JPH11168904A - 苗移植機 - Google Patents

苗移植機

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JPH11168904A
JPH11168904A JP36362097A JP36362097A JPH11168904A JP H11168904 A JPH11168904 A JP H11168904A JP 36362097 A JP36362097 A JP 36362097A JP 36362097 A JP36362097 A JP 36362097A JP H11168904 A JPH11168904 A JP H11168904A
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Hirokazu Naka
弘和 仲
Ichiro Watabe
一郎 渡部
Manabu Namoto
学 名本
Yoshihiro Fukumura
善宏 福村
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行車体に対し苗植付部が昇降可能に設けら
れ、さらに該苗植付部に対し対地作業部が昇降可能に設
けられ、該対地作業部に複数種の作業装置を選択して装
着することのできる苗移植機において、対地作業部に装
着する作業装置の種類に応じて対地作業部の作業位置を
変更する操作を簡単に行えるようにする。 【解決手段】 対地作業部を作業位置と非作業位置とに
昇降させる昇降操作具144と、対地作業部に装着され
る作業装置の種類に応じて作業位置における対地作業部
の苗植付部に対する高さを切り替える切替操作具145
とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圃場に苗を植付け
る苗植付部と、耕起、代掻等の対地作業を行う対地作業
部とを備え、例えば、耕起されていない圃場を耕起しな
がら苗を植付けたり、代掻されていない圃場を代掻しな
がら苗を植付ける苗移植機に関する。
【0002】
【従来の技術】上記苗移植機は、走行車体に対し苗植付
部が昇降可能に設けられ、さらに該苗植付部に対し対地
作業部が昇降可能に設けられている。耕起しながら苗を
植付ける場合は、対地作業部に耕起装置を装着し、苗植
付部を作業位置へ下降させると共に、対地作業部を作業
位置へ下降させる。代掻しながら苗を植付ける場合は、
対地作業部に代掻装置を装着し、苗植付部を作業位置へ
下降させると共に、対地作業部を作業位置へ下降させ
る。苗植付けだけを行う場合は、苗植付部を作業位置へ
下降させ、対地作業部を非作業位置へ上昇させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記耕起装置及び代掻
装置は耕起用或は代掻用の爪を取り付けたロータが左右
方向の回転軸を中心に回転する構成であるが、耕起装置
と代掻装置とでは回転軸から爪の作用部までの径が異な
るので、耕起装置を装着した状態における対地作業部の
作業位置と代掻装置を装着した状態における対地作業部
の作業位置とを変更する必要がある。耕起装置、代掻装
置以外の作業装置を対地作業部に装着して対地作業を行
う場合も同様である。このように対地作業部に装着する
作業装置の種類に応じて対地作業部の作業位置を変更す
る操作を簡単に行えるようにすることが本発明の課題で
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のような構成とした。すなわち、本発明
にかかる苗移植機は、走行車体に対し苗植付部が昇降可
能に設けられ、さらに該苗植付部に対し対地作業部が昇
降可能に設けられ、該対地作業部に複数種の作業装置を
選択して装着することのできる苗移植機において、前記
対地作業部を作業位置と非作業位置とに昇降させる昇降
操作具と、対地作業部に装着される作業装置の種類に応
じて前記作業位置における対地作業部の苗植付部に対す
る高さを切り替える切替操作具とを設けたことを特徴と
している。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図9に表された実
施の一形態に基づいて本発明を具体的に説明する。この
苗移植機1は、走行車体2の後方に昇降リンク装置3を
介して苗植付部4が昇降可能に設けられ、さらにその苗
植付部4の前側に苗植付部4と一体に昇降するように対
地作業部5が設けられている。
【0006】走行車体2は、駆動輪である各左右一対の
前輪7,7及び後輪8,8を備えた四輪駆動車両で、機
体の前部にミッションケース10が配置され、そのミッ
ションケースから左右側方に延びる前輪アクスルフレー
ム11,11の先端部に前輪ファイナルケース12,1
2が設けられ、該前輪ファイナルケースに変向可能な前
輪支持部12a,12aから外向きに突出する前輪車軸
に前輪7,7が取り付けられている。また、ミッション
ケース10の背面部にメインフレーム15の前端部が固
着されており、そのメインフレームの後端部に回転自在
に支持された前後方向のローリング軸16を支点にして
後輪フレーム17がローリング自在に支持され、その後
輪フレームの左右端部に設けられた後輪ギヤケース1
8,18から外向きに突出する後輪車軸に後輪8,8が
取り付けられている。
【0007】エンジン20はメインフレーム15の上に
搭載されている。エンジン20の左側面部に突出するエ
ンジン出力軸20aに取り出されるエンジンの回転動力
の一部は、第一ベルト伝動装置21によってミッション
ケース10の上に設けた油圧ポンプ22の駆動軸22a
へ伝達され、更にポンプ駆動軸22aから第二ベルト伝
動装置23によってミッション入力軸10aへ伝達され
る。そして、ミッションケース10内のトランスミッシ
ョンで変速された後、走行用動力と植付用動力に分けら
れる。走行用動力は、前輪アクスルフレーム11,11
内のフロントアクスルを介して前輪ファイナルケース1
2,12へ伝達されて左右の前輪7,7を回転駆動する
と共に、後輪伝動軸25,25を介して後輪ギヤケース
18,18に伝動されて左右の後輪8,8を回転駆動す
る。また、植付用動力は、第一植付伝動軸26、中間ギ
ヤケース27、及び第二植付伝動軸28を介して後記苗
植付部伝動ケース50に伝達され、苗植付部4の各部を
駆動する。
【0008】残りのエンジン回転動力は、エンジン出力
軸20aから第三ベルト伝動装置30によって左側の後
輪8の内側近傍に配置された対地作業部伝動ギヤケース
31の入力軸31aに伝達され、該ギヤケースから対地
作業部伝動軸32を介して対地作業部5の後記チェーン
ケース91へ伝達される。前記入力軸31aは左側の後
輪8に対し左右反対側(内側)に突出している。このた
め、左側の後輪8によって跳ね上がられる水や泥が、対
地作業部伝動ギヤケース31にて遮られることにより、
第三ベルト伝動装置30のベルト30aや従動プーリ3
0bに付着することが防がれる。
【0009】エンジン20の上側に操縦席34が設置さ
れ、その前方に左右の前輪7,7を操向する操縦ハンド
ル35が設けられている。図中の符号36は補給用の苗
を載せておく予備苗載台、37は最外側の苗植付条の位
置を示すサイドマーカである。
【0010】昇降リンク装置3は平行リンク構成であっ
て、1本の上リンク40と左右一対の下リンク41,4
1を備えている。これらリンク40,41,41は、そ
の基部側がメインフレーム15の後端部に立設したリン
クベースフレーム42に回動自在に取り付けられ、その
先端側に縦リンク43が連結されている。この縦リンク
43と一体に設けた連結枠44に苗植付部4から前方に
突出するローリング軸46の前端部を連結し、苗植付部
4を進行方向に対してローリング自在に装着する。メイ
ンフレーム15に固着した支持部材と上リンク40に一
体形成したスイングアーム47の先端部との間に昇降用
油圧シリンダ48が介装されており、該シリンダを油圧
で伸縮させることにより、上リンク40が上下に回動
し、苗植付部4及び対地作業部5がほぼ一定姿勢のまま
昇降する。油圧シリンダ48は、リンクベースフレーム
42の上部に取り付けた油圧バルブ49により伸縮制御
される。
【0011】苗植付部4は6条植えの構成となってい
て、フレームを兼ねる苗植付部伝動ケース50、苗を圃
場表土部に植え付ける計6組の植付装置60,…、該植
付装置に苗を供給する苗載台70、機体の進行に伴って
圃場面上を滑走し苗植付け前の圃場面を整地する4個の
フロート80,…等を備えている。
【0012】苗植付部伝動ケース50は、左右中央部に
位置する苗載台駆動ケース51の左右側面部に連結パイ
プ52,52の内端部を固着し、苗載台駆動ケース51
の左右中央部と連結パイプ52,52の外端部より計3
個の植付伝動ケース53,53,53を後方に向けて設
けている。そして、各植付伝動ケース53,…の後部か
ら左右両側に突出する植付駆動軸54,…の各突出部に
植付装置60,…がそれぞれ設けられる。
【0013】植付装置60は、前記植付駆動軸54に連
結された回転ケース61と、該回転ケースの両端側部に
取り付けられた一対の植付具62,62とを備えてい
る。回転ケース61内の伝動機構により植付具62,6
2が回転ケース61の回転方向と逆方向に回転し、植付
具に設けた苗分離具62a,62aが閉ループの先端軌
跡を描いて作動する。これにより、苗分離具62a,6
2aが、後述する苗載台70の苗取口76に供給される
苗を分離して保持し、それを圃場表土面に植え付ける。
【0014】苗載台70は、前側が上位となるよう傾斜
して設けられており、左右に長い支持レール71と苗載
台支持フレーム72の上端部に取り付けたローラによっ
て支持され、左右に滑動自在となっている。苗載台70
は6面の苗載部に仕切られ、各苗載部ごとに苗を下方へ
送る苗送りベルト75,…が設けられている。また、苗
載台70の下端部に隣接して、植付装置60の位置に対
応する苗取口76,…が形成された苗受板77が支持レ
ール71と一体に設けられている。苗載台駆動ケース5
1に設けた苗載台駆動機構によって苗載台70が左右に
往復動させると共に各苗送りベルト75,…を間欠的に
苗送り駆動させ、各苗載部上の苗を苗取口76,…に1
株分づつ供給する。
【0015】フロート80,…は計4個設けられてい
て、中央の2個のフロート80A,80Aが中央4条の
植付条PL2〜5を整地し、左右両外側のフロート80
B,80Bが最外側の植付条PL1,6を整地するよう
になっている。各フロート80,…は、後部上面に固着
の取付プレート81,…をフロート支持杆82,…の後
端部にフロート取付軸83,…で回動自在に枢着し、圃
場表土面の凹凸に応じて前部が上下に回動するように設
けられている。
【0016】中央の2個のフロート80A,80Aは、
その前部同士が連結板84で連結されており、その連結
板84から上向きに設けた表土面高さ感知ロッド85の
動きが油圧バルブ49に伝えられる。例えば、表土面が
高くなってフロート80A,80Aの前部が押し上げら
れると、油圧バルブ49が油圧シリンダ48を伸びる側
に切り替わり、苗植付部4及び対地作業部5を上昇させ
る。逆に、表土面が低くなってフロート80A,80A
の前部が沈み込むと、油圧バルブ49が油圧シリンダ4
8を縮む側に切り替わり、苗植付部4及び対地作業部5
を下降させる。このように、表土面の高低変化に応じて
苗植付部4及び対地作業部5を昇降制御することによ
り、苗の植付深さと対地作業の深さを常に一定に維持す
る。なお、連結板84にはレーキ87が取り付けられて
いて、作業時にフロート80A,80Aの間に位置する
表土面を均すようになっている。
【0017】対地作業部5は、左右方向に配した対地作
業部フレーム90の左右中心から左側にずれた位置にチ
ェーンケース91が固定して設けられており、その上部
に前記対地作業部伝動軸32からの動力が入力され、そ
の下端部から対地作業駆動軸92が左右に突出してい
る。また、対地作業部フレーム90の左右端部には、作
業装置の回転軸を支持するための軸受93,93が垂設
されている。そして、対地作業駆動軸92に伝動連結さ
れる状態で、作業装置としての代掻ロータ100或は耕
起ロータ110を装着するようになっている。対地作業
部フレーム90には、代掻ロータ100或は耕起ロータ
110によって後方に跳ね上げられる泥や土がフロート
70,…にかからないようにするカバー95が取り付け
られている。
【0018】代掻ロータ100は、回転軸101に固着
したホイールプレート102,…に、回転接線方向から
見て先端部が波形をし且つ側面視でその波形部分が回転
方向と逆側に若干屈曲させた代掻プレート103,…が
放射状に取り付けられている。回転軸101の端部を前
記対地作業駆動軸92にカップリング104を介して連
結すると共に、回転軸101の中間部を前記軸受93に
回転自在に支承させて、対地作業部5に装着される。代
掻プレート103,…の先端部が水を張った圃場の表層
部に没する状態で代掻ロータ100,…を回転させるこ
とにより、表層部の土塊を粉砕し、それを水と攪拌して
泥状にすると共に、その泥面を均平化する。
【0019】また、耕起ロータ110は、各植付条PL
1〜PL6に対応する回転軸111の位置に、耕起爪1
12,…を90度の間隔で放射状に取り付けている。耕
起爪112,…が設けられていない回転軸100の部分
には、該回転軸への藁等の巻付きを防止するためのロー
ラ113,…が遊転状態で嵌合している。回転軸111
の端部を前記対地作業駆動軸92にカップリング114
を介して連結すると共に、回転軸111の中間部を前記
軸受93に回転自在に支承させて、対地作業部5に装着
される。下側に位置する耕起爪112,…が耕起されて
いない圃場の表土部に没する状態で耕起ロータ110を
回転させると、植付装置60,…による苗移植に先行し
て表土部を苗移植に必要幅分耕起する。
【0020】対地作業部5は、前記連結パイプ42,4
2に固着のブラケット120に後端側が連結され、且つ
対地作業部フレーム90に固着のブラケット121に前
端側が連結された上リンク122及び下リンク123か
らなる左右の平行リンク機構により支持されており、下
記の昇降機構により苗植付部4に対し昇降させられる。
【0021】苗載台駆動ケース51に固定した支持フレ
ーム125,125によって、左右の支持プレート12
6L,126Rが対地作業部フレーム90の上方に支持
されている。これら支持プレート126L,126Rに
左右方向の昇降アーム回動軸127が回動自在に支持さ
れ、該軸と一体の昇降アーム129L,129Rに昇降
ロッド130L,130Rを介して対地作業部フレーム
90が吊られている。右側の昇降ロッド130Rは長さ
調節可能になっており、その長さを変更することにより
対地作業部5の左右傾斜を調節する。
【0022】右側の支持プレート126Rにはギヤボッ
クス132が取り付けられ、その内部に正逆回転可能な
対地作業部昇降用電動モータ133の回転を伝達する複
数のギヤが収納されている。モータ133の出力軸に取
り付けたピニオン134が2連式カウンタギヤ135の
第一ギヤ135aと噛み合い、さらにその第二ギヤ13
5bが前記昇降アーム回動軸127と一体に設けた扇形
ギヤ136と噛み合っている。扇形ギヤ136の角度は
ポテンショメータ137に検出される。
【0023】モータ133を回転駆動すると、上記ギヤ
を介して昇降アーム回動軸127が回動し、対地作業部
5が昇降する。昇降アーム129L,129Rと左右両
側の植付伝動ケース53,53との間に昇降アームを上
側に回動させるように付勢するダンパ139,139が
設けられているので、比較的小さな力で対地作業部5を
上昇させられる。モータ133が対地作業部5の左右中
心付近に設けられているので、昇降アーム回動軸127
のねじれが左右でほぼ同じになり、対地作業部5が左右
バランスよく昇降する。また、モータ133を左右中心
よりも右側に設けることにより、当該モータやギヤ等が
チェーンケース91と干渉することを防いでいる。な
お、対地作業部昇降用のアクチュエータとして、電動モ
ータ133の代わりに油圧シリンダ等を用いてもよい。
【0024】左側の支持プレート126Lには、上下に
目盛りがつけられた上下位置支持板140が取り付けら
れている。そして、この上下位置支持板140の前側近
傍に指針部141aが位置するようにゲージ棒141が
対地作業部フレーム90に支持されている。操縦席34
から見てゲージ棒141の指針部141aが示す上下位
置支持板140の目盛りを読み取ることで、苗植付部4
に対する対地作業部5の高さを把握できる。
【0025】前記対地作業部昇降用電動モータ133
は、操縦席34の右側近傍に設置したスイッチボックス
143に内蔵されているコントローラ143aで制御さ
れる。スイッチボックス143には、対地作業部を作業
位置と非作業位置とに昇降させる昇降操作具である昇降
スイッチ144と、対地作業部に装着される作業装置の
種類に応じて前記作業位置における対地作業部の苗植付
部に対する高さを切り替える切替操作具である切替スイ
ッチ145と、対地作業部の作業位置を微調節する微調
節ダイヤル146とが設けられている。これらスイッチ
類144,145,146と前記ポテンショメータ13
7の情報がコントローラ143aに入力され、それに基
づきモータ133に出力する。
【0026】代掻ロータを装着した場合及び耕起ロータ
を装着した場合ごとに、対地作業部5の作業位置と非作
業位置が予め設定されている。対地作業部5が下降する
側をモータ133の正転方向、対地作業部5が上昇する
側をモータ133の逆転方向とした場合、切替スイッチ
145を「代掻」にして昇降スイッチ144を「作業」
にすると代掻ロータを装着した場合における作業位置ま
で対地作業部が下降するようにモータ133が正転方向
に回転し、切替スイッチ145を「代掻」にして昇降ス
イッチ144を「非作業」にすると代掻ロータを装着し
た場合における非作業位置まで対地作業部が上昇するよ
うにモータ133が逆転方向に回転し、切替スイッチ1
45を「耕起」にして昇降スイッチ144を「作業」に
すると耕起ロータを装着した場合における作業位置まで
対地作業部が下降するようにモータ133が正転方向に
回転し、切替スイッチ145を「耕起」にして昇降スイ
ッチ144を「非作業」にすると耕起ロータを装着した
場合における非作業位置まで対地作業部が下降するよう
にモータ133が逆転方向に回転する。
【0027】また、昇降スイッチ144が「作業」に操
作されている状態で微調節ダイヤル146を操作する
と、その操作量に応じて対地作業部5が所定の範囲内
(始めの設定位置に対し±20mm程度)で昇降するよ
うにモータ133が正・逆方向に回転する。以後、昇降
スイッチ144を「作業」に操作した場合も、対地作業
部5が微調節ダイヤル146で調節した作業位置の高さ
になる。なお、微調節ダイヤル146で作業位置の高さ
を調節すると、非作業位置の高さも自動的に調節され
る。
【0028】図10は対地作業部の昇降操作方法が異な
る構成を表している。スイッチボックス143に設けら
れた昇降スイッチ150は、「中立」を起点に「上」と
「下」に操作し、スイッチから手を離すと「中立」に自
動復帰するようになっている。昇降スイッチ150を
「上」に所定時間(例えば2秒)以上操作すると、対地
作業部5が非作業位置へ上昇するまでモータ133が逆
転方向に回転する。昇降スイッチ150を「下」に所定
時間(例えば2秒)以上操作すると、対地作業部5が作
業位置へ下降するまでモータ133が正転方向に回転す
る。昇降スイッチ150を「上」もしくは「下」に所定
時間以内操作した場合は、非作業位置から昇降可能範囲
の下死点までの範囲で、操作時間中だけモータ133が
逆転方向もしくは正転方向に回転する。
【0029】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明にかかる苗
移植機は、対地作業部を作業位置と非作業位置とに昇降
させる昇降操作具と、対地作業部に装着される作業装置
の種類に応じて作業位置における対地作業部の苗植付部
に対する高さを切り替える切替操作具とが設けられてい
るので、対地作業部に装着する作業装置の種類に応じて
対地作業部の作業位置を変更する操作を簡単に行えるよ
うになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】苗移植機の側面図である。
【図2】苗移植機の平面図である。
【図3】走行車体の一部を省略した平面図である。
【図4】対地作業部と苗植付部の側面図である。
【図5】代掻ロータを装着した状態を表す対地作業部及
び苗植付部の一部を省略した平面図である。
【図6】耕起ロータの平面図である。
【図7】対地作業部昇降機構の平面図である。
【図8】(a)スイッチボックスの側面図、及び(b)
微調節ダイヤルの斜視図である。
【図9】対地作業部昇降装置のブロック図である。
【図10】異なるスイッチボックスの側面図である。
【符号の説明】
1 苗移植機 2 走行車体 3 昇降リンク装置 4 苗植付部 5 対地作業部 100 代掻ロータ(作業装置) 110 耕起ロータ(作業装置) 133 対地作業部昇降用電動モータ 143a コントローラ 144 昇降スイッチ(昇降操作具) 145 切替スイッチ(切替操作具) 146 微調節ダイヤル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福村 善宏 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行車体に対し苗植付部が昇降可能に設
    けられ、さらに該苗植付部に対し対地作業部が昇降可能
    に設けられ、該対地作業部に複数種の作業装置を選択し
    て装着することのできる苗移植機において、前記対地作
    業部を作業位置と非作業位置とに昇降させる昇降操作具
    と、対地作業部に装着される作業装置の種類に応じて前
    記作業位置における対地作業部の苗植付部に対する高さ
    を切り替える切替操作具とを設けたことを特徴とする苗
    移植機。
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Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002360042A (ja) * 2001-06-07 2002-12-17 Iseki & Co Ltd コンバインの穀稈案内装置
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