JP7033976B2 - 水田作業機 - Google Patents

水田作業機 Download PDF

Info

Publication number
JP7033976B2
JP7033976B2 JP2018059017A JP2018059017A JP7033976B2 JP 7033976 B2 JP7033976 B2 JP 7033976B2 JP 2018059017 A JP2018059017 A JP 2018059017A JP 2018059017 A JP2018059017 A JP 2018059017A JP 7033976 B2 JP7033976 B2 JP 7033976B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
leveling
ground leveling
transmission
ground
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018059017A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019170160A (ja
Inventor
敏之 日熊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2018059017A priority Critical patent/JP7033976B2/ja
Priority to KR1020180166220A priority patent/KR20190110423A/ko
Priority to CN201910131062.9A priority patent/CN110301197B/zh
Publication of JP2019170160A publication Critical patent/JP2019170160A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7033976B2 publication Critical patent/JP7033976B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transplanting Machines (AREA)

Description

本発明は、田面を整地する整地装置を備えた乗用型田植機や乗用型播種機等の水田作業機において、整地装置への伝動構造に関する。
水田作業機に備えられる整地装置としては、左右方向に沿って配置された駆動軸と、駆動軸に取り付けられて駆動軸と一体で回転駆動されることにより田面を整地する整地体とが設けられたものがある。
前述のような整地装置を備えた水田作業機の一例である乗用型田植機として、特許文献1に開示されたものがある。
特許文献1では、機体の後部に支持されて後側に延出されたリンク機構に、苗植付装置(作業装置に相当)が支持され、整地装置が、苗植付装置と機体の後輪との間に配置されている。
後輪を支持する後車軸ケースが、機体の後部に取り付けられており、機体に搭載されたエンジンの動力が、伝動軸を介して後車軸ケースに伝達され、後車軸ケースの内部の後輪伝動軸を介して後輪に伝達されている。
後車軸ケースの前側に動力取出ケースが配置されて、伝動軸が動力取出ケースを貫通して、後車軸ケースに挿入されている。動力取出ケースにおいて、伝動軸から動力が取り出されており、整地装置に動力を伝達する伝動軸が、後車軸ケースの前側から後車軸ケースの上側を迂回するように延出されて、整地装置に接続されている。
これにより、後輪に伝達される動力が分岐して整地装置に伝達されて、整地装置の駆動軸が回転駆動される。
特開2017-23067号公報
特許文献1のように、整地装置に動力を伝達する伝動軸が、後車軸ケースの前側から後車軸ケースの上側を通るように配置されると、構造が複雑なものとなるので、改善の余地がある。
整地装置は田面に接地しているので、整地装置に動力を伝達する伝動軸が、後車軸ケースの上側を通るように配置されると、整地装置と伝動軸との高低差が大きなものとなるのであり、伝動軸から整地装置への伝動系の配置に無理が生じることがある。
本発明は、整地装置が作業装置と機体との間に配置された水田作業機において、整地装置への伝動系を適切に配置することができるようにすることを目的としている。
本発明の水田作業機は、
機体の後部に昇降自在に支持されて後側に延出されたリンク機構と、前記リンク機構の後部に支持されて田面に農用資材を供給する作業装置と、
後輪を支持して前記機体の後部に取り付けられた後車軸ケースと、前記作業装置と前記後車軸ケースとの間に配置された整地装置とが備えられ、
前記整地装置に、左右方向に沿って配置された駆動軸と、前記駆動軸に取り付けられて前記駆動軸と一体で回転駆動されることにより田面を整地する整地体とが設けられ、
前記後車軸ケースに、
前記後車軸ケースの前面部に前向きに支持されて、エンジンの動力が伝達される入力軸と、
前記後車軸ケースの内部に配置されて、前記入力軸の動力を前記後輪に伝達する後輪伝動軸と、
前記後車軸ケースの後面部に、後端部が前記入力軸の前端部よりも低い位置に配置されるように後向きに支持されて、前記入力軸の動力を出力する出力軸とが設けられ、
前記整地装置に、
斜め上向きの前向きに支持されて、動力を前記駆動軸に伝達する整地入力軸が設けられて、
前記出力軸の前記後端部と整地伝動軸の前部とが自在継手を介して接続され、前記整地入力軸と前記整地伝動軸の後部とが自在継手を介して接続され
動力を前記整地入力軸に伝達する伝動位置、及び前記整地入力軸への動力の伝達を遮断する遮断位置に操作自在な整地クラッチが備えられ、
前記作業装置が田面から上側に離れる位置まで前記リンク機構が上昇操作されると、前記整地クラッチを前記遮断位置に操作する整地クラッチ操作機構が備えられ、
前記整地クラッチ操作機構が、前記リンク機構と前記整地クラッチの操作部とに亘って接続されている。
本発明によると、エンジンの動力が、後車軸ケースの入力軸に伝達され、後車軸ケースの内部において、入力軸の動力が後輪伝動軸に伝達されて、後輪に伝達される。後車軸ケースの内部において、入力軸の動力が出力軸に伝達され、出力軸から整地伝動軸を介して整地装置の整地入力軸に伝達される。
これにより、整地装置への伝動系が、後車軸ケースの内部に配置されて、後車軸ケースの上側を通ることがないのであり、整地装置の伝動系を後車軸ケースの前側から後車軸ケースの上側を迂回するように配置する必要がないので、構造の簡素化の面で有利なものとなる。
本発明によると、入力軸が後車軸ケースの前面部に前向きに支持され、出力軸が後車軸ケースの後面部に後向きに支持されており、入力軸と出力軸とが互いに離れて配置されるので、入力軸と出力軸とを互いに影響を及ぼし合うことなく無理なく後車軸ケースに支持することができるようになって、構造の簡素化の面で有利なものとなる。
本発明によると、後車軸ケースの出力軸の後端部が入力軸の前端部よりも低い位置に配置される点、及び、整地装置の整地入力軸が斜め上向きの前向きに支持されている点により、後車軸ケースの出力軸の後端部と整地装置の整地入力軸との高低差を抑えることができる。
本発明によると、後車軸ケースの出力軸の後端部と整地装置の整地入力軸とに亘って、自在継手を介して整地伝動軸を接続する場合、整地伝動軸の前部及び後部の自在継手の屈曲を小さなものに抑えることができる。
これにより、整地伝動軸と、整地伝動軸の前部及び後部の自在継手とを無理なく配置することができるようになって、後車軸ケースから整地装置への動力の伝達が円滑に行われるようになる。
また、本発明によると、作業形態に応じて整地クラッチを操作することにより、整地装置を作動及び停止させることができるので、作業性の良いものとなる。
また、作業装置が田面から上側に離れる位置までリンク機構が上昇操作されると、作業装置による作業を行わない状態であり、整地装置を停止させるべき状態であるので、整地クラッチが自動的に遮断位置に操作される。
また、本発明によると、リンク機構の昇降作動が、整地クラッチ操作機構により整地クラッチの操作部に伝達されて、整地クラッチが伝動位置及び遮断位置に操作されるので、整地クラッチ操作機構の構造の簡素化の面で有利なものとなる。
本発明において、
前記出力軸が前記後車軸ケースの前記後面部に斜め下向きの後向きに支持されて、前記出力軸の前記後端部が前記入力軸の前記前端部よりも低い位置に配置されていると好適である。
本発明によると、後車軸ケースの出力軸を斜め下向きの後向きに支持することにより、後車軸ケースの出力軸の後端部が入力軸の前端部よりも低い位置に配置される構成を得ることができるので、構造の簡素化の面で有利なものとなる。
本発明によると、後車軸ケースの出力軸の後端部と整地伝動軸の前部とを接続する自在継手の屈曲を小さなものに抑えることができるのであり、後車軸ケースから整地装置への動力の伝達が円滑に行われるようになる。
本発明において、
前記出力軸が前記入力軸よりも低い位置に後向きに支持され、前記入力軸の動力を前記出力軸に伝達する伝動機構が設けられて、前記出力軸の前記後端部が前記入力軸の前記前端部よりも低い位置に配置されていると好適である。
本発明によると、伝動機構の上下方向の長さを設定(変更)することにより、後車軸ケースの出力軸の位置を設定(変更)できるのであり、後車軸ケースの出力軸を低い位置に配置することが容易に行える。これにより、後車軸ケースの出力軸の後端部と整地装置の整地入力軸との高低差を抑えることができる。
本発明において、
前記作業装置が田面に接地する位置まで前記リンク機構が下降操作されると、前記整地クラッチを前記伝動位置に操作する整地クラッチ操作機構が備えられていると好適である。
本発明によれば、作業装置が田面に接地する位置までリンク機構が下降操作されると、作業装置による作業を行う状態であり、整地装置を作動させるべき状態であるので、整地クラッチが自動的に伝動位置に操作される。このように、リンク機構の昇降操作により、整地クラッチが自動的に伝動位置に操作されるので、操作性の良いものとなる。
本発明において、
前記整地クラッチが、前記伝動位置と前記遮断位置に操作自在なシフト部材を備え、
前記整地クラッチ操作機構が、前記リンク機構の上昇操作に伴い前記シフト部材を前記伝動位置から前記遮断位置に操作する操作ロッドと、前記シフト部材が前記遮断位置に達した後に、前記リンク機構が更に上昇操作された際に圧縮されることにより前記シフト部材を前記遮断位置を超える操作を防止するバネを備えていると好適である。
本発明によると、シフト部材が遮断位置に達してから、リンク機構がさらに上昇操作されると、バネが圧縮されるのであり、シフト部材が遮断位置を超えるように操作されることはない。
乗用型田植機の左側面図である。 苗植付装置及び整地装置の概略平面図である。 整地装置の支持構造及び昇降構造を示す縦断左側面図である。 後車軸ケースから整地装置への伝動系を示す左側面図である。 整地装置の整地入力部及びセンターフロートの付近の横断平面図である。 後車軸ケースの横断平面図である。 後車軸ケースの縦断左側面図である。 制御装置と各部との連係状態を示す概略図である。 発明の実施の第1別形態において、後車軸ケースの縦断左側面図である。
本発明の実施形態において、水田作業機の一例である乗用型田植機が示されている。
本発明の実施形態における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、以下のように記載している。機体11の走行時における前進側の進行方向が「前」であり、後進側の進行方向が「後」である。前後方向での前向き姿勢を基準として右側に相当する方向が「右」であり、左側に相当する方向が「左」である。
(乗用型田植機の全体構造)
図1に示すように、乗用型田植機は、右及び左の前輪1と、右及び左の後輪2とを備えた機体11の後部に、リンク機構3が昇降自在に支持されて後側に延出されており、リンク機構3を昇降操作する油圧シリンダ4が備えられている。
リンク機構3の後部に苗植付装置5(作業装置に相当)が支持されており、苗植付装置5の前部に、整地装置26が支持されている。機体11に、運転座席13及び前輪1を操向操作する操縦ハンドル14が備えられている。
(苗植付装置の全体構造)
図1及び図2に示すように、苗植付装置5は支持フレーム12、フィードケース15、植付伝動ケース6、回転ケース7、植付アーム8、センターフロート9及びサイドフロート53,54、苗のせ台10等を備えている。
図2に示すように、センターフロート9が、平面視で苗植付装置5の左右中央部に支持(配置)されている。平面視でセンターフロート9の右側及び左側に、サイドフロート53,54が支持(配置)されている。
支持フレーム12は、断面が四角形状のパイプ状であり、苗植付装置5の下部の前部に左右方向に沿って配置されている。支持フレーム12の左右中央部にフィードケース15が連結されている。
図1,2,4に示すように、リンク機構3に、機体11に上下に揺動自在に支持された上リンク3a及び下リンク3bと、上リンク3a及び下リンク3bの後部に接続された縦リンク3cとが備えられている。リンク機構3の縦リンク3cの下部に、フィードケース15が前後方向の軸芯P11周りにローリング自在に連結されており、苗植付装置5が、軸芯P11周りにローリング自在に支持されている。
4個の植付伝動ケース6が、支持フレーム12の後面部に左右方向に所定間隔を置いて連結されて、後側に延出されている。植付伝動ケース6の後部の右側部及び左側部に、回転ケース7が回転自在に支持されており、回転ケース7の両端部に、一対の植付アーム8が回転自在に支持されている。
以上の構成により、苗のせ台10が左右に往復横送り駆動されるのに伴って、回転ケース7が図1の反時計方向に回転駆動されて、2組の植付アーム8が、苗のせ台10の下部から交互に苗(農用資材に相当)を取り出して、田面G(図8参照)に植え付ける(供給する)。
(前輪及び後輪への走行伝動系の構造)
図1に示すように、機体11の前部に、ミッションケース17が支持されており、ミッションケース17の前部に連結された支持フレーム18に、エンジン19が支持されている。
ミッションケース17の左の横側部に、静油圧型式の無段変速装置20が連結されており、エンジン19の動力が伝動ベルト21を介して無段変速装置20に伝達される。無段変速装置20は、中立位置、前進側及び後進側に無段階に変速自在に構成されており、操縦ハンドル14の左の横側に備えられた変速レバー22により、無段変速装置20を操作することができる。
無段変速装置20の動力が、ミッションケース17の内部の副変速装置(図示せず)及び前輪デフ装置(図示せず)を介して右及び左の前輪1に伝達される。
右及び左の後輪2を支持する後車軸ケース23が、機体11の後部に支持されており、前輪デフ装置の直前から分岐した動力が、伝動軸24を介して後車軸ケース23に伝達される。
(後車軸ケースの構造)
図1に示すように、右及び左の上リンク42が、機体11の下部に上下に揺動自在に支持されて後側に延出されている。右及び左の下リンク43が、機体11の下部に上下に揺動自在に支持されて後側に延出されている。
上リンク42及び下リンク43の後部に、後車軸ケース23が接続されており、機体11と後車軸ケース23とに亘って、ラテラルロッド(図示せず)が接続されている。機体11と後車軸ケース23とに亘って、右及び左のサスペンションバネ44が接続されている。以上の構成により、後車軸ケース23が、5リンク型式のサスペンション機構によって、機体11の後部に取り付けられている。
図2,4,6,7に示すように、後車軸ケース23において、後車軸ケース23の前面部に、水平方向の前向きのボス部23aが備えられており、ボス部23aに入力軸45が水平方向の前向きに支持されている。伝動軸24(図1参照)が入力軸45の前端部45bに接続されて、エンジン19の動力が入力軸45に伝達される。
図6及び図7に示すように、後車軸ケース23の内部に左右方向に沿って、後輪伝動軸46が支持されている。後車軸ケース23の内部において、入力軸45に一体的にベベルギヤ45aが設けられ、後輪伝動軸46にベベルギヤ46aが連結されており、入力軸45のベベルギヤ45aと後輪伝動軸46のベベルギヤ46aとが咬合している。
後輪伝動軸46の右部及び左部にサイドクラッチ47が備えられている。後車軸ケース23の右部及び左部に、伝動軸48及び車軸49が備えられており、車軸49に後輪2が支持されている。サイドクラッチ47の伝動ギヤ47aと、伝動軸48の伝動ギヤ48aとが咬合しており、伝動軸48の伝動ギヤ48bと、車軸49の伝動ギヤ49aとが咬合している。
以上の構成により、伝動軸24から入力軸45に伝達された動力は、入力軸45のベベルギヤ45a、後輪伝動軸46のベベルギヤ46a、後輪伝動軸46、サイドクラッチ47、伝動軸48及び車軸49を介して、右及び左の後輪2に伝達される。
(サイドクラッチの操作系の構造)
図6に示すように、サイドクラッチ47は、内装されるバネ47bにより伝動状態に付勢されている。後車軸ケース23のボス部23cに、操作軸50が回転自在に支持されており、前輪1を操向操作する操向部材(図示せず)と操作軸50のアーム部50aとが、連係部材65により接続されている。
直進位置を挟んだ右及び左の設定角度の範囲内に前輪1が操向操作されていると、サイドクラッチ47のバネ47bにより、右及び左のサイドクラッチ47が伝動状態に操作されており、右及び左の後輪2に動力が伝達される。
前輪1が右(左)の設定角度を超えて右(左)に操向操作されると、右(左)の連係部材65が前輪1の操向部材側に引き操作されることにより、右(左)の操作軸50が回転操作される。
右(左)の操作軸50が回転操作されることによって、右(左)の操作軸50の端部により、カラー64が右(左)のサイドクラッチ47側に押し操作され、右(左)のサイドクラッチ47のバネ47bに抗して、右(左)のサイドクラッチ47が遮断状態に操作される。これにより、左(右)の後輪2に動力が伝達され、右(左)の後輪2が自由回転する状態で、右旋回(左旋回)が行われる。
前輪1が右及び左の設定角度の範囲内に操向操作されると、サイドクラッチ47のバネ47bにより、右(左)のサイドクラッチ47が伝動状態に操作されて、右及び左の後輪2に動力が伝達される状態に戻る。
(苗植付装置への伝動系の構造)
図1に示すように、ミッションケース17の内部に、株間変速装置(図示せず)及び植付クラッチ38(図8参照)が備えられている。
ミッションケース17において、無段変速装置20と副変速装置(前述の(前輪及び後輪への走行伝動系の構造)を参照)との間から分岐した動力が、株間変速装置及び植付クラッチ38を介して伝動軸25に伝達され、伝動軸25からフィードケース15の内部の伝動機構(図示せず)に伝達される。
伝動軸25の動力が、フィードケース15の伝動機構から、苗のせ台10の横送り軸(図示せず)に伝達されるのであり、伝動軸(図示せず)を介して植付伝動ケース6に伝達され、植付伝動ケース6の内部の伝動機構(図示せず)を介して回転ケース7に伝達される。
(昇降操作レバーによる苗植付装置の昇降構造)
図1及び図8に示すように、運転座席13の右側に、昇降操作レバー39が備えられている。昇降操作レバー39は上昇位置、中立位置、下降位置及び植付位置に操作自在であり、植付クラッチ38と機械的に接続されている。
図8に示すように、制御装置40が備えられており、昇降操作レバー39の操作位置が制御装置40に入力されている。油圧シリンダ4に作動油を給排操作する電磁操作型式の制御弁41が備えられており、制御装置40により制御弁41が操作される。
昇降操作レバー39が上昇位置、中立位置、下降位置及び植付位置に操作されると、制御弁41及び植付クラッチ38が、以下の説明のように操作される。
昇降操作レバー39が上昇位置に操作されると、植付クラッチ38が遮断状態に操作されて、制御弁41が上昇位置に操作され、油圧シリンダ4が収縮作動して、苗植付装置5が上昇する。
昇降操作レバー39が中立位置に操作されると、植付クラッチ38が遮断状態に操作されて、制御弁41が中立位置に操作され、油圧シリンダ4が停止して、苗植付装置5の昇降が停止する。
昇降操作レバー39が下降位置に操作されると、植付クラッチ38が遮断状態に操作されて、制御弁41が下降位置に操作され、油圧シリンダ4が伸長作動して、苗植付装置5が下降する。
昇降操作レバー39が下降位置に操作され状態で、センターフロート9が田面Gに接地すると、後述の(苗植付装置の昇降制御)に記載のように、苗植付装置5の昇降制御が作動する状態となる。これにより、苗植付装置5が田面Gから設定高さH1に維持されるように、制御弁41及び油圧シリンダ4が作動して、苗植付装置5が自動的に昇降操作される状態となる。
昇降操作レバー39が植付位置に操作されると、前述の下降位置と同様に、苗植付装置5の昇降制御が作動し、且つ、植付クラッチ38が伝動状態に操作される。
植付クラッチ38が伝動状態に操作されると、苗植付装置5に動力が伝達されて、前述の(苗植付装置の全体構成)に記載のように、苗植付装置5が作動する。
(苗植付装置の昇降制御)
この乗用型田植機では、図8に示すように、苗植付装置5が田面Gから設定高さH1に維持されるように、油圧シリンダ4によりリンク機構3を昇降操作し、苗植付装置5を昇降操作して、植付アーム8による苗の植付深さを設定深さに維持する昇降制御機能が備えられている。以下に、苗植付装置5の昇降制御について説明する。
植付伝動ケース6の下部に、支持軸55が左右方向の軸芯P5周りに回転自在に支持されており、支持軸55に連結された支持アーム55aが後側に延出されている。センターフロート9及びサイドフロート53,54の後部が、支持アーム55aの後部の左右方向の軸芯P6周りに上下に揺動自在に支持されている。
植付深さレバー56が支持軸55に連結されて斜め前の上側に延出されており、支持フレーム12に連結されたレバーガイド57に、植付深さレバー56が挿入されている。植付深さレバー56をレバーガイド57に係合させて位置固定することにより、苗植付装置5に対して、軸芯P6(支持軸55の支持アーム55a)の位置が決められるのであり、設定高さH1が決められる。
ポテンショメータ型式の高さセンサー58が支持フレーム12に支持されており、高さセンサー58の検出アーム58aと、センターフロート9の前部とに亘って、連係部材59が接続されている。
以上の構成により、田面Gに接地追従するセンターフロート9に対して、連係部材59を介して高さセンサー58により、田面G(センターフロート9)から苗植付装置5までの高さが検出されて、高さセンサー58の検出値が制御装置40に入力される。
高さセンサー58の検出値に基づいて、制御装置40により制御弁41が操作され、油圧シリンダ4が伸縮作動して、苗植付装置5が田面Gから設定高さH1に維持されるように、苗植付装置5が昇降操作される。これにより、植付アーム8による苗の植付深さが、設定高さH1に対応する設定深さに維持される。
植付深さレバー56を操作して、軸芯P6(支持軸55の支持アーム55a)の位置を変更することにより、設定高さH1を変更することができる。
これにより、変更された設定高さH1に維持されるように、苗植付装置5が昇降操作されるのであり、植付アーム8による苗の植付深さ(設定深さ)を変更することができる。
(整地装置の全体構造)
図2及び図3に示すように、整地装置26において、左右方向に沿って配置された駆動軸34、駆動軸34に取り付けられて駆動軸34と一体で回転駆動されることによって田面Gを整地する整地体35、駆動軸34を回転自在に支持する整地入力部29及び軸支持部30、泥除けカバー36及びスペーサ37等が備えられている。
後述の(整地装置の支持構造)に記載のように、苗植付装置5において、整地装置26が支持フレーム12に以下の説明のように支持されており、整地装置26が、図1に示すように、側面視で苗植付装置5と後車軸ケース23(後輪2)との間に配置されている。
(整地装置の支持構造)
図2,3,4に示すように、支持フレーム12の前面部に、ブラケット27が連結されて前側に延出されている。丸パイプ状の支持軸28が、左右方向の軸芯P1周りに回転自在にブラケット27に支持されており、支持軸28が支持フレーム12に沿って配置されている。
支持軸28に、3個の支持アーム28aが連結されて前側に延出されている。支持軸28の支持アーム28aの前端部に、整地入力部29及び軸支持部30のアーム部29a,30aが、左右方向の軸芯P2周りに揺動自在に支持されている。
ブラケット27の左右方向の軸芯P3周りに、支持アーム66が上下に揺動自在に支持されて、支持アーム66の前端部に、軸支持部30のアーム部30aが、左右方向の軸芯P4周りに揺動自在に支持されている。
以上の構造により、ブラケット27、支持軸28及び支持軸28の支持アーム28a及び支持アーム66等を備えた支持機構51が、支持フレーム12に支持されている。
整地装置26(整地入力部29及び軸支持部30)が、支持機構51を介して支持フレーム12に支持されており、後述の(整地装置の昇降構造)に記載のように、支持軸28(支持アーム28a)を軸芯P1周りに回転操作(揺動操作)することにより、整地装置26を苗植付装置5(支持フレーム12)に対して昇降操作することができる。
(整地装置の昇降構造)
図2,3,5に示すように、支持フレーム12において、支持軸28の中央の支持アーム28aの付近に、支持部材16が連結されて上側に延出されている。支持部材16のブラケット16aの軸芯P3周りに、側面視で扇形状の昇降ギヤ31が上下揺動自在に支持されている。
整地入力部29のアーム部29aの上部に、昇降ギヤ31の前端部が、軸芯P4周りに揺動自在に接続されている。支持部材16に、ギヤケース32及び電動モータ33が支持されており、ギヤケース32のピニオンギヤ32aが昇降ギヤ31に咬合している。支持部材16の上部と整地入力部29とに亘ってバネ63が接続されており、バネ63により整地装置26が上昇側に付勢されている。
以上の構造により、昇降ギヤ31、ギヤケース32(ピニオンギヤ32a)及び電動モータ33等を備えた昇降機構52が、支持フレーム12に設けられている。
昇降機構52において、電動モータ33によりギヤケース32のピニオンギヤ32aが回転駆動されることにより、昇降ギヤ31が軸芯P3周りに上下に揺動操作され、整地入力部29を介して支持軸28の支持アーム28aが上下に揺動操作されて、整地装置26の位置が上下に変更される。
(整地装置への伝動系における後車軸ケース側の構造)
図4,6,7に示すように、後車軸ケース23において、後車軸ケース23の後面部に斜め下向きで後向きのボス部23bが備えられている。ボス部23bに出力軸60が支持されており、出力軸60が後車軸ケース23の後面部に斜め下向きの後向きに支持されている。
後車軸ケース23(ボス部23b)の内部において、出力軸60にベベルギヤ61が相対回転自在に外嵌されており、後輪伝動軸46のベベルギヤ46aと出力軸60のベベルギヤ61とが咬合している。
後車軸ケース23(ボス部23b)の内部において、出力軸60とベベルギヤ61との間に、整地クラッチ62が備えられている。整地クラッチ62に、スプライン構造により出力軸60と一体回転及びスライド自在に外嵌されたシフト部材69と、シフト部材69をベベルギヤ61側に付勢するバネ70とが備えられている。
図6及び図7に示すように、後車軸ケース23の前面部において、入力軸45(後車軸ケース23のボス部23a)が、水平方向の前向きに備えられている。後車軸ケース23の後面部において、出力軸60(後車軸ケース23のボス部23b)が、斜め下向きの後向きに支持されている。これにより、出力軸60の後端部60aが、入力軸45の前端部45bよりも低い位置に配置されている。
エンジン19の動力が、伝動軸24(図1参照)を介して入力軸45に伝達され、入力軸45のベベルギヤ45a及び後輪伝動軸46のベベルギヤ46aを介して、後輪伝動軸46に伝達されて、後輪2に伝達される。
入力軸45に伝達された動力が、入力軸45のベベルギヤ45a及び後輪伝動軸46のベベルギヤ46aを介して、出力軸60のベベルギヤ61(整地クラッチ62)に直接に伝達されている。
整地クラッチ62において、シフト部材69をバネ70によりベベルギヤ61に咬合する伝動位置に操作すると、入力軸45の動力が、入力軸45のベベルギヤ45a及び後輪伝動軸46のベベルギヤ46aを介して、出力軸60(ベベルギヤ61及び整地クラッチ62)に直接に伝達される。
出力軸60に伝達された動力が、後述する(整地装置への伝動系における整地装置側の構造)に記載ように、整地伝動軸71を介して、整地装置26(整地入力部29の整地入力軸77)に伝達される。
整地クラッチ62において、シフト部材69をバネ70に抗してベベルギヤ61から離れる遮断位置に操作すると、入力軸45から出力軸60への動力の伝達が遮断される。
(整地クラッチの操作系の構造)
図4及び図6に示すように、整地クラッチ62において、シフト部材69をバネ70に抗して遮断位置に操作する軸状の操作部72が、後車軸ケース23のボス部23cに回転自在に支持されている。リンク機構3の下リンク3bと操作部72とに亘って、整地クラッチ操作機構76が接続されている。
図4に示すように、リンク機構3の下リンク3bにブラケット73が取り付けられ、操作ロッド74が上下スライド自在にブラケット73に挿入されており、操作ロッド74の下端部が、操作部72のアーム部72aに接続されている。操作ロッド74におけるブラケット73の上側の部分に、バネ75が外嵌されている。
以上のように、整地クラッチ操作機構76は、ブラケット73、操作ロッド74及びバネ75を備えている。前述の(昇降操作レバーによる苗植付装置の昇降構造)に記載のように、リンク機構3(苗植付装置5)が昇降操作されると、整地クラッチ操作機構76により、整地クラッチ62が以下の説明のように伝動位置及び遮断位置に操作される。
苗植付装置5(センターフロート9及びサイドフロート53,54)が田面Gに接地する位置まで、リンク機構3が下降操作されると、操作ロッド74が下降操作されることによって、バネ70によりシフト部材69(整地クラッチ62)が伝動位置に操作される。
リンク機構3が上昇操作されると、ブラケット73及びバネ75が操作ロッド74に沿って上昇する。バネ75の上端部が操作ロッド74の上端部に達してから、リンク機構3がさらに上昇操作されると、苗植付装置5(センターフロート9及びサイドフロート53,54)が田面Gから上側に離れるのであり、操作ロッド74がブラケット73及びバネ75と一緒に上昇操作される。
これにより、操作部72が回転操作され、バネ70に抗してシフト部材69(整地クラッチ62)が遮断位置に操作される。
シフト部材69(整地クラッチ62)が遮断位置に達してから、リンク機構3がさらに上昇操作されると、バネ75が圧縮されるのであり、シフト部材69(整地クラッチ62)が遮断位置を超えるように操作されることはない。
例えば苗植付装置5及び整地装置26が大きく上昇操作された状態で、整地クラッチ62が伝動位置に操作されると、後述の(整地装置への伝動系における整地装置側の構造)に記載の自在継手78,79が大きく屈曲した状態で、整地伝動軸71及び自在継手78,79が回転駆動されるので、自在継手78,79に大きな負荷が掛かる。
これに対して前述のように、リンク機構3が上昇操作されることに伴って整地クラッチ62が遮断位置に操作されるように構成することにより、自在継手78,79に大きな負荷が掛かる状態を避けることができる。
(整地装置への伝動系における整地装置側の構造)
図2,4,5に示すように、整地装置26において、駆動軸34が、左右方向に沿って配置されて、整地入力部29及び軸支持部30により回転自在に支持されている。駆動軸34の中央部において、外面部が断面で円形のスペーサ37が、駆動軸34と一体回転するように駆動軸34に外嵌されている。スペーサ37は、センターフロート9の前側に配置されており、センターフロート9の前部の左右幅とほぼ同じ横幅を備えている。
図5に示すように、センターフロート9の前部において、平面視でセンターフロート9の前部の左右中央部9aに対して、センターフロート9の前部の右部9b及び左部9cが後側に位置するように、センターフロート9の前部が平面視で円弧状に形成されている。
整地入力部29がスペーサ37の左端部に取り付けられており、整地入力部29が、駆動軸34におけるセンターフロート9の前部の左部9cの前方の部分に取り付けられている。これにより、センターフロート9の前部が、平面視で、右側の整地体35と整地入力部29(左側の整地体35)との間に入り込んだ状態となっている。センターフロート9の前部が、側面視で、整地入力部29(整地体35)と重複する状態となっている。
図4及び図5に示すように、整地入力部29において、整地入力部29の前面部に斜め上向きで前向きのボス部29bが備えられている。ボス部29bに整地入力軸77が支持されており、整地入力軸77が整地入力部29の前面部に斜め上向きの前向きに支持されている。
図2及び図4に示すように、整地伝動軸71の前部が、自在継手78を介して、後車軸ケース23の出力軸60の後端部60a(図6及び図7参照)に接続されている。整地伝動軸71の後部が、自在継手79を介して整地入力部29の整地入力軸77(図5参照)に接続されている。
図5に示すように、整地入力部29の内部において、整地入力軸77にベベルギヤ77aが一体的に設けられている。整地入力軸77のベベルギヤ77aに対して、スペーサ37における左側(センターフロート9の反対側)の部分に、ベベルギヤ37aが連結されている。整地入力軸77のベベルギヤ77aと、スペーサ37のベベルギヤ37aとが咬合している。
(整地装置の整地状態)
前述の(整地装置への伝動系における後車軸ケース側の構造)の記載、及び図6に示すように、整地クラッチ62が伝動位置に操作されると、図2,4,5に示すように、後車軸ケース23の出力軸60の動力が、整地伝動軸71を介して、整地装置26(整地入力部29)の整地入力軸77に伝達される。
これにより、整地装置26において、駆動軸34が図1及び図4の反時計方向に回転駆動される。駆動軸34と一体で整地体35が回転駆動されることによって、整地体35により田面Gが整地されるのであり、整地体35により泥が後側に飛ばされても、飛ばされた泥は泥除けカバー36により止められる。
図2に示すように、後輪2の後側に軸支持部30が位置し、整地装置26において軸支持部30の部分に整地体35は設けられていないが、軸支持部30の後側にサイドフロート53が位置している。後輪2の通過部分は、整地装置26による整地は行われずに、サイドフロート53によって田面Gの凹凸が均される。
前述と同様に、整地装置26においてスペーサ37の部分に、整地体35は設けられていないが、スペーサ37の後側にセンターフロート9が位置している。スペーサ37の部分では、整地装置26による整地は行われずに、センターフロート9によって田面Gの凹凸が均される。
前項の(整地装置への伝動系における後車軸ケース側の構造)に記載のように、整地クラッチ62が遮断位置に操作されると、後車軸ケース23において、入力軸45から出力軸60への動力の伝達が遮断されて、整地装置26(駆動軸34)が停止する。
(整地伝動軸の構造)
図2及び図4に示すように、整地伝動軸71に、スプライン軸80、スプライン筒軸81及びカバー82が備えられている。
スプライン軸80は、外面にスプライン部が形成されており、自在継手78を介して後車軸ケース23の出力軸60の後端部60aに接続されている。スプライン筒軸81は、内面にスプライン部が形成された筒状であり、自在継手79を介して整地装置26(整地入力部29)の整地入力軸77に接続されている。
スプライン軸80がスプライン筒軸81に挿入されて、スプライン軸80及びスプライン筒軸81が互いにスライド自在な状態となっている。
カバー82は、ゴム製でジャバラ形状に形成されて伸縮自在である。カバー82がスプライン軸80とスプライン筒軸81の端部とに亘って取り付けられており、カバー82により、スプライン軸80のスプライン筒軸81への挿入部分が覆われている。
図2及び図5に示すように、機体11(苗植付装置5)の左右中央線CLに対して、後車軸ケース23のボス部23a,23b(入力軸45、後輪伝動軸46のベベルギヤ46a、出力軸60及び整地クラッチ62)が、平面視で右側に配置されている。
左右中央線CLに対して、整地装置26(整地入力部29)の整地入力軸77が、平面視で左側に配置されている。
出力軸60と整地入力軸77とに亘って接続される整地伝動軸71が、平面視で、左右中央線CLと斜めに交差するように配置されている。
苗植付装置5への伝動軸25(図1参照)は、平面視で左右中央線CLと重複するように左右中央線CLの位置に配置されており、後車軸ケース23及び整地伝動軸71の上側に配置されている。
(整地装置の制御系の構成)
図8に示すように、苗植付装置5に、設定深さ設定部67及び整地設定操作部68が備えられており、設定深さ設定部67及び整地設定操作部68の操作信号が、制御装置40に入力されている。整地設定操作部68人為的に押し操作される押しボタン型式であり、設定深さ設定部67は人為的に回転操作されるダイヤルスイッチ型式である。
植付深さレバー56の操作位置を検出することにより、センターフロート9の苗植付装置5に対する支持位置を検出する操作位置センサー83が備えられており、操作位置センサー83の検出値が制御装置40に入力されている。
昇降ギヤ31の角度を検出することにより、整地装置26の苗植付装置5に対する支持位置を検出する整地位置センサー84が備えられており、整地位置センサー84の検出値が制御装置40に入力されている。
(整地装置の昇降制御)
図8に示すように、設定深さ設定部67及び整地設定操作部68の操作信号、操作位置センサー83及び整地位置センサー84の検出値に基づいて、制御装置40により以下の説明のように、電動モータ33が作動操作されて、整地装置26が昇降操作される。
整地装置26が田面Gに接地する作業位置、及び整地装置26が田面Gから大きく上昇した退避位置が設定されている。
整地設定操作部68を押し操作することにより、退避位置の整地装置26を作業位置に下降させることができる。整地設定操作部68を押し操作することにより、作業位置の整地装置26を退避位置に上昇させることができる。
整地装置26が作業位置に位置している状態において、整地装置26の整地体35が田面Gに少し入り込で回転することにより、田面Gの整地が行われる。
操作位置センサー83により設定高さH1が検出され、整地位置センサー84により整地装置26の苗植付装置5に対する支持位置が検出されることによって、整地装置26の田面Gに対する高さが検出されるのであり、整地装置26の整地体35が田面Gに入り込む整地深さが検出される。
設定深さ設定部67を操作することにより、設定整地深さを設定及び変更することができる。前述のように、整地装置26の整地深さが検出されることにより、整地装置26の整地深さが設定整地深さとなるように、整地装置26が昇降操作される。
整地装置26は苗植付装置5(支持フレーム12)に支持されているので、前述の(苗植付装置の昇降制御)に記載のように、植付深さレバー56により設定高さH1が変更されると(植付アーム8による植付深さが変更されると)、整地装置26の整地深さが変化する。
植付深さレバー56により設定高さH1を低くすると(植付アーム8による植付深さを深くすると)、設定高さH1を低くした分だけ、整地装置26が苗植付装置5に対して上昇操作される。これにより、整地装置26の整地深さが設定整地深さに維持される。
植付深さレバー56により設定高さH1を高くすると(植付アーム8による植付深さを浅くすると)、設定高さH1を高くした分だけ、整地装置26が苗植付装置5に対して下降操作される。これにより、整地装置26の整地深さが設定整地深さに維持される。
(発明の実施の第1別形態)
後車軸ケース23において、図6及び図7に示す構造に代えて、図9に示すように構成してもよい。
図9に示すように、後車軸ケース23のボス部23bが、後車軸ケース23のボス部23aと同様に、水平方向の後向きに形成されており、出力軸60が、後車軸ケース23のボス部23bに、水平方向の後向きに支持されている。出力軸60にベベルギヤ61が一体的に設けられており、出力軸60のベベルギヤ61が後輪伝動軸46のベベルギヤ46aと咬合している。
出力ケース85が、後車軸ケース23のボス部23bの後側に位置するように、出力軸60に外嵌されている。出力ケース85の下部に、出力軸86が水平方向の後向きに支持されており、出力軸86の全体が、入力軸45、後輪伝動軸46及び出力軸60よりも低い位置に、水平方向で後向きに支持されている(出力軸86の後端部86aが入力軸45の前端部45bよりも低い位置に配置された状態に相当)。
出力ケース85の内部において、出力軸60に連結された伝動ギヤ87(伝動機構に相当)と、出力軸95に相対回転自在に外嵌された伝動ギヤ88(伝動機構に相当)とが咬合している。
この場合、伝動ギヤ87,88に代えて、伝動チェーン(図示せず)を伝動機構として使用してもよい。
出力ケース85の内部において、出力軸86と伝動ギヤ88との間に、整地クラッチ62が備えられている。整地クラッチ62に、スプライン構造により出力軸86と一体回転及びスライド自在に外嵌されたシフト部材69と、シフト部材69を伝動ギヤ97側に付勢するバネ70とが備えられている。
図2及び図4に示すように、整地伝動軸71の前部が、自在継手78を介して出力ケース85の出力軸86の後端部86aに接続されており、整地伝動軸71の後部が、自在継手79を介して整地装置26(整地入力部29)の整地入力軸77に接続されている。
(発明の実施の第2別形態)
図6及び図7に示す後車軸ケース23において、図9に示す出力ケース85及び出力軸86、整地クラッチ62の構成を採用してもよい。
この構造によると、後車軸ケース23の斜め下向きで後向きのボス部23b及び出力軸60において、出力軸60にベベルギヤ61が一体的に設けられ、出力軸86及び整地クラッチ62を備えた出力ケース85が、出力軸60に外嵌される。
(発明の実施の第3別形態)
整地クラッチ62を、後車軸ケース23ではなく、整地装置26(整地入力部29)に備えてもよい。
リンク機構3の上リンク3a又は縦リンク3cと、整地クラッチ62の操作部72とに亘って、整地クラッチ操作機構76を接続してもよい。
(発明の実施の第4別形態)
後車軸ケース23をサスペンション機構によって機体11に支持するのではなく、機体11の後部の前後方向の軸芯周りに、後車軸ケース23をローリング自在に支持してもよい。
整地装置26を苗植付装置5に支持するのではなく、機体11や後車軸ケース23から後側に延出されたリンク機構(図示せず)に整地装置26を支持して、整地装置26を苗植付装置5とは別に独立して昇降操作できるように構成してもよい。
本発明は、乗用型田植機ばかりではなく、田面Gに種子(農用資材に相当)を供給する播種装置(図示せず)(作業装置に相当)を機体11の後部に支持した乗用型播種機にも適用できるのであり、田面Gに肥料や薬剤(農用資材に相当)を供給する供給装置(図示せず)(作業装置に相当)を機体11の後部に支持した水田作業機にも適用できる。
2 後輪
3 リンク機構
5 苗植付装置(作業装置)
11 機体
19 エンジン
23 後車軸ケース
26 整地装置
34 駆動軸
35 整地体
45 入力軸
45b 入力軸の前端部
46 後輪伝動軸
60 出力軸
60a 出力軸の後端部
62 整地クラッチ
71 整地伝動軸
72 操作部
76 整地クラッチ操作機構
77 整地入力軸
78,79 自在継手
86 出力軸
86a 出力軸の後端部
87 伝動ギヤ(伝動機構)
88 伝動ギヤ(伝動機構)
G 田面

Claims (5)

  1. 機体の後部に昇降自在に支持されて後側に延出されたリンク機構と、前記リンク機構の後部に支持されて田面に農用資材を供給する作業装置と、
    後輪を支持して前記機体の後部に取り付けられた後車軸ケースと、前記作業装置と前記後車軸ケースとの間に配置された整地装置とが備えられ、
    前記整地装置に、左右方向に沿って配置された駆動軸と、前記駆動軸に取り付けられて前記駆動軸と一体で回転駆動されることにより田面を整地する整地体とが設けられ、
    前記後車軸ケースに、
    前記後車軸ケースの前面部に前向きに支持されて、エンジンの動力が伝達される入力軸と、
    前記後車軸ケースの内部に配置されて、前記入力軸の動力を前記後輪に伝達する後輪伝動軸と、
    前記後車軸ケースの後面部に、後端部が前記入力軸の前端部よりも低い位置に配置されるように後向きに支持されて、前記入力軸の動力を出力する出力軸とが設けられ、
    前記整地装置に、
    斜め上向きの前向きに支持されて、動力を前記駆動軸に伝達する整地入力軸が設けられて、
    前記出力軸の前記後端部と整地伝動軸の前部とが自在継手を介して接続され、前記整地入力軸と前記整地伝動軸の後部とが自在継手を介して接続され
    動力を前記整地入力軸に伝達する伝動位置、及び前記整地入力軸への動力の伝達を遮断する遮断位置に操作自在な整地クラッチが備えられ、
    前記作業装置が田面から上側に離れる位置まで前記リンク機構が上昇操作されると、前記整地クラッチを前記遮断位置に操作する整地クラッチ操作機構が備えられ、
    前記整地クラッチ操作機構が、前記リンク機構と前記整地クラッチの操作部とに亘って接続されている水田作業機。
  2. 前記出力軸が前記後車軸ケースの前記後面部に斜め下向きの後向きに支持されて、前記出力軸の前記後端部が前記入力軸の前記前端部よりも低い位置に配置されている請求項1に記載の水田作業機。
  3. 前記出力軸が前記入力軸よりも低い位置に後向きに支持され、前記入力軸の動力を前記出力軸に伝達する伝動機構が設けられて、前記出力軸の前記後端部が前記入力軸の前記前端部よりも低い位置に配置されている請求項1に記載の水田作業機。
  4. 前記作業装置が田面に接地する位置まで前記リンク機構が下降操作されると、前記整地クラッチを前記伝動位置に操作す前記整地クラッチ操作機構が備えられている請求項に記載の水田作業機。
  5. 前記整地クラッチが、前記伝動位置と前記遮断位置に操作自在なシフト部材を備え、
    前記整地クラッチ操作機構が、前記リンク機構の上昇操作に伴い前記シフト部材を前記伝動位置から前記遮断位置に操作する操作ロッドと、前記シフト部材が前記遮断位置に達した後に、前記リンク機構が更に上昇操作された際に圧縮されることにより前記シフト部材を前記遮断位置を超える操作を防止するバネを備えている請求項1~4のいずれか一項に記載の水田作業機。
JP2018059017A 2018-03-20 2018-03-26 水田作業機 Active JP7033976B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018059017A JP7033976B2 (ja) 2018-03-26 2018-03-26 水田作業機
KR1020180166220A KR20190110423A (ko) 2018-03-20 2018-12-20 수전 작업기 및 작업기
CN201910131062.9A CN110301197B (zh) 2018-03-20 2019-02-21 包括水田作业机的作业机

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018059017A JP7033976B2 (ja) 2018-03-26 2018-03-26 水田作業機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019170160A JP2019170160A (ja) 2019-10-10
JP7033976B2 true JP7033976B2 (ja) 2022-03-11

Family

ID=68165918

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018059017A Active JP7033976B2 (ja) 2018-03-20 2018-03-26 水田作業機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7033976B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009112262A (ja) 2007-11-07 2009-05-28 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 移植機
JP2010213617A (ja) 2009-03-16 2010-09-30 Yanmar Co Ltd 田植機

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008005743A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Iseki & Co Ltd 苗植機

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009112262A (ja) 2007-11-07 2009-05-28 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 移植機
JP2010213617A (ja) 2009-03-16 2010-09-30 Yanmar Co Ltd 田植機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019170160A (ja) 2019-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010213617A (ja) 田植機
JP4488428B2 (ja) 乗用水田作業機
JP7033971B2 (ja) 水田作業機
JP7033976B2 (ja) 水田作業機
JP4966217B2 (ja) 乗用水田作業機
JP7055011B2 (ja) 水田作業機
JP7012573B2 (ja) 水田作業機
JP2006273195A (ja) 作業車の後輪支持構造
JP2012244931A (ja) 苗移植機
JP6891100B2 (ja) 水田作業機
JP7012561B2 (ja) 水田作業機
JP7034018B2 (ja) 水田作業機
JP5765830B2 (ja) 田植機
JP6937726B2 (ja) 水田作業機
JP7033983B2 (ja) 作業機
JP7433151B2 (ja) 水田作業機
JP7023137B2 (ja) 水田作業機
JP7033982B2 (ja) 作業機
JP7442406B2 (ja) 水田作業機
JP4241738B2 (ja) 農作業機
JP2007261579A (ja) 水田作業機
JP2022102297A (ja) 作業車
WO2022176320A1 (ja) 水田作業機
JP2010046028A (ja) 移植機
JP6237163B2 (ja) 苗移植機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210713

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210909

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220301

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7033976

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150