JPH1116602A - 電池用非水電解液 - Google Patents

電池用非水電解液

Info

Publication number
JPH1116602A
JPH1116602A JP9166762A JP16676297A JPH1116602A JP H1116602 A JPH1116602 A JP H1116602A JP 9166762 A JP9166762 A JP 9166762A JP 16676297 A JP16676297 A JP 16676297A JP H1116602 A JPH1116602 A JP H1116602A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
aqueous electrolyte
water
coupling
electrolyte
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9166762A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3348344B2 (ja
Inventor
Kensuke Takechi
憲典 武市
Toru Shiga
亨 志賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Central R&D Labs Inc
Priority to JP16676297A priority Critical patent/JP3348344B2/ja
Priority to US09/102,008 priority patent/US6235431B1/en
Publication of JPH1116602A publication Critical patent/JPH1116602A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3348344B2 publication Critical patent/JP3348344B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Primary Cells (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】非水電解液電池において、水の混入に基づくハ
ロゲン酸の発生を防止して、電池の劣化を防ぐ。 【構成】水との反応によりハロゲン酸を生じ得る支持電
解質を含む電池用非水電解液又はこれを用いた非水電解
液電池において、水やハロゲン酸と反応してこれらを無
害化する、Si−N結合を有する有機ケイ素化合物を添
加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池用非水電解液
に関し、更に詳しくは、例えば一定のハロゲン化合物等
を支持電解質とした非水電解液を用いるリチウム二次電
池等において、不可避的に介在し得る少量の水分に起因
してハロゲン酸が発生することへの対策を講じた電池用
非水電解液に関する。
【0002】
【従来の技術】リチウム又はその化合物を電極活物質に
用い、そのことから電解液として支持電解質を含む有機
溶媒を利用する非水電解液電池が、例えば電子部品用小
型電源としての一次電池や、電気自動車のバッテリー用
等に向けられる二次電池あるいはリチウムイオン電池等
としてその有用性を注目されている。
【0003】これらの非水電解液電池において、上記の
支持電解質には、例えばハロゲン化合物である LiPF6
等が良く用いられているが、非水である筈の電解液中に
若干の水分が不可避的に混入していたり、あるいは他の
電池材料からの吸着により生じた水分が存在していたり
すると、次の「化1」に示すような反応が起こり、フッ
化水素HFのごときハロゲン酸を発生させる。
【0004】
【化1】
【0005】フッ化水素は電池構成材料を劣化させ、更
に電池性能を劣化させると言う問題がある。更に、前記
「化1」の反応は高温域で促進されることが知られてい
る。このため、例えば、−30°C〜60°Cの温度域での
安定的動作が要求される電気自動車のバッテリー用二次
電池においては特に問題が顕著となり、 LiPF6 を支持
電解質とする非水電解液電池は適用が困難であるとされ
ている。
【0006】そしてこの問題を解決するため、従来、次
のような提案がされている。例えば特開平4−2843
72号公報に記載された非水電解液二次電池の発明にお
いては、 LiPF6 を支持電解質とする非水電解液に対
し、Al2 O3 ,MgO ,BaO から選ばれる酸化物を添加す
ることにより、これらの酸化物が電解液に生じたフッ化
水素を吸着し、反応系外へ除去する、としている。
【0007】又、特開平7−122297号公報に記載
された非水電解液電池の発明においては、 LiPF6 を支
持電解質とする非水電解液に対し、酸無水物(例えば、
無水酢酸)を添加することにより、これらの酸無水物が
電解液中の水を予め捕捉して、前記「化1」の反応を抑
制する、としている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記特開平4
−284372号公報に記載の発明については、本件発
明者の追試によれば、電池として現実的に許容し得る添
加量の酸化物によっては、フッ化水素の除去は極めてゆ
っくりと進行するため、フッ化水素の発生速度に追いつ
かない。従って、フッ化水素による電池の劣化等を有効
に防止するに至らない、と言う問題がある。
【0009】一方、前記特開平7−122297号公報
に記載の発明については、酸無水物による脱水効果は高
いが、その結果、酸無水物に起因する酸が発生すること
になり、いわば、ハロゲン酸を他の酸に置換するだけの
ことである。そしてハロゲン酸に対して例えば酢酸等は
相対的に弱酸であるとは言え、やはり電解液や電池缶材
料の劣化をもたらすことに変わりはなく、本質的な解決
になっていない。
【0010】そこで本発明では、水と反応してハロゲン
酸を生じ得る支持電解質を含む電池用の非水電解液、又
はこれを用いた非水電解液電池において、ハロゲン酸に
よる弊害を有効に防止し、しかも上記従来技術のような
二次的な問題も生じさせないことを、その解決すべき技
術的課題とする。
【0011】
【着眼点】本件発明者は、ハロゲン酸の発生原因となる
水分を除去する脱水剤を検討していた際に、脱水のみな
らず脱ハロゲン酸の機能をも有し、上記課題の解決に有
効である、オルガノシラザン化合物を中心とする一定の
有機ケイ素化合物群を発見するに至った。
【0012】
【課題を解決するための手段】
【0013】(第1発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第1発明(請求項1に記載の発明)の構成は、
水と反応してハロゲン酸を生じ得る支持電解質を含む非
水電解液に、前記水及びハロゲン酸と反応してこれらを
除去する、Si−N結合を有する有機ケイ素化合物を添
加した電池用非水電解液である。
【0014】(第2発明の構成)本願第2発明(請求項
には記載していない)の構成は、少なくとも正/負極の
いずれかの活物質としてリチウム又はその化合物を含
み、かつ、第1発明に係る電池用非水電解液を用いる非
水電解液電池である。
【0015】
【発明の作用・効果】第1発明において、非水電解液中
に若干の水分が混入していたり、あるいはこの水分が支
持電解質と反応してハロゲン酸が遊離していたりして
も、これらの水分やハロゲン酸が前記の有機ケイ素化合
物と反応することにより、除去される。なお、かかる作
用・効果は、第2発明においても同様である。
【0016】この有機ケイ素化合物と水、又はハロゲン
酸との反応は非常に速やかに起こるため、特開平4−2
84372号に記載の発明のような反応速度の不足によ
る不具合がなく、又、本発明においては特開平7−12
2297号公報に記載の発明のように二次的に他の有害
物質を生ずると言う不具合もない。
【0017】以上のことから、本発明に係る電池用非水
電解液においては、水と反応してハロゲン酸を生じ得る
支持電解質を用いているにも関わらず、非水電解液に水
が混入しても、電池構成材料の劣化や電池性能の劣化が
阻止される。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、第1発明、第2発明の実施
の形態について説明する。
【0019】〔1.本発明の対象〕原則として、水と反
応してハロゲン酸を生じ得る支持電解質を含む電池用非
水電解液及びこれを用いた非水電解液電池は、全て本発
明の対象となり得る。現在のところ、非水電解液電池
は、少なくとも正/負極のいずれかの電極活物質として
リチウム又はその化合物を用いる、いわゆる「リチウム
電池」が殆どを占めている。
【0020】本発明の対象であるこのようなリチウム電
池の2,3の例として、負極にリチウムを用いると共に
正極には二酸化マンガン,フッ化亜鉛,酸化銅あるいは
塩化チオニル等を用いるリチウム乾電池(一次電池)、
負極にリチウム又はその合金を含むと共に正極には活性
炭,二硫化チタンあるいは二硫化モリブデン等を用いる
リチウム蓄電池(二次電池)、負極にリチウムイオンを
吸蔵・放出できる炭素材料を用いると共に正極にリチウ
ム遷移金属化合物を用いるリチウムイオン電池、等を挙
げることができる。
【0021】なお、上記のようなリチウム電池でなくて
も、前記本発明の課題が生じ得る限りにおいて、本発明
の対象たる電池用非水電解液、非水電解液電池である。
【0022】〔2.支持電解質〕支持電解質とは、電池
用非水電解液において、電解液の導電率を高めて電池の
充電と放電を効率的に行うと言う目的で添加された物質
を言う。良く知られた支持電解質に LiPF6 や LiBF4
あるが、本発明ではこれらに限定されず、他にも、例え
ば LiAsF6のように、水と僅かに反応してフッ化水素の
ようなハロゲン酸を生じ得る支持電解質一般が含まれ
る。
【0023】〔3.電池用非水電解液における有機溶
媒〕支持電解質との特段のミスマッチングがない限りに
おいて、有機溶媒の種類には限定がない。その2,3の
例として、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカ
ーボネート(PC)、ジエチルカーボネート( DEC)、ジ
メチルカーボネート、ジメトキシエタン、γブチロラク
トン等や、これらの二種以上の混合溶媒を使用できる。
【0024】〔4.Si−N結合を有する有機ケイ素化
合物〕本発明のSi−N結合を有する有機ケイ素化合物
は、水やハロゲン酸との反応性に富み、そのSi−N結
合が開裂することにより水やハロゲン酸を分解する能力
を持つ。そして、反応後の分解生成物は電池性能に対し
て無害である。又、有機化合物であるから、非水電解液
に対する親和性を有している。なお、上記の、「Si−
N結合を有する有機ケイ素化合物」とは、分子中に単数
又は複数のSi−N結合を有するものを含むのは当然と
して、その他に、分子中に例えばSi−N−Si結合と
言う形でのSi−N結合を有する有機ケイ素化合物をも
包含する概念である。
【0025】Si−N結合を有する有機ケイ素化合物の
代表的なものが、オルガノシラザン化合物や、オルガノ
ジシラザン化合物である。これらに限らず、要するに有
機化合物であり、かつSi−N結合を有するものである
限り、その分子構造の如何を問わずに利用可能である。
これらの化合物は単一種類のものを用いても、二種類以
上のものを併用しても良い。
【0026】その内、オルガノシラザン化合物の2,3
の例を挙げると、分子中に1つのSi−N結合を有する
(N,N−ジエチルアミノ)トリメチルシラン、N.O
−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド等や、分子中
に複数のSi−N結合を有するN,N’−ビス(トリメ
チルシリル)−1,4−ブタンジアミン等がある。例示
として、(N,N−ジエチルアミノ)トリメチルシラン
と水との反応式を「化2」に、(N,N−ジエチルアミ
ノ)トリメチルシランとハロゲン酸HXとの反応式を
「化3」に示す。
【0027】
【化2】
【0028】
【化3】
【0029】又、他のタイプの、オルガノジシラザン化
合物やオルガノトリシラザン化合物等と呼ばれるオルガ
ノシラザン化合物の例として、1,1,1,3,3,3
−ヘキサメチルジシラザンや、1,1,3,3,5,5
−ヘキサメチルシクロトリシラザンが挙げられる。例示
として、1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシラ
ザンと水との反応式を「化4」に、1,1,1,3,
3,3−ヘキサメチルジシラザンとハロゲン酸HXとの
反応式を「化5」に示す。
【0030】
【化4】
【0031】
【化5】
【0032】Si−N結合を有する有機ケイ素化合物の
非水電解液に対する添加量については、非水電解液中の
水分量が通常約1ミリモル/リットル以上であると言う
理由から、これに対応して1ミリモル/リットル以上を
添加することが好ましい。本発明の作用・効果の面から
は、添加量の上限の限定はない。しかし、非水電解液の
導電率を下げると言う理由からは、0.5モル/リット
ルを超える添加は好ましくない。
【0033】以上のような本発明の有機ケイ素化合物を
添加する方法には限定がなく、例えば電池組付け前に非
水電解液に添加しても、電池組付け後の封缶前に電池容
器内に直接添加しても良い。非水電解液に添加した有機
ケイ素化合物の分散状態には別段の限定がない。
【0034】〔5.非水電解液電池の正極〕正極の構成
は、本発明の構成の主要部ではないから、本発明の構成
の主要部と矛盾しない限りにおいて、何ら限定なく公知
のあるいは任意の構成を採用することができる。
【0035】例えば非水電解液電池がリチウムイオン電
池である場合には、正極の活物質としてLiCoO2 ,LiNiO
2 ,LiMn2 O4 等の少なくとも一種と、導電助剤及びバ
インダとを混合溶剤にてペースト状にした合剤を、正極
集電体であるアルミニウム箔の両面に塗布し、乾燥後、
ロールプレス機にて圧縮成形すると言う手法を用いるこ
ともできる。
【0036】〔6.非水電解液電池の負極〕負極の構成
は、本発明の構成の主要部ではないから、本発明の構成
の主要部と矛盾しない限りにおいて、何ら限定なく公知
のあるいは任意の構成を採用することができる。
【0037】例えば非水電解液電池がリチウムイオン電
池である場合には、リチウムイオンを可逆的に吸蔵・放
出できる易黒鉛化炭素,難黒鉛化炭素,黒鉛化材料等の
任意の炭素材料を使用できる。そしてこれらの負極活物
質の少なくとも一種とバインダとを混合溶剤にてペース
ト状にした合剤を、負極集電体である銅箔の両面に塗布
し、乾燥後、ロールプレス機にて圧縮成形すると言う手
法を用いることもできる。
【0038】上記の、非水電解液電池がリチウムイオン
電池である場合における正極、負極のそれぞれの構成
は、そのいずれか一方を、金属リチウムに置き換えるこ
ともできる。
【0039】〔7.非水電解液電池の構成〕電池の全体
的構成は、本発明の構成の主要部ではないから、本発明
の構成の主要部と矛盾しない限りにおいて、何ら限定な
く公知のあるいは任意の構成を採用することができる。
【0040】例えば電池形状については、円筒型、角型
等にすることができる。円筒型電池にする場合には、正
極と負極とをセパレータを介して対向させ、円筒状に巻
回し、これを電池缶に入れ電解液を注入すると言う一般
的な方法を採用することもできる。
【0041】
【実施例】次に、第1発明及び第2発明の実施例につい
て説明する。
【0042】〔実施例1〕三菱化学製の電解液(1mol/
L のLiPF6 /EC+DEC(1:1))50mLに対して、500ppmのイ
オン交換蒸留水と、その1.4倍モルの1,1,3,
3,5,5−ヘキサメチルシクロトリシラザン(チッソ
製。以下、「HMTS」と言う)を加えて、サンプルび
んに密封した。その試料を室温下に7日間放置した後、
試料電解液中の酸量を 0.1mol/L のNaOH水溶液(和光純
薬工業製)で中和滴定法により定量した。
【0043】一方、比較のために、上記電解液に500ppm
のイオン交換蒸留水を加えたがHMTSは添加しなかっ
た例についても、同様にして定量を行った。
【0044】その結果、HMTSを添加しなかった例で
は加えられた水の2倍モルのフッ酸が検出されたが、H
MTSは添加した例ではフッ酸が検出されなかった。
【0045】〔実施例2〕実施例1におけるHMTSに
代えて、1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシラ
ザン(チッソ製。以下、「HMDS」と言う)をHMT
Sと等モル量添加した点以外は全て実施例1と同じ条件
で行った。
【0046】その結果、HMDSを添加しなかった例で
は加えられた水の2倍モルのフッ酸が検出されたが、H
MDSを添加した例ではフッ酸が検出されなかった。
【0047】〔実施例3〕LiMn2 O4 (本荘ケミカル工
業製)18.5重量部、アセチレンブラック(東海カーボン
製) 1.5重量部、ポリフッ化ビニリデン粉末(クレハ化
学製) 8重量部、N-メチルピロリドン(和光純薬工業
製)72重量部を十分混合することにより、スラリーを得
た。
【0048】このスラリーを、アプリケータを用いて厚
さ20μm のアルミ箔(正極集電体)上に塗布し、乾燥プ
レスして、両面に LiMn2 O4 を塗布した厚さ 160μm の
正極材料を得た。
【0049】一方、黒鉛(大阪ガス製のMCMB) 100重量
部に対して、ポリフッ化ビニリデン粉末10重量部をN-メ
チルピロリドン 100重量部に溶解した溶液 100重量部を
十分混合することにより、スラリーを得た。このスラリ
ーを、アプリケータを用いて厚さ10μm の銅箔(負極集
電体)上に塗布し、乾燥プレスして、両面に炭素材料を
塗布した厚さ 100μm の負極材料を得た。
【0050】そして、上記正極材料を直径15mmの円盤状
に打ち抜いたものを正極に、上記負極材料を直径17mmの
円盤状に打ち抜いたものを負極に、更にポリエチレンセ
パレータ(東燃化学製)を直径19.5mmの円盤状に打ち抜
いたものをセパレータに用いて、正極と負極をセパレー
タを介して対向させたコイン型電池を作成した。
【0051】上記電池に、電解液として、三菱化学製の
1mol/L のLiPF6 /EC+DEC(1:1)にイオン交換蒸留水500
ppmとその 1.4倍モルのHMTS(チッソ製)を加えて6
0°Cで96時間加熱したものを、注入した。そして封缶
して本例の試作電池とした。
【0052】これとは別に、HMTSを加えない点以外
は上記と同一である比較用の試作電池も構成した。
【0053】上記本例及び比較用の試作電池について1
mA/cm2 の定電流で電池電圧が 4.2Vになるまで充電し
更に4.2Vの定電圧で充電を続け(充電時間の合計は
6時間)、続いて 0.5mA/cm2 の定電流で電池電圧が 3.
0Vになるまでの放電を行う、と言う充・放電過程を1
サイクルとして、これを繰り返すことによりサイクル劣
化試験を行った。
【0054】その結果は図1に示す通りであり、HMT
Sの添加によって電池のサイクル特性が著しく改善され
たことが分かる。
【0055】〔実施例4〕実施例3におけるHMTSに
代えて、HMDS(チッソ製)をHMTSと等モル量添
加した点以外は全て実施例3と同じ条件で電池を試作
し、サイクル劣化試験を行った。
【0056】その結果は図2に示す通りであり、HMD
Sの添加によって電池のサイクル特性が著しく改善され
たことが分かる。
【0057】〔実施例5〕実施例3におけるHMTSに
代えて、N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミ
ド(チッソ製。以下、「BSA」と言う)をHMTSと
等モル量添加した点以外は全て実施例3と同じ条件で電
池を試作し、サイクル劣化試験を行った。
【0058】その結果は図3に示す通りであり、BSA
の添加によって電池のサイクル特性が著しく改善された
ことが分かる。
【0059】〔実施例6〕実施例3におけるHMTSに
代えて、(N,N−ジエチルアミノ)トリメチルシラン
(チッソ製。以下、「DEATMS」と言う)をHMT
Sと等モル量添加した点以外は全て実施例3と同じ条件
で電池を試作し、サイクル劣化試験を行った。
【0060】その結果は図4に示す通りであり、DEA
TMSの添加によって電池のサイクル特性が著しく改善
されたことが分かる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明例及び比較例の充・放電サイクル特性を
示す図である。
【図2】本発明例及び比較例の充・放電サイクル特性を
示す図である。
【図3】本発明例及び比較例の充・放電サイクル特性を
示す図である。
【図4】本発明例及び比較例の充・放電サイクル特性を
示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水と反応してハロゲン酸を生じ得る支持
    電解質を含む非水電解液に、前記水及びハロゲン酸と反
    応してこれらを除去する、Si−N結合を有する有機ケ
    イ素化合物を添加したことを特徴とする電池用非水電解
    液。
JP16676297A 1997-06-24 1997-06-24 電池用非水電解液 Expired - Fee Related JP3348344B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16676297A JP3348344B2 (ja) 1997-06-24 1997-06-24 電池用非水電解液
US09/102,008 US6235431B1 (en) 1997-06-24 1998-06-22 Nonaqueous electrolytic solution for battery and nonaqueous electrolytic solution battery using the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16676297A JP3348344B2 (ja) 1997-06-24 1997-06-24 電池用非水電解液

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1116602A true JPH1116602A (ja) 1999-01-22
JP3348344B2 JP3348344B2 (ja) 2002-11-20

Family

ID=15837247

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16676297A Expired - Fee Related JP3348344B2 (ja) 1997-06-24 1997-06-24 電池用非水電解液

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3348344B2 (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001073884A1 (fr) * 2000-03-28 2001-10-04 Ngk Insulators, Ltd. Accumulateur au lithium
JP2001307772A (ja) * 2000-04-21 2001-11-02 Tonen Chem Corp 非水電解液および該電解液を含む非水電解液電池
JP2002367584A (ja) * 2001-06-12 2002-12-20 Tonen Chem Corp 電池用セパレータ、その製造方法およびそれを用いた電池
KR100417085B1 (ko) * 2001-05-09 2004-02-05 주식회사 엘지화학 새로운 전해액과 이를 이용하는 리튬 이온 전지
JP2005108527A (ja) * 2003-09-29 2005-04-21 Nippon Nyukazai Kk アミン含有電解液及びそれを用いるリチウム二次電池
US7169510B2 (en) 2002-07-05 2007-01-30 Denso Corporation Nonaqueous electrolytic solution and nonaqueous secondary battery using the same
CN102437372A (zh) * 2011-11-22 2012-05-02 华为技术有限公司 锂离子电池电解液及含有该电解液的锂离子电池
WO2013187379A1 (ja) 2012-06-13 2013-12-19 セントラル硝子株式会社 非水電解液電池用電解液、及びこれを用いた非水電解液電池
US8785056B2 (en) 2011-01-27 2014-07-22 Samsung Sdi Co., Ltd. Electrolyte for rechargeable lithium battery and rechargeable lithium battery including the same
KR20140105813A (ko) * 2011-12-08 2014-09-02 바스프 에스이 전기화학적 셀들 및 그 용도
JP2015018802A (ja) * 2013-07-08 2015-01-29 三星エスディアイ株式会社Samsung SDI Co.,Ltd. リチウム二次電池用電解質、及びそれを含むリチウム二次電池
JP2015505121A (ja) * 2011-12-08 2015-02-16 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se 混合物およびリチウムイオン電池におけるその使用
JP2015505139A (ja) * 2011-12-14 2015-02-16 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー リチウムオキサラートを含有するリチウム電池電極
CN104718199A (zh) * 2012-10-09 2015-06-17 索尔维公司 用于纯化氟化的有机碳酸酯的方法
WO2015098471A1 (ja) 2013-12-25 2015-07-02 旭化成株式会社 シリル基含有化合物を含む電解液添加用組成物、該組成物を含む非水蓄電デバイス用電解液、及び該電解液を含むリチウムイオン二次電池
JP2015164109A (ja) * 2014-02-28 2015-09-10 旭化成株式会社 非水電解液二次電池
KR20200067829A (ko) 2017-10-11 2020-06-12 가부시키가이샤 아데카 실릴에스테르 화합물의 분해억제 방법

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6048726B2 (ja) 2012-08-16 2016-12-21 トヨタ自動車株式会社 リチウム二次電池およびその製造方法

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001073884A1 (fr) * 2000-03-28 2001-10-04 Ngk Insulators, Ltd. Accumulateur au lithium
JP2001307772A (ja) * 2000-04-21 2001-11-02 Tonen Chem Corp 非水電解液および該電解液を含む非水電解液電池
KR100417085B1 (ko) * 2001-05-09 2004-02-05 주식회사 엘지화학 새로운 전해액과 이를 이용하는 리튬 이온 전지
JP2002367584A (ja) * 2001-06-12 2002-12-20 Tonen Chem Corp 電池用セパレータ、その製造方法およびそれを用いた電池
US7169510B2 (en) 2002-07-05 2007-01-30 Denso Corporation Nonaqueous electrolytic solution and nonaqueous secondary battery using the same
JP2005108527A (ja) * 2003-09-29 2005-04-21 Nippon Nyukazai Kk アミン含有電解液及びそれを用いるリチウム二次電池
JP4567310B2 (ja) * 2003-09-29 2010-10-20 日本乳化剤株式会社 アミン含有電解液及びそれを用いるリチウム二次電池
US8785056B2 (en) 2011-01-27 2014-07-22 Samsung Sdi Co., Ltd. Electrolyte for rechargeable lithium battery and rechargeable lithium battery including the same
CN102437372A (zh) * 2011-11-22 2012-05-02 华为技术有限公司 锂离子电池电解液及含有该电解液的锂离子电池
KR20140105813A (ko) * 2011-12-08 2014-09-02 바스프 에스이 전기화학적 셀들 및 그 용도
JP2015500553A (ja) * 2011-12-08 2015-01-05 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se 電気化学セルおよびその使用
JP2015505121A (ja) * 2011-12-08 2015-02-16 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se 混合物およびリチウムイオン電池におけるその使用
JP2015505139A (ja) * 2011-12-14 2015-02-16 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー リチウムオキサラートを含有するリチウム電池電極
KR20150018565A (ko) 2012-06-13 2015-02-23 샌트랄 글래스 컴퍼니 리미티드 비수전해액 전지용 전해액 및 이것을 이용한 비수전해액 전지
WO2013187379A1 (ja) 2012-06-13 2013-12-19 セントラル硝子株式会社 非水電解液電池用電解液、及びこれを用いた非水電解液電池
CN104718199A (zh) * 2012-10-09 2015-06-17 索尔维公司 用于纯化氟化的有机碳酸酯的方法
JP2015018802A (ja) * 2013-07-08 2015-01-29 三星エスディアイ株式会社Samsung SDI Co.,Ltd. リチウム二次電池用電解質、及びそれを含むリチウム二次電池
JP2019071302A (ja) * 2013-07-08 2019-05-09 三星エスディアイ株式会社Samsung SDI Co., Ltd. リチウム二次電池用電解質、及びそれを含むリチウム二次電池
WO2015098471A1 (ja) 2013-12-25 2015-07-02 旭化成株式会社 シリル基含有化合物を含む電解液添加用組成物、該組成物を含む非水蓄電デバイス用電解液、及び該電解液を含むリチウムイオン二次電池
CN105745779A (zh) * 2013-12-25 2016-07-06 旭化成株式会社 含有含甲硅烷基化合物的用于添加于电解液中的组合物,包含该组合物的非水蓄电装置用电解液以及包含该电解液的锂离子二次电池
JPWO2015098471A1 (ja) * 2013-12-25 2017-03-23 旭化成株式会社 シリル基含有化合物を含む電解液添加用組成物、該組成物を含む非水蓄電デバイス用電解液、及び該電解液を含むリチウムイオン二次電池
JP2015164109A (ja) * 2014-02-28 2015-09-10 旭化成株式会社 非水電解液二次電池
KR20200067829A (ko) 2017-10-11 2020-06-12 가부시키가이샤 아데카 실릴에스테르 화합물의 분해억제 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP3348344B2 (ja) 2002-11-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3348343B2 (ja) 電池用非水電解液及び非水電解液電池
JP3348344B2 (ja) 電池用非水電解液
US6235431B1 (en) Nonaqueous electrolytic solution for battery and nonaqueous electrolytic solution battery using the same
EP3145005B1 (en) Electrode, nonaqueous electrolyte battery, battery pack, automobile, and vehicle
JP3978881B2 (ja) 非水電解液およびそれを用いたリチウム二次電池
JP4233819B2 (ja) 非水電解液二次電池
EP2113957B1 (en) Positive electrode for lithium secondary cell and lithium secondary cell using the same
EP3229296B1 (en) Negative electrode active material, non-aqueous electrolyte battery and battery pack
JP3048899B2 (ja) リチウム二次電池
JP2001325988A (ja) 非水電解質二次電池の充電方法
US11094998B2 (en) Ceramic-coated separators for lithium-containing electrochemical cells and methods of making the same
JP6666427B2 (ja) 非水電解質電池及び電池パック
JP2010129332A (ja) 非水電解質二次電池
KR102707153B1 (ko) 망간산리튬 정극 활성 물질 및 이를 포함하는 정극 시트, 이차 전지, 전지 모듈, 전지 팩 및 전기 장치
JP2001006683A (ja) リチウム電池用活物質材料
WO2013035829A1 (ja) 電池
JP2000021442A (ja) 非水電解液二次電池
CN112448036A (zh) 锂原电池用改性电解液
JP6656623B2 (ja) 非水電解液二次電池用非水電解液、非水電解液二次電池及び非水電解液二次電池の製造方法
JP4348771B2 (ja) リチウム二次電池
WO2022244363A1 (ja) 二次電池用負極および二次電池
JP3322182B2 (ja) 電池用非水電解液
JP2002313416A (ja) 非水電解質二次電池
CN117044001A (zh) 非水电解质蓄电元件
JPH08203525A (ja) 電極およびそれを用いた非水溶媒系二次電池

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070913

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080913

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080913

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090913

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100913

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100913

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110913

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120913

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120913

Year of fee payment: 10

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120913

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130913

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130913

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140913

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees