JP6983725B2 - 作業機 - Google Patents
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Description
特許文献1に開示された作業機は、走行体の後部に装着された対地作業装置を有する。対地作業装置は、苗を収容する多数の供給カップを前後方向に延設されたループ状の移送経路に沿って移送する苗供給装置と、苗供給装置の下方に設けられ且つ苗供給装置から供給された苗を圃場に植え付ける植付具とを有する。また、作業機は、対地作業装置に対して作業する作業者が座る複数の椅子を備えている。複数の椅子は、苗供給装置の前方に設けられた前方椅子、及び苗供給装置の側方に設けられた後方椅子である。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑み、移動や輸送に有利な作業機を提供することを目的とする。
また、前記対地作業装置は、前記走行体の後部に装着された第1対地作業機と、前記第1対地作業機の後部に装着された第2対地作業機とを有し、前記第2対地作業機は、苗供給装置及び植付具を有し、前記複数の椅子は、前記第2対地作業装置に対して作業する作業者が座る椅子である。
また、前記フレーム本体は、前記機幅方向に長く形成され、前記複数の車輪は、前記フレーム本体における前記機幅方向の一側部に設けられた第1車輪と、前記フレーム本体における前記機幅方向の他側部に設けられた第2車輪と、前記フレーム本体における前記機幅方向の中途部に設けられた第3車輪とを含む。
植付具とを有する第2対地作業機と、前記第2対地作業機に対して作業する作業者が座る複数の椅子と、前記第1対地作業機に取り付けられた取付体と、前記苗供給装置の後方に配置されていて前記取付体に上下動可能に連結されたフレーム本体を有するシートフレームと、前記フレーム本体を支持する複数の車輪と、を備え、前記フレーム本体は、当該作業機の幅方向である機幅方向に長く形成され、前記複数の車輪は、前記フレーム本体における前記機幅方向の一側部に設けられた第1車輪と、前記フレーム本体における前記機幅方向の他側部に設けられた第2車輪と、前記フレーム本体における前記機幅方向の中途部に設けられた第3車輪とを含み、前記複数の苗供給装置は、前記機幅方向で並べて配置された第1苗供給装置及び第2苗供給装置を有し、前記複数の椅子は、複数の前方椅子及び前記フレーム本体に支持された複数の後方椅子を含み、前記複数の前方椅子は、前記第1苗供給装置の前方に設けられた第1前方椅子と、前記第2苗供給装置の前方に設けられた第2前方椅子とを含み、
前記複数の後方椅子は、前記第1苗供給装置の後方に設けられた第1後方椅子と、前記第2苗供給装置の後方に設けられた第2後方椅子とを含み、前記第3車輪は、前記第1後方椅子と前記第2後方椅子との間に配置されている。
図1は、走行しながら対地作業(耕耘等)と共に苗の植え付け(移植)を行うことができる作業機1を示している。作業機1は、走行体1Aと、走行体1Aの後部に装着された対地作業装置1Bを有する。対地作業装置1Bは、走行体1Aの後部に昇降可能に装着された第1対地作業機2と、第1対地作業機2の後部に昇降可能に装着された第2対地作業機3とを備えている。
なお、走行体1Aは、トラクタには限定されず、他の走行車両であってもよい。また、第1対地作業機2は、ロータリ耕耘機に限定されることはなく、圃場に対して作業をする機械であればよい。例えば、第1対地作業機2は、圃場に畝を立てる畝立て機であってもよい。また、ロータリ耕耘機2は、センタードライブ式のロータリ耕耘機を例示しているが、サイドドライブ式のロータリ耕耘機であってもよい。
また、トラクタ1Aの前後方向K1(図1参照)に直交する方向である水平方向K2(図2参照)を機幅方向として説明する。
原動機E1は、例えば、ディーゼルエンジンである。また、原動機E1は、ガソリンエンジン、LPGエンジン又は電動モータであってもよいし、エンジン及び電動モータを有するハイブリッド型であってもよい。
車体6の後部には、運転席6が搭載されていると共に、原動機E1の動力を取り出す動力取出軸(所謂PTO軸)22が後方突出状に装備されている。即ち、走行体1Aは、原動機E1の動力を取り出す動力取出軸22を有する。運転席5の前方には、ステアリングホイール8が設けられている。また、トラクタ1Aは、前部にバッテリB1を搭載している。
動力伝達装置4は、主推進軸4aと、主変速部4bと、副変速部4cと、シャトル部4dと、PTOクラッチ4eと、PTO推進軸4fとを有する。
主推進軸4aには、原動機E1からの動力がクラッチを介して断続可能に伝達される。主変速部4bは、複数のギア及び当該ギアの接続を変更するシフタを有し、複数のギアの接続(噛合)をシフタで適宜変更することによって、主推進軸4aから入力された回転を変更して出力する(変速する)。副変速部4cは、主変速部4bと同様に、複数のギア及び当該ギアの接続を変更するシフタを有し、複数のギアの接続(噛合)をシフタで適宜変更することによって、主変速部4bから入力された回転を変更して出力する(変速する)。シャトル部4dは、副変速部4cからの回転動力を正転(前進回転)状態で又は逆転(後進回転)させて出力軸4gに伝達する。出力軸4gに伝達された動力は、後輪デフ装置4hを経て後輪7Rに伝達される。出力軸4gに伝達された動力は、前輪7Fにも伝達される場合がある。即ち、原動機E1は、走行装置7を駆動する。
図1に示すように、ロータリ耕耘機2は、トラクタ1Aの後部に三点リンク機構9等の装着機構を介して昇降可能に装着されている。三点リンク機構9は、トップリンク9Aとロワーリンク9Bとを有し、車体6の後部に装着されている。車体6の後部には、上下揺動可能なリフトリンク10Aが設けられ、リフトリンク10Aはリフトロッド10Bを介してロワーリンク9Bに連結されている。リフトリンク10Aは、車体6の後上部に設けられた油圧装置10Cによって昇降駆動され、リフトリンク10Aが上下動することでロワーリンク9Bが上げ下げされる。これにより、ロータリ耕耘機2が昇降する。
図5に示すように、伝動ケース12の上部の前部には、ロータリ耕耘機2に動力を取り入れる入力軸(所謂PIC軸)21が設けられている。この入力軸21は、ジョイント(ユニバーサルジョイント)J1によって動力取出軸22に連動連結されている(図1参照)。したがって、動力取出軸22からジョイントJ1を介して入力軸21に動力が伝達される。言い換えると、動力取出軸22からロータリ耕耘機(第1対地作業機)2に動力が伝達される。
次に、図8、図9を参照して、第3伝動軸S3から移植機3に至る動力伝達系統を説明する。
第3伝動軸S3に伝達された動力は、第2伝動機構(チェーン巻掛伝動機構)23Bを介して第4伝動軸S4に伝達される。第4伝動軸S4には、ウォーム30が設けられ、ウォーム30はウォームホイール31に噛合している。ウォームホイール31は、第5伝動軸S5に設けられ、第5伝動軸S5はトルクリミッタ(第1トルクリミッタという)33を介して出力軸32に連結されている。したがって、第4伝動軸S4に伝達された動力は、ウォーム30、ウォームホイール31、第5伝動軸S5及び第1トルクリミッタ33を介して出力軸32に伝達される。出力軸32には、ジョイント(ユニバーサルジョイント)J2が接続されている。このジョイントJ2を介して移植機3に原動機E1からの動力が伝達される。
原動機E1からの動力をウォーム30を介して移植機3に伝達することにより、ウォームのセルフロック機能(ウォームホイールからウォームを回すことができない状態)によって、植付具64のシャクリ(植付具64が停止位置(上死点位置)の手前で停止し逆転すること)の発生を防止することができる。
図7、図8に示すように、ウォーム30、ウォームホイール31及び第1トルクリミッタ33は、伝動ケース12の上部前側に設けられたケーシング28に内蔵され、第2伝動機構23B及び電磁クラッチ24は、ケーシング28の左側方に位置する伝動カバー29によって覆われている。
図2、図3、図9に示すように、移植機3は、複数の移植ユニット(第1〜第3移植ユニット36A〜36C)を有する。第1移植ユニット36Aは、移植機3の機幅方向K2の一側部(左側部)に設けられている。第2移植ユニット36Bは、移植機3の機幅方向K2の他側部(右側部)に設けられている。第3移植ユニット36Cは、第1移植ユニット36Aと第2移植ユニット36Bとの間(移植機3の機幅方向K2の中央部)に設けられている。
図11に示すように、作業機連結機構41は、移植機3が取り付けられるツールバー43と、ツールバー43をロータリ耕耘機3に昇降可能に連結する連結リンク機構44とを有する。
図15、図16に示すように、中央リンク44Cは、機幅方向K2で対向して配置されたリンク52及びリンク53と、リンク52及びリンク53の一端部(前端部)が枢支される前ブラケット54と、リンク52及びリンク53の他端部(後端部)が枢支される後ブラケット55とを有する。
前ブラケット54は、伝動ケース12の上壁12aに固定されている。前ブラケット54は、機幅方向K2で対向して配置された第1側壁54a及び第2側壁54bと、第1側壁54a及び第2側壁54bの前端部同士を連結する前壁54cとを有する。第1側壁54aと第2側壁54bとの間に、ボス52a及びボス53aが配置され、該ボス52a及びボス53aは、枢軸56Fを介して前ブラケット54に機幅方向K2の軸心回りに回転自在に支持されている。
図15、図16に示すように、昇降駆動装置42は、昇降シリンダ(油圧アクチュエータ)C1を有する。昇降シリンダC1は、シリンダ本体C1aと、ピストンロッドC1bとを有する油圧シリンダで構成されている。ピストンロッドC1bの先端部には、連結部材62の基部が取り付けられている。連結部材62の先端部は、連結壁57cを挿通して第1側壁57aと第2側壁57bの間に位置している。シリンダ本体C1aのボトム側には、ボス59aが設けられ、連結部材62の先端部には、ボス59bが設けられている。ボス59aは、枢軸56Fに回転自在に支持され、ボス59bは、支軸63に回転自在に支持されている。
第1機枠37A、第2機枠37B、第3機枠37Cは、構成が同じであるので、これらの内の1つの機枠について説明し、他の機枠についての説明は省略する。
機枠37は、メインフレーム65と、連結ブラケット61とを有する。第1機枠37Aのメインフレーム65に苗供給装置38A、植付装置39A及び覆土装置40A等が搭載され、第2機枠37Bのメインフレーム65に苗供給装置38B、植付装置39B及び覆土装置40B等が搭載され、第3機枠37Cのメインフレーム65に苗供給装置38C、植付装置39C及び覆土装置40C等が搭載される。
図11に示すように、作業機1は、作業機連結機構41から後方に延びていて移植機3の後部を支持する保持フレーム66を有する。
図21、図22に示すように、保持フレーム66は、複数のサポート杆(第1サポート杆67L、第2サポート杆67R)と、該サポート杆67L、67Rの後部に設けられた保持杆69とを有する。
第1サポート杆67Lは、第3機枠37Cの左側方に配置されている。第1サポート杆67Lは、横部材68Aと、縦部材68Bとを有する。横部材68Aは、前端部が、ツールバー43の上面に固定(連結)され、ツールバー43から後方に延びている。横部材68Aは、第1機枠37A〜第3機枠37Cの後部にまで延びていると共に、後端部は、第1機枠37A〜第3機枠37Cの後端より前方に位置している。縦部材68Bは、上端部が横部材68Aの後端部の下面に固定されていて該横部材68Aの後端部から下方に延びている。
保持杆69は、第1機枠37A〜第3機枠37Cの後部下方に配置されている。また、保持杆69は、第1機枠37Aの左端部から第2機枠37Bの右端部にわたって設けられており、第1サポート杆67L及び第2サポート杆67Rの縦部材68Bの下端に固定されている。また、保持杆69は、第7フレーム材65gの下面に当接している。言い換えると、第7フレーム材65g(機枠37)は、保持杆69上に機幅方向K2に移動可能に載置されている。保持杆69は、各機枠37A〜37Cの第7フレーム材65gにUボルト等を有する固定具70によって固定されている。この固定具70を外すことにより、第1機枠37A〜第3機枠37Cが保持杆69上を機幅方向K2に移動可能(スライド可能)である。また、固定具70は、保持杆69上の複数の位置で第7フレーム材65gを固定することが可能である。なお、保持杆69は、第7フレーム材65gに固定されなくてもよい。
第1覆土装置40A、第2覆土装置40B、第3覆土装置40Cの構造は、同様に構成されるので、第1覆土装置40Aを説明し、第2覆土装置40B、第3覆土装置40Cの構造の説明は省略する。
また、第1覆土装置40ALと第1覆土装置40ARの構成は同様に構成されるので、第1覆土装置40ALの構造を説明し、第1覆土装置40ARの構造の説明は省略する。
覆土輪81L及び覆土輪81Rは、植付具64の後方の圃場上面を回転し、植え付けた苗の根本部分に土寄せして覆土すると共に、苗の根本部分を鎮圧する。
取付部材83は、第1部材83Aと、第2部材83Bと、第1支軸83Cと、第2支軸83Dとを有する。第1部材83Aは、覆土輪81Rの上方に位置している。また、第1部材83Aは、第9フレーム材65iと第13フレーム材65mとにわたって設けられた取付プレート88に高さ調整可能に取り付けられている。第2部材83Bは、覆土輪81Lの上方に位置し、第1部材83Aの下部の側方(左側方)に間隔をおいて配置されている。第1支軸83Cは、第1部材83Aの下部と第2部材83Bの上部とにわたって設けられている。第2支軸83Dは、第1支軸83Cの下方に位置し、第1部材83Aの下部と第2部材83Bの下部とにわたって設けられている。
連結リンク86Lは、第1支軸83Cと第3支軸89Aとにわたって設けられた上リンク91Aと、第2支軸83Dと第4支軸89Bとにわたって設けられた下リンク91Bとを有する。連結リンク86Rは、第1支軸83Cと第5支軸90Aとにわたって設けられた上リンク92Aと、第2支軸83Dと第6支軸90Bとにわたって設けられた下リンク92Bとを有する。連結リンク86L及び連結リンク86Rは、平行リンクであり、また、後方に行くに従って下方に移行する傾斜状とされている。
スプリング87は、引張りコイルバネによって構成され、本実施形態では4本設けられている。2本のスプリング87は、第2支軸83Dと第3支軸89Aとにわたって設けられ、他の2本のスプリング87は、第2支軸83Dと第5支軸90Aとにわたって設けられている。スプリング87は、覆土輪81L、81Rを下方に付勢している。
図24に示すように、移植機3は、機枠37の対地高さを検出する高さ検出機構93を有する。対地高さは、図3に示すように、苗が植え付けられる植付面W1に対する機枠37の下端の相対高さH1である。植付面W1は、ロータリ耕耘機2の後部カバー19Bで整地される圃場表面であり、圃場に畝が形成される場合は、植付面W1は畝の上面である。高さ検出機構93は、第1覆土装置40A、第2覆土装置40B、第3覆土装置40Cのいずれに設けられていてもよい。ここでは、第1覆土装置40Aに設けられた場合を例に説明する。
第1連結リンク95は、検知部材94を機枠37に上下動可能に連結する部材である。本実施形態では、第1連結リンク95は、検知部材94が覆土輪81Lである場合は、連結リンク86Lであり、検知部材94が覆土輪81Rである場合は、連結リンク86Rである。
高さ検出機構93は、第1角度センサ73(ポテンショメータの回転軸)に一端部が取り付けられた検出アーム97と、この検出アーム97の他端部と第1連結リンク95とを連動連結する連動リンク98とを有する。連動リンク98は、例えば、第3支軸89A或いは第5支軸90Aに連結される。
図26、図27に示すように、作業機1は、ロータリ耕耘機2に機枠37を昇降可能に連結する第2連結リンク101と、第2連結リンク101の回転角を検出する第2角度センサ74とを有する。第2連結リンク101は、本実施形態では、第1側部リンク44Aのリンク47である。第2連結リンク101は、第2側部リンク44Bのリンク47であってもよいし、中央リンク44Cのリンク52又はリンク53であってもよい。
第2角度センサ74(ポテンショメータの回転軸)には、連動アーム100の一端部が連結されている。連動アーム100の他端は、第2連結リンク101に一体回転可能に取り付けられている。
図17に示すように、第1角度センサ73及び第2角度センサ74は、制御装置26に接続されている。
制御装置26は、高さ設定部26bと、高さ制御部26cとを有する。
高さ設定部26bは、高さ設定部材75からの信号を取得し、機枠37の対地高さH1を高さ設定部材75で決めた設定対地高さに設定する。また、高さ設定部26bは、高さ設定部材75で設定対地高さを変更操作すると、昇降駆動装置42を駆動して、機枠37の対地高さH1を変更した設定対地高さにする。
具体的には、機枠37の対地高さH1が設定対地高さである状態から検知部材94が圃場上面に追従して上動する、即ち、機枠37の対地高さH1が設定対地高さより相対的に低くなると、機枠37の対地高さH1が設定対地高さになるように昇降駆動装置42を駆動して(昇降シリンダC1を収縮させて)、機枠37を上動させる。また、機枠37の対地高さH1が設定対地高さである状態から検知部材94が圃場上面に追従して下動する、即ち、機枠37の対地高さH1が設定対地高さより相対的に高くなると、機枠37の対地高さH1が設定対地高さになるように昇降駆動装置42を駆動して(昇降シリンダC1を伸長させて)機枠37を下動させる。
次に、原動機E1からの動力を苗供給装置38及び植付装置39に伝達する動力伝達機構105について説明する。
図9、図28、図29に示すように、第3機枠37Cの前部には、機幅方向K2の中央部に位置する取入軸103が設けられ、この取入軸103にジョイントJ2が連結されている。取入軸103は、後部に第7ギア(ベベルギア)G7を有している。第7ギアG7は、後ブラケット55の第2部材57に取り付けられたギアケース106内において第8ギア(ベベルギア)G8に噛合している。第8ギアG8は、第6伝動軸S6に一体回転可能に取り付けられている。第6伝動軸S6に伝達された動力は、第3伝動機構(チェーン巻掛伝動機構)23Cを介して主軸107に伝達される。第3伝動機構23Cは、第6伝動軸S6と一体回転する駆動スプロケット108aと、主軸107と一体回転する従動スプロケット108bと、駆動スプロケット108aと従動スプロケット108bとにわたって巻掛けられたチェーン180cとを有して構成されている。
図30に示すように、第4トルクリミッタ109Cは、ハブ112と、スプリング(付勢バネ)113と、バネ受け114と、噛み合い部115とを有する。ハブ112は、スプライン嵌め合い等によって主軸107に結合されている。即ち、ハブ112は、主軸107に一体回転可能で且つ軸心方向に移動可能に嵌められている。スプリング113は、例えば、コイルスプリングによって形成され、ハブ112とバネ受け114との間に介在されている。バネ受け114は、主軸107に嵌められており、ハブ112から離れる方向の移動が規制されている。噛み合い部115は、ハブ114に設けられた係合歯と、第3筒軸110Cに設けられた噛合歯との噛み合いによって構成されている。スプリング113の付勢力によって噛み合い部115が噛合していると、主軸107から第3筒軸110Cへ動力が伝達される。第3植付装置39CL、第3植付装置39CRの少なくとも一方に過負荷が作用すると、該過負荷は第3筒軸110Cに作用し、これにより、スプリング113の付勢力に抗してハブ114が移動し噛み合い部115が外れる。これにより、主軸107から第3筒軸110Cへの動力の伝達(トルク伝達)が遮断される。
第1植付装置39AL、第1植付装置39ARの少なくとも一方に過負荷が作用すると、噛み合い部115が外れ、主軸107から第1筒軸110Aへの動力の伝達が遮断され、第2植付装置39BL、第2植付装置39BRの少なくとも一方に過負荷が作用すると、噛み合い部115が外れ、主軸107から第2筒軸110Bへの動力の伝達が遮断される。
次に、植付装置39について説明する。
第1植付装置39A、第2植付装置39B及び第3植付装置39Cは、同様に構成されるので、図29、図31に図示した第3植付装置39Cの構造を説明し、第1植付装置39A及び第2植付装置39Bについての構造の説明は省略する。また、左の第3植付装置39CLと右の第3植付装置39CLとは、左右対称に構成されている他は、同様に構成されるので、共通部分の説明を省略して説明する。
第3植付装置39CLは、植付具64と、植付昇降機構139とを有する。第3植付装置39CRは、第3植付装置39CLと同様に、植付具64と、植付昇降機構139とを有する。
植付具64は、圃場(畝)に苗を植え付ける部材である。植付具64は先端が下方に向いたくちばし状を呈し(図34参照)、前構成体140と後構成体141を有している。植付具64は、前構成体140と後構成体141とが前後方向K1で離反及び近接することにより開閉自在とされている(図29参照)。なお、前構成体140と後構成体141とは引張りバネによって閉じる方向に付勢されている。
植付昇降機構139は、第1ケース120と、第2ケース121と、取付部材122とを有する。植付昇降機構139Lの第1ケース120は、第1植付フレーム78Lに支軸118Lを介して回転自在に支持されている。植付昇降機構139Rの第1ケース120は、第2植付フレーム78Rに支軸118Rを介して回転自在に支持されている。第2ケース121は、第1ケース120の遊端側に回転自在に支持されている。取付部材122は、第2ケース121に支持されている。取付部材122に植付具64が支持されている。
図34に示すように、植付具64には、上昇した位置(上死点位置)で苗が落下供給される。このとき植付具64は閉じた状態であって、該植付具64の内部に苗N1が収容され且つ保持される。その後、植付具64は、図35、図36に示すように、苗N1を保持して下降すると共に下部が圃場F1に突入する。また、植付具64は、圃場F1に突入した際に開き、圃場F1に植穴F2を形成すると共に開いた状態で苗N1を下方に落下して放出する。これにより、圃場F1に苗N1が植え付けられる。
上述の通り、第3植付装置39CLと第3植付装置39CRとは、機幅方向K2に並んで、前後方向K1において異なる位置に配置されている。これによって、一つの移植ユニットによって、畝に苗を千鳥状に2条植えする(機幅方向K2で隣接する苗の一方を他方に対して前後一方に位置ずれして植え付ける)ようにしている。
図9に示すように、移植機3は、複数のアシスト装置151を有する。複数のアシスト装置151は、第1移植ユニット36Aに設けられた第1アシスト装置151Aと、第2移植ユニット36Bに設けられた第2アシスト装置151Bと、第3移植ユニット36Cに設けられた第3アシスト装置151Cとを含む。アシスト装置151は、植付具64の昇降動作をアシストする装置である。
第1アシスト装置151A、第2アシスト装置151B及び第3アシスト装置151Cは、同様に構成されるので、図28、図29に図示した第3アシスト装置151Cについて説明し、第1アシスト装置151A、第2アシスト装置151Bの構造については説明を省略する
図32、図33に示すように、アシスト装置151は、アシストスプリング152と、スプリング作動機構153とを有する。
スプリング作動機構153は、植付具64を昇降させる動力(原動機E1の動力)によって動作し、植付具64が下降する際にアシストスプリング152を圧縮すると共に植付具64が上昇する際にアシストスプリング152を伸長させる機構である。
可動杆155は、丸棒材によって形成され、支軸158の後方に前後方向に配置されている。可動杆155の一端部(前端側)に、ベアリングによって構成されたボス159が設けられている。ボス159は、支軸158に回転自在に嵌められている。したがって、可動杆155の一端部は、回転部材154における回転中心から偏倚した部位に枢支されている。
この上死点の位置から、回転軸111Cの回転により回転部材154がY3方向に回転すると、図35に示すように、植付具64が下降すると共に、回転部材154の突出端部が回転軸111Cの上方側を後方側に回転して可動杆155を後方に移動させる。可動杆155が後方に移動すると、規制具157がホルダ156に接近する方向に移動し、アシストスプリング152が圧縮する。したがって、アシストスプリング152は、植付具64が下降する際に規制具157がホルダ156に接近する方向に移動することで圧縮する。このときアシストスプリング152の付勢力Z1は、回転軸111Cの回転方向Y3とは逆の方向に作用し、植付具64を上昇させる方向に作用する。これにより、植付具64が自由落下によって該植付具64を駆動する力よりも早く動くのを防止することができる。これにより、植付具64が上下動範囲の下死点で停滞、振動するのを防止することができる。また、植付具64が下死点位置で停滞、振動することにより苗をつまみ上げることを防止することができる。これにより、植付姿勢をよくするために、植付具64の先端(下端)を狭くすることができる。
図33、図38に示すように、作業機1は、植付具64の位置とアシストスプリング152の伸縮状態(圧縮状態)との関係を調整する調整部166を有する。調整部166は、回転軸111Cの他端側に設けられている。
調整部166は、回転軸111C、111A、111B(回転軸111という)とスプライン嵌め合い等によって結合されて一体回転する第1伝動部材167と、第1伝動部材167に連結されて一体回転すると共に植付昇降機構139に動力を伝達する第2伝動部材である駆動スプロケット116Rとを有する。
土落とし具125は、植付フレーム78L(78R)に上端部が前後に揺動可能に枢支された支持杆127の下端に取り付けられている。支持杆127には、ブラケット部材128を介して回転自在なローラ129が設けられ、ローラ129は、第1ケース120に固定されたカム環130の外周に当接している。支持杆と植付フレーム78L(78R)とにわたって引張りバネ131が設けられ、このバネ131は、ローラ129がカム環130の外周に当接する方向に支持杆127を付勢している。
図3に示すように、第1苗供給装置38Aは、第1植付装置39Aの上方に配置され、第2苗供給装置38Bは、第2植付装置39Bの上方に配置され、第3苗供給装置38Cは、第3植付装置39Bの上方に配置されている。
苗供給装置38は、下方に位置する植付具64に苗を落下させて供給する装置である。
図45、図46に示すように、第3苗供給装置38Cは、第3機枠37Cに支持される装置フレーム176を有する。同様に、第1苗供給装置38Aも第1機枠37Aに支持される装置フレームを有し、第2苗供給装置38Bも第2機枠37Bに支持される装置フレームを有する。
詳しくは、第1供給カップ171と第2供給カップ172とは、平面視で前後方向K1に長い長円形を呈するようにループ状に並べて配置されている。また、第1供給カップ171と第2供給カップ172とは、長円形の移送経路Pに沿って交互に配置されている。
図48に示すように、第1供給カップ171は、投入される苗N1を収容する収容部181aと、索体180に取り付けられる取付部182aと、収容部181aの下端の開口を塞ぐ蓋183とを有する。第2供給カップ172も、同様に、収容部181bと、取付部182bと、蓋183bとを有する。蓋183a、183bは、収容部181a、181bの下部にヒンジによって枢支されていて、収容部181a、181bの下端開口を開閉自在としている。蓋183a、183bが閉じていることにより、収容部181a、181b内に苗N1が保持可能であり、蓋183a、183bが開くことにより、収容部181a、181bから下方に苗N1が排出可能である。
第1開放位置D1と第2開放位置D2とは、前後方向K1において異なる位置に設定されている。本実施形態では、第2開放位置D2が第1開放位置D1に対して後方に位置ずれしている。第2開放位置D2が第1開放位置D1に対して後方に位置ずれしているのに対応して、各移植ユニットにおける右の植付装置が左の植付装置に対して後方に位置ずれしている。
第1規制杆186aは、第1開放位置D1及び第2開放位置D2の前方側において、蓋183a、183bの下面に当接する。したがって、第1規制杆186aは、第1開放位置D1及び第2開放位置D2の前方側において、蓋183a、183bの開きを規制する。第2規制杆186bは、第1開放位置D1及び第2開放位置D2の後方側において、蓋183a、183bの下面に当接する。したがって、第2規制杆186bは、第1開放位置D1及び第2開放位置D2の後方側において、蓋183a、183bの開きを規制する。
第1前方椅子187Aは、第1苗供給装置38Aの前方に配置され、第2前方椅子187Bは、第2苗供給装置38Bの前方に配置されている。第1側方椅子187Cは、第1苗供給装置38Aの左側方に配置され、第2側方椅子187Dは、第2苗供給装置38Bの右側方に配置されている。第3側方椅子187Eは、第3苗供給装置38Cの後部の左側方に配置され、第4側方椅子187Fは、第3苗供給装置38Cの後部の右側方に配置されている。
作業者U1は、苗載せ台190上の苗トレイ189から苗を供給カップ171、172に苗を供給することができる。苗載せ台190は、第3苗供給装置38Cの上方に設けられているので、即ち、中央の苗供給装置の上方に設けられているので、第1前方椅子187A、第2前方椅子187B、第1側方椅子187C〜第4側方椅子187Fの各椅子に着座した作業者U1が、苗載せ台190上の苗トレイ189から苗を取ることができる。即ち、苗載せ台190は、各椅子に着座した作業者U1が苗載せ台190上の苗トレイ189から苗を取ることのできる位置に配置されている。
第3苗供給装置38Cは、第1苗供給装置38A及び第2苗供給装置よりも後方に長く形成されており、後部が苗載せ台190から後方に突出している。第3側方椅子187E及び第4側方椅子187Fに着座した作業者U1は、この苗載せ台190から後方に突出する部分に在る供給カップ171、172に苗を供給することができる。言い換えると、苗載せ台190は、第3苗供給装置38Cの前部から前後方向K1の中途部にわたって設けられている。また、苗載せ台190の前部は、第3苗供給装置38Cから前方に突出している。また、苗載せ台190は、第3苗供給装置38Cから右方及び左方に突出している。以上のように、苗載せ台190は、第3苗供給装置38Cの上方を前部から中途部にわたって覆っている。
取付体196は、第1側枠材196Aと、第2側枠材196Bと、連結枠材196Cとを有する。第1側枠材196Aは、ロータリ耕耘機2の下部の左側方に配置され、ロータリ耕耘機2に取り付けられている。第2側枠材196Bは、ロータリ耕耘機2の下部の右側方に配置され、ロータリ耕耘機2に取り付けられている。第1側枠材196A及び第2側枠材196Bは、ロータリ耕耘機2の前端部から後方に向けて延在している。第1側枠材196A及び第2側枠材196Bの後部は、ロータリ耕耘機2から後方に突出して、移植機3の前部側方に位置している。連結枠材196Cは、後サポートフレーム13Rの後方側に機幅方向K2に沿って配置され、第1側枠材196Aと第2側枠材196Bとを連結している。
図50、図51に示すように、シートフレーム197は、椅子が取り付けられるフレームである。具体的には、シートフレーム197には、第1側方椅子187C〜第4側方椅子187Fが取り付けられる。
フレーム本体199に複数の椅子が取り付けられる。フレーム本体199は、移植機3の左側方(一側方)に配置された第1フレーム部201と、移植機3の右側方(他側方)に配置された第2フレーム部202と、第1フレーム部201と第2フレーム部202の後部同士を連結する第3フレーム部203とを有する。第1フレーム部201及び第2フレーム部202は、角パイプ材で形成されている。第1フレーム部201は、第1側枠材196Aの後方に前後方向に延伸するように配置されている。第2フレーム部202は、第2側枠材196Bの後方に前後方向に延伸するように配置されている。
図52、図53に示すように、第1機構200Aは、2枚の前プレート207A、207Bと、2枚の後プレート208A、208Bと、前プレート207A、207Bと後プレート208A、208Bとに連結された2つのリンク209A、209Bとを有する。
フレーム本体199は、第1機構200A及び第2機構200Bによって、平行状に上下動可能である。
複数の車輪(第1車輪206A〜第5車輪206E)は、例えば、タイヤによって構成され、接地してフレーム本体199を支持する。したがって、シートフレーム197は、ロータリ耕耘機2及び移植機3に対して圃場の凹凸に追従して上下動する。
第2車輪206Bは、第2フレーム部202の後部に車輪支持部材210Bを介して取り付けられている。第2車輪206Bは、車輪支持部材210Bに高さ調整可能に取り付けられている。
第4車輪206Dは、第1フレーム部201の前部に車輪支持部材210Dを介して取り付けられている。第4車輪206Dは、車輪支持部材21DCに高さ調整可能に取り付けられている。第4車輪206Dは、第1側方椅子187Cの前方に設けられている。
図50、図51に示すように、作業機1は、シートフレーム197を持ち上げる持上げ機構211を有する。持上げ機構211は、揺動部材213と、揺動アクチュエータ214と、リンク部材215とを有する。取付体196は、持上げ機構211が取り付けられる支持フレーム212を有する。
揺動アクチュエータ214は、本実施形態では、電動シリンダである。なお、揺動アクチュエータ214は、油圧シリンダであってもよいし、電動油圧シリンダであってもよい。
リンク部材215は、揺動部材213とシートフレーム197とにわたって設けられている。具体的には、リンク部材215は、上部が揺動部材213の後部に機幅方向K2の軸心回りに回転自在に枢支されていて、揺動部材213の後部から下方に突出状とされている。また、リンク部材215の下部には、長手方向に長い長穴220が形成されている。この長穴220に、第3フレーム部203に固定のステー219に設けられた係合ピン221が挿通している。
図57〜図61は、他の実施形態に係る対地作業装置1Bを示している。
この実施形態にあっても、対地作業装置1Bは、ロータリ耕耘機2と移植機3とを有し、ロータリ耕耘機2は、トラクタ1Aに昇降可能に装着され、移植機3はロータリ耕耘機2に昇降可能に装着されている。
作業機1は、対地作業装置1B(移植機3)に対して作業する作業者U1が座る複数の椅子を有する。複数の椅子は、複数の前方椅子(第1前方椅子187A、第2前方椅子187B)と、複数の後方椅子(第1後方椅子187G、第2後方椅子187H)である。第1前方椅子187Aは、第1移植ユニット36Aの前方に設けられ、第2前方椅子187Bは、第2移植ユニット36Bの前方に設けられている。また、第1後方椅子187Gは、第1移植ユニット36Aの後方に設けられ、第2後方椅子187Hは、第2移植ユニット36Bの後方に設けられている。
苗供給装置38の前後に作業者U1が座る椅子を設けることにより、作業機1(対地作業装置1B)の機幅方向K2の幅を減少させる(狭くする)ことができ、圃場間の移動が容易になると共にトラック輸送の際の輸送が容易(有利)になる。また、第1開放位置D1(苗落とし位置)及び第2開放位置D2(苗落とし位置)が、供給カップ171、172の移送経路R1の前後方向中途部に位置するので、即ち、苗を落とす位置が目の前にないので、供給カップ171、172への苗の供給作業が容易になる。また、前の作業者U1と後の作業者U1の作業が統一されるため、作業者U1の交代が容易になる。
図58に示すように、第1リンク部材215Aは、第1側枠材196A及び第1機構200Aの機幅内方に配置されている。第2リンク部材215Bは、第2側枠材196B及び第2機構200Bの機幅内方に配置されている。
なお、係合ピン221は、フレーム本体199に設けられていてもよい。また、リンク部材215の前端部は、機枠37に枢支されていてもよい。
その他の構成は、図1〜図56に記載の一実施形態の作業機1と同様に構成される。
図62〜図73は、植付け深さの自動調整システムの他の例を示している。
検出機構231は、圃場の凹凸に追従して上下動する検出部材232と、検出部材232の上下動に連動して回転するカム233と、カム233に係合する第1リミットスイッチ234、第2リミットスイッチ235及び第3リミットスイッチ236とを有する。
検知部材231は、本実施形態では、覆土輪81L、81Rである。検知部材231は、機枠37に上下揺動自在に支持された支持フレーム237の後部に取り付けられている。支持フレーム237は、前部に機幅方向K2の軸心を有する筒状のボス238が設けられている。このボス238は、機枠37に設けられた支持杆239に支持されている。支持杆239は、機幅方向K2に延伸する軸心を有し、第7フレーム材65gから下方に延出する支持プレート240に固定されている。ボス238は、支持杆239の外側に、軸心回りに回転自在で且つ機幅方向K2に移動可能に嵌められている。これにより、支持フレーム237が上下に揺動可能であると共に、機幅方向K2に位置調整可能である。支持フレーム237が上下に揺動することにより、検出部材232が上下動可能である。ボス238は、機幅方向K2の任意の位置で支持杆239に固定具によって固定可能である。
図64に示すように、ロッド部材242の下端部は、支持フレーム237の後部に設けられた取付ステー241に機幅方向K2の軸心回りに回転自在に支持されている。したがって、ロッド部材242は、検出部材232の上下動に伴って上下動する。
図67、図68に示すように、係合部材249は、筒部材251と、係合軸252とを有する。筒部材251は、ロッド部材242に上下方向移動可能に嵌められている。また、筒部材252は、固定ネジ250によってロッド部材242に取り付けられている。したがって、固定ネジ250を緩めることにより、ロッド部材242に対して筒部材252が上下位置調整可能である。係合軸252は、筒部材251に径方向外方(右方)に突出状に設けられている。
カム本体部233aは、カム支軸255を中心とする円板状に形成され、外周部に、径方向外方に突出した第1押圧部233c、第2押圧部233d及び第3押圧部233eを有する。
第1押圧部233cは、第1リミットスイッチ234を押圧する部位である。詳しくは、第1押圧部233cは、第1リミットスイッチ234の接触子234aを押圧する部位である。第2押圧部233dは、第2リミットスイッチ235を押圧する部位である。詳しくは、第2押圧部233dは、第2リミットスイッチ235の接触子235aを押圧する部位である。第3圧部233eは、第3リミットスイッチ236を押圧する部位である。詳しくは、第3押圧部233eは、第3リミットスイッチ236の接触子236aを押圧する部位である。
上記検出機構231にあっては、図67に示す状態が中立状態であり、このとき、第1リミットスイッチ234、第2リミットスイッチ235及び第3リミットスイッチ236は、カム233に押圧されていない。即ち、第1リミットスイッチ234、第2リミットスイッチ235及び第3リミットスイッチ236は、OFF状態である。
機枠37が設定対地高さに在る状態から、検出部材232が上動してカム233が一方向a1に回転し、第1リミットスイッチ234がONすると、該第1リミットスイッチ234の接点が閉じ、第1リレー256が励磁状態となる。第1リレー256が励磁されると、該第1リレー256の接点が閉じ、図17に示す昇降駆動装置42の第1ソレノイド71dに上昇指令信号が送られる。言い換えると、第1リミットスイッチ234の接点が閉じると共に第1リレー256の接点が閉じると、第1リレー256から昇降駆動装置42へ第1電流e1が流れ、該第1リレー256からの第1電流e1によって第1ソレノイド71dが通電される。これにより、電磁弁71が中立位置71aから上昇位置71bに切り替えられ、昇降シリンダC1が収縮して機枠37が上昇する。一方、機枠37が上昇すると、カム233が他方向a2に回転する。そして、機枠37が設定対地高さに戻ると、カム233が中立位置に戻り、第1リミットスイッチ234がOFFすると共に電磁弁71が中立位置71aに戻り、機枠37が停止する。
また、第2リミットスイッチ235がONした状態から、さらに検出部材232が下動してカム233が他方向a2に回転し、第3リミットスイッチ236がONすると、該第3リミットスイッチ236の接点が開き、第2リレー257が非励磁状態となる。第2リレー257が非励磁状態となると、第2ソレノイド71eへの上昇指令信号の送信が停止する。言い換えると、昇降駆動装置42(第2ソレノイド71e)への第2電流e2の供給(通電)が停止する。これにより、電磁弁71が中立位置71aに戻り、機枠37が停止する。
この図74に示す植付装置39にあっては、植付具64を昇降可能に支持する植付昇降機構261は、リンク機構によって構成されている。
植付昇降機構261は、機枠37に固定の植付フレーム260に上部が枢支された第1揺動リンク262A及び第2揺動リンク262Bと、該第1揺動リンク262A及び第2揺動リンク262Bの下部に枢支された揺動体263と、この揺動体263に前部が枢支されていて後上方へ延びる第3揺動リンク264A及び第4揺動リンク264Bと、該第3揺動リンク264A及び第4揺動リンク264Bの後部に枢支されたプレート部材265とを有する。
植付駆動軸267が回転することにより、第1揺動リンク262A及び第2揺動リンク262Bが前後に揺動すると共に第3揺動リンク264A及び第4揺動リンク264Bが上下に揺動することで、植付具64が略楕円状の軌跡A1を描くように昇降する。
アシスト装置151の可動杆155の先端部のボス159は、プレート部材265に支軸158を介して枢支されている。可動杆155の基部側が挿通されるホルダ156は、揺動体263に固定されたホルダブラケット160に回転可能に取り付けられている。アシスト装置151のその他の構成は、図32、図33に示すアシスト装置151と同様に構成される。
図75に示すように、移植機3は、複数の主軸(第1主軸270A、第2主軸270B)を有する。第1主軸270Aには、動力源271の動力が巻掛け伝動機構272、第1入力軸273A、第1クラッチ269Aを介して動力が伝達される。第2主軸270Bには、動力源271の動力が巻掛伝動機構272、第2入力軸273B、第2クラッチ269Bを介して動力が伝達される。
移植機3は、機幅方向K2に並設された複数の植付装置(39A1〜39A3、39B1〜39B3)を有する。言い換えると、移植機3(作業機1)は、機幅方向K2に並設された複数の植付具64を有する。また、移植機3は、機幅方向K2に並設された複数の苗供給装置(38A1〜38A3、38B1〜38B3)を有する。苗供給装置38は、各植付装置39に対応した数、設けられている。
植付装置39B1〜39B3は、第2主軸270Bから動力が伝達されて昇降駆動され、苗供給装置38B1〜38B3は、第2主軸270Bから動力が伝達されて駆動される。
また、各植付装置39(植付具64)は、機幅方向K2に一列状に並べて配置されていてもよいし、機幅方向K2で隣接する植付装置39(植付具39)が前後方向K1において位置ずれするように設けられていてもよい。
この図75に示す移植機3にあっては、全ての植付具64を上下動範囲の上死点位置で停止させることができ、上死点位置での苗の受け渡しが安定的に行える。また、隣接する植付具への動力伝達の切断時間は、別々に設定することができるので、隣接する植付条の進行方向の間隔を任意に調整可能である。即ち、機幅方向K2で隣り合う苗の前後方向の距離(間隔)を自由に変えることができる。また、隣接する植付条ごとに株間を変更することができる。
図76に示す移植機3では、複数の電磁クラッチは、複数の第1クラッチ(269A1〜269A3)と、複数の第2クラッチ(269B1〜269B3)とを有する。
駆動源271の動力は、巻掛伝動機構277を介して主軸270に伝達される。主軸270に伝達された動力は、巻掛伝動機構264A1を介して軸275A1に伝達され、巻掛伝動機構264A2を介して軸275A2に伝達され、巻掛伝動機構264A3を介して軸275A3に伝達される。また、軸275A1に伝達された動力は、巻掛伝動機構274B1を介して軸275B1に伝達され、軸275A2に伝達された動力は、巻掛伝動機構274B2を介して軸275B2に伝達され、軸275A3に伝達された動力は、巻掛伝動機構274B3を介して軸275B3に伝達される。
図77は、他の実施形態に係る電磁クラッチ24の制御系統、移植機3の動力伝達系統を示すブロック図を示している。
この実施形態では、電動モータ278の動力によって、移植機3(苗供給装置38A〜38C及び植付具64)が駆動する。したがって、電動モータ278は、植付具64を昇降させると共に苗供給装置38A〜38Cを作動させる動力を発生する駆動モータである。電動モータ278は、例えば、移植機3の機枠37に取り付けられる。また、電動モータ278は、例えば、トラクタ1AのバッテリB1に接続され、該バッテリB1から電力が供給される。
また、電動モータ278は、制御装置26に接続され、該制御装置26によって回転数の制御が行われる。制御装置26は、例えば、トラクタ1AのバッテリB1に接続され、該バッテリB1から電力が供給される。制御装置26には、トラクタ1Aの車速又は移動量を検出する検出センサ279が接続されている。検出センサ279は、例えば、トラクタ1Aに装備された車速センサ、又はトラクタ1Aの走行距離を測定する距離センサ(回転センサ)を採用できる。制御装置26は、検出センサ279によって検出された車速又は移動量に連動して電動モータ(駆動モータ)278の回転数を制御する。これにより、植付具64の動作を車速に連動させることができる。
この図78に示す実施形態にあっても、電磁クラッチ24を設けずに、駆動モータ285を断続運転することにより、設定した株間に苗を植え付けるようにしてもよい。
図79に示す実施形態は、図78の実施形態における油圧モータ281に代えて、静油圧無段変速機(HST:Hydro Static Transmission)284によって移植機3を駆動するようにした実施形態を示す。
HST284は、HSTポンプ284aとHSTモータ284bとを有する。HSTポンプ284aは、駆動モータ285の動力によって駆動される。駆動モータ285は、油圧モータ又は電動モータ等で構成される。駆動モータ285が油圧モータの場合、例えば、流量調整弁284又は補助コントロールバルブ283から油圧が供給されて回転駆動される。駆動モータ285が電動モータの場合、電動モータはバッテリB1に接続され、例えば、バッテリB1から電力が供給され、電動モータが回転駆動される。
この図79に示す実施形態にあっても、電磁クラッチ24を設けずに、駆動モータ285を断続運転することにより、設定した株間に苗を植え付けるようにしてもよい。
図80は、株間の手動調整機能を示すブロック図である。
図80に示すように、作業機1は、設定した株間の微調整操作をする株間調整スイッチ288を有する。株間調整スイッチ288は、図80に示す基準位置から異なる2方向(矢印b1方向(一方向)、矢印b2方向(他方向))に手動で操作可能なスイッチである。株間調整スイッチ288は、例えば、ロータリスイッチによって構成される。株間調整スイッチ288は、制御装置26に接続されており、制御装置26は、株間調整スイッチ288からの信号を取得する。
第1目盛り289aは、株間調整スイッチ288の基準位置で指示部288aが一致する目盛りである。第1目盛り289aは、平地(水平圃場)での作業時に合わせる目盛りである。
第4目盛り289dは、第1目盛り289aと他方向b2において隣接する目盛りである。第5目盛り289eは、第4目盛り289dと他方向b2において隣接する。第4目盛り289d及び第5目盛り289eは、上り傾斜での作業時(傾斜地を上りながら作業を行う時)に指示部288aを合わせる目盛りである。
下り傾斜での作業時にあっては、作業機1が進行方向に引っ張られるため、スリップ率が小さくなり、実際の株間が長くなる傾向にある。この下り傾斜での作業時にあっては、例えば、指示部288aを、小さい傾斜のときには第2目盛り289bに合わせ、該傾斜よりも大きい傾斜のときには第3目盛り289cに合わせる。
具体的には、指示部288aを第4目盛り289dに合わせると、例えば、第1補正部26eは、株間設定器27で設定されたパルス数から1パルスを足し算し、この足し算されたパルス数に達すると電磁クラッチ24を接続する。また、指示部288aを第5目盛り289eに合わせると、例えば、第1補正部26eは、株間設定器27で設定されたパルス数から2パルスを足し算し、この足し算されたパルス数に達すると電磁クラッチ24を接続する。
また、第1補正部26eによる電磁クラッチ24の切断時間の制御は、以下に説明するように、スリップ率によって行ってもよい。
下り傾斜での作業時においては、スリップ率が平地でのスリップ率より小さくなって、実際の株間が長くなる傾向にある。また、上り傾斜での作業時においては、スリップ率が平地でのスリップ率より大きくなって、実際の株間が短くなる傾向にある。したがって、スリップ率が小さくなると電磁クラッチ24の切断時間を短くし、スリップ率が大きくなると電磁クラッチ24の切断時間を長くすることで、傾斜地での作業時において、実際の株間を設定した株間に一致又は近づけられる。
図81に示すように、作業機1は、当該作業機1の水平に対する傾斜角度及び傾斜方向(例えば、作業機1の前傾角度)を検出する角度センサ291を有する。角度センサ291は、制御装置26に接続されている。制御装置26は、角度センサ291の検出値(作業機1の傾斜角度及び傾斜方向)を取得する。
即ち、下り傾斜における作業において、作業機1が小さい傾斜であるときには、第2補正部26fは、第1切断時間で電磁クラッチ24を制御し、また、下り傾斜における作業において、作業機1が大きい傾斜であるときには、第2補正部26fは、第2切断時間で電磁クラッチ24を制御する。
図81に示す実施形態では、制御装置26に接続された切替スイッチ292を有する。切替スイッチ292は、第2補正部26fによる株間の自動調整機能をオンオフするスイッチである。言い換えると、切替スイッチ292は、角度センサ291の検出結果に基づく電磁クラッチ24の切断時間の制御を行わせる場合と、角度センサ291の検出結果に基づく電磁クラッチ24の切断時間の制御を行わせない場合とを選択的に切り替えるスイッチである。これにより、不要なときには、株間の自動調整機能を使用しないようにすることできる。
作業機1は、駆動源(エンジンE1)の動力によって昇降し、苗を保持して下降すると共に圃場に突入して苗を植え付ける植付具64と、植付具64を上昇させる方向に付勢する圧縮スプリング152と、植付具64を昇降させる動力によって動作し、植付具64が下降する際に圧縮スプリング152を圧縮すると共に植付具64が上昇する際に圧縮スプリング152を伸長させるスプリング作動機構153と、を備えている。
また、スプリング作動機構153は、植付具64が上下に一往復する間に一回転する回転部材154を有し、可動杆155の一端部は、回転部材154における回転中心から偏倚した部位に枢支され、規制具157は、可動杆155における一端部とホルダ156との間に取り付けられる。
また、規制具157は、可動杆155の軸心方向に位置変更可能に取り付けられる。
この構成によれば、圧縮スプリング152の付勢力を容易に変更することができる。
また、植付具64の位置と圧縮スプリング152の伸縮状態との関係を調整する調整部166を備えている。
また、植付具64を昇降可能に支持する植付昇降機構139と、駆動源の動力を植付昇降機構139に伝達する動力伝達機構105と、を備え、動力伝達機構105は、駆動源の動力によって軸心回りに駆動する回転軸111A〜111Cを有し、回転軸111A〜111Cの軸心回りの一回転で、植付具64が上下に一往復すると共に圧縮スプリング152が伸縮し、調整部166は、回転軸111A〜111Cと一体回転する第1伝動部材167と、第1伝動部材167に連結されて一体回転すると共に植付昇降機構139に動力を伝達する第2伝動部材(駆動スプロケット116R)であって、第1伝動部材167に対して回転軸111A〜111Cの軸心回りの回転位置が位置調整可能である第2伝動部材とを有する。
また、植付具64を昇降可能に支持するリンク機構で構成された植付昇降機構139を備え、スプリング作動機構153は、植付昇降機構139の揺動動作によって動作して圧縮スプリング152を伸縮させる。
また、作業機1は、圃場の凹凸に追従して上下動する検出部材232と、検出部材232の上下動に連動して回転するカム233であって、第1押圧部233c及び第2押圧部233dを有するカム233と、カム233が一方に回転した際に第1押圧部233cによって押圧されて検出部材232の上動を検出する第1リミットスイッチ234と、カム233が他方に回転した際に第2押圧部233dによって押圧されて検出部材232の下動を検出する第2リミットスイッチ235と、を備えている。
また、検出部材232の上下動を、カム233とリミットスイッチによって行っているので、検出部材232の機体幅方向の位置調整に対して構造の複雑化を招くことなく容易に対応できる。
また、検出部材232の上下動に伴って上下動する可動部材248を備え、カム233は、当該カム233を支持するカム支軸255回りに回転可能なカム本体部233aであって、第1押圧部233c、第2押圧部233d及び第3押圧部233eを有するカム本体部233aと、カム本体部233aと一体回転するアーム部233bとを有し、アーム部233bは、可動部材248と係合し、可動部材248の上下動に伴ってカム支軸255回りに揺動する。
また、可動部材248は、検出部材232の上下動に伴って上下動するロッド部材242と、ロッド部材242と共に上下動することでアーム部233bをカム支軸255回りに揺動させるべくアーム部233bに係合する係合部材249とを有し、係合部材249は、ロッド部材242に上下方向に位置調整可能に取り付けられる。
また、昇降制御可能な機枠37と、機枠37に昇降可能に支持され、且つ下降する際に圃場に突入して苗を植え付ける植付具64と、第1押圧部233cが第1リミットスイッチ234を押圧した際に機枠37を上昇制御し、第2押圧部233dが第2リミットスイッチ235を押圧した際に機枠37を下降制御し、第3押圧部233eが第3リミットスイッチ236を押圧した際に機枠37の下降を停止させる制御装置26と、を備えている。
また、機枠37を昇降駆動する昇降駆動装置42を備え、制御装置26は、第1リミットスイッチ234に接続され且つ第1リミットスイッチ234が第1押圧部233cによって押圧された際に接点が閉じる第1リレー256と、第2リミットスイッチ235に接続され且つ第2リミットスイッチ235が第2押圧部233dによって押圧された際に接点が閉じる第2リレー257とを有し、且つ、第1リレー256からの第1電流e1によって機枠37を上昇させるべく昇降駆動装置42を起動し、第2リレー257からの第2電流e2によって機枠37を下降させるべく昇降駆動装置42を起動すると共に、第3リミットスイッチ236が第3押圧部233eによって押圧された際に第2リレー257の接点を開いて昇降駆動装置42への第2電流e2の供給を停止する。
また、昇降駆動装置42は、電動アクチュエータ又は電動油圧アクチュエータを有する装置であるか、或いは、制御装置26によって制御されて作動油の方向を切り替える電磁弁71と、電磁弁71からの作動油によって駆動されて機枠37を昇降駆動する油圧アクチュエータC1とを有する装置であってもよい。
また、作業機1は、走行装置7と、走行装置7を駆動する原動機E1と、原動機E1の動力を取り出す動力取出軸22とを有する走行体1Aと、走行体1Aに装着されていて、動力取出軸22から動力が伝達される第1対地作業機(ロータリ耕耘機2)と、第1対地作業機に装着される第2対地作業機(移植機3)であって、動力取出軸22から第1対地作業機を介して伝達される動力によって昇降し且つ下降する際に圃場に突入して苗を植え付ける少なくとも1つの植付具64を有する第2対地作業機と、植付具64に伝達される動力を断続可能な少なくとも1つの電磁クラッチ24、291A、291Bと、電磁クラッチの切断時間を設定することにより植え付けられる苗の株間を設定する株間設定部を有する制御装置26と、を備えている。
また、作業機1は、走行体1Aと、走行体1Aに装着された第1対地作業機と、第1対地作業機に装着される第2対地作業機であって、昇降し且つ下降する際に圃場に突入して苗を植え付ける少なくとも1つの植付具64を有する第2対地作業機と、植付具64を昇降させる動力を発生する駆動モータ278と、走行体1Aの車速又は移動量を検出する検出センサ279と、検出センサ279によって検出された車速又は移動量に連動して駆動モータ278の回転数を制御する制御装置26と、を備え、制御装置26は、駆動モータ278の停止時間を設定することにより植え付けられる苗の株間を設定する株間設定部26aを有する。
また、作業機1は、走行体1Aと、走行体1Aに装着された第1対地作業機と、第1対地作業機に装着される第2対地作業機であって、昇降し且つ下降する際に圃場に突入して苗を植え付ける少なくとも1つの植付具64を有する第2対地作業機と、動力を発生する駆動モータ278と、駆動モータ278の動力によって駆動されるHSTポンプ284aと、HSTポンプ284aの吐出油によって駆動されて植付具64を昇降させる動力を発生するHSTモータ284bと、HSTモータ284bから植付具64に伝達される動力を断続可能な少なくとも1つの電磁クラッチ24と、走行体1Aの車速又は移動量を検出する検出センサ279と、検出センサ279によって検出された車速又は移動量に連動してHSTポンプ284aの斜板を変化させることでHSTモータ284bの回転数を制御する制御装置26と、を備え、制御装置26は、電磁クラッチ24の切断時間を設定することにより植え付けられる苗の株間を設定する株間設定部26aを有する。
また、作業機1は、走行体1Aと、走行体1Aに装着された第1対地作業機と、第1対地作業機に装着される第2対地作業機であって、昇降し且つ下降する際に圃場に突入して苗を植え付ける少なくとも1つの植付具64を有する第2対地作業機と、動力を発生する駆動モータ278と、駆動モータ278の動力によって駆動されるHSTポンプ284aと、HSTポンプ284aの吐出油によって駆動されて植付具64を昇降させる動力を発生するHSTモータ284bと、走行体1Aの車速又は移動量を検出する検出センサ279と、検出センサ279によって検出された車速又は移動量に連動してHSTポンプ284aの斜板を変化させることでHSTモータ284bの回転数を制御する制御装置26と、を備え、制御装置26は、駆動モータ278の停止時間を設定することにより植え付けられる苗の株間を設定する株間設定部26aを有する。
また、植付具64を昇降可能に支持する植付昇降機構139と、電磁クラッチ24からの動力を植付昇降機構139に伝達するウォーム30と、を備えている。
また、植付具64を昇降可能に支持する植付昇降機構139と、駆動モータ278からの動力を植付昇降機構139に伝達するウォーム30と、を備えている。
また、電磁クラッチ24及びウォーム30は第1対地作業機に設けられ、植付昇降機構139は、第2対地作業機に設けられていてもよい。
また、ウォーム30から植付昇降機構139に至る動力伝達経路に設けられた少なくも1つのトルクリミッタ(第1トルクリミッタ33、第2トルクリミッタ109A〜第4トルクリミッタ109C)を備えている。
また、制御装置26は、車速が、植付具64の昇降速度の駆動限界を超過させる速度となる場合に、昇降速度を駆動限界以下の所定速度に制御する、もしくは植付具64を停止させる速度規制部26dを有する。
また、作業機1は、当該作業機1の幅方向である機幅方向K2に並設された複数の植付具64と、複数の電磁クラッチと、を備え、複数の電磁クラッチは、機幅方向K2で隣接する植付具64のうちの一方に伝達される動力を断続する少なくも1つの第1クラッチ269Aと、隣接する植付具64のうちの他方に伝達される動力を断続する少なくも1つの第2クラッチ269Bとを含む。
また、作業機1は、当該作業機1の水平に対する傾斜角度及び傾斜方向を検出する角度センサ291を備え、制御装置26は、角度センサ291で検出された傾斜角度に応じて、下り傾斜での作業のときに株間設定部26aによって設定された切断時間を短くすると共に上り傾斜での作業のときに株間設定部26aによって設定された切断時間を長くする第2補正部26fを有する。
また、第2補正部26fによる自動株間調整機能をオンオフする切替スイッチ292を備えている。
また、駆動モータ278は、電動モータ又は油圧モータで構成されていてもよい。
また、作業機1は、圃場を走行する走行体1Aと、走行体1Aの後部に装着された第1対地作業機と、第1対地作業機の後部に昇降可能に装着された機枠37と、機枠37に昇降可能に支持され且つ下降する際に圃場に突入して苗を植え付ける植付具64と、圃場を転動して植付具64で植え付けられた苗を覆土する覆土輪81L、81Rと、機枠37の対地高さを検出する高さ検出機構93とを有する第2対地作業機と、機枠37の対地高さが予め設定した設定対地高さになるように、高さ検出機構93の検出結果に基づいて第1対地作業機に対して機枠37を昇降制御する制御装置26と、を備えている。
また、高さ検出機構93は、圃場の凹凸に追従して上下動する検知部材94と、検知部材94を機枠37に上下動可能に連結する第1連結リンク95と、第1連結リンク95の回転角を検出する第1角度センサ73とを有する。
また、第1対地作業機に機枠37を昇降可能に連結する第2連結リンク101と、第2連結リンク101の回転角を検出する第2角度センサ74と、機枠37を昇降駆動する昇降駆動装置42と、を備え、制御装置26は、第1連結リンク95の回転角と第2連結リンク101の回転角とから決定される設定対地高さを設定する高さ設定部と、第1角度センサ73で検出した第1連結リンク95の回転角に基づいて機枠37の対地高さを設定対地高さにすべく昇降駆動装置42を制御する高さ制御部26cとを有する。
また、検知部材94は、覆土輪81L、81Rで構成されていてもよい。
また、第1対地作業機は、走行体1Aに昇降可能に装着されたロータリ耕耘機2であってもよい。
また、作業機1は、走行体1Aの後部に装着される第1対地作業機と、第1対地作業機の後部に昇降可能に装着される第2対地作業機と、第2対地作業機に対して作業をする作業者U1が座る椅子187A〜187Fと、椅子187A〜187Fが取り付けられるシートフレーム197であって、第1対地作業機及び第2対地作業機に対して上下動するシートフレーム197と、作業時においてシートフレーム197の上下動を許容し、且つ、第2対地作業機とは独立して又は第2対地作業機の上昇に連動して上動することでシートフレーム197を引き上げることの可能なリンク部材215と、を備えている。
また、リンク部材215は、シートフレーム197と、第2対地作業機と共に昇降する部材又は第2対地作業機とにわたって設けられている。
この構成によれば、第2対地作業機の上昇に連動してシートフレーム197を引き上げることができる。
また、シートフレーム197は、椅子187A〜187Fが取り付けられるフレーム本体199と、フレーム本体199を取付体196に上下動可能に連結するフレーム連結機構200と、フレーム本体199を支持する複数の車輪(第1車輪206A〜第5車輪206E)とを有する。
また、フレーム本体199は、第2対地作業機の一側方に配置された第1フレーム201と、第2対地作業機の他側方に配置された第2フレーム202と、第1フレーム201と第2フレーム202の後部同士を連結する第3フレーム203とを有し、複数の車輪は、第1フレーム201の後部側を支持する第1車輪206Aと、第2フレーム202の後部側を支持する第2車輪206Bと、第3フレーム203の中途部を支持する第3車輪206Cとを含む。
また、第2対地作業機を第1対地作業機に昇降可能に連結する作業機連結機構41と、第2対地作業機を昇降駆動する昇降駆動装置42と、を備え、第2対地作業機は、作業機連結機構41に連結されて昇降駆動装置42によって昇降される機枠37と、機枠37に昇降可能に支持され且つ下降する際に圃場に突入して苗を植え付ける植付具64と、圃場の凹凸に追従して機枠37を昇降させるべく昇降駆動装置42を制御する制御装置26とを有する。
また、作業機1は、作業機連結機構41から後方に延びていて第2対地作業機の後部を支持する保持フレーム66を備えている。
この構成によれば、第2対地作業機の後部を支持することができ、第2対地作業機の振動を防止することができる。
また、作業機1は、走行体1Aと、走行体1Aの後部に装着された対地作業装置1Bであって、苗を収容する多数の供給カップ171、172を前後方向K1に延設されたループ状の移送経路R1に沿って移送する苗供給装置38と、苗供給装置38の下方に設けられ且つ苗供給装置38から供給された苗を圃場に植え付ける植付具64とを有する対地作業装置1Bと、対地作業装置1Bに対して作業する作業者U1が座る複数の椅子と、を備え、複数の椅子は、苗供給装置38の前方に設けられた少なくとも1つの前方椅子187A、187Bと、苗供給装置38の後方に設けられた少なくとも1つの後方椅子187G、187Hとを含む。
また、苗供給装置38は、移送経路R1の前後方向K1の中途部に、植付具64に苗を落下させて供給する位置である苗落とし位置D1、D2を有する。
この構成によれば、苗を落とす位置が目の前にないので、供給カップ171、172への苗の供給作業が容易になる。また、前の作業者U1と後の作業者U1の作業が統一されるため、作業者U1の交代が容易になる。
また、第1対地作業機に取り付けられた取付体196と、苗供給装置38の後方に配置されていて後方椅子を支持すると共に取付体196に上下動可能に連結されたフレーム本体199を有するシートフレーム197と、フレーム本体199を支持する複数の車輪(第1車輪296A〜第3車輪296C)と、を備えている。
また、作業機1は、フレーム本体199は、当該作業機1の幅方向である機幅方向K2に長く形成され、複数の車輪は、フレーム本体199における機幅方向K2の一側部に設けられた第1車輪206Aと、フレーム本体199における機幅方向K2の他側部に設けられた第2車輪206Bと、フレーム本体199における機幅方向K2の中途部に設けられた第3車輪206Cとを含む。
また、取付体196は、第1対地作業機の機幅方向K2の一側方に設けられた第1側枠材196Aと、第1対地作業機の機幅方向K2の他側方に設けられた第2側枠材196Bと、第1側枠材196Aと第2側枠材196Bとを連結する連結枠材196Cとを有し、シートフレーム197は、フレーム本体199を取付体196に上下動可能に連結するフレーム連結機構200とを有し、フレーム連結機構200は、苗供給装置38の機幅方向K2の一側方に配置されていてフレーム本体199の機幅方向K2の一側部を第1側枠材196Aに連結する第1機構200Aと、苗供給装置38の機幅方向K2の他側方に配置されていてフレーム本体199の機幅方向K2の他側部を第2側枠材196Bに連結する第2機構200Bとを含む。
また、第2対地作業機を第1対地作業機に昇降可能に連結する作業機連結機構41と、第2対地作業機を昇降駆動する昇降駆動装置42と、作業機連結機構41又は第2対地作業機と、シートフレーム197とにわたって設けられたリンク部材215と、を備え、リンク部材215は、作業時においてシートフレーム197の上下動を許容し、且つ昇降駆動装置42によって第2対地作業機を持ち上げる際に、第2対地作業機の上昇に伴って上動してシートフレーム197を引き上げる。
また、作業機連結機構41は、第2対地作業機が取り付けられるツールバー43と、ツールバー43を第1対地作業機に昇降可能に連結する連結リンク機構44とを有し、リンク部材215は、上部がツールバー43に枢支され、且つ下部に長穴220を有し、フレーム連結機構200は、長穴220を挿通する係合ピン221を有し、作業時において係合ピン221が長穴220内を移動することでシートフレーム197の上下動が許容され、且つ、昇降駆動装置42によって第2対地作業機を持ち上げられてリンク部材215が上動する際に係合ピン221が長穴220の下端に当接することでシートフレーム197が引き上げ可能である。
また、苗供給装置38は、機幅方向K2で並べて配置された第1苗供給装置38及び第2苗供給装置38を有し、複数の椅子は、複数の前方椅子(第1前方椅子187A、第2前方椅子187B)及び複数の後方椅子(第1後方椅子187G、第2後方椅子187H)を含み、複数の前方椅子は、第1苗供給装置38の前方に設けられた第1前方椅子187Aと、第2苗供給装置38の前方に設けられた第2前方椅子187Bとを含み、複数の後方椅子は、第1苗供給装置38の後方に設けられた第1後方椅子187Gと、第2苗供給装置38の後方に設けられた第2後方椅子187Hとを含み、第1車輪206Cは、第1後方椅子187Gと第2後方椅子187Hとの間に配置されていてもよい。
また、苗載せ台190に、苗を供給カップ171、172に供給することの可能な開口部191を設けることにより、苗載せ台190上に苗トレイ189を載置する前に供給カップ171、172に苗を供給することができ、これにより、植付け作業開始前に、供給カップ171、172に予め苗を供給しておくことができる。
この構成によれば、苗供給装置38の上方に苗載せ台190を設けても、苗供給装置38の後部において、供給カップ171、172に対する苗の供給を行うことができる。また、苗供給装置38の後部側に作業者U1が座る椅子を設けることができる
また、開口部191は、苗載せ台190の下方に対応する移送経路R1の部分の形状に沿って形成されている。
また、苗を収容する多数の供給カップ171、172をループ状の移送経路R1に沿って移送する苗供給装置38と、苗供給装置38の下方に設けられ且つ苗供給装置38から供給された苗を圃場に植え付ける植付具64とを具備した複数の移植ユニット(第1移植ユニット36A〜第3移植ユニット36C)と、苗供給装置38の上方に設けられていて、苗を収容した苗トレイ189が載置可能で且つ供給カップ171、172に苗を供給することの可能な開口部191を有する苗載せ台190と、作業者U1が座る複数の椅子と、を備え、苗載せ台190は、各椅子に着座した作業者U1が該苗載せ台190上の苗トレイ189から苗を取ることのできる位置に配置されている。
また、複数の移植ユニットは、当該作業機1の幅方向である機幅方向K2の一側部に位置する第1移植ユニット36Aと、機幅方向K2の他側部に位置する第2移植ユニット36Bと、機幅方向K2における第1移植ユニット36Aと第2移植ユニット36Bとの間に位置する第3移植ユニットユニット36Cとを含み、苗載せ台190は、第3移植ユニット36Cの苗供給装置38の上方に設けられている。
また、第3移植ユニット36Cの苗供給装置38の後部は、第1移植ユニット36A及び第2移植ユニット36Bより後方に突出しており、複数の椅子は、第1移植ユニット36Aの前方に配置された第1前方椅子187Aと、第2移植ユニット36Bの前方に配置された第2前方椅子187Bと、第1移植ユニット36Aの側方であって第3移植ユニット36Cが配置された側方とは反対側の側方に配置された第1側方椅子187Cと、第2移植ユニット36Bの側方であって第3移植ユニット36Cが配置された側方とは反対側の側方に配置された第2側方椅子187Dと、第3移植ユニット36Cの後部の側方で且つ第1移植ユニット36Aの後方に配置された第3側方椅子187Eと、第3移植ユニット36Cの後部の側方で且つ第2移植ユニット36Bの後方に配置された第4側方椅子187Fと、を含む。
また、作業者U1が供給カップ171、172に苗を供給するために苗トレイ189を載置する苗供給台188を備え、苗載せ台190には、予備の苗トレイ189が載置される。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1A 走行体
1B 対地作業装置
2 第1対地作業機(ロータリ耕耘機)
3 第2対地作業機(移植機)
38 苗供給装置
38A 第1苗供給装置
38B 第2苗供給装置
41作業機連結機構
43 ツールバー
44 連結リンク機構
64 植付具
171 供給カップ
172 供給カップ
187A 第1前方椅子(椅子)
187B 第2前方椅子(椅子)
187G 第1後方椅子(椅子)
187H 第2後方椅子(椅子)
196 取付体
196A 第1側枠材
196B 第2側枠材
196C 連結枠材
197 シートフレーム
199 フレーム本体
200 フレーム連結機構
200A 第1機構
200B 第2機構
215 リンク部材
220 長穴
221 係合ピン
296A 第1車輪(車輪)
296B 第2車輪(車輪)
296C 第3車輪(車輪)
D1 苗落とし位置
D2 苗落とし位置
K1 前後方向
K2 機幅方向
R1 移送経路
U1 作業者
Claims (9)
- 走行体と、
前記走行体の後部に装着された対地作業装置であって、苗を収容する多数の供給カップを前後方向に延設されたループ状の移送経路に沿って移送する複数の苗供給装置と、前記苗供給装置の下方に設けられ且つ前記苗供給装置から供給された苗を圃場に植え付ける植付具とを有する対地作業装置と、
前記対地作業装置に対して作業する作業者が座る複数の椅子と、
を備えた作業機であって、
前記複数の苗供給装置は、当該作業機の幅方向である機幅方向で並べて配置され、
前記複数の椅子は、
前記複数の苗供給装置の前方に前記機幅方向で並べて設けられた複数の前方椅子と、
前記複数の苗供給装置の後方に前記機幅方向で並べて設けられた複数の後方椅子とを含み、
前記苗供給装置の上方に、多数の苗を有する苗トレイを複数置くことができる苗載せ台であって、前記複数の前方椅子及び前記複数の後方椅子の全椅子から作業者が、前記苗載せ台上の苗トレイを取ることができる位置或いは前記苗載せ台上の苗トレイの苗を取ることができる位置に配置された、前記全椅子上の作業者共通の苗載せ台を備えている作業機。 - 前記苗供給装置は、前記移送経路の前後方向の中途部に、前記植付具に苗を落下させて供給する位置である苗落とし位置を有する請求項1に記載の作業機。
- 前記対地作業装置は、前記走行体の後部に装着された第1対地作業機と、前記第1対地作業機の後部に装着された第2対地作業機とを有し、
前記第2対地作業機は、苗供給装置及び植付具を有し、
前記複数の椅子は、前記第2対地作業機に対して作業する作業者が座る椅子である請求項1又は2に記載の作業機。 - 前記第1対地作業機に取り付けられた取付体と、
前記苗供給装置の後方に配置されていて前記後方椅子を支持すると共に前記取付体に上
下動可能に連結されたフレーム本体を有するシートフレームと、
前記フレーム本体を支持する複数の車輪と、
を備えた請求項3に記載の作業機。 - 請求項4に記載の作業機であって、
前記フレーム本体は、前記機幅方向に長く形成され、
前記複数の車輪は、前記フレーム本体における前記機幅方向の一側部に設けられた第1車輪と、前記フレーム本体における前記機幅方向の他側部に設けられた第2車輪と、前記フレーム本体における前記機幅方向の中途部に設けられた第3車輪とを含む作業機。 - 前記取付体は、
前記第1対地作業機の前記機幅方向の一側方に設けられた第1側枠材と、
前記第1対地作業機の前記機幅方向の他側方に設けられた第2側枠材と、
前記第1側枠材と前記第2側枠材とを連結する連結枠材とを有し、
前記シートフレームは、前記フレーム本体を前記取付体に上下動可能に連結するフレーム連結機構とを有し、
前記フレーム連結機構は、
前記苗供給装置の前記機幅方向の一側方に配置されていて前記フレーム本体の機幅方向の一側部を前記第1側枠材に連結する第1機構と、
前記苗供給装置の前記機幅方向の他側方に配置されていて前記フレーム本体の機幅方向の他側部を前記第2側枠材に連結する第2機構とを含む請求項5に記載の作業機。 - 走行体と、
前記走行体の後部に装着された第1対地作業機と、
前記第1対地作業機の後部に装着された第2対地作業機であって、苗を収容する多数の供給カップを前後方向に延設されたループ状の移送経路に沿って移送する少なくとも1つの苗供給装置と、前記苗供給装置の下方に設けられ且つ前記苗供給装置から供給された苗を圃場に植え付ける植付具とを有する第2対地作業機と、
前記第2対地作業機に対して作業する作業者が座る複数の椅子と、
前記第1対地作業機に取り付けられた取付体と、
前記苗供給装置の後方に配置されていて前記取付体に上下動可能に連結されたフレーム本体を有するシートフレームと、
前記フレーム本体を支持する複数の車輪と、
前記第2対地作業機を前記第1対地作業機に昇降可能に連結する作業機連結機構と、
前記第2対地作業機を昇降駆動する昇降駆動装置と、
前記作業機連結機構又は前記第2対地作業機と、前記シートフレームとにわたって設けられたリンク部材と、
を備え、
前記複数の椅子は、
前記苗供給装置の前方に設けられた少なくとも1つの前方椅子と、
前記苗供給装置の後方に設けられた少なくとも1つの後方椅子とを含み、
前記後方椅子は、前記フレーム本体に支持され、
前記リンク部材は、作業時において前記シートフレームの上下動を許容し、且つ前記昇降駆動装置によって前記第2対地作業機を持ち上げる際に、前記第2対地作業機の上昇に伴って上動して前記シートフレームを引き上げる作業機。 - 前記作業機連結機構は、前記第2対地作業機が取り付けられるツールバーと、前記ツールバーを前記第1対地作業機に昇降可能に連結する連結リンク機構とを有し、
前記リンク部材は、上部が前記ツールバーに枢支され、且つ下部に長穴を有し、
前記フレーム連結機構は、前記長穴を挿通する係合ピンを有し、
作業時において前記係合ピンが前記長穴内を移動することで前記シートフレームの上下動が許容され、且つ、前記昇降駆動装置によって前記第2対地作業機を持ち上げられて前記リンク部材が上動する際に前記係合ピンが前記長穴の下端に当接することで前記シートフレームが引き上げ可能である請求項7に記載の作業機。 - 走行体と、
前記走行体の後部に装着された第1対地作業機と、
前記第1対地作業機の後部に装着された第2対地作業機であって、苗を収容する多数の供給カップを前後方向に延設されたループ状の移送経路に沿って移送する複数の苗供給装置と、前記苗供給装置の下方に設けられ且つ前記苗供給装置から供給された苗を圃場に植え付ける植付具とを有する第2対地作業機と、
前記第2対地作業機に対して作業する作業者が座る複数の椅子と、
前記第1対地作業機に取り付けられた取付体と、
前記苗供給装置の後方に配置されていて前記取付体に上下動可能に連結されたフレーム本体を有するシートフレームと、
前記フレーム本体を支持する複数の車輪と、
を備え、
前記フレーム本体は、当該作業機の幅方向である機幅方向に長く形成され、
前記複数の車輪は、前記フレーム本体における前記機幅方向の一側部に設けられた第1車輪と、前記フレーム本体における前記機幅方向の他側部に設けられた第2車輪と、前記フレーム本体における前記機幅方向の中途部に設けられた第3車輪とを含み、
前記複数の苗供給装置は、
前記機幅方向で並べて配置された第1苗供給装置及び第2苗供給装置を有し、
前記複数の椅子は、複数の前方椅子及び前記フレーム本体に支持された複数の後方椅子を含み、
前記複数の前方椅子は、前記第1苗供給装置の前方に設けられた第1前方椅子と、前記第2苗供給装置の前方に設けられた第2前方椅子とを含み、
前記複数の後方椅子は、前記第1苗供給装置の後方に設けられた第1後方椅子と、前記第2苗供給装置の後方に設けられた第2後方椅子とを含み、
前記第3車輪は、前記第1後方椅子と前記第2後方椅子との間に配置されている作業機。
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