JP4982626B2 - インクジェットプリンタ、印刷方法および印刷物 - Google Patents

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    • B41M3/06Veined printings; Fluorescent printings; Stereoscopic images; Imitated patterns, e.g. tissues, textiles

Description

本発明は様々な印刷物に関連するものであり、特に、インクジェット方式にて印刷を行う技術に関連する。
近年、紫外線硬化性インク(以下、「UV硬化性インク」という。)を用いてインクジェット方式にて印刷を行う技術が注目されている。このようなインクを用いることにより、樹脂製の板やシート等の様々な印刷媒体に印刷を行うことが実現される。一方、UV硬化性インクによる印刷では、印刷された画像のベタ領域に、印刷装置の機構や制御等に起因してバンディングムラと呼ばれる筋ムラが生じ易い。筋ムラは多重に印刷を行うことにより解消することができるが、このような印刷では生産性が低下し、生産コストも増大する。
そこで、例えば、特開2007−292776号公報の段落0124〜0125では、UV硬化性インクにより画像を印刷した後に、アクリルビーズ、ウレタンビーズ、シリコンビーズ等を添加したUV硬化性のクリアインクをオーバーコートすることにより、光学ムラを目立たなくする技術が開示されている。特開2008−298830号公報においても有色のUV硬化性インクにて有色印刷層が形成され、印刷層の凹凸が印刷物の意匠性を損なうことを防止するために、凹部に透明のUV硬化性インクが印刷される。
なお、画像上にクリアインクを付与する技術の応用として、インクジェット方式にて有色インクを基材に向けて吐出して有色画像を形成し、その後、インクジェット方式にて光硬化性の透明インクを吐出して有色画像上にレンチキュラーレンズを形成する技術が知られている。例えば、特開平11−188866号公報では、レンチキュラーレンズの複数のシリンドリカルレンズを形成する際に、各シリンドリカルレンズの表面形状等の設計情報に基づいて、各シリンドリカルレンズの幅方向の各位置にて透明インクの吐出回数や吐出量を変更する技術が提案されている。
また、特開2007−144635号公報では、基材上における有色インクの各ドットに対応する透明インクのドットを有色インクの複数のドット列に沿って吐出する際に、まず、有色インクの複数のドット列のうち1列おきに選択されたドット列上にのみ透明インクを吐出して硬化させ、その後、残りのドット列上に透明インクを吐出して硬化させることにより、レンチキュラーレンズの隣接するシリンドリカルレンズを分離して形成する技術が提案されている。
一方、特開2008−44341号公報では、透明基材の主面に不透明インクにより不透明スクリーンパターンを印刷し、不透明スクリーンパターン上に透明インクにて第1画像を印刷し、不透明スクリーンパターン以外の透明領域に透明インクにて第2画像を印刷することによりセキュリティ文書を形成する技術が開示されている。当該セキュリティ文書を透過走査した場合、不透明スクリーンパターン上の第1画像を取得することはできず、セキュリティ文書を反射走査した場合、第1画像と第2画像とが重なり合った画像が取得される。これにより、第1画像および第2画像をそれぞれ独立して取得することが困難となる。
本発明の一の好ましい形態に係るインクジェットプリンタは、板状またはシート状の基材の主面上に形成された画像層上に、透明インクの微小液滴を吐出する吐出部と、前記吐出部を前記基材に対して相対的に移動する移動機構と、前記画像層上に吐出された前記透明インクに放射線を照射して前記透明インクを硬化させる硬化部と、前記吐出部、前記移動機構および前記硬化部を制御することにより、前記画像層上に前記透明インクによる微小凹凸構造を形成する制御部とを備え、前記微小凹凸構造が、複数のマイクロレンズが2次元に配列されたレンズ層と、前記画像層と前記レンズ層との間に形成されたスペーサ層とを備え、前記スペーサ層が、前記画像層上に形成されるスペーサ基部と、前記スペーサ基部上に形成される表層とを備え、前記制御部が、前記スペーサ基部、前記表層、前記レンズ層を順次形成する制御を行い、前記表層を形成する際に、前記スペーサ基部上に前記透明インクが吐出された直後に、放射線の照射が行われない、または、前記スペーサ基部を形成する際に照射される放射線の強度よりも小さい強度にて前記硬化部から放射線が照射される。本発明により、画像層上に容易にレンズ層を有する透明な微小凹凸構造を設けることができる。
本発明では、例えば、前記画像層に含められる特定の画像の複写防止に利用されるセキュリティレンズとしてマイクロレンズを利用することができる。マイクロレンズは、画像を視差により異ならせて画像を立体的に表示することに利用することもできる。
本発明はまた、印刷方法および印刷物にも向けられている。
上述の目的および他の目的、特徴、態様および利点は、添付した図面を参照して以下に行うこの発明の詳細な説明により明らかにされる。
プリンタの外観を示す斜視図である。 吐出ヘッドの底面図である。 印刷物の表面の電子顕微鏡写真を示す図である。 印刷物の表面の電子顕微鏡写真を示す図である。 印刷物の表面の電子顕微鏡写真を示す図である。 印刷物の表面の電子顕微鏡写真を示す図である。 印刷物の表面の電子顕微鏡写真を示す図である。 印刷物の表面の電子顕微鏡写真を示す図である。 印刷物の光の反射状態をパワースペクトルにて示す図である。 パワースペクトルの総パワーを補間したグラフを示す図である。 特定の周期でのパワーを補間したグラフを示す図である。 印刷物の断面図である。 画像層および微小凹凸構造の電子顕微鏡写真を示す図である。 プリンタの動作の流れを示す図である。 プリンタの動作の流れを示す図である。 印刷物の他の例を示す断面図である。 印刷物の表面の電子顕微鏡写真を示す図である。 印刷物の表面の電子顕微鏡写真を示す図である。 印刷物の表面の電子顕微鏡写真を示す図である。 印刷物の他の例を示す断面図である。 印刷物のさらに他の例を示す断面図である。 印刷物の製造の流れを示す図である。 製造途上の印刷物を示す断面図である。 製造途上の印刷物を示す断面図である。 製造途上の印刷物を示す平面図である。 製造途上の印刷物を示す断面図である。 製造途上の印刷物を示す平面図である。 製造途上の印刷物を示す平面図である。 製造途上の印刷物を示す平面図である。 多視点画像を説明するための平面図である。 多視点画像を説明するための断面図である。 製造途上の印刷物を示す断面図である。 製造途上の印刷物を示す断面図である。 製造途上の印刷物を示す断面図である。 製造途上の印刷物を示す断面図である。 多視点画像を説明するための断面図である。 他の例に係るプリンタを示す図である。 吐出ヘッドを示す図である。 さらに他の例に係るプリンタを示す図である。
図1はインクジェットプリンタ1(以下、単に「プリンタ」という。)の外観を示す斜視図である。プリンタ1は樹脂プレート等の撥液性を有する板状の基材91上にインクジェット方式にてカラー印刷を行うものである。基材91は、可撓性を有する板状またはシート状の部材でもよい。画像が印刷された基材91は、例えば、広告等を目的とする展示、あるいは、自動車や電車等の車体のラッピングに用いられる。
プリンタ1は本体11および制御部12を備え、本体11は基材91に平行なY方向(以下、「走査方向」ともいう。)に基材91を移動する移動機構2、移動途上の基材91に向けて流動性材料であるUV硬化性インク(以下、単に「インク」という。)の微小液滴を吐出する吐出ヘッド3、および、吐出ヘッド3に紫外線を導入する光源部4を備える。制御部12は、移動機構2、吐出ヘッド3および光源部4を制御する。
移動機構2ではステージ21上に基材91が保持され、基台10上に設けられる位置検出モジュール22により、基台10に対するステージ21の位置が検出可能とされる。吐出ヘッド3も移動機構31により、基材91に平行かつY方向に垂直なX方向に移動可能とされる。光源部4からは複数の光ファイバ(実際には、複数の光ファイバは束状となっており、図1では符号41を付して1本の太線にて示している。)を介して紫外線が吐出ヘッド3の内部へと導入される。
図2は吐出ヘッド3の底面図である。図2に示すように、吐出ヘッド3はそれぞれが互いに異なる色成分のインクを吐出する複数の(図2では、5個の)ヘッドユニット33a〜33d,35を備える。複数のヘッドユニットはY方向に配列されて吐出ヘッド3の本体30に固定される。図2中の最も(+Y)側のヘッドユニット33aから(−Y)側のヘッドユニット33dに向かって順に、ヘッドユニット33a〜33fはK(ブラック)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)のインクの微小液滴を吐出する。ヘッドユニット35は、透明(クリア)のインクの微小液滴を吐出する。
以下、ヘッドユニット33a〜33dを「有色インク吐出部34」と呼び、ヘッドユニット35を「透明インク吐出部35」と呼ぶ。有色インク(カラーインク)はUV硬化性のインクであり、透明インクもUV硬化性の可撓性インクである。インクとしては、UV硬化性であれば、可撓性を有さないものであってもよい。なお、吐出ヘッド3に、ライトシアン、ライトマゼンタ、ホワイト等の他の色用のヘッドユニットがさらに設けられてもよい。
各ヘッドユニットでは、例えば、ピエゾ駆動方式の複数のヘッド32が図2中のX方向(以下、「幅方向」という。)に千鳥状に配列される。各ヘッド32の下面((−Z)側の面)にはインクの微小液滴を吐出する複数の吐出口(一部のヘッド32においてのみ符号321を付す点にて示す。)が幅方向に配列される。これにより、ヘッドユニットの全体では、幅方向に複数の吐出口321が一定のピッチにて配列され、基材91上において走査方向の各位置にて、幅方向に一列に並ぶ複数のドットの形成が可能である。
吐出ヘッド3には、光源部4に接続される光照射部である硬化部38が複数のヘッドユニットの(−Y)側に設けられる。硬化部38では、複数の光ファイバがX方向に配列されており、基材91上においてX方向に伸びる線状の領域に硬化部38により紫外線が照射される。
印刷は、吐出ヘッド3に対して基材91を(−Y)方向に移動しつつUV硬化性インクの吐出が行われ、インクに硬化部38からの紫外線が1秒以内に照射されることにより、吐出直後のインクが基材91上にて硬化される。UV硬化性有色インクによる画像の印刷と、UV硬化性透明インクによる印刷とは個別に行われる。印刷時には、基材91の移動が繰り返される毎に吐出ヘッド3がX方向に移動する。すなわち、移動機構2および移動機構31は、吐出ヘッド3からのインクの吐出に並行して吐出ヘッド3を基材91に対して相対的に移動する機構となっている。印刷はインタレース方式にて行われる。一度、インクの吐出が行われた位置にインクの吐出を繰り返して有色インクによる印刷濃度が向上されてもよい。吐出口321のピッチが十分に小さくされ、基材91が吐出ヘッド3に対して(−Y)方向に1回移動することにより印刷が完了してもよい。
また、もう1つの硬化部38が複数のヘッドユニットの最も(+Y)側に設けられ、インクの液滴を吐出しつつ基材91がY方向に往復移動することにより印刷が行われてもよい。
基材91がポリカーボネートやポリエチレンテレフタレート等の薄い板材であって撓性を有する場合や、印刷後の基材91が加工により変形される場合は、インクとして、例えば、特開2007−93869号公報に開示されるように、単官能モノマーを50wt%以上含有するものが用いられることが好ましい。
図3.Aないし図3.Dは、プリンタ1にて基材91上に印刷を行うことにより得られた印刷物の表面の電子顕微鏡写真である。図3.Aは、シアンのインクにより塗りつぶされた表面(すなわち、ベタ領域の表面)を示し、図3.Bないし図3.Dはシアンのインクの上に透明インクによる印刷が行われた表面を示している。これらの図における印刷方向は上下方向である。図3.Bでは、吐出可能な全位置のうち30%の位置(すなわち、濃度30%のFM(Frequency Modulation)網点チント画像における吐出位置の割合であり、以下、「吐出率」という。)に透明インクが吐出されたものを示し、図3.Cは吐出率50%にて透明インクが吐出されたものを示し、図3.Dは吐出率70%にて透明インクが吐出されたものを示す。これらの印刷物のうち、図3.Bでは効果的にシアンのベタ領域の筋ムラが解消され、図3.Cでは筋ムラは完全には解消されず、図3.Dでは筋ムラはあまり解消されないという結果が得られた。
図3.Eはシアン上に吐出率30%にて透明インクが吐出されたものに対して図3.Bよりも小さい傾斜角(法線に対する傾斜角)にて取得された電子顕微鏡写真であり、図3.Fはシアン上に吐出率50%にて透明インクが吐出されたものに対して図3.Cよりも小さい傾斜角にて取得された電子顕微鏡写真である。図3.B〜図3.Fより、透明インクの吐出率が50%以上の場合、インクの液滴が重なり合って凹凸または筋傾向が緩和されないことが判る。
吐出ヘッド3における吐出口321のX方向のピッチは、例えば、169μm(150dpi)であり、吐出可能な位置のX方向およびY方向のピッチはそれぞれ21μm(1200dpi)、28μm(900dpi)である。1つの吐出可能な位置には、24pl(ピコリットル)の液滴が、一度に、または、複数回に分けて吐出されて硬化される。
図4は印刷物の光の反射状態をパワースペクトルにて示す図である。図4は、図3.Bないし図3.Dにて示す印刷物のパワースペクトル(符号711〜713を付す。)を示し、参考のために、図3.Bないし図3.Dにおいて透明インクを印刷する前のシアンが露出する状態でのパワースペクトル(符号721〜723を付す。)も示す。12サイクル/mmにおけるピークは吐出口321のピッチに起因する。符号711にて示されるように、極めて低周波の範囲を除いて、透明インクが30%の吐出率にて印刷されることにより、シアンの筋ムラが大幅に解消されることが判る。
図5.Aは、図4における図3.Bないし図3.Dの印刷物の総パワーを補間したグラフを示す図である。また、図5.Bは、12サイクル/mmの位置でのパワーを補間したグラフである。図5.Aおよび図5.Bから判るように、透明インクの吐出率が17〜33%の間に、最も好ましい吐出率が存在することが判る。
図6は、図3.Bに示す印刷物9の断面図である。印刷物9は、基材91と、基材91の主面911上に有色インクにより形成された画像層92と、画像層92上に透明インクにより形成された微小凹凸構造93とを備える。図7は、左側がシアンの画像層92を示し、右側がその上に形成された微小凹凸構造93を示す電子顕微鏡写真である。図7ではシアンの印刷方向が左右方向であり、図3.A〜図3.Dと90度異なる。
図7に示すように、画像層92の筋状の凹凸が微小凹凸構造93により緩和されることが判る。図3.Bの印刷物では、より効果的に筋ムラを解消するために、微小凹凸構造93は、印刷方向に対して15〜75度傾斜した方向に筋状とされる。微小凹凸構造は、およそ均一に微小な凹凸が広がるのであれば筋状以外であってもよく、例えば、点状の独立した凸部や凹部が巨視的に見て均一に散在するものでもよい。この場合の凸部や凹部は、等間隔かつ印刷方向に対して15〜75度傾斜して配列されることが好ましいが、ムラが視認されないのであれば、不等間隔にて存在してもよい。
また、微小凹凸構造93の凸部は印刷方向に対して均一に並ばないように存在してもよい。透明インクが画像層92上に付与される場合には、液滴量または液滴数を増やすことにより、透明インクの表面の広がりだけでなく、立体的に膜厚方向に厚さを持たせる方が、筋消し効果が顕著となる傾向がある。
図8.Aおよび図8.Bは、図6に示す印刷物9が製造される際のプリンタの動作の流れを示す図である。まず、硬化部38からの紫外線の出射が開始される(ステップS11)。そして、移動機構2により基材91が(−Y)方向に移動する。すなわち、吐出ヘッド3が基材91に対して(+Y)方向に相対的に移動する。以下、吐出ヘッド3のY方向への相対移動を「主走査」という。主走査に並行して、制御部12の制御により、基材91の主面911上に有色インク吐出部34から有色インクの微小液滴が吐出される(ステップS12)。これにより、吐出直後のインクに紫外線が照射され、有色インクが硬化する。すなわち、インクの吐出工程とほぼ並行してインクの硬化工程を行われる。主走査が完了すると、硬化部38からの紫外線の出射が停止される(ステップS13)。
基材91は移動機構2により(+Y)方向に戻り、移動機構31により吐出ヘッド3が基材91に対して(+X)方向に相対的に移動する(ステップS15)。以下、吐出ヘッド3のX方向への相対移動を「副走査」という。ステップS11〜S13,S15は繰り返され、基材91上に画像層92が形成される(ステップS14)。
次に、再度、硬化部38からの紫外線の出射が開始され(ステップS21)、移動機構2により吐出ヘッド3が基材91に対して主走査する。主走査に並行して、制御部12の制御により、基材91の主面911上に透明インク吐出部35から透明インクの微小液滴が吐出される(ステップS22)。これにより、吐出直後のインクに紫外線が照射され、透明インクが硬化する。その後、硬化部38からの紫外線の出射が停止される(ステップS23)。基材91は移動機構2により(+Y)方向に移動し、移動機構31により吐出ヘッド3が基材91に対して副走査する(ステップS25)。ステップS21〜S23,S25は、繰り返され、画像層92上に微小凹凸構造93が形成される(ステップS24)。
なお、既述のように、もう1つの硬化部38が複数のヘッドユニットの最も(+Y)側に設けられる場合は、インクの液滴を吐出しつつ基材91が(+Y)方向または(−Y)方向に1回主走査する毎に副走査が行われる。
以上に説明したように、印刷物9では、制御部12が吐出ヘッド3、移動機構2,31、光源部4を制御して画像層92の上に透明インクまたは有色インクにて画像が印刷される。なお、光源部4の制御は硬化部38の制御でもある。そして、インクにて微小凹凸構造93を形成することにより、ベタ領域に生じ易い筋ムラを解消または低減することができる。その結果、印刷物の光沢感が均一化され、印刷画質が格段に向上し、歩留まりも向上する。また、画像層92を形成する際に有色インクの印刷を過度に繰り返す必要がなく、生産性も向上する。このような筋ムラの解消または低減は、透明インクによる微小凹凸構造93が入射光に対してマイクロレンズに類似した作用を与えることにより、光が散乱しつつ反射されることにより実現されると推定される。
図9は、プリンタ1にて印刷された印刷物の他の例を示す断面図である。印刷物9aは、透明な板状の基材91と、基材91の一方の主面911上に有色インクにより形成された画像層92と、基材91の他方の主面912上に透明インクにより形成された微小凹凸構造93aとを備える。プリンタ1の動作は、微小凹凸構造93aが形成される際に基材91の上下が反転されるとう点を除いて図6の印刷物9の場合と同様である。すなわち、画像層92が形成された後に(ステップS11〜S15)、基材91の他方の主面912上に、透明インク吐出部35から透明インクの微小液滴を吐出する吐出工程と、吐出工程に並行して吐出ヘッド3を基材91に対して相対的に移動する移動工程と、吐出直後の透明インクに紫外線を照射して透明インクを硬化させることにより、他方の主面912上に透明インクによる微小凹凸構造93aを形成する硬化工程とが行われる(ステップS21〜S25)。
図10.Aないし図10.Cは、基材91上に透明インクを直接印刷した様子を示す電子写真である。図10.Aは、吐出率30%にて透明インクが吐出されたものを示し、図10.Bは50%吐出率にて透明インクが吐出されたものを示し、図10.Cは吐出率70%にて透明インクが吐出されたものを示す。図10.Aないし図10.Cと、図3.Bないし図3.Dとを比較して判るように、画像層92がベタ画像の場合は、基材91との間における画像層92の存否は、微小凹凸構造93aの形成にはほとんど影響を与えない。
印刷物9aは、例えば、透過型の表示板として用いられ、主面912に対向して光源が配置され、主面911側から画像層92が視認される。この場合においても、微小凹凸構造93aが下方から入射する光に対してマイクロレンズに類似した作用を与え、光が散乱されつつ画像層92へと導かれ、表示板における筋ムラが解消または低減される。
図11は、プリンタ1にて印刷された印刷物のさらに他の例を示す断面図である。印刷物9bは、透明な板状の基材91と、基材91の一方の主面911上に有色インクにより形成された画像層92と、画像層92上に透明インクにより形成された微小凹凸構造93と、基材91の他方の主面912上に透明インクにより形成された微小凹凸構造93aとを備える。プリンタ1の動作では、図6の印刷物9と同様に画像層92および微小凹凸構造93の形成が行われた後に、基材91の上下が反転されて微小凹凸構造93aが形成される。
印刷物9bは、図6に示す反射型の表示に適した印刷物9と図8に示す透過型の表示に適した印刷物9aの双方の特徴を実現する微小凹凸構造93,93aを備えるため、画像層92を反射光にて視認する場合においても透過光にて視認する場合においても筋ムラを解消または低減することが実現される。
UV硬化性インクを用いる印刷では印刷方向の筋ムラはベタ領域で生じ易いため、図6、図9、図11に示す印刷物9,9a,9bは、ベタ領域を多く含む画像、例えば、太い文字や幾何学的な図形を含む画像に適している。
画像層92が形成される際に吐出される有色インクの微小液滴のサイズは、画像層92上に吐出される透明または有色のインクの微小液滴のサイズと等しくなくてもよく、いずれか一方が大きくてもよい。画像層92はAM(Amplitude Modulation)網点画像でもFM網点画像でもよい(後述の他の印刷物9cにおいても同様)。
また、微小凹凸構造93,93aの凸部は複数の吐出位置に吐出されたインクの液滴の集合により形成されてもよい。
次に、プリンタ1により製造される他の印刷物について説明する。図12は、印刷物9cの断面図である。印刷物9cは、基材91、画像層92および微小凹凸構造94を備える。画像層92の画像は、微小凹凸構造94が有するマイクロレンズに対応する多視点画像である。画像層92の画像の詳細については後述する。
微小凹凸構造94は、画像層92上に所定の膜厚にて形成されるスペーサ層95、および、スペーサ層95上に配置されるレンズ層96を備える。スペーサ層95の厚さは微小凹凸構造94の全域に亘っておよそ均一である。レンズ層96は、X方向およびY方向に2次元に配列される複数のマイクロレンズ961を有し、各マイクロレンズ961はおよそ球面の凸レンズである。印刷物9cでは、スペーサ層95を形成することにより、レンズ層96の作成パラメータと基材91の特性とを分離して取り扱うことができる。
図13は、印刷物9cの製造の流れを示す図である。まず、図8.Aにて示した動作により、基材91上に画像層92が形成される(ステップS31)。次に、図8.Bにて示した動作により、画像層92上に透明インクの微小液滴が付与され、硬化部38により紫外線が照射されることにより、図14に示すように、スペーサ層95のスペーサ基部950が形成される(ステップS32)。スペーサ基部950の表面は、透明インクの微小液滴が着弾した位置の中心が周囲よりも盛り上がるため、凹凸を有する。ステップS32では、スペーサ層95を所定の厚さにするために、必要に応じて、画像層92の各位置に複数回の透明インクの吐出および硬化が行われてもよい。
続いて、硬化部38からの紫外線の照射が停止された状態で、主走査および副走査が繰り返され、透明インクの微小液滴がスペーサ基部950上におよそ全体に亘って付与される。すなわち、スペーサ基部950上に透明インクが吐出された直後に紫外線の照射は行われない。透明インクはスペーサ基部950上にて広がり、図15に示すように、スペーサ基部950の表面の凹部に流入して表層951を形成する(ステップS33)。表層951の表面は、全面に亘って基材91の主面911から同じ高さに位置する平滑面となる。
次に、硬化部38から紫外線が出射される状態で、透明インクを吐出することなく主走査および副走査が繰り返される。これにより、表層951が硬化し、表面が平滑で膜厚がおよそ均一なスペーサ層95が形成される(ステップS34)。なお、ステップS33では、透明インクの流動性が失われない程度に小さい強度(すなわち、スペーサ基部950が形成される際に照射される紫外線の強度よりも小さい強度)にて紫外線が照射されてもよい。
次に、図8.Bに準じた制御により、図12の複数のマイクロレンズ961のうち、離散的に位置するものに対応する領域に透明インクが付与され、吐出直後に透明インクに弱い紫外線が照射される。これにより、図16の平面図および図17の断面図に示すように、スペーサ層95上にX方向およびY方向に離間したマイクロレンズ961が形成される(ステップS35)。図16では、各マイクロレンズ961が形成される予定の領域を破線にて示している。マイクロレンズ961は1行おきに形成され、各行には1つおきにマイクロレンズ961が形成される。
ステップS35では、硬化部38から照射される紫外線の強度が、スペーサ基部950が形成される際に照射される紫外線の強度よりも小さいため、スペーサ層95上に吐出された透明インクは、ある程度硬化しているが流動性も有している状態(以下、「半硬化状態」という。)となる。このため、時間の経過と共にマイクロレンズ961の頂部が球面に近い状態となる。本実施の形態では、ステップS35において硬化部38から照射される紫外線の強度は、スペーサ基部950が形成される際に照射される紫外線の強度の5%〜20%程度(より好ましくは、5%〜10%程度)である。
マイクロレンズ961の表面形状が所望の形状となると、透明インクを吐出することなく吐出ヘッド3が走査され、半硬化状態の各マイクロレンズ961に紫外線が照射されてマイクロレンズ961が硬化する(ステップS36)。ステップS36における紫外線の強度は、ステップS35における紫外線の強度よりも大きく、表層951の形成時における紫外線の強度に等しい。マイクロレンズ961の形成では、マイクロレンズ961の高さを得るために、必要に応じて、同じ領域に透明インクを付与するステップS35,S36が複数回繰り返されてもよい。
次に、スペーサ層95上の透明インクを付与する領域を変更してステップS35,S36が行われ、図18に示すように、既に形成されたマイクロレンズ961の間にマイクロレンズ961が形成される(ステップS37)。図18では、互いに隣接する4つのマイクロレンズ961の間の中央に新たなマイクロレンズ961(平行斜線を付す。)が形成される。その結果、市松模様状にマイクロレンズ961が配列される。
スペーサ層95上の透明インクを付与する領域はさらに変更され、ステップS35,S36が行われる。これにより、図19に示すように、既に形成された4つのマイクロレンズ961の間にマイクロレンズ961(平行斜線を付す。)が形成される(ステップS37)。新たなマイクロレンズ961の輪郭は、正方形となる。さらに、スペーサ層95上の透明インクを付与する領域が変更されてステップS35,S36が行われ、図20に示すように、残りの領域にマイクロレンズ961(平行斜線を付す。)が形成される(ステップS37)。その結果、全てのマイクロレンズ961の輪郭が、正方形となる。以上のようにステップS35,S36が4回繰り返されることにより、互いに部分的にマイクロレンズ961が重なるようにしてスペーサ層95上にレンズ層96が形成される。
印刷物9cでは、レンズ層96と画像層92との間にスペーサ層95を設けることにより、複数のマイクロレンズ961の表面と画像層92との間の厚さ方向の距離が大きくなる。これにより、複数のマイクロレンズ961の焦点を画像層92上に容易に合わせることができ、レンズ層96を介して画像層92上の微小領域が拡大されて視認される。また、レンズ層96を平滑なスペーサ層95の表面上に形成することにより、画像層92の表面の凹凸の影響を受けることなく、所望の表面形状のマイクロレンズ961を容易に形成することができる。
なお、スペーサ基部950の形成に際してその表面をおよそ平滑にすることができるのであれば、表層951は省略されてもよい。
プリンタ1では、スペーサ層95およびレンズ層96を透明インクを用いて容易に形成することができる。このため、プリンタ1は、様々な基材91に対する微小凹凸構造94の形成に利用可能である。特に、他の方法によりマイクロレンズ961を形成することが比較的困難な、可撓性を有する板状またはシート状の基材91に対するマイクロレンズ961の形成に適している。また、微小凹凸構造94の形成に利用される透明インクが可撓性インクの場合、印刷物9cは、自動車や電車等の車体のラッピングに用いることができる。
プリンタ1では、1つの吐出ヘッド3を用いて画像層92および微小凹凸構造94が形成される。このため、微小凹凸構造94を形成する際に、画像層92とマイクロレンズ961との位置合わせを容易かつ高精度に行うことができる。後述の図26のプリンタにおいても同様である。
図21および図22は、画像層92の多視点画像を説明するための図である。図21は多視点画像8を示す平面図であり、図22は印刷物9cの断面図である。図21では、各マイクロレンズ961に対応する領域80(以下、「レンズ領域」という。)を実線にて示し、有色インクの液滴が付与される各領域81(以下、「画素領域」という。)を破線にて示している。画素領域81は600dpiであり、マイクロレンズ961は120dpiに相当するピッチにて形成される。図22は、マイクロレンズ961の中央において図21の左右方向に延びる断面を示す。
多視点画像8は、25視点からの25枚の画像を120dpiの画素に分解し、1つのマイクロレンズ961に対応する25個の画素が、レンズ領域80内の視点の方向に対応する画素領域81に割り当てられる。図22では、5個の画素に符号82a〜82eを付している。図21の左上のレンズ領域80において対応する画素に同符号を付している。
印刷物9cでは、画像層92に垂直な方向(図22中において符号D1を付す方向であり、以下、「方向D1」という。)からマイクロレンズ961を介してレンズ領域80を見ると、中央に描画された画素82cが見える。すなわち、レンズ領域80を5×5に分割した画素領域81のうち、中央の画素領域81の画素82cの集合により構成される画像が視認される。
また、方向D1とは異なる方向D2からマイクロレンズ961を介してレンズ領域80をみると、画素82cの右に隣接する画素82dの集合により構成される画像が見える。方向D3からレンズ領域80をみると、画素82cの左に隣接する画素82bの集合により構成される画像が見える。同様に、方向D4,D5からレンズ領域80をみると、画素82eの集合により構成される画像、画素82aの集合により構成される画像がそれぞれ見える。印刷物9cを上下方向や斜め方向に傾いた視点からみることにより、図21において中央の画素82cの上下方向や斜め方向に並ぶ画素の集合により構成される画像も認識される。
印刷物9cでは、見る方向によって画像が変化することを利用して、視差により見える画像を異ならせて画像が立体的に表示される。すなわち、多視点画像8として、レンズ層96を介して視認される画像を視差に応じて異ならせて立体表示を行う立体表示用画像が設けられる。多視点画像8により表現される画像は、立体画像に限定されず、見る方向に応じて変化する画像であってもよい。
好ましくは、多視点画像8には、画像の複写防止用のセキュリティ画像が含められる。例えば、図21の領域80の中央の9個の画素領域81(右下のレンズ領域80にて符号83を付す平行斜線領域)に立体表示用画像の画素が描画され、その周囲の16個の画素領域81(符号84を付す平行斜線領域)にセキュリティ画像の画素が描画される。これにより、印刷物9cを大きく傾けてみた場合のみセキュリティ画像が視認され、その他の場合は立体画像が視認される。なお、セキュリティ画像が立体画像を構成する複数の画像の一部であってもよい。
各レンズ領域80の中央の画素の集合により形成される画像は複写可能画像である。印刷物9cが複写機等により複写される際には、複写機内の光源からの光は、微小凹凸構造94から方向D1のおよそ逆方向に出射するもののみがスキャナ部により受光される。このため、印刷物9cを方向D1から見た場合に視認される複写可能画像が複写される。したがって、複写用紙等にはセキュリティ画像を複写することはできない。その結果、印刷物9cの偽造を防止し、信頼性を向上することができる。
なお、レンズ層96の全体に対応してセキュリティ画像が設けられる必要はなく、複数のマイクロレンズ961の一部のみが、画像層92の複写防止に利用されるセキュリティレンズであってもよい。画像層92のセキュリティレンズに対応するセキュリティ領域のみに、複写可能画像とセキュリティ画像とが設けられる。
プリンタ1では、レンズ層96が形成される際に、レンズ層96の表面形状、すなわち、マイクロレンズ961の配列形態、ピッチ、高さ、曲率半径等に基づいて、透明インクの吐出が制御部12により制御され、透明インクの微小液滴の大きさが変更される。図23.Aないし図23.Cは、透明インクの微小液滴の大きさが変更された場合のレンズ層96の表面形状を示す断面図である。
図23.Aないし図23.Cに示す各例では、図23.Aの微小液滴99が最も小さく、図23.Cの微小液滴99が最も大きい。このため、図23.Aのマイクロレンズ961が最も低く、曲率も最も小さい。また、図23.Cのマイクロレンズ961が最も高く、曲率も最も大きい。このように、レンズ層96の表面形状に基づいて透明インクの微小液滴の大きさを変更することにより、様々な特性(例えば、異なる焦点距離)を有するマイクロレンズ961を容易に形成することができる。
各マイクロレンズ961は、図24に示すように、複数種類の大きさの透明インクの微小液滴により形成されてもよい。図24では、スペーサ基部950上の各位置に吐出された互いに大きさが異なる透明インクの微小液滴99a〜99cを円にて描いている。これらの微小液滴99a〜99cは結合して、破線にて示す表面形状のマイクロレンズ961となる。プリンタ1では、マイクロレンズ961の表面となる予定の位置に近い位置に吐出される透明インクの微小液滴99a,99bを小さくし、表面となる予定の位置から遠い位置に吐出される透明インクの微小液滴99cを大きくすることにより、各マイクロレンズ961の形成に必要な透明インクの微小液滴の個数を大幅に増加させることなく、マイクロレンズ961の形状を精度良く形成することができる。
図25は、図22の印刷物9cの他の例を示す断面図である。印刷物9cでは、右側がセキュリティ画像が視認可能がセキュリティ領域であり、左側が通常の領域である。すなわち、右側の符号961aを付すマイクロレンズがセキュリティレンズとして機能する。各セキュリティレンズ961aの幅は、他のマイクロレンズ961b(以下、「通常レンズ」という。)の幅よりも大きい。
印刷物9cでは、画像層92の通常レンズ961bに対応するレンズ領域80が、3×3個の画素領域81に分割される。図25では、3つの画素領域81の画素に符号82b,82c,82dを付している。セキュリティレンズ961aに対応するレンズ領域80は、図22と同様に5×5の画素領域81に分割される。
印刷物9cを方向D3,D1,D2からみた場合、それぞれ画素82b,82c,82dの集合にて構成される画像が視認される。これにより、立体画像が表現される。そして、方向D5,D4からみた場合、セキュリティレンズ961aを介して、それぞれ画素82a,82eの集合にて構成されるセキュリティ画像が視認される。これにより、印刷物9cを複写機にて複写した場合、複写用紙等には立体画像を構成する複数の画像のうちの1つの画像のみが複写され、セキュリティ画像は複写されない。
印刷物9cでは、セキュリティレンズ961aの幅を通常レンズ961bの幅よりも大きくすることにより、セキュリティ領域に現れる画像の個数を容易に増加させ、セキュリティ領域以外での画像の解像度を向上することができる。印刷物9cでは、セキュリティレンズ961aの幅を通常レンズ961bと等しくし、セキュリティレンズ961aの曲率(すなわち、中央における曲率)を通常レンズ961bの曲率と異ならせてもよい。
図26は、他の例に係るプリンタ100の構成を示す図である。プリンタ100は、複数の印刷媒体である基材91に対してインクジェット方式にて順次カラー印刷を行う枚葉式のプリンタである。
プリンタ100は、基材91を図26中の(+Y)方向に移動する移動機構102、移動機構102による搬送途上の基材91に向けてインクの微小液滴を吐出する吐出ヘッド103、移動機構102に基材91を供給する供給部151、印刷物9cを移動機構102から受け取る排出部152、並びに、これらの機構を制御する制御部112を備える。印刷物9cは、図12に示すものと同様であるが、図6に示す印刷物9が製造されてもよい。さらに、印刷途上において基材91を反転する機構を設けて図9や図11に示す印刷物9a,9bが製造されてもよい。
移動機構102は、それぞれが1枚のシート状の基材91を吸着保持する複数のステージ121、複数のステージ121を案内する環状のガイド122、および、ガイド122内のベルトを図26中における反時計回りに移動させるベルト駆動機構(図示省略)を備える。ステージ121は吐出ヘッド103の下方(すなわち、(−Z)側)において(+Y)方向に移動する。
図27は、吐出ヘッド103の内部構成を示す図である。図27では、吐出ヘッド103のカバー130を破線にて描いている。吐出ヘッド103の最も(−Y)側には、4つのヘッドユニット33a〜33dを備える有色インク吐出部134が配置され、有色インク吐出部134の(+Y)側には、紫外線を出射する硬化部138が配置される。硬化部138の(+Y)側には6つの透明インク吐出部135a〜135fが配置される。透明インク吐出部135a,135bのそれぞれの(+Y)側には、紫外線を出射する硬化部139a,139bが配置され、透明インク吐出部135c〜135fのそれぞれの(+Y)側には、2個ずつ硬化部139c〜139jが配置される。
ヘッドユニット33a〜33dおよび透明インク吐出部135a〜135fは、図2のヘッドユニット33a〜33d,35と同様の基本構造を有する。硬化部138,139a〜139jは図2の硬化部38と同様の基本構造を有する。ヘッドユニット33a〜33dおよび透明インク吐出部135a〜135f、並びに、硬化部138,139a〜139jは、基材91の幅全体に亘って(すなわち、X方向の全長に亘って)設けられ、吐出ヘッド103の下方を通過する基材91の幅全体に亘って有色インクや透明インクが吐出されるとともに紫外線が照射される。
プリンタ100による印刷物9cの形成工程は、図13とほぼ同様であるため、以下、図13を参照しつつ説明する。以下の説明では、基材91の一部に注目し、当該一部に対する処理を順に説明する。プリンタ100では、まず、(+Y)方向に移動する基材91に有色インク吐出部134から有色インクが吐出され、吐出直後の有色インクに硬化部138から紫外線が照射されることにより有色インクが硬化して画像層92が形成される(ステップS31)。続いて、透明インク吐出部135aから画像層92上に透明インクが吐出され、吐出直後に硬化部139aから照射される紫外線により透明インクが硬化して図14に示すようにスペーサ基部950が形成される(ステップS32)。
次に、スペーサ基部950上に透明インク吐出部135bから透明インクが吐出される。吐出ヘッド103では、透明インク吐出部135bと硬化部139bとの間のY方向の距離が比較的大きいため、スペーサ基部950上に付与された透明インクは、紫外線が照射されて硬化する前に周囲に広がり、スペーサ基部950の表面の凹部に流入して図15に示すように表層951となる(ステップS33)。その後、表層951は、硬化部139bからの紫外線の照射により硬化し、表面が平滑で膜厚がおよそ均一なスペーサ層95が形成される(ステップS34)。
スペーサ層95が形成されると、透明インク吐出部135cから透明インクが吐出され、吐出直後に硬化部139cから比較的弱い強度(硬化部139a,139bからの紫外線の強度の5%〜10%程度)にて紫外線が照射されることにより、互いに離間する半硬化状態の複数のマイクロレンズ961(図16,図17参照)が形成される(ステップS35)。そして、半硬化状態のマイクロレンズ961に硬化部139dから通常の強度にて紫外線が照射されることにより、半硬化状態のマイクロレンズ961が硬化する(ステップS36)。
続いて、既に形成された複数のマイクロレンズ961の間に透明インク吐出部135dから透明インクが吐出され、硬化部139eからの比較的弱い強度(硬化部139cからの紫外線の強度に等しい強度)の紫外線により半硬化状態の複数のマイクロレンズ961(図18の平行斜線参照)が形成される。そして、これらのマイクロレンズ961が硬化部139fからの通常の強度の紫外線により硬化する。
その後、同様に、透明インク吐出部135eおよび硬化部139g,139hにより図19にて平行斜線を付すマイクロレンズ961が形成され、透明インク吐出部135fおよび硬化部139i,139jにより図20にて平行斜線を付すマイクロレンズ961が形成される。以上の処理により、レンズ層96の形成が終了する。
以上のように、プリンタ100では、基材91の(+Y)方向への1回の移動により、有色インク吐出部134、および、透明インク吐出部135a〜135fが基材91上の各位置を1回だけ通過して基材91に対する印刷が完了する。すなわち、吐出ヘッド103および基材91のX方向における移動を伴わない印刷(いわゆる、ワンパス印刷)が行われる。
図28は、さらに他の例に係るプリンタ200を示す図である。プリンタ200は、基材91を図28中の(+Y)方向に移動する移動機構202、移動機構202による搬送経路上に配置されたオフセット印刷部204、基材91に向けてインクの微小液滴を吐出する吐出ヘッド203、移動機構202に基材91を供給する供給部251、印刷物9cを移動機構202から受け取る排出部252、並びに、これらの機構を制御する制御部212を備える。印刷物9cは、図12に示すものと同様であるが、図6に示す印刷物9が製造されてもよい。さらに、印刷途上において基材91を反転する機構を設けて図9や図11に示す印刷物9a,9bが製造されてもよい。
移動機構202は、基材91を保持するベルト221、および、ベルト221を図26中における反時計回りに移動させるベルト駆動機構222を備える。ベルト221は吐出ヘッド203の下方(すなわち、(−Z)側)において(+Y)方向に移動する。
オフセット印刷部204は、CMYKの4色の印刷を有版にて行う複数のドラムを有する。吐出ヘッド203は、図27に示す吐出ヘッド103から、有色インク吐出部134および硬化部138を省いた構造を有する。このような構成により、基材91が(+Y)方向に搬送されると、オフセット印刷部204により画像層92が形成され(図13:ステップS31)、吐出ヘッド203により微小凹凸構造94が形成される(ステップS32〜S37)。
なお、図26および図28に示すプリンタ100,200において、ウェブ状の長い基材91に印刷が行われてもよい。この場合、プリンタ100では、ステージ121、ベルトおよびガイド122が、基材91を保持可能なベルトに置き換えられる。また、供給部151,251ではロール状に基材91が保持され、排出部152,252ではロール状に印刷物9cが回収される。
以上、プリンタおよび印刷物について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
上記実施の形態における筋ムラの解消または低減は、様々な基材上に印刷が行われる様々な印刷物に利用することができる。例えば、基材は、樹脂のみならず、紙、布、金属、ガラス等であってもよく、板状であってもシート状であってもよい。印刷物の用途も、シートに印刷された広告、バックライトを有する透過型の広告パネル、軟包装材料、設備や自動車等の計器類の表示パネル等であってもよい。レンズ層96を有する印刷物9cを製造する場合においても、同様の様々な材料を基材91として利用することができる。
画像層92は他の装置により印刷されたものであってもよい。微小凹凸構造が筋ムラの解消を目的とする場合は、画像層92は硬化性インクによるインクジェット方式にて印刷されたものであることが好ましい。レンズ層96を有する印刷物9cの画像層92が他の装置により印刷される場合は、プリンタには、透明インクのみを吐出する吐出ヘッドが設けられる。
プリンタでは、有色および透明インクは、UV硬化性以外に、可視光(光子)の照射により硬化するインクや電子ビーム(電子)の照射により硬化するインクが用いられてもよい。すなわち、硬化部からの電磁波や粒子線である放射線の照射により速やかに硬化するものであれば、様々なインクが用いられてよい。
図9に示す印刷物9aは、画像層92が形成された第1基材と微小凹凸構造93aが形成された第2基材とが背合わせにて接合されて製造されてもよい。同様に、図11に示す印刷物9bは、画像層92および微小凹凸構造93が形成された第1基材と微小凹凸構造93aが形成された第2基材とが背合わせにて接合されて製造されてもよい。
図12に示す印刷物9cを製造する際に、スペーサ層95の形成が省略されてもよい。例えば、マイクロレンズ961を互いに部分的に重ねて形成することにより、レンズ面と画像層92との間にスペーサ層95と同等の厚さを設けることができる。また、マイクロレンズ961は2次元に、すなわち、平面状に配列されるのであれば格子状に配列されなくてもよく、例えば、六角形のマイクロレンズが蜂の巣状に形成されてもよいし、さらに他の形状であってもよい。
図21では、5×5画素にて1つのマイクロレンズの領域80が構成されるが、領域80は図21に示すものよりも小さくても大きくてもよい。画像層92の画像の解像度やマイクロレンズのピッチも上記実施の形態にて示したものには限定されない。
プリンタでは、様々な種類の移動機構により、吐出ヘッドと基材91とが相対的に移動すればよい。換言すれば、吐出ヘッドおよび基材91の少なくとも一方が他方に対して相対的に移動すればよい。例えば、図1のプリンタ1において、吐出ヘッド3が基材91に対してXおよびY方向に移動してもよく、基材91が吐出ヘッド3に対してXおよびY方向に移動してもよい。
この発明を詳細に描写して説明したが、既述の説明は例示的であって限定的なものではない。したがって、この発明の範囲を逸脱しない限り、多数の変形や態様が可能であることが理解される。
1,100,200 プリンタ
2,31,102,202 移動機構
9,9a〜9c 印刷物
12,112,212 制御部
34,134 有色インク吐出部
35,135 透明インク吐出部
38,139a〜139j 硬化部
82a,82e (セキュリティ画像の)画素
82c (複写可能画像の)画素
91 基材
92 画像層
93,93a,94 微小凹凸構造
95 スペーサ層
96 レンズ層
911,912 主面
950 スペーサ基部
951 表層
961 マイクロレンズ
961a セキュリティレンズ
S21〜S25,S31〜S37 ステップ

Claims (7)

  1. インクジェットプリンタであって、
    板状またはシート状の基材の主面上に形成された画像層上に、透明インクの微小液滴を吐出する吐出部と、
    前記吐出部を前記基材に対して相対的に移動する移動機構と、
    前記画像層上に吐出された前記透明インクに放射線を照射して前記透明インクを硬化させる硬化部と、
    前記吐出部、前記移動機構および前記硬化部を制御することにより、前記画像層上に前記透明インクによる微小凹凸構造を形成する制御部と、
    を備え
    前記微小凹凸構造が、複数のマイクロレンズが2次元に配列されたレンズ層と、前記画像層と前記レンズ層との間に形成されたスペーサ層とを備え、
    前記スペーサ層が、前記画像層上に形成されるスペーサ基部と、前記スペーサ基部上に形成される表層とを備え、
    前記制御部が、前記スペーサ基部、前記表層、前記レンズ層を順次形成する制御を行い、前記表層を形成する際に、前記スペーサ基部上に前記透明インクが吐出された直後に、放射線の照射が行われない、または、前記スペーサ基部を形成する際に照射される放射線の強度よりも小さい強度にて前記硬化部から放射線が照射されることを特徴とするインクジェットプリンタ
  2. 請求項1に記載のインクジェットプリンタであって、
    有色インクの微小液滴を前記基材に向けて吐出して前記画像層を形成するもう1つの吐出部をさらに備えることを特徴とするインクジェットプリンタ
  3. 請求項1または2に記載のインクジェットプリンタであって、前記制御部の制御によって形成された前記微小凹凸構造の前記複数のマイクロレンズの少なくとも一部が、前記画像層の複写防止に利用されるセキュリティレンズであり、
    前記制御部が、
    前記画像層に垂直な第1の方向から前記レンズ層を介して視認可能な第1領域に描画された複写可能画像と、
    前記第1の方向とは異なる第2の方向から前記レンズ層を介して視認可能な第2領域に描画されたセキュリティ画像と、
    を備える、前記画像層の前記セキュリティレンズに対応するセキュリティ領域を形成する制御を行うことを特徴とするインクジェットプリンタ
  4. 請求項に記載のインクジェットプリンタであって、
    前記制御部が、前記レンズ層を介して視認される画像を視差により異ならせて立体的に表示する立体表示用画像を備える前記画像層を形成する制御を行うことを特徴とするインクジェットプリンタ
  5. 請求項1ないしのいずれかに記載のインクジェットプリンタであって、
    前記基材が、可撓性を有する板状またはシート状の部材であり、
    前記透明インクが、可撓性インクであることを特徴とするインクジェットプリンタ
  6. インクジェットプリンタにおける印刷方法であって、
    板状またはシート状の基材の主面上に形成された画像層上に、吐出部から透明インクの微小液滴を吐出する吐出工程と、
    前記吐出工程に並行して前記吐出部を前記基材に対して相対的に移動する移動工程と、
    前記透明インクに放射線を照射して前記透明インクを硬化させる硬化工程と、
    前記吐出工程、前記移動工程および前記硬化工程を繰り返すことにより、前記画像層上に前記透明インクによる微小凹凸構造を形成する繰り返し工程と、
    を備え
    前記繰り返し工程が、
    前記画像層上にスペーサ基部を形成する工程と、
    前記スペーサ基部上に表層を形成す工程と、
    前記表層上に、複数のマイクロレンズが2次元に配列されたレンズ層を形成する工程と、
    を備え、
    前記表層を形成する際に、前記スペーサ基部上に前記透明インクが吐出された直後に、放射線の照射が行われない、または、前記スペーサ基部を形成する際に照射される放射線の強度よりも小さい強度にて前記硬化部から放射線が照射されることを特徴とする印刷方法
  7. 請求項6に記載の印刷方法により、前記基材上の前記画像層上に前記微小凹凸構造が形成されたことを特徴とする印刷物。
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