JP3787874B2 - 田植機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、田植機に用いるものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の走行車体は、エンジンの動力がHST(油圧式変速器)を経由して車輪に伝達され、その回転で走行車体が進行(前進又は後退)するように出来ている。そして、操作レバーをオペレータが操作するとHST変速アームが作動してポンプからの油の吐出量が変化し、出力軸の回転数が調節されて走行車体の進行速度が増加又は減少するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
操作レバーが操作された位置に対応してHST(油圧式変速器)の出力軸の回転数が定められている。ここに、車輪に負荷が働くと、その負荷の大きさに応じて出力軸の回転数が低下する。そして、過負荷の状態が長くつづくと、HST内の油が加熱してこれらに不具合を生じるおそれがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の課題を解決するため、フレーム(3)の前に固定される主歯車箱(4)の左右両横に左右一対の前輪(5)を設け、前記フレーム(3)に対して揺動軸(8)回りに回動し得る横杆(7)を介して左右一対の後輪(9)を設け、原動機(11)の動力を前後進変速可能な油圧式変速器(15)及び変速歯車(18)を介して前記前輪(5)及び後輪(9)に伝達する構成とし、前記変速歯車(18)を操作して遅い作業速と速い路上走行速とに選択できる変速レバー(19)を設け、電動シリンダ(42)のロッド(42a)の出没で揺動する構成で前記油圧式変速器(15)の出力軸(17)の回転数を調節して進行速度を増減させる変速アーム(41)と該電動シリンダ(42)のロッド(42a)の突出量を検出するストロークセンサ(42b)と油圧式変速器(15)の入力軸(16)の回転数を計測する入力軸センサ(16a)と油圧式変速器(15)の出力軸(17)の回転数を計測する出力軸センサ(17a)と油圧式変速器(15)の操作レバー(48)の揺動角を検出する操作レバーセンサ(48a)とを備えた走行車体(1)の後に苗載台(59)と苗植具(62)と3個のフロート(60)とそのうちの中央のセンサフロート(60a)の下面に泥面に接地しているか否か検出するフロートセンサ(60b)とを設けた苗植装置(2)を装着した田植機において、前記油圧式変速器(15)の操作レバー(48)の操作レバーセンサ(48a)の値によりロッド(42a)の目標突出量を算出して、ストロークセンサ(42b)の値と比較し、両者の差が許容値を越えていると、電動シリンダ(42)を作動させてロッド(42)を出没して、出力軸(17)の回転数が操作レバー(48)で定めた回転数になる構成とし、出力軸(17)の回転数が無負荷時の回転数に対して一定の限度以下に低下したことを出力軸センサ(17a)が検出すると、変速アーム(41)を前記出力軸(17)の回転数が低下する方向に作動させる構成としモード選択スイッチ(52)にて旋回自動減速モードを選択している場合、操作レバー(48)が前進側にある時に入力軸センサ値(16a)と出力軸センサ(17a)値とから出力軸(17)の無負荷時の回転数を算出して、出力軸(17)の回転数が回転低下許容値か否か判断し出力軸(17)の回転数が無負荷時の回転数に対して一定の限度以下に低下したことを検出してフロートセンサ(60b)値が境界値より小さいと電動シリンダ(42)にて自動減速制御する構成とすると共に、機体の前後傾斜角を検出する前後傾斜センサ(50)と機体の左右傾斜角を検出する左右傾斜センサ(51)とを備え、機体が前後又は左右に大きく傾斜したことを前記前後傾斜センサ(50)又は左右傾斜センサ(51)が検出すると、油圧式変速器(15)を中立に作動させ、機体の前後傾斜が一定の角度を越えたことを前記前後傾斜センサ(50)が検出すると、変速レバー(19)が路上走行速位置に入らないように変速規制シリンダ(49)を作動させ、フレーム(3)に対する横杆(7)の傾斜角度を検出するローリングセンサ(7a)を備え、横杆(7)のフレーム(3)に対する傾斜角度が一定の角度を越えたことを前記ローリングセンサ(7a)が検出すると、変速アーム(41)を出力軸(17)の回転数が低下する方向に作動させる制御装置(10)を設けている田植機とした。
【0005】
【作用】
上記の走行車体1は、原動機11の動力が油圧式変速器15及び変速歯車18を経由して前輪5及び後輪9に到達し、その回転で進行している。このとき、変速レバー19により変速歯車18を操作して、遅い作業速と速い路上走行速とに選択できる。また、操作レバー48をオペレータが操作すると、油圧式変速器15の操作レバー48の操作レバーセ ンサ48aの値によりロッド42aの目標突出量を算出して、ストロークセンサ42bの値と比較し、両者の差が許容値を越えていると、電動シリンダ42を作動させてロッド42を出没して、出力軸17の回転数が操作レバー48で定めた回転数になり、その進行速度が増減する。車輪5,9は泥土内に沈下して進行しており、その沈下量や泥土の粘性でこれに大きな荷重が働く。この荷重(負荷)により、進行中の走行車体1における油圧式変速器15の出力軸17の回転数が定められた限度以下に低下したことを出力軸センサ17aが検出すると、制御装置10により変速アーム41を作動させて前記出力軸17の回転数を低下させる。そして、該出力軸17の回転数が変速アーム41の所定位置における限度内の回転数に到達したことを出力軸センサ17aが検出すると、変速アーム41の作動が停止する。また、モード選択スイッチ52にて旋回自動減速モードを選択している場合、操作レバー48が前進側にある時に入力軸センサ値16aと出力軸センサ17a値とから出力軸17の無負荷時の回転数を算出して、出力軸17の回転数が回転低下許容値か否か判断し出力軸17の回転数が無負荷時の回転数に対して一定の限度以下に低下したことを検出してフロートセンサ60b値が境界値より小さいと電動シリンダ42にて自動減速制御する。また、機体が前後又は左右に大きく傾斜すると、油圧式変速器15を中立に作動させる。更に、機体の前後傾斜が一定の角度を越えると、変速レバー19が路上走行速位置に入らないように変速規制シリンダ49を作動させる。更に、横杆7のフレーム3に対する傾斜角度が一定の角度を越えると、変速アーム41を作動させて出力軸17の回転数を低下させる。
【0006】
【効果】
この発明によると、油圧式変速器15の操作レバー48の操作レバーセンサ48aの値によりロッド42aの目標突出量を算出して、ストロークセンサ42bの値と比較し、両者の差が許容値を越えていると、電動シリンダ42を作動させてロッド42を出没して、出力軸17の回転数が操作レバー48で定めた回転数になり、その進行速度が増減する。また、車輪5,9の負荷で油圧式変速器15の出力軸17の回転数が低下し、その低下が限度を超えると油圧式変速器15自体の減速によってその回転数が限度内となるように低下するので、油圧式変速器15の過負荷が解消され、油圧式変速器15における油温の上昇や寿命の低下などの不具合が防止できる。また、モード選択スイッチ52にて旋回自動減速モードを選択している場合、操作レバー48が前進側にある時に入力軸センサ値16aと出力軸センサ17a値とから出力軸17の無負荷時の回転数を算出して、出力軸17の回転数が回転低下許容値か否か判断し出力軸17の回転数が無負荷時の回転数に対して一定の限度以下に低下したことを検出してフロートセンサ60b値が境界値より小さいと電動シリンダ42にて変速アーム41を前記出力軸17の回転数が低下する方向に作動させて自動減速制御する。また、機体が前後又は左右に大きく傾斜すると、油圧式変速器15を中立に作動させるので、圃場への出入り等で転倒防止でき安全であると共に、慣性走行しないようにできる。更に、機体の前後傾斜が一定の角度を越えると、変速レバー19が路上走行速位置に入らないようにできる。更に、横杆7のフレーム3に対する傾斜角度が一定の角度を越えると、進行速度が減速され、圃場への出入り等で転倒防止でき安全であると共に、直進性の向上が図れる。
【0007】
【実施例】
つぎに、この発明の実施例を説明する。
図1,図2のように、走行車体1の後に苗植装置2が装着されて田植機となっている。
走行車体1がつぎのように構成されている。図3のように、フレーム3の前に主歯車箱4が固定されてその両横に1対の前輪5,5が配置されている。両端に車輪歯車箱6,6が固定された横杆7がフレーム3に固定された揺動軸8でその回りに回動し得るように取付けられ、1対の後輪9,9がそれぞれの両横に配置されている。ローリングセンサ(ポテンショメータ)7aが揺動軸8と横杆7の間に設けられ、耕盤の捩れなどでフレーム3に対して横杆7が傾斜すると、その傾斜角度を制御装置10(図6)に入力するようになっている。
【0008】
エンジン11がフレーム3に固定され、その動力が図4の伝動機構を経由して前輪5,5と後輪9,9に伝達され、これらの回転で走行車体1が進行するように出来ている。すなわち、エンジン11の出力がベルト12で中間軸13に達し、その回転がベルト14でHST15の入力軸16を回転するようになっている。HST15の出力軸17が主軸となって主歯車箱4内に伸びている。入力軸センサ16aと出力軸センサ17aがそれぞれに設けられ、それぞれの回転数を制御装置10に入力している。小歯車18aと大歯車18bが一体に作られて変速歯車18となり、出力軸17に横に移動し得るように取付けられ、変速レバー19を後に引くと、左に移動して小歯車18aが中間軸20の大歯車21aに咬み、前に押すと、右に移動して大歯車18bが中間軸20の小歯車21bに咬み、遅い作業速又は速い路上走行速(移動速)が選択できるようになっている。なお、変速レバー19は、その中間で「中立」となって歯車の咬み合いが行われない。
【0009】
中間軸20に固定された歯車22が分配軸23に固定された歯車24に咬んで分配軸23が回転し、この回転が左右のサイドクラッチ歯車25,25を経由して伝動軸26,26に達したのち、それぞれの車輪歯車箱6,6内の歯車群27,27を経由して後輪9,9に伝達されている。ブレーキ28,28がそれぞれのサイドクラッチ歯車25,25の外側に設けられている。そして、周知のように、ステアリングハンドル29が一定の角度に回されると、所定の側のサイドクラッチ歯車25が外側に移動して後輪9に対する動力伝達が断たれ、回転が更に進むと、その後輪9に制動が与えられる。なお、1対のサイドクラッチペタルを設け、これを踏むと、上記の作動が行われるように構成することができる。
【0010】
前輪駆動軸30に固定された歯車輪31が小歯車21bに咬み、中間軸20の回転がこれを経由して差動装置32に達している。差動装置32で左右に分けられた動力が、それぞれの伝動装置33,33で前輪5,5に伝わっている。
出力軸17に固定された歯車34が作業機軸35に固定された歯車36に咬んで回転し、その右端の変速機37を経由してPTO軸38に達している。苗植装置2に伝わるプロペラシャフト39とPTO軸38の間に植付クラッチ40が設けられ、その作動で苗植装置2が作動したり、停止したりするように出来ている。
【0011】
図3,図5のように、HST変速アーム41がHST15に設けられ、電動シリンダ42のロッド42aの出没で揺動し、中央で出力軸の回転が停止(中立)し、これより後又は前に揺動するとその回転が正転又は逆転(後進)となり、その揺動が進むに従って回転数が増加するように出来ている。ストロークセンサ42bが電動シリンダ42に設けられ、ロッド42aの突出量(電動シリンダ42のストローク)を制御装置10に入力している。
【0012】
図1,図2のように、座席43がエンジン11の上に設けられ、その前のパネル44からポスト45が突出し、その上に前記のステアリングハンドル29が設けられている。その下のパワステユニット46から作動軸47が下に伸び(図5)、その回動で前輪5,5が操舵されるようになっている。
HST15の操作レバー48が前後に揺動するようにステアリングハンドル29の右に配置され、その揺動角が操作レバーセンサ(ポテンショメータ)48aで制御装置10に入力されている。
【0013】
変速センサ(前後1対のスイッチ)19aが変速レバー19の前後に設けられ、その前後の倒伏で制御装置10に+,−の出力を行って路上走行速又は作業速が選択されていることを入力し、中間で出力が断たれて変速が「中立」であることを入力している。変速規制シリンダ49が変速レバー19の前に設けられ、これが作動すると、ロッド49aが後に突出し、路上走行速の位置にある変速レバー19を中立の位置に押し倒すように出来ている。
【0014】
前後傾斜センサ50と左右傾斜センサ51が走行車体1に設けられ、走行車体1のそれぞれの傾斜角が制御装置10に入力されている。モード選択スイッチ52がパネル44に設けられ、その「入り」「切り」で旋回自動減速モードを選択するか否かを制御装置10に入力するようになっている。
図1,図2のように支柱53がフレーム3の後部から上に突出し、これに上下1対のリンク54,54の先端が回動自在に取付けられている。縦枠55にそのリンク54,54の後端が取付けられ、これらで平行リンクが構成されている。油圧シリンダ56がフレーム3に取付けられ、これから斜後上に突出したピストンロッド56aの突端が上のリンク54と一体のアーム54aに接続し、中間軸13に取付けたポンプ57(図4)から吐出する油が油圧シリンダ56に入ると、ピストンロッド56aが突出して縦枠55が上昇し、その油がタンクに戻ると、ピストンロッド56aが戻って縦枠55が下降するように出来ている。
【0015】
苗植装置2がつぎのように構成されている。歯車箱58が縦枠55の下部に配置されている。前上りに傾斜した苗載台59がその上に配置され、マット苗を載せて左右に往復駆動されるようになっている。3個のフロート60,60……が横並びに配置され、走行車体1の前進で泥面を滑走し、苗が移植される位置を予め整地するように出来ている。3個の植付フレーム61,61……が歯車箱58から後に伸び、それぞれの両横に苗植具62,62……が設けられ、これらが旋回の途中で苗載台59上のマット苗を欠ぎ取り、下端で泥面に移植するようになっている。
【0016】
フロート60,60……は、それぞれの後部のピン63の回りに揺動しながら泥面を滑走する。そして、中央がセンサフロートと60aとなって、つぎのように構成されている。杆64が歯車箱58から前に突出し、その突端に弁箱65aが取付けられ、下端がセンサフロート60aの先端部に取付けられた弁棒65bがこれに差し込まれて弁65が構成されている。そして、弁65が「中立」のときは、油が油圧シリンダ56内に閉じられて苗植装置2の高さが一定に保たれている。圃場の耕盤が深いと、走行車体1が泥面から沈下し、センサフロート60aの先が上る。すると、弁棒65bが弁箱65aに押し込まれて油路が「上げ」に換り、ポンプ57が吐出した油が油圧シリンダ56に送られて苗植装置2が上る。これとは逆に、耕盤が浅いと、走行車体1が浮上し、センサフロート60aの先が下る。すると、弁棒65bが弁箱65aから引き下げられて油路が「下げ」に換り、油圧シリンダ56内の油がタンクに戻って苗植装置2が下降する。このように、耕盤の深浅で走行車体1が浮き沈みしても、苗植装置2は常に泥面からの高さが一定に保たれる(自動上下動)。昇降レバー66が座席43の左に設けられ(図1)、これを時計方向に回して「上げ」位置にすると、ワイヤー(図示していない)が弁棒65bを引き上げて弁65が「上げ」となり、苗植装置2が上昇する。所定の位置まで上昇した所で「中立」に位置させると、弁65が「中立」に切り換ってその上昇が停止する。また、「下げ」にすると、センサフロート60aの先端の自重で弁棒65bが引き下げられて弁65が「下げ」となり、苗植装置2が下降し、センサフロート60aの下面が泥面に接触する。従って、昇降レバー66を「下げ」位置にとどめて走行車体1を前進させると、上記の自動上下動が作動する。また、苗植装置2が下降すると、植付クラッチ40(図4)が自動的に動力伝達を開始し、苗の移植作業が行なわれるように出来ている(以上の構成は周知のため詳細な構造を省略する)。センサフロート60aの下面にフロートセンサ(感圧センサ)60bが設けられ、これが泥面に接地しているか否かを制御装置10に入力している。
【0017】
制御装置10は、操作レバーセンサ48aおよび出力軸センサ17aの入力で、操作レバー48が「中立」から自動制御の境界eより正転の増速側において図7のように作動する。すなわち、入力軸16の回転が一定のとき、操作レバー48を操作すると、出力軸17の無負荷回転数がb′のように変化する。ここに、前輪5,5および後輪9,9に負荷が働き、出力軸17の回転数(実回転数)がbのように変化する。そして、例えば、操作レバー48をP1に操作し、出力軸17の無負荷回転数b′および実回転数bがそれぞれb′1およびb1で、その差(b′1−b1)がZよりも大きいと、過負荷状態となる。このとき、制御装置10は、電動シリンダ42を作動し、ロッド42aを、操作レバー48がP2の位置に戻った所まで引き戻す(電動シリンダ42へ−出力)。すると、出力軸17の無負荷回転数b′および実回転数bがそれぞれb′2およびb2となり、その差(b′2−b2)がZよりも小さくなって、出力軸17が正常な負荷の範囲内となる。また、この負荷が軽減すると、正常な負荷の範囲内において出力軸の回転数を増加させる。
【0018】
これらをフローチャートで示すと、図8、図9の通りである。これに示す符号は、つぎの通り。
x1,x2:操作レバーセンサ48a値
K1 :x1,x2を電動シリンダ42のストローク(ロッド42aの突出
量)に換算する係数
Y :電動シリンダ42の制御(ロッド41aの突出量)の目標値
a :入力軸センサ16a値
b :出力軸センサ17a値
Y1 :ストロークセンサ42b値
K2 :上記のa,Yから出力軸17の無負荷時の回転数を算出する係数
b′ :出力軸17の無負荷時の回転数
d :電動シリンダ42の制御目標値のワン・ステップの変更量(減速
時)
e :進行速度を自動制御する操作レバー49の境界値
g :接地か否かを判別するフロートセンサ60bの境界値
c :旋回フラグ(c=1:旋回状態,c=0:植付状態)
h :旋回時における電動シリンダ42のストローク目標値(減速設定
値)
z :回転低下許容値
f :許容値
すなわち、制御装置10をスタートすると、x1(操作レバーセンサ48a値)を読込み、K1(係数)掛けてY(ロッド42aの目標突出量)算出し、Y1(ストロークセンサ42b値:ロッド42aの突出量)と比較する(ステップ1)。両者の差(Y1−Y)がf(許容値)を越えていると、電動シリンダ42を+,−に出力(ロッド42を出没)し、これを+−f以内に納め(出力軸17の回転数が操作レバー48で定めた回転数になる)してステップ2に進む。ここで、x1とe(操作レバー48の境界値:図7)を比較し、x1が小さい(中立及び後進側にある)と、スタートに戻り、大きい(前進側にある)と、下に進む。下に進むと、自動減速制御に入り、a(入力軸センサ値16a),b(出力軸センサ17a値)を読込み、b′(出力軸17の無負荷時の回転数)算出する。ステップ3に進んで両者の差(b−b′)とZを比較(出力軸17の回転数が回転低下許容値か否か)し、Zが大きいと、順次Yからd(ワン・ステップの変更量)を引いたものをYとしながら(電動シリンダ42を−出力)しながら、その差をZ以下とする(出力軸17を減速)。つぎに、x2(操作レバーセンサ48a値)を読み、ステップ4でx1と比較する。両者が等しくない(操作レバー48を操作している)と、x2をx1として矢印に戻り、等しい(移動していない)と、図9のAに進む。
【0019】
Aに進むと、ステップ5でモード選択スイッチ52からの入力により、旋回自動減速モードか否かを判別し、上記のモードで無いと、図8のCに戻り、モードで有ると、下に進む。下に進むと、c(旋回フラグ)を「0」とし、フロートセンサ60b値を読込み、ステップ6に進んでこれをg(境界値)と比較する。フロートセンサ60b値が小さいと(センサフロート60aが泥面から揚っていると)、cを「1」とし、Y1を読込み、ステップ7に進んでY1とh(減速設定値)を比較する。差(Y1−h)がfよりも大きいと、電動シリンダ42を−出力し、出力軸17の回転数をf内に下げて矢印に戻る。ステップ6でフロートセンサ60b値がgよりも大きい(フロート接地状態)と、ステップ8に進み、c=1か否かを判別する。「1」でないと、図8のCに戻り、「1」であると、ステップ9に進む。ステップ9でx1とeを比較し、x1がeより大きいと、図8のCに戻り、大きくないと、スタートに戻る。
【0020】
制御装置10は、前後傾斜センサ50からの入力で、操作レバー48で設定した速度で進行している走行車体1が一定の角度よりも前又は後に傾斜すると、出力軸17の回転を低下してその進行速度を減速することができる。すると、圃場と路上間を出入りするときに安全である。また、左右傾斜センサ51の入力により、走行車体1が左右に大きく傾斜したときも同様に減速すると転倒防止や直進性の向上となる。また、走行車体1が前後又は左右に大きく傾斜したとき、エンジン11を停止したり、HST15を中立に復帰させる等、走行車体1が慣性走行しない様にしてもよい。さらに、前後の傾斜が一定の角度を越えると、前後傾斜センサ50からの入力で変速規制シリンダ49を作動し、変速レバー19が路上走行速(高速)位置に入らないようにすることができる。ローリングセンサ7aの入力により、前輪5,5と後輪9,9とが限度を越えて傾斜すると、走行車体1の進行速度が減速されるように構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を施した田植機の側面図。
【図2】その平面図。
【図3】その走行車体の1部の平面図。
【図4】その伝動機構図。
【図5】その1部の側面図。
【図6】そのブロック回路図。
【図7】そのHSTの出力軸の回転を示すグラフ。
【図8】そのフローチャート(前半)。
【図9】そのフローチャート(後半)。
【符号の説明】
1 走行車体
2 苗植装置
3 フレーム
4 主歯車箱
5 前輪
7 横杆
7a ローリングセンサ
8 揺動軸
9 後輪
10 制御装置
11 エンジン
15 HST(油圧式変速器)
16 入力軸
16a 入力軸センサ
17 出力軸
17a 出力軸センサ
18 変速歯車
19 変速レバー
41 HSTレバー(変速アーム)
42 電動シリンダ
42a ロッド
42b ストロークセンサ
48 操作レバー
48a 操作レバーセンサ
49 変速規制シリンダ
50 前後傾斜センサ
51 左右傾斜センサ
52 モード選択スイッチ
59 苗載台
60 フロート
60a センサフロート
60b フロートセンサ
62 苗植具

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  1. フレーム(3)の前に固定される主歯車箱(4)の左右両横に左右一対の前輪(5)を設け、前記フレーム(3)に対して揺動軸(8)回りに回動し得る横杆(7)を介して左右一対の後輪(9)を設け、原動機(11)の動力を前後進変速可能な油圧式変速器(15)及び変速歯車(18)を介して前記前輪(5)及び後輪(9)に伝達する構成とし、前記変速歯車(18)を操作して遅い作業速と速い路上走行速とに選択できる変速レバー(19)を設け、電動シリンダ(42)のロッド(42a)の出没で揺動する構成で前記油圧式変速器(15)の出力軸(17)の回転数を調節して進行速度を増減させる変速アーム(41)と該電動シリンダ(42)のロッド(42a)の突出量を検出するストロークセンサ(42b)と油圧式変速器(15)の入力軸(16)の回転数を計測する入力軸センサ(16a)と油圧式変速器(15)の出力軸(17)の回転数を計測する出力軸センサ(17a)と油圧式変速器(15)の操作レバー(48)の揺動角を検出する操作レバーセンサ(48a)とを備えた走行車体(1)の後に苗載台(59)と苗植具(62)と3個のフロート(60)とそのうちの中央のセンサフロート(60a)の下面に泥面に接地しているか否か検出するフロートセンサ(60b)とを設けた苗植装置(2)を装着した田植機において、前記油圧式変速器(15)の操作レバー(48)の操作レバーセンサ(48a)の値によりロッド(42a)の目標突出量を算出して、ストロークセンサ(42b)の値と比較し、両者の差が許容値を越えていると、電動シリンダ(42)を作動させてロッド(42)を出没して、出力軸(17)の回転数が操作レバー(48)で定めた回転数になる構成とし、出力軸(17)の回転数が無負荷時の回転数に対して一定の限度以下に低下したことを出力軸センサ(17a)が検出すると、変速アーム(41)を前記出力軸(17)の回転数が低下する方向に作動させる構成としモード選択スイッチ(52)にて旋回自動減速モードを選択している場合、操作レバー(48)が前進側にある時に入力軸センサ値(16a)と出力軸センサ(17a)値とから出力軸(17)の無負荷時の回転数を算出して、出力軸(17)の回転数が回転低下許容値か否か判断し出力軸(17)の回転数が無負荷時の回転数に対して一定の限度以下に低下したことを検出してフロートセンサ(60b)値が境界値より小さいと電動シリンダ(42)にて自動減速制御する構成とすると共に、機体の前後傾斜角を検出する前後傾斜センサ(50)と機体の左右傾斜角を検出する左右傾斜センサ(51)とを備え、機体が前後又は左右に大きく傾斜したことを前記前後傾斜センサ(50)又は左右傾斜センサ(51)が検出すると、油圧式変速器(15)を中立に作動させ、機体の前後傾斜が一定の角度を越えたことを前記前後傾斜センサ(50)が検出すると、変速レバー(19)が路上走行速位置に入らないように変速規制シリンダ(49)を作動させ、フレーム(3)に対する横杆(7)の傾斜角度を検出するローリングセンサ(7a)を備え、横杆(7)のフレーム(3)に対する傾斜角度が一定の角度を越えたことを前記ローリングセンサ(7a)が検出すると、変速アーム(41)を出力軸(17)の回転数が低下する方向に作動させる制御装置(10)を設けている田植機
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