JP3595886B2 - 移植機 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、野菜などのポット苗を圃場に移植する移植機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種移植機は、ガイドレールをもった植付フレームと、前記ガイドレール間に横方向に往復動可能に支持され、縦方向に立設された苗載台と、この苗載台に支持され、多数のポット苗を収容した苗トレイから1株分のポット苗を取出す苗取爪と、該苗取爪に連動して所定の植付軌跡を描きながら上下往復動され、その上部の苗受取位置で前記苗取爪から放出するポット苗を受取り、下部の植付位置でポット苗を圃場に植付ける2つ割とされた植付カップと、駆動源からの回転動力を前記苗取爪及び植付爪に伝える植付駆動機構と、苗載台を前記ガイドレールに沿って横方向に往復動させる往復動機構と、苗載台が往復動方向の終端位置に移動したとき、該苗載台に支持した苗トレイを下方に向かって1ピッチ縦送りする縦送機構とを設けている。
【0003】
また、この縦送機構は、両端側に縦送カムをもった横長の縦送カム軸と、苗載台が往復動終端位置に移動したとき前記縦送カムを叩打して前記縦送カム軸を角回転させる制御軸と、前記縦送カム軸の動作に連動して作動する伝動杆及びワンウエイクラッチを介して駆動される搬送軸と、この搬送軸と中間軸との間に掛設され、前記苗トレイにおけるコップ状セル間に介入して苗トレイを縦送りする搬送ピンをもった搬送チェンとを備えている。また、外周に多数の送り角度規定カム部を周設し、前記搬送軸を所定角度づつ回動させる縦送り固定用カムと、この縦送り固定用カムの送り角度規定カム部に係脱可能なロック爪をもったロック解除レバーと、前記搬送軸を手動回転させる手動ノブとを設けている。
【0004】
そして、最初の苗トレイを苗載台の苗取出位置にセットするとき、搬送軸の一端側に配置した前記ロック解除レバーを揺動操作して、ロック爪の送り角度規定カム部との係合を離脱し、この離脱状態を維持して搬送軸端に設けた手動ノブを回転操作して搬送軸を回転させ、搬送チェンを移動させて、苗トレイを苗載台に対し縦送りすることにより該苗トレイを苗取出位置にセットするように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の移植機では、最初の苗トレイを苗載台の苗取出位置にセットするとき、両手を使ってロック解除レバーと搬送軸端の操作ノブとを操作し、搬送軸を回転させて苗トレイを縦送りする必要があるため、この状態で苗トレイをセットするのが非常に困難であり、セット作業性が悪かったのである。
【0006】
本発明は、搬送軸を回転させて苗トレイを苗載台の苗取出位置にセットする作業を簡易にできる移植機を提供することをその主目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上の目的を達成するため、請求項1記載の発明は、図1に示すように、縦送カム軸の動作に連動して作動するワンウエイクラッチを介して搬送チェンの搬送軸を駆動し、苗トレイを縦送りする如く成した移植機において、ワンウエイクラッチの入力側に、ワンウエイクラッチに入力する部材に連動連結され、搬送軸を強制回動させる縦送操作体を備えていることを特徴とする。
【0008】
【作用】
請求項1記載の発明では、図1に示すように、苗トレイを苗載台にセットするとき、搬送軸の縦送カム軸との連動関係を断つことなく、一つの縦送操作体を操作するだけで、縦送カム軸を強制回転させることができると共にワンウエイクラッチを介して搬送軸を回転できるのであり、この搬送軸の回転により苗トレイを苗載台に対し縦送りできるから、この搬送軸を回転させて苗トレイを苗載台にセットする作業を簡易にできる。
【0009】
【実施例】
図5〜7は、移植機として、走行機体1であるトラクタの後方側に、ユニット形とされた左右一対の植付ユニット3,3を連結して成る2条植走行タイプのものを示している。前記トラクタは、既知のものであって、機体1の前方上部にエンジンを搭載し、該エンジンの後方側に、PTO軸10をもった走行ミッションケース11を備え、この走行ミッションケース11の両側に一対の左右駆動車輪12を設けると共に、走行ミッションケース11の上方に油圧型昇降シリンダ13と運転席14とを設ける一方、機体1の後部に、前記昇降シリンダ13により上下に揺動される左右一対のリフトアーム15と、上下動可能な左右一対のロワリンク16と、油圧型リンクシリンダから成る一つのトップリンク17とを設けている。
【0010】
そして、各リフトアーム15に連結されたリフトリンク18の先端を各ロワリンク16の中間部に枢着すると共に、各ロワリンク16の先端部間に、左右方向に延びる四角筒形のツールバー20と、後方に延びる略コ字形のヒッチフレーム21とを取付け、更に、上方に延びる一対のリンクフレーム22を枢着し、このリンクフレーム22の上端部を、前記トップリンク17の先端部に枢着すると共に、各リンクフレーム22の上端間に、左右方向に延びるガイドレール23を取付けている。
【0011】
また、前記ヒッチフレーム21の端部に、自在軸継手を介して前記PTO軸10に連動するギヤを内装したT形ギヤケース24を取付け、このギヤケース24に、左右方向に延びるPTO横軸25を回転自由に支持すると共に、前記ツールバー20の左右両端部に一対の軸受筒26,26をもった摺動体27,27をスライド自由に支持し、これら摺動体27,27に前記各植付ユニット3,3のユニットフレーム30,30を一対のヒッチ板31,31を介して支持すると共に、各軸受筒26,26に前記PTO横軸25の両端部を回転自由に支持している。
【0012】
また、各植付ユニット3,3は、上下部位にガイドレール30a,30bをもったユニットフレーム30,30と、前記ガイドレール30a,30b間に前後往復動可能に支持され、ほゞ垂直状に立設された左右対面形の苗載台32,32と、この苗載台32,32の上に支持され、多数のポット苗を収容した苗トレイTから1株分のポット苗を取出す箸形の苗取爪33,33と、該苗取爪33,33に連動して所定の植付軌跡を描きながら上下往復動され、その上部の苗受取位置で前記苗取爪33,33から放出するポット苗を受取り、下部の植付位置でポット苗を圃場に植付ける2つ割とされた植付カップ34,34と、前記PTO横軸25からの回転動力を前記苗取爪33,33及び植付カップ34,34に伝える一対の植付駆動機構35,35と、各苗載台32,32をガイドレール30a,30bに沿って前後方向に往復動させる往復動機構36,36と、苗載台32,32が往復動方向の終端位置に移動したとき、該苗載台32,32に支持した苗トレイTを下方に向かって1ピッチ縦送りする縦送機構5,5とを設けている。
【0013】
この縦送機構5,5は、図1〜3に示すように、両端側に径方向外方に突出する縦送カム50a,50aをもった横長の縦送カム軸50,50と、苗載台32,32が往復動終端位置に移動したとき前記縦送カム50a,50aと係合する一対の叩打ローラ51a,51aをもち、前記縦送カム軸50,50を角回転させる制御軸51,51と、前記縦送カム軸50,50の動作に連動して作動するワンウエイクラッチ52,52を介して駆動される搬送軸53,53と、この搬送軸53,53と中間軸54,54との間に掛設され、前記苗トレイTにおけるコップ状セル間に介入して苗トレイTを縦送りする多数の搬送ピン55a・・をもった搬送チェン55,55とを備えており、前記縦送カム軸50,50に、前記ワンウエイクラッチ52,52を介して搬送軸53,53を強制回動させるレバー形状の縦送操作体7,7を設けている。尚、縦送カム軸50,50と搬送軸53,53及び中間軸54,54とは苗載台32,32に回転自由に支持し、制御軸51,51はユニットフレーム30,30に回転自由に支持して、この制御軸51,51を前記各植付駆動機構35,35に連動させており、また、縦送カム軸50,50とユニットフレーム30,30との間には、リターンばね56,56を設けて、縦送カム軸50,50を、縦送カム50a,50aが前記叩打ローラ51a,51aの回転軌跡内に位置可能となるように付勢している。
【0014】
前記ワンウエイクラッチ52,52は、搬送軸53,53に遊嵌合する内筒520,520と該内筒520,520に套嵌する外筒521,521との間にローラ或いは伝動爪などの伝動体522,522を介在させたもので、外筒521,521には、連結片57,57を設け、この連結片57,57と前記縦送操作体7,7とを伝動杆58,58により連動連結している。また、内筒520,520には、外周に多数の送り角度規定カム部59aを周設し、かつ、側面に一対の係合孔59bをもった縦送り固定用カム59,59を固定している。また、前記搬送軸53,53の一端部には、前記縦送り固定用カム59,59の係合孔59b,59bに係合する係合突起60a,60aをもち前記搬送軸53,53と一体回転可能で、かつ、軸方向に相対移動可能な空転ノブ60,60を支持し、この空転ノブ60,60をコイルバネ61,61で常時固定用カム59,59側に付勢している。また、前記送り角度規定カム部59aに係脱可能なロック爪62,62を前記各ユニットフレーム30,30に枢支すると共に、このロック爪62,62を前記送り角度規定カム部59a側に常時付勢する押圧ばね63,63を設けている。
【0015】
尚、前記縦送操作体7,7は、図5に示すように各苗載台32,32の後端側に配置して、両植付ユニット3,3とも、同じ場所で縦送操作体7,7を操作できるようにするのであるが、その他、各苗載台32,32の前端側に配置して運転席14から操作できるようにしてもよいし、また、各苗載台32,32の後端側と前端側との両方に配置してもよい。
【0016】
以上の構成において、苗載台32,32が往復動終端位置に移動したとき、つまり苗トレイTの横一列のセルが空になったとき、縦送カム軸50,50の縦送カム50a,50aが制御軸51,51の叩打ローラ51a,51aと係合して、縦送カム軸50,50が角回転すると同時に、伝動杆58,58及びワンウエイクラッチ52,52と縦送り固定用カム59,59と空転ノブ60,60とを介して搬送軸53,53が一定角度回転する。そして、この搬送軸53,53と中間軸54,54との間に掛設した搬送チェン55,55を介して苗トレイTを一セル分縦送りすることができるのである。尚、前記縦送り固定用カム59,59が図1の反時計方向に回転するとき、ロック爪62,62の送り角度規定カム部59aとの係合が離脱するのであり、また、前記搬送軸53,53が一定角度回転した後、前記ロック爪62,62が押圧ばね63,63の力で前記送り角度規定カム部59aと係合するのである。
【0017】
また、最初の苗トレイTを苗載台32,32の苗取出位置にセットするとき、縦送カム軸50,50に設けた縦送操作体7,7を図2の時計方向に所定量操作すると、縦送カム軸50,50が角回転すると同時に、伝動杆58,58及びワンウエイクラッチ52,52と縦送り固定用カム59,59と空転ノブ60,60とを介して搬送軸53,53が一定角度回転する。従って、縦送操作体7,7を操作する毎に搬送軸53,53を回転させることができ、搬送チェン55,55を介して苗トレイTを縦送りすることができるから、苗トレイTの苗載台32,32へのセットを簡易にできるのである。
【0018】
また、苗載台32,32に支持している苗トレイTを抜き出す場合は、空転ノブ60,60をコイルバネ61,61に抗して軸方向に移動させ、係合突起60a,60aの係合孔59b,59bとの係合を離脱した状態で空転ノブ60,60を回転操作することにより、搬送軸53,53を手動で正逆回転させることができ、前記苗トレイTを簡易に抜き出すことができるのである。
【0019】
また一方、前記各植付駆動機構35,35は、各ユニットフレーム30,30の前端部に固定された植付駆動ケース37,37を備え、この植付駆動ケース37,37における第1出力軸と前記苗取爪33,33との間に、該苗取爪33,33を苗トレイからの苗取位置と植付カップ34,34の真上側における放出位置との範囲で往復移動させる爪作動機構38,38を設け、第2出力軸と植付カップ34,34との間に、該植付カップ34,34をポット苗の苗受取位置と圃場内に突入される植付位置との範囲で所定の植付軌跡を描きながら上下移動させるカップ作動機構39,39を設けている。
【0020】
そして、図5に示すように、前記往復動機構36,36の横送りケース36a,36aを各ユニットフレーム30,30の前端側に配置すると共に、各爪作動機構38,38における各中間軸38a,38aと各制御軸51,51との間、及び各制御軸51,51と前記各往復動機構36,36の各螺旋軸36b,36bとの間にチェン伝動機構40,41を設けている。斯くすることにより、ギヤなどの駆動部品を内臓した植付駆動ケース37,37及びギヤなどの伝動部品を内臓した横送りケース36a,36a並びにチェン伝動機構40,41などの駆動系をユニットフレーム30,30の前方側に集中でき、植付ユニット3,3の重心を前記機体1に近付けることができるので、移植機全体の前後バランスを良好にできるのであり、また、前記中間軸38a,38aをユニットフレーム30,30の前端部から後端部に亘って延ばす必要がないため、植付ユニット3,3をシンプルにできると共に、軽量にできるのである。
【0021】
また、前記各ユニットフレーム30,30のうち、一方のユニットフレーム30の前端部には、運転席14から操作可能とした二つのユニットクラッチレバー42,42を支持したクラッチレバー台43を取付け、また、前記機体1の運転席近傍には一つの植付クラッチレバー44を設けている。
【0022】
前記クラッチレバー台43には、1本のアーム軸45に、一つのクラッチアーム46と、二つのレバーアーム47,47とを独立して揺動自由に支持すると共に、1本のレバー軸48に二つのユニットクラッチレバー42,42を独立して回動自由に支持し、これらユニットクラッチレバー42,42の基端部に、前記各レバーアーム47,47の揺動方向一側面に当接するローラ42aをもった腕片42b,42bを設け、各レバーアーム47,47の先端部を、係合突起49a,49aをもったワイヤ掛設体49,49とユニットワイヤW1,W1とを介して前記各植付駆動機構35,35のクラッチ作動体に連結し、前記機体1の運転席14から植付駆動ケース37,37内の各植付クラッチを独立して入切制御できるようにする一方、前記クラッチアーム46の先端部を、前記植付クラッチレバー44にメインワイヤW2を介して連動連結すると共に、このクラッチアーム46の先端部を各レバーアーム47,47に設けた前記各ワイヤ掛設体49,49の係合突起49a,49aに係合可能とし、運転席14から一つの植付クラッチレバー44を操作することにより両植付ユニット3,3の植付クラッチを同時に切制御でき、また、運転席14から前記ユニットクラッチレバー42,42を操作することにより、両植付ユニット3,3の植付クラッチを独立して入切制御できるようにしている。斯くすることにより、植付ユニット3,3における1組のクラッチを、植付クラッチとユニットクラッチとに兼用することができ、構造を簡素化できるのである。尚、クラッチレバー台43と各ユニットクラッチレバー42,42との間には、該クラッチレバー42,42をクラッチ切位置とクラッチ入位置との一方に選択的に付勢する不安定切換ばね50,50を介装している。
【0023】
また、前記各ユニットフレーム30,30の上ガイドレール30aと下ガイドレール30bとは、各ユニットフレーム30,30に一体に固定するのであって、図4に示すように上ガイドレール30aは、下向き開放の断面コ字形に形成し、各苗載台32,32の上端部に突設したガイド輪32a,32aを係合させており、また、下ガイドレール30bは、パイプから成り、図3のように各苗載台32,32の前後両側に設けた荷重受け輪32b,32bと、中央部に設けた遊動輪32cとをそれぞれ上下から係合させている。このように上ガイドレール30aと下ガイドレール30bとを、各ユニットフレーム30,30に一体に固定することにより、組立て時における各苗載台32,32と苗取爪33,33との相対位置精度の狂いを少なくでき、苗取り性能を安定させることができる。
【0024】
また、前記各ユニットフレーム30,30は、図11に示すようにその後端部を連結体70で着脱可能に連結してもよい。この実施例では、各ユニットフレーム30,30に4つの取付孔71aをもったブラケット71を設けると共に、断面コ字形の連結体70に、前記取付孔71aに対応するピッチで多数の取付孔70aを穿設し、左右4本の取付ねじにより両植付ユニット3,3間の間隔を調節可能に連結している。具体的には、左右の植付カップ34,34間の間隔が30〜65cmまで5cm間隔で連結できるようにしている。斯くすることにより、各植付ユニット3,3の前部側間隔と、後部側間隔とを均等にできると共に、各植付ユニット3,3の前後側の対地高さを均等にできるのであり、更に、左右植付ユニット3,3の傾きなどを修正できると共に、これらユニット3,3の強度も高くできるのである。
【0025】
また一方、前記カップ作動機構39,39の伝動ケース39a,39aは、植付駆動ケース37,37における第2出力軸の周りに上下に揺動自由に支持され、この伝動ケース39a,39aに、前後方向に延びる支持フレーム8,8を取付け、この支持フレーム8,8の前端側に、平行リンク80,80を介して均平フレーム81,81を枢支し、該均平フレーム81,81に鎮圧輪82,82を転動自由に支持すると共に、支持フレーム8,8の後端部に、枢支軸83,83を介して覆土アーム84,84を回転自由に支持し、該覆土アーム84,84に左右に対向する一対の覆土輪85,85を転動自由に支持し、覆土アーム84,84の基端部と、前記平行リンク80の一方とをロツド86,86で連結して、鎮圧輪82,82と覆土輪85,85とを連動して上下動させるようにする一方、支持フレーム8,8の後端部に、前記覆土アーム84,84から上方に向かって延びるアーム87,87に係合する植深レバー88,88と伝動杆89,89とを枢支し、植深レバー88,88の操作により鎮圧輪82,82と覆土輪85,85とを連動して同一方向に昇降させ植付カップ34,34に対する支持高さを調節するようにしている。
【0026】
前記伝動杆89,89と各ユニットフレーム30,30との間には、苗植可能範囲内での植付カップ34,34の植深変化を検出する植深さセンサー9,9を設けている。この植深さセンサー9,9は、各ユニットフレーム30,30の横杆に上下に揺動自由に支持した作動体90,90と、この作動体90,90に対し上下側に配置し、苗植可能範囲内での植付カップ34,34の植深変化を検出する上げスイッチ91,91及び下げスイッチ92,92と、上げスイッチ91,91の上方側に配置され、植付カップ34,34の植深が苗植えの限度であることを検出する上端スイッチ(図示せず)とから成り、植深さセンサー9,9から出力する検出信号によりリンクバルブ(図示せず)を介して前記トップリンク17を伸縮動作させ、前記各植付ユニット3,3を、PTO横軸25を中心に上下方向に揺動させ、苗の植付深さを変更できるようにしている。
【0027】
また、前記ツールバー20に摺動自由に支持した各摺動体27,27間に、両端部に間隔調節シャフト28aをもったスライドフレーム28を左右方向に位置調節可能に取付けると共に、前記ツールバー20の中央部に、油圧型スライドシリンダ29を取付け、該シリンダ29のピストンロッド29aを前記スライドフレーム28に枢着すると共に、各摺動体27,27に一対の規制バー100,100を枢支し、これら規制バー100,100の上端部に設けたローラ101,101を、各リンクフレーム22,22の上端間に設けた前記ガイドレール23に転動自由に係合させると共に、前記規制バー100,100と前記ヒッチ板31,31から立上がる立上片とを連動リンク102,102によって相対回動自由に連結し、更に、前記支持フレーム8,8にアーム103,103を介して畝の一側面に当接する畝センサー104,104とガイドローラ105,105とを取付け、各畝センサー104,104から出力する検出信号により電磁型スライドバルブ(図示せず)を介して前記スライドシリンダ29を伸縮動作させ、各摺動体27,27を介して植付ユニット3,3を同時に左右の同一方向にオフセット位置調節できるようにしている。
【0028】
また、前記機体1には、前記リフトアーム15の昇降動作を検出するリフトセンサー(図示せず)を設け、このリフトセンサーから出力する検出信号により前記リンクバルブ(図示せず)を介して前記トップリンク17を短縮動作させ、前記各植付ユニット3,3を、PTO横軸25を中心に上方向に揺動させるようにしている。
【0029】
図6において、106,106は各ユニットフレーム30,30の前部上方位置と機体1との間に張設したコイルバネ、107,107は各植付ユニット3,3の高さを調節するゲージ輪、108,108は前記鎮圧輪82の前方側に位置して、植付カップ34,34の苗植付部に相当する位置の畝上面を切開するカッター、109,109はこのカツター108,108と前記鎮圧輪82,82との間に位置して前記カッターで切開した土壌を均平にする均平板である。
【0030】
尚、以上説明した実施例では、縦送操作体7を縦送カム軸50に設けたが、その他、前記伝動杆58又はワンウエイクラッチ52の外筒521にレバー形状に設けて、該縦送操作体7を操作することにより、ワンウエイクラッチ52を介して前記搬送軸53を回転させるようにしてもよいのであり、また、この縦送操作体7はレバー形状に限定されるものでない。
【0031】
また、以上の実施例では、搬送軸53の軸方向一端部に空転ノブ60を一体回転可能で、かつ、軸方向に相対移動可能に支持すると共にワンウエイクラッチ52の内筒520を搬送軸53に遊嵌合したが、その他、前記空転ノブ60の代りに操作ノブを搬送軸53の一端部に固定すると共に、前記内筒520を搬送軸53に固定し、更に前記ロック爪62にロック解除レバーを設けて、縦送カム軸50の回転を伝動杆58及びワンウエイクラッチ52を介して搬送軸53に伝達し、また、苗載台32に支持している苗トレイTを抜き出す場合は、前記ロック解除レバーを操作して前記ロック爪62の前記送り角度規定カム部59aとの係合を離脱させた状態で前記操作ノブにより搬送軸53を回転させるように構成してもよい。
【0032】
又、本発明の移植機は実施例で示したように多条植形である他、一条植形であってもよいし、また、トラクタに搭載する乗用タイプである他、歩行タイプであってもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上のごとく請求項1記載の発明によれば、苗トレイを苗載台にセットするとき、搬送軸の縦送カム軸との連動関係を断つことなく、一つの縦送操作体を操作するだけで、縦送カム軸を強制回転させることができると共にワンウエイクラッチを介して搬送軸を回転できるから、この搬送軸を回転させて苗トレイを苗載台にセットする作業を簡易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明移植機の縦送機構部分のみの一部省略断面図。
【図2】同縦送機構部分のみの背面図。
【図3】同植付ユニットの一部を省略した側面図。
【図4】同苗載せ台部分のみの背面図。
【図5】同植付ユニットの一部を省略した平面図。
【図6】同移植機の一部を省略した側面図。
【図7】同移植機における走行機体と植付ユニットとの連結部分の平面図。
【図8】同移植機の苗載台スライド機構部分のみの背面図。
【図9】同移植機のクラッチ操作部分のみの一部縦断側面図。
【図10】図9の右側面図。
【図11】同移植機の左右植え付けユニットの連結構造を示す説明図。
【符号の説明】
50……縦送カム軸
52……ワンウエイクラッチ
53……搬送軸
55……搬送チェン
7……縦送操作体
Claims (1)
- 縦送カム軸の動作に連動して作動するワンウエイクラッチを介して搬送チェンの搬送軸を駆動し、苗トレイを縦送りする如く成した移植機において、ワンウエイクラッチの入力側に、ワンウエイクラッチに入力する部材に連動連結され、搬送軸を強制回動させる縦送操作体を備えていることを特徴とする移植機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3700695A JP3595886B2 (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 移植機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP3700695A JP3595886B2 (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 移植機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08228522A JPH08228522A (ja) | 1996-09-10 |
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ID=12485619
Family Applications (1)
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