JPH10257427A - シールプリンタ機能を有するデジタルカメラ及びこれに用いるシールカートリッジと記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡易な機構においてシール状の撮影画像をプリ
ントアウト可能とするデジタルカメラを提供する。 【解決手段】電荷結合素子による被写体撮影部と、液晶
表示素子によるファインダー表示部と、背景又は前景画
像データを格納するメモリと、該被写体撮影部により撮
影される被写体画像データと該背景又は前景画像データ
を合成して合成画像データを生成し、且つ該ファインダ
ー表示部に該合成画像データを表示する制御を行う表示
制御部と、該ファインダー表示部に表示される該合成画
像データをシール用紙にプリントするプリンタ部とを有
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はデジタルカメラに関
する。特に、カメラ本体にシールプリンタを内蔵し、撮
影したデジタル画像を即座にシール用紙にプリント可能
な機能を有するデジタルカメラに関する。更に、このデ
ジタルカメラに用いるシートカートリッジ及び記録媒体
に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、遊戯施設等においてデジタル写真
技術を利用して遊戯者の像を撮影し、その場でシールに
プリント出力する遊戯装置が普及している。又、家庭に
置かれるパーソナルコンピュターにＣＣＤカメラにより
画像を取り込み、これをプリントアウトして同様な簡易
の写真画像を出力するソフトウェア技術が普及してい
る。

【０００３】しかしながら、いずれの場合においても、
装置の存在する場所に赴いて撮影することが必要とな
る。一方、インスタント写真が銀塩写真の延長として存
在する。かかるインスタントカメラにおいては、特定の
印画用紙を用いている。従って、係る印画用紙は高価で
あると共に複数枚の同一の撮影像を複写して出力するこ
とは困難である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、より簡易な機構においてシール用紙に撮影画像を即
座にプリントアウト可能とするシールプリンタ機能を有
するデジタルカメラを提供することにある。

【０００５】更に、本発明の目的はかかるシールプリン
タ機能を有するデジタルカメラに使用するシールカート
リッジとデジタルカメラに付加機能を追加し得るプログ
ラムを格納する記録媒体を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の本発明の目的を解
決するデジタルカメラの基本的構成は被写体像をデジタ
ル画像として撮影する撮影機能部と、この撮影機能部に
より撮影されるデジタル画像確認するファインダ表示部
と、このファインダ表示部に表示されるデジタル画像を
シール用紙にプリントするプリンタ機能部とを一体に有
することにより達成される。

【０００７】さらに具体的には上記本発明の目的は電荷
結合素子による被写体撮影部と、液晶表示素子によるフ
ァインダー表示部と、背景または前景画像データを格納
するメモリと、この被写体撮影部により撮影される被写
体画像データと背景または前景画像データを合成した合
成画像データを生成し、かつファインダー表示部に該画
像表示データを表示する表示制御部と、この合成画像デ
ータをシール用紙にプリントするプリンタ部とを有する
ことにより達成される。

【０００８】本発明は更に、好ましい形態として前記に
おいて、前記シ─ル用紙は特定の加熱温度によりそれぞ
れマゼンタ、イエロー、シアンに発色し、それぞれ特定
の紫外線によって発色するサーマルオートクローム方式
に従う三層の発色層構造を有し、前記プリンタ機能部は
前記デジタル画像に対応して画素毎に発色すべき色に応
じた温度の熱出力を３層の発色層構造に付与することを
特徴とする。

【０００９】更にまた可能な構成として前記シール用紙
は、裏面に粘着剤が塗布された複数の小駒シールが剥離
可能に長尺の基盤用紙に配置され、長尺の基盤用紙がロ
ール状に巻回されカートリッジに収容され、順次繰り出
されることを特徴とする。

【００１０】上記のデジタルカメラに使用可能なシール
カートリッジとして本発明に従い次の構成を有する。す
なわち裏面に粘着剤が塗布された複数の小駒シールが剥
離可能に長尺の基盤用紙に配置され該長尺の基盤用紙が
ロール状に巻回されカートリッジ容器に収容され、順次
繰り出し可能にされる。

【００１１】上記シールカートリッジの好ましい構成と
して、前記複数の小駒シールは特定の加熱温度により、
それぞれマゼンタ、イエロー、シアンに発色し、それぞ
れ特定の紫外線光により定着されるサーマルオートクロ
ーム方式に従う３層の発色構造を有することを特徴とす
る。

【００１２】また本発明に従い上記デジタルカメラに使
用される記録媒体として次の構成を有する。電荷結合素
子による被写体撮影部と、この被写体撮影部により撮影
される被写体画像データを表示する液晶表示措置による
ファインダー表示部と、このファインダー表示部に表示
される画像データをプリントするプリント部を一体に有
するデジタルカメラに取り付け可能に挿入され、読みだ
されて被写体画像データと合成される、被写体の背景ま
たは前景となる画像のデータが格納されていることを特
徴とする。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
従い説明する。なお、図において同一または類似のもの
には同一の参照番号または参照記号を付して説明する。

【００１４】図１は本発明に従うシールプリンタ機能を
有するデジタルカメラの外観斜視図である。図１におい
て、デジタルカメラ本体１は、ファインダー部２、シャ
ッター３、操作機能ボタン及び表示部４及び同様の機能
選択入力ボタンとして使用される十字キーボタン５を外
観上に有する。

【００１５】図１において、カメラ本体１から本発明の
特徴とするシール用紙６が繰り出されている状態が示さ
れる。更に、シール用紙６からプリントアウトされた小
駒シール７が分離された状態も示されている。

【００１６】このように、本発明に従うデジタルカメラ
は、一般のデジタルカメラと同様の撮影機能に加え、そ
の特徴として撮影したデジタル画像を直ちにシール用紙
６にプリントアウトできる機能を有する。

【００１７】図２は、かかる本発明に従うデジタルカメ
ラに使用されるシール用紙を説明する図である。図２に
おいて、シール用紙６は、通常の銀塩写真フィルムと同
様の形状のパトローネあるいはカートリッジ８にロール
状に巻回されて収容されている。

【００１８】本発明において、後に詳細に説明するよう
に、シール用紙６は感光性を有するものではない。従っ
て、カートリッジ８は必ずしも銀塩写真フィルムのよう
な遮光を考慮する必要はなく、少なくともシール用紙６
をロール状に巻き取り収容し更に必要に応じてこれを繰
り出して使用できるような構造であればよい。

【００１９】図２において、さらにシール用紙６は複数
の小駒シールに分割され、シール用紙６から一部剥離さ
れた状態の小駒シールを示７が示されている。本発明に
従うデジタルカメラに使用されるシール用紙の形態につ
いて、更に図３により説明する。

【００２０】図３（１）は、シール用紙６に、やや大き
めの小駒シール７が複数枚配置されている。図３（２）
は、図３（１）の小駒シール７に対し、より小さいシー
ル駒に分割された状態を示している。用途に応じて、異
なる大きさの小駒シールを用いることが可能である。

【００２１】それぞれ小駒シール７は裏面に粘着剤が塗
布され、シール用紙６から剥離可能にされる。従って、
小駒シール７は、シール用紙６から剥離された後、任意
の場所に張りつけが可能である。シール用紙６は、図示
されるように長尺状に形成され、これが図２において説
明したようにカートリッジ８に巻回され収容されてい
る。

【００２２】図４は、図１に示す本発明のデジタルカメ
ラを、上蓋を外し内部構造を観察した図である。本発明
に従うデジタルカメラ１には、例えば０．７インチの液
晶表示素子により構成されるファインダー部２が備えら
れている。更に、このファインダー部２と反対側に光学
系と一体収容される電荷結合素子（ＣＣＤ）による被写
体撮影部１３が搭載されている。

【００２３】尚、電荷結合素子（ＣＣＤ）による被写体
撮影部１３は、一体のブロックとして後に交換可能に収
容されることが望ましい。近年、電荷結合素子（ＣＣ
Ｄ）の素子密度が急激に改良され、高密度の電荷結合素
子（ＣＣＤ）の入手が容易となりつつある。従って、一
体のブロックとして電荷結合素子（ＣＣＤ）による被写
体撮影部１３が交換可能であれば、必要に応じて容易に
高解像度のシールプリンタ付きのデジタルカメラとする
ことが可能である。

【００２４】これらファインダー部２と被写体撮影部１
３の両側に、図２及び図３において説明した本発明に従
うシール用紙６をロール状に巻回し、収容するシールカ
ートリッジ８と、デジタルカメラ本体１の機能を制御す
るメインボード１０及び本発明の特徴とするプリンタ部
１１が配置される。

【００２５】更に、カメラ本体１にはペーパー駆動部１
６が備えられている。かかるペーパー駆動部１６は、シ
ールカートリッジ８から引き出されたシール用紙６をプ
リンタ部１１のプリント動作と同期して送り出す駆動力
を与える駆動モータとピンチローラ１１６を含む。

【００２６】図４においてカメラ本体１からプリントさ
れた後に、出力されるシール用紙６の一部が示されてい
る。更に図４において、スマートメディア（ＳＳＦＤ
Ｃ）１５が示されている。このスマートメディア１５
は、ＳＲＡＭが搭載された薄板状の記録媒体であり、例
えば４メガビットのメモリ容量を有する。

【００２７】スマートメディア１５には、後に説明する
ように、撮影されたデジタル画像データが記憶される。
あるいは、撮影される被写体像に任意の前景画像あるい
は背景画像を嵌め込むことができるように、スマートメ
ディア１５に、予め前景画像あるいは背景画像のデータ
を格納しておくことも可能である。

【００２８】図５は、図１に示すデジタルカメラをファ
インダー２側から見た断面図である。特に本発明の特徴
とするシールカートリッジ８とプリンタ部１１の配置関
係を示し、他の部分については図示省略している。図５
において、シールカートリッジ８にはシール用紙６がロ
ール状に巻回されて収容されている。この巻回されたシ
ール用紙６はピンチローラー１１６と送りローラー１１
７に挟まれて、ペーパー駆動部１６の駆動力により送り
だされ、プリンタ部１１に導かれる。

【００２９】プリンタ部１１は、サーマルヘッド１１０
及び定着用ＬＥＤ１１１及び１１２を有する。ここで先
に説明した図２及び図３におけるシール用紙６の構造に
ついて説明する。実施例としてシール用紙６は、サーマ
ルオートクロム（ＴＡ）方式に用いる構造を有するもの
として説明する。

【００３０】このサーマルオートクロム方式に用いるシ
ール用紙６は、特定の加熱温度によりそれぞれマゼン
タ、イエロー、シアンに発色し、それぞれ特定の紫外線
光により定着される３つの発色層を有している。

【００３１】従って、サーマルヘッド１１１により発色
すべき色に対応した熱温度がデジタル的にシール用紙６
に印加される。実施例としてシール用紙６は、マゼンタ
即ち青色の発色層、イエロー即ち黄色の発色層、及びシ
アン即ち赤紫色の発色層の順に３層構造を有していると
想定する。

【００３２】この場合、サーマルヘッド１１０は、先ず
マゼンタを発色させる対応する加熱温度をデジタル的に
シール用紙６に与える。そして、シート用紙６の加熱さ
れた部分をマゼンタ定着用のＬＥＤ１１１に対応するよ
うに送る。ＬＥＤ１１１は、マゼンタの定着を可能とす
る紫外線光を発する波長光を出力する。従って、シート
用紙６にマゼンタの発色が定着される。

【００３３】次いで、シート用紙６は、カートリッジ８
に収容されるように繰り出し方向と反対方向に送られ
る。そして、同じ画像に対し、イエローを発色するため
にサーマルヘッド１１０にイエローの発色に対応する加
熱温度が与えられる。その後、シート用紙６は再び繰り
出されて、イエローの定着を可能とする波長の紫外線を
発するイエロー定着用のＬＥＤ１１２に対向される。従
って、ＬＥＤ１１２の発する紫外線光によりイエローの
発色が定着される。

【００３４】更に、シート用紙６は、同じ画像に対しシ
アンを発色するために、カートリッジ８に収容されるよ
うに繰り出し方向と反対方向に送られる。そこでサーマ
ルヘッド１１０によりシアンの発色に対応する加熱温度
が与えられる。

【００３５】ここでマゼンタ及びイエローの発色と同様
に、シアンの発色を定着することが必要であるが、図５
の実施例では、装置のコストを考慮して、シアン発色を
定着する紫外線波長を発するＬＥＤを省略している。従
って、サーマルヘッド１１０によりシアンの発色に対応
する加熱温度が付与されたシール用紙６は、そのまま繰
り出されてカメラ本体１の外部に出される。

【００３６】図６は、上記した本発明のデジタルカメラ
の基本的構成に対応する制御回路のブロックダイアグラ
ムを示す。図６において、カメラ本体１にはメインボー
ド１０、プリンタ部１１、ＣＣＤ１３０を有する撮像素
子１３、及びファインダー２更に、図１に示す操作機能
ボタン及び表示部４及び十字キーボタン５を含む機能部
４０を有する。

【００３７】メインボード１０にはＣＰＵ１００、ロジ
ックコントローラー、ドライバー更に通信コントローラ
ー機能を有する制御部１０１、固定記憶メモリ（ＲＯ
Ｍ）１０２及びワークメモリ（ＲＡＭ）１０３を有して
いる。

【００３８】このメインボード１０上の固定記憶メモリ
１０２には基本的な機能プログラムが格納されている。
機能部４０に含まれる図示しないスイッチがオンにされ
ると、電源供給回路１２０から電力が供給され、この基
本的な機能プログラムにより、カメラ本体１の機能が初
期化される。更に、ワークメモリ１０３には撮像素子１
３により撮影したデジタル画像データを一次格納され
る。

【００３９】カメラ本体１は、更にＩＣカードスロット
部１８を有し、このスロット部１８にスマートメディア
１５が挿入される。電源供給部１２０にはバッテリー１
２からの直流電圧又は、ステーション部３０にあるＡＣ
アダプター３０１により交流電源から直流電源に変換さ
れた電圧が供給される。電源供給部１２０は、この直流
電圧を所定の電圧にして、メインボード１０を通して、
カメラ本体各部に給電する。

【００４０】更に、メインボード１０から延びた出力線
に通信コネクター３０２が接続される。従って、通信コ
ネクター３０２を通して例えばパーソナルコンピュター
に接続され、あるいはモデムを介して遠隔地にあるパー
ソナルコンピューターと接続されることも可能である。

【００４１】また、通信コネクター３０２を通して大型
のディスプレイ装置と接続することにより撮影された画
像を拡大して観察することが可能である。

【００４２】カメラ本体部１において被写体撮影部１３
は、電荷結合素子（ＣＣＤ）１３０と電動ズーム部１４
０を有する。

【００４３】電荷結合素子１３０により、被写体像を電
子信号に変換することにより撮影が行われる。電荷結合
素子１３０にはカラーフィルターが付加されている。従
って電荷結合素子１３０の出力をメインボード１０の制
御部１０１においてＡ／Ｄ変換して、ＲＧＢデジタル画
像信号が得られる。

【００４４】電動ズーム部１４０は、制御部１０１によ
り、光学系の焦点を移動して、被写体像をワイド系ある
いは望遠系で撮影することを可能とする。

【００４５】ファインダー２は液晶表示素子２０とバッ
クライト光源２１を有する。バックライト２１はメイン
ボード１０の制御部１０１からの電力供給により液晶表
示素子２０の背面に光を照射する機構である。

【００４６】したがって液晶表示素子２０は外部光源が
ない場合にも、自発光的に制御部１０１から送られるデ
ジタル画像信号を表示することができる。このデジタル
画像信号が、被写体撮影部１３の電荷結合素子１３０に
より得られた画像信号である場合は、撮影者はファイン
ダー２を覗き、液晶表示素子２０に表示される画像を通
して、被写体像を確認することが可能である。

【００４７】プリンタ部１１は、先に図４において説明
したようにサーマルオートクローム（ＴＡ）方式に従う
プリンタ機構である。したがって、ＴＡ方式カラープリ
ンタ部１０１は、サーマルヘッド１１０と定着用ＬＥＤ
１１１、１１２を有して構成される。更に、プリンタ部
１１は、ペーパーコントローラ１１３を有する。

【００４８】このペーパーコントローラ１１３は、ＴＡ
方式カラープリンタ１０１による画像データのプリント
出力に同期して、ペーパー駆動部１６を制御して、シー
ルカートリッジ８からシール用紙６を繰り出し、ピンチ
ローラ１１６及び送りローラ１１７によりサーマルヘッ
ド１１０及び定着用ＬＥＤ１１１、１１２に送り込む制
御を行う。

【００４９】ここでＩＣカードスロット１８に着脱可能
に挿入されるスマートメディア１５について説明する。
このスマートメディアは、薄板状にＳＲＡＭを内部に収
納した記録媒体である。

【００５０】このスマートメディア１５に格納するプロ
グラムによりカメラ本体１に付加的機能を制御すること
が可能である。先に説明したようにメインボード１０上
の固定記憶メモリ１０２には、基本的なカメラ本体１の
機能を実行するためのプログラムが格納されている。

【００５１】これに対し、スマートメディア１５に格納
するプログラムにより付加的な機能を与えることが可能
である。かかる付加機能を与えるプログラムを格納する
スマートメディア１５をカードスロット１８に挿入す
る。ＣＰＵ１００の制御によりスマートメディア１５か
ら格納された付加機能のプログラムを読み取り、これを
ＣＰＵ１００により実行することにより付加的な機能を
カメラ本体部１に与えることが可能である。

【００５２】更に、スマートメディア１５は被写体撮影
部１０により撮影された画像データを記憶する為に用い
ることも可能である。かかる場合には、例えば４メガビ
ットの容量のスマートメディア１５により、被写体撮影
部１３によって撮影された画像データを、ＪＰＥＧの圧
縮記録方式により、３２０×２４０ｄｐｉの解像度によ
り１８駒分格納することが可能である。

【００５３】更に、本発明の特徴としてスマートメディ
ア１５に、背景あるいは前景画像をデータとして記憶さ
せることが可能である。スマートメディア１５に格納さ
れた前景あるいは背景画像データを制御部１０１により
読み取り、これをファインダー２の液晶表示素子２０に
表示する。更に、制御部１０１の制御により、被写体撮
影部１３の電荷結合素子１３０から得られる撮影画像デ
ータを、ファインダー２の液晶表示素子２０に重ねて表
示することができる。

【００５４】この場合、メインボード１０の制御部１０
１においてスマートメディア１５から読み取られた前景
あるいは背景画像データと被写体撮影部１３の電荷結合
素子１３０から得られた画像データを制御部１０１で混
合し、これをファインダー２の液晶表示素子２０に表示
することによりあたかも当該前景あるいは背景の中に、
被写体が存在するようにファインダー２で観測すること
ができる。

【００５５】従って、このスマートメディア１５に格納
される背景あるいは前景画像データを種々のものとする
ことにより、これを選択して電荷結合素子１３０により
撮影された画像のデータと合成して表示することができ
る。

【００５６】次に図７に従い本発明のデジタルカメラの
使用の仕方について説明する。まず、スイッチ部４によ
り撮影者は合成撮影であるか通常撮影であるかを指定す
る（ステップＳ１）。

【００５７】もし通常の撮影であれば、そのまま被写体
撮影部１３の電荷結合素子１３０により撮影された画像
データを制御部１０１を介して液晶表示素子２０に表示
し、ファインダー２から撮影者は撮影すべき像を観察す
ることが可能である（ステップＳ２）。

【００５８】次いで、ファインダー部２で撮像すべき像
を確認した後、シャッターボタン３を押下することによ
り撮影が行われ、被写体撮影部１３のＣＣＤ１３０から
得られた画像データをスマートメディア１５に制御部１
０１から転送し記録を行う。あるいは、一旦メインボー
ド部１０のＲＡＭ１０３に格納することも可能である。

【００５９】ステップＳ１において撮影者が合成撮影で
あることをキー４から入力すると、まず、スマートメデ
ィア１５から制御部１０１により背景画を選択すべくフ
ァインダー部２に表示が行われる。

【００６０】撮影者はキー４を操作することにより背景
画を順次ファインダー部２の液晶表示素子２０に表示し
て選択すべき背景画あるいは前景画を確認することがで
きる。そして所望の前景画及び背景画がファインダー部
２の液晶表示素子２０により表示され、これを確認すべ
くスイッチ４を押下する。

【００６１】このスイッチ４の押下によりメインボード
１０の制御部１０１においてＣＣＤカメラ部１３の撮像
素子１３０により得られた撮像画像データとスマートメ
ディア１５から選択された背景または前景画像データが
合成される。そして、この合成された画像データがファ
インダー２の液晶表示素子２０において表示される（ス
テップＳ５）。

【００６２】次いで撮影者が本体部１のシャッターボタ
ン３を押下することにより、撮影が行われ且つスマート
メディア５に対し制御部１０１を介して記録が行われる
（ステップＳ６）。

【００６３】上記のようにして撮影されかつ記録された
画像データを、本発明に従いプリンタ部１１においてプ
リントする場合は、まずスイッチ４により再生キーを押
下する。これによりメインボード１０の制御部１０１は
スマートメディア１５から記憶された画像を読み出し、
ファインダー２の液晶表示素子２０に表示を行う。

【００６４】この場合、さらにスイッチ４の十字ボタン
を左右に押下することにより表示駒を進めまたは、逆方
向に戻すことが可能である。従って、撮影者はファイン
ダー部２の液晶表示素子２０に表示される再生駒画像を
観察し、所望の再生駒を特定する（ステップＳ８）。

【００６５】次いで、入力キー４により撮影者は、シー
ル用紙のタイプを指定する（ステップＳ９）。このシー
ル用紙タイプ指定とは例えば、図３に示すように大きな
シール駒の場合〔図３（１）〕あるいはより小さなシー
ル駒の場合〔図３（２）〕のいずれであるかを指定する
ことである。

【００６６】かかる場合、例えば既存の３５ミリ銀塩フ
ィルムカートリッジの外周にフィルムのＩＳＯ番号に対
応するパターンが付されているのと同様に、シールカー
トリッジ８にシール用紙６の形態を特定するパターを付
すことが可能である。これによりシールカートリッジ８
をカメラ本体１に装填するのみでシール用紙６の形態即
ち、シールタイプをカメラ本体１に自動入力するように
構成することも可能である。

【００６７】更に、このようにカメラ本体１にシール用
紙６の形態のデータが入力されることにより、プリント
出力したい画像のサイズとシール用紙６の形態が対応し
ていない場合に、操作者に警報を発して変更を要求する
様に構成することも可能である。かかる場合の制御は、
図６のＲＯＭ１０２に記憶される制御プログラムにかか
る制御指令を含ませ、これをＣＰＵ１００により実行す
ることにより可能である。

【００６８】更に、図７のフローに戻り説明すると、そ
の後、制御部１０１の制御の下にプリント作業が実行さ
れる（ステップＳ１０）。ここプリント実行作業は、す
でに図６に関連して、あるいは図４及び図５に関連して
説明した通りである。

【００６９】

【発明の効果】以上、発明の実施の形態に従い説明した
様に本発明はデジタルカメラにプリンタ機能を併せ持た
せている。

【００７０】従って、任意の場所、任意の時刻において
デジタル画像を撮影しかつ、それをプリントアウトする
ことが可能である。更に、キースイッチ４等による入力
によりプリント枚数を指示することにより容易に任意の
同一画像を複数枚連続してプリントすることが可能であ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に従うデジタルカメラの斜視図及びプリ
ントアウトされたシールを示す図である。

【図２】本発明に従うデジタルカメラに適用されるシー
ル用紙について説明する図である。

【図３】本発明に従い使用されるデジタルカメラに使用
されるシール用紙のタイプを説明する図である。

【図４】本発明のデジタルカメラの上蓋を外した内部を
観察する図である。

【図５】本発明に従うデジタルカメラの図４におけるフ
ァインダー部側から見た断面図構造である。

【図６】本発明に従うデジタルカメラの機能ブロック構
成例をしめす図である。

【図７】本発明に従うデジタルカメラの使用の一例を説
明する動作フロー図である。

【符号の説明】

１ カメラ本体部 ２ ファインダー部 ３ シャッターボタン ４ 入力キー ５ 十字入力キー ６ シール用紙 ７ 分離されたシール用紙６から剥離されたシール７ ８ シールカートリッジ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樋本 厚則 東京都大田区羽田１丁目２番12号 株式会 社セガ・エンタープライゼス内 (72)発明者 戸崎 健司 東京都大田区羽田１丁目２番12号 株式会 社セガ・エンタープライゼス内

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】被写体像をデジタル画像として撮影する撮
   影機能部と、 該撮影機能部により撮影されるデジタル画像を確認する
   ファインダ表示部と、 該ファインダ表示部に表示されるデジタル画像をシール
   用紙にプリントするプリンタ部とを一体に有することを
   特徴とするシールプリンタ機能を有するデジタルカメ
   ラ。
2. 【請求項２】電荷結合素子による被写体撮影部と、 液晶表示素子によるファインダー表示部と、 背景又は前景画像データを格納するメモリと、 該被写体撮影部により撮影される被写体画像データと該
   背景又は前景画像データを合成して合成画像データを生
   成し、且つ該ファインダー表示部に該合成画像データを
   表示する制御を行う表示制御部と、 該ファインダー表示部に表示される該合成画像データを
   シール用紙にプリントするプリンタ部とを有することを
   特徴とするシールプリンタ機能を有するデジタルカメ
   ラ。
3. 【請求項３】請求項１又は２において、 前記シール用紙は、特定の加熱温度によりそれぞれマゼ
   ンタ、イエロー、シアンに発色し、それぞれ特定の紫外
   線光により定着されるサーマルオートクローム方式に従
   う３層の発色層構造を有し、前記プリンタ機能部は、前
   記デジタル画像に対応して画素毎に発色すべき色に応じ
   た温度の熱出力を該３層の発色層構造に付与することを
   特徴とするシールプリンタ機能を有するデジタルカメ
   ラ。
4. 【請求項４】請求項２において、 前記シール用紙は、裏面に粘着剤が塗布された複数の小
   駒シールが剥離可能に長尺の基板用紙に配置され、該長
   尺の基板用紙がロール状に巻回されカートリッジに収容
   され、順次繰り出されることを特徴とするシールプリン
   タ機能を有するデジタルカメラ。
5. 【請求項５】裏面に粘着剤が塗布された複数の小駒シー
   ルが剥離可能に長尺の基板用紙に配置され、該長尺の基
   板用紙がロール状に巻回されカートリッジ容器に収容さ
   れ、順次繰り出し可能にされたことを特徴とするシール
   プリンタ機能を有するデジタルカメラ用のシールカート
   リッジ。
6. 【請求項６】請求項５において、 前記複数の小駒シールは、特定の加熱温度によりそれぞ
   れマゼンタ、イエロー、シアンに発色し、それぞれ特定
   の紫外線光により定着されるサーマルオートクローム方
   式に従う３層の発色層構造を有することを特徴とするシ
   ールプリンタ機能を有するデジタルカメラ用のシールカ
   ートリッジ。
7. 【請求項７】電荷結合素子による被写体撮影部と、該被
   写体撮影部により撮影される被写体画像データを表示す
   る液晶表示素子によるファインダー表示部と、該ファイ
   ンダー表示部に表示される画像データをプリントするプ
   リント機能部を一体に有するデジタルカメラに取り外し
   可能に挿入され、 読み出されて該被写体画像データと合成される、該被写
   体の背景又は前景となる画像のデータが格納されている
   ことを特徴する記録媒体。