JP2007310142A - 画像記録体、画像記録体の製造方法及び画像記録体の製造装置 - Google Patents

画像記録体、画像記録体の製造方法及び画像記録体の製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】立体表示の品質を向上させることが可能な画像記録体、画像記録体の製造方法及び画像記録体の製造装置を提供する。
【解決手段】一方の外表面に視点の異なる複数の視差画像群からなる画像情報(画像情報82)がマトリクス状に記録された透明支持体(透明支持体80)又は透明支持体を含む多層構成体の他方の外表面に、光透過性のレンズシート層(レンズシート層96)が積層されてなる画像記録体において、前記レンズシート層は、第1のレンズシート層(第1のレンズシート層94)及び第2のレンズシート層(第2のレンズシート層95)を有し、前記第1のレンズシート層の、前記画像情報のマトリクス状配置位置に対応する位置毎に形成された平凸レンズの凸レンズ面側が、前記画像情報と対向する向きで前記第2のレンズシート層内に埋設されている。
【選択図】図11

Description

本発明は、画像記録体、画像記録体の製造方法及び画像記録体の製造装置に関し、特に、視点の異なる複数の視差画像群からなる画像情報を記録した画像記録体、画像記録体の製造方法及び画像記録体の製造装置に関する。
従来より、立体表示に関して種々の技術が研究されている。この立体表示を可能にする技術として、複数の異なる視差画像を用いて立体像を再生するインテグラルフォトグラフィ方式(以下、IP方式という)が知られている。IP方式では、昆虫の複眼に似た構造のフライアイレンズと称される特殊なレンズ用い、このフライアイレンズを介して複数の異なる視差画像が観察されることで立体視が行われている。従来、このフライアイレンズとして、インクジェットプリンタにより光透過性のシートに吐出された液滴により形成される微小なレンズ群(微小レンズアレイ)を用いた技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−279893号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、視差画像の表面にレンズの凸部が形成されることになるため、この凸部による光の反射により観察される視差画像にざらつき感が生じ、立体表示の品質を落とすという問題がある。
本発明の課題は、立体表示の品質を向上させることが可能な画像記録体、画像記録体の製造方法及び画像記録体の製造装置を提供することである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
一方の外表面に視点の異なる複数の視差画像群からなる画像情報がマトリクス状に記録された透明支持体又は透明支持体を含む多層構成体の他方の外表面に、光透過性のレンズシート層が積層されてなる画像記録体において、
前記レンズシート層は、第1のレンズシート層及び第2のレンズシート層を有し、
前記第1のレンズシート層の、前記画像情報のマトリクス状配置位置に対応する位置毎に形成された平凸レンズの凸レンズ面側が、前記画像情報と対向する向きで前記第2のレンズシート層内に埋設されていることを特徴としている。
更に、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記第1のレンズシート層の屈折率は、前記第2のレンズシート層の屈折率より高いことを特徴としている。
また、上記課題を解決するために、請求項3に記載の発明は、
透明支持体又は透明支持体を含む多層構成体の一方の外表面に、視点の異なる複数の視差画像群からなる画像情報をマトリクス状に形成する画像形成工程と、
レンズシート用基材上に、前記画像情報のマトリクス状配置位置に対応する光透過性の平凸レンズ形状からなる第1のレンズシート層を形成する第1レンズシート層形成工程と、
前記第1のレンズシート層の凸レンズ面側に、光透過性の第2のレンズシート層を形成する第2レンズシート層形成工程と、
前記透明支持体又は多層構成体の他方の外表面と前記第1のレンズシート層の凸レンズ面側とを前記第2のレンズシート層を介して貼り合わせる貼合工程と、
前記レンズシート用基材を除去する除去工程と、
を含むことを特徴としている。
また、上記課題を解決するために、請求項4に記載の発明は、
透明支持体又は透明支持体を含む多層構成体の一方の外表面に、視点の異なる複数の視差画像群からなる画像情報をマトリクス状に形成する画像形成工程と、
前記形成された画像情報の上面に、光透過性の透明中間層を形成する中間層形成工程と、
レンズシート用基材上に、前記画像情報のマトリクス状配置位置に対応する光透過性の平凸レンズ形状からなる第1のレンズシート層を形成する第1レンズシート層形成工程と、
前記第1のレンズシート層の凸レンズ面側に、光透過性の第2のレンズシート層を形成する第2レンズシート層形成工程と、
前記透明中間層の外表面と前記第1のレンズシート層の凸レンズ面側とを前記第2のレンズシート層を介して貼り合わせる貼合工程と、
前記レンズシート用基材を除去する除去工程と、
を含むことを特徴としている。
更に、請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の発明において、
前記貼合工程前に、前記マトリクス状に記録された画像情報の輪郭線に応じた切り込みを、前記レンズシート用基材に積層された第2のレンズシート層側から前記レンズシート用基材に達する深さまで入れる切込加工工程を含むことを特徴としている。
更に、請求項6に記載の発明は、請求項3又は4に記載の発明において、
前記第1レンズシート層形成工程は、前記レンズシート用基材上にレンズ形成用樹脂を液滴として吐出することを特徴としている。
更に、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、
前記レンズ形成用樹脂は、光硬化型の樹脂であり、
前記第1レンズシート層形成工程は、前記吐出されたレンズ形成用樹脂に光を照射する光照射工程を含むことを特徴としている。
更に、請求項8に記載の発明は、請求項3〜7の何れか一項に記載の発明において、
前記第1のレンズシート層の屈折率は、前記第2のレンズシート層の屈折率より高いことを特徴としている。
更に、請求項9に記載の発明は、請求項3又は4に記載の発明において、
第2のレンズシート層は、前記第1のレンズシート層における凸レンズ面の凹部を充填するよう形成されていることを特徴としている。
更に、請求項10に記載の発明は、請求項3〜9の何れか一項に記載の発明において、
前記貼合工程による貼り合わせ位置を、前記透明支持体又は多層構成体に記録された画像情報に応じて調整する貼合位置調整工程を含むことを特徴としている。
更に、請求項11に記載の発明は、請求項3〜10の何れか一項に記載の発明において、
前記レンズシート用基材は、ベース基材と剥離層からなり、
前記剥離層上に前記第1レンズシート層及び第2レンズシート層が形成されることを特徴としている。
また、上記課題を解決するために、請求項12に記載の発明は、
透明支持体又は透明支持体を含む多層構成体の一方の外表面に、視点の異なる複数の視差画像群からなる画像情報をマトリクス状に形成する画像形成手段と、
レンズシート用基材上に、前記画像情報のマトリクス状配置位置に対応する光透過性の平凸レンズ形状からなる第1のレンズシート層を形成する第1レンズシート層形成手段と、
前記第1のレンズシート層の凸レンズ面側に、光透過性の第2のレンズシート層を形成する第2レンズシート層形成手段と、
前記透明支持体又は多層構成体の他方の外表面と前記第1のレンズシート層の凸レンズ面側とを前記第2のレンズシート層を介して貼り合わせる貼合手段と、
前記レンズシート用基材を除去する除去手段と、
を備えたことを特徴としている。
また、上記課題を解決するために、請求項13に記載の発明は、
透明支持体又は透明支持体を含む多層構成体の一方の外表面に、視点の異なる複数の視差画像群からなる画像情報をマトリクス状に形成する画像形成手段と、
前記形成された画像情報の上面に、光透過性の透明中間層を形成する中間層形成手段と、
レンズシート用基材上に、前記画像情報のマトリクス状配置位置に対応する光透過性の平凸レンズ形状からなる第1のレンズシート層を形成する第1レンズシート層形成手段と、
前記第1のレンズシート層の凸レンズ面側に、光透過性の第2のレンズシート層を形成する第2レンズシート層形成手段と、
前記透明中間層の外表面と前記第1のレンズシート層の凸レンズ面側とを前記第2のレンズシート層を介して貼り合わせる貼合手段と、
前記レンズシート用基材を除去する除去手段と、
を備えたことを特徴としている。
更に、請求項14に記載の発明は、請求項12又は13に記載の発明において、
前記マトリクス状に記録された画像情報の輪郭線に応じた切り込みを、前記レンズシート用基材に積層された第2のレンズシート層側から前記レンズシート用基材に達する深さまで入れる切込加工手段を備えたことを特徴としている。
更に、請求項15に記載の発明は、請求項12又は13に記載の発明において、
前記第1レンズシート層形成手段は、前記レンズシート用基材上に樹脂を液滴として吐出することを特徴としている。
更に、請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の発明において、
前記樹脂は、光硬化型の樹脂であり、
前記第1レンズシート層形成手段は、前記吐出された樹脂に光を照射する光照射手段を備えたことを特徴としている。
更に、請求項17に記載の発明は、請求項12〜16の何れか一項に記載の発明において、
前記第1のレンズシート層は、前記第の2レンズシート層の屈折率より高い屈折率を有することを特徴としている。
更に、請求項18に記載の発明は、請求項12又は13に記載の発明において、
第2のレンズシート層は、前記第1のレンズシート層における凸レンズ面の凹部を充填するよう形成されていることを特徴としている。
更に、請求項19に記載の発明は、請求項12〜18の何れか一項に記載の発明において、
前記貼合手段による貼り合わせ位置を、前記透明支持体又は多層構成体に記録された画像情報に応じて調整する貼合位置調整手段を備えたことを特徴としている。
更に、請求項20に記載の発明は、請求項12〜19の何れか一項に記載の発明において、
前記レンズシート用基材は、ベース基材と剥離層からなり、
前記剥離層上に前記第1レンズシート層及び第2レンズシート層が形成されることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、平凸レンズからなる第1のレンズシート層の凸レンズ面側を、第2のレンズシート層に埋設した状態で透明支持体又は多層構成体に積層することができるため、平凸レンズの凸部による光の乱反射を抑制することが可能となり、立体表示の品質を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、
第1のレンズシート層の屈折率が、第2のレンズシート層の屈折率より高い屈折率を有するため、レンズシート層のレンズとしての光学特性を引き出すことが可能となり、立体表示の品質を向上させることができる。
請求項3、12に記載の発明によれば、透明支持体又は多層構成体と平凸レンズからなる第1のレンズシート層の凸レンズ面側とを第2レンズシート層を介して対向させた状態で保持する。これにより、第1のレンズシート層の平面側を外表面とすることができるため、平凸レンズ凸部による光の乱反射を抑制することが可能となり、立体表示の品質を向上させることができる。
請求項4、13に記載の発明によれば、透明支持体又は多層構成体と平凸レンズからなる第1のレンズシート層の凸レンズ面側とを第2レンズシート層を介して対向させた状態で保持する。これにより、第1のレンズシート層の平面側を外表面とすることができるため、平凸レンズ凸部による光の乱反射を抑制することが可能となり、立体表示の品質を向上させることができる。
請求項5、14に記載の発明によれば、マトリクス状に記録された画像情報の輪郭線に応じた切り込みを、レンズシート用基材に積層された第2のレンズシート層側から前記レンズシート用基材に達する深さまで入れるため、レンズシート用基材を除去する際に画像情報の大きさに応じたレンズシート層を容易に形成することができる。
請求項6、15に記載の発明によれば、ベース基材上にレンズ形成用樹脂を液滴として吐出するため、レンズ形成用樹脂の表面張力により平凸レンズ形状を容易に形成することができる。
請求項7、16に記載の発明によれば、吐出されたレンズ形成用樹脂に光を照射することで、平凸レンズ形状に形成された樹脂を硬化させることができる。
請求項8、17に記載の発明によれば、第1のレンズシート層の屈折率が、第2のレンズシート層の屈折率より高い屈折率を有するため、レンズシート層のレンズとしての光学特性を引き出すことが可能となり、立体表示の品質を向上させることができる。
請求項9、18に記載の発明によれば、第2のレンズシート層は、第1のレンズシート層における凸レンズ面側の凹部を充填するよう形成されているため、第1のレンズシート層の凸レンズ面を、第2のレンズシート層に埋設した状態で透明支持体に積層することができる。
請求項10、19に記載の発明によれば、透明支持体又は多層構成体と第1のレンズシート層との貼り合わせ位置を、当該透明支持体又は多層構成体に記録された画像情報に応じて調整することができるため、立体表示の品質を向上させることができる。
請求項11、20に記載の発明によれば、剥離層上に前記第1レンズシート層及び第2レンズシート層が形成されるため、レンズシート用基材を容易に除去することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。ただし、本発明の範囲は、図示例に限定されないものとする。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態における画像記録体の製造装置1の構成を、模式的に示した図である。図1に示すように、製造装置1は、制御装置10と本体部20とから構成されている。
制御装置10は、CPU(Central Processing Unit)、RAM等から構成される制御部11、磁気的、光学的記録媒体若しくは半導体メモリの不揮発性の記録媒体から構成される記憶部12等を有したPC(Personal Computer)等の情報処理装置であって、制御部11は、記憶部12に記憶された所定のプログラムとの協働により各種処理を実行し、製造装置1を構成する各部の動作を統括的に制御する。
また、制御装置10は、キーボードやボタン、マウス等の入力手段からなる操作部13、画像データの入力が可能なデータ入力部14、本体部20との間で授受される各種信号や情報の送受信を行うI/F部15等を備え、これら制御装置10の各部はバス16を介して接続されている。
制御部11は、I/F部15を介して本体部20から入力される検出信号等の各種信号に基づいて、本体部20の各部の状態を監視するとともに、I/F部15を介して本体部20の各部に制御信号を送信することで、本体部20の各部の動作を統括的に制御する。
また、制御部11と、記憶部12に記憶された所定のプログラムとの協働により、データ入力部14を介して入力される画像データに基づいて立体画像表示用画像を生成する。ここで入力される画像データとしては、三次元非接触型実写、3DCG形状若しくはCADの如き3Dデータ又はデジタルカメラやスキャナ等により取得された実写等が挙げられる。
なお、本実施形態では、立体画像表示用画像の生成方法として、インテグラルフォトグラフィ(IP)方式を用いるものとする。このIP方式では、想定される観察者の移動視点領域をカバーする画像情報を記録した立体画像表示用画像が用いられる。この方法により両眼視差と同時に移動視差も再現され、特に水平視差に加えて上下方向の視差情報を有することで、観察位置の依存性が少なく、全ての方向の視点移動に対応した立体表示が可能となる。またIP方式とは視差違い画像情報の配列の方式が異なっても、同等な機能を有する立体画像表示用画像であれば良い。表示される立体画像は、静止画像であっても良いし、観察者が移動することにより擬似動画に見える場合のように、擬似動画を得るための立体画像表示用画像、及び複数コマによる擬似動画観察をも可能な立体画像表示用画像を含む。以下、立体画像表示用画像をIP画像という。
本体部20は、基材ストック部30、画像形成部40、シート反転部50、レンズ形成部60を備える。
基材ストック部30のHP1〜HP3には、PET(PolyEthylene Terephthalate)やPEN(PolyEthylene Naphthalate)等の光透過性を有したシート状の透明支持体80が格納されている。基材ストック部30は、制御装置10から入力される制御信号に基づいて、この透明支持体を図示しない搬送手段により搬送経路R1に沿って画像形成部40へと搬送する。
画像形成部40は、K(黒)、C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)の4色のインクからなる昇華型プリンタであって、制御装置10から入力される制御信号に基づいて、当該制御装置10から入力されるIP画像を基材ストック部30から搬送される透明支持体80の一方の外表面(以下、画像記録面という)に形成する。
シート反転部50は、画像形成部40により画像形成された透明支持体80をローラ等の反転手段により表裏面を反転させることで、画像記録面を図中下側に向け、図示しない搬送手段により搬送経路R2に沿ってレンズ形成部60へと搬送する。
なお、本実施形態では、画像形成部40を昇華型プリンタとしたが、これに限らず、例えば、インクジェット方式、電子写真方式、印刷方式等を用いることとしてもよく、高い最高濃度を得ることが可能な濃度階調再現方式である銀塩感光材料を用いた銀塩方式を用いることがより好ましい。また、インクジェット方式としては、溶剤顔料タイプのような高濃度の透過画像を形成できるものが好ましい。
上記した銀塩方式の場合、透明支持体80として用いるカラー感光材料としては、以下のものが挙げられる。まず、ハロゲン化銀カラー写真感光材料が挙げられる。この感光材料としては光透過性支持体、もしくは反射支持体の上に互いに吸収波長領域の異なる少なくとも3種の感光性層を有するものであれば、公知のいずれのものであってもよいが、光透過性支持体上に画像形成される透過光観察型のハロゲン化銀カラー写真感光材料であることが好ましい。
また、ハロゲン化銀カラー写真感光材料は、撮影用のカラーネガフィルム、カラーポジフィルムであってもよく、プリント用の印画紙やディスプレイ用の透過印画フィルムのいずれであってもよい。本発明の用いることの出来るハロゲン化銀感光材料の好ましい様態の一つは、大判サイズのカラーポジフィルムである。また別の様態は、透過型ディスプレイ作成用のカラーフィルムであり、特にデジタル露光に適したディスプレイフィルムが好ましく、例えば、コニカミノルタディスプレイフィルムクリアForDIGITALタイプ1を用いることができる。このデジタル露光を行う機器としては、例えば、ダースト社製レーザ露光機ラムダを用いることができる。また、更に高解像度のIP画像が必要な場合には、アナログ的に接写やデュープ露光する方法を組み合わせることが好ましい。
ハロゲン化銀乳剤の組成は、塩化銀、臭化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀、塩沃化銀等の任意のハロゲン組成を有するものであってもよい。例えば、撮影用感材に主に用いられる沃臭化銀乳剤であっても良い。また、プリント用感材に用いられる塩化銀を95モル%以上含有する塩臭化銀乳剤であっても良く、特に高照度露光適正を高めたデジタル露光に最適な乳剤である場合が好ましい。
前述に限らず、利用可能なカラー材料としては、色素又は色素前駆体を有する記録材料であれば、公知のいずれのものでもよい。例えば、簡易等ライ処理により、アゾメチン色素による高画質の色画像を得ることのできる光記録材料を挙げることができ、具体的には、特定構造のアゾメチン色素の色素前駆体を内包するマイクロカプセルと、光重合開始剤および重合性求電子剤を含む油滴とバインダーを含む感光層を透明支持体上に設けた光記録材料が挙げられる。そして、光重合開始剤がカオチン性色素/アニオン性ホウ素化合物錯体であるものが好ましい例として挙げられる。
この光記録材料による画像形成方法は、透明支持体80上に、色素前駆体を内包するマイクロカプセルと、重合性求電子剤および光重合開始剤を含む油滴と、バインダーを含む感光層を有する材料を像様に露光して、露光された光重合開始剤からラジカルを生成せしめ、そのラジカルが重合性求電子剤に付加して重合を開始させ、重合性求電子剤を像様に重合不動化する。その後加熱することにより、未重合の求電子剤と色素前駆体を接触、反応させ色素像を得る。
これに用いられる色素前駆体は種々の化合物を使用できる。具体的には、アゾメチン色素を得る色素前駆体などがある。そして、色素前駆体の油滴内部からのリアクタントの重合によるマイクロカプセル化、酢酸エチルのような揮発性溶媒にオイル相を溶解後に水溶性高分子中に乳化分散することによって得られる油滴、オキシムエステル類、過酸化物、有機イオウ化合物、ハロゲン化物、又はホスフィンオキシド化合物のような直接光分解するような光重合開始剤、求核置換反応または求核付加反応を受ける官能基と重合性基を合わせ持つ化合物である重合性求電子剤等を用いる方法で色素像を得ることができる。
この光記録材料は、感光波長が異なる複数の光重合開始剤、および色の異なる複数の色素前駆体を組み合わせ、多色またはフルカラー画像を形成する。例えば、それぞれC(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)に発色し、感光波長の異なる3つの感光層を積層することにより、フルカラー画像形成用の光記録材料とすることができる。また、それぞれの層の間に中間層を設けることもでき、その他、保護層、フィルター層等を設けても良い。
露光光源の選択に際しては、光記録材料の感光波長に適した光源を選ぶことは勿論であるが、画像情報が電気信号を経由するかどうか、システム全体の処理速度、コンパクトネス、消費電力等を考慮して選ぶことができる。
また、画像露光装置としては、発光ダイオード、各種レーザを用いてもよいし、画像表示装置として知られる各種デバイス(CRT、液晶ディスプレイ、エクトロルミネッセンスディスプレイ、エレクトロクロミックディスプレイ、プラズマディスプレイ等)を用いることもできる。この場合、画像情報は、ビデオカメラや電子スチルカメラから得られる画像信号、日本テレビジョン信号規格(NTSC)に代表されるテレビ信号、原画をスキャナ等で多数の画素に分割して得た画像信号、磁気テープ、ディスク等の記録材料に蓄えられた画像信号が利用できる。
カラー画像の露光に際しては、LED、レーザ、蛍光管等を光記録材料の感色性に合わせて組み合わせて用いるが、同じものを複数組み合わせて用いてもよいし、別種のものを組み合わせて用いてもよい。光記録材料の感色性は写真分野ではR(赤)、G(緑)、B(青)感色性が通常であるが、近年はUV、IR等を組み合わせて用いることも多く、光源の利用範囲が広がってきている。例えば光記録材料の感色性が(G、R、IR)や(R、IR(短波)、IR(長波))、(UV(短波)、UV(中波)、UV(長波))、(UV、B、G)等のスペクトル領域が利用される。光源もLED2色とレーザの組み合わせ等別種のものを組み合わせてもよい。上記発光管あるいは素子は1色毎に単管あるいは素子を用いて走査露光してもよいし、露光速度を速めるためにアレイになったものを用いてもよい。利用できるアレイとしては、LEDアレイ、液晶シャッターアレイ、磁気光学素子シャッターアレイ等が挙げられる。また、青色光発色ダイオードを用い、緑色光発色ダイオード、赤色光発色ダイオードと組み合わせた光源も用いることができる。
上記画像表示装置としては、CRT(Cathode Ray Tube)のようにカラー表示のものとモノクロ表示のものがあるが、モノクロ表示のものをフィルターと組み合わせて数回の露光を行なう方式を採用してもよい。既存の2次元の画像表示装置は、FOTのように1次元化して利用してもよいし1画面を数個に分割して走査と組み合わせて利用してもよい。加熱手段としては、光記録材料の感光層が塗設されていない支持体上の面に発熱体層を設けて加熱してもよい。さらに、熱板、アイロン、熱ローラーを用いたり、熱ローラーとベルトの間に光記録材料をはさんで加熱する方法を用いてもよい。
すなわち該光記録材料を、光記録材料の面積以上の表面積を有する発熱体と接触させて、全面を同時に加熱しても良いし、より小さな表面積の発熱体(熱板、熱ローラー、熱ドラム等)と接触させ、それを走査させて時間を追って全面が加熱されるようにしても良い。また上記のように発熱体と光記録材料とを直接接触する加熱方法以外にも、電磁波、赤外線、熱風等を光記録材料にあてて非接触の状態で加熱することもできる。本発明の画像形成においては、該光記録材料の、感光層を塗設していない支持体上の面から加熱する場合、感光層の塗設してある面の方は直接空気に接触していても良いが、光記録材料からの水分、揮発成分の蒸発を防いだり、熱を逃がさないように保温するために、断熱材等でカバーしても良い。
また加熱は、像様露光後0.1秒以上経過してから加熱する事が好ましい。加熱温度は一般に60℃から250℃、好ましくは80℃〜180℃であり、加熱時間は0.1秒から5分の間である。また、異なる温度で2回以上加熱してもよい。
次に本発明の透明支持体80に適用可能な感熱記録材料について説明する。
感熱記録材料は、色素又は色素前駆体を含有する感熱記録材料であれば、公知のいずれのものでもよい。例えば、透明支持体80上に電子供与性染料前駆体と電子受容性化合物を主成分として含有する第一の感熱発色層、最大吸収波長が360±20nmであるジアゾニウム塩化合物と該ジアゾニウム塩化合物と熱時反応して呈色するカプラーを含有する第二の感熱発色層、最大吸収波長が400±20nmであるジアゾニウム塩化合物と該ジアゾニウム塩化合物と熱時反応して呈色するカプラーを含有する第三の感熱発色層を順次積層してなる多色感熱記録材料(多層構成体)が挙げられ、複数の電子供与性染料前駆体と電子受容性化合物を共存させた感熱記録材料を作成し、各電子供与性染料前駆体の発色開始温度が異なることを利用して異なった温度を加えることにより異なった色相の画像を得る試みが提案され、さらに、異なった色相に発色する感熱記録層を2層積層することにより、低温で上層を、高温で上層を、下層の両者を発色させ2色発色の感熱記録材料を得る試みが提案されて、透明支持体上にジアゾニウム塩化合物とカプラーからなる第一の感熱発色層、ポリエーテル化合物を含有する中間層、塩基性染料前駆体と電子受容性化合物からなる第二の感熱発色層を積層した多色感熱記録材料が提案されており、塩基性染料前駆体と電子受容性化合物からなる感熱発色層を2層積層した2色感熱記録材料において、低温発色層に有機塩基化合物であるグアニジン類を添加しておき、高温発色層の発色時に低温発色層の発色を消色せしめる方法が提案され、さらに、透明支持体80上に酸性染料前駆体と有機塩基化合物からなる高温感熱発色層と塩基性染料前駆体と電子受容性化合物からなる低温発色層を積層し、高温印字時には下層の有機塩基化合物が上層に拡散して発色体を消色する多色感熱記録材料が提案されている。
直接感熱記録でフルカラー画像を再現する方法の1つとして、感光波長の異なった2種のジアゾニウム塩と各々のジアゾニウム塩と熱時反応して異なった色相に発色するカプラーを組み合わせた感熱記録層2層と、塩基染料前駆体と電子受容性化合物を組み合わせた感熱記録層を積層することにより良好な多色画像を再現できる感熱記録材料も知られており、本発明においては、上記いずれも採用可能である。
レンズ形成部60は、画像記録体の微小レンズアレイとなるレンズシート層を作成し、このレンズシート層を画像形成部40から搬送経路R3に沿って搬送される透明支持体80の画像記録面に対向する他方の外表面(以下、レンズ形成面という)に貼り合わせることで、一の画像記録体100を形成する。
図2はレンズ形成部60の構成を示した図であり、図3はレンズ形成部60の斜視図である。
図2及び図3に示すとおり、レンズ形成部60は、レンズシート用基材カセット70が嵌挿係合されるレンズシート用基材カセット装填部61、レンズ群形成部62、UV光照射部63、接着層形成部64、切込加工部65、前後方向調整機構部66、左右方向調整機構部67、レンズシート接着部68、レンズシート用基材剥離部69等から構成され、各部の動作は制御装置10からの制御信号により制御されている。
以下、図4を参照して、レンズシート用基材カセット70について説明する。なお、図4(a)は、レンズシート用基材カセット70を正面方向から見た斜視図を示しており、図4(b)は、レンズシート用基材カセット70を背面方向から見た斜視図を示している。
レンズシート用基材カセット70は、PETやPEN等のシート状の平坦なベース基材91と剥離層92とからなるレンズシート用基材上に、後述するレンズ形成用樹脂(光硬化性樹脂)と同様の基材からなるレンズベース層93を予め積層した連続シート90(図8(b)参照)を巻き付けた供給側ローラ71、後述する巻取側ハブ駆動軸612の回転動作により連続シートを巻き取る巻取側ローラ72、連続シートの搬送位置をガイドするガイドローラ73、74等を備える。供給側ローラ71、巻取側ローラ72は、後述するレンズシート用基材カセット装填部61の供給側ハブ駆動軸611、巻取側ハブ駆動軸612に嵌挿係合され、当該巻取側ハブ駆動軸612の回転動作により、巻取側ローラ72に連続シート90が巻き取られるようになっている。なお、本実施形態では、ベース基材91に剥離層92及びレンズベース層93が積層された連続シート90を用いることとしたが、これに限らず、ベース基材91に剥離層92のみが積層された連続シート90を用いることとしてもよい。
また、レンズシート用基材カセット70は、供給側ローラ71側の側面部及び背面部に開口部を有しており、この開口部から供給側ローラ71に巻き付けられた連続シート90が、後述するキャプスタン613によりレンズシート用基材カセット70の筐体外に引き出されるようになっている。
このように、レンズシート層の形成に供する連続シート90をレンズシート用基材カセット70に収納することにより、連続シート90を効率よく保管し、レンズ形成部60に送り出すことが容易となる。また、連続シート90の交換に係る労力も減少させることができるため、効率的な運用を図ることができる。
図2及び図3に戻り、レンズシート用基材カセット装填部61は、供給側ハブ駆動軸611、巻取側ハブ駆動軸612、キャプスタン613を備え、両ハブ駆動軸及びキャプスタン613は本体部20のシャーシ21に軸支されている。また、キャプスタン613は、レンズシート用基材カセット70の未装填時、制御装置10の制御により図中Aの位置に配置されており、不図示の検出手段によりレンズシート用基材カセット70の装填が検出されると、接着層形成部64下部の所定の位置までキャプスタン613が移動されることで、レンズシート用基材カセット70内の連続シート90が、引き出されるようになっている。なお、レンズシート用基材カセット70下部の露出した連続シート90は、当該レンズシート用基材カセット70が装填される際に、後述するニップロール681とニップロール682との間に狭持されるよう配置される。
制御装置10は、図示しないモータ等の駆動手段を制御することで、連続シート90が撓まないよう巻取側ハブ駆動軸612及びキャプスタン613を図中矢印方向に回転動作させ、レンズシート用基材カセット70に収納された連続シート90を、レンズ群形成部62、UV光照射部63、接着層形成部64、レンズシート接着部68、レンズシート用基材剥離部69に沿って所定の速度で搬送する。
レンズ群形成部62は、インクジェット方式の液体吐出ヘッドを備え、制御装置10の制御の下、この液体吐出ヘッドのノズルから光透過性の光(紫外線)硬化性樹脂を液滴として吐出することで、第1のレンズシート層を形成する。ここで、吐出された光硬化性樹脂は、当該光硬化性樹脂の表面張力により、平凸レンズ形状を呈するため、樹脂の表面張力により平凸レンズ形状を容易に形成することができる。なお、液体吐出ヘッドから吐出される光硬化性樹脂の位置と量は、透明支持体80の画像記録面に形成した画像情報の位置と大きさ(画像ピッチP)に対応するよう、制御装置10により制御されているものとする(図10(a)参照)。また、本実施形態で用いる光硬化性樹脂の屈折率は、後述する第2のレンズシート層95を形成するボンド樹脂の屈折率より高い屈折率を有するものとする。これにより、レンズシート層のレンズとしての光学特性を引き出すことが可能となり、立体表示の品質を向上させることができる。
光硬化性樹脂はとしては、アクリル系樹脂が好適である。このアクリル系樹脂の基本組成の具体例としては、プレポリマーまたはオリゴマー、モノマー、光重合開始剤があげられる。
プレポリマーまたはオリゴマーとしては、例えば、エポキシアクリレート類、ウレタンアクリレート類、ポリエステルアクリレート類、ポリエーテルアクリレート類、スピロアセタール系アクリレート類等のアクリレート類、エポキシメタクリレート類、ウレタンメタクリレート類、ポリエステルメタクリレート類、ポリエーテルメタクリレート類等のメタクリレート類等が利用できる。
モノマーとしては、例えば、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、N−ビニル−2−ピロリドン、カルビトールアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、イソボルニルアクリレート、ジシクロペンテニルアクリレート、1,3−ブタンジオールアクリレート等の単官能性モノマー、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ペンタエリスリトールジアクリレート等の二官能性モノマー、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等の多官能性モノマーが利用できる。
光重合開始剤としては、例えば、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン等のアセトフェノン類、α−ヒドロキシイソブチルフェノン、p−イソプロピル−α−ヒドロキシイソブチルフェノン等のブチルフェノン類、p−tert−ブチルジクロロアセトフェノン、p−tert−ブチルトリクロロアセトフェノン、α,α−ジクロル−4−フェノキシアセトフェノン等のハロゲン化アセトフェノン類、ベンゾフェノン、N,N−テトラエチル−4,4−ジアミノベンゾフェノン等のベンゾフェノン類、ベンジル、ベンジルジメチルケタール等のベンジル類、ベンゾイン、ベンゾインアルキルエーテル等のベンゾイン類、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシム等のオキシム類、2−メチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン等のキサントン類、ミヒラーケトン等のラジカル発生化合物が利用できる。
また、本実施形態では、光硬化性の樹脂を用いることとしたが、これに限らず、熱硬化性の樹脂や湿気反応硬化型の樹脂等、他の硬化特性を有した光透過性の樹脂を用いることとしてもよく、その場合には、硬化特性に応じた硬化処理部をUV光照射部63の代わりに設けるものとする。
UV光照射部63は、紫外線を照射することが可能な蛍光管やランプ等の発光手段を備え、制御装置10の制御の下、当該発光手段から照射される紫外線により連続シート90上に形成された第1のレンズシート層94を硬化させる。
接着層形成部64は、制御装置10の制御の下、連続シート90の第1のレンズシート層94上に光透過性のボンド樹脂を塗布し、第1のレンズシート層94上に第2のレンズシート層(接着層)95を形成する。なお、塗布されるボンド樹脂の量は、第1のレンズシート層94が有する凸レンズ面のレンズ部間の凹部を充填するよう制御されているものとする。ここで用いるボンド樹脂としては、2液混合型、湿気反応硬化型、光硬化型、ホットメルト型等の熱圧着型等の接着剤を用いることが可能であり、本実施形態では、熱圧着型の接着剤を用いるものとする。また、樹脂の塗布する方法としては、ダイコータ、ロールコータ、インクジェット方式等を用いることができる。
切込加工部65は、キャプスタン613の下部に軸支され、制御装置10の制御に応じて図中矢印方向に回転動作するローラであって、その表面には連続シート90の長手方向及び/又は幅方向に切断可能なロータリー刃等の切断手段を備えている。また、切込加工部65は、制御装置10の制御に応じてキャプスタン613の方向に移動可能に構成されており、当該切込加工部65とキャプスタン613との間で連続シート90を狭持することが可能となっている。
制御装置10は、切込加工部65の回転動作を制御するとともに、切込加工部65を移動させることで、切込加工部65とキャプスタン613との間に狭持される連続シート90の第2のレンズシート層95側から、剥離層92に達する深さまで切り込みを入れる、所謂ハーフカット加工を施す(図5参照)。ここで、制御装置10は、先に生成したIP画像に基づいて、このIP画像の輪郭線に応じたハーフカット加工を連続シート90に施すよう、切込加工部65とキャプスタン613との間隙、切込加工部65の回転速度を制御する。このように、IP画像の輪郭線に応じた切り込みを、レンズシート用基材に積層された第2のレンズシート層側から前記レンズシート用基材に達する深さまで入れるため、レンズシート用基材を除去する際にIP画像の大きさに応じたレンズシート層を容易に形成することができる。
なお、本実施形態では、IP画像の輪郭線に対応する連続シート90の長手方向及び幅方向にハーフカット処理を施すこととするが、これに限らず、連続シート90の長手方向又は幅方向のみとしてもよく、この場合、連続シート90の幅方向にハーフカット処理を施すことが好ましい。
前後方向調整機構部66、左右方向調整機構部67は、図示しないアクチュエータ等の駆動手段を備え、制御装置10の制御の下、画像形成部40から搬送される透明支持体80の搬送方向(前後方向)の位置と、搬送方向に直交する左右方向の位置とを夫々調整し、レンズシート接着部68による貼り合わせの際に、透明支持体80に記録されたIP画像(画像情報)の位置と連続シート90に形成された第1のレンズシート層94のレンズ部の位置とが対応するよう制御する。
レンズシート接着部68は、ニップロール681、ニップロール682を備え、制御装置10の制御の下、両ニップロールを図中矢印方向に回転動作させ、この両ニップロール間を搬送される透明支持体80及び連続シート90が両ニップロールにより狭持され圧着されることで、透明支持体80と連続シート90の第1のレンズシート層94とを第2のレンズシート層95を介して貼り合わせる。なお、本実施形態のように、熱圧着型の接着剤を用いた場合には、両ニップロールのうち何れか一方又は両方を不図示の加熱手段により加熱されるものとする。また、本実施形態では、ニップロールを用いることとしたが、これに限らず、上下の平板にて挟み、プレスする方式を用いてもよく、この場合も同様に熱圧着型の接着剤を用いた場合には、上下の平板のうち何れか一方又は両方が不図示の加熱手段により加熱されるものとする。
レンズシート用基材剥離部69は、ベルトコンベア等の搬送手段を備え、連続シート90と一体化された透明支持体80を、巻取側ハブ駆動軸612の回転動作とともに図中左方向に搬送する。ここで、連続シート90と一体化された透明支持体80は、巻取開始位置Qまで搬送されると、巻取側ハブ駆動軸612による巻取方向とレンズシート用基材剥離部69による搬送方向とに引っ張られることにより、図6に示すように、連続シート90の剥離層92からIP画像の輪郭線、即ち透明支持体80の輪郭に応じた大きさの、レンズベース層93、第1のレンズシート層94及び第2のレンズシート層95が剥離され、これらレンズベース層93、第1のレンズシート層94及び第2のレンズシート層95がレンズシート層96として透明支持体80上に積層された一の画像記録体100が製造される。
以下、図7〜11を参照して、上記製造装置1による画像記録体の製造工程を説明する。
図7は、本実施形態の製造装置1の各部により行われる画像記録体の製造工程を示した図である。同図に示すとおり、画像記録体の製造工程は、後述するIP画像を生成するIP画像生成工程S1、生成されたIP画像を透明支持体80に形成するIP画像出力工程S2、画像形成部40により画像形成された透明支持体の表裏面を反転させるシート反転工程S3、透明支持体80にレンズシート層96を形成するレンズシート層形成工程S4を含む。以下、画像記録体の製造工程に含まれた各工程を説明する。
まず、制御装置10にて、IP画像生成工程S1の各工程が行われる。IP画像を生成するためには、複数の視点が異なる2次元画像(以下、視差画像という)が必要となる。入力工程S11では、データ入力部14を介して視差画像群の入力を行う。入力工程S11で入力される視差画像群としては、例えば、上述したようにデジタルカメラ等により撮影された実写画像がある。この場合、被写体となる撮影対象を注視点として、注視点とカメラを結ぶ直線が垂線となるような平面空間上に、一定の間隔で複数のカメラを並べて撮影、あるいはカメラを移動して撮影することにより、注視点を中心とした視差画像群を得ることができる。上記のような実写により視差画像を得た場合、IP画像処理工程S13にてIP画像を直接作成することができる。
また、入力工程S11において立体表示対象を撮影もしくは測定等の方法により該立体表示対象をデータ化して入力し、続く多視点画像レンダリング工程S12にて制御部11により所定のシミュレーション(演算)を行うことにより、視差画像を生成することができる。この場合、入力工程S11においてデータの入力に用いられる手段としては、3次元スキャナ等の非接触型の3次元データ入力機器、例えばコニカミノルタ製VIVID9i等を用いることができる。また、他の方法としては、実写画像による視差画像群に対し画像解析等を施すことにより3次元データを生成する方法が挙げられる。あるいは立体表示対象が商品やロゴ、CGキャラクター等であり、予め3DCADや3DCG等の3次元データが存在する場合には、このデータを直接入力することとしてもよい。
多視点画像レンダリング工程S12は、例えば市販の3DCGソフトウェア(プログラム)を利用することができる。好適なソフトウェアとしては、shade、maya、3dstudioMAX等の3DCGソフトウェアが挙げられる。これらの3DCGソフトウェアにて、入力工程S11で入力した3次元データをインポートし、得られた形状データを仮想空間内で複数視点から撮影(レンダリング)することで視差画像群得ることができる。これにより、前述したデジタルカメラの実写による視差画像群と同等な、視差画像群を得ることができる。
IP画像処理工程S13では、ピンホールやレンズを介して観察した場合に、両眼で違う視点の画像が見えるように視差画像群を再配置して再画像合成することで、IP画像を作成する。この画像処理の方法は公知の方法を含め任意の手段を用いることができる。
図8は、立体画像を得るためのIP画像の生成を説明するための図である。ここでは、1視点が180×180画素からなる視差画像81を、縦32視点×横32視点=1024視点分集め、これら視差画像群を一つのレンズ又はピンホールから観察される各視点に対応する位置にそれぞれ画像情報82としてマトリクス状に配置することで、一枚のIP画像83が生成される例を示している。
なお、1視点あたりの解像度を示す画素数は、上記例に限定されず、生成を行うIP画像に応じて任意に変更することが可能であるものとし、該IP画像に含まれる所定の画像領域に応じて変更することとしてもよい。例えば、図9において、雲を示す画像領域A1の一視点あたりの解像度を、他の画像領域と異ならしめることができる。また、視点の数は、上記例に限定されず、生成を行うIP画像に応じて任意に変更することが可能であるものとし、該IP画像に含まれる所定の画像領域に応じて変更することとしてもよい。例えば、図9において、図中左端の木を示す画像領域A2の視点数を、他の画像領域と異ならしめることができる。
図7に戻り、画像形成部40では、当該画像形成部40が有する昇華型プリンタ機能により、制御装置10で生成されたIP画像83を、基材ストック部30から搬送される透明支持体80に形成(出力)するIP画像出力工程S2が行われる。そして、続くシート反転工程S3により透明支持体80の表裏面が反転され、図10(a)に示した状態でレンズ形成部60へと搬送される。
続く、レンズ形成部60では、レンズシート層形成工程S4の各工程が行われる。以下、図10を参照して、レンズシート層形成工程S4に含まれる各工程を説明する。
まず、レンズシート用基材カセット装填部61にレンズシート用基材カセット70が装填され、キャプスタン613が所定の位置に移動されると、レンズ群形成部62及びUV光照射部63により、連続シート90(図10(b)参照)のレンズベース層93上に、光硬化性樹脂が液滴として吐出されることで、半凸レンズ形状からなるレンズ部(第1のレンズシート層94)を形成する第1レンズシート形成工程S41が行われる(図10(c)参照)。
続いて、接着層形成部64では、第1レンズシート形成工程S41で形成された第1のレンズシート層94の凸レンズ面側に、レンズ部間の凹部を充填するよう接着剤が塗布され、第2のレンズシート層95を形成する第2レンズシート形成工程S42が行われる(図10(d)参照)。
連続シート90に第2のレンズシート層95が形成された後、切込加工部65にて、IP画像83の輪郭線に応じた切り込みを、連続シート90の第2のレンズシート層95側から剥離層92に達する深さまで入れる切込加工工程S43が行われる。
また、接着層形成部64からレンズシート接着部68へと連続シート90が搬送される間、前後方向調整機構部66及び左右方向調整機構部67により、透明支持体80の搬送タイミング及び位置を調整する貼合位置調整工程S44が行われる。
続く、レンズシート接着部68では、透明支持体80と、連続シート90の第1のレンズシート層94と、を第2のレンズシート層95を介して貼り合わせる貼合工程S45が行われた後、レンズシート用基材剥離部69にて、一体化された透明支持体80及び連続シート90からベース基材91及び剥離層92を除去する除去工程S46が行われ(図8(e)参照)、一の画像記録体100が製造される。
図11は、上記した画像記録体の製造工程を経て製造された、画像記録体100の断面図である。
図11に示すとおり、画像記録体100は、透明支持体80のレンズ形成面上にレンズシート層96としての第2のレンズシート層95、第1のレンズシート層94及びレンズベース層93が積層されており、第1のレンズシート層94の凸レンズ面側が画像記録面のIP画像83と対向する向きで第2のレンズシート層95内に埋設されている。また、第1のレンズシート層94及びレンズベース層93の平面側が、画像記録体100の外表面となっている。
以上のように、本実施形態によれば、画像記録体100の凸レンズ面の凸部による光の乱反射を抑制することが可能となり、立体表示の品質を向上させることができる。
<第2の実施形態>
図12は、第2の実施形態における画像記録体の製造装置1の構成を、模式的に示した図である。図12に示すように、製造装置1は、制御装置10と本体部20とから構成されている。なお、第1の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
本体部20は、基材ストック部30、画像形成部40、中間層形成部110、レンズ形成部60を備える。
ここで、中間層形成部110は、レンズ形成部60の供給側ハブ駆動軸611、巻取側ハブ駆動軸612、ニップロール681、ニップロール682及びレンズシート用基材剥離部69と同様の機構を備え、当該機構部にレンズシート用基材カセット70と同様の機構を備えた中間層用基材カセット120が嵌挿係合される。なお、中間層用基材カセット120下部の露出した連続シート90は、当該中間層用基材カセット120が装填される際に、中間層形成部110のニップロール111、112間に狭持されるよう配置される。
ここで、中間層用基材カセット120は、PETやPEN等のシート状の平坦なベース基材91と剥離層92とからなるレンズシート用基材上に、光透過性の樹脂等からなる透明中間層84を予め積層した連続シート90を巻き付けた供給側ローラ121、中間層形成部110の巻取側ハブ駆動軸の回転動作により連続シートを巻き取る巻取側ローラ122、連続シートの搬送位置をガイドするガイドローラ123、124等を備える。ここで、透明中間層84は、レンズシート層96の焦点距離と同等の厚みを有しており、透明支持体80や第2のレンズシート層95等と同様の基材から形成されているものとする。
供給側ローラ121、巻取側ローラ122は、中間層形成部110の供給側ハブ駆動軸、巻取側ハブ駆動軸(何れも図示しない)に嵌挿係合され、当該巻取側ハブ駆動軸の回転動作により、巻取側ローラに連続シート90が巻き取られるようになっている。なお、連続シート90には、透明中間層84側から、剥離層92に達する深さまで、透明支持体80の大きさに応じた切り込みが予め施されているものとし、中間層形成部110が備えるレンズシート用基材剥離部69と同様の機構により、透明中間層84のみが連続シート90から剥離されるようになっている。
制御装置10は、画像形成部40から搬送される透明支持体80の位置に応じて図示しないモータ等の駆動手段を制御することで、連続シート90が撓まないよう巻取側ハブ駆動軸612を回転動作させ、中間層用基材カセット120に収納された連続シート90を所定の速度で搬送し、ニップロール111、112間において、画像形成部40により画像形成された透明支持体80の画像記録面上に、透明中間層84を形成(積層)する。
以下、図13及び14を参照して、上記製造装置1による画像記録体の製造工程を説明する。
図13は、本実施形態の製造装置1の各部により行われる画像記録体の製造工程を示した図である。同図に示すとおり、画像記録体の製造工程は、後述するIP画像を生成するIP画像生成工程S1、生成されたIP画像を透明支持体80に形成するIP画像出力工程S2、画像形成部40により画像形成された透明支持体80の画像記録面上に中間層を形成する中間層形成工程S5、透明支持体80にレンズシート層96を形成するレンズシート層形成工程S4を含む。以下、画像記録体の製造工程に含まれた各工程を説明するが、IP画像生成工程S1及びIP画像出力工程S2については、第1の実施形態の製造工程と同様であるため、説明を省略する。
中間層形成工程S5では、図14(a)、(b)に示すように、中間層形成部110により、IP画像出力工程S2により画像形成された透明支持体80の画像記録面上に透明中間層84が形成され、レンズ形成部60へと搬送される。
続く、レンズ形成部60では、レンズシート層形成工程S4の各工程(第1レンズシート形成工程S41、第2レンズシート形成工程S42、切込加工工程S43、貼合位置調整工程S44)が行われ(図14(c)〜(e)参照)、続く貼合工程S45では、透明支持体80と、連続シート90の第1のレンズシート層94と、が夫々透明中間層84及び第2のレンズシート層95を介して貼り合わされる。
そして、レンズシート用基材剥離部69にて、一体化された透明支持体80及び連続シート90からベース基材91及び剥離層92を除去する除去工程S46が行われ(図14(f)参照)、一の画像記録体100が製造される。
図15は、上記した画像記録体の製造工程を経て製造された、画像記録体100の断面図である。
図15に示すとおり、画像記録体100は、透明支持体80の画像記録面上に透明中間層84と、レンズシート層96としての第2のレンズシート層95、第1のレンズシート層94及びレンズベース層93とが積層されており、第1のレンズシート層94の凸レンズ面側が画像記録面のIP画像83と対向する向きで第2のレンズシート層95内に埋設されている。また、第1のレンズシート層94及びレンズベース層93の平面側が、画像記録体100の外表面となっている。
以上のように、本実施形態によれば、画像記録体100の凸レンズ面の凸部による光の乱反射を抑制することが可能となり、立体表示の品質を向上させることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行ってもよい。
例えば、上記実施形態では、第2のレンズシート層95を、連続シート90側に形成することとしたが、これに限らず、透明支持体80のレンズ形成面側に形成する態様としてもよい。
また、上記実施形態では、切込加工工程S43を第2のレンズシート層95を形成した後に行うこととしたが、これに限らず、例えば、第2レンズシート形成工程S42の前後等、貼合工程S45の前であれば何れの工程の前後に行うこととしてもよい。
第1の実施形態における画像記録体の製造装置の概略構成を示す図である。 レンズ形成部の構成を示した図である。 レンズ形成部の斜視図である。 レンズシート用基材カセットの構成を示す図であって、(a)はレンズシート用基材カセットを正面方向から見た斜視図であり、(b)はレンズシート用基材カセットを背面方向から見た斜視図である。 ハーフカット状に切断した連続シートの断面図である。 巻取開始位置Qにおける連続シートの状態を示した図である。 第1の実施形態における画像記録体の製造工程を示した図である。 第1の実施形態における立体表示画像の生成を説明するための図である。 立体表示画像の一例を示す図である。 レンズシート層形成工程に含まれる各工程を説明するための図である。 第1の実施形態における製造工程により製造された画像記録体の断面図である。 第2の実施形態における画像記録体の製造装置の概略構成を示す図である。 第2の実施形態における画像記録体の製造工程を示した図である。 第2の実施形態における立体表示画像の生成を説明するための図である。 第2の実施形態における製造工程により製造された画像記録体の断面図である。
符号の説明
1 製造装置
10 制御装置
11 制御部
12 記憶部
13 操作部
14 データ入力部
15 I/F部
16 バス
20 本体部
21 シャーシ
30 基材ストック部
40 画像形成部
50 シート反転部
60 レンズ形成部
61 レンズシート用基材カセット装填部
611 供給側ハブ駆動軸
612 巻取側ハブ駆動軸
613 キャプスタン
62 レンズ群形成部
63 UV光照射部
64 接着層形成部
65 切込加工部
66 前後方向調整機構部
67 左右方向調整機構部
68 レンズシート接着部
681 ニップロール
682 ニップロール
69 レンズシート用基材剥離部
70 レンズシート用基材カセット
71 供給側ローラ
72 巻取側ローラ
73 ガイドローラ
74 ガイドローラ
80 透明支持体
81 視差画像
82 画像情報
83 IP画像
84 透明中間層
90 連続シート
91 ベース基材
92 剥離層
93 レンズベース層
94 第1のレンズシート層
95 第2のレンズシート層
96 レンズシート層
100 画像記録体
110 中間層形成部
111 ニップロール
112 ニップロール
120 中間層用基材カセット
121 供給側ローラ
122 巻取側ローラ
123 ガイドローラ
124 ガイドローラ

Claims (20)

  1. 一方の外表面に視点の異なる複数の視差画像群からなる画像情報がマトリクス状に記録された透明支持体又は透明支持体を含む多層構成体の他方の外表面に、光透過性のレンズシート層が積層されてなる画像記録体において、
    前記レンズシート層は、第1のレンズシート層及び第2のレンズシート層を有し、
    前記第1のレンズシート層の、前記画像情報のマトリクス状配置位置に対応する位置毎に形成された平凸レンズの凸レンズ面側が、前記画像情報と対向する向きで前記第2のレンズシート層内に埋設されていることを特徴とする画像記録体。
  2. 前記第1のレンズシート層の屈折率は、前記第2のレンズシート層の屈折率より高いことを特徴とする請求項1に記載の画像記録体。
  3. 透明支持体又は透明支持体を含む多層構成体の一方の外表面に、視点の異なる複数の視差画像群からなる画像情報をマトリクス状に形成する画像形成工程と、
    レンズシート用基材上に、前記画像情報のマトリクス状配置位置に対応する光透過性の平凸レンズ形状からなる第1のレンズシート層を形成する第1レンズシート層形成工程と、
    前記第1のレンズシート層の凸レンズ面側に、光透過性の第2のレンズシート層を形成する第2レンズシート層形成工程と、
    前記透明支持体又は多層構成体の他方の外表面と前記第1のレンズシート層の凸レンズ面側とを前記第2のレンズシート層を介して貼り合わせる貼合工程と、
    前記レンズシート用基材を除去する除去工程と、
    を含むことを特徴とする画像記録体の製造方法。
  4. 透明支持体又は透明支持体を含む多層構成体の一方の外表面に、視点の異なる複数の視差画像群からなる画像情報をマトリクス状に形成する画像形成工程と、
    前記形成された画像情報の上面に、光透過性の透明中間層を形成する中間層形成工程と、
    レンズシート用基材上に、前記画像情報のマトリクス状配置位置に対応する光透過性の平凸レンズ形状からなる第1のレンズシート層を形成する第1レンズシート層形成工程と、
    前記第1のレンズシート層の凸レンズ面側に、光透過性の第2のレンズシート層を形成する第2レンズシート層形成工程と、
    前記透明中間層の外表面と前記第1のレンズシート層の凸レンズ面側とを前記第2のレンズシート層を介して貼り合わせる貼合工程と、
    前記レンズシート用基材を除去する除去工程と、
    を含むことを特徴とする画像記録体の製造方法。
  5. 前記貼合工程前に、前記マトリクス状に記録された画像情報の輪郭線に応じた切り込みを、前記レンズシート用基材に積層された第2のレンズシート層側から前記レンズシート用基材に達する深さまで入れる切込加工工程を含むことを特徴とする請求項3又は4に記載の画像記録体の製造方法。
  6. 前記第1レンズシート層形成工程は、前記レンズシート用基材上にレンズ形成用樹脂を液滴として吐出することを特徴とする請求項3又は4に記載の画像記録体の製造方法。
  7. 前記レンズ形成用樹脂は、光硬化型の樹脂であり、
    前記第1レンズシート層形成工程は、前記吐出されたレンズ形成用樹脂に光を照射する光照射工程を含むことを特徴とする請求項6に記載の画像記録体の製造方法。
  8. 前記第1のレンズシート層の屈折率は、前記第2のレンズシート層の屈折率より高いことを特徴とする請求項3〜7の何れか一項に記載の画像記録体の製造方法。
  9. 第2のレンズシート層は、前記第1のレンズシート層における凸レンズ面の凹部を充填するよう形成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の画像記録体の製造方法。
  10. 前記貼合工程による貼り合わせ位置を、前記透明支持体又は多層構成体に記録された画像情報に応じて調整する貼合位置調整工程を含むことを特徴とする請求項3〜9の何れか一項に記載の画像記録体の製造方法。
  11. 前記レンズシート用基材は、ベース基材と剥離層からなり、
    前記剥離層上に前記第1レンズシート層及び第2レンズシート層が形成されることを特徴とする請求項3〜10の何れか一項に記載の画像記録体の製造方法。
  12. 透明支持体又は透明支持体を含む多層構成体の一方の外表面に、視点の異なる複数の視差画像群からなる画像情報をマトリクス状に形成する画像形成手段と、
    レンズシート用基材上に、前記画像情報のマトリクス状配置位置に対応する光透過性の平凸レンズ形状からなる第1のレンズシート層を形成する第1レンズシート層形成手段と、
    前記第1のレンズシート層の凸レンズ面側に、光透過性の第2のレンズシート層を形成する第2レンズシート層形成手段と、
    前記透明支持体又は多層構成体の他方の外表面と前記第1のレンズシート層の凸レンズ面側とを前記第2のレンズシート層を介して貼り合わせる貼合手段と、
    前記レンズシート用基材を除去する除去手段と、
    を備えたことを特徴とする画像記録体の製造装置。
  13. 透明支持体又は透明支持体を含む多層構成体の一方の外表面に、視点の異なる複数の視差画像群からなる画像情報をマトリクス状に形成する画像形成手段と、
    前記形成された画像情報の上面に、光透過性の透明中間層を形成する中間層形成手段と、
    レンズシート用基材上に、前記画像情報のマトリクス状配置位置に対応する光透過性の平凸レンズ形状からなる第1のレンズシート層を形成する第1レンズシート層形成手段と、
    前記第1のレンズシート層の凸レンズ面側に、光透過性の第2のレンズシート層を形成する第2レンズシート層形成手段と、
    前記透明中間層の外表面と前記第1のレンズシート層の凸レンズ面側とを前記第2のレンズシート層を介して貼り合わせる貼合手段と、
    前記レンズシート用基材を除去する除去手段と、
    を備えたことを特徴とする画像記録体の製造装置。
  14. 前記マトリクス状に記録された画像情報の輪郭線に応じた切り込みを、前記レンズシート用基材に積層された第2のレンズシート層側から前記レンズシート用基材に達する深さまで入れる切込加工手段を備えたことを特徴とする請求項12又は13に記載の画像記録体の製造装置。
  15. 前記第1レンズシート層形成手段は、前記レンズシート用基材上に樹脂を液滴として吐出することを特徴とする請求項12又は13に記載の画像記録体の製造装置。
  16. 前記樹脂は、光硬化型の樹脂であり、
    前記第1レンズシート層形成手段は、前記吐出された樹脂に光を照射する光照射手段を備えたことを特徴とする請求項15に記載の画像記録体の製造装置。
  17. 前記第1のレンズシート層は、前記第の2レンズシート層の屈折率より高い屈折率を有することを特徴とする請求項12〜16の何れか一項に記載の画像記録体の製造装置。
  18. 第2のレンズシート層は、前記第1のレンズシート層における凸レンズ面の凹部を充填するよう形成されていることを特徴とする請求項12又は13に記載の画像記録体の製造装置。
  19. 前記貼合手段による貼り合わせ位置を、前記透明支持体又は多層構成体に記録された画像情報に応じて調整する貼合位置調整手段を備えたことを特徴とする請求項12〜18の何れか一項に記載の画像記録体の製造装置。
  20. 前記レンズシート用基材は、ベース基材と剥離層からなり、
    前記剥離層上に前記第1レンズシート層及び第2レンズシート層が形成されることを特徴とする請求項12〜19の何れか一項に記載の画像記録体の製造装置。
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