JP3624506B2 - 田植機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、耕起、整地等の対地作業を行いながら苗を植付けられるように構成した田植機に関する。
【0002】
【従来の技術】
水稲苗の植付けにおいては苗移植作業に先だって圃場の耕起、代掻等の対地作業を行うが、従来、これらの対地作業はプラウ、代掻機等を用いて移植作業とは別の機会に行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、複数の対地作業を選択的に行いながら苗移植を行える田植機を提供することを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は次のような構成とした。すなわち、本発明にかかる田植機は、苗を圃場に植え付ける移植作業部の前側に、対地作業を行う対地作業部を、該移植作業部に対し高さ調節可能で、かつ移植作業部と一体に昇降するように設け、対地作業部の左右方向のロータ軸110は、中央部110Aと外端部110Bとを、角軸部110aと角穴部110bとの摺動自在な嵌合により、一体回転するように連結して構成するとともに、該ロータ軸の端部を回転自在に支承する軸受部116を突設したロータフレーム115は、中央部115Aの中空部に外端部115Bを摺動自在に挿通し、前記ロータ軸の外端部110Bを外側に引き出してロータ軸110の角軸部110aと角穴部110bとの嵌合を外し、次に前記外端部110Bを回転させ、さらにロータフレーム115の外端部115Bを中央部115Aに差し込んでロータ軸110の外端部110Bを内側へ移動させることにより、対地作業部の左右幅を縮小可能な構成としたことを特徴としている。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、図1乃至図10にあらわされた実施の形態について説明する。この田植機1は、走行車体2の後方に昇降リンク装置3を介して移植作業部4が昇降可能に装着され、その移植作業部4の前側に移植作業部4と一体に昇降するように対地作業部5が設けられている。
【0006】
走行車体2は、左右各一対の前輪10,10及び後輪11,11を備えた四輪車両である。機体の前部にミッションケース12を配し、該ミッションケースの左右側面部から前輪アクスルフレーム13,13が左右側方に延び、その端部に前輪ファイナルケース14,14が設けられている。この前輪ファイナルケース14,14の下側に前輪支持ケース15,15が変向可能に設けられ、その外側部から横向きに突出する前輪車軸10a,10aに前輪10,10が取り付けられている。また、ミッションケース12の背面部には左右一対の縦フレーム17,17の前端部が固着され、その縦フレーム17,17の後端部に横フレーム18が固着されている。そして、横フレーム18の左右中央部に軸心が前後水平に向いた後輪ローリング軸19が固定状態で嵌合し、該後輪ローリング軸の突出部に後輪フレーム20がローリング自在に支持されている。この後輪フレーム20の左右端部に後輪ギヤケース21,21が設けられ、その外側部から横向きに突出する後輪車軸11a,11aに後輪11,11が取り付けられている。
【0007】
エンジン30は縦フレーム17,17の上に設けられている。エンジン出力軸30aの回転動力は、第1ベルト伝動装置31によって油圧ポンプ32の駆動軸32aに一旦伝動され、該駆動軸から無段変速式の第2ベルト伝動装置33によってミッションケース12の入力軸12aに伝達される。そして、ミッションケース12内のトランスミッションで変速された走行駆動力が、前輪アクスルフレーム13,13内の前輪アクスルによって前輪ファイナルケース14,14に伝達されて前輪10,10を回転駆動すると共に、後輪駆動軸35,35によって後輪ギヤケース21,21に伝達されて後輪11,11を回転駆動する。また、ミッションケース12の背面部に突出する移植作業部駆動軸36と対地作業部駆動軸37に、移植作業部駆動力と対地作業部駆動力がそれぞれ取り出される。
【0008】
機体上部の前寄りの位置に前輪10,10を操向するハンドル40が設けられている。そのハンドル40の後方で、エンジン10の上側を覆うエンジンカバー41の上に座席42が設置されている。ハンドル40の下部はフロントカバー43で覆われ、その上部に各種作動状態を表示する表示パネル44が設けられている。エンジンカバー41及びフロントカバー44の周囲は、操縦者が自由に歩行できる水平状のフロア45となり、そのフロア45の下方左右両側部にフロアに乗り降りするときに使用する昇降ステップ46,46が設けられている。
【0009】
また、走行車体2には、後記苗載台80に補給する予備の苗を載せておく予備苗載台47,47が設けられている。この予備苗載台47,47は支柱47a,47aに水平面内で回動自在に支持されており、機体の前部左右両側に広げた作業時位置(図1及び図2に示す)と、座席42の左右両側に位置させた格納時位置(図3及び図4に示す)とに位置変更できるようになっている。
【0010】
更に、走行車体2には、作業時に隣接条の既植苗の上方或は畦際ラインの上方に位置させることで、植付中の苗と隣接条の既植苗或は畦際ラインとの間に適正な間隔を設定するためのサイドマーカ48,48が設けられている。このサイドマーカ48,48は支軸48a,48aに水平面内で回動自在に支持されており、機体の側方に突出させた作業時位置(図1及び図2に示す)と、機体の側面部に沿うように後方に回動させた格納時位置(図3及び図4に示す)とに位置変更できるようになっている。
【0011】
昇降リンク装置3は、縦フレーム17,17の後端部に固定して設けたリンクベース50に回動自在に取り付けられた上リンク51及び下リンク52,52を備え、これら上下リンクの後端部に走行車体側ヒッチ53が取り付けられている。そして、この走行車体側ヒッチ53に移植作業部側ヒッチ54を連結して移植作業部4を昇降リンク装置3に装着する。移植作業部側ヒッチ54は移植作業部側4から前方に突出する移植作業部ローリング軸55の前端部に設けられており、移植作業部4は進行方向に対して左右に回動自在に支持される。縦フレーム17,17に固着の支持部材(図示せず)に昇降用油圧シリンダ56の基部側を枢支し、そのピストンロッド側を上リンク51の基部に一体で下向きに延びるスイングアーム57の下端部に連結し、油圧シリンダ56を伸縮させると昇降リンク装置3が昇降作動し移植作業部4がほぼ一定姿勢のまま昇降するようになっている。油圧シリンダ56は、リンクベース50の上部に設けた油圧バルブ58により伸縮制御される。
【0012】
移植作業部4は8条植えの構成となっていて、フレームを兼ねる伝動ケース60、苗を圃場面に植え付ける計8組の植付装置70,…、該植付装置に苗を供給する苗載台80、機体の進行に伴って圃場面上を滑走し苗植付け前の圃場面を整地する5体のフロート90,…等を備えている。
【0013】
伝動ケース60は、左右中央部に位置する苗載台駆動ケース61の左右側面部に後方に延びる内側2体の植付伝動ケース62,62の前部を固着連結し、その内側2体の植付伝動ケース62,62の前部左右外側部に連結パイプ63,63を介して外側2体の植付伝動ケース62,62の前部を固着連結している。4体の植付伝動ケース62,…は前後位置を揃えて等間隔に配置されており、その後部から左右両側に突出する植付駆動軸64,…の各突出部に植付装置70,…がそれぞれ設けられる。なお、前記移植作業部ローリング軸55は苗載台駆動ケース61の前面中央部に突設されている。前記移植作業部駆動軸36より、第1移植作業部伝動軸66、植付クラッチケース67、第2植付伝動軸68を介して伝動ケース60へ伝動される。
【0014】
植付装置70は、前記植付駆動軸64に連結された回転ケース71と、該回転ケースの両端側部に取り付けられた一対の植付具72,72とからなる。回転ケース71内の伝動機構により植付具72,72が回転ケース71の回転方向と逆方向に回転し、植付具に固定したフォーク状の苗分離具(図示省略)の先端が上下に変形楕円状の閉軌跡を描くよう作動する。これにより、植付具72,…の苗分離具が、後述する苗載台80の苗取口86,…に供給された苗を分離して保持し、それを圃場面に植え付ける。
【0015】
苗載台80は、前側が上位となるよう傾斜して設けられており、左右に長い支持レール81と苗載台支持フレーム82の上端部に取り付けたローラによって支持され、左右に滑動自在となっている。苗載台80は8面の苗載部80−1〜80−8に仕切られ、各苗載部ごとに苗を下方へ送る苗送りベルト85が設けられている。また、苗載台80の下端部に隣接して、植付装置70に対応する苗取口86,…が形成された苗受板87が支持レール81と一体に設けられている。苗載台駆動ケース61内に設けた苗載台駆動機構によって苗載台80が左右に往復動させると共に各苗送りベルト85,…を間欠的に苗送り駆動させ、各苗載部80−1〜80−8上の苗を苗取口86,…に1株づつ供給するようになっている。
【0016】
中央6条分の苗載部80−2〜7は一体に設けられているが、最外条の苗載部80−1,80−8はこれとは別体に設けられ、その最外条の苗載部80−1,80−8を格納時には内側に折りたたんで苗載台80の左右幅を縮小できるように構成されている(図3及び図4に示す)。また、田植機で最も左右幅の広い部材は支持レール81であるので、この支持レール81の外端部も上側に折り曲げて全幅を短縮させられるようになっている。
【0017】
フロート90,…は、フロート後部上面に固着の取付プレート91,…をフロート支持杆92,…の後端部にフロート取付軸93,…で回動自在に枢着し、表土面の凹凸に応じて前部が上下に回動するように設けられている。なお、取付プレート91,…とフロート支持杆92,…の間にスプリング94,…が張設されており、各フロート90,…は前部が上向きに引き上げられるように弱い力で引っ張られている。フロート支持杆92,…は植付伝動ケース62,…の下側に回動自在に支持された横軸95に一体に取り付けられている。また、植付伝動ケース62,…の上部にも横軸96,…が設けられており、この横軸96,…に前端部を回動自在に支持させて上リンク97,…が取り付けられている。そして、前記フロート取付軸93に下端部を枢支した縦リンク99,…の中間部に上リンク97,…の後端部が連結軸100,…で連結されている。フロート取付軸93、横軸95、横軸96,…及び連結軸100,…は平行四辺形の頂点の位置にあり、フロート支持杆92,…と上リンク97,…は平行リンクを構成している。よって、横軸95に一体に設けた植付深さ調節レバー101を操作してフロート支持杆92,…を上下に回動させると、フロート90,…の取付高さが変更され、苗の植付深さが調節される。
【0018】
左右中央部のフロート90Aの縦リンク99は上部が苗載台80の後側まで延ばされており、その先端部に側面視L字形の感知アーム102が回動自在に取り付けられている。この感知アーム102の一端には前記油圧バルブ58を操作するワイヤ103が結ばれている。また、取付プレート91には感知部材105が一体に取り付けられており、その先端部と高さ検出アーム102の他端とが感知ロッド106で結ばれている。これにより、例えば表土面が高くなってフロート90Aの前部が上に押し上げられると、感知部材105が下向きに回動し、それに連動して感知アーム102も回動し、ワイヤ103が引かれて油圧バルブ58が油圧シリンダ56を伸ばす側に切り替わる。逆に、表土面が低くなってフロート90Aの前部が沈み込むと、感知部材105が上向きに回動し、それに連動して感知アーム102が前記と逆向きに回動し、ワイヤ103が戻されて油圧バルブ58が油圧シリンダ56を縮ます側に切り替わる。このように、表土面の高低変化に応じて移植作業部4を昇降させることにより、苗の植付深さを常に一定に維持するようになっている。
【0019】
上記表土面高さ検出部は苗載台80の後側に設けられているため、センタフロート90Aの前部に表土面高さ検出部を設けた従来の構成に比べ、対地作業部5と移植作業部4を接近させることが可能となり、その結果、移植作業部4の前寄りの位置に配置させられ、重量バランスが良好となる。また、苗載台80が走行車体2に接近しているので、苗補給が容易である。
【0020】
対地作業部5は左右方向のロータ軸110を備え、このロータ軸に110に代掻ロータ111,…と耕起爪112,…とを選択的に装着できるようになっている。ロータ軸110は、チェーンケース114の下部と該チェーンケースに固定した水平方向のロータフレーム115から下方に突出させた軸受部116,…とで回転自在に支承され、前記対地作業部駆動軸37から対地作業部伝動軸117を介してチェーンケース114に伝達される動力で回転する。対地作業部伝動軸117からチェーンケース114の上部に設けた入力軸114aに動力が伝達されるので、各軸を動力連結するユニバーサルジョイントはJの折れ角を小さくでき、円滑な動力伝達が可能となっている。
【0021】
代掻ロータ111は、筒体111aの外周面にピアノ線等の弾性材料で作られた多数の棒状の代掻爪111b,…を接線方向に向けて植設したもので、下部の代掻爪111b,…が耕起されて水を張った圃場の表層部に没する状態で筒体111aの外周面が代掻爪111b,…の向きと逆向きに移動するように回転させることにより、表層部の土塊を粉砕し、それを水と攪拌して泥状にすると共に、その泥面を均平化する作用を有する。代掻ロータ111の代掻爪111b,…を棒状とすることにより、作業時における水との抵抗が少なく波立ちを抑えられるので、移植苗への悪影響が少なくなっている。また、代掻爪111b,…を弾性材料で成形することにより、代掻爪が石等に当たっても変形や破損しないようになっている。
【0022】
また、耕起爪112,…は、ロータ軸110の各植付条PL1〜PL8に対応する位置に、90度の位相間隔で4枚づつ取り付けられる。下部の耕起爪112,…が耕起されていない圃場の表土部に没する状態で回転させると、植付装置70による苗移植に先行して表土部を苗移植に必要幅分耕起する。
【0023】
前記連結パイプ63,63の上面に固着の支持部材119,119に後端部を枢支した左右一対の平行リンク120(120aと120b),120(120aと120b)の前端部が、チェーンケース114と該チェーンケースと左右対称位置にロータフレーム115に固着されている支持プレート121にそれぞれ連結されている。ロータフレーム115には対地作業切替レバー122が一体に設けられ、そのレバーの前部に固着した係止片122aが昇降リンク装置の上リンク51に設けたレバーガイド123のガイド溝に係止させることにより、対地作業部5が移植作業部4と一体に昇降するように支持される。上記レバーガイド123には複数のガイド溝が設けられており、それらのガイド溝に係止片122aを選択的に係止することで、対地作業部5の高さを調節することができる。例えば、作用径が小さい代掻ロータ111を装着する場合は、図9(a)に示すように対地作業部5を低くし、作用径が大きい耕起爪112,…を装着する場合は、図9(b)に示すように対地作業部5を高くする。対地作業切替レバー122はロータフレーム115に一体に設けられていて、対地作業切替レバー122の操作量と対地作業部5の昇降量が同じであるので、対地作業切替レバー122を大きく動かす必要がなく、座席42に座ったまま容易に対地作業部5の高さ調節を行える。
【0024】
代掻ロータ111は、チェーンケース114を挟んで両側に位置する中央代掻ロータ111A,111Aと、その左右外側に位置する外端代掻ロータ111B,111Bとからなり、格納時には外端代掻ロータ111B,111Bを内側に移動させて左右幅を縮小できるようになっている。その構造は図10に示すように、ロータ軸110は中央代掻ロータ111Aを支持する中央部110Aと外端代掻ロータ111Bを支持する外端部110B,110Bに分離されており、中央部110A側の角軸部110aと外端部110B側の角穴部110bを摺動自在に嵌合して両軸110A,110Bを一体回転するように連結してある。また、ロータフレーム115も中央部115Aと外端部115B,115Bとからなり、中央部115Aの中空部に外端部115Bが摺動自在に挿通してある。
【0025】
代掻ロータ111の左右幅を縮小させる手順は、図10(a)に示す作業時の状態から、まず外端代掻ロータ111Bを外側に引き出してロータ軸110の角軸部110aと角穴部110bの嵌合を外し、次に外端代掻ロータ111Bを前側に回動させ、更にロータフレーム115の外端部115Bを中央部115Aに差し込み、図10(b)に示すように外端代掻ロータ111Bを内側へ移動させる。なお、ロータ軸110に耕起爪112,…が装着されている場合についても、上記と同様にして左右幅を縮小させる。
【0026】
作業時には、図1及び図2に示すように、苗載台80及び支持レール81を展開し、予備苗載台47,47を機体の前部側方に広げ、かつサイドマーカ48,48を機体の左右側方に突出させる。また、対地作業部5には苗植付形態に応じて代掻ロータ111もしくは耕起爪112,…を装着し、それに適した対地作業部高さに調節する。その状態で、苗載台80に苗を載せ、移植作業部4及び対地作業部5を駆動しながら、機体を進行させる。代掻移植の場合であれば、代掻ロータ111によって代掻された泥面をフロート90,…が整地し、その整地された泥面に植付装置70,…が苗載台80上の苗を植付ける。不耕起移植の場合であれば、耕起爪112,…が表土部に苗移植に必要幅だけ耕起し、その耕起跡に植付装置70,…が苗載台80上の苗を植付ける。
【0027】
作業が終了したならば、図3及び図4に示すように、苗載台80の最外条の苗載部80−1,80−8及び支持レール81の外端部81a,81aを折りたたみ、予備苗載台47,47を格納時位置に回動させ、サイドマーカ48,48も格納時位置に回動させ、また代掻ロータ111(耕起爪112,…を装着している場合はロータ軸110だけ)を内側に移動させ、格納に適するように左右幅を縮小する。更に、対地作業切替レバー122を操作して対地作業部5全体を移植作業部4に対して上昇させ、代掻ロータ111もしくは耕起爪112,…が地面或はトラックの荷台等に接触しないようにする。
【0028】
次に、図11に示すように、対地作業部5を支持する平行リンク120,120を左右に揺動可能とし、代掻ロータ111を装着しての作業時に代掻ロータ111を植付が終了した植付条と反対側に移動させることにより、代掻ロータ111による造波が既植条PLnの苗に与える影響を小さくするように構成してもよい。
【0029】
また、図12及び図13に示す対地作業部5は、一定幅(図示例では2条分幅)の代掻ロータ111,…を複数(図示例では4体)備え、各代掻ロータ111,…は、ロータフレーム130から下方に設けたチェーンケース131,…と支持プレート132,…によってそれぞれ支持され、個別に昇降可能に構成されている。一方、移植作業部4側には各植付装置70,…の駆動を2条単位で入切する畦クラッチ133,…が設けられ、この畦クラッチが切状態になると、それに連動して対応する条の代掻ロータ111が上昇する。よって、圃場の端部等で一部の植付装置70の駆動を停止させると、その停止させた条は代掻を行わなくなり、重複して代掻を行うことによる圃場の荒れを防止できる。
【0030】
【発明の効果】
以上に説明した如く、本発明にかかる田植機は、移植作業部の前側に回転駆動により対地作業を行う対地作業部を設けたので、苗の植付けと同時に対地作業を行うことが可能となり、田植作業全般の能率を向上できるようになった。この対地作業部は、移植作業部に対し高さ調節可能であるから、対地作業部を適正高さに保持した状態で作業を行うことが可能である。また、対地作業部を移植作業部と一体に昇降可能としたので、作業開始や終了時の昇降操作が簡単である。さらに、左右方向のロータ軸110を、中央部110Aと外端部110Bとの連結を外して分離し、外端部110Bを移動させるとともに、ロータフレーム115の外端部115Bを内側へ摺動させることにより、対地作業部の左右幅を縮小して、格納に適した幅とすることができる。なお、場合によっては、耕起、代掻以外の対地作業を行なう対地作業部を設けておいてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の作業時の状態を表す側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】田植機の格納時の状態を表す側面図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】走行車体の一部を省略した平面図である。
【図6】高さ検出部の側面図である。
【図7】代掻ロータを装着した対地作業部と移植作業部の要部の平面図である。
【図8】耕起爪を装着した対地作業部と移植作業部の要部の平面図である。
【図9】(a)代掻ロータを装着した対地作業部の側面図、及び(b)耕起爪を装着した対地作業部の側面図である。
【図10】対地作業部の外端部の(a)展開状態を表す平面図、及び(b)折りたたみ状態を表す平面図である。
【図11】異なる対地作業部と移植作業部の要部の平面図である。
【図12】更に異なる対地作業部の側面図である。
【図13】図12に示す対地作業部と移植作業部の要部の平面図である。
【符号の説明】
1 田植機
2 走行車体
3 昇降リンク装置
4 移植作業部
5 対地作業部
110 ロータ軸
111 代掻ロータ
112 耕起爪
120 平行リンク
122 対地作業切替レバー
Claims (1)
- 苗を圃場に植え付ける移植作業部の前側に、対地作業を行う対地作業部を、該移植作業部に対し高さ調節可能で、かつ移植作業部と一体に昇降するように設け、対地作業部の左右方向のロータ軸110は、中央部110Aと外端部110Bとを、角軸部110aと角穴部110bとの摺動自在な嵌合により、一体回転するように連結して構成するとともに、該ロータ軸の端部を回転自在に支承する軸受部116を突設したロータフレーム115は、中央部115Aの中空部に外端部115Bを摺動自在に挿通し、前記ロータ軸の外端部110Bを外側に引き出してロータ軸110の角軸部110aと角穴部110bとの嵌合を外し、次に前記外端部110Bを回転させ、さらにロータフレーム115の外端部115Bを中央部115Aに差し込んでロータ軸110の外端部110Bを内側へ移動させることにより、対地作業部の左右幅を縮小可能な構成としたことを特徴とする田植機。
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