JPH11243726A - 移動農機 - Google Patents
移動農機Info
- Publication number
- JPH11243726A JPH11243726A JP5532698A JP5532698A JPH11243726A JP H11243726 A JPH11243726 A JP H11243726A JP 5532698 A JP5532698 A JP 5532698A JP 5532698 A JP5532698 A JP 5532698A JP H11243726 A JPH11243726 A JP H11243726A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- speed
- lever
- machine
- working apparatus
- vehicle body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Transplanting Machines (AREA)
- Lifting Devices For Agricultural Implements (AREA)
- Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
- Control Of Transmission Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 作業機器を上昇させると車速が自動的に低下
する移動農機は、作業中の枕地での旋回には便利である
が、作業機器を上昇させて路上を運行するようなとき、
車速が上らなくて不便である。 【解決手段】 走行車体に作業機器がアクチュエータで
昇降するように装着され、走行車体はレバー24の操作
で車速が変化する無段変速機を備え、無段変速機は作業
機器が上昇すると高速にあった車速が低速に変わるよう
に設けられ、レバー24は作業機器の上昇で低速に変わ
った上記の車速を高速に変え得るように設けられている
移動農機。
する移動農機は、作業中の枕地での旋回には便利である
が、作業機器を上昇させて路上を運行するようなとき、
車速が上らなくて不便である。 【解決手段】 走行車体に作業機器がアクチュエータで
昇降するように装着され、走行車体はレバー24の操作
で車速が変化する無段変速機を備え、無段変速機は作業
機器が上昇すると高速にあった車速が低速に変わるよう
に設けられ、レバー24は作業機器の上昇で低速に変わ
った上記の車速を高速に変え得るように設けられている
移動農機。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、田植機や農用ト
ラクタなどの移動農機に用いるものである。
ラクタなどの移動農機に用いるものである。
【0002】
【従来の技術】走行車体にアクチュエータで昇降するよ
うに作業機が装着されて移動農機となっている。その移
動農機は、前進しながら田植や耕起などの農作業を行
う。そして、枕地に到達すると、作業機器を上昇させて
Uターンを行う。このとき、危険回避のため、オペレー
タは走行車体の車速を低速に落す。また、オペレータに
よる上記の操作を不要にするため、作業機器が上昇する
と、車速が自動的に低下するものも実用化されている。
うに作業機が装着されて移動農機となっている。その移
動農機は、前進しながら田植や耕起などの農作業を行
う。そして、枕地に到達すると、作業機器を上昇させて
Uターンを行う。このとき、危険回避のため、オペレー
タは走行車体の車速を低速に落す。また、オペレータに
よる上記の操作を不要にするため、作業機器が上昇する
と、車速が自動的に低下するものも実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】作業機器が上昇すると
車速が自動的に低下するものは、Uターンのときのレバ
ー操作が少くなって便利であるが、作業機器を上昇させ
て路上を走行するようなとき、所望の車速が得られなく
て能率的でない。この発明は、相入れがたいこの両者の
要求を満足させようとするものである。
車速が自動的に低下するものは、Uターンのときのレバ
ー操作が少くなって便利であるが、作業機器を上昇させ
て路上を走行するようなとき、所望の車速が得られなく
て能率的でない。この発明は、相入れがたいこの両者の
要求を満足させようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、走行車体1に作業機器2がアクチュエ
ータ31で昇降するように装着され、走行車体1はレバ
ー24の操作で車速が変化する無段変速機13を備え、
無段変速機13は作業機器2が上昇すると高速にあった
車速が低速に変わるように設けられ、レバー24は作業
機器2の上昇で低速に変わった上記の車速を高速に変え
得るように設けられている移動農機とした。
め、この発明は、走行車体1に作業機器2がアクチュエ
ータ31で昇降するように装着され、走行車体1はレバ
ー24の操作で車速が変化する無段変速機13を備え、
無段変速機13は作業機器2が上昇すると高速にあった
車速が低速に変わるように設けられ、レバー24は作業
機器2の上昇で低速に変わった上記の車速を高速に変え
得るように設けられている移動農機とした。
【0005】
【発明の実施の形態】つぎにこの発明の実施例を説明す
る。走行車体1の後に苗植装置(作業機器)2が装着さ
れて田植機(移動農機)となっている(図1、図2)。
走行車体1がつぎのように構成されている。フレーム3
の前端に主歯車箱4が固定され、その後端に横杆5(図
3)の中間が前後方向の軸(図示していない)で揺動自
在に取付けられている。一対のスリーブ6が主歯車箱4
から左右に突出し、それぞれの突端に前輪歯車箱7が縦
軸回りに回動するように取付けられている。後輪歯車箱
8が横杆5の両端に固定されている。前輪9と後輪10
がそれぞれの歯車箱7,8の外側に取付けられている。
る。走行車体1の後に苗植装置(作業機器)2が装着さ
れて田植機(移動農機)となっている(図1、図2)。
走行車体1がつぎのように構成されている。フレーム3
の前端に主歯車箱4が固定され、その後端に横杆5(図
3)の中間が前後方向の軸(図示していない)で揺動自
在に取付けられている。一対のスリーブ6が主歯車箱4
から左右に突出し、それぞれの突端に前輪歯車箱7が縦
軸回りに回動するように取付けられている。後輪歯車箱
8が横杆5の両端に固定されている。前輪9と後輪10
がそれぞれの歯車箱7,8の外側に取付けられている。
【0006】エンジン11がフレーム3に取付けられ、
そのクランク軸11aの回転がベルト12で油圧式の無
段変速機(HST)13の入力軸13aに伝わり、その
出力軸13bの回転がベルト14で主軸15に達してい
る。主軸15の回転は、副変速機16で作業速(低速)
と路上走行速(高速)の2段に変速されて後輪差動装置
17に達し、これで左右に分かれてそれぞれの後輪10
に伝わっている。後輪差動装置17のケーシングの回転
が前輪差動装置18で左右に分かれてそれぞれの前輪9
に伝わり、前輪9と後輪10が水田の耕盤上で回転して
走行車体1が進行するように出来ている。
そのクランク軸11aの回転がベルト12で油圧式の無
段変速機(HST)13の入力軸13aに伝わり、その
出力軸13bの回転がベルト14で主軸15に達してい
る。主軸15の回転は、副変速機16で作業速(低速)
と路上走行速(高速)の2段に変速されて後輪差動装置
17に達し、これで左右に分かれてそれぞれの後輪10
に伝わっている。後輪差動装置17のケーシングの回転
が前輪差動装置18で左右に分かれてそれぞれの前輪9
に伝わり、前輪9と後輪10が水田の耕盤上で回転して
走行車体1が進行するように出来ている。
【0007】フロア19が主歯車箱4とフレーム3の上
に配置され、その後部から上に突出したカバー19aで
エンジン11が被われている。フロア19は、カバー1
9aの横で後上りの斜面に形成され、それぞれの中央部
に横桟状の格子窓19bが設けられている。そして、座
席20がカバー19aの上に設けられ、これに座ったオ
ペレータは格子窓19bを通して後輪10が見えるよう
に出来ている。
に配置され、その後部から上に突出したカバー19aで
エンジン11が被われている。フロア19は、カバー1
9aの横で後上りの斜面に形成され、それぞれの中央部
に横桟状の格子窓19bが設けられている。そして、座
席20がカバー19aの上に設けられ、これに座ったオ
ペレータは格子窓19bを通して後輪10が見えるよう
に出来ている。
【0008】多条型の田植機は、フロア19やその横に
連設された補助ステップが広く、後輪10が見づらい。
そのため、トラックへの積み下しに危険をともなう。こ
の構成によると、格子窓19bから後輪10が見えて、
上記の課題が解消される。また、格子窓19bで靴に付
いた泥を掻き落すこともできて便利である。ハンドルフ
レーム21がフロア19の前部に設けられ、その上に配
置したステアリングハンドル22を操作すると、左右の
前輪歯車箱7が縦軸回りに回って走行車体1の進路が変
わるように出来ている。
連設された補助ステップが広く、後輪10が見づらい。
そのため、トラックへの積み下しに危険をともなう。こ
の構成によると、格子窓19bから後輪10が見えて、
上記の課題が解消される。また、格子窓19bで靴に付
いた泥を掻き落すこともできて便利である。ハンドルフ
レーム21がフロア19の前部に設けられ、その上に配
置したステアリングハンドル22を操作すると、左右の
前輪歯車箱7が縦軸回りに回って走行車体1の進路が変
わるように出来ている。
【0009】ハンドルフレーム21の左右に副変速レバ
ー23とHSTレバー24が配置され、前者の操作で副
変速機16の低速と高速が選択される。HSTレバー2
4は、下端がハンドルフレーム21内で操作軸25の右
端に固定されている(図4)。レバー26が操作軸25
の左端から下に伸び、その下端がロッド27でHST1
3のトラニオンレバー13cに連結されている(図
3)。そして、HSTレバー24が直立していると、ト
ラニオンレバー13cが横に向いて出力軸13bの回転
が停止し、HSTレバー24をこれから前又は後に倒す
と、トラニオンレバー13cが上から見て時計方向又は
反時計方向に回動し、出力軸13bが正転又は逆転を始
めて走行車体1が前進又は後進を開始し、HSTレバー
24の倒す角度(操作量)が大きくなるに従って出力軸
13bの回転数が増加して走行車体1の車速が増大する
ように出来ている。
ー23とHSTレバー24が配置され、前者の操作で副
変速機16の低速と高速が選択される。HSTレバー2
4は、下端がハンドルフレーム21内で操作軸25の右
端に固定されている(図4)。レバー26が操作軸25
の左端から下に伸び、その下端がロッド27でHST1
3のトラニオンレバー13cに連結されている(図
3)。そして、HSTレバー24が直立していると、ト
ラニオンレバー13cが横に向いて出力軸13bの回転
が停止し、HSTレバー24をこれから前又は後に倒す
と、トラニオンレバー13cが上から見て時計方向又は
反時計方向に回動し、出力軸13bが正転又は逆転を始
めて走行車体1が前進又は後進を開始し、HSTレバー
24の倒す角度(操作量)が大きくなるに従って出力軸
13bの回転数が増加して走行車体1の車速が増大する
ように出来ている。
【0010】支柱28がフレーム3の後部から上に突出
し、これと後の昇降枠29に一対の平行なリンク30の
両端が回動自在に取付けられている。油圧シリンダ(ア
クチュエータ)31の前端がフレーム3に回動自在に取
付けられ、これから斜後上に突出したピストンロッド3
1aの突端と上のリンク30と一体のアーム32の下端
が接続し、ポンプが吐出した油を油圧シリンダ31に供
給すると、ピストンロッド31aが突出して昇降枠29
が上昇し、その油をタンクに戻すと、昇降枠29が下降
するように出来ている。
し、これと後の昇降枠29に一対の平行なリンク30の
両端が回動自在に取付けられている。油圧シリンダ(ア
クチュエータ)31の前端がフレーム3に回動自在に取
付けられ、これから斜後上に突出したピストンロッド3
1aの突端と上のリンク30と一体のアーム32の下端
が接続し、ポンプが吐出した油を油圧シリンダ31に供
給すると、ピストンロッド31aが突出して昇降枠29
が上昇し、その油をタンクに戻すと、昇降枠29が下降
するように出来ている。
【0011】操作軸25に回動自在に取付けた受動爪3
3からアーム33aが上に伸びている(図4)。アーム
33aのピン33bがホーク34の長孔34aに差し込
まれている。ホーク34と一体のワイヤー35の端が前
記のアーム32に連結(図示していない)されている。
操作軸25にキー(又はスプラインなど)36で主動爪
37が摺動自在に取付けられ、ばね38で左に押されて
受動爪33に咬んでいる。そして、昇降枠29が下って
いるとき、HSTレバー24を前に倒すと、前記のよう
に、走行車体1の速度が増大して高速で前進する。ここ
で昇降枠29を上げると、アーム32がワイヤー35を
後に引き、ホーク34がアーム33aを左から見て時計
方向に引き回す。すると、レバー26やHSTレバー2
4などが同方向に回ってトラニオンレバー13cが反時
計方向に回り、出力軸13bの回転が下って、走行車体
1の上記の前進速度が自動的に低速に移るように出来て
いる。この状態から、HSTレバー24の上端を後に引
くと、ピン33bが長孔34a内を後に移動して、走行
車体1を停止させたり、後進させたりすることができ
る。また、上記の状態から、HSTレバー24の上端を
前に押すと、主動爪37がばね38に抗して右に移動し
ながら受動爪33を摺べり、操作軸25が回動してレバ
ー26がトラニオンレバー13aを後に押し、走行車体
1の車速が高速になる。
3からアーム33aが上に伸びている(図4)。アーム
33aのピン33bがホーク34の長孔34aに差し込
まれている。ホーク34と一体のワイヤー35の端が前
記のアーム32に連結(図示していない)されている。
操作軸25にキー(又はスプラインなど)36で主動爪
37が摺動自在に取付けられ、ばね38で左に押されて
受動爪33に咬んでいる。そして、昇降枠29が下って
いるとき、HSTレバー24を前に倒すと、前記のよう
に、走行車体1の速度が増大して高速で前進する。ここ
で昇降枠29を上げると、アーム32がワイヤー35を
後に引き、ホーク34がアーム33aを左から見て時計
方向に引き回す。すると、レバー26やHSTレバー2
4などが同方向に回ってトラニオンレバー13cが反時
計方向に回り、出力軸13bの回転が下って、走行車体
1の上記の前進速度が自動的に低速に移るように出来て
いる。この状態から、HSTレバー24の上端を後に引
くと、ピン33bが長孔34a内を後に移動して、走行
車体1を停止させたり、後進させたりすることができ
る。また、上記の状態から、HSTレバー24の上端を
前に押すと、主動爪37がばね38に抗して右に移動し
ながら受動爪33を摺べり、操作軸25が回動してレバ
ー26がトラニオンレバー13aを後に押し、走行車体
1の車速が高速になる。
【0012】図示していない解除レバーで主動爪37を
右に移動させて受動爪33との咬み合いを離す構成も採
用できる。図5のように、主動爪37と副変速レバー2
3を機械的に連結し、副変速レバー23で副変速機16
の高速を選択すると、主動爪37と受動爪33の咬み合
いが自動的に離れるように構成することができる。
右に移動させて受動爪33との咬み合いを離す構成も採
用できる。図5のように、主動爪37と副変速レバー2
3を機械的に連結し、副変速レバー23で副変速機16
の高速を選択すると、主動爪37と受動爪33の咬み合
いが自動的に離れるように構成することができる。
【0013】図6のように、上記の機械的な連結を、電
気的な連結に代えることができる。すなわち、副変速レ
バー23が副変速機16の高速を選択すると、センサ
(スイッチ)39がその旨を制御装置40に入力する。
すると、制御装置40は、モータ(又はソレノイドな
ど)41に出力し、主動爪37を右に押して受動爪33
から離すようになっている。
気的な連結に代えることができる。すなわち、副変速レ
バー23が副変速機16の高速を選択すると、センサ
(スイッチ)39がその旨を制御装置40に入力する。
すると、制御装置40は、モータ(又はソレノイドな
ど)41に出力し、主動爪37を右に押して受動爪33
から離すようになっている。
【0014】図5、図6の構成によると、副変速レバー
23で路上走行速(高速)を選択すると、受動爪33と
主動爪37の咬み合いが離れ、昇降枠29の上下にかか
わらず、HSTレバー24が自由に操作できる。苗植装
置2がつぎのように構成されている。昇降枠29の下部
に歯車箱42がローリング軸で揺動自在に取付けられて
いる。3本の植付フレーム43が歯車箱42から後に突
出し、それぞれの後部の両横に小判形の回転ケース44
が取付けられている。一対の植付杆45がそれぞれの回
転ケース44に取付けられて6条植えとなっている。そ
して、回転ケース44がエンジン11の動力で、左から
見て反時計方向に回転すると、その中の遊星歯車で植付
杆45が同じような姿勢を保って旋回するようになって
いる。
23で路上走行速(高速)を選択すると、受動爪33と
主動爪37の咬み合いが離れ、昇降枠29の上下にかか
わらず、HSTレバー24が自由に操作できる。苗植装
置2がつぎのように構成されている。昇降枠29の下部
に歯車箱42がローリング軸で揺動自在に取付けられて
いる。3本の植付フレーム43が歯車箱42から後に突
出し、それぞれの後部の両横に小判形の回転ケース44
が取付けられている。一対の植付杆45がそれぞれの回
転ケース44に取付けられて6条植えとなっている。そ
して、回転ケース44がエンジン11の動力で、左から
見て反時計方向に回転すると、その中の遊星歯車で植付
杆45が同じような姿勢を保って旋回するようになって
いる。
【0015】苗受板46が植付フレーム43に固定さ
れ、それぞれの苗取口46aを上記の一対の植付杆45
の先端が旋回の下降の初期に交互に通過するようになっ
ている。支柱47が左右の植付フレーム43の前部から
斜前上に伸び、それぞれの突端と苗受板46の前部で苗
載台48が左右に移動するように支持されている。苗載
台48は、左右の側壁の間が5個の隔壁で区分されて6
枚の集団苗が載る。後端を苗受板46上に突出させた集
団苗が苗載台48とともにエンジン11の動力で左右に
往復駆動され、その移動で苗取口46a上に来ると、一
株分の苗が植付杆45で欠ぎ取られる。その一株分の苗
は、植付杆45とともに下降して泥面に移植されるよう
になっている。このようにして、集団苗の後端の横端の
欠ぎ取りが終了すると、下に設けたコンベア49が集団
苗を後に繰り出したのち、苗載台48が逆向きに移動す
る。この繰り返しで苗が6条に連続して移植される。
れ、それぞれの苗取口46aを上記の一対の植付杆45
の先端が旋回の下降の初期に交互に通過するようになっ
ている。支柱47が左右の植付フレーム43の前部から
斜前上に伸び、それぞれの突端と苗受板46の前部で苗
載台48が左右に移動するように支持されている。苗載
台48は、左右の側壁の間が5個の隔壁で区分されて6
枚の集団苗が載る。後端を苗受板46上に突出させた集
団苗が苗載台48とともにエンジン11の動力で左右に
往復駆動され、その移動で苗取口46a上に来ると、一
株分の苗が植付杆45で欠ぎ取られる。その一株分の苗
は、植付杆45とともに下降して泥面に移植されるよう
になっている。このようにして、集団苗の後端の横端の
欠ぎ取りが終了すると、下に設けたコンベア49が集団
苗を後に繰り出したのち、苗載台48が逆向きに移動す
る。この繰り返しで苗が6条に連続して移植される。
【0016】3枚のフロート50がそれぞれの植付フレ
ーム43の下に配置され、走行車体1の前進で泥面を滑
走し、上記の苗が移植される位置を予じめ整地するよう
になっている。従って、田植機は、昇降枠29(苗植装
置2)を下降させ、副変速レバー23で作業速(低速)
を選択し、HSTレバー24を前に倒すと、所定の速度
で前進しながら苗を移植する。この田植機が前方の枕地
に到達すると、オペレータは、苗植装置2を上昇させ
る。すると、HSTレバー24がワイヤー35で引き戻
されて車速が低下する。オペレータは、ここで田植機を
Uターンさせて移植する位置を定め、苗植装置2を下降
し、HSTレバー24を前に倒す。すると、前記と同じ
速度で前進しながら苗の移植が再開される。
ーム43の下に配置され、走行車体1の前進で泥面を滑
走し、上記の苗が移植される位置を予じめ整地するよう
になっている。従って、田植機は、昇降枠29(苗植装
置2)を下降させ、副変速レバー23で作業速(低速)
を選択し、HSTレバー24を前に倒すと、所定の速度
で前進しながら苗を移植する。この田植機が前方の枕地
に到達すると、オペレータは、苗植装置2を上昇させ
る。すると、HSTレバー24がワイヤー35で引き戻
されて車速が低下する。オペレータは、ここで田植機を
Uターンさせて移植する位置を定め、苗植装置2を下降
し、HSTレバー24を前に倒す。すると、前記と同じ
速度で前進しながら苗の移植が再開される。
【0017】その田植機を水田から脱出させるようなと
きは、苗植装置2を上昇させる。すると、HSTレバー
24が低速側にワイヤー35で引き戻されているが、こ
のHSTレバー24を強制的に前に押すと、主動爪37
が受動爪33を摺ってHSTレバー24が回動し、HS
T13の出力軸13bの回転が上昇する。なお、解除レ
バーの操作で主動爪37を受動爪33から離すと、HS
Tレバー24が自由に操作されて走行車体1の高速が得
られる。
きは、苗植装置2を上昇させる。すると、HSTレバー
24が低速側にワイヤー35で引き戻されているが、こ
のHSTレバー24を強制的に前に押すと、主動爪37
が受動爪33を摺ってHSTレバー24が回動し、HS
T13の出力軸13bの回転が上昇する。なお、解除レ
バーの操作で主動爪37を受動爪33から離すと、HS
Tレバー24が自由に操作されて走行車体1の高速が得
られる。
【0018】補助苗載台51がハンドルフレーム21の
左右に配置され、苗載台48上の集団苗が小さくなる
と、その棚51a上の予備の集団苗を補充できるように
なっている。それぞれ4個の取付パイプ52がフロア1
9の左右に前後に固定され、パイプをコ字形に曲げて作
った前ガード53と後ガード54がその下端をこれらに
差し込んで着脱自在に取付けられている。開閉杆55の
後端が後ガード54に横軸56で回動自在に取付けら
れ、前に倒すと、前端が前ガード53に達して止板57
の回動で上昇が止められ、止板57から外して起こす
と、前ガード53と後ガード54の間が開いて、オペレ
ータがフロア19に対して容易に乗り下り出来るように
なっている。
左右に配置され、苗載台48上の集団苗が小さくなる
と、その棚51a上の予備の集団苗を補充できるように
なっている。それぞれ4個の取付パイプ52がフロア1
9の左右に前後に固定され、パイプをコ字形に曲げて作
った前ガード53と後ガード54がその下端をこれらに
差し込んで着脱自在に取付けられている。開閉杆55の
後端が後ガード54に横軸56で回動自在に取付けら
れ、前に倒すと、前端が前ガード53に達して止板57
の回動で上昇が止められ、止板57から外して起こす
と、前ガード53と後ガード54の間が開いて、オペレ
ータがフロア19に対して容易に乗り下り出来るように
なっている。
【0019】フロア19の上に凹凸のある樹脂性のマッ
ト58が敷かれ、滑り止めとなっている。この構成によ
ると、オペレータの滑り落ちが防止されて安全が確保さ
れる。副変速機16に代えて、或はこれと併せて図7の
変速機を用いることができる。すなわち、左右のケース
59a,59bが主歯車箱4に固定され、これに回転自
在に支えられた調車60が前記のベルト14で駆動され
るようになっている。調車60は、大小の内歯歯車60
a,60bを備えている。主軸15の端が調車60内に
伸び、一体に出来た大小2段の歯車61a,61bがこ
れにスプラインで摺動自在に取付けられている。そし
て、シフターホーク62で、前から見て、右に移動させ
ると、大歯車61aが大歯車60aに咬んで調車60の
回転が低速で主軸15に伝わり、左に移動させると、小
歯車61bが小歯車60bに咬んで調車60の回転が高
速で主軸15に伝わるようになっている。
ト58が敷かれ、滑り止めとなっている。この構成によ
ると、オペレータの滑り落ちが防止されて安全が確保さ
れる。副変速機16に代えて、或はこれと併せて図7の
変速機を用いることができる。すなわち、左右のケース
59a,59bが主歯車箱4に固定され、これに回転自
在に支えられた調車60が前記のベルト14で駆動され
るようになっている。調車60は、大小の内歯歯車60
a,60bを備えている。主軸15の端が調車60内に
伸び、一体に出来た大小2段の歯車61a,61bがこ
れにスプラインで摺動自在に取付けられている。そし
て、シフターホーク62で、前から見て、右に移動させ
ると、大歯車61aが大歯車60aに咬んで調車60の
回転が低速で主軸15に伝わり、左に移動させると、小
歯車61bが小歯車60bに咬んで調車60の回転が高
速で主軸15に伝わるようになっている。
【0020】この構成によると、変速機がコンパクトに
得られる。
得られる。
【0021】
【効果】以上のように、この発明によると、作業機器を
上昇させると、車速が自動的に低下して、枕地などでの
旋回に便利な移動農機において、その作業機器を上昇さ
せたときにも速い車速が得られて更に便利になる。
上昇させると、車速が自動的に低下して、枕地などでの
旋回に便利な移動農機において、その作業機器を上昇さ
せたときにも速い車速が得られて更に便利になる。
【図1】この発明を施した田植機の側面図
【図2】その平面図
【図3】その伝動機構図
【図4】その一部の拡大した展開図
【図5】他の一部の拡大した展開図
【図6】他の一部の拡大した展開図
【図7】他の一部の切断正面図
1 走行車体 2 作業機器(苗植装置) 13 無段変速機(HST) 24 レバー(HSTレバー) 31 アクチュエータ(油圧シリンダ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新見 静男 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内
Claims (1)
- 【請求項1】 走行車体1に作業機器2がアクチュエー
タ31で昇降するように装着され、走行車体1はレバー
24の操作で車速が変化する無段変速機13を備え、無
段変速機13は作業機器2が上昇すると高速にあった車
速が低速に変わるように設けられ、レバー24は作業機
器2の上昇で低速に変わった上記の車速を高速に変え得
るように設けられている移動農機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5532698A JPH11243726A (ja) | 1998-03-06 | 1998-03-06 | 移動農機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5532698A JPH11243726A (ja) | 1998-03-06 | 1998-03-06 | 移動農機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11243726A true JPH11243726A (ja) | 1999-09-14 |
Family
ID=12995428
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5532698A Pending JPH11243726A (ja) | 1998-03-06 | 1998-03-06 | 移動農機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11243726A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9303691B2 (en) | 2011-12-22 | 2016-04-05 | Imo Holding Gmbh | Rolling bearing arrangement with inclined hardness zones |
-
1998
- 1998-03-06 JP JP5532698A patent/JPH11243726A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9303691B2 (en) | 2011-12-22 | 2016-04-05 | Imo Holding Gmbh | Rolling bearing arrangement with inclined hardness zones |
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