JP7442406B2 - 水田作業機 - Google Patents
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Description
本発明は、苗植付装置の前方に、左右横方向に沿う回転軸心周りで回転駆動する整地用ロータが備えられた整地装置を有する水田作業機に関する。
苗植付装置の前方に整地用ロータを備える整地装置が配設された水田作業機としては、従来では、次のように構成されたものが知られている。
苗植付装置の前部に整地装置を配設してあり、苗植付装置の駆動系から整地用ロータの駆動軸の一端部に回転動力が入力され、整地用ロータの駆動回転によって、苗植付装置による苗植え付け作業前の圃場を整地するように構成されていた(特許文献1参照)。
苗植付装置の前部に整地装置を配設してあり、苗植付装置の駆動系から整地用ロータの駆動軸の一端部に回転動力が入力され、整地用ロータの駆動回転によって、苗植付装置による苗植え付け作業前の圃場を整地するように構成されていた(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の水田作業機では、苗植付装置の前部に整地用ロータを配設して、苗植え付け作業前の圃場を整地し得る点では有用なものである。
しかしながら、このような構造では、苗植付装置として植付条数が大きいものを採用し、格納や運搬のために苗植付装置を分割したり、折り畳み可能な構造とした場合に、整地用ロータを分割、あるいは折り畳むことができず、取り外すなどの作業が必要となる点で改善の余地がある。
しかしながら、このような構造では、苗植付装置として植付条数が大きいものを採用し、格納や運搬のために苗植付装置を分割したり、折り畳み可能な構造とした場合に、整地用ロータを分割、あるいは折り畳むことができず、取り外すなどの作業が必要となる点で改善の余地がある。
本発明は、整地用ロータの分割を、苗植付装置に対する装着状態を維持したままで行えるようにした水田作業機を提供しようとするものである。
本発明の水田作業機は、
走行機体の後方に昇降リンク機構を介して連結支持された苗植付装置と、
前記苗植付装置の前方において、左右横方向に沿う回転軸心周りで回転駆動される整地用ロータと、が配設され、
前記苗植付装置は、左右方向に沿って横一列に配置された複数の苗載置部と、前記苗載置部に対応して配置された複数の苗植付機構と、前記苗載置部及び前記苗植付機構を支持する植付フレームと、の組み合わせで構成される苗植付ユニットが、左右方向での右側と左側とに分割可能に備えられ、
前記苗植付ユニットが、前記昇降リンク機構に連結されており、
前記整地用ロータが、左右方向での中央部に位置する中央回転体部分と、その中央回転体部分の回転軸心に沿う方向で左右両側に配置される端部回転体部分とを備えて、前記中央回転体部分に対して左右の前記端部回転体部分を分割可能に構成され、
前記中央回転体部分が前記昇降リンク機構に支持され、左右の前記端部回転体部分が左右の対応する前記苗植付ユニットに支持されていることを特徴とする。
走行機体の後方に昇降リンク機構を介して連結支持された苗植付装置と、
前記苗植付装置の前方において、左右横方向に沿う回転軸心周りで回転駆動される整地用ロータと、が配設され、
前記苗植付装置は、左右方向に沿って横一列に配置された複数の苗載置部と、前記苗載置部に対応して配置された複数の苗植付機構と、前記苗載置部及び前記苗植付機構を支持する植付フレームと、の組み合わせで構成される苗植付ユニットが、左右方向での右側と左側とに分割可能に備えられ、
前記苗植付ユニットが、前記昇降リンク機構に連結されており、
前記整地用ロータが、左右方向での中央部に位置する中央回転体部分と、その中央回転体部分の回転軸心に沿う方向で左右両側に配置される端部回転体部分とを備えて、前記中央回転体部分に対して左右の前記端部回転体部分を分割可能に構成され、
前記中央回転体部分が前記昇降リンク機構に支持され、左右の前記端部回転体部分が左右の対応する前記苗植付ユニットに支持されていることを特徴とする。
本発明によると、整地用ロータが、中央回転体部分に対して左右の端部回転体部分を分割可能に構成されている。そして、中央回転体部分は昇降リンク機構に支持され、左右の端部回転体部分は、左右の対応する苗植付ユニットに支持されている。
したがって、左右の端部回転体部分を中央回転体部分に対して分割された状態としても、中央回転体部分は昇降リンク機構に、左右の端部回転体部分は、左右の対応する苗植付ユニットに、それぞれ支持され、苗植付装置に対する装着状態を維持したままでの分割が可能となる。
これによって、水田作業機において、整地用ロータの取り外しや取り付け作業を要さず、苗植付装置に支持された状態を維持しながら整地用ロータも分割された状態とすることができ、格納や運搬を便利に行うことができる。
したがって、左右の端部回転体部分を中央回転体部分に対して分割された状態としても、中央回転体部分は昇降リンク機構に、左右の端部回転体部分は、左右の対応する苗植付ユニットに、それぞれ支持され、苗植付装置に対する装着状態を維持したままでの分割が可能となる。
これによって、水田作業機において、整地用ロータの取り外しや取り付け作業を要さず、苗植付装置に支持された状態を維持しながら整地用ロータも分割された状態とすることができ、格納や運搬を便利に行うことができる。
本発明において、前記苗植付ユニットが、前記昇降リンク機構に対して折り畳み機構を介して連結されており、
前記折り畳み機構は、前記昇降リンク機構に支持された中央フレームと、その中央フレームの右端部に上下軸心回りで相対回動可能に連結された右端部フレームと、前記中央フレームの左端部に上下軸心回りで相対回動可能に連結された左端部フレームと、が備えられ、
前記右端部フレーム及び前記左端部フレームにおける前記中央フレームに連結された側とは反対側の端部に、右側の前記苗植付ユニット及び左側の前記苗植付ユニットにおける前記植付フレームが、前記中央フレームにおける左右の前記上下軸心と平行な上下軸心回りで相対揺動可能に支持されていると好適である。
前記折り畳み機構は、前記昇降リンク機構に支持された中央フレームと、その中央フレームの右端部に上下軸心回りで相対回動可能に連結された右端部フレームと、前記中央フレームの左端部に上下軸心回りで相対回動可能に連結された左端部フレームと、が備えられ、
前記右端部フレーム及び前記左端部フレームにおける前記中央フレームに連結された側とは反対側の端部に、右側の前記苗植付ユニット及び左側の前記苗植付ユニットにおける前記植付フレームが、前記中央フレームにおける左右の前記上下軸心と平行な上下軸心回りで相対揺動可能に支持されていると好適である。
本構成によると、苗植付装置が折り畳み機構を備えて折り畳み可能に構成されていることを利用して、整地用ロータを、苗植付装置に支持された状態を維持したままで折り畳めるようにしてある。
すなわち、苗植付装置の折り畳み仕様であるところの、中央フレームと、左右両側の苗植付ユニットと、の三分割部分を、昇降リンク機構に支持された中央フレーム部分に対して、左右両端側の苗植付ユニット部分が折り畳み可能である構造を合わせて、整地用ロータも、中央回転体部分と、両側の端部回転体部分と、の三分割構造を採用している。
その結果、苗植付装置の折り畳み動作に伴って、苗植付装置に支持された状態を維持しながら整地用ロータの折り畳みが行われる。
これにより、折り畳み可能な水田作業機において、整地用ロータの取り外しや取付作業を必要とせず、苗植付装置に支持された状態を維持しながら整地用ロータも折り畳み姿勢に変更することができ、格納や運搬に際しての作業性の向上を図ることができる。
すなわち、苗植付装置の折り畳み仕様であるところの、中央フレームと、左右両側の苗植付ユニットと、の三分割部分を、昇降リンク機構に支持された中央フレーム部分に対して、左右両端側の苗植付ユニット部分が折り畳み可能である構造を合わせて、整地用ロータも、中央回転体部分と、両側の端部回転体部分と、の三分割構造を採用している。
その結果、苗植付装置の折り畳み動作に伴って、苗植付装置に支持された状態を維持しながら整地用ロータの折り畳みが行われる。
これにより、折り畳み可能な水田作業機において、整地用ロータの取り外しや取付作業を必要とせず、苗植付装置に支持された状態を維持しながら整地用ロータも折り畳み姿勢に変更することができ、格納や運搬に際しての作業性の向上を図ることができる。
本発明において、前記中央回転体部分を支持する中央駆動軸と、左右の前記端部回転体部分を支持する端部回転軸と、が備えられ、
前記端部回転軸が前記中央駆動軸に対して、係脱可能なクラッチ機構を介して、前記中央駆動軸に対する軸同士の連結を解除可能に連結され、
前記中央駆動軸が吊り下げリンク機構を介して昇降可能に前記中央フレームに支持され、左右の前記端部回転軸が、別の吊り下げリンク機構を介して昇降可能に左右の前記苗植付ユニットに支持され、
前記中央駆動軸に前記走行機体からの動力が入力されるとともに、前記中央駆動軸の吊り下げリンク機構を昇降作動させるアクチュエータが前記中央フレームに取り付けられていると好適である。
前記端部回転軸が前記中央駆動軸に対して、係脱可能なクラッチ機構を介して、前記中央駆動軸に対する軸同士の連結を解除可能に連結され、
前記中央駆動軸が吊り下げリンク機構を介して昇降可能に前記中央フレームに支持され、左右の前記端部回転軸が、別の吊り下げリンク機構を介して昇降可能に左右の前記苗植付ユニットに支持され、
前記中央駆動軸に前記走行機体からの動力が入力されるとともに、前記中央駆動軸の吊り下げリンク機構を昇降作動させるアクチュエータが前記中央フレームに取り付けられていると好適である。
本構成によると、中央フレームに吊り下げリンク機構を介して中央回転体部分の中央駆動軸が支持され、左右の苗植付ユニットに別の吊り下げリンク機構を介して左右の端部回転体部分の端部回転軸が支持されている。そして、端部回転軸と中央駆動軸は、係脱可能なクラッチ機構を介して、軸同士の連結を解除可能に連結され、かつ、中央駆動軸の吊り下げリンク機構を昇降作動させるアクチュエータが中央フレームに取り付けられている。
したがって、クラッチ機構により端部回転軸と中央駆動軸との連結を解除すると、端部回転軸及び端部回転体部分は、回転動力の伝達やアクチュエーの吊り上げ動力は伝達されていないが、別の吊り下げリンク機構を介して左右両端側の苗植付ユニット部分に対して吊り下げられた状態を保っている。
これにより、折り畳み可能な水田作業機において、整地用ロータの取り外しや取付作業を必要とせず、アクチュエータで中央駆動軸の高さを適切に調節するなどして、整地用ロータが苗植付装置に吊り下げ支持された状態を維持しながら、容易に折り畳み姿勢に変更することができ、格納や運搬に際してのさらなる作業性の向上を図ることができる。
したがって、クラッチ機構により端部回転軸と中央駆動軸との連結を解除すると、端部回転軸及び端部回転体部分は、回転動力の伝達やアクチュエーの吊り上げ動力は伝達されていないが、別の吊り下げリンク機構を介して左右両端側の苗植付ユニット部分に対して吊り下げられた状態を保っている。
これにより、折り畳み可能な水田作業機において、整地用ロータの取り外しや取付作業を必要とせず、アクチュエータで中央駆動軸の高さを適切に調節するなどして、整地用ロータが苗植付装置に吊り下げ支持された状態を維持しながら、容易に折り畳み姿勢に変更することができ、格納や運搬に際してのさらなる作業性の向上を図ることができる。
本発明において、前記端部回転体部分は、前記クラッチ機構による軸同士の連結が解除された状態で、前記中央回転体部分よりも下方へ移動可能に構成されていると好適である。
本構成によると、端部回転体部分が中央回転体部分よりも下方へ移動可能に構成されているので、端部回転体部分が中央回転体部分の下側へ潜り混むようにしてコンパクトに折り畳み可能となる。
本発明において、前記苗植付ユニットが整地用フロートを備え、前記端部回転体部分は、前記クラッチ機構による軸同士の連結が解除された状態で、前記整地用フロートよりも下方へ移動可能に構成されていると好適である。
本構成によると、端部回転体部分が整地用フロートよりも下方へ移動可能に構成されているので、水平方向で整地用フロートとの干渉を避けるように前後方向に移動させるなどの必要もなく、コンパクトに折り畳み可能となる。
本発明において、前記中央回転体部分は、前記クラッチ機構による軸同士の連結が解除された状態で、前記端部回転体部分よりも上方へ移動可能に構成されていると好適である。
本構成によると、中央回転体部分を端部回転体部分よりも上方へ移動可能に構成してあるので、中央回転体部分の吊り下げリンク機構を昇降作動させるアクチュエータを利用して、中央回転体部分を楽な作業で持ち上げて、中央回転体部分が端部回転体部分の上側へ乗り上げるようにしてコンパクトに折り畳み可能となる。
本発明において、前記クラッチ機構は、前記中央回転体部分に対する前記端部回転体部分の姿勢変更に伴って入り切り変更可能に構成され、前記端部回転体部分の回転軸心が前記中央回転体部分の回転軸心に沿う姿勢でクラッチ入り状態となり、前記端部回転体部分の回転軸心が前記中央回転体部分の回転軸心から外れる方向への姿勢変更に伴って切り状態となるように構成されていると好適である。
本構成であれば、中央回転体部分に対する端部回転体部分の姿勢変更に伴ってクラッチ機構を入り切りさせることができ、折り畳み作業をより一層簡単に行い易い。
本発明において、前記苗植付装置は、10条用の前記苗載置部を備えた10条植え用のものであると好適である。
本構成によれば、10条用の苗載置部を備えた大きな苗植付装置の折り畳みに伴う整地用ロータの折り畳み作業を容易に行い易い。
以下、本発明の実施形態の一例を図面の記載に基づいて説明する。
尚、本実施形態での説明における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、次のように記載している。つまり、本発明を適用した水田作業機において、走行機体の作業走行時における前進側の進行方向(図1,2における矢印F参照)が「前」、後進側への進行方向(図1,2における矢印B参照)が「後」、その前後方向での前向き姿勢を基準としての右側に相当する方向(図2における矢印R参照)が「右」、同様に左側に相当する方向(図2における矢印L参照)が「左」である。
尚、本実施形態での説明における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、次のように記載している。つまり、本発明を適用した水田作業機において、走行機体の作業走行時における前進側の進行方向(図1,2における矢印F参照)が「前」、後進側への進行方向(図1,2における矢印B参照)が「後」、その前後方向での前向き姿勢を基準としての右側に相当する方向(図2における矢印R参照)が「右」、同様に左側に相当する方向(図2における矢印L参照)が「左」である。
〔水田作業機の全体構成〕
図1は、本発明に係る水田作業機としての乗用型田植機の全体を示す側面図である。図2は、乗用型田植機の全体を示す平面図である。
これらの図1,2に示すように、乗用型田植機は、走行機体1の前部に左右一対の操向操作自在な前車輪1F,1Fを備え、走行機体1の後部に左右一対の駆動輪としての後車輪1R,1Rを備えて、自走するように構成されている。
後車輪1R,1Rへは、機体前部の原動部2に設けたエンジン20からの動力が伝達される。このエンジン20の動力は、走行機体1の後部に搭載された後述する施肥装置4、及び走行機体1の機体フレーム10の後部に、上下揺動操作自在な昇降リンク機構11を介して連結された対地作業装置としての苗植付装置6にも伝達される。苗植付装置6の前方には、左右横方向に沿う回転軸心x1周りで回転駆動される整地用ロータ50を備えた整地装置5が設けられている。
図1は、本発明に係る水田作業機としての乗用型田植機の全体を示す側面図である。図2は、乗用型田植機の全体を示す平面図である。
これらの図1,2に示すように、乗用型田植機は、走行機体1の前部に左右一対の操向操作自在な前車輪1F,1Fを備え、走行機体1の後部に左右一対の駆動輪としての後車輪1R,1Rを備えて、自走するように構成されている。
後車輪1R,1Rへは、機体前部の原動部2に設けたエンジン20からの動力が伝達される。このエンジン20の動力は、走行機体1の後部に搭載された後述する施肥装置4、及び走行機体1の機体フレーム10の後部に、上下揺動操作自在な昇降リンク機構11を介して連結された対地作業装置としての苗植付装置6にも伝達される。苗植付装置6の前方には、左右横方向に沿う回転軸心x1周りで回転駆動される整地用ロータ50を備えた整地装置5が設けられている。
走行機体1は、原動部2の後方側に運転部3を備えている。この運転部3では、運転部ステップ30上で、前方にステアリングハンドル31a等を備えた操縦部31が配設され、後方に運転座席32が配設されて、運転部3に搭乗して操縦することが可能であるように構成されている。運転部ステップ30の両横端部の下方には、地上から乗降する際に使用される乗降用ステップ35が設けられている。
図2に示すように、原動部2においてエンジン20を内装するエンジンボンネット21の左右両側には、運転部ステップ30の前方に連なる側部ステップ22が設けられている。この側部ステップ22を通って、機体前方側から乗り移り可能であるように構成されている。
図1,2に示すように、走行機体1の前部で、左右の側部ステップ22の横外側に予備苗載せ台12が設けられている。
走行機体1の前部の両横側には、マーカ装置24も設けられている。このマーカ装置24は、図1,2では、走行機体1の前後方向に沿い、かつ、上方へ折り曲げた格納姿勢で支持されているが、走行指標となる線を圃場にマーキングするときには、上方へ折り曲げていた先端側を水平方向にして、かつ走行機体1の横外方へ延出した姿勢で使用する。
図1,2に示すように、走行機体1の前部で、左右の側部ステップ22の横外側に予備苗載せ台12が設けられている。
走行機体1の前部の両横側には、マーカ装置24も設けられている。このマーカ装置24は、図1,2では、走行機体1の前後方向に沿い、かつ、上方へ折り曲げた格納姿勢で支持されているが、走行指標となる線を圃場にマーキングするときには、上方へ折り曲げていた先端側を水平方向にして、かつ走行機体1の横外方へ延出した姿勢で使用する。
図2に示すように、運転部ステップ30は、運転座席32よりも前方側箇所の運転部ステップ30における左右方向の幅が一定ではなく、前後で異なる部分が生じるように形成されている。つまり、運転座席32に近い後方寄りの位置における運転部ステップ30の左右方向幅が、運転座席32から遠い前方側寄りの位置における運転部ステップ30の左右方向幅よりも広く形成されている。これによって、運転座席32から遠い前方側寄りの位置には、左右方向幅が少し狭い幅狭部分33が存在し、運転座席32に近い後方寄りの位置には、前記幅狭部分33よりも左右方向幅が広い幅広部分34が存在する。
より具体的には、幅狭部分33の左右方向幅は、原動部2の両脇に存在する側部ステップ22の最外側間の距離と同程度か、それよりも少し広い程度である。幅広部分34は、それよりも幅広で、運転座席32の背部に配設される施肥装置4のホッパー40の左右方向幅よりも広く、かつ苗植付装置6が備える10条分の苗載置部60aを有した苗載せ台60の左右方向幅を越えない程度の幅に設定されている。
より具体的には、幅狭部分33の左右方向幅は、原動部2の両脇に存在する側部ステップ22の最外側間の距離と同程度か、それよりも少し広い程度である。幅広部分34は、それよりも幅広で、運転座席32の背部に配設される施肥装置4のホッパー40の左右方向幅よりも広く、かつ苗植付装置6が備える10条分の苗載置部60aを有した苗載せ台60の左右方向幅を越えない程度の幅に設定されている。
乗用型田植機には、農用資材供給装置の一例としての施肥装置4が設けられている。
施肥装置4は、農用資材の一例である粉末肥料を貯留するホッパー40と、ホッパー40から貯留されている肥料を所定量ずつ繰り出す繰り出し部41と、繰り出された肥料を搬送する搬送用ホース42と、供給された肥料を圃場へ案内する対地供給部としての作溝器43と、を備えている。
ホッパー40は、粉末肥料の収容空間を有した5個の容器単位体が左右方向で列状に並べられたものであり、運転座席32の背部側に位置して走行機体1の後端部に設けられている。
施肥装置4は、農用資材の一例である粉末肥料を貯留するホッパー40と、ホッパー40から貯留されている肥料を所定量ずつ繰り出す繰り出し部41と、繰り出された肥料を搬送する搬送用ホース42と、供給された肥料を圃場へ案内する対地供給部としての作溝器43と、を備えている。
ホッパー40は、粉末肥料の収容空間を有した5個の容器単位体が左右方向で列状に並べられたものであり、運転座席32の背部側に位置して走行機体1の後端部に設けられている。
〔苗植付装置〕
図1,2に示すように、対地作業装置の一例である苗植付装置6は、昇降リンク機構11の後端部に連結されている。
昇降リンク機構11の後端部には、苗植付装置6の植付フレーム61の前端部が連結されている。植付フレーム61の後部に走行機体横方向に一列に並べて取り付けられた10個の苗植付機構62と、植付フレーム61の上方に設けられた苗載せ台60と、植付フレーム61の下部に走行機体横方向に並べて取り付けられた5つの接地フロート63と、が備えられて10条植え用に構成されている。
図1,2に示すように、対地作業装置の一例である苗植付装置6は、昇降リンク機構11の後端部に連結されている。
昇降リンク機構11の後端部には、苗植付装置6の植付フレーム61の前端部が連結されている。植付フレーム61の後部に走行機体横方向に一列に並べて取り付けられた10個の苗植付機構62と、植付フレーム61の上方に設けられた苗載せ台60と、植付フレーム61の下部に走行機体横方向に並べて取り付けられた5つの接地フロート63と、が備えられて10条植え用に構成されている。
苗載せ台60は、走行機体横方向に並び、マット状苗を載置するよう構成された10個の苗載置部60aを備えている。苗載せ台60は、植付フレーム61から立設された苗載せ台支持枠65によって、苗載置部60aの背面側に相当する正面側を支持され、機体横方向に往復移動自在に構成されている。苗載せ台60は、苗植付機構62の苗植え動作に連動して往復移送され、各苗植付機構62に苗載置部60aから苗供給する。
苗植付装置6へは、走行機体1側から植付駆動軸13を介してエンジン動力が伝達される。苗植付装置6の後部には、苗植付後の圃場へ薬剤を散布する薬剤散布装置64が装備されている。
苗植付装置6へは、走行機体1側から植付駆動軸13を介してエンジン動力が伝達される。苗植付装置6の後部には、苗植付後の圃場へ薬剤を散布する薬剤散布装置64が装備されている。
各接地フロート63は、苗植付装置6の下降作業状態において、圃場面に接地して、各苗植付機構62による苗植深さが所定深さになるように苗植付装置6を支持し、かつ苗植付機構62による苗植え箇所の直近を整地する。
各接地フロート63のそれぞれに、施肥装置4から供給される肥料を泥面に案内して埋入させるための溝を切る作溝器43が取り付けられている。
各接地フロート63のそれぞれに、施肥装置4から供給される肥料を泥面に案内して埋入させるための溝を切る作溝器43が取り付けられている。
苗植付装置6は、左右方向に沿って横一列に配置された複数の苗載置部60aと、その苗載置部60aに対応して配置された複数の苗植付機構62と、苗載置部60a及び苗植付機構62を支持する植付フレーム61と、の組み合わせで構成される苗植付ユニット6R,6Lが、左右方向での右側と左側とに備えられている。
各苗植付ユニット6R,6Lは、昇降リンク機構11に対して折り畳み機構7を介して連結されている。
各苗植付ユニット6R,6Lは、昇降リンク機構11に対して折り畳み機構7を介して連結されている。
図3及び図4に示すように、折り畳み機構7は、昇降リンク機構11に支持された中央フレーム70Cと、その中央フレーム70Cの右端部に上下軸心y1回りで相対回動可能に連結された右端部フレーム70Rと、中央フレーム70Cの左端部に上下軸心y2回りで相対回動可能に連結された左端部フレーム70Lと、を備えている。
そして、右端部フレーム70R及び左端部フレーム70Lにおける前記中央フレーム70Cに連結された側とは反対側の端部に、右側の苗植付ユニット6R及び左側の苗植付ユニット6Lにおける植付フレーム61,61が前記上下軸心y1,y2と平行な上下軸心y3,y4回りで相対揺動可能に支持されている。
そして、右端部フレーム70R及び左端部フレーム70Lにおける前記中央フレーム70Cに連結された側とは反対側の端部に、右側の苗植付ユニット6R及び左側の苗植付ユニット6Lにおける植付フレーム61,61が前記上下軸心y1,y2と平行な上下軸心y3,y4回りで相対揺動可能に支持されている。
〔整地装置〕
苗植付装置6の前方に配置される整地装置5について説明する。
整地装置5は、苗植付装置6の接地フロート63よりも進行方向の前方箇所において、泥面の凹凸や土塊を均す目的で使用されるものであり、左右横方向の回転軸心x1周りで回転駆動される整地用ロータ50と、整地用ロータ50に対して動力を伝達する整地用伝動軸14と、整地用ロータ50の対地高さを変更する昇降機構54と、を備えている。
苗植付装置6の前方に配置される整地装置5について説明する。
整地装置5は、苗植付装置6の接地フロート63よりも進行方向の前方箇所において、泥面の凹凸や土塊を均す目的で使用されるものであり、左右横方向の回転軸心x1周りで回転駆動される整地用ロータ50と、整地用ロータ50に対して動力を伝達する整地用伝動軸14と、整地用ロータ50の対地高さを変更する昇降機構54と、を備えている。
整地用ロータ50は、左右方向での中央部に位置する中央回転体部分50Cと、その中央回転体部分50Cの回転軸心x1に沿う方向で左右両側に配置される端部回転体部分50R,50Lと、を備えている。走行機体1側から延出された整地用伝動軸14は、中央回転体部分50Cに接続され、エンジン20の動力が中央回転体部分50Cに伝達される。
図6及び図10,11に示されているように、中央回転体部分50C、及び端部回転体部分50R,50Lは、中央回転体部分50Cを支持する中央駆動軸51C、及び左右の端部回転体部分50R,50Lを支持する端部回転軸51R,51Lを備えている。
これらの中央駆動軸51C、及び端部回転軸51R,51Lは、ほぼ正方形の矩形断面を有した角軸で構成されている。この角軸で構成された中央駆動軸51C、及び端部回転軸51R,51Lに、角穴状の嵌合孔52aを形成した合成樹脂製の多数の整地回転体52を嵌合させてある。これによって、中央駆動軸51Cと中央回転体部分50Cとを一体回転可能に構成し、端部回転軸51R,51Lに左右の端部回転体部分50R,50Lを嵌合させて一体回転可能に構成してある。
これらの中央駆動軸51C、及び端部回転軸51R,51Lは、ほぼ正方形の矩形断面を有した角軸で構成されている。この角軸で構成された中央駆動軸51C、及び端部回転軸51R,51Lに、角穴状の嵌合孔52aを形成した合成樹脂製の多数の整地回転体52を嵌合させてある。これによって、中央駆動軸51Cと中央回転体部分50Cとを一体回転可能に構成し、端部回転軸51R,51Lに左右の端部回転体部分50R,50Lを嵌合させて一体回転可能に構成してある。
整地用伝動軸14と中央駆動軸51Cは、図示しないベベルギヤ伝動機構を介して連動連結されている。中央駆動軸51Cと端部回転軸51R,51Lとは、互いの軸端部に備えた噛み合いクラッチ53を介して、軸方向での相対移動によってクラッチの断接が行われ、動力の伝達状態と切断状態とが切り替えられる。
整地用ロータ50には、走行用の車輪を駆動する場合のような大きな駆動負荷は作用しないので、噛み合いクラッチ53における、中央駆動軸51C側と端部回転軸51R,51L側との交合代は比較的浅く設定されている。したがって、折り畳み機構7によって、中央フレーム70Cに対して右端部フレーム70R及び左端部フレーム70Lが、上下軸心y1,y2回りに回動して折り畳み格納姿勢に変化すると、その動作に連係して、噛み合いクラッチ53が噛み合い状態から噛み合いを解除された状態に変化し、中央駆動軸51Cから端部回転軸51R,51Lへの動力伝達が断たれることになる。
中央フレーム70Cに対して、折り畳み格納姿勢にある右端部フレーム70R及び左端部フレーム70Lを、上下軸心y1,y2回りで、先ほどとは逆に回動して、端部回転軸51R,51Lの軸心線が中央駆動軸51Cの回転軸心x1と合致する伸展姿勢に戻すと、噛み合いクラッチ53は、再び噛み合い状態に戻されて、中央駆動軸51Cから端部回転軸51R,51Lへの動力伝達が行われることになる。
整地用ロータ50には、走行用の車輪を駆動する場合のような大きな駆動負荷は作用しないので、噛み合いクラッチ53における、中央駆動軸51C側と端部回転軸51R,51L側との交合代は比較的浅く設定されている。したがって、折り畳み機構7によって、中央フレーム70Cに対して右端部フレーム70R及び左端部フレーム70Lが、上下軸心y1,y2回りに回動して折り畳み格納姿勢に変化すると、その動作に連係して、噛み合いクラッチ53が噛み合い状態から噛み合いを解除された状態に変化し、中央駆動軸51Cから端部回転軸51R,51Lへの動力伝達が断たれることになる。
中央フレーム70Cに対して、折り畳み格納姿勢にある右端部フレーム70R及び左端部フレーム70Lを、上下軸心y1,y2回りで、先ほどとは逆に回動して、端部回転軸51R,51Lの軸心線が中央駆動軸51Cの回転軸心x1と合致する伸展姿勢に戻すと、噛み合いクラッチ53は、再び噛み合い状態に戻されて、中央駆動軸51Cから端部回転軸51R,51Lへの動力伝達が行われることになる。
〔整地用ロータの吊り下げ支持構造〕
整地用ロータ50の対地高さを変更する昇降機構54は、中央駆動軸51Cを支持する中央吊り下げリンク機構54C(吊り下げリンク機構に相当する)と、左右の端部回転軸51R,51Lを支持する端部吊り下げリンク機構54R,54L(別の吊り下げリンク機構に相当する)と、中央吊り下げリンク機構54Cを昇降作動させるアクチュエータ55と、を備えている。
上記の中央駆動軸51Cが中央吊り下げリンク機構54Cを介して昇降可能に中央フレーム70Cに支持され、左右の端部回転軸51R,51Lが、端部吊り下げリンク機構54R,54Lを介して昇降可能に左右の苗植付ユニット6R,6Lに支持されている。
整地用ロータ50の対地高さを変更する昇降機構54は、中央駆動軸51Cを支持する中央吊り下げリンク機構54C(吊り下げリンク機構に相当する)と、左右の端部回転軸51R,51Lを支持する端部吊り下げリンク機構54R,54L(別の吊り下げリンク機構に相当する)と、中央吊り下げリンク機構54Cを昇降作動させるアクチュエータ55と、を備えている。
上記の中央駆動軸51Cが中央吊り下げリンク機構54Cを介して昇降可能に中央フレーム70Cに支持され、左右の端部回転軸51R,51Lが、端部吊り下げリンク機構54R,54Lを介して昇降可能に左右の苗植付ユニット6R,6Lに支持されている。
中央吊り下げリンク機構54C、及び端部吊り下げリンク機構54R,54Lは、ベアリング付きのボス部56aを下端部に備えた左右一対の屈折リンク部材56を介して、中央駆動軸51Cの両端部、及び端部回転軸51R,51Lの両端部を支持している。
屈折リンク部材56は、ボス部56aとは反対側の固定端部を、中央駆動軸51Cの両端部では、中央フレーム70Cに固定され、端部回転軸51R,51Lの両端部では、植付フレーム61に固定されている。
屈折リンク部材56は、ボス部56aとは反対側の固定端部を、中央駆動軸51Cの両端部では、中央フレーム70Cに固定され、端部回転軸51R,51Lの両端部では、植付フレーム61に固定されている。
中央吊り下げリンク機構54Cは、苗載せ台支持枠65に固定された電動モータからなるアクチュエータ55の操作動力が伝達される。アクチュエータ55の回転は、セクタギヤ55a、ベルクランク55b、操作ロッド55c等を介して屈折リンク部材56に伝達され、中央駆動軸51Cの昇降操作を行うことができる。ベルクランク55bの中間位置がリンク操作軸57に固定されており、リンク操作軸57を介して左右の中央吊り下げリンク機構54Cが同時に操作される。
リンク操作軸57の両端と、これに軸線方向で対向する端部吊り下げリンク機構54R,54Lの操作連動軸58,58の対向端部には、互いに接近したときに係合して一体回転するように係合機構59が設けてある。係合機構59は、リンク操作軸57と操作連動軸58,58を離間させると係合が外れ(図10参照)操作連動軸58,58は自由回転可能となる。
つまり、端部回転体部分50R,50Lや端部吊り下げリンク機構54R,54Lを、中央回転体部分50Cや中央吊り下げリンク機構54Cから離すように横移動させると、噛み合いクラッチ53が切り状態となり、係合機構59による連動が解除される。
この係合機構59によるリンク操作軸57と操作連動軸58,58との係脱も、噛み合いクラッチ53の断接の場合と同様に行われる。つまり、折り畳み機構7による、中央フレーム70Cに対する右端部フレーム70R及び左端部フレーム70Lの、上下軸心y1,y2回りでの回動に伴って係脱が行われる。
つまり、端部回転体部分50R,50Lや端部吊り下げリンク機構54R,54Lを、中央回転体部分50Cや中央吊り下げリンク機構54Cから離すように横移動させると、噛み合いクラッチ53が切り状態となり、係合機構59による連動が解除される。
この係合機構59によるリンク操作軸57と操作連動軸58,58との係脱も、噛み合いクラッチ53の断接の場合と同様に行われる。つまり、折り畳み機構7による、中央フレーム70Cに対する右端部フレーム70R及び左端部フレーム70Lの、上下軸心y1,y2回りでの回動に伴って係脱が行われる。
このように、噛み合いクラッチ53が切り状態となり、係合機構59による連動が解除された状態で、左右の苗植付ユニット6R,6Lを支持する右端部フレーム70R及び左端部フレーム70Lを、上下軸心y1,y2、及び上下軸心y3,y4回りで回動させることにより、左右の苗植付ユニット6R,6Lを、図3に示す横一列に並ぶ作業状態から、図4に示す格納状態に折り畳むことができる。
この折り畳み状態では、図11に示すように、端部回転体部分50R,50Lが中央回転体部分50Cの下方に潜り込む状態となり、コンパクトに折り畳まれた状態となる。
このように端部回転体部分50R,50Lが、低い位置に移行することができるのは、係合機構59による連動が解除され、リンク操作軸57との係合が解除された操作連動軸58,58が自由回転状態となるためである。つまり、アクチュエータ55の駆動で、リンク操作軸57とともに図9に仮想線で示す状態に持ち上げられていた端部吊り下げリンク機構54R,54Lが、リンク操作軸57との係合を解除されて、図9に実線で示す状態に、大きく垂れ下がる状態となることによる。
このように端部回転体部分50R,50Lが、低い位置に移行することができるのは、係合機構59による連動が解除され、リンク操作軸57との係合が解除された操作連動軸58,58が自由回転状態となるためである。つまり、アクチュエータ55の駆動で、リンク操作軸57とともに図9に仮想線で示す状態に持ち上げられていた端部吊り下げリンク機構54R,54Lが、リンク操作軸57との係合を解除されて、図9に実線で示す状態に、大きく垂れ下がる状態となることによる。
〔別実施形態〕
以下、別実施形態について説明する。下記の各別実施形態は、矛盾が生じない限り、複数組み合わせて用いてもよい。なお、本発明の範囲は、これら実施形態の内容に限定されるものではない。
以下、別実施形態について説明する。下記の各別実施形態は、矛盾が生じない限り、複数組み合わせて用いてもよい。なお、本発明の範囲は、これら実施形態の内容に限定されるものではない。
(1)上述した実施形態では、噛み合いクラッチ53の断接や、係合機構59の係脱が、折り畳み機構7による、中央フレーム70Cに対する右端部フレーム70R及び左端部フレーム70Lの、上下軸心y1,y2回りでの回動に伴って行われるように、噛み合いクラッチ53や、係合機構59の交合代を浅くしたものを例示したが、必ずしも、この構造に限られるものではなく、交合代を比較的深くして、端部回転軸51R,51Lや操作連動軸58,58を、人為操作で横外方へ引き出すことにより、噛み合いクラッチ53の断接や、係合機構59の係脱が行われるようにしてもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
(2)上述した実施形態では、中央駆動軸51C、及び端部回転軸51R,51Lを角軸で構成して、整地回転体52に回転動力を伝えるようにした構造の、中央回転体部分50C、及び端部回転体部分50R,50Lを示したが、必ずしもこの構造に限定されるものではない。
例えば、中央駆動軸51C、及び端部回転軸51R,51Lに、整地回転体52を直接に接着させたり、角軸以外の断面形状の軸を用いるなどしてもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
例えば、中央駆動軸51C、及び端部回転軸51R,51Lに、整地回転体52を直接に接着させたり、角軸以外の断面形状の軸を用いるなどしてもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
(3)上述した実施形態では、端部回転体部分50R,50Lが中央回転体部分50Cの下側へ潜り込む状態で折り畳まれる構造のものを例示したが、必ずしもこの構造に限定されるものではない。例えば、端部回転体部分50R,50Lが中央回転体部分50Cの上側へ乗り上がる状態で折り畳まれる構造のものであっても差し支えない。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
(4)上述した実施形態では、昇降機構54の駆動源となるアクチュエータ55として、電動モータを採用した例を示したが、必ずしも、この構造に限定されるものではなく、例えば油圧シリンダや、電動シリンダ等を用いて構成されたものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
(5)上述した実施形態では、折り畳みの際に、中央回転体部分50Cの位置を変えずに、端部回転体部分50R,50Lの位置を下げるようにした構造のものを例示したが、これに限られるものではない。例えば、端部回転体部分50R,50Lの位置を変えずに、中央回転体部分50Cの位置を上げる、もしくは下げるようにした構造のものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
(6)上述した実施形態では、昇降機構54の駆動源となるアクチュエータ55を、中央回転体部分50Cの昇降を行う中央吊り下げリンク機構54Cに対して作用する箇所にのみ設けた例を示したが、必ずしもこの構造に限られるものではなく、例えば、端部回転体部分50R,50Lの昇降を行う端部吊り下げリンク機構54R,54Lに対して作用する箇所にも設けてもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
(7)上述した実施形態では、昇降機構54の駆動源となるアクチュエータ55として、電動モータを採用した例を示したが、必ずしも、この構造に限定されるものではなく、例えば油圧シリンダや、電動シリンダ等を用いて構成されたものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
(8)上述した実施形態では、中央回転体部分50C、及び端部回転体部分50R,50Lが折り畳み機構7を介して苗植付装置6に支持された構造のものを例示したが、必ずしもこの構造に限定されるものではない。
例えば、図示はしないが、折り畳み機構7を介さずに、端部回転体部分50R,50Lが中央回転体部分50Cに対して分離可能に構成されたものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
例えば、図示はしないが、折り畳み機構7を介さずに、端部回転体部分50R,50Lが中央回転体部分50Cに対して分離可能に構成されたものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
本発明は、10条植え用の田植機に限定されず、10条未満の8条植え用の田植機や、10条よりも条数の多い田植機にも適用可能である。
1 走行機体
5 整地装置
6R,6L 苗植付ユニット
7 折り畳み機構
11 昇降リンク機構
50 整地用ロータ
50C 中央回転体部分
50R,50L 端部回転体部分
51C 中央駆動軸
51R,51L 端部回転軸
53 クラッチ機構
54C 吊り下げリンク機構
54R,54L 別の吊り下げリンク機構
55 アクチュエータ
60a 苗載置部
61 植付フレーム
62 苗植付機構
63 整地用フロート
70C 中央フレーム
70R 右端部フレーム
70L 左端部フレーム
y1 上下軸心
y2 上下軸心
y3,y4 上下軸心
x1 回転軸心
5 整地装置
6R,6L 苗植付ユニット
7 折り畳み機構
11 昇降リンク機構
50 整地用ロータ
50C 中央回転体部分
50R,50L 端部回転体部分
51C 中央駆動軸
51R,51L 端部回転軸
53 クラッチ機構
54C 吊り下げリンク機構
54R,54L 別の吊り下げリンク機構
55 アクチュエータ
60a 苗載置部
61 植付フレーム
62 苗植付機構
63 整地用フロート
70C 中央フレーム
70R 右端部フレーム
70L 左端部フレーム
y1 上下軸心
y2 上下軸心
y3,y4 上下軸心
x1 回転軸心
Claims (8)
- 走行機体の後方に昇降リンク機構を介して連結支持された苗植付装置と、
前記苗植付装置の前方において、左右横方向に沿う回転軸心周りで回転駆動される整地用ロータと、が配設され、
前記苗植付装置は、左右方向に沿って横一列に配置された複数の苗載置部と、前記苗載置部に対応して配置された複数の苗植付機構と、前記苗載置部及び前記苗植付機構を支持する植付フレームと、の組み合わせで構成される苗植付ユニットが、左右方向での右側と左側とに分割可能に備えられ、
前記苗植付ユニットが、前記昇降リンク機構に連結されており、
前記整地用ロータが、左右方向での中央部に位置する中央回転体部分と、その中央回転体部分の回転軸心に沿う方向で左右両側に配置される端部回転体部分とを備えて、前記中央回転体部分に対して左右の前記端部回転体部分を分割可能に構成され、
前記中央回転体部分が前記昇降リンク機構に支持され、左右の前記端部回転体部分が左右の対応する前記苗植付ユニットに支持されている水田作業機。 - 前記苗植付ユニットが、前記昇降リンク機構に対して折り畳み機構を介して連結されており、
前記折り畳み機構は、前記昇降リンク機構に支持された中央フレームと、その中央フレームの右端部に上下軸心回りで相対回動可能に連結された右端部フレームと、前記中央フレームの左端部に上下軸心回りで相対回動可能に連結された左端部フレームと、が備えられ、
前記右端部フレーム及び前記左端部フレームにおける前記中央フレームに連結された側とは反対側の端部に、右側の前記苗植付ユニット及び左側の前記苗植付ユニットにおける前記植付フレームが、前記中央フレームにおける左右の前記上下軸心と平行な上下軸心回りで相対揺動可能に支持されている請求項1記載の水田作業機。 - 前記中央回転体部分を支持する中央駆動軸と、左右の前記端部回転体部分を支持する端部回転軸と、が備えられ、
前記端部回転軸が前記中央駆動軸に対して、係脱可能なクラッチ機構を介して、前記中央駆動軸に対する軸同士の連結を解除可能に連結され、
前記中央駆動軸が吊り下げリンク機構を介して昇降可能に前記中央フレームに支持され、左右の前記端部回転軸が、別の吊り下げリンク機構を介して昇降可能に左右の前記苗植付ユニットに支持され、
前記中央駆動軸に前記走行機体からの動力が入力されるとともに、前記中央駆動軸の吊り下げリンク機構を昇降作動させるアクチュエータが前記中央フレームに取り付けられている請求項2記載の水田作業機。 - 前記端部回転体部分は、前記クラッチ機構による軸同士の連結が解除された状態で、前記中央回転体部分よりも下方へ移動可能に構成されている請求項3記載の水田作業機。
- 前記苗植付ユニットが整地用フロートを備え、
前記端部回転体部分は、前記クラッチ機構による軸同士の連結が解除された状態で、前記整地用フロートよりも下方へ移動可能に構成されている請求項3又は4記載の水田作業機。 - 前記中央回転体部分は、前記クラッチ機構による軸同士の連結が解除された状態で、前記端部回転体部分よりも上方へ移動可能に構成されている請求項3記載の水田作業機。
- 前記クラッチ機構は、前記中央回転体部分に対する前記端部回転体部分の姿勢変更に伴って入り切り変更可能に構成され、
前記端部回転体部分の回転軸心が前記中央回転体部分の回転軸心に沿う姿勢でクラッチ入り状態となり、前記端部回転体部分の回転軸心が前記中央回転体部分の回転軸心から外れる方向への姿勢変更に伴って切り状態となるように構成されている請求項3~6のいずれか一項記載の水田作業機。 - 前記苗植付装置は、10条用の前記苗載置部を備えた10条植え用のものである請求項1~7のいずれか一項記載の水田作業機。
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