JPH11243716A - マーカー - Google Patents

マーカー

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JPH11243716A
JPH11243716A JP5532798A JP5532798A JPH11243716A JP H11243716 A JPH11243716 A JP H11243716A JP 5532798 A JP5532798 A JP 5532798A JP 5532798 A JP5532798 A JP 5532798A JP H11243716 A JPH11243716 A JP H11243716A
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seedling
arm
transmission
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JP5532798A
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Takeyuki Ouchi
建之 大内
Toshio Tamai
玉井  利男
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】マーカーは、使用姿勢と不使用姿勢に転換しな
がら用いるが、その操作を手動で行なうと重い。アクチ
ュエータで行なうと、軽快になるが、マーカーが障碍物
に当ると、マーカーや伝動装置が破損するおそれがあ
る。 【解決手段】マーカーがアクチュエータ46で使用姿勢
と不使用姿勢に転換するように設けられ、マーカーの姿
勢を転換するアクチュエータ46からの伝動経路に過負
荷で滑る滑りクラッチ55が設けられているマーカー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、田植機やトラク
ターなどの移動農機に用いるマーカーに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】機体から線引き用のマーカーや条合せ用
のマーカーを左右に突出させて設け、次の行程で機体の
中心を通す位置に線を引いたり、枕地で機体をUターン
させたのちに機体の横方向の位置を定めるようになって
いる。特に、前者は、使用姿勢と不使用姿勢に転換出来
るように設け、手動操作により、既作業側(田植機では
既植地側)のマーカーを不使用姿勢に転換して用いるよ
うになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記の転
換をアクチュエータによって軽快に行なうとともに、マ
ーカーの過大な抵抗に対してアクチュエータおよびその
伝動装置などを破損から防護しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、マーカー40がアクチュエータ46で
使用姿勢と不使用姿勢に転換するように設けられ、マー
カー40の姿勢を転換するアクチュエータ46からの伝
動経路に過負荷で滑る滑りクラッチ55が設けられてい
るマーカーの構成とした。
【0005】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施例を説明
する。走行車体1に苗植装置2が装着されて田植機とな
っている(図1,図2)。走行車体1がつぎのように構
成されている。フレーム3の前後に主歯車箱4と後輪歯
車5が設けられ、それぞれの両横に前輪6と後輪7が取
付けられている。エンジン8がフレーム3に取付けら
れ、その動力が直列に配置された油圧式の無段変速機
(HST)と歯車式の主変速機(主歯車箱4内に配置)
を経由して前輪6と後輪7に到達し、これらが水田の耕
盤上で回転して走行車体1が前進するように出来てい
る。
【0006】フロア9が主歯車箱4とフレーム3の上に
固定され、その後部から上に突出したカバー10でエン
ジン8が被われている。座席11がカバー10の上に設
けられている。ハンドルフレーム12がフロア9の前部
に設けられ、その上に配置したステアリングハンドル1
3で前輪6が操縦されて走行車体1の進路が変わるよう
に出来ている。
【0007】主変速レバー14がハンドルフレーム12
の左に配置され、その操作で、前記の主変速機による
「高速(路上走行速)」「中立(停止)」及び「低速
(作業速)」が選択出来るようになっている。HSTレ
バー15がハンドルフレーム12の右に配置され、その
操作で、前記のHSTによる無段階の「正転(前進)」
と「逆転(後進)」及び「中立(停止)」が選択出来る
ようになっている。
【0008】ステップ16がフロア9の左右に着脱自在
に取付けられている。支柱17がフレーム3の後部から
上に伸び、これとその後の昇降枠18に平行なリンク1
9の両端が回動自在に取付けられて平行リンクが構成さ
れている。昇降シリンダ20の前端がフレーム3に回動
自在に取付けられ、これから斜後上に突出したピストン
ロッドの突端が、上のリンク19と一体のアーム(図示
していない)に接続し、座席11の左の昇降レバー22
を「上げ」にすると、ポンプが吐出した油が昇降シリン
ダ20に供給され、そのピストンロッドが突出して昇降
枠18が上昇し、「下げ」にすると、その油がタンクに
戻って昇降枠18が下降するように出来ている。
【0009】苗植装置2がつぎのように構成されてい
る。歯車箱23が昇降枠18の下部にローリング軸で揺
動自在に取付けられている。4本の植付フレーム24が
歯車箱23から後に突出し、それぞれの後部の両横に小
判形の回転ケース25が取付けられている。一対の植込
杆26がそれぞれの回転ケース25に取付けられて8条
植となっている。そして、主歯車箱4内のエンジン8の
動力が歯車箱23および植付フレーム24内の伝動装置
で回転ケース25に伝わり、これが左から見て反時計方
向に回転する。すると、その中の遊星歯車により、植込
杆26が同じような姿勢を保って旋回するようになって
いる。
【0010】苗受板27が植付フレーム24に固定され
ている。苗受板27は、等間隔の8個の苗取口を横並び
に備え、それぞれを上記の一対の植込杆26の先端部
が、上記の旋回の下降の初期に交互に通過するようにな
っている。一対の支柱28が左右の植付フレーム24の
前部から斜前上に伸び、それぞれの突端と苗受板27の
前部で苗載台29が左右に移動出来るように支持されて
いる。苗載台29は、左右の側壁の間が7本の隔壁で区
隔され、歯車箱23内のエンジン8の動力で左右に往復
駆動される。それぞれの区隔にコンベア30が設けら
れ、苗載台29が上記の移動で横端に達すると、作動す
るようになっている。そのため、8枚のマット状の集団
苗が、後端を苗受板27上に突出させて苗載台29のそ
れぞれの区隔に載る。集団苗の後端部は、苗載台29の
横移動で苗受板27の苗取口の上に来ると、植込杆26
の先端で一株分が欠ぎ取られる。欠ぎ取られた一株分の
苗は、植込杆26とともに下降し、その旋回の下端で泥
土に差し込むようにして移植される。苗載台29が横端
に来て集団苗の横端の欠ぎ取が終わると、コンベア30
が作動して集団苗を苗受板27側に繰り出したのち、苗
載台29が逆向きに移動する。この繰り返しで、苗が8
条に連続して移植される。
【0011】一対の予備苗載台31がハンドルフレーム
12の左右でフロア9に固定され、それぞれの棚31a
に予備の集団苗が載るようになっている。そのため、苗
載台29上の集団苗が上記の移植で小さくなると、その
前に棚31a上の予備の集団苗を補充することができ
る。フロート32がそれぞれの植付フレーム24の下に
配置され、走行車体1の前進で泥面を滑走し、それぞれ
の前部の張出部が、上記の苗が移植される位置を予め整
地するようになっている。
【0012】施肥装置33が併設され、上記の苗の移植
中に、タンク33a内の肥料を、移植されるそれぞれの
苗の横で泥土内に筋に散布するようになっている。つぎ
の線引き用のマーカーが左右のステップ16の外に配置
されている。左右対称のため、主としてその左について
説明する。支杆34がフロア9からステップ16の左外
に突出し、支持腕35がその突端に縦軸36で回動自在
に取付けられて、外に突出したり、前後方向に収納され
たりするようになっている(図2)。鉄板がU字形に曲
がって回動板37となり、これが支持腕35にその突端
を被うようにして横軸38で取付けられている(図
3)。マーカーアーム39が回動板37から突出し、そ
の先端に橇状のマーカー40が取付けられている。そし
て、横軸38の回りに回ってマーカーアーム39がほぼ
水平に倒れると、マーカー40が泥土に当って走行車体
1の前進で泥面に線を引く使用姿勢となり、マーカーア
ーム39が直立すると、マーカー40が泥土から上昇し
て、不使用姿勢に転換するように出来ている。
【0013】伝動ケース41が支持腕35の先端部の後
側に配置され、前者の内端をピン42で後者に取付ける
とともに前者の外端をばね43で引き下げ、その止片4
1aを後者の上面に引き付けて両者が固定されている
(図3,図4)。主軸44が伝動ケース41に縦向きに
取付けられ、これと一体のウォームホイル45にモータ
(アクチュエータ)46で駆動されるウォーム47が咬
んでいる(図5)。作動軸48が伝動ケース41に横向
きに取付けられ、これにキーで固定された扇形ウォーム
ホイル49が主軸44と一体のウォーム50に咬んでい
る。従って、モータ46の回転が2組のウォームとウォ
ームホイルで大巾に減速されて作動軸48に伝わる。
【0014】前面に山形の爪51aを備えた受動体51
が作動軸48の前方突出部に回転自在に取付けられ、後
面に山形の爪52aを備えた主動体52が作動軸48に
キー53で回転しないように取付けられ、その主動体5
2がばね54で押され、爪52aが爪51aに咬んで滑
りクラッチ55となっている。なお、爪51a,52a
に代えて摩擦板を用いることができる。滑りクラッチ5
5がケース56で被われている。
【0015】伝動アーム57が受動体51から上に突出
し、その突端のピン58と、回動板37の横軸38より
も上ピン59がロッド60で連結されている。そのた
め、モータ46の回転が、ウォーム47、ウォームホイ
ル45、主軸44、ウォーム50、扇形ウォームホイル
49、作動軸48、主動体52、受動体51、作動アー
ム57およびロッド60をこの順に伝わって回動板37
を経てマーカーアーム39に達する。そして、マーカー
アーム39が直立して図3の不使用姿勢にあるとき、モ
ータ46を正転させると、作動アーム57がこれから反
時計方向に回動してマーカーアーム39が横軸38の回
りに同方向に回り、倒伏して使用姿勢となる。これとは
逆に、マーカーアーム39が使用姿勢にあるとき、モー
タ46を逆転させると、作動アーム57が時計方向に回
ってマーカーアーム39が不使用姿勢に直立する。ま
た、マーカーアーム39が上記の移動の途中その他で障
碍物に当って動かなくなると、爪52aが爪51aから
滑る。
【0016】一対のスイッチ61A,61Bが扇形ウォ
ームホイル49の背部に配置され(図6)、マーカーア
ーム39(マーカー40)が使用姿勢又は不使用姿勢に
なると、モータ46が自動的に停止するようになってい
る。手動レバー62が受動体51から突出し、モータ4
6が停止しているときでも、その操作でマーカーアーム
39(マーカー40)の姿勢を転換出来るようになって
いる。すなわち、手動レバー62を手で時計方向又は反
時計方向操作すると、爪51aが、爪52aから滑って
マーカーアーム39が起伏する。
【0017】センターマーカー75がフロア9の前方の
中央に配置されている。この田植機は、つぎのように用
いる。前後の枕地でUターンさせながら、圃場の右から
左に苗を移植するとき、田植機を圃場の右角に位置さ
せ、左右の支杆34を外に突出させる。右のマーカー4
0を不使用姿勢にし、左のマーカー40を使用姿勢にし
て苗の移植を開始する。すると、田植機の前進にともな
って、苗が8条に移植され、その左に、復路で田植機の
中心が通る位置に左のマーカー40が線を引く。田植機
が前方の枕地に到達すると、左のマーカー40を不使用
姿勢にして左回りにUターンさせる。Uターンが終わる
と、右のマーカー40を使用姿勢にして、往路で移植し
た苗の横に苗を移植させる。このとき、座席11に座っ
たオペレータは、前記の往路で左のマーカー40が引い
た線上をセンターマーカー75が通るようにステアリン
グハンドル13その他を操作する。以降、これを繰り返
す。
【0018】主動体52と受動体51を用いる滑りクラ
ッチ55を図7のように簡易形に構成することができ
る。すなわち、作動軸48の両端が長孔41bを通って
伝動ケース41の外に突出し、その両端に設けた軸受6
3がばね64で引かれて扇形ウォームホイル49がウォ
ーム50に咬むように構成する。作動アーム57が作動
軸48に固定されている。そして、マーカーアーム39
に過負荷が掛ると、ばね64に抗して扇形ウォームホイ
ル49がウォーム50から逃げ、両者間で伝動動力が断
たれる。
【0019】上記の構成は、線引き用のマーカー40に
限らず、他のマーカーにも使用できる。収納モータ65
を支杆34に取付け(図2)、支持腕35をそのモータ
65で縦軸36の回りに回して使用状態(外に突出)
と、不使用状態(前後方向に収納)に転換できるように
構成することができる。
【0020】モータ46や伝動ケース41を、上から見
て棚31aに重ならない位置に配置すると、予備の集団
苗から垂れた泥水でこれらが汚れない。モータ46およ
び収納モータ65の制御装置66を、図8のように設け
ることができる。そして、オートマーカー入切スイッ
チ67を「入り」にすると、昇降レバー22で苗植装置
2を昇降させると、左右のマーカー40が交互に使用姿
勢を不使用姿勢に転換する。すなわち、枕地で田植機を
Uターンさせるとき、昇降レバー22の操作で予め苗植
装置2を上昇させ、Uターンが終了すると、下降させて
作業を再開するが、この構成によると、左右のマーカー
40の選択が自動化される。
【0021】左右のマーカー作動スイッチ68の操作
で任意のマーカー40の使用姿勢が選択できる。圃場の
中央で、集団苗の補充その他で苗植装置2を昇降させる
ことがある。すると、のみでは誤作動が発生する。こ
のスイッチ68でそれを修正することもできる。 マーカー収納用スイッチ69の操作で、左右の収納モ
ータ65を同時に作動させ、支持腕35を突出させた
り、収納させたりする。なお、収納に当っては、マーカ
ー収納位置設定スイッチ71で前方又は後方位置が選択
できるように構成する。
【0022】主変速レバー14に設けたセンサからの
入力により、主変速レバー14で走行車体1の「高速
(路上走行速)」又は「中立」を選択すると、左右のマ
ーカー作動スイッチ68を操作しても、モータ46が作
動しないように構成する。すると、安全性が向上する。 スイッチ61A,61Bに代えて、又は併せて、回動
板37又は横軸38にポテンショメータ70を取付け、
マーカー40の位置を制御装置66に入力し、モータ4
6の作動及び停止にその入力を用いる。
【0023】
【効果】以上のように、この発明によると、マーカーの
使用と不使用の姿勢がアクチュエータで選択できるの
で、操作が軽快であることはもとより、両者の間の伝動
経路に滑りクラッチが設けられているので、マーカーが
障碍物に当って作動しなくなったようなときでも、アク
チュエータや伝動機構などが破損から防護できる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を施した田植機の側面図
【図2】その平面図
【図3】その一部の拡大した背面図
【図4】その平面図
【図5】その展開した切断平面図
【図6】その切断背面図
【図7】他の一部の切断平面図
【図8】そのブロック回路図
【符号の説明】
40 マーカー 46 アクチュエータ(モータ) 55 滑りクラッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マーカー40がアクチュエータ46で使
    用姿勢と不使用姿勢に転換するように設けられ、マーカ
    ー40の姿勢を転換するアクチュエータ46からの伝動
    経路に過負荷で滑る滑りクラッチ55が設けられている
    マーカー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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