット記録部6は、イエローのイ
ンクを吐出するインクジェットヘッド6Y、マゼンダの
インクを吐出するインクジェットヘッド6M、シアンの
インクを吐出するインクジェットヘッド6C、黒色のイ
ンクを吐出するインクジェットヘッド6Kから構成され
る。それぞれのインクジェットヘッドから吐出したイン
クにより、記録部材2の表面にカラーの合成画像21が
形成される。
【0042】この画像は、従来例において図5で説明し
たように、異なる画像26Aと画像26Bがそれぞれ短
冊状に分割され、1つのシリンドリカルレンズ51に画
像26Aおよび画像26Bの短冊状の画像がそれぞれ1
つずつ、交互に配置される必要がある。この作業は前記
4色のインクジェットヘッド6Y,6M,6C,6Kか
ら吐出されるインク61により、それぞれ行われる。
【0043】第二のインクジェット記録部7も、従来の
インクジェットプリンタに使用されるインクジェットヘ
ッドを使用することができる。ただし、吐出される透明
インク71は光硬化性樹脂を含んでいるため、一般に粘
度が高く成りやすい傾向がある。したがって、インクジ
ェットヘッドとしては、インクを吐出時の圧力を大きく
設定できるものが望ましく、インクの種類に対して、自
由度の大きいピエゾ方式のものがより適している。ま
た、光硬化性樹脂を含むため、ヘッド内部に該光硬化性
樹脂が硬化する波長の光が進入しない構成とする必要が
ある。
【0044】前記透明インク71に含有される光硬化性
樹脂は、紫外光、可視光、赤外光等で硬化するものを用
いることができるが、特に、600nm以上の赤色から
近赤外領域の波長を持つ光によって硬化するものが、露
光装置の光源の選択性がよく望ましい。本実施形態で
は、前記波長の光を出射する全面露光部8の光源として
低コストでコンパクトな構成によって露光を実現するた
め、ハロゲンランプを用いている。
【0045】前記、光硬化性樹脂を構成する感光性組成
物は、少なくとも重合性物質と光重合開始剤と波長増感
色素からなる。光重合開始剤は、重合性物質の重合を開
始させるが、それ自体は、紫外の波長域に感度を有する
ものの、可視光特に600nm以上の波長の光にはほと
んど感度を有しない。波長増感色素は、このような長波
長の光を吸収して、開始剤に光エネルギーを伝達し、重
合開始種を発生させるために用いられる。したがって、
感光性物質の感光硬化波長が、波長増感色素の吸収波長
によって決定される。重合性物質は、開始剤が発生させ
た重合開始種の存在の元で連鎖的に重合する物質であ
る。
【0046】本実施例において使用した光硬化性樹脂の
作製方法を以下に具体的に示す。
【0047】重合性物質であるフェノキシジエチレング
リコールアクリレートとトリメチロールプロパントリメ
タクリレートを、重量比が3:4になるように、撹拌機
によって混合して、さらに波長増感色素である3−エチ
ル−2−[[3−エチル−5−[2−(1−エチル−4
(1H)−キノリンイリデン)エチリデン]−4−オキ
ソ−2−チアゾーリジンイリデン]メチル]ベンゾオキ
サゾリウムブロマイドと光重合開始剤である(η5−
2,4−シクロペンタジエン−1−イル)[(1,2,
3,4,5,6−η)−(1−メチルエチル)ベンゼ
ン]鉄(1+) ヘキサフルオロホスフェート(1−)
を加えて約50℃に加熱して混合し溶解させて、液体状
の光硬化性組成物を得た。光硬化性組成物の組成を重量
部で示すと下記の通りである。
【0048】 アクリル原料(重合性化合物) 100重量部
【0049】 光重合開始剤 3重量部
【0050】 波長増感色素 0.5重量部
【0051】この組成物の硬化波長特性を測定したとこ
ろ、630nm付近の可視光、すなわち赤色光領域に最
大硬化感度を有し、その硬化エネルギー値は0.5J/
であった。
【0052】また、この組成物の20℃における粘度は
18cPsであった。
【0053】この組成物を、市販のインクジェットプリ
ンタの補充用インクカートリッジに充填し、給紙トレイ
にポリエステルフィルムを供給して、印字動作を行った
ところ、ポリエステルフィルムに液滴が形成された。こ
の後、液滴をハロゲンランプからの出射光によって露光
したところ、前記液滴は最大直径110ミクロン、高さ
70ミクロンの半球形に硬化し、その鉛筆硬度を測定し
たところ2Hと十分に硬化していた。
【0054】次に、第二のインクジェット記録部7から
透明インク71を吐出することでレンチキュラーレンズ
を作製するメカニズムを図2、図3、図4を参照して説
明する。インクジェットから吐出する透明インク71に
よってレンチキュラーレンズ22を作製するのはいくつ
かの方法がある。
【0055】第一の方法は、図2に示すように、レンチ
キュラーレンズ22を構成する一つのシリンドリカルレ
ンズ51内に構成される一対の画像26Aと画像26B
の中間点である中央部に2つの画像を覆うように1つも
しくは複数のインクを吐出し、凸面状の盛り上がりを作
製する方法である。この方法によれば、インクの吐出対
象位置は常に画像26Aと画像26Bの中間点であり、
一対の画像26Aと画像26Bを十分含むことができる
だけの液量を持った透明インク71を吐出する必要があ
る。もしくは、所望のインク量となるように複数回同位
置で吐出する必要がある。
【0056】第二の方法は、図3に示すように、一つの
シリンドリカルレンズ51内に構成される一対の画像2
6Aと画像26B上で、複数の透明インク71の吐出対
象位置をもち、その吐出対象位置によって、吐出回数を
変化させる方法である。たとえば、吐出対象位置を6カ
所とし、画像26Aの端から画像26Bの端に至るま
で、位置1、位置2、位置3、位置4、位置5、位置6
とする。そして、透明インク71の吐出回数は、例えば
位置1においては1回、位置2においては2回、位置3
においては3回、位置4においては3回、位置5におい
ては2回、位置6においては1回というように、画像2
6Aと画像26Bの中間部での吐出回数を多く、両画像
の周辺部での吐出回数を少なくすることにより、凸面状
の盛り上がりを作製する。この方法によれば、第一の方
法より、透明インク71の吐出回数は概して多くなる
が、より自由な形状のシリンドリカルレンズの作成が可
能である。
【0057】第三の方法は、図4に示すように、一つの
シリンドリカルレンズ51内に構成される一対の画像2
6Aと画像26B上で、複数の透明インクの吐出対象位
置をもち、その吐出対象位置によって、吐出量を変化さ
せる方法である。たとえば、吐出対象位置を6カ所と
し、画像26Aの端から画像26Bの端に至るまで、位
置1、位置2、位置3、位置4、位置5、位置6とす
る。そして、透明インク71の吐出量は、例えば位置1
においては50ピコリットル、位置2においては100
ピコリットル、位置3においては150ピコリットル、
位置4においては150ピコリットル、位置5において
は100ピコリットル、位置6において50ピコリット
ルというように、画像26Aと画像26Bの中間部での
吐出量を多く、両画像の周辺部での吐出量を少なくする
ことにより、凸面状の盛り上がりを作製する。この方法
によれば、透明インク71の吐出量の変調を行う必要が
あるが、第二の方法より少ない吐出回数で、自由な形状
のシリンドリカルレンズの作成が可能である。
【0058】また、これら3つの方法のいずれにおいて
も、第二のインクジェット記録部7に用いられるインク
ジェットヘッドは一つに限ることはなく、複数のインク
ジェットヘッドを用いることも可能である。
【0059】なお、透明インク71によって形成された
レンチキュラーレンズの形状は、露光部8によって露光
されることによって硬化し、十分な耐久性のある安定し
たシリンドリカルレンズとなる。
【0060】これら、レンチキュラーレンズ形状の作製
や画像の作成はコントローラ30からの指令に基づいて
行われる。
【0061】コントローラ30は、画像26Aの情報が
一時的に保存される画像26A情報記録部31、画像2
6Bの情報が一時的に保存される画像26B情報記録部
32、画像26Aと画像26Bをそれぞれ適当なピッチ
で短冊状に分割し、交互につなぎ合わせた合成画像を作
成し、一時的に保存する合成画像記録部33、合成画像
記録部33からの情報に基づいて第一のインクジェット
記録部6の透明インク71の吐出のON−OFFを制御
するピッチ同調手段である第一のインクジェット制御部
34、シリンドリカルレンズ51のピッチ及び曲面形状
についての情報が一時的に保存されるレンチキュラー情
報記録部35と、レンチキュラーレンズの情報に応じ
て、第二のインクジェット記録部7からの透明インク7
1の吐出回数もしくは吐出量を計算する透明インク吐出
量計算部36、透明インク吐出量計算部36からの情報
に基づいて第二のインクジェット記録部7の透明インク
71の吐出のON−OFFを制御する第二のインクジェ
ット制御部37および、透明インク71の吐出するタイ
ミングを制御する吐出量変調手段であるタイミング制御
部38を備えている。第一のインクジェット制御部34
と第二のインクジェット制御部37は、タイミング制御
部38から発信される同じ基本同期信号によって、吐出
のタイミングが制御されるため、画像作成とレンチキュ
ラーレンズ作製が同期して行われ、レンチキュラーレン
ズと画像の位置あわせは、容易にかつ確実に実現でき
る。
【0062】なお、このような方法によれば、第二のイ
ンクジェット制御部37からの透明インク71の吐出パ
ターンを変化させることにより、所望の周期及び曲面形
状のシリンドリカルレンズ51を作製できる。また、任
意にレンチキュラーレンズ形状を変化させることができ
るため、同一記録部材上に異なったピッチ、曲面形状の
レンチキュラーレンズを各画像領域ごとに作製すること
もできる。
【0063】次に本発明の画像形成装置の動作につい
て、順に説明を行う。
【0064】まず、記録部材供給ローラ3が回転するこ
とにより供給された記録部材2は、搬送ローラ4によっ
て第一のインクジェット記録部6の位置まで搬送され
る。
【0065】次に、コントローラ30中の画像26A情
報記録部31と画像26B情報記録部32から、画像2
6A及び画像26Bの画像情報が合成画像記録部33に
送られる。合成画像記録部33においては、画像26A
と画像26Bがそれぞれ適当なピッチで短冊状に分割さ
れ、交互につなぎ合わされた合成画像が作製され、その
画像情報が一時的に保存される。合成画像記録部33か
らは、第一のインクジェット制御部34に画像情報が送
られ、第一のインクジェット制御部34はその画像情報
に基づいて、第一のインクジェット記録部6の透明イン
ク71の吐出のON−OFFを制御する。また、その吐
出のタイミングは、タイミング制御部38からの同期信
号に基づいて行われる。なお、第一のインクジェット制
御部からの信号は第一のインクジェット記録部6中の4
つのインクジェットヘッド、すなわち、インクジェット
ヘッド6Y、インクジェットヘッド6M、インクジェッ
トヘッド6C、インクジェットヘッド6Kにそれぞれ送
られる。これにより、カラーの合成画像21が記録部材
2上に形成される。
【0066】次に、記録部材2は、第二のインクジェッ
ト記録部7の位置まで搬送される。コントローラ30中
のレンチキュラー情報記録部35からは、シリンドリカ
ルレンズのピッチ及び曲面形状についての情報が透明イ
ンク吐出量計算部36に送られ、前記レンチキュラーレ
ンズの情報に基づいて、透明インク71の吐出回数およ
び吐出量が計算される。さらに、計算によって求められ
た透明インクの吐出回数および吐出量の計算値は第二の
インクジェット制御部37に送られ、第二のインクジェ
ット制御部37はこの情報に基づいて、第二のインクジ
ェット記録部7の透明インク71の吐出のON−OFF
を制御する。これにより、第二のインクジェット記録部
7から、透明インク71が吐出され、すでに形成されて
いるカラーの合成画像21の上に付着する。また、その
吐出タイミングは、第一のインクジェット記録部6と同
様に、タイミング制御部38からの同期信号に基づいて
制御される。そして、第二のインクジェット記録部7か
ら吐出された透明インク71はすでに説明した第一の方
法、または第二の方法、または第三の方法によってシリ
ンドリカルレンズの形状を形成する。
【0067】次に、シリンドリカルレンズ形状の透明イ
ンクがカラーの合成画像21上に形成された記録部材2
は、露光部8まで搬送される。露光部8では、透明イン
ク71に含まれる光硬化性樹脂を硬化させるうる波長を
含む光が、前記記録部材2上の透明インク71に照射さ
れる。これによって、記録部材2上に形成されたレンチ
キュラーレンズ22は硬化し、十分な耐久性と安定性を
持ったものとなる。
【0068】さらに、カラーの合成画像21とレンチキ
ュラーレンズ22が形成された記録部材2は、搬送ロー
ラ9によって搬送され、排出部10より切断されて、装
置外に排出される。
【0069】以上のような一連の動作により、レンチキ
ュラーレンズ22と対応した画像が形成され、品質のよ
い、立体画像もしくは始点の角度により画像が変化する
特殊画像が作製される。
【0070】以上のように、本発明の画像形成装置は、
簡易な構成でレンチキュラーレンズ22と画像の高精度
な位置あわせを実現でき、自由なピッチのレンチキュラ
ーレンズ22を用いた立体画像及び特殊画像を形成する
ことができる。さらに異なったピッチの立体画像や特殊
画像を組み合わせた画像を形成することができ、非常に
自由度の高い画像形成装置である。
【0071】なお、本実施形態においては、第一のイン
クジェット記録部6から出力される合成画像を作成する
際の画像26Aと画像26Bの短冊状の分割は、適宜可
能であるが、シリンドリカルレンズ51は、画像形成手
段により形成される画像の配列方向に沿った幅の2倍の
ピッチにより形成される。そのため、各画像から画像形
成手段6の画像を構成する最小単位である一画素づつ交
互に取り出したものとし、これを合成した画像が最も精
細な合成画像を作製できる。この際、画像上に作製され
るシリンドリカルレンズ51のピッチは、この合成画像
の2画素分に設定される必要がある。
【0072】さらに、本実施形態においては、透明イン
ク71が光硬化性樹脂を含んだものとし、吐出後露光す
ることによって、耐久性の高い、安定したレンチキュラ
ーレンズ22を作製したが、吐出後硬化する性質を持っ
た透明インク71であればよい。他の例としては、ホッ
トメルトタイプのインクを用いることができる。透明な
レンズを形成するホットメルトインクは、ホットメルト
インク用の不透明ビヒクルと透明剤、および必要な場合
は色素、添加剤を含む。不透明ビヒクルの例としては、
ステアリン酸、ステアロン等を用いることが可能であ
り、透明剤としてはポリオル脂肪酸エステル、ポリエチ
レンろう等を用いることが可能である。いずれにして
も、硬化後透明性がよく、屈折率が高いものが適してい
る。
【0073】また、本実施形態においては、記録部材2
の搬送方向にレンチキュラーレンズの周期パターンが生
じるように設定し、説明をおこなったが、記録部材2の
搬送方向とは垂直な方向に、レンチキュラーレンズ22
の周期パターンを形成することももちろん可能である。
【0074】なお、本実施形態では、図5、図6に示す
ように画像形成手段による画像形成と、レンチキュラー
レンズ形成手段によるレンズの形成を記録部材2の同一
面に行うが、記録部材2に形成される画像26と、レン
チキュラーレンズ22が、記録部材2の表裏面にそれぞ
れ形成されるものであってもよい。この場合、透明な記
録部材2を使用し、画像形成とレンチキュラーレンズ2
2の形成を対向する面で行う構成になる。
【0075】さらに、それぞれの面を画像形成用インク
と、レンチキュラーレンズ22の付着性のよい表面処理
インク受容層を形成することで、より安定した定着が行
える。
【0076】以上、本発明を1の実施の形態により説明
したが、特許請求の範囲を逸脱しない限り当業者が適宜
変更して実施できることはいうまでもない。
【0077】例えば、画像形成手段は、経済性に優れた
インクジェット方式に限定されるものではなく、例えば
熱転写方式などによる画像形成手段であってもよい。例
えば昇華型の熱転写方式などであれば形成された画像の
発色が向上する。
【0078】また、露光源としては、半導体レーザによ
り構成されるものの他にも種々の光源を選択可能であ
る。LEDを用いて構成したものも半導体レーザと同様
コンパクトな構成を実現できる。また、他にもハロゲン
ランプに液晶シャッターを組み合わせたものなどから構
成されているものも考えられ、強力な照度を得ることが
できる。更に、蛍光体などで構成されているものであれ
ば安定した照度を得ることができる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
請求項1に記載の画像形成装置は、記録部材上に、画像
を形成する画像形成手段と、透明インクを吐出すること
により該記録部材上にレンチキュラーレンズを形成する
レンチキュラーレンズ形成手段と、前記画像形成手段と
前記レンチキュラーレンズ形成手段とを同調させる同調
手段とを備えたことを特徴とするため、画像ばかりでな
く、容易に画像とともにレンチキュラーレンズを記録媒
体上に形成することができ、レンチキュラーレンズを備
えたレンチキュラーレンズシートを作製することができ
るという効果がある。
【0080】請求項2に記載の画像形成装置は、請求項
1に記載の画像形成装置の効果に加え、前記レンチキュ
ラーレンズ形成手段が、インクジェットヘッドを備えた
ことを特徴とするため、インクジェットヘッドを用いる
ことにより、透明インクを吐出するだけでレンチキュラ
ーレンズを形成でき、簡易な構造で請求項1の画像形成
装置を製作することができるという効果がある。
【0081】請求項3に記載の画像形成装置では、請求
項1または請求項2に記載の画像形成装置の効果に加え
前記画像形成手段が、インクジェットヘッドを備えたこ
とを特徴とするため、請求項1又は2に記載の画像形成
装置のレンチキュラーレンズ形成手段の構造を一部と共
用することで、部品点数を減少させ、簡易な構造でかつ
より低いコストで該装置を生産することができるという
効果がある。
【0082】請求項4に記載の画像形成装置は、請求項
1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置の効果
に加え、レンチキュラーレンズを構成するシリンドリカ
ルレンズの各々は、前記画像形成手段により形成された
複数対の画像の各対の中央部分に前記レンチキュラーレ
ンズ形成手段が透明インクを吐出することにより形成さ
れることを特徴とするため、最も少ない吐出でレンチキ
ュラーレンズが形成でき、構造が簡単になり、画像情報
の処理も容易にできるという効果がある。
【0083】請求項5に記載の画像形成装置は、請求項
1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置の効果
に加え、前記レンチキュラーレンズを構成するシリンド
リカルレンズが繰り返し配置される配列方向の1のシリ
ンドリカルレンズの幅(以下、ピッチという。)が、前
記画像形成手段により形成される画像の前記配列方向に
沿った幅の2倍に相当して形成されるように前記レンチ
キュラーレンズ形成手段及び前記画像形成手段を同調さ
せるピッチ同調手段を備えたことを特徴とするため、画
像とシリンドリカルレンズとの位置を正確に合わせるこ
とが可能になっているという効果がある。
【0084】請求項6に記載の画像形成装置は、請求項
1乃至請求項5のいずれかに記載の画像形成装置の効果
に加え、前記レンチキュラーレンズ形成手段が、1ピッ
チの前記記録部材の領域を複数の領域に分割して、レン
チキュラーレンズを構成するシリンドリカルレンズのピ
ッチおよび曲面形状の情報に基づいて前記レンチキュラ
ーレンズを形成するように、前記分割された各領域あた
りの透明インクの吐出量を変調させる吐出量変調手段を
有することを特徴とするため、形成されるシリンドリカ
ルレンズの形状をコントロールでき、所望のシリンドリ
カルレンズを形成することができるという効果がある。
【0085】請求項7に記載の画像形成装置は、請求項
1乃至請求項6のいずれかに記載の画像形成装置の効果
に加え、前記レンチキュラーレンズ形成手段が、1ピッ
チの前記記録部材の領域を複数の領域に分割して、レン
チキュラーレンズを構成するシリンドリカルレンズのピ
ッチおよび曲面形状の情報に基づいて前記レンチキュラ
ーレンズを形成するように、前記分割された各領域あた
りの透明インクの吐出回数を変調させる吐出回数変調手
段を有することを特徴とするため、形成されるシリンド
リカルレンズの形状をコントロールでき、所望のシリン
ドリカルレンズを形成することができるという効果があ
る。
【0086】請求項8に記載の画像形成装置は、請求項
1乃至請求項7のいずれかに記載の画像形成装置の効果
に加え、前記記録部材上に形成されるが複数の局所領域
から構成され、各領域ごとにピッチまたは曲面形状もし
くはその両方が異なるシリンドリカルレンズから構成さ
れる前記レンチキュラーレンズが形成されるようなシリ
ンドリカルレンズ変更手段を備えたことを特徴とするた
め、同一部材上に異なった立体画像や特殊画像を組み合
わせて作製するなどきわめて自由度の高いレンチキュラ
ーレンズを形成することができるという効果がある。
【0087】請求項9に記載の画像形成装置は、請求項
1乃至請求項8のいずれかに記載の画像形成装置の効果
に加え、前記記録媒体に形成される画像と、該記録媒体
に形成されるレンチキュラーレンズが、該記録媒体の表
裏面にそれぞれ形成されることを特徴とするため、画像
とレンチキュラーレンズが別個の場所に形成されるた
め、それぞれ最適な構成及び配置位置を選択でき、また
記録媒体上にそれぞれにあったインク受容層を形成でき
るなど最適な画像形成装置とすることができるという効
果がある。
【0088】請求項10に記載の画像形成装置は、請求
項1乃至請求項9のいずれかに記載の画像形成装置の効
果に加え、前記レンチキュラーレンズ形成手段に用いる
透明インクが光硬化性樹脂を含んでおり、かつ前記透明
インクを吐出後、該透明インクによって前記記録部材上
に形成された前記レンチキュラーレンズを前記光硬化性
樹脂を硬化させる波長を含む光源によって露光して硬化
させる硬化手段を備えていることを特徴とするため、耐
久性の高い、安定したレンチキュラーレンズを作製する
ことができるという効果がある。
【0089】請求項11に記載の画像形成装置は、請求
項10に記載の画像形成装置の効果に加え、前記光硬化
性樹脂は少なくとも波長600nm以上の可視光域ある
いは赤外光域に硬化感度を有する光硬化性組成物からな
ることを特徴とするため、硬化用の露光光源にコンパク
トな半導体レーザもしくはLEDを用いることができる
という効果がある。
【0090】請求項12に記載の画像形成装置は、請求
項11に記載の画像形成装置の効果に加え、前記光硬化
性組成物は、重合性物質と光重合開始剤と波長増感色素
を含むことを特徴とするため、高感度な感光特性がえら
れるという効果がある。
【0091】請求項13に記載の画像形成装置は、請求
項12に記載の画像形成装置の効果に加え、前記光重合
開始剤が金属アレーン化合物であり、波長増感色素がシ
アニン系色素、メロシアニン系色素、ローダシアニン系
色素、オキソノール系色素、スチリル系色素、スクアリ
リウム色素から選択されたものであることを特徴とする
ため、特に高感度な感光特性が得られるという効果があ
る。
【0092】請求項14に記載の画像形成装置は、請求
項1乃至請求項9のいずれかに記載の画像形成装置の効
果に加え、前記レンチキュラーレンズ形成手段に用いる
透明インクがホットメルトタイプのインクであることを
特徴とするため、光硬化性樹脂のように透明インクの吐
出後の硬化手段が必要ないため、構造をより簡単にでき
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の画像形成装置の概略
構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の画像形成装置により
レンチキュラーレンズが形成される第一の方法のメカニ
ズムを示した図である。
【図3】本発明の第1の実施形態の画像形成装置により
レンチキュラーレンズが形成される第二の方法のメカニ
ズムを示した図である。
【図4】本発明の第1の実施形態の画像形成装置により
レンチキュラーレンズが形成される第三の方法のメカニ
ズムを示した図である。
【図5】レンチキュラーレンズによる立体画像の記録部
材を示した図である。
【図6】本発明の第2の実施形態の画像形成装置の概略
構成図である。
【図7】本発明の第2の実施形態の画像形成装置により
レンチキュラーレンズが形成された記録部材を表わす図
である。
【符号の説明】 1 画像形成装置 2 記録部材(記録手段) 3 記録部材供給ローラ 4 搬送ローラ 6 第一のインクジェット記録部(画像形成手段) 7 第二のインクジェット記録部(レンチキュラーレ
ンズ形成手段) 8 露光部(硬化手段) 9 搬送ローラ 10 排出部(切断部) 30 コントローラ(同調手段) 34 第一のインクジェット制御部 35 レンチキュラー情報記録部 36 吐出量計算部 37 第二のインクジェット制御部 38 タイミング制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 康弘 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録部材上に、画像を形成する画像形成
    手段と、 透明インクを吐出することにより該記録部材上にレンチ
    キュラーレンズを形成するレンチキュラーレンズ形成手
    段と、 前記画像形成手段と前記レンチキュラーレンズ形成手段
    とを同調させる同調手段とを備えたことを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記レンチキュラーレンズ形成手段が、
    インクジェットヘッドを備えたことを特徴とする請求項
    1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記画像形成手段が、インクジェットヘ
    ッドを備えたことを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記レンチキュラーレンズを構成するシ
    リンドリカルレンズの各々は、前記画像形成手段により
    形成された複数対の画像の各対の中央部分に前記レンチ
    キュラーレンズ形成手段が透明インクを吐出することに
    より形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項3
    のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記レンチキュラーレンズを構成するシ
    リンドリカルレンズが繰り返し配置される配列方向の1
    のシリンドリカルレンズの幅(以下、ピッチという。)
    が、前記画像形成手段により形成される画像の前記配列
    方向に沿った幅の2倍に相当して形成されるように前記
    レンチキュラーレンズ形成手段及び前記画像形成手段を
    同調させるピッチ同調手段を備えたことを特徴とする請
    求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記レンチキュラーレンズ形成手段が、
    1ピッチの前記記録部材の領域を複数の領域に分割し
    て、レンチキュラーレンズを構成するシリンドリカルレ
    ンズのピッチおよび曲面形状の情報に基づいて前記レン
    チキュラーレンズを形成するように、前記分割された各
    領域あたりの透明インクの吐出量を変調させる吐出量変
    調手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5
    のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記レンチキュラーレンズ形成手段が、
    1ピッチの前記記録部材の領域を複数の領域に分割し
    て、レンチキュラーレンズを構成するシリンドリカルレ
    ンズのピッチおよび曲面形状の情報に基づいて前記レン
    チキュラーレンズを形成するように、前記分割された各
    領域あたりの透明インクの吐出回数を変調させる吐出回
    数変調手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求
    項6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記記録部材上に形成されるが複数の局
    所領域から構成され、各領域ごとにピッチまたは曲面形
    状もしくはその両方が異なるシリンドリカルレンズから
    構成される前記レンチキュラーレンズが形成されるよう
    なシリンドリカルレンズ変更手段を備えたことを特徴と
    する請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の画像形成
    装置。
  9. 【請求項9】 前記記録媒体に形成される画像と、該記
    録媒体に形成されるレンチキュラーレンズが、該記録媒
    体の表裏面にそれぞれ形成されることを特徴とする請求
    項1乃至請求項8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記レンチキュラーレンズ形成手段に
    用いる透明インクが光硬化性樹脂を含んでおり、 かつ前記透明インクを吐出後、該透明インクによって前
    記記録部材上に形成された前記レンチキュラーレンズを
    前記光硬化性樹脂を硬化させる波長を含む光源によって
    露光して硬化させる硬化手段を備えていることを特徴と
    する請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の画像形成
    装置。
  11. 【請求項11】 前記光硬化性樹脂は少なくとも波長6
    00nm以上の可視光域あるいは赤外光域に硬化感度を
    有する光硬化性組成物からなることを特徴とする請求項
    10に記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記光硬化性組成物は、重合性物質と
    光重合開始剤と波長増感色素を含むことを特徴とする請
    求項11に記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記光重合開始剤が金属アレーン化合
    物であり、 波長増感色素がシアニン系色素、メロシアニン系色素、
    ローダシアニン系色素、オキソノール系色素、スチリル
    系色素、スクアリリウム色素から選択されたものである
    ことを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記レンチキュラーレンズ形成手段に
    用いる透明インクがホットメルトタイプのインクである
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記
    載の画像形成装置。
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