JPH11158325A - クロロプレン系共重合体ラテックス及びその接着剤組成物 - Google Patents

クロロプレン系共重合体ラテックス及びその接着剤組成物

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JPH11158325A
JPH11158325A JP32421397A JP32421397A JPH11158325A JP H11158325 A JPH11158325 A JP H11158325A JP 32421397 A JP32421397 A JP 32421397A JP 32421397 A JP32421397 A JP 32421397A JP H11158325 A JPH11158325 A JP H11158325A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、初期接着力、常態接着力、耐熱
性、耐水性及びそれらのバランスに優れた接着剤組成物
を得るクロロプレン系共重合体ラテックス及びそれを用
いた接着剤組成物を提供するものである。 【解決手段】 クロロプレン単量体とα,β−不飽和カ
ルボン酸との共重合体であって、0.6重量%トルエン
溶液が不溶部分を含み、不溶部分が2重量%以上35重
量%未満であり、かつ0.6重量%トルエン溶液可溶部
分の重量平均分子量が40万以上105万未満であるク
ロロプレン系共重合体を含有するクロロプレン系共重合
体ラテックス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、初期接着力と耐熱
性バランスに優れたクロロプレン系水性接着剤を得るク
ロロプレン系共重合体ラテックス及びそれを用いた接着
剤組成物に関する。更に詳しくは、クロロプレン単量体
とα,β−不飽和カルボン酸との共重合体であって、特
定の有機溶媒不溶部分と可溶部分を含有することで、優
れた接着性とラテックス安定性を有する接着剤組成物を
得るクロロプレン系共重合体ラテックス及びそれを用い
た接着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】クロロプレンとα,β−不飽和カルボン
酸との共重合体ラテックスの製造方法は、特開昭50−
22047号公報、特開昭50−22084号公報等で
知られている。また、クロロプレンとカルボキシル基含
有ビニル共重合体ラテックスを使用した接着剤組成物に
関しては特開平8−27448号公報、特開平8−18
8761号公報、特開平8−218044号公報等で知
られている。しかしながら、従来の技術では十分な初期
接着力と耐熱性及びそのバランスを得ることは困難であ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、初期接着
力、常態接着力、耐熱性、耐水性及びそれらのバランス
に優れた接着剤組成物を得るクロロプレン系共重合体ラ
テックス及びそれを用いた接着剤組成物を提供するもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記のク
ロロプレン系水系接着剤の課題を解決すべく鋭意研究を
重ねた結果、特定の分子構造を有したクロロプレンラテ
ックスを使用することにより良好な接着性バランスを得
ることを見出した。即ち、本発明は、クロロプレン単量
体とα,β−不飽和カルボン酸との共重合体であって、
該共重合体の0.6重量%トルエン溶液が不溶部分を含
み、不溶部分が共重合体の2重量%以上35重量%未満
であり、かつ0.6重量%トルエン溶液可溶部分の重量
平均分子量が40万以上105万未満であるクロロプレ
ン系共重合体を含有するクロロプレン系共重合体ラテッ
クスである。
【0005】更に、本発明は乳化剤及び/または分散剤
を用いて重合して得られた共重合体であって、ラテック
ス安定性を付与する乳化剤及び/または分散剤が、下式
で表される化合物であるクロロプレン系共重合体ラテッ
クスである。 R−Ph−(OCH2 CH2 )n−X ここで、XはSO3 Na及び/またはOSO3 Na、n
は2〜8の整数、Rは炭素数4〜18のアルキル基、P
hはフェニレン基を表す。また、本発明は上記のクロロ
プレン系共重合体ラテックスを含有するクロロプレン系
水系接着剤組成物である。
【0006】以下本発明につき詳細に説明する。本発明
のラテックスは、クロロプレン単量体とα,β−不飽和
カルボン酸との共重合体であって、その分子構造におい
て特定のゾル/ゲル構造を有するクロロプレン系共重合
体を含有し、優れた初期接着性、常態接着性、耐熱性、
耐水性及びそのバランスを有するものである。
【0007】本発明におけるクロロプレン単量体は、2
−クロロ−1,3−ブタジエン(以下クロロプレンと記
す)単独、またはクロロプレンと本発明の目的を損なわ
ない範囲の1−クロロ−1,3−ブタジエン、2,3−
ジクロロ−1,3−ブタジエンとの混合物であってもよ
い。本発明において使用するα,β−不飽和カルボン酸
とはアクリル酸、メタクリル酸、2−エチルアクリル
酸、2−プロピルアクリル酸、2−ブチルアクリル酸及
びイタコン酸等であり、これらを単独あるいは混合物で
使用可能である。α,β−不飽和カルボン酸の添加量
は、クロロプレン100重量部に対して、0.5重量部
以上10重量部未満が望ましく、1重量部以上5重量部
以下が更に好ましい。0.5重量部未満では耐熱性が十
分に付与出来ず、10重量部以上では接着強度が不足す
る。
【0008】本発明において使用する乳化剤及び/また
は分散剤は特に限定するものではなく、各種アニオン
型、ノニオン型が使用できる。
【0009】アニオン型では、カルボン酸塩、スルホン
酸塩及び硫酸塩等があるが、なかでもスルホン酸型が好
ましく、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、イソ
プロピルナフタレンスルホン酸ナトリウム等のアルキル
アリルスルホン酸塩、縮合ナフタレンスルホン酸ナトリ
ウム、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナ
トリウム塩等のアルキルアリルスルホン酸塩の重縮合
物、ジオクチルスルホ琥珀酸ナトリウム、ジヘキシルス
ルホ琥珀酸ナトリウム等のアルキルスルホ琥珀酸塩、オ
クチルベンゼンポリオキシエチレンスルホン酸ナトリウ
ム、ノニルベンゼンポリオキシエチレンスルホン酸ナト
リウム等のアルキルアリールポリオキシアルキレンスル
ホン酸塩等があるが、下記の式で表されるアルキルフェ
ニルスルホン酸型が、重合安定性及び接着性付与の点で
望ましい。 R−Ph−(OCH2 CH2 )n−X ここで、XはSO3 Na及び/またはOSO3 Na、n
は2〜8の整数、Rは炭素数4〜18のアルキル基、P
hはフェニレン基を表す。
【0010】本発明において使用する乳化剤及び/また
は分散剤添加量は初期仕込みのクロロプレン単量体10
0重量部に対して、1重量部以上10重量部以下が好適
であり、3重量部以上7重量部以下が更に好ましい。1
重量部未満では乳化力が不足し、10重量部を超えると
重合系の粘度が過大となり、凝固物の発生等が懸念され
る。
【0011】本発明のクロロプレンラテックス中のゾル
の分子量、ゲル含有量は重合温度、重合触媒、連鎖移動
剤、重合停止剤、重合率等により制御可能であり、重合
方法は特に限定されるものではない。重合温度は5℃以
上80℃未満の範囲で特に限定されるものでは無いが、
5℃以上20℃以下が望ましい。
【0012】重合触媒は、過硫酸カリウム等の過硫酸
塩、第3−ブチルヒドロパーオキサイド等の有機過酸化
物等であり、特に限定されるものでは無い。連鎖移動剤
の種類に関しては特に制限はないが、ザンテート系ある
いはメルカプタン系のものが好適である。なお、連鎖移
動剤は仕込み時、あるいはまた重合途中に添加し、目的
の分子構造の制御に寄与させることが可能である。
【0013】重合停止剤は、特に限定されるものではな
く、例えば、2,6−ターシャリーブチル−4−メチル
フェノール、フェノチアジン、ヒドロキシアミン等が使
用できる。最終重合率は目的のクロロプレン系共重合体
の性状を制御する為、任意に調製する。
【0014】本発明のクロロプレン系共重合体ラテック
スにより付与される接着性能はその分子構造に依存し、
即ち、ゾル/ゲル構造によるものである。まず該共重合
体の0.6重量%トルエン溶液の不溶部分が共重合体の
2重量%以上35重量%未満であり、好ましくは2重量
%以上25重量%以下である。トルエン溶液不溶部分が
少ないと耐熱性が劣る傾向にあり、多いと初期接着強度
及び常態接着強度が不足する傾向にある。なお、ゲル分
は下記の方法で測定した。ラテックスを凍結乾燥し(重
量をAとする)、23℃で20時間トルエンに溶解
(0.6重量%に調製)し、遠心分離機を使用し、更に
200メッシュの金網を用いて不溶分すなわちゲルを分
離した。ゲル分を風乾後110℃雰囲気下で、1時間乾
燥した(重量をBとする)。下記の式に従ってゲル分を
算出した。 ゲル分=B/A×100 (%)
【0015】また、0.6重量%トルエン溶液の可溶部
分の重量平均分子量は、40万以上105万未満であ
り、好ましくは50万以上105万以下、更に好ましく
は60万以上105万以下である。40万未満では耐熱
性が不足し、105万以上では初期及び常態接着強度が
不足する。
【0016】本発明のクロロプレン系共重合体ラテック
スには、通常ラテックスに配合される配合剤、例えば、
老化防止剤、加硫剤、増粘剤、PH調整剤等を任意に添
加できる。
【0017】本発明のクロロプレン系共重合体ラテック
スに、接着性付与のため、通常使用される樹脂を添加で
きる他、更に、金属酸化物や金属水酸化物、硬化剤等を
任意に添加し、接着剤組成物を調製することが出来る。
また耐候剤、防黴剤、充填剤等を任意に添加し、接着剤
組成物の性能付与を図ることが出来る。
【0018】樹脂を使用する場合は、エマルジョン等の
形態で添加することが好ましい。樹脂としては、変性ロ
ジン系、重合ロジン系、テルペン系、フェノール系、ク
ロマンインデン系、脂肪族炭化水素系、芳香族石油系等
の樹脂があげられ、これらを単独あるいは複数添加する
ことが出来る。これら樹脂の添加量は樹脂種、構成、接
着用途により任意に変量することが出来るが、ポリクロ
ロプレンラテックスの固形分100重量部に対して、樹
脂の固形分100重量部以下が望ましく、20重量部以
上70重量部以下が更に好ましい。100重量部を超え
て添加した場合接着性の低下が生じ、好ましく無い。
【0019】金属酸化物あるいは金属水酸化物として
は、酸化亜鉛、水酸化亜鉛、酸化カルシウム、水酸化カ
ルシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム等が
あげられる。これらの添加量はクロロプレン系共重合体
ラテックスの固形分100重量部に対して0.5重量部
以上5重量部以下が望ましい。
【0020】また、硬化剤としては、ポリイソシアネー
ト、エポキシ樹脂、ウレア樹脂等があげられる。これら
の添加量はクロロプレン系共重合体ラテックスの固形分
100重量部に対して0.5重量部以上10重量部以下
が望ましい。
【0021】本発明のクロロプレン系共重合体ラテック
スを使用した接着剤組成物は、紙、木材、布、皮革、レ
ザー、ゴム、プラスチック、ウレタンフォーム、プラス
チックフォーム、陶器、ガラス、セラミック、金属等の
同種あるいは異種同士の接着に使用できる。
【0022】
【実施例】以下、実施例を基に説明するが本発明はこれ
らの実施例によって限定されるものではない。ここで、
接着剤の初期接着強度、常態接着強度、耐熱クリープ試
験、耐水性、ラテックス安定性(配合安定性及び機械安
定性)は以下の方法で評価した。なお、以下の説明にお
いて添加量等は特に断らない限り重量基準である。
【0023】〔初期接着強度〕帆布(25×150m
m)2枚各々に、200gの接着剤組成物を刷毛で塗布
し、70℃雰囲気下、6分間乾燥後、塗布面を張り合わ
せハンドローラーで圧締した。圧締10分後、引張り試
験機で、引張り速度50mm/minで180°剥離強
度を測定した。
【0024】〔常態接着強度〕帆布(25×150m
m)2枚各々に、200gの接着剤組成物を刷毛で塗布
し、70℃雰囲気下、6分間乾燥後、塗布面を張り合わ
せハンドローラーで圧締した。圧締5日後、引張り試験
機で、引張り速度50mm/minで180°剥離強度
を測定した。
【0025】〔耐熱クリープ試験〕帆布(25×150
mm)2枚各々に、200gの接着剤組成物を刷毛で塗
布し、70℃雰囲気下、6分間乾燥後、塗布面を張り合
わせハンドローラーで圧締した。圧締24時間後、80
℃雰囲気下で20分放置後、80℃雰囲気下で、180
°剥離試験を行う要領で1kgの荷重を掛け、30分間
放置し、その間に帆布のずれた長さ(mm)を測定し
た。
【0026】〔耐水強度〕帆布(25×150mm)2
枚各々に、200gの接着剤組成物を刷毛で塗布し、7
0℃雰囲気下、6分間乾燥後、塗布面を張り合わせハン
ドローラーで圧締した。圧締24時間後、水中に2日間
浸漬後、引張り試験機で、引張り速度50mm/min
で、180°剥離強度を測定した。
【0027】また分子量、ゲル分及び機械安定性は下記
の方法で測定した。 〔分子量測定〕下記の条件でGPC測定を行い、分子量
はポリスチレン換算で求めた。試料は分離したゾルを
0.1%THF溶液に調製した。 カラム:PLゲル 10μm GUARD+ PLゲル 10μm Mixed−B×3本 カラムサイズ:7.5mmφ×50mm(GUAR
D)、7.5mmφ×300mm(Mixed−B) カラム温度:35℃、溶媒:THF、流出速度:1ml
/min 検出器:SIMADZU RID−6A
【0028】〔ゲル分測定〕ラテックス試料を凍結乾燥
し精秤してAとした。23℃で20時間、トルエンで溶
解(0.6%に調製)し、遠心分離機を使用し、更に2
00メッシュの金網を用いてゲルを分離した。ゲル分を
風乾後110℃雰囲気下で1時間乾燥し、精秤してBと
した。ゲル分は下式に従がって算出した。 ゲル分=B/A×100 (%)
【0029】〔機械安定性〕(ラテックス安定性) 接着剤組成物の機械安定性は、JIS K−6387
〔参考〕の機械的安定度により測定した。
【0030】〔実施例1〕表1に示した処方及び重合温
度で、窒素雰囲気下で触媒として過硫酸カリウム2%水
溶液を添加しながら重合し、重合率が98%に達した時
点でチオジフェニルアミンを初期クロロプレン単量体1
00重量部に対して0.02重量部添加し、反応を停止
させ、その後減圧下で水分を蒸発させ濃縮を行ない、固
形分濃度が55%となるように調整し、表1記載の性状
のラテックスを得た。
【0031】得られたラテックスに対して表1の接着剤
配合処方で配合し、接着剤組成物を得た。得られた接着
剤組成物の評価結果を表1に示した。初期接着強度、常
態接着強度、及び耐水強度が良好であった。また耐熱ク
リープ値を含め、良好な接着性能バランスを有してい
る。
【0032】
【表1】
【0033】但し、表中の添加剤は下記の通り。 注1)オクチルフェノキシエトキシエチルスルホン酸ナ
トリウム 注2)ナフタレンスルホン酸ナトリウム−ホルムアルデ
ヒド縮合物 注3)2,6−ターシャリ−ブチル−4−メチルフェノ
ール 注4)大崎工業株式会社製AZ−SW 注5)荒川化学工業社製タマノールE−100
【0034】〔実施例2〕表1に示した処方及び重合温
度で、窒素雰囲気下で触媒として過硫酸カリウム2%水
溶液を添加しながら重合し、重合率が98%に達した時
点でチオジフェニルアミンを初期クロロプレン単量体1
00重量部に対して0.02重量部添加し、反応を停止
させ、実施例1と同様に濃縮して表1記載の性状のラテ
ックスを得た。
【0035】得られたラテックスに対して表1の接着剤
配合処方で配合し、接着剤組成物を得た。得られた接着
剤組成物の評価結果を表1に示した。初期接着強度、常
態接着強度、耐熱クリープ及び耐水強度が良好であっ
た。また良好な接着性能バランスを有する。
【0036】〔実施例3〕表1に示した処方及び重合温
度で、窒素雰囲気下で触媒として過硫酸カリウム2%水
溶液を添加しながら重合し、重合率が98%に達した時
点でチオジフェニルアミンを初期クロロプレン単量体1
00重量部に対して0.02重量部添加し、反応を停止
させ、実施例1と同様に濃縮して表1記載の性状のラテ
ックスを得た。
【0037】得られたラテックスに対して表1の接着剤
配合処方で配合し、接着剤組成物を得た。得られた接着
剤組成物の評価結果を表1に示した。初期接着強度、耐
熱クリープ及び耐水強度が良好であった。また常態接着
強度を含め良好な接着性能バランスを有する。
【0038】〔実施例4〕表1に示した処方及び重合温
度で、窒素雰囲気下で触媒として過硫酸カリウム2%水
溶液を添加しながら重合し、重合率が98%に達した時
点でチオジフェニルアミンを初期クロロプレン単量体1
00重量部に対して0.02重量部添加し、反応を停止
させ、実施例1と同様に濃縮して表1記載の性状のラテ
ックスを得た。
【0039】得られたラテックスに対して表1の接着剤
配合処方で配合し、接着剤組成物を得た。初期接着強
度、常態接着強度、耐熱クリープ及び耐水強度が良好で
あった。また良好な接着性能バランスを有する。
【0040】〔実施例5〕表1に示した処方及び重合温
度で、窒素雰囲気下で触媒として過硫酸カリウム2%水
溶液を添加しながら重合し、重合率が98%に達した時
点でチオジフェニルアミンを初期クロロプレン単量体1
00重量部に対して0.02重量部添加し、反応を停止
させ、実施例1と同様に濃縮して表1記載の性状のラテ
ックスを得た。
【0041】得られたラテックスに対して表1の接着剤
配合処方で配合し、接着剤組成物を得た。得られた接着
剤組成物の評価結果を表1に示した。常態接着強度、耐
熱クリープ及び耐水強度が良好であった。また初期接着
強度を含め、良好な接着性能バランスが得られた。
【0042】〔実施例6〕表1に示した処方及び重合温
度で、窒素雰囲気下で触媒として過硫酸カリウム2%水
溶液を添加しながら重合し、重合率が98%に達した時
点でチオジフェニルアミンを初期クロロプレン単量体1
00重量部に対して0.02重量部添加し、反応を停止
させ、実施例1と同様に濃縮して表1記載の性状のラテ
ックスを得た。
【0043】得られたラテックスに対して表1の接着剤
配合処方で配合し、接着剤組成物を得た。得られた接着
剤組成物の評価結果を表1に示した。初期接着強度、常
態接着強度、耐熱クリープ及び耐水強度ともに良好であ
った。また良好な接着性能バランスを得た。
【0044】次に比較例を表1に示す。 〔比較例1〕表1に示した処方及び重合温度で、窒素雰
囲気下で触媒として過硫酸カリウム2%水溶液を添加し
ながら重合し、重合率が98%に達した時点でチオジフ
ェニルアミンを初期クロロプレン単量体100重量部に
対して0.02重量部添加し、反応を停止させ、実施例
1と同様に濃縮して表1記載の性状のラテックスを得
た。
【0045】得られたラテックスに対して表1の接着剤
配合処方で配合し、接着剤組成物を得た。得られた接着
剤組成物の評価結果を表1に示した。初期接着強度は良
好であるが、常態接着強度、及び耐水強度は低く、耐熱
クリープ試験では完全剥離が生じた。
【0046】〔比較例2〕表1に示した処方及び重合温
度で、窒素雰囲気下で触媒として過硫酸カリウム2%水
溶液を添加しながら重合し、重合率が98%に達した時
点でチオジフェニルアミンを初期クロロプレン単量体1
00重量部に対して0.02重量部添加し、反応を停止
させ、実施例1と同様に濃縮して表1記載の性状のラテ
ックスを得た。
【0047】得られたラテックスに対して表1の接着剤
配合処方で配合し、接着剤組成物を得た。得られた接着
剤組成物の評価結果を表1に示した。初期接着強度、常
態接着強度、耐熱クリープ及び耐水強度ともに低い値と
なった。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明により、初期接着
強度、常態接着強度、耐熱性、耐水性及びそれらのバラ
ンスの優れた接着剤組成物を得るクロロプレン系共重合
体ラテックス及び各種被着体の接着に好適な接着剤組成
部が得られる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロロプレン単量体とα,β−不飽和カ
    ルボン酸との共重合体であって、該共重合体の0.6重
    量%トルエン溶液が不溶部分を含み、不溶部分のが共重
    合体の2重量%以上35重量%未満であり、かつ可溶部
    分の重量平均分子量が40万以上105万未満であるク
    ロロプレン系共重合体を含有することを特徴とするクロ
    ロプレン系共重合体ラテックス。
  2. 【請求項2】 クロロプレン系共重合体が下式で表され
    る化合物を用いて重合して得られた共重合体であること
    を特徴とする請求項1記載のクロロプレン系共重合体ラ
    テックス。 R−Ph−(OCH2 CH2 )n−X ここで、XはSO3 Na及び/またはOSO3 Na、n
    は2〜8の整数、Rは炭素数4〜18のアルキル基、P
    hはフェニレン基を表す。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のクロロプ
    レン系共重合体ラテックスを含有することを特徴とする
    クロロプレン系水系接着剤組成物。
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JP2001031934A (ja) * 1999-07-26 2001-02-06 Denki Kagaku Kogyo Kk クロロプレンラテックス接着剤を用いた接着方法および積層体
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