JP6891100B2 - 水田作業機 - Google Patents
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Description
特許文献1では、苗植付装置に昇降自在に支持されたフロート(接地体に相当)、高さセンサー、高さセンサーの検出アーム、検出アーム及び接地体に亘って接続された連係部材が備えられている。
特許文献1では、バネが検出アームから大きく上側に延出されているので、バネの支持構造のコンパクト化という面で改善の余地がある。
機体に昇降自在に支持された作業装置と、機体に対して前記作業装置を昇降させる昇降機構とが備えられ、
前記作業装置に左右方向に沿って配置された支持フレームに、接地体支持部により昇降自在に支持されて、田面に接地追従する接地体と、
前記作業装置に設けられた高さセンサーと、
前記高さセンサーの検出軸に取り付けられて、前記検出軸の回転により上下に揺動自在な検出アームと、
前記検出軸に外嵌されて、前記検出アームを前記接地体の下降側に付勢するバネと、
前記検出アーム及び前記接地体に亘って接続され、前記検出アームを田面から基準高さに維持する連係部材とが備えられて、
前記接地体に対する前記作業装置の昇降により、前記連係部材を介して、前記検出アームが前記高さセンサーに対して揺動操作され、
前記高さセンサーの検出に基づいて、前記昇降機構を作動させることにより、前記作業装置を田面から設定高さに維持する制御装置が備えられ、
前記作業装置に対する前記接地体支持部の位置を上下に変更することにより、前記設定高さを変更する設定高さ変更部と、
前記高さセンサーを支持し、前記検出軸の軸芯と平行な支持軸を支持とする揺動により、前記高さセンサーの位置を上下に変更する高さセンサー支持部と、
前記設定高さ変更部による前記設定高さの変更に伴い、前記検出アームを田面から前記基準高さに維持するように、前記高さセンサー支持部を操作する変更操作部とが備えられ、
前記支持軸が、側面視で前記支持フレームの上面部よりも上側の位置に配置されている。
本発明において、
左右方向に沿って配置された駆動軸と、前記駆動軸に取り付けられた整地体とを有し、前記駆動軸及び前記整地体が回転駆動されることにより田面を整地する整地装置が備えられ、
前記整地装置が、前記接地体の前方で前記高さセンサー支持部の下方に配置されていると好適である。
前記高さセンサーと前記検出アームとが、前記検出軸により前記検出軸の軸芯方向に沿って間隔を空けて配置されて、
前記高さセンサーと前記検出アームとの間において、前記検出軸に外嵌されたボス部が設けられ、
前記バネが前記ボス部に外嵌されていると好適である。
これにより、バネが高さセンサーの検出軸に接触することはないので、バネとの接触によって、高さセンサーの検出軸が損耗するというような状態を避けることができる。
前記バネは、
前記高さセンサーに対して事前に設定された基準姿勢から上側の領域において、前記検出アームを下降側に付勢する付勢力を発生させ、前記基準姿勢から下側の領域において、前記付勢力を発生させないと好適である。
逆に、例えば接地体が田面の凹部に落ち込んで、接地体が作業装置に対して下降した場合、バネにより検出アーム(接地体)は下降側に付勢されず、接地体の自重によって田面の凹部に入り込む状態となり、接地体が田面の凹部を深く掘るような状態を避けることができる。
前記制御装置は、
前記高さセンサーの検出に基づいて、前記検出アームが前記高さセンサーに対して前記基準姿勢に維持されるように、前記昇降機構を作動させることにより、前記作業装置を田面から前記設定高さに維持すると好適である。
従って、接地体により田面の凹部を深く掘るような状態を避けながら田面の凸部を押し潰すような状態を得る機能と、作業装置を田面から設定高さに維持する機能とを、適切に両立させることができる。
前記高さセンサー支持部に、
前記検出アームに当たることによって、前記検出アームを前記高さセンサーに対する上限位置で止める上ストッパーと、
前記検出アームに当たることによって、前記検出アームを前記高さセンサーに対する下限位置で止める下ストッパーとが設けられていると好適である。
この場合、高さセンサーを支持する高さセンサー支持部に、上ストッパー及び下ストッパーが設けられているので、構造の簡素化の面で有利なものとなる。
本発明の実施形態における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、以下のように記載している。機体11の走行時における前進側の進行方向が「前」であり、後進側の進行方向が「後」である。前後方向での前向き姿勢を基準として右側に相当する方向が「右」であり、左側に相当する方向が「左」である。
図1に示すように、乗用型田植機は、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2を備えた機体11の後部に、リンク機構3(昇降機構に相当)、及びリンク機構3を昇降操作する油圧シリンダ4(昇降機構に相当)が備えられ、リンク機構3の後部に苗植付装置5(作業装置に相当)が支持されている。
図1に示すように、機体11の前部に、ミッションケース17が支持されており、ミッションケース17の前部に連結された支持フレーム18に、エンジン19が支持されている。
右及び左の後輪2を支持する後車軸ケース23が、機体11の後部に支持されており、前輪デフ装置の直前から分岐した動力が、伝動軸24を介して後車軸ケース23に伝達され、後車軸ケース23の内部の伝動軸(図示せず)を介して、右及び左の後輪2に伝達される。
図1に示すように、ミッションケース17の内部に、株間変速装置(図示せず)及び植付クラッチ(図示せず)が備えられている。
植付クラッチを遮断状態に操作すると、苗植付装置5への動力が遮断されて、苗植付装置5が停止し、苗のせ台10及び回転ケース7が停止する。
図1及び図2に示すように、苗植付装置5において、支持フレーム12に整地装置26が支持されており、整地装置26が、側面視で苗植付装置5と後輪2との間に配置された状態となっている。
この乗用型田植機では、苗植付装置5が田面Gから設定高さHに維持されるように、油圧シリンダ4によりリンク機構3を昇降操作し、苗植付装置5を昇降操作して、植付アーム8による苗の植付深さを設定深さに維持する昇降制御機能を備えている。
機体11に制御装置38が備えられ、油圧シリンダ4に作動油を給排操作する制御弁39が備えられており、制御装置38により制御弁39が操作される。
前述の(苗植付装置の昇降制御の概要)の苗植付装置5が田面Gから設定高さH1に維持される状態について、さらに詳細に説明すると、以下の説明のような操作が行われる。
図3,6,7に示すように、支持フレーム12に、2個のブラケット44が連結されて斜め前の上側に延出されており、ブラケット44の前端部に、支持軸44aが左右方向に向けて支持されている。
この場合、高さセンサー支持部45(高さセンサー41)が、整地装置26の支持軸28の上側に位置して、高さセンサー支持部45(高さセンサー41)と、整地装置26の支持軸28とが、平面視で重複する状態となっている。
高さセンサー41の検出軸41a,49の軸芯P5と、ブラケット44の支持軸44aの軸芯P6とが平行な状態となっている。
高さセンサー41と検出アーム42との間において、高さセンサー41の検出軸41a,49に外嵌された高さセンサー支持部45のボス部45cが設けられた状態となっている。
図6及び図7に示すように、つるまきバネ型式(コイルバネ型式)のバネ50が、高さセンサー支持部45のボス部45c(高さセンサー41の検出軸41a,49)に、回転自在に外嵌されている。
図3,4,5に示すように、植付深さレバー46を上下に操作することにより、支持軸40(支持アーム40a)を軸芯P3周りに回転させて、軸芯P4の位置を上下に変更することができるのであり、植付深さレバー46をレバーガイド47に係合させて位置固定することによって、軸芯P4の位置が固定される。
これにより、設定高さH1が高低に変更されて、植付アーム8による植付深さが変更される。
これにより、高さセンサー支持部45と一緒に高さセンサー41の姿勢が変更されて、基準姿勢A1が少し上向きに変更される。
植付深さレバー46を操作することによって、図2及び図3に示す設定高さH1の状態から、図5に示すように、設定高さH1を高くすると、植付アーム8による植付深さが浅くなる。
整地装置26は苗植付装置5(支持フレーム12)に支持されているので、前述のように、植付深さレバー46により設定高さH1が変更されると(植付アーム8による植付深さが変更されると)、整地装置26の整地深さ(整地装置26が田面Gに入り込む深さ)が変化する。
図8に示すように、高さセンサー支持部45において、長孔51を高さセンサー支持部45の下部に設けるように構成してもよい。
高さセンサー41の検出軸41a,49の軸芯P5と、ブラケット44の支持軸44aの軸芯P6とを同一に設定して、高さセンサー支持部45(高さセンサー41)が、連係ロッド48により、高さセンサー41の検出軸41a,49の軸芯P5周りに姿勢変更されるように構成してもよい。
フロート9に代えて、平板のソリ状やレーキ状の接地体を使用してもよい。
検出アーム42を、高さセンサー41の検出軸41a,49から後側ではなく、前側に延出するように構成してもよい。
4 油圧シリンダ(昇降機構)
5 苗植付装置(作業装置)
9 フロート(接地体)
11 機体
12 支持フレーム
26 整地装置
30 駆動軸
31 整地体
38 制御装置
40 支持軸(接地体支持部)
40a 支持アーム(接地体支持部)
41 高さセンサー
41a,49 検出軸
42 検出アーム
43 連係部材
44a 支持軸
45 高さセンサー支持部
45c ボス部
46 植付深さレバー(設定高さ変更部)
48 連係ロッド(変更操作部)
50 バネ
52 上ストッパー
53 下ストッパー
A1 基準姿勢
B1 上限位置
B2 下限位置
G 田面
H1 設定高さ
H2 基準高さ
P5 軸芯
Claims (6)
- 機体に昇降自在に支持された作業装置と、機体に対して前記作業装置を昇降させる昇降機構とが備えられ、
前記作業装置に左右方向に沿って配置された支持フレームに、接地体支持部により昇降自在に支持されて、田面に接地追従する接地体と、
前記作業装置に設けられた高さセンサーと、
前記高さセンサーの検出軸に取り付けられて、前記検出軸の回転により上下に揺動自在な検出アームと、
前記検出軸に外嵌されて、前記検出アームを前記接地体の下降側に付勢するバネと、
前記検出アーム及び前記接地体に亘って接続され、前記検出アームを田面から基準高さに維持する連係部材とが備えられて、
前記接地体に対する前記作業装置の昇降により、前記連係部材を介して、前記検出アームが前記高さセンサーに対して揺動操作され、
前記高さセンサーの検出に基づいて、前記昇降機構を作動させることにより、前記作業装置を田面から設定高さに維持する制御装置が備えられ、
前記作業装置に対する前記接地体支持部の位置を上下に変更することにより、前記設定高さを変更する設定高さ変更部と、
前記高さセンサーを支持し、前記検出軸の軸芯と平行な支持軸を支点とする揺動により、前記高さセンサーの位置を上下に変更する高さセンサー支持部と、
前記設定高さ変更部による前記設定高さの変更に伴い、前記検出アームを田面から前記基準高さに維持するように、前記高さセンサー支持部を操作する変更操作部とが備えられ、
前記支持軸が、側面視で前記支持フレームの上面部よりも上側の位置に配置されている水田作業機。 - 左右方向に沿って配置された駆動軸と、前記駆動軸に取り付けられた整地体とを有し、前記駆動軸及び前記整地体が回転駆動されることにより田面を整地する整地装置が備えられ、
前記整地装置が、前記接地体の前方で前記高さセンサー支持部の下方に配置されている請求項1に記載の水田作業機。 - 前記高さセンサーと前記検出アームとが、前記検出軸により前記検出軸の軸芯方向に沿って間隔を空けて配置されて、
前記高さセンサーと前記検出アームとの間において、前記検出軸に外嵌されたボス部が設けられ、
前記バネが前記ボス部に外嵌されている請求項1又は2に記載の水田作業機。 - 前記バネは、
前記高さセンサーに対して事前に設定された基準姿勢から上側の領域において、前記検出アームを下降側に付勢する付勢力を発生させ、前記基準姿勢から下側の領域において、前記付勢力を発生させない請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の水田作業機。 - 前記制御装置は、
前記高さセンサーの検出に基づいて、前記検出アームが前記高さセンサーに対して前記基準姿勢に維持されるように、前記昇降機構を作動させることにより、前記作業装置を田面から前記設定高さに維持する請求項4に記載の水田作業機。 - 前記高さセンサー支持部に、
前記検出アームに当たることによって、前記検出アームを前記高さセンサーに対する上限位置で止める上ストッパーと、
前記検出アームに当たることによって、前記検出アームを前記高さセンサーに対する下限位置で止める下ストッパーとが設けられている請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の水田作業機。
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JP2017242689A JP6891100B2 (ja) | 2017-12-19 | 2017-12-19 | 水田作業機 |
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JP2017242689A Active JP6891100B2 (ja) | 2017-12-19 | 2017-12-19 | 水田作業機 |
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2017
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