JP7033983B2 - 作業機 - Google Patents
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Description
従って、走行機体から整地ロータに駆動力を伝える伝動軸の分離を簡単な操作で行える作業機が構成された。
前記連結機構が、前記第1自在継手において前記出力軸にトルク伝動自在に外嵌する部位を前記伝動筒軸として構成する、あるいは、前記第2自在継手において前記入力軸にトルク伝動自在に外嵌する部位が前記伝動筒軸として構成しても良い。
図1には、本発明の実施形態において、作業機の一例である乗用型田植機が示されている。この実施形態における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、以下のように記載している。機体11の走行時における前進側の進行方向が「前」であり、後進側の進行方向が「後」である。前後方向での前向き姿勢を基準として右側に相当する方向が「右」であり、左側に相当する方向が「左」である。
図1に示すように、乗用型田植機は、右及び左の前輪1と、右及び左の後輪2とを備えた機体11の後部に、リンク機構3が後側に延出されており、リンク機構3を昇降操作する油圧シリンダ4が備えられている。
図1及び図2に示すように、苗植付装置5は支持フレーム12、フィードケース15、植付伝動ケース6、回転ケース7、植付アーム8、センターフロート9及びサイドフロート53,54、苗載台10等を備えている。
図1に示すように、機体11の前部に、ミッションケース17が支持されており、ミッションケース17の前部に連結された前部フレーム18に、エンジン19が支持されている。
図1に示すように、右及び左の上リンク42が、機体11の下部に上下に揺動自在に支持される状態で後側に延出されている。右及び左の下リンク43が、機体11の下部に上下に揺動自在に支持される状態で後側に延出されている。
図6に示すように、サイドクラッチ47は、内装されるサイドクラッチバネ47bにより伝動状態に付勢されている。後車軸ケース23には一対の支持ボス部23cが形成され、各々の支持ボス部23cに、クラッチ操作軸50が回転自在に支持され、前輪1を操向操作する操向部材(図示せず)とクラッチ操作軸50のクラッチ操作アーム50aとが、連係操作部材65により接続されている。
図1に示すように、ミッションケース17の内部に、株間変速装置(図示せず)及び植付クラッチ38(図12参照)が備えられている。
図1及び図12に示すように、運転座席13の右側に、昇降操作レバー39が備えられている。昇降操作レバー39は上昇位置、中立位置、下降位置及び植付位置に操作自在であり、植付クラッチ38と機械的に接続されている。
この乗用型田植機では、図12に示すように、苗植付装置5が田面Gから設定レベルH1に維持されるように、油圧シリンダ4によりリンク機構3を昇降操作し、苗植付装置5を昇降操作して、植付アーム8による苗の植付深さを設定深さに維持する制御装置40が制御を行う。
図2及び図3に示すように、整地装置26は整地ロータRを備えている。つまり、整地ロータRは、横向き姿勢の駆動軸芯Xと同軸芯に配置された駆動軸34、駆動軸34に取り付けられて駆動軸34と一体で回転駆動されることによって田面Gを整地する整地体35、駆動軸34を回転自在に支持する整地入力部29及び軸支持部30、泥除カバー36及びスペーサ37等が備えられている。
図2,3,4に示すように、支持フレーム12の前面部に、左右一対のブラケット27が連結されて前側に延出されている。この左右のブラケット27の前端部に対し、丸パイプ状の作動軸28が、支持フレーム12に沿う姿勢で左右方向の第1軸芯P1を中心に回転自在に支持されている。
図2,3,5に示すように、支持フレーム12において、作動軸28の中央の下部リンクアーム28aの付近に、支持部材16が連結されて上側に延出されている。支持部材16に支持された支持プレート16aにおいて第3軸芯P3を中心に、側面視で扇形状の昇降ギヤ31が揺動自在に支持されている。
図4,6,7に示すように、後車軸ケース23において、後車軸ケース23の後面部に斜め下向きで後向きの後ボス部23bが備えられている。後ボス部23bに出力軸60が支持されており、出力軸60が後車軸ケース23の後面部に斜め下向きの後向きに支持されている。
図4及び図6に示すように、整地クラッチ62において、シフト部材69をクラッチバネ70に抗して遮断位置に操作するクラッチ制御軸72が、後車軸ケース23の後ボス部23bに回転自在に支持されている。リンク機構3のロアーリンク3bとクラッチ制御軸72とに亘って、整地クラッチ操作機構76が備えられている。クラッチ制御軸72は、シフト部材69を遮断位置に操作するためのフォーク部が内端に形成されている。
図2,4,5に示すように、整地装置26において、駆動軸34が整地入力部29及び軸支持部30により、横向き姿勢の駆動軸芯Xに沿って配置されて回転自在に支持されている。駆動軸34の中央部において、外面部が断面で円形のスペーサ37が、駆動軸34と一体回転するように駆動軸34に外嵌されている。スペーサ37は、センターフロート9の前側に配置されており、センターフロート9の前部の左右幅とほぼ同じ横幅を備えている。
前述の(整地装置への伝動系における後車軸ケース側の構造)の記載、及び図6に示すように、整地クラッチ62が伝動位置に操作された場合には、後車軸ケース23において、走行入力軸45の動力が後輪伝動軸46の第2ベベルギヤ46aから第3ベベルギヤ61を介して、出力軸60に伝達され、図2,4,5に示すように、出力軸60から整地伝動軸71を介して、整地装置26(整地入力部29)の入力軸77に伝達される。
図4に示すように、整地伝動軸71に、スプライン軸80と、スプライン筒軸81と、カバー82とが備えられている。
図4に示すように、整地伝動軸71は、前端側の第1自在継手78の部位において、連結機構Cにより出力軸60から分離自在に連結するように構成されている。尚、連結機構Cを、第2自在継手79の部位に備えることにより、簡単な人為操作で分離できるように構成することも可能であるが、この実施形態では、第1自在継手78の部位での分離を可能にする構成を示している。
図12に示すように、苗植付装置5に、深さ設定部90及び整地設定操作部91が備えられており、深さ設定部90及び整地設定操作部91の操作信号が、制御装置40に入力されている。整地設定操作部91は人為的に押し操作される押しボタン型式であり、深さ設定部90は人為的に回転操作されるダイヤルスイッチ型式である。
図12に示すように、深さ設定部90及び整地設定操作部91の操作信号、操作位置センサー92及び整地位置センサー93の検出値に基づいて、制御装置40により以下の説明のように、電動モータ33が作動操作されて、整地装置26が昇降操作される。
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い(実施形態と同じ機能を有するものには、実施形態と共通の番号、符号を付している)。
5 苗植付装置(作業装置)
11 機体
26 整地装置
60 出力軸
60a 係合凹部
71 整地伝動軸(伝動軸)
77 入力軸
78 第1自在継手
79 第2自在継手
105 伝動筒軸
105a 貫通孔
106 係合ボール(係合部材)
107 ロックリング
107a 凹状部
109 ロックバネ(付勢部材)
C 連結機構
L ロック位置
F ロック解除位置
R 整地ロータ
X 駆動軸芯
Claims (4)
- 機体の後部にリンク機構を介して昇降自在に備えた作業装置と、
前記作業装置より前側に配置されると共に前記作業装置とともに昇降し、横向き姿勢の駆動軸芯を中心に駆動回転する整地ロータを有する整地装置と、
前記機体の出力軸から前記整地装置の入力軸に駆動力を伝える伝動軸と、
前記伝動軸の前端部と前記出力軸との間、又は、前記伝動軸の後端部と前記入力軸との間の少なくとも何れか一方に分離自在な連結機構とが備えられると共に、
前記連結機構が、前記出力軸と前記入力軸との何れか少なくとも一方にトルク伝動自在に外嵌する伝動筒軸と、前記伝動筒軸を径方向に貫通する貫通孔に嵌め込まれた係合部材と、前記伝動筒軸の軸芯に沿う方向に移動自在に外嵌するロックリングとを備えており、
前記係合部材が、前記出力軸と前記入力軸との何れか少なくとも一方の外周に形成された係合凹部に係脱自在に構成され、前記ロックリングがロック位置にある場合には、前記係合部材の半径方向の外方への移動を阻止することで前記係合部材を前記係合凹部に係合させた状態に維持し、前記ロックリングをアンロック位置に操作した場合には、前記係合部材の前記係合凹部からの離間を可能にしており、
前記整地装置が、駆動回転により整地を行う大径部と、前記作業装置に備えられた田面に接触するフロートの先細り部分に対向する小径部とを備え、前記入力軸が前記小径部に配置され、
平面視で前記機体の左右方向での中央となる左右中央線を基準に、前記出力軸が左右方向での一方側に配置され、前記左右中央線を基準に前記入力軸が左右方向での他方側に配置されることにより前記伝動軸が、平面視で前記左右中央線に交差する姿勢で配置されている作業機。 - 前記ロックリングを前記ロック位置に保持する付勢力を作用させる付勢部材を備え、
前記ロックリングが前記ロック位置に保持された場合に、前記係合部材を前記係合凹部に係合する状態に維持する平滑部と、前記ロックリングが前記アンロック位置に操作された場合に、前記係合凹部からの前記係合部材の変位を許すように径方向の外方に拡大する空間となる凹状部とを形成している請求項1に記載の作業機。 - 前記伝動軸の一端側が、第1自在継手により前記出力軸に連結し、前記伝動軸の他端側が第2自在継手により前記入力軸に連結しており、
前記連結機構が、前記第1自在継手において前記出力軸にトルク伝動自在に外嵌する部位を前記伝動筒軸として構成する、あるいは、前記第2自在継手において前記入力軸にトルク伝動自在に外嵌する部位が前記伝動筒軸として構成している請求項1又は2に記載の作業機。 - 前記連結機構が、前記出力軸と前記伝動軸の一方の端部との間に備えられている請求項1~3のいずれか一項に記載の作業機。
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