JP2001307772A - 非水電解液および該電解液を含む非水電解液電池 - Google Patents

非水電解液および該電解液を含む非水電解液電池

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battery
aqueous electrolyte
nonaqueous electrolyte
carbon atoms
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Satoshi Asano
聡 浅野
Noriyuki Taki
敬之 滝
Toshiya Saito
俊哉 斎藤
Kazutoshi Takatsuna
和敏 高綱
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Tonen Sekiyu Kagaku KK
Tonen Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱安定性に優れ、且つ、高温での遊離酸除
去能に優れた化合物を含有する非水電解液及び該電解液
を含む非水電解液電池を提供することを目的とする。 【解決手段】電解質を非水溶媒に溶解させてなる非水電
解液において、下記式(I)で表される化合物の少なく
とも1種、 A−R1C R2−SiR3R4R5 (I) (ここで、R1及びR2は、各々独立に、水素原子又は炭素
数1〜20の、水素原子が任意的にハロゲン原子により
置換されていてもよい炭化水素残基であり、R3〜R5は各
々独立に、炭素数1〜20の水素原子が任意的にハロゲ
ン原子により置換されていてもよい炭化水素残基であ
り、且つ、Aは電子吸引性基である)をさらに含有する
ことを特徴とする非水電解液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は非水電解液に関し、
詳細には、高温保存後の非水電解液中の遊離酸量が顕著
に低いことを特徴とする非水電解液に関する。また、本
発明は該非水電解液を含む非水電解液電池にも関する。
【0002】
【従来の技術】リチウム電池に代表される非水電解液電
池では、電気伝導度および電気化学的(酸化還元)安定
性、さらにはサイクル特性等の電池性能の観点から、非
水溶媒に六フッ化リン酸リチウム(LiPF6 )などの
リチウム系電解質を溶解させた非水電解液が用いられて
いる。上記LiPF6 は水と反応し易く、電解液中に存
在する極微量の水分と反応し、フッ酸などの遊離酸を発
生する。これらの遊離酸は電池容量や充放電のサイクル
特性を低下させ、また、電池内部の腐食を引き起こすと
いう問題がある。特に電池が充電時等に高温下に置かれ
ると、LiPF6の熱分解により、遊離酸の発生が加速
されて問題となる。
【0003】電解液中の遊離酸を除去する方法として、
酸化アルミニウム等の金属酸化物吸着剤を電池に内蔵さ
せ、吸着除去する方法(特開平4−284372号、特
開平5−315006号、特開平7−211349
号)、活性炭もしくはシリカゲルを用いて吸着除去する
方法(特開平4−355057号)がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法
は、固体状吸着物質を電池に内臓させるため、電池の設
計変更を要する。
【0005】上記設計変更等の問題を回避するために、
種々の化合物を電解液に添加する方法が知られている。
例えば、ペンタフルオロフェニルリチウム等の有機リチ
ウム化合物(特開平1−286262号)、Mg、Ca等の
硫酸塩もしくは硝酸塩(特開平4−62764号)、Si
−N結合を有する有機ケイ素化合物(特開平11−16
602号)がある。
【0006】しかし、有機リチウム化合物は熱安定性が
悪く、高温、例えば60℃、においては、電解質であるLi
PF6自体が徐々に分解するために、発生される遊離酸が
十分に除去されないという問題がある。また、Mg、Ca等
の塩は、遊離酸との反応により当モル量の硫酸又は硝酸
が発生して、電池缶の腐食等の原因となるので、好まし
くない。さらに、上記金属塩による遊離酸の除去は遅い
ため、特に高温で遊離酸が十分に除去されない。Si−N
結合を有するオルガノシラザン化合物等も、高温での遊
離酸除去が十分ではない。
【0007】そこで本発明は、熱安定性に優れ、且つ、
高温での遊離酸除去能に優れた化合物を含有する非水電
解液及び該電解液を含む非水電解液電池を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、電解
質を非水溶媒に溶解させてなる非水電解液において、下
記式(I)で表される化合物の少なくとも1種、
【化3】A−R1C R2−SiR3R4R5 (I) (ここで、R1及びR2は、各々独立に、水素原子又は炭素
数1〜20の、水素原子が任意的にハロゲン原子により
置換されていてもよい炭化水素残基であり、R3〜R5は各
々独立に、炭素数1〜20の水素原子が任意的にハロゲ
ン原子により置換されていてもよい炭化水素残基であ
り、且つ、Aは電子吸引性基である)をさらに含有する
ことを特徴とする非水電解液である。上記、電子吸引性
基Aが、下記のいずれか1つの基、
【化4】 (ここで、R6〜R9は炭素数1〜20の、水素原子が任意的
にハロゲン原子により置換されていてもよい炭化水素残
基であり、XはF又はClである)であることが好ましい。
【0009】さらに、本発明は、上記非水電解液を含む
非水電解液電池にも関する。
【0010】本発明の好ましい態様として、さらに以下
のものを挙げることができる。 (1)上記構造式(I)において、R1及びR2が水素原子
であり、R3〜R5が各々独立に炭素数1〜10の、水素原子
が任意的にハロゲン原子により置換されていてもよい炭
化水素残基であり、且つ、電子吸引性基Aが下記式で表
される基、
【化5】 (ここでR6は、炭素数1〜20の、水素原子が任意的にハ
ロゲン原子により置換されていてもよい炭化水素残基で
ある)であることを特徴とする前記非水電解液。 (2)前記化合物が、非水電解液に対して0.01〜20重
量%含有されていることを特徴とする前記非水電解液。 (3)前記非水電解液に使用される非水溶媒が、炭酸エ
ステル、γ−ブチロラクトンまたは炭酸エステルとγ−
ブチロラクトンの混合物であることを特徴とする前記非
水電解液。 (4)前記炭酸エステルが、エチレンカーボネート、プ
ロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチ
ルカーボネート、メチルエチルカーボネートからなる群
より選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする前
記非水電解液。 (5)非水電解液に使用される電解質が、LiPF6 、LiCl
O4 、LiBF4 、LiAsF6 、LiCF3 SO3 、LiN(SO2CF3
2 、LiN(SO2C2F52からなる群より選ばれた少なくと
も1種であることを特徴とする前記非水電解液。 (6)前記非水電解液がリチウム一次電池用電解液また
はリチウム二次電池用電解液であることを特徴とする前
記非水電解液。 (7)前記非水電解液電池が、リチウム一次電池または
リチウムイオン二次電池またはリチウムイオンポリマー
二次電池であることを特徴とする前記非水電解液電池。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の非水電解液に使用される
非水溶媒には特に制限がなく、公知の種々の溶媒であっ
てよい。例えば、エチレンカーボネート、プロピレンカ
ーボネート、γ−ブチロラクトン、スルホラン、ジメチ
ルカーボネート、ジエチルカーボネート、メチルエチル
カーボネート、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジ
エトキシエタン、1,2−ジブトキシエタン、エトキシ
メトキシエタン等が単独で、あるいは混合されて使用さ
れる。好ましくは、誘電率が高い環状カーボネート、特
にエチレンカーボネート及び/又はプロピレンカーボネ
ートと、粘性の低い鎖状カーボネート、特にジメチルカ
ーボネート及び/又はジエチルカーボネート、を体積比
1:9〜9:1、より好ましくは1:2〜2:1で混合
したものが用いられる。
【0012】本発明の非水電解液に使用される電解質に
ついても特に制限がなく、公知の種々の電解質であって
よい。例えばLiPF6 、LiClO4 、LiBF4 、LiAsF6 、LiSb
F6、LiAlCl4 、LiCF3 SO3 、LiN(SO2CF32 、LiN(SO
2C2F52等のリチウム系電解質などが使用される。なか
でも電池の性能の点からLiPF6 が好ましい。
【0013】非水電解液は、非水溶媒に電解質を約0.
5〜2.0モル/l、好ましくは0.8〜1.2モル/
lの濃度になるように、好ましくは不活性ガス雰囲気下
で、または湿度が低い環境中で溶解させて調製する。ま
た、LiPF6を溶解させる場合には、溶解熱による遊離酸
の発生を防ぐために、電解液の温度を20℃以下にするこ
とが好ましい。
【0014】本発明の非水電解液は、上記電解質に加え
て、下記式(I)で表される化合物をさらに含有するこ
とを特徴とする。該電解液は、高温保存後であっても遊
離酸量が顕著に低い。
【化6】 A−R1C R2−SiR3R4R5 (I) ここで、R1及びR2は、各々独立に、水素原子もしくは炭
素数1〜20、好ましくは1〜10の、水素原子が任意的に
ハロゲン原子により置換されていてもよい炭化水素残基
であり、R3〜R5は各々独立に、炭素数1〜20、好ましく
は1〜10の、水素原子が任意的にハロゲン原子により置
換されていてもよい炭化水素残基であり、且つ、Aは電
子吸引性基である。電子吸引性は、誘起効果と共鳴効果
のいずれによるものであってもよい。
【0015】好ましくは、Aは下記のいずれかの基であ
る。
【化7】 (R9は炭素数1〜20、好ましくは1〜10の、水素原子が
任意的にハロゲン原子により置換されていてもよい炭化
水素残基であり、XはF又はClである。)該電子吸引性基
Aの作用を、本発明を限定する趣旨でなく考察すると、
基AがSi原子上の電子密度を下げるためF-の攻撃を受け
易くなり、Si原子がF-を捕獲するために、遊離酸濃度が
下がるものと考えられる。
【0016】より好ましくは、電子吸引性基Aが以下の
ものである。
【化8】 上式において、R6は炭素数1〜20、好ましくは1〜10
の、水素原子が任意的にハロゲン原子、好ましくはFま
たはCl、で置換されていてもよい炭化水素残基である。
該炭化水素残基の例としては、メチル、エチル、n−プ
ロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチ
ル、ペンチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、およ
びヘキシル基、およびそれらの水素原子が部分的にハロ
ゲン原子、好ましくはFまたはClにより置換されている
基が挙げられる。なかでも、メチル(2−トリメチルシ
リル)アセテート、エチル(2−トリメチルシリル)ア
セテートが好ましく用いられる。
【0017】電子吸引性基Aが、
【化9】 の例としては、R7が上述のR6と同様である化合物が挙げ
られ、中でも、R7がメチル、トリフルオロメチル、トリ
クロロメチル、ジフルオロメチル、ジクロロメチル、モ
ノフルオロメチル及びモノクロロメチル基である化合物
が好ましい。
【0018】電子吸引性基Aが、
【化10】 の例としては、トリメチルシリルアセトニトリル、トリ
(トリフルオロメチル)シリルアセトニトリル、トリエ
チルシリルアセトニトリル、ジメチルエチルシリルアセ
トニトリル、ジエチルメチルシリルアセトニトリル、2
−トリメチルシリルイソプロピオニトリルが挙げられ
る。
【0019】電子吸引性基Aが、下記のいずれかのイオ
ウを含む基である場合の例としては、
【化11】 メチル(トリメチルシリルメチル)スルフォン、エチル
(トリメチルシリルメチル)スルフォン、トリフルオロ
メチル(トリメチルシリルメチル)スルフォン、ジメチ
ル(トリエチルシリルメチル)スルフォン、トリフルオ
ロメチル(トリエチルシリルメチル)スルフォン、トリ
メチルシリルメチルメタンスルフォネート、トリメチル
シリルメチルエタンスルフォネート、トリメチルシリル
メチルトリフルオロメタンスルフォネート、トリエチル
シリルメチルメタンスルフォネート、トリエチルシリル
メチルトリフルオロメタンスルフォネート、が挙げられ
る。
【0020】電子吸引性基Aが、下記のいずれかのニト
ロ基を含む基である場合の例としては、
【化12】 トリメチルシリルニトロメタン、トリエチルシリルニト
ロメタン、トリ(トリフルオロメチル)シリルニトロメ
タン、トリメチルシリルp−ニトロフェニルメタン、ト
リメチルシリルo−ニトロフェニルメタン、トリエチル
シリルo−ニトロフェニルメタン、トリエチルシリルp
−ニトロフェニルメタン、トリ(トリフルオロメチル)
シリルo−ニトロフェニルメタン、トリ(トリフルオロ
メチル)シリルp−ニトロフェニルメタンが挙げられ
る。
【0021】電子吸引性基Aが、−CX3(XがFまたはCl)
の例としては、トリメチルシリルパーフロロエタン、ト
リメチルシリルパークロロエタンが挙げられる。
【0022】上記化合物のうちの少なくとも1種を電解
液に添加する。添加は、電池組立て前であっても電池組
立て後の封缶前に行なってもよい。添加方法としては公
知の方法を使用することができるが、好ましくは不活性
ガス雰囲気下で攪拌しながら添加する。
【0023】上記化合物の添加量は、非水電解液に対し
て0.01〜20重量%、好ましくは0.01〜5重量%である。
上記下限値未満の量では、遊離酸除去の効果が不足し、
一方、上記上限値を超えて添加すると、電導度が低下す
るので好ましくない。
【0024】本発明の非水電解液は、リチウムイオン二
次電池に特に適しているが、リチウム一次電池、二次電
池又はリチウムイオンポリマー二次電池用の電解液とし
ても使用することができる。
【0025】本発明は、上記非水電解液を含む電池にも
関する。該電池は、上記非水電解液、負極合剤、正極合
剤、及びセパレーターから主としてなる。負極活物質と
しては、リチウムイオンを吸蔵及び放出する材料、例え
ば金属リチウム、炭素系材料、例えば天然黒鉛、不定形
炭素等、有機高分子焼成体等を、正極活物質としては、
LiCoO2 LiNiO2、LiMn2O4等のリチウム遷移金属化合物、
二酸化マンガン、フッ化黒鉛を用いることができる。セ
パレーターとしてはポリエチレン等のポリオレフィン系
微孔性フィルム又は不織布を用いることができる。
【0026】本発明の電池は、公知の工程、すなわち、
電極を製造し、該電極の間にセパレーターを挿入して巻
き取り、所定の缶に挿入し、次いで電解液を充填して封
缶することにより作ることができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。遊離酸の定量方法 実施例及び比較例において遊離酸は、試料20gを採り、
指示薬0.1%ブロモチモールブルー/エタノール溶液を
数滴加え、0.01規定のナトリウムメトキシド/メタノー
ル溶液を用いて滴定し、得られた酸当量をフッ酸量に換
算して求めた。
【0028】実施例1 ジメチルカーボネートとプロピレンカーボネートを体積
比4:6で混合した溶媒に、LiPF6を1モル/リットル
の濃度になるように溶解させて電解液を調製した。該電
解液を無添加電解液Iとした。該無添加電解液Iの初期遊
離酸濃度は23ppm(フッ酸換算)であった。無添加電解液I
に、メチル(2−トリメチルシリル)アセテートを0.5
重量%の濃度で添加して、ステンレス製の容器に密封し
て60℃、7日間保存後、遊離酸を測定したところ、24ppm
であった。
【0029】実施例2 メチル(2−トリメチルシリル)アセテートに代えて、
エチル(2−トリメチルシリル)アセテートを添加した
ことを除き、実施例1を繰り返した。60℃、7日間保存
後の遊離酸は30ppmであった。
【0030】実施例3 γ−ブチロラクトンに、LiPF6を1モル/リットルの濃
度になるように溶解させて電解液を調製した。該電解液
を無添加電解液IIとした。該無添加電解液IIの初期遊離
酸濃度は18ppm(フッ酸換算)であった。無添加電解液II
に、エチル(2−トリメチルシリル)アセテートを0.5
重量%の濃度で添加して、ステンレス製の容器に密封し
て60℃、7日間保存後、遊離酸を測定したところ、28ppm
であった。
【0031】比較例1 無添加電解液Iに硝酸マグネシウムを0.05重量%の濃度
で添加し、ステンレス製の容器に密封して60℃、7日間
保存後、遊離酸を測定したところ、151ppmであった。
【0032】比較例2 硝酸マグネシウムに代えて、硫酸マグネシウムを添加し
たことを除き、比較例1を繰り返した。60℃、7日間保
存後の遊離酸は、140ppmであった。
【0033】比較例3 無添加電解液Iに1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシラザン
を0.5重量%の濃度で添加し、ステンレス製の容器に密
封して60℃、7日間保存後、遊離酸を測定したところ、5
5ppmであった。
【0034】
【発明の効果】本発明の電解液は、特定の化合物を電解
液に溶解させて得られるので、電池の設計変更や吸着剤
の回収分離工程を要しない。また、本発明の電解液は、
高温保存後の遊離酸量が顕著に低い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高綱 和敏 埼玉県川口市仲町4−25−804 Fターム(参考) 5H029 AJ03 AJ04 AJ05 AJ07 AJ13 AK01 AK02 AK03 AL06 AL07 AL12 AM02 AM03 AM04 AM05 AM07 AM16 BJ02 BJ14 HJ02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解質を非水溶媒に溶解させてなる非水
    電解液において、下記式(I)で表される化合物の少な
    くとも1種、 【化1】A−R1C R2−SiR3R4R5 (I) (ここで、R1及びR2は、各々独立に、水素原子又は炭素
    数1〜20の、水素原子が任意的にハロゲン原子により
    置換されていてもよい炭化水素残基であり、R3〜R5は各
    々独立に、炭素数1〜20の水素原子が任意的にハロゲ
    ン原子により置換されていてもよい炭化水素残基であ
    り、且つ、Aは電子吸引性基である)をさらに含有する
    ことを特徴とする非水電解液。
  2. 【請求項2】 電子吸引性基Aが、下記のいずれか1つ
    の基、 【化2】 (ここで、R6〜R9は炭素数1〜20の、水素原子が任意的
    にハロゲン原子により置換されていてもよい炭化水素残
    基であり、XはF又はClである)であることを特徴とする
    請求項1記載の非水電解液。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の非水電解液を含
    む非水電解液電池。
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