JPH11185753A - 非水電解質リチウム二次電池 - Google Patents

非水電解質リチウム二次電池

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JPH11185753A
JPH11185753A JP9349837A JP34983797A JPH11185753A JP H11185753 A JPH11185753 A JP H11185753A JP 9349837 A JP9349837 A JP 9349837A JP 34983797 A JP34983797 A JP 34983797A JP H11185753 A JPH11185753 A JP H11185753A
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negative electrode
lithium
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Abstract

(57)【要約】 【課題】充放電容量とハイレート放電効率に優れた酸化
物負極系のリチウムイオン型非水電解質二次電池を提供
する。 【解決手段】リチウム含有遷移金属複合酸化物からなる
正極、リチウムを挿入可能な金属酸化物粒子を含む負極
および非水電解質からなるリチウムイオン非水電解質二
次電池に於いて、該負極の金属酸化物粒子が、金属複合
酸化物からなる粒子の表面に導電性の無機材料の薄膜が
被覆された複合粒子であることを特徴とするリチウムイ
オン非水電解質二次電池。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属酸化物系負極
の放電容量が改善された高容量型リチウムイオン非水電
解質二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】リチウムおよびリチウム合金を負極活物
質とするリチウム二次電池では負極が高容量密度である
ことを利点とするが金属リチウムの析出(デンドライト
発生)による安全上の問題とこれが原因となるサイクル
寿命の低下が実用上の障害となる。これを改善するた
め、負極にリチウムをイオン状態で可逆的にインターカ
レートする材料として各種の炭素質材料が開発され、同
じくリチウムイオンの可逆的な挿入放出が可能なリチウ
ム含有酸化物を正極活物質に組み合わせて、いわゆるロ
ッキングチェア型のリチウムイオン二次電池が開発さ
れ、現在汎用の4V級二次電池として量産されている。
正極活物質としては、LiCoO2 、LiCo 1-x Ni
x 2 、LiNiO2 、LiMn2 4 等が用いられ、
なかでも特開昭55−136131で開示されるLiC
oO2 は3.5Vvs.Li以上の高い充放電電位に加
え高容量を有する点で有利である。また、Co系に比べ
て原料供給量が多く低コストで、安全性に優れるメリッ
トからLiMn2 4 を正極材料に用いた二次電池が、
特開平3−147276、同4−123769等に提案
されている。負極活物質として用いられる炭素質材料に
は、黒鉛質炭素材料、ピッチコークス、繊維状カーボ
ン、低温で焼成される高容量型のソフトカーボンなどが
あるが、炭素材料は一般に嵩比重が2.20以下と比較
的小さいため、化学量論限界のまでのリチウム挿入容量
(372mAh/g)で用いた場合は、電池体積当りの
容量を高く設計することが難しい。そこで炭素質材料を
越える高い容量密度を有するリチウム挿入可能な負極材
料として、特開平6−60867、同7−22072
1、同7−122274、同7−288123には錫酸
化物を主体とする複合酸化物からなる非晶質型の活物質
が開示されている。このように電池材料が高容量化して
くると、放電使用時の電流密度も増加し、高電流(ハイ
レート)使用に対しても電池容量を高く維持できること
がますます重要となってくる。従来、負極にリチウム挿
入化合物として金属酸化物などを用いる場合は、金属酸
化物固有の導電性が十分でないことから、ハイレート充
電でのリチウムイオンの均一な挿入を行うために導電材
料の添加、併用が不可欠である。導電材料としてはアセ
チレンブラックや黒鉛質カーボンが一般的に用いられる
が、これらの粉末を活物質粒子に混合して電極合剤を作
製すると、合剤層中の負極活物質の実質含量(充填度)
が低下する結果、負極塗布層の体積当り容量が減少し、
電池容量が目減りすることにつながる。酸化物負極材料
の容量を最大とするためには、導電材料を利用効率よく
活物質粒子と共存させるための技術が必要となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は上述の
ような問題を解決し、導電剤の使用形態を改善し充放電
特性とくにハイレート放電容量に優れた高容量型のリチ
ウムイオン非水電解質二次電池を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、リチウム
含有遷移金属複合酸化物からなる正極、リチウムを挿入
可能な金属酸化物粒子を含む負極および非水電解質から
なるリチウムイオン非水電解質二次電池に於いて、該負
極の金属酸化物粒子が、金属複合酸化物からなる粒子の
表面に導電性の無機材料の薄膜が被覆された複合粒子で
あることを特徴とするリチウムイオン非水電解質二次電
池により解決するにいたった。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好ましい形態につ
いて列挙するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。 (1)リチウム含有遷移金属複合酸化物からなる正極、
リチウムを挿入可能な金属酸化物粒子を含む負極および
非水電解質からなるリチウムイオン非水電解質二次電池
に於いて、該負極の金属酸化物粒子が、金属複合酸化物
からなる粒子の表面に導電性の無機材料の薄膜が被覆さ
れた複合粒子であることを特徴とするリチウムイオン非
水電解質二次電池。 (2)該導電性の無機材料が、炭素質材料であることを
特徴とする項1に記載のリチウムイオン非水電解質二次
電池。 (3)該導電性の無機材料が、金属であることを特徴と
する項1に記載のリチウムイオン非水電解質二次電池。 (4)該導電性の無機材料が、無電解めっき法によって
金属酸化物粒子表面に被覆された金属であることを特徴
とする項1に記載のリチウムイオン非水電解質二次電
池。 (5)該導電性の無機材料が、Cu、Ag、Ni、A
u、Pt、Al、Mg、Ti、Zn、Sn、In、W、
Pbから選ばれる1種以上の金属もしくはこれらの金属
とLiとの合金であることを特徴とする項3または項4
に記載のリチウムイオン非水電解質二次電池。 (6)該導電性の無機材料の表面被覆率が、20%以上
100%以下である項1〜5のいずれかに記載のリチウ
ムイオン非水電解質二次電池。 (7)該導電性の無機材料の表面被覆量が、金属酸化物
粒子に対し0.01重量%以上、15重量%以下である
項1〜6のいずれかに記載のリチウムイオン非水電解質
二次電池。 (8)該金属酸化物が錫を主体として含み非晶質構造を
含む複合酸化物であることを特徴とする項1から7のい
ずれかに記載のリチウムイオン非水電解質二次電池。 (9)該金属酸化物が、錫酸化物を主体とし周期率表第
1族、第2族、第13族、第14族、第15族、遷移金
属、ハロゲン元素から選ばれる一種以上を含む非晶質構
造を含む複合酸化物からなることを特徴とする項8に記
載のリチウムイオン非水電解質二次電池。 (10)該金属酸化物が錫を主体として含む非晶質の複
合酸化物であり、一般式Snx 1 1-x 2 y z (M
1 はMn、Fe、Pb、Geから選ばれる1種以上を、
2 はAl、B、P、Si、周期率表第1族、第2族、
第3族、ハロゲン元素から選ばれる2種以上の元素を示
し、0<x≦1,0.1≦y≦3,1≦z≦8)で示さ
れる非晶質のリチウム吸蔵可能な負極活物質前駆体にリ
チウムを挿入して得られる非晶質の複合酸化物であるこ
とを特徴とする請求項9に記載のリチウムイオン二次電
池。
【0006】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明のリチウムイオン非水電解質二次電池は、正極活物
質、金属酸化物系負極材料およびリチウム塩を含む非水
電解質からなる基本構成をもち、炭素材料負極を用いる
従来型のリチウム電池に比べて高容量であることを特徴
とする。高容量を担っているのは金属酸化物からなる負
極材料であり、負極材料としてとくに好ましくは、錫酸
化物を主体として含む金属複合酸化物が用いられる。こ
の負極材料は、活物質前駆体である金属複合酸化物に電
池内でリチウムイオンを電気化学的に挿入(インターカ
レート)することにより活性化される。また、正極活物
質には、コバルト酸リチウム、マンガン酸リチウムを代
表とする高電位型のリチウム含有金属複合酸化物が用い
られる。これらの正極活物質はリチウム含有非水電解液
とともに、負極へのリチウムイオンの供給源となって、
ロッキングチェア型二次電池を構成する。
【0007】本発明の正極と負極は、集電体(一般に金
属支持体)とその上に塗設された活物質合剤層すなわち
活物質粉末を含む導電層から成る。このうち負極の合剤
層中に、本発明では、無機材料からなる導電材料が金属
酸化物からなる負極材料の粒子の表面上に薄膜として被
覆された状態で用いられる。従来のやりかたである負極
粒子と導電剤粒子を混合する方法でなく、本発明のよう
に負極粒子に負極粒子間の導電性付与に有効な最小量の
導電材料を被覆させる方法により、第1に、導電剤の使
用量を最小として負極の体積当り容量を増加することが
でき、第2に、負極粒子のリチウム挿入放出のサイクル
の過程で、導電材料マトリクスから負極粒子が機械的に
剥離し負極の内部抵抗が増加するといった問題が解消さ
れ、電池のサイクル寿命を向上させることができる。本
発明においては、被覆は粒子全体を覆うことだけでな
く、部分的に覆うことを含む。部分的に覆う場合は、付
着している場合も含む。上記の目的で本発明において負
極粒子表面に被覆する導電材料として好ましいものの1
つは、黒鉛化炭素類、繊維状炭素、ピッチコークス、グ
ラシーカーボン、カーボンブラック、あるいはフッ素化
カーボンなどに代表される結晶質もしくは非晶質の炭素
質材料である。これらの炭素材料を負極粒子の表面に薄
膜として被覆する方法として、たとえば1)電気的に帯
電させた粒子上に静電引力によって炭素粉末を気体中も
しくは液体中で付着させて被覆する方法、2)負極粒子
上に真空蒸着法によって炭素の薄膜を付着させる方法、
3)含炭素化合物で表面を修飾もしくは被覆した負極粒
子を還元性気体中で高温加熱し該化合物を炭化させて皮
膜を形成する方法などの化学的方法、を用いることがで
きる。被覆する炭素質材料の中でとくに好ましいもの
は、黒鉛類炭素とアセチレンブラックなどに代表される
カーボンブラックである。
【0008】負極粒子表面に被覆する導電材料として用
いる他の種類は、金属材料である。金属材料の中でも好
ましいものとしては、Cu、Ag、Ni、Au、Pt、
Al、Mg、Ti、Zn、Sn、In、W、Pbから選
ばれる1種以上の金属もしくはこれらの金属とLiとの
合金が用いられる。これらの中でも特に好ましいもの
は、Cu、Ag、Ni、Al、Snである。これらの金
属とLiとの合金が表面導電膜として用いられる場合
は、合金は電池の内部で負極粒子へのLiイオンの電気
化学的挿入の際に形成されてよい。これらの金属材料の
薄膜を負極粒子表面上に形成する方法としては、たとえ
ば、1)無電解めっきによって金属イオンと還元剤の存
在下の溶液中で粒子表面に金属を析出し薄膜を形成する
方法、2)真空蒸着法、スパッタリング法によって負極
粒子上に金属薄膜を形成する方法、3)含金属化合物
(主に有機金属化合物)を表面修飾あるいは表面に付着
させた負極粒子の熱分解もしくは酸化還元分解などの化
学反応によって、粒子上に金属を析出させ薄膜を形成す
る方法(化学分解法)、などを利用することができる。
これらの中で特に好ましい方法は、無電解めっき法と化
学分解法である。粉体の無電解めっきは、金属イオンを
金属原料に用いて、粉体の分散する溶液中攪拌下で、金
属イオンを還元剤ならびに錯化剤の存在下で還元し、粉
体表面に金属をめっきさせる方法である。反応法には大
きく分けてバッチ法と滴下法がある。無電解銅めっきに
はたとえば特公平4−53949、特開平2−1530
76に記載されている。銅原料として硫酸銅、錯化剤に
EDTA、還元剤にホルムアルデヒドを用い、液温40
〜90℃、pH8〜11の条件下で、あらかじめ表面活
性化の前処理を施した粉体を分散した硫酸銅とEDTA
の水溶液に攪拌下で還元剤を滴下してめっき反応を進行
させる。ニッケルめっきの場合は、たとえばニッケル源
に硫酸ニッケル、錯化剤にリンゴ酸、コハク酸、還元剤
に、次亜燐酸ソーダをもちいてpH5〜8で反応を進行
させることができる。銀めっきの目的には、たとえば特
開昭63−79975、特開平2−173272に示さ
れるように、非シアン系のめっき浴を用いて行う場合
は、銀原料に硝酸銀、錯化剤にエチレンジアミン、グル
タミン酸、還元剤にロッシェル塩などを用い、pH9〜
13の範囲で、塩化錫(SnCl2)で活性化処理した粒子上
に銀をめっきさせることができる。
【0009】本発明において導電材料として負極粒子に
被覆される炭素材料もしくは金属材料は、負極材料の金
属酸化物粒子を含む合剤層中に、金属酸化物粒子の乾燥
総重量に対して、0.01〜15重量%の含量で添加さ
れ、好ましい添加量は0.1〜7重量%の範囲であり、
さらに好ましくは1〜5重量%の範囲である。これらの
粒子上に被覆される導電材に加えて合剤層中にバインダ
ーとともに更に導電材の粒子を混合することもできる。
また、本発明において、上記の導電性の無機材料が負極
粒子表面を覆う割合(表面被覆率)は、粒子群の表面の
電子伝導性を高めながらも、粒子と電解液の界面でのL
iイオンの透過性を損じない目的から、好ましくは20
%以上100%以下であり、さらに好ましくは40%以
上90%以下である。
【0010】本発明において好ましい正極活物質は、リ
チウム含有遷移金属酸化物である。その1つは、Lix
MO2 (ここでM=Co、Mn、Ni、V、Feから選
ばれる少なくとも1種を含む遷移金属)、x=0.3〜
1.2)で示される化合物である。とくに好ましいの
は、コバルトあるいはニッケルの酸化物を主体とする層
状構造の活物質である。Mは異種の元素を固溶していて
も良く、固溶元素としては上記のM以外にたとえばT
i、Ge、Zr、Cr、Fe、Sn、Al、B、Gaな
どを挙げることができる。これらの正極活物質として
は、Lix CoO2 、Lix NiO2 、Lix Mn
2 、Lix Coa Ni1-a 2 、Lix Cob Fe
1-b 2 、(ここでx=0.02〜1.2、a=0.1
〜0.9、b=0.8〜0.98)を挙げることができ
る。
【0011】正極活物質として用いられるもう1つは、
A〔B2 〕O4 型のスピネル構造を持つLiMn24
系酸化物である。LiMn24 系酸化物として好まし
いものとしては、LiMn24 、Li x Mnc Co
2-c 4 、Lix Mnc Ni2-c 4 、Lix Mnc
2-c 4 、Lix Mnc Fe2-c 4 (ここでx=0.
02〜1.2、c=1.6〜1.96、)をあげること
ができる。更には一般式Li1+x 〔Mn2-y 〕O4(0<
x <1.7,0≦y<0.7)、または、Li1-x 〔M
2-y 〕O4(0<x<1.0,0≦y<0.5)で示さ
れるような非化学量論的組成をもち欠陥を含む構造の化
合物も含まれる。これらの化合物の例としては、Li4
Mn512あるいはスピネル構造表示でLi〔Li 1/3
Mn5/3 〕O4 、Li4 Mn49 、LiMnO2 ある
いはLi2 Mn2 4 、Li2 MnO3 、Li5 Mn4
9 、Li4 Mn512、Li2 Mn4 9等の化合物
も上記一般式の範囲に含まれる(構造式は一般式表示の
整数倍もしくは少数倍で示すものも含む)。
【0012】これらの正極活物質は、リチウム化合物と
遷移金属化合物を混合、焼成する固相反応方法やゾル−
ゲル反応あるいは沈殿法などの溶液反応により合成する
ことができる。焼成による固相反応法を用いる場合、焼
成温度は、正極活物質原料として用いる原料化合物の一
部が分解、溶融する温度であればよく、通常600〜1
000℃である。正極活物質の平均粒子サイズは、0.
1〜50μmが好ましく、とくに1〜9.5μmが好ま
しい。正極活物質の好ましい比表面積は0.1m2 /g
より大きく5m2 /g以下であり、特に好ましくは0.
1m2 /gより大きく3m2 /g以下である。
【0013】本発明の二次電池の用いる負極の金属酸化
物の金属種は特に限定しないが、周期率表の第3族から
15族までの元素の酸化物もしくは複合酸化物が通常用
いられ、好ましくは第3族から第7族、13族から15
族の元素の酸化物もしくは複合酸化物が用いられる。本
発明の目的の電池性能を確保する上で、負極の金属酸化
物として好ましいものは、錫を主体として含み非晶質構
造を含む複合酸化物である。この錫を主体とし非晶質構
造を含む複合酸化物の好ましい形態は、錫酸化物を主体
とし周期率表第1族、第2族、第13族、第14族、第
15族、遷移金属、ハロゲン元素から選ばれる一種以上
を含む非晶質構造を含む複合酸化物からなることを特徴
とする。とくに好ましい負極の複合酸化物は、一般式S
x 1 1-x 2 y z (M1はMn、Fe、Pb、G
eから選ばれる1種以上を、M2 はAl、B、P、S
i、周期率表第1族、第2族、第3族、ハロゲン元素か
ら選ばれる2種以上の元素を示し、0<x≦1,0.1
≦y≦3,1≦z≦8)で示される非晶質のリチウム吸
蔵可能な負極活物質前駆体にリチウムを挿入して得られ
る非晶質の複合酸化物である。上式の負極活物質前駆体
においてSnとM1 はリチウムイオンの電気化学的挿入
放出に関わる機能元素であり、M2 は複合酸化物の非晶
質化に有効なマトリクスを構成する元素である。
【0014】上記の負極活物質前駆体の複合酸化物は構
造中に非晶質構造を含むかもしくは非晶質であることを
特徴とする。本発明の複合酸化物が非晶質構造を含むと
は、具体的にはCuKα線を用いたX線回折法で2θ値
で20°から40°にかけて強度が弱くブロードな頂点
を有する回折散乱帯を与える状態を意味し、このブロー
ドな散乱帯中に結晶性の回折線を有してもよい。この結
晶性の回折線は非晶質構造中にわずかに秩序性を持った
構造部分が反映されたものである。さらに好ましくは、
2θ値で40°以上70°以下に結晶性の回折線が見ら
れる場合、この結晶性の回折線のうち最も強い強度が、
2θ値で20°以上40°以下に見られる上記のブロー
ドな散乱帯の頂点の回折線の強度の500倍以下である
ことが好ましく、さらに好ましくは100倍以下、特に
好ましくは5倍以下、最も好ましくは結晶性の回折線を
有しないことである。
【0015】以下に、本発明の負極活物質前駆体に用い
る金属複合酸化物の好ましい例を示す。 PbO PbSiO3 SnSiO3 PbSi0.5 0.2 0.2 1.85 PbK0.1 Si0.8 0.2 1.95 FeK0.1 Si0.8 0.2 1.95 MnB0.5 0.5 3 GeSi0.5 0.2 0.2 1.85 SnSi0.8 0.2 3.1 SnSi0.5 0.2 0.2 1.85 SnSi0.8 0.2 2.9 SnSi0.8 Al0.2 2.9 SnSi0.6 Al0.1 0.2 1.65 SnSi0.3 Al0.1 0.6 2.25 SnSi0.4 0.2 0.4 2.1 SnSi0.6 Al0.1 0.5 2.1 SnB0.5 0.5 3 SnK0.2 PO3.6 、 SnRb0.2 0.8 3.2 SnBa0.1 1.454.5 SnLa0.1 0.9 3.4 SnNa0.1 0.451.75 SnLi0.2 0.5 0.5 3.1 SnCs0.1 0.4 0.4 2.65 SnBa0.1 0.4 0.4 2.7 SnCa0.1 Al0.150.450.553.9 、 SnY0.1 0.6 0.6 3.55 SnRb0.2 0.3 0.4 2.55 SnCs0.2 0.3 0.4 2.55 SnCs0.1 0.4 0.4 2.65 SnK0.1 Cs0.1 0.4 0.4 2.7 SnBa0.1 Cs0.1 0.4 0.4 2.75 SnMg0.1 0.1 0.4 0.4 2.75 SnCa0.1 0.1 0.4 0.5 3 SnBa0.1 0.1 Al0.1 0.3 0.4 2.75 SnMg0.1 Cs0.1 Al0.1 0.3 0.4 2.75 SnCa0.1 0.1 Al0.1 0.3 0.4 2.75 SnMg0.1 Rb0.1 Al0.1 0.3 0.4 2.75 SnCa0.1 0.2 0.2 0.2 2.6 SnMg0.1 Cs0.1 0.4 0.4 0.2 3.3 Sn0.5 Mn0.5 Mg0.1 0.9 2.45 Sn0.5 Mn0.5 Ca0.1 0.9 3.35 Sn0.5 Ge0.5 Mg0.1 0.9 3.35 Sn0.5 Fe0.5 Ba0.1 0.9 3.35 Sn0.8 Fe0.2 Ca0.1 0.9 3.35 Sn0.3 Fe0.7 Ba0.1 0.9 3.35 Sn0.9 Mn0.1 Mg0.1 0.9 3.35 Sn0.2 Mn0.8 Mg0.1 0.9 3.35 Sn0.7 Pb0.3 Ca0.1 0.9 3.35 Sn0.2 Ge0.8 Ba0.1 0.9 3.35 Sn1.0 Al0.1 0.5 0.5 3.15 Sn1.0 Cs0.1 Al0.4 0.5 0.5 3.65 Sn1.0 Cs0.1 0.5 0.5 3.05 Sn1.0 Cs0.1 Ge0.050.5 0.5 3.15 Sn1.0 Cs0.1 Ge0.05Al0.3 0.5 0.5 3.60
【0016】二次電池の製造において、本発明の方法で
合成される負極材料と共に用いることができる負極活物
質としては、リチウム金属、上記のリチウム合金などや
リチウムイオンまたはリチウム金属を吸蔵・放出できる
炭素質化合物(例えば、特開昭58−209,864、
同61−214,417、同62−88,269、同6
2−216,170、同63−13,282、同63−
24,555、同63−121,247、 同63−12
1,257、同63−155,568、同63−27
6,873、 同63−314,821、特開平1−20
4,361、同1−221,859、 同1−274,3
60など)があげられる。上記リチウム金属やリチウム
合金の併用目的は、リチウムイオンを電池内で挿入させ
るためのものであり、電池反応としてリチウム金属など
の溶解析出反応を利用するものではない。
【0017】正極と負極の電極合剤には、導電剤や結着
剤やフィラーなどを添加することができる。また、負極
合剤中に、粒子表面の被覆に用いる導電剤に加えて、補
助的に導電剤を加えることができる。導電剤は、構成さ
れた電池において、化学変化を起こさない電子伝導性材
料であれば何でもよい。通常、天然黒鉛(鱗状黒鉛、鱗
片状黒鉛、土状黒鉛など)、人工黒鉛、カーボンブラッ
ク、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、炭素繊
維や金属(銅、ニッケル、アルミニウム、銀(特開昭6
3−148,554)など)粉、金属繊維あるいはポリ
フェニレン誘導体(特開昭59−20,971)などの
導電性材料を1種またはこれらの混合物として含ませる
ことができる。黒鉛とアセチレンブラックの併用がとく
に好ましい。その添加量は、特に限定されないが、1〜
50重量%が好ましく、特に2〜30重量%が好まし
い。カーボンや黒鉛では、2〜15重量%が特に好まし
い。
【0018】結着剤には、通常、でんぷん、ポリビニル
アルコール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース、再生セルロース、ジアセチルセル
ロース、ポリビニルクロリド、ポリビニルピロリドン、
テトラフルオロエチレン、ポリ弗化ビニリデン、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン−ジエ
ンターポリマー(EPDM)、スルホン化EPDM、ス
チレンブタジエンゴム、 ポリブタジエン、フッ素ゴム、
ポリエチレンオキシドなどの多糖類、熱可塑性樹脂、ゴ
ム弾性を有するポリマーなどが1種またはこれらの混合
物として用いられる。結着剤の添加量は、2〜30重量
%が好ましい。フィラーは、構成された電池において、
化学変化を起こさない繊維状材料であれば何でも用いる
ことができる。通常、ポリプロピレン、ポリエチレンな
どのオレフィン系ポリマー、ガラス、炭素などの繊維が
用いられる。フィラーの添加量は特に限定されないが、
0〜30重量%が好ましい。
【0019】二次電池の製造に用いられる非水電解液と
しては、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネー
ト、ブチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジ
エチルカーボネート、 γ−ブチロラクトン、1,2−ジ
メトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテト
ラヒドロフラン、ジメチルスルフォキシド、1,3−ジ
オキソラン、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジ
オキソラン、アセトニトリル、ニトロメタン、蟻酸メチ
ル、酢酸メチル、リン酸トリエステル(特開昭60−2
3,973)、トリメトキシメタン(特開昭61−4,
170)、ジオキソラン誘導体(特開昭62−15,7
71、同62−22,372、同62−108,47
4)、スルホラン(特開昭62−31,959)、3−
メチル−2−オキサゾリジノン(特開昭62−44,9
61)、プロピレンカーボネート誘導体(特開昭62−
290,069、同62−290,071)、テトラヒ
ドロフラン誘導体(特開昭63−32,872)、ジエ
チルエーテル(特開昭63−62,166)、1,3−
プロパンサルトン(特開昭63−102,173)など
の非プロトン性有機溶媒の少なくとも1種以上を混合し
た溶媒とその溶媒に溶けるリチウム塩、例えば、LiC
lO4 、LiBF6 、LiPF6 、LiCF3SO3
LiCF3 CO2 、LiAsF6 、LiSbF6 、Li
10Cl10(特開昭57−74,974)、低級脂肪族
カルボン酸リチウム(特開昭60−41,773)、L
iAlCl4 、LiCl、LiBr、LiI(特開昭6
0−247,265)、クロロボランリチウム(特開昭
61−165,957)、四フェニルホウ酸リチウム
(特開昭61−214,376)、LiOSO2 n
2n+1で表されるフルオロスルホン酸(nは6以下の正の
整数)、LiN(SO2n2n+1)(SO2m
2m+1)で表されるイミド塩(m、nはそれぞれ6以下の
正の整数)、LiN(SO2p 2p+1)(SO2q
2q+1)(SO2r 2r+1)で表されるメチド塩
(p、q、rはそれぞれ6以下の正の整数)などの1種
以上の塩から構成されている。なかでも、プロピレンカ
ーボネートあるいはエチレンカボートと1,2−ジメト
キシエタンおよび/あるいはジエチルカーボネートの混
合液にLiCF3 SO3 、LiClO4 、LiBF4
よび/あるいはLiPF6 を含む電解質が好ましいこれ
ら電解質を電池内に添加する量は、特に限定されない
が、正極活物質や負極活物質の量や電池のサイズによっ
て必要量用いることができる。溶媒の体積比率は、特に
限定されないが、プロピレンカーボネートあるいはエチ
レンカボート対1,2−ジメトキシエタンおよび/ある
いはジエチルカーボネートの混合液の場合、0.4/
0.6〜0.6/0.4(1,2−ジメトキシエタンと
ジエチルカボネートを両用するときの混合比率は0.4
/0.6〜0.6/0.4)が好ましい。支持電解質の
濃度は、特に限定されないが、電解液1リットル当たり
0.2〜3モルが好ましい。
【0020】また、電解液の他に次の様な有機固体電解
質も用いることができる。たとえばポリエチレンオキサ
イド誘導体か該誘導体を含むポリマー(特開昭63−1
35,447)、ポリプロピレンオキサイド誘導体か該
誘導体を含むポリマー、イオン解離基を含むポリマー
(特開昭62−254,302、同62−254,30
3、同63−193,954)、イオン解離基を含むポ
リマーと上記非プロトン性電解液の混合物(米国特許第
4,792,504、同4,830,939、特開昭6
2−22,375、同62−22,376、同63−2
2,375、同63−22,776、特開平1−95,
117)、リン酸エステルポリマー(特開昭61−25
6,573)が有効である。さらに、ポリアクリロニト
リルを電解液に添加する方法もある(特開昭62−27
8,774)。また、無機と有機固体電解質を併用する
方法(特開昭60−1,768)も知られている。
【0021】二次電池に用いるセパレーターとしては、
大きなイオン透過度を持ち、所定の機械的強度を持ち、
絶縁性の薄膜が用いられる。耐有機溶剤性と疎水性から
ポリプレピレンなどのオレフィン系ポリマーあるいはガ
ラス繊維あるいはポリエチレンなどからつくられたシー
トや不織布が用いられる。セパレーターの孔径は、一般
に電池用として有用な範囲が用いられる。例えば、0.
01〜10μmが用いられる。セパレターの厚みは、一
般に電池用の範囲で用いられる。例えば、5〜300μ
mが用いられる。電解質にポリマーなどの固体電解質が
用いられる場合には、固体電解質がセパレーターを兼ね
る場合がある。
【0022】充放電特性を改良する目的で、以下で示す
化合物を電解質に添加することが知られている。例え
ば、ピリジン(特開昭49−108,525)、トリエ
チルフォスファイト(特開昭47−4,376)、トリ
エタノールアミン(特開昭52−72,425)、環状
エーテル(特開昭57−152,684)、エチレンジ
アミン(特開昭58−87,777)、n−グライム
(特開昭58−87,778)、ヘキサリン酸トリアミ
ド(特開昭58−87,779)、ニトロベンゼン誘導
体(特開昭58−214,281)、硫黄(特開昭59
−8,280)、キノンイミン染料(特開昭59−6
8,184)、N−置換オキサゾリジノンとN,N’−
置換イミダゾリジノン(特開昭59−154,77
8)、エチレングリコールジアルキルエーテル(特開昭
59−205,167)、四級アンモニウム塩(特開昭
60−30,065)、ポリエチレングリコール(特開
昭60−41,773)、ピロール(特開昭60−7
9,677)、2−メトキシエタノール(特開昭60−
89,075)、三塩化アルミニウム(特開昭61−8
8,466)、導電性ポリマー電極活物質のモノマー
(特開昭61−161,673)、トリエチレンホスホ
ンアミド(特開昭61−208,758)、トリアルキ
ルホスフィン(特開昭62−80,976)、モルフォ
リン(特開昭62−80,977)、カルボニル基を持
つアリール化合物(特開昭62−86,673)、ヘキ
サメチルホスホリックトリアミドと4−アルキルモルフ
ォリン(特開昭62−217,575)、二環性の三級
アミン(特開昭62−217,578)、オイル(特開
昭62−287,580)、四級ホスホニウム塩(特開
昭63−121,268)、三級スルホニウム塩(特開
昭63−121,269)などが挙げられる。また、電
解液を不燃性にするために含ハロゲン溶媒、例えば、四
塩化炭素、三弗化塩化エチレンを電解液に含ませること
ができる(特開昭48−36,632)。また、高温保
存に適性をもたせるために電解液に炭酸ガスを含ませる
ことができる(特開昭59−134,567)。
【0023】電極活物質の集電体としては、構成された
電池において化学変化を起こさない電子伝導体であれば
何でもよい。例えば、正極には、材料としてステンレス
鋼、ニッケル、アルミニウム、チタン、焼成炭素などの
他に、アルミニウムやステンレス鋼の表面にカーボン、
ニッケル、チタンあるいは銀を処理させたもの、負極に
は、材料としてステンレス鋼、ニッケル、銅、チタン、
アルミニウム、焼成炭素などの他に、銅やステンレス鋼
の表面にカーボン、ニッケル、チタンあるいは銀を処理
させたもの)、Al−Cd合金などが用いられる。これ
らの材料の表面を酸化することも用いられる。形状は、
フォイルの他、フィルム、シート、ネット、パンチされ
たもの、ラス体、多孔質体、発泡体、繊維群の成形体な
どが用いられる。厚みは、特に限定されないが、5〜1
00μmのものが用いられる。
【0024】電池の形状はコイン、ボタン、シート、シ
リンダー、角などいずれにも適用できる。コインやボタ
ンでは、正極活物質や負極活物質の合剤はペレットの形
状にプレスされて用いられる。また、シート、シリンダ
ー、角では、正極活物質や負極活物質の合剤は、集電体
の上に塗布、乾燥、脱水、プレスされて用いられる。そ
の塗布厚みは、電池の大きさにより決められるが、乾燥
後の圧縮された状態で10〜500μmが特に好まし
い。本発明の非水二次電池の用途は、特に限定されない
が、例えば、電子機器に搭載する場合、カラーノートパ
ソコン、白黒ノートパソコン、ペン入力パソコンポケッ
ト(パームトップ)パソコン、ノート型ワープロ、ポケ
ットワープロ、電子ブックプレーヤー、携帯電話、コー
ドレスフォン子機、ページャー、ハンディタミナル、携
帯ファックス、携帯コピー、携帯プリンター、ヘッドフ
ォンステレオビデオムービー、液晶テレビ、ハンディー
クリーナー、ポータブルCD、ミニデスク、電気シェー
バー、電子翻訳機、自動車電話、トランシーバー、電動
工具、電子手帳、電卓、メモリーカード、テープレコー
ダー、ラジオ、バックアップ電源、メモリーカードなど
が挙げられる。その他民生用として、自動車、電動車両
モーター、照明器具、玩具、ゲーム機器、ロードコンデ
ィショナー、アイロン、時計、ストロボ、カメラ、医療
機器(ペースメーカー、補聴器、肩もみ機など)などが
挙げられる。更に、各種軍需用、宇宙用として用いるこ
とができる。また太陽電池と組み合わせることもでき
る。
【0025】
【実施例】以下に電池作製の実施例をあげて本発明をさ
らに詳しく説明するが、発明の主旨を越えない限り、本
発明の範囲はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0026】実施例 〔負極材料の合成例,溶融焼成法〕SnO 67.4
g、B2 3 17.4g、Sn2 2 7 102.
8gを混合し、自動乳鉢で十分に粉砕、混合した後、ア
ルミナ製るつぼにセットしてアルゴンガス雰囲気下で1
000℃で10時間焼成を行った。焼成後、100℃/
分の速度で急冷し、黄色透明ガラス状の負極材料SnB
0.5 0.5 3 を得た(化合物A−1)。活物質のX線
回折を測定したところ、Cu−α線の照射下で2θ=2
0−35°の領域にブロードな回折のバンドを示した
が、結晶構造に帰属するシャープな回折線は検出され
ず、活物質構造がアモルファス(非晶質)であることが
判明した。また、Si原料にSiO2 、あるいはAl原
料にAl2 3 を用いて、アルゴンガス雰囲気下で12
00℃で10時間の焼成により、下記のA−2、3非晶
質の負極材料を合成した。 SnSiO3 (化合物A−2) Sn0.8 Si0.5 0.3 0.2 Al0.1 3.70(化合物
A−3) A−1〜A−3はともにジェットミルを用いて平均粒径
7μmの無定形の粒子に粉砕した。これらの粒子のBE
T法による比表面積は0.7〜1.2m2 /gの範囲で
あった。
【0027】〔負極材料粒子の導電材料による表面被
覆〕負極材料の粒子A−1〜A−3の表面に下記の方法
で、炭素および銅の被覆をおこなった。 炭素の被覆:負極粒子の粉体を150℃で真空中で5
時間乾燥させた後、10 -5パスカルの真空蒸着器中の底
のトレイにセットして粉体の攪拌を行った。蒸着原料の
炭素電極を通電して赤熱させ、攪拌中の粉体に対して炭
素の蒸着を行った。蒸着量は蒸着源の量と、蒸着時間
(通電時間)を変えて制御した。蒸着前後の粉体の重量
の差から測定された粉体100g当りの炭素の蒸着量は
3gであった。また、粒子の走査電子顕微鏡写真から評
価した炭素の表面被覆率は50%であった。また、比較
として、蒸着量と表面被覆率をそれぞれ100g当り
0.3g、10%に変えた試料を調製した。 銅の被覆:負極粒子の粉体100gをpH3のSnC
2 水溶液1000ccに分散し、Snイオンを吸着さ
せた後、粉体をろ過し水洗し、次いでPdCl2を0.
02g含む塩酸酸性(pH4)の水溶液に浸漬しPd2+
を吸着させて表面活性化処理を行った。銅原料としてC
uSO4 ・5H2 Oを20g、錯化剤としてEDTA・
4Naを銅に対して1.2当量、ホルムアルデヒドを銅
に対して2当量含む、NaOH水溶液(pH10)10
00ccに上記の活性化処理をほどこした負極粒子60
gを分散し、水温を65℃に保ってめっき反応を開始し
たのち、反応液のpHを8.5に制御し、続いて3時間
めっき反応を行い、粒子表面に銅をめっきさせた。粉体
をろ過、水洗し、150℃で24時間乾燥させた。粒子
の走査電子顕微鏡写真から評価した銅の表面被覆率は6
0%であった。また、比較として、銅原料仕込み量を減
らし、めっき量を減じて表面被覆率を35%に変えた試
料を調製した。
【0028】〔正極活物質の調製の例〕LiCoO
2 (化合物C−1)を以下の方法で合成した。Co3
4 ,Co23 の混合物と炭酸リチウムをLi/Coモ
ル比が1.05となるように混合し、空気中で600℃
で4時間、さらに880℃で8時間焼成を行った。焼成
物を自動乳鉢で粉砕した結果得られた粒子は、粒径がメ
ジアン径で6μm、BET法比表面積が0.5m2 /g
であり、X線回折によってLiCoO2 と同定された。
この活物質は水分散においてpH10.5を与えた。
【0029】また、正極活物質としてリチウムマンガン
コバルト複合酸化物のLi1.05Mn 1.95Co0.05
4 (C−2)を下記の方法で合成した。粒径0.5〜3
0μm(1次粒子、2次粒子を含む)、BET表面積4
0〜70m2 /gの化学合成二酸化マンガン(CMD、
不純物としてそれぞれ1重量%以下のMn2 3 とMn
3 4 および3重量%以下の硫酸塩と水分、0.5重量
%以下のNa、K、Caを含む)と平均粒径を1〜10
μmに粉砕した水酸化リチウム、および炭酸コバルトを
上記化学式の化学量論量比で混合し、混合物を、600
℃で4時間加熱処理した後に、650℃から750℃の
範囲で温度条件を変えて18時間空気中で焼成した。最
終焼成物を室温まで徐冷して粉砕した結果、得られた粒
子は、レーザー式粒度分布測定により一次粒子の平均メ
ジアン径が0.5μmであり、二次粒子の粒径は10μ
mであった。BET法表面積は2m 2 /gの範囲であっ
た。構造と組成をICPとX線回折で同定した結果、焼
成物はスピネル結晶型構造のLi1.05Mn1.95Co0.05
4 であり、Cu−α線を用いたX線回折における2θ
=36の回折ピークの半値幅はおよそ0.3であり、そ
の強度は2θ=18.6のピークに対して27%の値で
あった。また結晶のa軸の格子定数は8.22Aであっ
た。また、焼成物中には微量のLiMnO2 が混入され
ていることもわかった。この焼成物5gを100ccの
純水に分散してpHを測定した結果、8.0であった。
【0030】〔電極合剤シートの作製例〕導電材料被覆
を施した負極活物質前駆体を93重量%、補助導電剤と
してアセチレンブラック2重量%、結着剤としてスチレ
ン−ブタジエンゴムの水分散物4重量%およびカルボキ
シメチルセルロース1重量%からなる混合物に水を加え
てホモジナーザーで10000回転で10分以上混練
し、負極合剤スラリーを調製した。得られたスラリーを
厚さ18μmの銅フィルムの両面に塗布して、負極シー
トを作製した。塗布シートを乾燥、プレスした結果、乾
膜の塗布量はおよそ65g/m2 、塗布膜の厚みはおよ
そ27μmであった。次に、負極シートの活物質層の表
面に、鱗片状黒鉛と酸化アルミニウムの1:4(重量
比)の混合物からなる保護層(平均厚さ5μm)を塗設
し、活物質前駆体を塗設した表面保護層付きの負極シー
トを作製した。
【0031】正極合剤として、正極活物質の化合物C−
1を90重量%、アセチレンブラック6重量%、結着剤
としてポリテトラフルオロエチレンの水分散物3重量%
とポリアクリル酸ナトリウム1重量%からなる混合物に
水を加えて混練し、得られたスラリーを厚さ30μmの
アルミニウムフィルムの両面に塗布して、正極シートを
作製した。塗布シートを乾燥、プレスした結果、乾膜の
塗布量は285g/m 2 、塗布膜の厚みはおよそ100
μmであった。同様にして、化合物C−2を正極活物質
に用いて、正極塗布シートを作製した。乾膜の塗布量は
340g/m2 、塗布膜の厚みは120μmであった。
【0032】〔シリンダー型電池の作製例〕厚さ35μ
mの金属Li箔を幅5mm長さ37mmの断片に裁断
し、露点−60℃の乾燥空気中で、上記の負極活物質前
駆体A−1〜3を塗布した負極シートの両面の表面保護
層の上に、2mmの規則的間隔を置いて圧着ローラーを
用いて付着させた。負極シートへのLi付着量は重量と
しておよそ110mgであった。上記の正極シートを3
5mmの幅に裁断し、負極シートを37mmの幅に裁断
して、シートの末端にそれぞれアルミニウム、ニッケル
のリード板をスポット溶接した後、露点−40℃の乾燥
空気中で150℃で2時間脱水乾燥した。第1図の電池
断面図に示したように、脱水乾燥済みの正極シート、セ
パレーターとして多孔性ポリエチレンフィルム、脱水乾
燥済みの負極シート、そしてセパレーターの順でこれら
を積層し、巻き込み機で渦巻き状に巻回した。この巻回
電極群(2)をニッケルメッキを施した鉄製の有底円筒
型電池缶(1)(負極端子を兼ねる)に収納した。この
電池缶の中に電解質として1mol/リットル LiP
6(エチレンカーボネート、ブチレンカーボネート、
ジメチルカーボネートの2:2:6(体積比)混合液)
を注入した。正極端子を有する電池蓋(6)をガスケッ
ト(5)を介してかしめて直径14mm高さ50mmの
円筒型電池を作製した。なお、正極端子(6)は正極シ
ートと、電池缶(1)は負極シートとあらかじめリード
端子により接続し、電池内の封口部には圧力感応弁体
(61)、電流遮断体(62)、PTC素子(63)を
設けた。以上のようにして、正極活物質としてC−1、
C−2、表面導電材料被覆を施した負極活物質前駆体と
してA−1〜A−3をそれぞれ選択して組み合わせて作
製した。
【0033】以上のように作製した電池は負極活物質前
駆体に塗布シート保護層上のリチウムが電気化学的に挿
入されるプロセスが完成されていない電池前駆体であ
る。そこで、負極活物質前駆体にリチウムを挿入させて
負極活物質に変換し、電池前駆体を充放電サイクル可能
な二次電池とするための操作を、以下のように実施し
た。電池前駆体を、室温で12時間放置後、0.1Aの
一定電流のもとで1時間予備充電を行い、次いで50℃
のもとで10日間エージングを実施した。このエージン
グの工程で、負極上に担持したLiのほとんど溶解し、
負極活物質前駆体の中に挿入されたことを確認した。こ
の電池を活性化のために、2mA/cm2 で室温下で
4.2Vまで充電を行った。さらに、充電状態で電池を
55℃に保持し、3日間エージングを実施した。これら
の電池を、充電終止電圧4.2V(開回路電圧(OC
V))、放電終止電圧2.8V(回路電圧)、の条件で
定電流で繰り返し充放電させてサイクルさせた。このと
き、電池を2mA/cm2 (本電池では0.2C相当)
の電流密度で充電した後に、10mA/cm2 (本電池
では1.0C相当)の放電電流で与える容量(Ah)と
2mA/cm2 (0.2C)の放電電流で与える容量の
比を求め、これをハイレート放電効率(%)として評価
した(ただし1Cは1時間で電池の公称容量を放電する
のに相当する電流の値を示す)。
【0034】上記のリチウムイオン二次電池について、
正極活物質と負極材料の組み合わせを変えた条件で、測
定されたハイレート効率および1Cの高電流放電におけ
る容量を表1に示した。
【0035】 表1 電池 正 極 負極 被覆用導電材 ハイレート 放電 1C放電容 番号 活物質 材料 (被覆率%) 効率(%) 量(Ah/リットル) 1 C−1 A−1 炭素(50%) 90 118 2 C−1 A−2 炭素(50%) 90 120 3 C−1 A−3 炭素(50%) 91 119 4 C−2 A−1 炭素(50%) 91 108 5 C−2 A−2 炭素(50%) 92 110 6 C−1 A−1 炭素(10%) 80 95 7 C−1 A−2 炭素(10%) 80 97 8 C−1 A−3 炭素(10%) 81 93 9 C−2 A−1 炭素(10%) 83 88 10 C−2 A−2 炭素(10%) 82 89 11 C−1 A−1 銅 (60%) 93 125 12 C−1 A−2 銅 (60%) 92 127 13 C−1 A−3 銅 (60%) 93 124 14 C−2 A−1 銅 (60%) 95 115 15 C−2 A−2 銅 (50%) 94 117 16 C−1 A−1 銅 (35%) 88 109 17 C−1 A−2 銅 (35%) 87 112 18 C−2 A−1 銅 (35%) 89 102 19 C−2 A−2 銅 (35%) 88 105 比較−1 C−1 A−1 なし 73 70 −2 C−1 A−2 なし 70 74 −3 C−2 A−1 なし 75 65 −4 C−2 A−2 なし 72 67
【0036】表1の結果から、本発明に記載する表面導
電材料被覆を施した金属酸化物系負極材料を負極の合剤
層中に含有するリチウムイオン二次電池が、ハイレート
放電効率と容量の点において優れた性能を示すことがわ
かる。なお、本発明のリチウムイオン二次電池は、C−
1と炭素被覆したA−3、およびC−1と銅被覆したA
−3の組み合わせの場合、室温での充放電のサイクル寿
命として、それぞれ100サイクル当たり95%および
92%の放電容量維持率を示した。
【0037】
【発明の効果】リチウム含有遷移金属複合酸化物からな
る正極材料、リチウムを挿入可能な金属酸化物からなる
負極材料と、非水電解質によって構成され、負極の金属
酸化物粒子が、金属複合酸化物からなる粒子の表面に導
電性の無機材料の薄膜が被覆された複合粒子であること
を特徴とするリチウムイオン非水電解質二次電池を用い
ることにより、電池容量とハイレート放電特性を向上す
る事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で作製したシリンダー型二次電池の断面
図を示したものである。
【符号の説明】
1 負極端子を兼ねる電池缶 2 巻回電極群(正極、セパレーター、負極) 3 上部絶縁板 4 正極リード 5 ガスケット 6 正極端子を兼ねる電池蓋 61 圧力感応弁体 62 電流遮断体 63 PTC素子

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リチウム含有遷移金属複合酸化物からな
    る正極、リチウムを挿入可能な金属酸化物粒子を含む負
    極および非水電解質からなるリチウムイオン非水電解質
    二次電池に於いて、該負極の金属酸化物粒子が、金属複
    合酸化物からなる粒子の表面に導電性の無機材料の薄膜
    が被覆された複合粒子であることを特徴とするリチウム
    イオン非水電解質二次電池。
  2. 【請求項2】 該導電性の無機材料が、炭素質材料であ
    ることを特徴とする請求項1に記載のリチウムイオン非
    水電解質二次電池。
  3. 【請求項3】 該導電性の無機材料が、金属であること
    を特徴とする請求項1に記載のリチウムイオン非水電解
    質二次電池。
  4. 【請求項4】 該導電性の無機材料が、無電解めっき法
    によって金属酸化物粒子表面に被覆された金属であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のリチウムイオン非水電
    解質二次電池。
  5. 【請求項5】 該導電性の無機材料が、Cu、Ag、N
    i、Au、Pt、Al、Mg、Ti、Zn、Sn、I
    n、W、Pbから選ばれる1種以上の金属もしくはこれ
    らの金属とLiとの合金であることを特徴とする請求項
    3または請求項4に記載のリチウムイオン非水電解質二
    次電池。
  6. 【請求項6】 該導電性の無機材料の表面被覆率が、2
    0%以上100%以下である請求項1〜5のいずれかに
    記載のリチウムイオン非水電解質二次電池。
  7. 【請求項7】 該導電性の無機材料の表面被覆量が、金
    属酸化物粒子に対し0.01重量%以上、15重量%以
    下である請求項1〜6のいずれかに記載のリチウムイオ
    ン非水電解質二次電池。
  8. 【請求項8】 該金属酸化物が錫を主体として含み非晶
    質構造を含む複合酸化物であることを特徴とする請求項
    1から7のいずれかに記載のリチウムイオン非水電解質
    二次電池。
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