JPH11157426A - 車両の制動制御装置 - Google Patents

車両の制動制御装置

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JPH11157426A
JPH11157426A JP9342069A JP34206997A JPH11157426A JP H11157426 A JPH11157426 A JP H11157426A JP 9342069 A JP9342069 A JP 9342069A JP 34206997 A JP34206997 A JP 34206997A JP H11157426 A JPH11157426 A JP H11157426A
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vehicle
hydraulic
brake
wheels
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憲司 十津
Takayuki Ito
孝之 伊藤
Masanobu Fukami
昌伸 深見
Satoshi Yokoyama
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    • B60T8/266Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force characterised by producing differential braking between front and rear wheels using valves or actuators with external control means

Abstract

(57)【要約】 【課題】 二つの液圧系統を有する車両の制動制御装置
において、車両の少くとも一つの前方側の車輪のスリッ
プ率が、その車輪が属する液圧系統とは異なる液圧系統
に属する少くとも一つの車輪のスリップ率より小さい場
合にも、適切に車両を減速させ得るようにする。 【解決手段】 各車輪の車輪速度を検出し、検出車輪速
度に基づきスリップ率を演算する。少くともブレーキペ
ダルBPが操作状態にあるときに、前方側の車輪(FR
又はFL)のスリップ率が、異なる液圧系統に属する車
輪のスリップ率より小さい場合、その前方側の車輪に装
着したホイールシリンダに対し、補助液圧源(液圧ポン
プHP1)の出力ブレーキ液圧を付与する。尚、後方側
の車輪(RR,RL)についてはスリップ率が大きい方
の車輪に基づき、両車輪のホイールシリンダ液圧を等し
い値に制御するとよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二つの液圧系統を
有し、ブレーキペダルが操作されたときには各液圧系統
で適切に制動力を制御する車両の制動制御装置に係る。
【0002】
【従来の技術】近時、プロポーショニングに代わり、電
磁弁の制御によって制動力配分制御を行なうことが提案
されている。例えば、特開平6−144179号公報に
は、後輪用ホイールシリンダに接続された液圧制御弁
(流入弁及び流出弁)を制御して、後輪基準速度が前輪
基準速度以上になるように後輪の制動力を調整し、理想
前後制動力配分に近似した前後制動力配分とする旨、開
示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平6−144
179号公報に記載の装置においては、後輪基準速度が
前輪基準速度以上になるように(換言すれば、後輪基準
速度が前輪基準速度未満にならないように)、後輪の制
動力が調整される。このため、例えば前輪側制動系のフ
ェード等で前輪に付与される制動力が小さくなった場合
には、前輪速度の減少割合も小さくなるので、後輪の制
動力が必要以上に減少される。その結果、適切に車両を
減速できなくなるおそれがある。
【0004】そこで、本発明は、二つの液圧系統を有す
る車両の制動制御装置において、車両の少くとも一つの
前方側の車輪のスリップ率が、該少くとも一つの前方側
の車輪が属する液圧系統とは異なる液圧系統に属する少
くとも一つの車輪のスリップ率より小さい場合にも、適
切に車両を減速させ得るようにすることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、請求項1に記載のように、車両の前方及
び後方の各車輪に装着し制動力を付与するホイールシリ
ンダと、該ホイールシリンダの各々に対しブレーキペダ
ルの操作に応じてブレーキ液を昇圧しマスタシリンダ液
圧を出力するマスタシリンダと、該マスタシリンダと前
記各車輪のホイールシリンダを二つの液圧系統に分割し
て連通接続する一対の液圧路と、該一対の液圧路の各々
に加圧ブレーキ液を出力する補助液圧源とを備えた車両
の制動制御装置において、前記各車輪の車輪速度を検出
する車輪速度検出手段と、該車輪速度検出手段の検出車
輪速度に基づき前記各車輪のスリップ率を演算するスリ
ップ率演算手段と、少くとも前記ブレーキペダルが操作
状態にあるときに、前記車両の少くとも一つの前方側の
車輪のスリップ率が、該少くとも一つの前方側の車輪が
属する液圧系統とは異なる液圧系統に属する少くとも一
つの車輪のスリップ率より小さいときには、前記少くと
も一つの前方側の車輪に装着したホイールシリンダに対
し、前記補助液圧源の出力加圧ブレーキ液を付与するよ
うに制御する制動制御手段とを備えることとしたもので
ある。
【0006】従って、例えば所謂ダイアゴナル配管にお
いて前記車両の前方側の二つの車輪のスリップ率に差が
生じた場合、前記車両の前方側の車輪のうちスリップ率
が大きい方の車輪に装着したホイールシリンダに対して
は、ブレーキペダル操作に応じてマスタシリンダの出力
ブレーキ液圧が付与されるが、前記車両の前方側の車輪
のうちスリップ率が小さい方の車輪に対しては、マスタ
シリンダ液圧に加圧ブレーキ液の液圧が加算された液圧
が付与され、制動力が増大するので、常に効果的に制動
作動が行なわれる。
【0007】前記制動制御手段は、請求項2に記載のよ
うに、前記車両の後方側の車輪のうちスリップ率が大き
い方の車輪に基づき、前記車両の後方側の左右の車輪に
装着したホイールシリンダのブレーキ液圧を等しい値に
制御する構成とするとよい。
【0008】前記車両の後方側の車輪のうちスリップ率
が大きい方の車輪に基づき、前記車両の後方側の左右の
車輪に装着したホイールシリンダのブレーキ液圧を等し
い値に制御するためには、前記制動制御手段は、請求項
3に記載のように、前記マスタシリンダと前記ホイール
シリンダの各々との間に介装し、少くとも増圧モード及
び減圧モードの何れかの液圧モードを選択して前記ホイ
ールシリンダの各々のブレーキ液圧を調整するモジュレ
ータを具備する構成とすることが望ましく、この構成に
よれば、車両の後方側の左右の車輪に装着したホイール
シリンダのブレーキ液圧を容易に等しい値に制御するこ
とができる。
【0009】あるいは、本発明は、請求項4に記載のよ
うに、車両の前方及び後方の各車輪に装着し制動力を付
与するホイールシリンダと、該ホイールシリンダの各々
に対しブレーキペダルの操作に応じてブレーキ液を昇圧
しマスタシリンダ液圧を出力するマスタシリンダと、該
マスタシリンダと前記各車輪のホイールシリンダを二つ
の液圧系統に分割して連通接続する一対の主液圧路と、
該一対の主液圧路の各々に加圧ブレーキ液を出力する補
助液圧源とを備えた車両の制動制御装置において、前記
一対の主液圧路の各々に、前記主液圧路を開閉する第1
の開閉弁と、該第1の開閉弁と前記ホイールシリンダと
の間に吐出側を接続し前記ホイールシリンダに対し昇圧
したブレーキ液を吐出する液圧ポンプと、該液圧ポンプ
の吸込側を前記マスタシリンダに連通接続する補助液圧
路と、該補助液圧路を開閉する第2の開閉弁を配設し、
前記各車輪の車輪速度を検出する車輪速度検出手段と、
該車輪速度検出手段の検出車輪速度に基づき前記各車輪
のスリップ率を演算するスリップ率演算手段と、少くと
も前記ブレーキペダルが操作状態にあるときに、前記車
両の少くとも一つの前方側の車輪のスリップ率が、該少
くとも一つの前方側の車輪が属する液圧系統とは異なる
液圧系統に属する少くとも一つの車輪のスリップ率より
小さいときには、前記少くとも一つの前方側の車輪に装
着したホイールシリンダに連通する少くとも前記第2の
開閉弁を、開閉制御する制動制御手段とを備えたものと
することができる。
【0010】前記制動制御手段は、請求項5に記載のよ
うに、前記二つの液圧系統の各々において、前記第1の
開閉弁と前記ホイールシリンダの各々との間に介装し、
少くとも増圧モード及び減圧モードの何れかの液圧モー
ドを選択して前記ホイールシリンダの各々のブレーキ液
圧を調整するモジュレータを具備し、該モジュレータと
前記第1の開閉弁との間に前記液圧ポンプの吐出側を連
通接続するように構成するとよい。
【0011】更に、前記制動制御手段は、請求項6に記
載のように、前記車両の後方側の車輪のうちスリップ率
が大きい方の車輪に基づき前記モジュレータを制御し、
前記車両の後方側の左右の車輪に装着したホイールシリ
ンダのブレーキ液圧を等しい値に制御する構成とすると
よい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の望ましい実施形態
を図面を参照して説明する。図1は本発明の制動制御装
置の一実施形態の全体構成を示すものであり、車輪F
L,FR,RL,RRに夫々ホイールシリンダWfl,
Wfr,Wrl,Wrrが装着されている。尚、車輪F
Lは運転席からみて前方左側の車輪を示し、以下車輪F
Rは前方右側、車輪RLは後方左側、車輪RRは後方右
側の車輪を示しており、本実施形態では所謂X配管が構
成されているが、前後配管としてもよい。
【0013】車輪FR,RL,FL,RRには夫々車輪
速度センサWS1乃至WS4が配設され、これらが電子
制御装置ECUに接続されており、各車輪の回転速度、
即ち車輪速度に比例するパルス数のパルス信号が電子制
御装置ECUに入力されるように構成されている。更
に、ブレーキペダルBPが踏み込まれたときオンとなる
ブレーキスイッチBS等が電子制御装置ECUに接続さ
れている。また、本実施形態では電子制御装置ECUに
液圧センサPSが接続されており、マスタシリンダ液圧
を表す信号が電子制御装置ECUに入力するように構成
されている。
【0014】本実施形態の電子制御装置ECUは、バス
を介して相互に接続されたプロセシングユニット(CP
U)、メモリ(ROM,RAM)、入力ポート及び出力
ポート等から成るマイクロコンピュータ(図示せず)を
備えている。上記車輪速度センサWS1乃至WS4、ブ
レーキスイッチBS等の出力信号は増幅回路(図示せ
ず)を介して夫々入力ポートからプロセシングユニット
に入力されるように構成されている。また、出力ポート
からは駆動回路(図示せず)を介して後述する各開閉弁
に制御信号が出力されるように構成されている。電子制
御装置ECUにおいては、メモリ(ROM)は図2乃至
図4に示したフローチャートを含む種々の処理に供する
プログラムを記憶し、プロセシングユニット(CPU)
は図示しないイグニッションスイッチが閉成されている
間当該プログラムを実行し、メモリ(RAM)は当該プ
ログラムの実行に必要な変数データを一時的に記憶す
る。
【0015】そして、本実施形態においては、ブレーキ
ペダルBPの操作に応じてバキュームブースタVBを介
してマスタシリンダMCが倍圧駆動され、低圧リザーバ
LRS内のブレーキ液が昇圧されて車輪FR,RL側及
び車輪FL,RR側の液圧系統にマスタシリンダ液圧が
出力されるように構成されている。マスタシリンダMC
はタンデム型のマスタシリンダで、二つの圧力室が夫々
各ブレーキ液圧系統に接続されている。即ち、第1の圧
力室MCaは車輪FR,RL側のブレーキ液圧系統に連
通接続され、第2の圧力室MCbは車輪FL,RR側の
ブレーキ液圧系統に連通接続される。
【0016】本実施形態の車輪FR,RL側のブレーキ
液圧系統においては、第1の圧力室MCaは主液圧路M
F及びその分岐液圧路MFr,MFlを介して夫々ホイ
ールシリンダWfr,Wrlに接続されている。主液圧
路MFには常開の第1の開閉弁SC1(所謂カットオフ
弁として機能するもので、以下、単に開閉弁SC1とい
う)が介装されている。また、第1の圧力室MCaは補
助液圧路MFcを介して後述する逆止弁CV5,CV6
の間に接続されている。補助液圧路MFcには常閉の第
2の開閉弁SI1(以下、単に開閉弁SI1という)が
介装されている。これらの開閉弁は何れも2ポート2位
置の電磁開閉弁で構成されている。主液圧路MFには液
圧センサPSが接続されており、マスタシリンダ液圧が
検出され、ブレーキペダルBPの操作状態に応じた信号
として前述の電子制御装置ECUに供給される。尚、ブ
レーキペダルBPの操作状態を検出するセンサとして、
ブレーキペダルBPのストロークを検出するストローク
センサを用いることとしてもよい。
【0017】分岐液圧路MFr,MFlには夫々、常開
型の2ポート2位置電磁開閉弁PC1及びPC2(以
下、単に開閉弁PC1,PC2という)が介装されてい
る。また、これらと並列に夫々逆止弁CV1,CV2が
介装されている。逆止弁CV1,CV2は、マスタシリ
ンダMC方向へのブレーキ液の流れを許容しホイールシ
リンダWfr,Wrl方向へのブレーキ液の流れを制限
するもので、これらの逆止弁CV1,CV2及び第1の
位置(図示の状態)の開閉弁SC1を介してホイールシ
リンダWfr,Wrl内のブレーキ液がマスタシリンダ
MCひいては低圧リザーバLRSに戻されるように構成
されている。而して、ブレーキペダルBPが解放された
ときに、ホイールシリンダWfr,Wrl内の液圧はマ
スタシリンダMC側の液圧低下に迅速に追従し得る。ま
た、ホイールシリンダWfr,Wrlに連通接続される
排出側の分岐液圧路RFr,RFlに、夫々常閉型の2
ポート2位置電磁開閉弁PC5,PC6(以下、単に開
閉弁PC5,PC6という)が介装されており、分岐液
圧路RFr,RFlが合流した排出液圧路RFはリザー
バRS1に接続されている。
【0018】車輪FR,RL側のブレーキ液圧系統にお
いては、上記開閉弁PC1,PC2,PC5,PC6に
よって本発明にいうモジュレータが構成されている。ま
た、開閉弁PC1,PC2の上流側で分岐液圧路MF
r,MFlに連通接続する液圧路MFpに、液圧ポンプ
HP1が介装され、その吸込側には逆止弁CV5,CV
6を介してリザーバRS1が接続されている。また、液
圧ポンプHP1の吐出側は、逆止弁CV7を介して夫々
開閉弁PC1,PC2に接続されている。液圧ポンプH
P1は、液圧ポンプHP2と共に一つの電動モータMに
よって駆動され、吸込側からブレーキ液を導入し所定の
圧力に昇圧して吐出側から出力するように構成されてい
る。リザーバRS1は、マスタシリンダMCの低圧リザ
ーバLRSとは独立して設けられるもので、アキュムレ
ータということもでき、ピストンとスプリングを備え、
後述する種々の制御に必要な容量のブレーキ液を貯蔵し
得るように構成されている。
【0019】マスタシリンダMCは補助液圧路MFを介
して液圧ポンプHP1の吸込側の逆止弁CV5と逆止弁
CV6との間に連通接続されている。逆止弁CV5はリ
ザーバRS1へのブレーキ液の流れを阻止し、逆方向の
流れを許容するものである。また、逆止弁CV6,CV
7は液圧ポンプHP1を介して吐出されるブレーキ液の
流れを一定方向に規制するもので、通常は液圧ポンプH
P1内に一体的に構成されている。而して、開閉弁SI
1は、図1に示す常態の閉位置でマスタシリンダMCと
液圧ポンプHP1の吸込側との連通が遮断され、開位置
でマスタシリンダMCと液圧ポンプHP1の吸込側が連
通するように切り換えられる。
【0020】更に、開閉弁SC1に並列に、マスタシリ
ンダMCから開閉弁PC1,PC2方向へのブレーキ液
の流れを制限し、開閉弁PC1,PC2側のブレーキ液
圧がマスタシリンダMC側のブレーキ液圧に対し所定の
差圧以上大となったときにマスタシリンダMC方向への
ブレーキ液の流れを許容するリリーフ弁RV1と、ホイ
ールシリンダWfr,Wrl方向へのブレーキ液の流れ
を許容し逆方向の流れを禁止する逆止弁AV1が介装さ
れている。リリーフ弁RV1は、液圧ポンプHP1から
吐出される加圧ブレーキ液がマスタシリンダMCの出力
液圧より所定の差圧以上大となったときに、マスタシリ
ンダMCを介して低圧リザーバLRSにブレーキ液を還
流するもので、これにより液圧ポンプHP1の吐出ブレ
ーキ液が所定の圧力以上に上昇しないように調圧され
る。また、逆止弁AV1の存在により、開閉弁SC1が
閉位置であっても、ブレーキペダルBPが踏み込まれた
場合にはホイールシリンダWfr,Wrl内のブレーキ
液圧が増圧される。尚、液圧ポンプHP1の吐出側にダ
ンパDP1が配設され、後輪側のホイールシリンダWr
lに至る液圧路にプロポーショニングバルブPV1が介
装されている。
【0021】車輪FL,RR側のブレーキ液圧系統にお
いても同様に、リザーバRS2、ダンパDP2及びプロ
ポーショニングバルブPV2をはじめ、常開型の2ポー
ト2位置電磁開閉弁SC2(第1の開閉弁)、常閉型の
2ポート2位置電磁開閉弁SI2(第2の開閉弁),P
C7,PC8、常開型の2ポート2位置電磁開閉弁PC
3,PC4、逆止弁CV3,CV4,CV8乃至CV1
0、リリーフ弁RV2並びに逆止弁AV2が配設されて
いる。液圧ポンプHP2は、電動モータMによって液圧
ポンプHP1と共に駆動され、電動モータMの起動後は
両液圧ポンプHP1,HP2は連続して駆動される。
尚、後述のフローチャートにおいては、二つのブレーキ
液圧系統に供される開閉弁等を代表して表すときには符
号(*)を付加する。上記開閉弁SC1,SC2,SI
1,SI2並びに開閉弁PC1乃至PC8は前述の電子
制御装置ECUによって駆動制御され、本発明の補助制
動制御のほかアンチスキッド制御等の制御が行なわれ
る。
【0022】上記の構成になるブレーキ液圧系におい
て、通常のブレーキ作動時においては、各電磁弁は図1
に示す常態位置にあり、電動モータMは停止している。
この状態でブレーキペダルBPが踏み込まれると、マス
タシリンダMCの第1及び第2の圧力室MCa,MCb
から、マスタシリンダ液圧が夫々車輪FR,RL側及び
車輪FL,RR側の液圧系統に出力され、開閉弁SC
1,SC2並びに開閉弁PC1乃至PC8を介して、ホ
イールシリンダWfr,Wrl,Wfl,Wrrに供給
される。車輪FR,RL側及び車輪FL,RR側のブレ
ーキ液圧系統は同様の構成であるので、以下、代表して
車輪FR,RL側のブレーキ液圧系統について説明す
る。
【0023】ブレーキ作動中にアンチスキッド制御に移
行し、例えば車輪FR側がロック傾向にあると判定され
ると、開閉弁SC1は開位置のままで、開閉弁PC1が
閉位置とされると共に、開閉弁PC5が開位置とされ
る。而して、ホイールシリンダWfrは開閉弁PC5を
介してリザーバRS1に連通し、ホイールシリンダWf
r内のブレーキ液がリザーバRS1内に流出し減圧され
る。
【0024】ホイールシリンダWfrがパルス増圧モー
ドとなると、開閉弁PC5が閉位置とされると共に開閉
弁PC1が開位置とされ、マスタシリンダMCからマス
タシリンダ液圧が開位置の開閉弁PC1を介してホイー
ルシリンダWfrに供給される。そして、開閉弁PC1
が断続制御され、ホイールシリンダWfr内のブレーキ
液は増圧と保持が繰り返されてパルス的に増大し、緩や
かに増圧される。ホイールシリンダWfrに対し急増圧
モードが設定されたときには、開閉弁PC5が閉位置と
された後、開閉弁PC1が開位置とされ、マスタシリン
ダMCからマスタシリンダ液圧が供給される。そして、
ブレーキペダルBPが解放され、ホイールシリンダWf
rの液圧よりマスタシリンダ液圧の方が小さくなると、
ホイールシリンダWfr内のブレーキ液が逆止弁CV1
及び開位置の開閉弁SC1を介してマスタシリンダM
C、ひいては低圧リザーバLRSに戻る。このようにし
て、車輪毎に独立した制動力制御が行なわれる。
【0025】上記のように構成された本実施形態の制御
作動を説明すると、イグニッションスイッチ(図示せ
ず)が閉成されると図2乃至図4のフローチャートに対
応したプログラムの実行が開始し、電子制御装置ECU
により補助制動制御、アンチスキッド制御等の一連の処
理が行なわれる。図2は制動制御作動の全体を示すもの
で、先ずステップ101にて初期化され、各種の演算値
がクリアされる。次にステップ102において、車輪速
度センサWS1乃至WS4の検出信号等が読み込まれ
る。
【0026】続いてステップ103に進み、各車輪の車
輪速度Vw** (**は各車輪FR等を表す)が演算されると
共に、これらが微分され各車輪の車輪加速度DVw** が
求められる。そして、ステップ104において各車輪の
車輪速度Vw** の最大値が車両重心位置での推定車体速
度Vsoとして演算される(Vso=MAX( Vw**))。ま
た、各車輪の車輪速度Vw** に基づき各車輪毎に推定車
体速度Vso**が求められ、必要に応じ、車両旋回時の内
外輪差等に基づく誤差を低減するため正規化が行われ
る。更に、推定車体速度Vsoが微分され、車両重心位置
での推定車体減速度DVsoが演算される(ここでは説明
の便宜上、推定車体減速度としたが、符号を逆にすれば
推定車体加速度となる)。
【0027】続いて、ステップ105において、上記ス
テップ103及び104で求められた各車輪の車輪速度
Vw** と推定車体速度Vso**(あるいは、正規化推定車
体速度)に基づき各車輪の実スリップ率Sa** がSa**
=(Vso**−Vw** )/Vso**として求められる。次
に、ステップ106おいて、推定車体減速度DVsoに基
づき路面摩擦係数μが求められる。尚、路面摩擦係数を
検出する手段として、直接路面摩擦係数を検出するセン
サ等、種々の手段を用いることができる。
【0028】そして、ステップ107にてアンチスキッ
ド制御の開始条件が判定され、開始条件を充足している
ときにはステップ108に進みアンチスキッド制御モー
ドが設定され、これに供する目標スリップ率が設定さ
れ、そうでなければステップ109に進み後述の補助制
動制御が行なわれる。そして、ステップ110にて異常
の有無がチェックされた後、ステップ111にて液圧サ
ーボ制御により各開閉弁が制御され各車輪に対する制動
力が制御された後ステップ102に戻る。
【0029】図3は図2のステップ109における補助
制動制御の具体的処理内容を示すもので、先ずステップ
201において車両前方の車輪に関しスリップ率SaF
R,SaFLのうちの小さい方のスリップ率〔MIN(S
aFR,SaFL)〕が求められる。次に、ステップ202
において車両前方の車輪のスリップ率SaFR,SaFLの
うちの大きい方のスリップ率〔MAX(SaFR,SaF
L)〕が求められる。そして、ステップ203に進み、
最大スリップ率MAX(SaFR,SaFL)と最小スリッ
プ率MIN(SaFR,SaFL)の差が所定値Ksと比較
される。この差が所定値Ks以下と判定されたときには
そのままメインルーチンに戻るが、この差が所定値Ks
を越えていると判定されたときには、ステップ204以
降に進み各車輪のホイールシリンダ液圧が制御される。
【0030】ステップ204においては車両前方の車輪
FR,FLのスリップ率SaFR,SaFLの大小比較が行
なわれ、スリップ率SaFRのほうが小であればステップ
205に進み、スリップ率が小さい方の車輪FR側が加
圧設定とされ、液圧ポンプHP1によってマスタシリン
ダ液圧以上に加圧される状態とされるのに対し、車輪F
L側はマスタシリンダ液圧付与(図1の状態)とされ
る。逆に、スリップ率SaFLのほうが小であればステッ
プ206に進み、スリップ率が小さい方の車輪FL側が
加圧設定とされ、車輪FR側がマスタシリンダ液圧付与
とされる。
【0031】そして、ステップ207に進み、目標車体
減速度G*と、実車体減速度として用いる推定車体減速
度DVsoとの減速度偏差ΔG(=G*−DVso)が演算
される。目標車体減速度G*は、例えば液圧センサPS
の検出マスタシリンダ液圧に応じた減速度Gmに対し、
補助制動制御用として所定の液圧に応じた減速度Δgが
加算されて設定されるが、ブレーキペダルBPのストロ
ークを検出し、これに基づいて設定することとしてもよ
い。
【0032】続いて、ステップ208に進み補助制動制
御量が設定される。この補助制動制御量は、加圧設定さ
れた車輪が含まれる液圧系(図1の左側又は右側)に配
設された開閉弁SI*,SC*のデューティDi,Dc
が図6に示すように設定される。即ち、開閉弁PC1,
PC5または開閉弁PC3,PC7を制御することなく
(これらの開閉弁は図1の状態としたままで)、少くと
も開閉弁SI*を開閉制御することによって補助制動制
御量を設定することができる。
【0033】次に、ステップ209に進み、車両後方の
車輪RR,RLのスリップ率SaRR,SaRLの大小比較
が行なわれ、スリップ率SaRLのほうが大であればステ
ップ210に進み、両車輪RR,RLの制御時のスリッ
プ率SaR*が何れも大きい方のスリップ率SaRLに設定
される。従って、スリップ率SaRRのほうが大であれば
ステップ211に進み、両車輪RR,RLの制御目標の
スリップ率SaR*が何れもスリップ率SaRRに設定され
る。このように、車両後方の車輪RR,RLについては
車両安定性の要請から減圧側に制御される。
【0034】続いて、ステップ212において、車両前
方右側の車輪FRのスリップ率SaFRと車両後方右側の
車輪RRのスリップ率SaRRとの偏差ΔSRR、及び車両
前方左側の車輪FLのスリップ率SaFLと車両後方左側
の車輪RLのスリップ率SaRLとの偏差ΔSRLが演算さ
れる。即ち、左右で同一側の前後輪のスリップ率偏差が
求められる。そして、ステップ213,214に進み、
上記の偏差ΔSRR,ΔSRLが何れも0となるように設定
され、開閉弁PC2,PC6及び開閉弁PC4,PC8
の開閉制御によって夫々車輪RR,RLのホイールシリ
ンダ液圧が制御される。これにより、車両の前後方向に
関しても制動力配分が行なわれる。結局、スリップ率が
大きい方の車両前方の車輪を除く全ての車輪に対するホ
イールシリンダ液圧が調整され、車両の前後及び左右の
制動力が適切に配分される。
【0035】尚、本実施形態ではダイアゴナル配管とさ
れているが、前後配管としてもよく、その場合には〔M
AX(SaFR,SaRR)−MIN(SaFR,SaRR)〕
>K1及び/又は〔MAX(SaFL,SaRL)−MIN
(SaFL,SaRL)〕>K2を充足する場合に、車両前
方の車輪FR,FL側が加圧設定とされ、液圧ポンプH
P1によって自動的に加圧されるように構成される。
【0036】図4は図2のステップ111で行なわれる
液圧サーボ制御の処理内容を示すもので、各車輪のスリ
ップ率に基づきホイールシリンダ液圧のサーボ制御が行
なわれる。先ず、ステップ301にてアンチスキッド制
御中か否かが判定され、そうであればステップ302に
進みアンチスキッド制御のスリップ率サーボ制御が行な
われるが、これについては説明を省略する。アンチスキ
ッド制御中でない場合にはステップ303に進み補助制
動制御中か否かが判定される。補助制動制御中でもなけ
れば、ステップ304にて全ての開閉弁のソレノイドが
オフとされ、図2のメインルーチンに戻る。
【0037】ステップ303において補助制動制御中と
判定されると、ステップ305に進み車両後方の車輪R
*(RR又はRL)が制御対象か否かが判定され、そう
であればステップ306に進み、図7に示す制御マップ
に従って液圧モードが設定される。即ち、図7に示すよ
うに、車両後方の車輪R*については、スリップ率Sa
R*及び車体減速度偏差ΔGをパラメータとする制御マッ
プに、予め急減圧領域、パルス減圧領域、保持領域、パ
ルス増圧領域及び急増圧領域の各領域が設定されてお
り、スリップ率SaR*及び車体減速度偏差ΔGの値に応
じて、何れの領域に該当するかが判定され、その液圧モ
ードに設定されてステップ307に進む。ステップ30
5にて車両後方の車輪R*が制御対象でないと判定され
た場合にはそのまま(各ソレノイドはオフ状態)ステッ
プ307に進む。
【0038】ステップ307においては異常状態が判定
され、異常がなければステップ308にて制御対象の車
両前方の車輪F*に対し開閉弁SI*が前述のようにデ
ューティ制御されると共に、後方の車輪R*に対し開閉
弁PC*(PC2,PC4又はPC6,PC8)が上記
の液圧モードに従って制御される。異常時には、ステッ
プ309に進み、車両前方の車輪F*の制御に係る開閉
弁SI*等のソレノイドが直ちにオフとされるが、後方
の車輪R*に関しては一定時間Tpパルス増圧モードと
された後オフとされる。これにより、異常時の終了制御
が円滑に行なわれる。
【0039】図5は図2のステップ110で行なわれる
異常判定の処理を示すもので、制動系異常、特に前輪制
動系のフェード、パッド異常等の有無が判定される。先
ず、ステップ401において車両前方の一方の車輪F*
に関し加圧設定が行なわれているか否かが判定される。
車輪F*が加圧設定中であればステップ402及び40
3に進み、〔MAX(SaFR,SaFL)−MIN(Sa
FR,SaFL)〕が所定値Ktを越えた状態が一定時間T
u継続したときに、ステップ404にて車輪F*の制動
系が異常と判定される。従って、ステップ401乃至4
03の何れかに該当しない場合にはそのままメインルー
チンに戻る。
【0040】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で以下の効果を奏する。即ち、本発明の車両の制動制御
装置においては、少くともブレーキペダルが操作状態に
あるときに、車両の少くとも一つの前方側の車輪のスリ
ップ率が、該少くとも一つの前方側の車輪が属する液圧
系統とは異なる液圧系統に属する少くとも一つの車輪の
スリップ率より小さいときには、前記少くとも一つの前
方側の車輪に装着したホイールシリンダに対し、補助液
圧源の出力加圧ブレーキ液を付与するように制御する構
成とされているので、制動系異常時にも適切に車両を減
速させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制動制御装置の一実施形態の全体構成
を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態における車両の制動制御の
全体を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態における補助制動制御の具
体的処理内容を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態における液圧サーボ制御の
処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態における異常判定の処理を
示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態における車両前方の車輪の
ホイールシリンダ液圧を制御する際の開閉弁SC*,S
I*の駆動状態の一例を示すグラフである。
【図7】本発明の一実施形態において車両後方の車輪の
ホイールシリンダに対し、ブレーキ液圧制御に供するパ
ラメータと液圧モードとの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
BP ブレーキペダル MC マスタシリンダ MF 主液圧路, MFc 補助液圧路 M 電動モータ, HP1,HP2 液圧ポンプ RS1,RS2 リザーバ Wfr,Wfl,Wrr,Wrl ホイールシリンダ WS1〜WS4 車輪速度センサ FR,FL,RR,RL 車輪 SC1,SC2 第1の開閉弁 SI1,SI2 第2の開閉弁 PC1〜PC8 開閉弁 ECU 電子制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横山 敏 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の前方及び後方の各車輪に装着し制
    動力を付与するホイールシリンダと、該ホイールシリン
    ダの各々に対しブレーキペダルの操作に応じてブレーキ
    液を昇圧しマスタシリンダ液圧を出力するマスタシリン
    ダと、該マスタシリンダと前記各車輪のホイールシリン
    ダを二つの液圧系統に分割して連通接続する一対の液圧
    路と、該一対の液圧路の各々に加圧ブレーキ液を出力す
    る補助液圧源とを備えた車両の制動制御装置において、
    前記各車輪の車輪速度を検出する車輪速度検出手段と、
    該車輪速度検出手段の検出車輪速度に基づき前記各車輪
    のスリップ率を演算するスリップ率演算手段と、少くと
    も前記ブレーキペダルが操作状態にあるときに、前記車
    両の少くとも一つの前方側の車輪のスリップ率が、該少
    くとも一つの前方側の車輪が属する液圧系統とは異なる
    液圧系統に属する少くとも一つの車輪のスリップ率より
    小さいときには、前記少くとも一つの前方側の車輪に装
    着したホイールシリンダに対し、前記補助液圧源の出力
    加圧ブレーキ液を付与するように制御する制動制御手段
    とを備えたことを特徴とする車両の制動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制動制御手段は、前記車両の後方側
    の車輪のうちスリップ率が大きい方の車輪に基づき、前
    記車両の後方側の左右の車輪に装着したホイールシリン
    ダのブレーキ液圧を等しい値に制御することを特徴とす
    る請求項1記載の車両の制動制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制動制御手段は、前記マスタシリン
    ダと前記ホイールシリンダの各々との間に介装し、少く
    とも増圧モード及び減圧モードの何れかの液圧モードを
    選択して前記ホイールシリンダの各々のブレーキ液圧を
    調整するモジュレータを具備したことを特徴とする請求
    項2記載の車両の制動制御装置。
  4. 【請求項4】 車両の前方及び後方の各車輪に装着し制
    動力を付与するホイールシリンダと、該ホイールシリン
    ダの各々に対しブレーキペダルの操作に応じてブレーキ
    液を昇圧しマスタシリンダ液圧を出力するマスタシリン
    ダと、該マスタシリンダと前記各車輪のホイールシリン
    ダを二つの液圧系統に分割して連通接続する一対の主液
    圧路と、該一対の主液圧路の各々に加圧ブレーキ液を出
    力する補助液圧源とを備えた車両の制動制御装置におい
    て、前記一対の主液圧路の各々に、前記主液圧路を開閉
    する第1の開閉弁と、該第1の開閉弁と前記ホイールシ
    リンダとの間に吐出側を接続し前記ホイールシリンダに
    対し昇圧したブレーキ液を吐出する液圧ポンプと、該液
    圧ポンプの吸込側を前記マスタシリンダに連通接続する
    補助液圧路と、該補助液圧路を開閉する第2の開閉弁を
    配設し、前記各車輪の車輪速度を検出する車輪速度検出
    手段と、該車輪速度検出手段の検出車輪速度に基づき前
    記各車輪のスリップ率を演算するスリップ率演算手段
    と、少くとも前記ブレーキペダルが操作状態にあるとき
    に、前記車両の少くとも一つの前方側の車輪のスリップ
    率が、該少くとも一つの前方側の車輪が属する液圧系統
    とは異なる液圧系統に属する少くとも一つの車輪のスリ
    ップ率より小さいときには、前記少くとも一つの前方側
    の車輪に装着したホイールシリンダに連通する少くとも
    前記第2の開閉弁を、開閉制御する制動制御手段とを備
    えたことを特徴とする車両の制動制御装置。
  5. 【請求項5】 前記制動制御手段は、前記二つの液圧系
    統の各々において、前記第1の開閉弁と前記ホイールシ
    リンダの各々との間に介装し、少くとも増圧モード及び
    減圧モードの何れかの液圧モードを選択して前記ホイー
    ルシリンダの各々のブレーキ液圧を調整するモジュレー
    タを具備し、該モジュレータと前記第1の開閉弁との間
    に前記液圧ポンプの吐出側を連通接続したことを特徴と
    する請求項4記載の車両の制動制御装置。
  6. 【請求項6】 前記制動制御手段は、前記車両の後方側
    の車輪のうちスリップ率が大きい方の車輪に基づき前記
    モジュレータを制御し、前記車両の後方側の左右の車輪
    に装着したホイールシリンダのブレーキ液圧を等しい値
    に制御することを特徴とする請求項5記載の車両の制動
    制御装置。
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