JP2015018802A - リチウム二次電池用電解質、及びそれを含むリチウム二次電池 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の他の側面は、リチウム二次電池の常温及び高温の寿命特性、並びに高温安定性を改善させることができるリチウム二次電池用電解質を提供するものである。
本発明のさらに他の側面は、常温及び高温の寿命特性、並びに高温安定性を改善させた前記電解質を含むリチウム二次電池を提供するものである。
本発明のさらに他の側面は、リチウム二次電池電解質用添加剤として使用されるのに適するシリコン含有化合物、及び前記シリコン含有化合物を製造する方法を提供するものである。
前記化学式1で、
Xは、窒素(N)またはリン(P)であり、
R、R1は、互いに独立して、水素原子、ヒドロキシ基、シアノ基、−ORx(Rxは、C1−C6アルキル基またはC6−C20アリール基である)、−C(=O)Ra、−C(=O)ORa、−OC(=O)Ra、−OC(=O)(ORa)、−NRbRc、置換もしくは非置換のC1−C6アルキル基、置換されたC1−C6アルコキシ基、置換もしくは非置換のC2−C60アルケニル基、置換もしくは非置換のC2−C60アルキニル基、置換もしくは非置換のC3−C12シクロアルキル基、置換されたC6−C20アリール基、置換もしくは非置換のC6−C20アリールオキシ基、及び置換もしくは非置換のC6−C20ヘテロアリール基からなる群から選択された基であり、
R2、R3、R4は、互いに独立して、シアノ基、−ORy(Ryは、C1−C12アルキル基またはC6−C12−C14アリール基である)、−C(=O)Ra、−C(=O)ORa、−OC(=O)Ra、−OC(=O)(ORa)、−NRbRc、置換もしくは非置換のC1−C12アルキル基、置換されたC1−C12アルコキシ基、置換もしくは非置換のC2−C12アルケニル基、置換もしくは非置換のC2−C12アルキニル基、置換もしくは非置換のC3−C12シクロアルキル基、置換もしくは非置換のC6−C12アリール基、置換されたC6−C12アリールオキシ基、及び置換もしくは非置換のC6−C12ヘテロアリール基からなる群から選択された基であり、
前記Raは、水素原子、非置換のC1−C10アルキル基、ハロゲン原子で置換されたC1−C10アルキル基、非置換のC6−C12アリール基、ハロゲン原子で置換されたC6−C12アリール基、非置換のC6−C12ヘテロアリール基、及びハロゲン原子で置換されたC6−C12ヘテロアリール基からなる群から選択された基であり、
前記Rb、Rcは、互いに独立して、水素原子、非置換のC1−C10アルキル基、ハロゲン原子で置換されたC1−C10アルキル基、非置換のC2−C10アルケニル基、ハロゲン原子で置換されたC2−C10アルケニル基、非置換のC3−C12シクロアルキル基、ハロゲン原子で置換されたC3−C12シクロアルキル基、非置換のC6−C12アリール基、ハロゲン原子で置換されたC6−C12アリール基、非置換のC6−C12ヘテロアリール基、ハロゲン原子で置換されたC6−C12ヘテロアリール基、及び−Si(Rd)3(Rdは、C1−C10アルキル基である)からなる群から選択された基であり、
前記Rは、CF3であるとき、
前記R2、R3、R4は、いずれも同一であるか、
前記R2、R3、R4のうち一つ以上は、シアノ基、−ORy(Ryは、C1−C12アルキル基またはC6−C12アリール基である)、−C(=O)Ra、−C(=O)ORa、−OC(=O)Ra、−OC(=O)(ORa)、−NRbRc、置換されたC1−C12アルコキシ基、置換もしくは非置換のC2−C12アルケニル基、置換もしくは非置換のC2−C12アルキニル基、置換もしくは非置換のC3−C20シクロアルキル基、置換もしくは非置換のC6−C12アリール基、置換されたC6−C12アリールオキシ基、及び置換もしくは非置換のC6−C12ヘテロアリール基からなる群から選択される基であるか、又は
前記R2、R3、R4は、互いに独立して、シアノ基、−ORy(Ryは、C1−C12アルキル基またはC6−C12アリール基である)、−C(=O)Ra、−C(=O)ORa、−OC(=O)Ra、−OC(=O)(ORa)、−NRbRc、置換もしくは非置換のC1−C12第一級アルキル基、置換もしくは非置換のC1−C12第二級アルキル基、置換されたC1−C12アルコキシ基、置換もしくは非置換のC2−C12アルケニル基、置換もしくは非置換のC2−C12アルキニル基、置換もしくは非置換のC3−C20シクロアルキル基、置換もしくは非置換のC6−C12アリール基、置換されたC6−C12アリールオキシ基、及び置換もしくは非置換のC6−C12ヘテロアリール基からなる群から選択される基でもある。
前記化学式1で、前記R、R1、R2、R3、R4のうち一つ以上が、置換された作用基であるとき、前記置換された作用基は、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されたC1−C10アルキル基、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、アミジノ基、ヒドラジン基、ヒドラゾン基、カルボン酸基またはその塩、スルホン酸基またはその塩、リン酸基またはその塩、C1−C10アルキル基、C2−C10アルケニル基、C2−C10アルキニル基、及びC1−C10ヘテロアルキル基からなる群から選択された置換基で置換された作用基でもある。
前記化学式1で、前記Xは、窒素(N)またはリン(P)でもある。
前記化学式1で、前記Xは、窒素(N)でもある。
前記化学式1で、前記Xは、窒素(N)であり、前記R、R1は、互いに独立して、C1−C6アルキル基、及び一つ以上のハロゲン原子で置換されたC1−C6アルキル基から選択され、前記R2、R3、R4は、互いに独立して、C1−C12アルキル基、一つ以上のハロゲン原子で置換されたC1−C12アルキル基、C2−C12アルケニル基、及び一つ以上のハロゲン原子で置換されたC2−C12アルケニル基からなる群から選択されたものでもある。
前記化学式1でR、R1、R2、R3、R4のうち一つ以上は、アルケニル基を含んでもよい。
前記化学式1で、前記R、R1、R2、R3、R4のうち一つ以上は、電子求引性基(electron-withdrawing group)でもある。
前記化学式1で、前記R、R1、R2、R3、R4のうち一つ以上は、フッ素原子で置換される。
前記化学式1で、前記R、R1、R2、R3、R4のうち一つ以上は、過フッ化(perfluorinated)アルキル基でもある。
前記化学式1で、前記R、R1、R2、R3、R4のうち一つ以上は、鎖型C1−C30アルキル基、C1−C30アルケニル基、一つ以上のハロゲン原子で置換されたC1−C30アルキル基、及び一つ以上のハロゲン原子で置換されたC1−C30アルケニル基から選択されたものでもある。
前記化学式1で表示されるシリコン含有化合物は、下記化合物1ないし4からなる群から選択されたものでもある:
前記化学式1で表示されるシリコン含有化合物は、電解質全重量に対して、0.01重量%ないし15重量%の含量で存在することができる。
前記化学式1で表示されるシリコン含有化合物は、電解質全重量に対して、0.01重量%ないし10重量%の含量で存在することができる。
前記リチウム塩はLiPF6を含んでもよい。
前記電解質は、LiPO2F2をさらに含んでもよい。
前記LiPO2F2は、電解質全重量に対して、0.01重量%ないし15重量%の含量で存在することができる。
前記LiPO2F2は、電解質全重量に対して、0.01重量%ないし3重量%の含量で存在することができる。
前記リチウム塩は、電解質において、0.1Mないし2.0Mの濃度で存在することができる。
前記LiPF6は、電解質において、0.1Mないし2.0Mの濃度で存在することができる。
前記電解質は、非水系有機溶媒をさらに含んでもよい。
前記負極表面に、被膜(SEI:solid electrolyte interface)をさらに含み、前記被膜(SEI)は、前記電解質に含まれた化学式1で表示されるシリコン含有化合物の反応生成物を含んでもよい。
前記被膜(SEI)は、0.1nmないし100nm厚を有することができる。
前記被膜(SEI)は、0.1nmないし80nm厚を有することができる。
前記被膜(SEI)は、0.5nmないし50nm厚を有することができる。
前記電解質は、PF5−アミド錯体を含み、前記錯体内のアミドは、前記電解質に含まれた化学式1で表示されるシリコン含有化合物から由来したものでもある。
一側面で、下記化学式1で表示されるシリコン含有化合物が提供される:
前記化学式1で、
Xは、窒素(N)またはリン(P)であり、
R、R1は、互いに独立して、水素原子、ヒドロキシ基、シアノ基、−ORx(Rxは、C1−C6アルキル基またはC6−C20アリール基である)、−C(=O)Ra、−C(=O)ORa、−OC(=O)Ra、−OC(=O)(ORa)、−NRbRc、置換もしくは非置換のC1−C6アルキル基、置換されたC1−C6アルコキシ基、置換もしくは非置換のC2−C60アルケニル基、置換もしくは非置換のC2−C60アルキニル基、置換もしくは非置換のC3−C12シクロアルキル基、置換もしくは非置換のC6−C20アリール基、置換されたC6−C20アリールオキシ基、及び置換もしくは非置換のC6−C20ヘテロアリール基からなる群から選択された基であり、
R2、R3、R4は、互いに独立して、シアノ基、−ORy(Ryは、C1−C12アルキル基またはC6−C12アリール基である)、−C(=O)Ra、−C(=O)ORa、−OC(=O)Ra、−OC(=O)(ORa)、−NRbRc、置換もしくは非置換のC1−C12アルキル基、置換されたC1−C12アルコキシ基、置換もしくは非置換のC2−C12アルケニル基、置換もしくは非置換のC2−C12アルキニル基、置換もしくは非置換のC3−C12シクロアルキル基、置換もしくは非置換のC6−C12アリール基、置換されたC6−C12アリールオキシ基、及び置換もしくは非置換のC6−C12ヘテロアリール基からなる群から選択された基であり、
前記Raは、水素原子、非置換のC1−C10アルキル基、ハロゲン原子で置換されたC1−C10アルキル基、非置換のC6−C12アリール基、ハロゲン原子で置換されたC6−C12アリール基、非置換のC6−C12ヘテロアリール基、及びハロゲン原子で置換されたC6−C12ヘテロアリール基からなる群から選択された基であり、
前記Rb、Rcは、互いに独立して、水素原子、非置換のC1−C10アルキル基、ハロゲン原子で置換されたC1−C10アルキル基、非置換のC2−C10アルケニル基、ハロゲン原子で置換されたC2−C10アルケニル基、非置換のC3−C12シクロアルキル基、ハロゲン原子で置換されたC3−C12シクロアルキル基、非置換のC6−C12アリール基、ハロゲン原子で置換されたC6−C12アリール基、非置換のC6−C12ヘテロアリール基、ハロゲン原子で置換されたC6−C12ヘテロアリール基、及び−Si(Rd)3(Rdは、C1−C10アルキル基である)からなる群から選択された基であり、
前記Rは、CF3であるとき、
前記R2、R3、R4は、いずれも同一であるか、
前記R2、R3、R4のうち一つ以上は、シアノ基、−ORy(Ryは、C1−C12アルキル基またはC6−C12アリール基である)、−C(=O)Ra、−C(=O)ORa、−OC(=O)Ra、−OC(=O)(ORa)、−NRbRc、置換されたC1−C12アルコキシ基、置換もしくは非置換のC2−C12アルケニル基、置換もしくは非置換のC2−C12アルキニル基、置換もしくは非置換のC3−C20シクロアルキル基、置換もしくは非置換のC6−C12アリール基、置換されたC6−C12アリールオキシ基、及び置換もしくは非置換のC6−C12ヘテロアリール基からなる群から選択される基であるか、又は
前記R2、R3、R4は、互いに独立して、シアノ基、−ORy(Ryは、C1−C12アルキル基またはC6−C12アリール基である)、−C(=O)Ra、−C(=O)ORa、−OC(=O)Ra、−OC(=O)(ORa)、−NRbRc、置換もしくは非置換のC1−C12第一級アルキル基、置換もしくは非置換のC1−C12第二級アルキル基、置換されたC1−C12アルコキシ基、置換もしくは非置換のC2−C12アルケニル基、置換もしくは非置換のC2−C12アルキニル基、置換もしくは非置換のC3−C20シクロアルキル基、置換もしくは非置換のC6−C12アリール基、置換されたC6−C12アリールオキシ基、及び置換もしくは非置換のC6−C12ヘテロアリール基からなる群から選択される基である。
前記Xは、窒素(N)であり、前記R、R1は、互いに独立して、C1−C6アルキル基、及び一つ以上のハロゲン原子で置換されたC1−C6アルキル基から選択され、前記R2、R3、R4は、互いに独立して、C1−C12アルキル基、一つ以上のハロゲン原子で置換されたC1−C12アルキル基、C2−C12アルケニル基、及び一つ以上のハロゲン原子で置換されたC2−C12アルケニル基からなる群から選択されたものでもある。
前記R、R1、R2、R3、R4のうち一つ以上は、電子求引性基(electron-withdrawing group)(例えば、ハロゲンのような電子求引性モイエティ(部位)で置換されたものを含んだり、あるいはそれで置換される基)でもある。
前記R、R1、R2、R3、R4のうち一つ以上は、フッ素原子で置換されたものでもある。前記R、R1、R2、R3、R4のうち一つ以上は、パーフロロ化(perfluorinated)アルキル基でもある。前記R、R1、R2、R3、R4のうち一つ以上は、鎖型C1−C30アルキル基、C1−C30アルケニル基、一つ以上のハロゲン原子で置換されたC1−C30アルキル基、及び一つ以上のハロゲン原子で置換されたC1−C30アルケニル基から選択されたものでもある。
前記化学式1で表示されるシリコン含有化合物の含量は、電解質全重量に対して、0.01重量%ないし25重量%でもあり、例えば、0.01重量%ないし15重量%であり、例えば、0.01重量%ないし10重量%である。前記化学式1で表示されるシリコン含有化合物の含量が、前記含量の範囲内で、リチウム二次電池の電解質内に存在するとき、リチウム二次電池の性能を劣化させず、前記電解質の電気化学的安定性及び熱的安定性が改善される。
前記化学式2で、RaないしRfは、互いに独立して、水素原子、ハロゲン原子、C1−C10アルキル基、ハロアルキル基、またはそれらの組み合わせでもある。
さらに具体的には、前記芳香族炭化水素系有機溶媒は、ベンゼン、フルオロベンゼン、1,2−ジフルオロベンゼン、1,3−ジフルオロベンゼン、1,4−ジフルオロベンゼン、1,2,3−トリフルオロベンゼン、1,2,4−トリフルオロベンゼン、クロロベンゼン、1,2−ジクロロベンゼン、1,3−ジクロロベンゼン、1,4−ジクロロベンゼン、1,2,3−卜リクロロベンゼン、1,2,4−卜リクロロベンゼン、ヨードベンゼン、1,2−ジヨードベンゼン、1,3−ジヨードベンゼン、1,4−ジヨードベンゼン、1,2,3−トリヨードベンゼン、1,2,4−トリヨードベンゼン、トルエン、フルオロトルエン、2,3−ジフルオロトルエン、2,4−ジフルオロトルエン、2,5−ジフルオロトルエン、2,3,4−トリフルオロトルエン、2,3,5−トリフルオロトルエン、クロロトルエン、2,3−ジクロロトルエン、2,4−ジクロロトルエン、2,5−ジクロロトルエン、2,3,4−卜リクロロトルエン、2,3,5−卜リクロロトルエン、ヨードトルエン、2,3−ジヨードトルエン、2,4−ジヨードトルエン、2,5−ジヨードトルエン、2,3,4−トリヨードトルエン、2,3,5−トリヨードトルエン、キシレン、またはそれらの組み合わせでもある。
例えば、前記リチウム二次電池の作動後、電解質内で、前記シリコン含有化合物の含量は、前記リチウム二次電池の作動前に存在する前記シリコン含有化合物の含量より少ない。
負極に使用される集電体は、電圧の領域によって、銅、ニッケルまたはSUS(stainless steel)の集電体を使用することができ、例えば、銅集電体を使用することができる。
前記バインダは、負極活物質粒子を互いに寝る付着させ、また負極活物質を電流集電体に良好に付着させる役割を行い、その代表的な例として、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ジアセチルセルロース、ポリ塩化ビニル、カルボン酸化されたポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニル、酸化エチレンを含むポリマー、ポリビニルピロリドン、ポリウレタン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリエチレン、ポリプロピレン、スチレン・ブタジエンラバー、アクリル化スチレン・ブタジエンラバー、エポキシ樹脂、ナイロンなどを使用することができるが、それらに限定されるものではない。
前記電流集電体としては、Alを使用することができるが、それに限定されるものではない。
≦b≦0.1である);QO2;QS2;LiQS2;V2O5;LiV2O5;LiI’O2;LiNiVO4;Li3−fJ2(PO4)3(0≦f≦2);Li3−fFe2(PO4)3(0≦f≦2);LiFePO4の化学式のうちいずれか一つで表現される化合物を使用することができる。
前記化学式において、Aは、Ni、Co、Mn、またはそれらの組み合わせであり、B’は、Al、Ni、Co、Mn、Cr、Fe、Mg、Sr、V、希土類元素、またはそれらの組み合わせであり、Dは、O、F、S、P、またはそれらの組み合わせであり、Eは、Co、Mn、またはそれらの組み合わせであり、F’は、F、S、P、またはそれらの組み合わせであり、Gは、Al、Cr、Mn、Fe、Mg、La、Ce、Sr、V、またはそれらの組み合わせであり、Qは、Ti、Mo、Mn、またはそれらの組み合わせであり、I’は、Cr、V、Fe、Sc、Y、またはそれらの組み合わせであり、Jは、V、Cr、Mn、Co、Ni、Cu、またはそれらの組み合わせである。
また、ここに記載されていない内容は、当該技術分野で当業者であるならば、十分に技術的に類推することができるので、その説明を省略する。
[実施例1:リチウム二次電池用電解質]
体積比で、エチレンカーボネート2.0、エチルメチルカーボネート4.0、及びジメチルカーボネート4.0からなる混合有機溶媒に、添加剤として、下記化合物1が電解質全重量の1.0重量%となる量を添加し、リチウム塩としては、1.15M LiPF6を使用し、リチウム二次電池用電解質を製造した。
添加剤として、前記化合物1の1.0重量%の代わりに、前記化合物1の2.0重量%を使用したことを除いては、前記実施例1と同一の方法でリチウム二次電池用電解質を製造した。
添加剤として、前記化合物1の1.0重量%の代わりに、下記化合物2の2.0重量%を使用したことを除いては、前記実施例1と同一の方法でリチウム二次電池用電解質を製造した。
添加剤として、前記化合物1の1.0重量%の代わりに、下記化合物3の2.0重量%を使用したことを除いては、前記実施例1と同一の方法でリチウム二次電池用電解質を製造した。
添加剤として、前記化合物1の1.0重量%の代わりに、下記化合物4の2.0重量%を使用したことを除いては、前記実施例1と同一の方法でリチウム二次電池用電解質を製造した。
体積比で、エチレンカーボネート1.0、エチルメチルカーボネート4.0、ジメチルカーボネート4.0、及びフルオロエチレンカーボネート1.0比からなる混合有機溶媒に、添加剤として、前記化合物1の1.0重量%を添加し、リチウム塩としては、1.15M LiPF6を使用し、リチウム二次電池用電解質を製造した。
体積比で、エチレンカーボネート2.0、エチルメチルカーボネート4.0、及びジメチルカーボネート4.0からなる混合有機溶媒に、添加剤として、前記化合物1の1.0重量%及びLiPO2F2 1.0重量%を添加し、リチウム塩としては、1.15M LiPF6を使用し、リチウム二次電池用電解質を製造した。
体積比で、エチレンカーボネート2.0、エチルメチルカーボネート4.0、及びジメチルカーボネート4.0からなる混合有機溶媒、及びリチウム塩としては、1.15M LiPF6を使用し、リチウム二次電池用電解質を製造した。
体積比で、エチレンカーボネート1.0、エチルメチルカーボネート4.0、ジメチルカーボネート4.0、及びフルオロエチレンカーボネート1.0からなる混合有機溶媒、及びリチウム塩としては、1.15M LiPF6を使用し、リチウム二次電池用電解質を製造した。
体積比で、エチレンカーボネート2.0、エチルメチルカーボネート4.0、及びジメチルカーボネート4.0からなる混合有機溶媒に、添加剤として、LiPO2F2 1.0重量%及びビニレンカーボネート(VC)0.5重量%を添加し、リチウム塩としては、1.15M LiPF6を使用し、リチウム二次電池用電解質を製造した。
体積比で、エチレンカーボネート2.0、エチルメチルカーボネート4.0、及びジメチルカーボネート4.0からなる混合有機溶媒に、添加剤として、下記N,O−ビス(トリメチルシリル)トリフルオロアセトアミド(化合物5)1.0重量%を添加し、リチウム塩としては、1.15M LiPF6を使用し、リチウム二次電池用電解質を製造した。
(リチウム二次電池の製造)
正極物質として、LiNi0.6Mn0.2Co0.2O2粉末、N−メチルピロリドン(NMP)に5重量%で溶解されたポリフッ化ビニリデン(PVdF)バインダ、及び導電剤(Denka black)を重量比97:3:3でメノウ乳鉢に添加及び混合し、スラリーを製造した。前記スラリーを、15μm厚のアルミニウムホイル上にバーコーティングでコーティングした。それを90℃オーブンに入れ、2時間ほどN−メチルピロリドンの一部が蒸発されるように一次乾燥させ、120℃真空オーブンに入れ、2時間ほど二次乾燥させ、N−メチルピロリドンを完全に蒸発させた。前記電極を圧延した後、無地部幅が10mmである正極54mmx250mm、負極58mmx280mmに極板を切った。セパレータ2枚を利用して、前記負極を上下から包み込み、正極と共に円筒状に巻き取った。前記円筒状構造に正極タブ、負極タブを溶接し、円筒状カンに挿入及び密封し、半電池(half-cell)を製作した。その後、前記円筒状カンに、実施例1で製造した電解質を注液し、キャップクリッピングを介して、18650ミニセル(mini cell)を製造した。そのとき、セパレータは、ポリエチレン(Asahi社製)基材に、平均粒径が50nmであるα−Al2O3粉末を両面にコーティングして使用した。
電解質として、前記実施例2〜8で製造した電解質をそれぞれ使用したことを除いては、前記実施例8と同一の方法で18650ミニセルを製造した。
電解質として、前記比較例1〜4で製造した電解質をそれぞれ使用したことを除いては、前記実施例8と同一の方法で18650ミニセルを製造した。
[評価例1:寿命特性評価]
[評価例1−1:常温寿命特性評価]
実施例8,12,14及び比較例7,8で製造されたリチウム二次電池に対して、25℃で化成(formation)充放電を2回行った。化成段階では、前記リチウム二次電池に対して、0.2Cで、4.2V(Li対比)に逹するまで定電流充電を、そして4.2V(Li対比)で電流が低減し、0.05Cに逹するまで定電圧充電を行った。その後、0.2Cで、2.8V(Li対比)に逹するまで定電流放電を行った。前記化成充放電を経た電池に対して、0.5Cで、4.2V(Li対比)に逹するまで充電した後、0.2Cで、2.8V(Li対比)に逹するまで放電を行った。そのときの充放電条件を標準充放電条件にし、そのときの放電容量を標準容量にした。
次に、前記実施例8,12,14、及び比較例7,8で製造されたリチウム二次電池に対して、25℃で1.5Cで、4.2V(Li対比)に逹するまで定電流充電を行った。その後、2.8V(Li対比)に逹するまで、1.5Cで、定電流放電するサイクルを300回サイクルまで反復した。前記電池に対して、各サイクルでの放電容量及び300回目サイクルまでの放電容量を測定し、そこから下記数式1の放電容量維持率(discharge capacity retention;%)を計算した。その結果を図3及び表1に示した。
[数式1]
放電容量維持率(%)=[300回目サイクルでの放電容量/最初のサイクルでの放電容量]×100
前記評価例1−1と共に、化成充放電を経た実施例8,13,14及び比較例7で製造されたリチウム二次電池に対して、45℃の恒温チャンバで、1.5Cで、4.25V(Li対比)に逹するまで定電流充電を行った。その後、2.8V(Li対比)に逹するまで、1.5Cで、定電流放電するサイクルを300回目サイクルまで反復した。前記電池に対して、各サイクルでの放電容量及び300回目サイクルでの放電容量を測定し、そこから前記評価例1−1の数式1のように、放電容量維持率(%)を計算した。その結果を、図4及び表2に示した。
前記実施例8,14、及び比較例7で製造されたリチウム二次電池の高温(60℃)放置による容量に係わる実験を行った。その結果を図5に示した。
前記高温放置による容量は、次のような方法で測定された。
実施例8,14及び比較例7で製造されたリチウム二次電池に対して、常温(25℃)で0.5Cで、4.2Vで充電し、10mAでカットオフし、30分間休止させておいて、60℃オーブンに放置させた後、0日、10日、30日の間隔で取り出して容量を放電させ、0.5Cで3回容量を確認し、最後の回数の放電容量を残存容量にした。
図5を参照すれば、実施例8,14で製造されたリチウム二次電池が、比較例7で製造されたリチウム二次電池の高温(60℃)放置による容量低減、それかさらに少なく発生するということを確認することができる。それにより、実施例8,14で製造されたリチウム二次電池が、比較例7で製造されたリチウム二次電池に比べ、高温(60℃)でさらに安定した特性を示すということが分かる。
前記実施例2及び比較例1で製造された電解質を利用して、次のようにサイクリックボルタンメトリー分析を実施した。
作用電極(working electrode)としては、黒鉛電極を利用して、帯電電極(counter electrode)としては、リチウム金属、標準電極(reference electrode)としては、リチウム金属を準備した。準備された作用電極、帯電電極及び標準電極を、前記実施例2及び比較例1で製造された電解質に、一定電位の電解装置及び一定の電流電解装置(potentiostat/galvanostat)を利用して、0V〜3.0V(NHE(normal hydrogen electrode)対比)範囲で、1mV/sのスキャン速度(scan rate)でサイクリックボルタンメトリー分析を行い、電流密度値を測定した。その結果を図6に示した。
図6を参照すれば、前記比較例1で製造された電解質を利用した場合と異なり、前記実施例2の電解質を利用すれば、1回のサイクルによって、黒鉛にリチウムが吸蔵されるピーク以外に、非可逆的なピークが黒鉛電極表面に生じるということを確認することができる。それにより、実施例2で製造された電解質に含まれた添加剤が、電極に被膜を形成するということが分かる。
前記実施例2及び比較例1で製造された電解質を利用したLSV(linear sweep voltammetry)分析を実施し、電解質の挙動を評価した。その結果を図7に示した。
LSV分析は、作用電極及び帯電電極としては、Pt電極を利用して、標準電極としては、リチウム金属を準備した。準備された作用電極、帯電電極及び標準電極を、前記実施例2及び比較例1で製造された電解質に入れ、一定電位の電解装置及び一定電流の電解装置(potentiostat/galvanostat)を利用して、3.0V〜7.0V(NHE対比)範囲で、1mV/sのスキャン速度で、LSV分析を行って電流密度値を測定した。その結果を図7に示した。
図7を参照すれば、前記実施例2で製造された電解質は、比較例1で製造された電解質より、低電位で微細電流が観察されるということを確認することができる。それにより、前記実施例2で製造された電解質の酸化が本格的に起こる電位は、比較例1で製造された電解質に比べて高く、酸化安定性が確保されるということが分かる。
前記実施例9及び比較例5で製造されたリチウム二次電池のインピーダンスを測定して抵抗を評価した。その結果を図8に示した。
インピーダンスは、次のような方法で測定された。
前記実施例9及び比較例5で製造されたリチウム二次電池に対して、前記評価例1−1でのように化成充放電を経て、前記リチウム二次電池に対して、25℃で1.5Cで、4.2V(Li対比)に逹するまで定電流充電を行った。その後、2.8V(Li対比)に逹するまで、1.5Cで定電流放電するサイクルを5回反復した後、25℃で100mAほどの電流及び4.2Vで充電し、10mAでカットオフし、5ないし10mVの非常に小さい励起振幅(excitation amplitude)、及び10mHzから10kHzまでの周波数(frequency)の条件下でインピーダンス値を測定した。
実施例9及び比較例5に対して、50回目のサイクルまで反復した後、同一条件でインピーダンス値を測定した。
図8で、横軸のRe(Z)は、実数部分のインピーダンス(real impedance)を意味し、縦軸のIm(Z)は、虚数部分のインピーダンス(imaginary impedance)を意味する。
図8を参照すれば、前記実施例9で製造されたリチウム二次電池の半円の大きさが、5サイクル目後及び50サイクル目後で、いずれも前記比較例5で製造されたリチウム二次電池の半円の大きさよりさらに小さいということを観察することができる。それにより、前記実施例9で製造されたリチウム二次電池の初期生成の被膜抵抗が、比較例5で製造されたリチウム二次電池の初期生成の被膜抵抗に比べて小さいということを確認することができ、充放電進行による抵抗の上昇も大きく抑制されるということを確認することができる。
これは、実施例9で形成された被膜が、寿命進行によって持続的に安定して維持されるからであると見られる。
28 被膜
30 負極活物質層
32 負極集電体
34 リチウムイオン
38 負極
100 リチウム二次電池
112 負極
113 セパレータ
114 正極
120 電池容器
140 封入部材
Claims (20)
- リチウム塩と、
下記化学式1で表示されるシリコン含有化合物と、を含むリチウム二次電池用電解質:
前記化学式1で、
Xは、窒素(N)またはリン(P)であり、
R、R1は、互いに独立して、水素原子、ヒドロキシ基、シアノ基、−ORx(Rxは、C1−C6アルキル基またはC6−C20アリール基である)、−C(=O)Ra、−C(=O)ORa、−OC(=O)Ra、−OC(=O)(ORa)、−NRbRc、置換もしくは非置換のC1−C6アルキル基、置換されたC1−C6アルコキシ基、置換もしくは非置換のC2−C60アルケニル基、置換もしくは非置換のC2−C60アルキニル基、置換もしくは非置換のC3−C12シクロアルキル基、置換もしくは非置換のC6−C20アリール基、置換されたC6−C20アリールオキシ基、及び置換もしくは非置換のC6−C20ヘテロアリール基からなる群から選択された基であり、
R2、R3、R4は、互いに独立して、シアノ基、−ORy(Ryは、C1−C12アルキル基またはC6−C12アリール基である)、−C(=O)Ra、−C(=O)ORa、−OC(=O)Ra、−OC(=O)(ORa)、−NRbRc、置換もしくは非置換のC1−C12アルキル基、置換されたC1−C12アルコキシ基、置換もしくは非置換のC2−C12アルケニル基、置換もしくは非置換のC2−C12アルキニル基、置換もしくは非置換のC3−C12シクロアルキル基、置換もしくは非置換のC6−C12アリール基、置換されたC6−C12アリールオキシ基、及び置換もしくは非置換のC6−C12ヘテロアリール基からなる群から選択された基であり、
前記Raは、水素原子、非置換のC1−C10アルキル基、ハロゲン原子で置換されたC1−C10アルキル基、非置換のC6−C12アリール基、ハロゲン原子で置換されたC6−C12アリール基、非置換のC6−C12ヘテロアリール基、及びハロゲン原子で置換されたC6−C12ヘテロアリール基からなる群から選択された基であり、
前記Rb、Rcは、互いに独立して、水素原子、非置換のC1−C10アルキル基、ハロゲン原子で置換されたC1−C10アルキル基、非置換のC2−C10アルケニル基、ハロゲン原子で置換されたC2−C10アルケニル基、非置換のC3−C12シクロアルキル基、ハロゲン原子で置換されたC3−C12シクロアルキル基、非置換のC6−C12アリール基、ハロゲン原子で置換されたC6−C12アリール基、非置換のC6−C12ヘテロアリール基、ハロゲン原子で置換されたC6−C12ヘテロアリール基、及び−Si(Rd)3(Rdは、C1−C10アルキル基である)からなる群から選択された基であり、
前記Rは、CF3であるとき、
前記R2、R3、R4は、いずれも同一であるか、
前記R2、R3、R4のうち一つ以上が、シアノ基、−ORy(Ryは、C1−C12アルキル基またはC6−C12アリール基である)、−C(=O)Ra、−C(=O)ORa、−OC(=O)Ra、−OC(=O)(ORa)、−NRbRc、置換されたC1−C12アルコキシ基、置換もしくは非置換のC2−C12アルケニル基、置換もしくは非置換のC2−C12アルキニル基、置換もしくは非置換のC3−C20シクロアルキル基、置換もしくは非置換のC6−C12アリール基、置換されたC6−C12アリールオキシ基、及び置換もしくは非置換のC6−C12ヘテロアリール基からなる群から選択される基であるか、又は
前記R2、R3、R4は、互いに独立して、シアノ基、−ORy(Ryは、C1−C12アルキル基またはC6−C12アリール基である)、−C(=O)Ra、−C(=O)ORa、−OC(=O)Ra、−OC(=O)(ORa)、−NRbRc、置換もしくは非置換のC1−C12第一級アルキル基、置換もしくは非置換のC1−C12第二級アルキル基、置換されたC1−C12アルコキシ基、置換もしくは非置換のC2−C12アルケニル基、置換もしくは非置換のC2−C12アルキニル基、置換もしくは非置換のC3−C20シクロアルキル基、置換もしくは非置換のC6−C12アリール基、置換されたC6−C12アリールオキシ基、及び置換もしくは非置換のC6−C12ヘテロアリール基からなる群から選択される基である。 - 前記化学式1で、前記Xは、窒素(N)であることを特徴とする請求項1に記載のリチウム二次電池用電解質。
- 前記化学式1で、前記R、R1、R2、R3、R4のうち一つ以上が、置換された作用基であって、前記置換された作用基は、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されたC1−C10アルキル基、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、アミジノ基、ヒドラジン基、ヒドラゾン基、カルボン酸基またはその塩、スルホン酸基またはその塩、リン酸基またはその塩、C1−C10アルキル基、C2−C10アルケニル基、C2−C10アルキニル基、及びC1−C10ヘテロアルキル基からなる群から選択された置換基で置換された作用基であることを特徴とする請求項1又は2に記載のリチウム二次電池用電解質。
- 前記化学式1で、前記Xは、窒素(N)であり、
前記R、R1は、互いに独立して、C1−C6アルキル基、及び一つ以上のハロゲン原子で置換されたC1−C6アルキル基から選択され、
前記R2、R3、R4は、互いに独立して、C1−C12アルキル基、一つ以上のハロゲン原子で置換されたC1−C12アルキル基、C2−C12アルケニル基、及び一つ以上のハロゲン原子で置換されたC2−C12アルケニル基からなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載のリチウム二次電池用電解質。 - 前記化学式1で、前記R、R1、R2、R3、R4のうち一つ以上が、アルケニル基を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のリチウム二次電池用電解質。
- 前記化学式1で、前記R、R1、R2、R3、R4のうち一つ以上が、電子求引性基であることを特徴とする請求項1又は2に記載のリチウム二次電池用電解質。
- 前記化学式1で、前記R、R1、R2、R3、R4のうち一つ以上が、フッ素原子で置換された基であることを特徴とする請求項1又は2に記載のリチウム二次電池用電解質。
- 前記化学式1で、前記R、R1、R2、R3、R4のうち一つ以上が、パーフロロアルキル基であることを特徴とする請求項1又は2に記載のリチウム二次電池用電解質。
- 前記化学式1で、前記R、R1、R2、R3、R4のうち一つ以上が、鎖状C1−C3アルキル基、C1−C3アルケニル基、一つ以上のハロゲン原子で置換されたC1−C3アルキル基、及び一つ以上のハロゲン原子で置換されたC1−C3アルケニル基から選択されることを特徴とする請求項1に記載のリチウム二次電池用電解質。
- 前記化学式1で表示されるシリコン含有化合物は、電解質全重量に対して、0.01重量%ないし25重量%の含量で存在することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のリチウム二次電池用電解質。
- 前記リチウム塩は、LiPF6を含むことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のリチウム二次電池用電解質。
- 前記電解質は、LiPO2F2をさらに含むことを特徴とする請求項12に記載のリチウム二次電池用電解質。
- 前記LiPO2F2は、電解質全重量に対して、0.01重量%ないし15重量%の含量で存在することを特徴とする請求項13に記載のリチウム二次電池用電解質。
- 前記リチウム塩は、電解質中に0.1Mないし2.0Mの濃度で存在することを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載のリチウム二次電池用電解質。
- 前記電解質は、非水系有機溶媒をさらに含むことを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載のリチウム二次電池用電解質。
- 請求項1ないし16のうち、いずれか1項に記載の電解質と、
リチウムの吸蔵及び放出が可能な正極活物質を含む正極と、
リチウムの吸蔵及び放出が可能な負極活物質を含む負極と、を含むリチウム二次電池。 - 前記負極表面に被膜(SEI)をさらに含み、前記被膜(SEI)は、前記電解質に含まれた化学式1で表示されるシリコン含有化合物の反応生成物を含むことを特徴とする請求項17に記載のリチウム二次電池。
- 前記被膜(SEI)は、0.1nmないし100nm厚を有することを特徴とする請求項18に記載のリチウム二次電池。
- 前記電解質は、PF5−アミド錯体を含み、前記錯体内のアミドは、前記電解質に含まれた化学式1で表示されるシリコン含有化合物から由来したことを特徴とする請求項17〜19に記載のリチウム二次電池。
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